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通信データ品質を差別化するための トラヒック制御に関する考察

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Academic year: 2021

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(1)

特別研究報告書

通信データ品質を差別化するための トラヒック制御に関する考察

指導教官 福嶋 雅夫 教授 滝根 哲哉 助教授

京都大学工学部情報学科 数理工学コース 平成8年度入学

今川 裕人

平成12215日提出

(2)

目 次

1 序文 1

2 スループット と遅延を考慮したサービス方式 1

2.1 Assured ServiceScheme : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 1

2.2 PremiumServeceScheme : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 2

2.3 提案するサービス方式 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 2

3 スループット ならびに平均遅延の解析 3

3.1 モデル化 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 3

3.2 性能解析 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 4

4 各方式の性質 6

4.1 システム全体の負荷に関する性質 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 7

4.1.1 スループット : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 7

4.1.2 平均遅延: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 8

4.2 バッファ容量に関する性質 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 9

4.2.1 スループット : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 9

4.2.2 平均遅延: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 10

4.3 到着率の比に関する性質 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 11

4.3.1 スループット : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 11

4.3.2 平均遅延: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 11

4.4 RIOのパラメータに関する性質 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 12

5 制御パラメータの設定法 13

5.1 準備 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 13

5.2 パラメータの設定方法 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 15

6 結論 16

A 付録 18

(3)

1 序文

現在のインターネットにおけるパケット転送では,ベストエフォートサービスが大部分を占め ている.ベストエフォートサービスではスループット,平均伝送遅延といった通信サービス品質

(QoS)を利用者に対して保証することができない.そこで利用者に対し QoS を保証し,公平な

サービスを行うサービス方策が利用者,プロバイダの双方から期待されている[1] [3].利用者に 低コストで QoS を保証するための方策の一つに Dierentiated Serviceがある.Dierentiated

Serviceでは,パケットにラベル付けを行うことで幾つかのクラスに分け,クラス間のQoSを差別

化する.現在までに,代表的なものとして AssuredServiceSchemePremiumServiceScheme が提案されている.AssuredServiceSchemeではパケットを確率的に棄却することによって,輻 輳時における各クラスのスループットを保証する[1][4].また,PremiumServiceSchemeではラ ス間に優先権を設け,各クラスの平均伝送遅延を保証する[1][2]

これらスループットならびに遅延に関する差別化を実施した場合,インターネット上では,こ れらの指標が組み合わされたサービスクラス,すなわち,スループット,遅延の両方を保証する クラス,スループットを保証するクラス,遅延を保証するクラス,ベストエフォートサービスを 行うクラスが混在し,これらのクラス間でQoSを差別化する必要がある.しかし,このようなス ループットと遅延の両方を考慮したサービス方式についての研究はほとんど行われていない.

本報告では,スループットならびに遅延に関して差別化された4種類のクラスに対して差別化 を行うサービス方式について考察する.特に,ルータのバッファ管理に関して遅延に関するクラ ス毎に個別のバッファを用意する分離型と,全てのクラスを1つのバッファへ収容する共有型の 2種類を考える.それぞれのバッファ管理方式に対してモデル化を行い,輻輳時のスループット ならびに遅延のシステムを記述する各パラメータに関する性質を考察する.さらに,各クラスの 負荷と目標となる輻輳時のスループットならびに遅延が与えられたとき,共有型バッファ管理方 式を用いて,与えられた目標を達成するための制御パラメータの設定法を提案し,数値実験によ りその有効性を確認する.

2 スループットと遅延を考慮したサービス方式

ここでは DierentiatedServiceにおいて従来提案されていたAssuredServeceSchemePre-

miumServiceSchemeの説明を行った後,スループットと遅延の両方を考慮した新しいサービス

方式を提案する.

2.1 Assured Service Scheme

AssuredServiceSchemeでは,到着するパケットをパケットの伝送率などのプロファイルによっ

てラベル付けをして,クラス分けを行う.以下では,ラベル付けされたパケットを Taggedパケッ (Tパケット)と呼び,ラベル付けされていないパケットを Non Taggedパケット(NTパケッ )と呼ぶ.ルータでは,ラベル情報をもとにバッファが一杯になる前に各パケットを確率的に棄 却する.確率的な棄却を行うことでルータの輻輳を緩和すると共に,輻輳時における各クラスの スループットを保証する.ここで,受付確率の設定方法の代表的なものとしてRIO(AREDwith

(4)

InandOutpackets)THRESHが提案されている.RIOはバッファが一杯になるのを防ぐため に,待ち行列長に基づいてパケットを確率的に棄却する.具体的には,待ち行列長が閾値を越え るとパケットの棄却を始め,待ち行列長に応じて棄却率を変化させる.さらに,TパケットとNT パケットで異なる棄却率を用いることによって,パケット間にサービス格差をつける.THRESH では,待ち行列長が閾値を越えるとNTパケットは全て棄却される.Tパケットはバッファが一 杯になるまで受け付けられる[1]

2.2 Premium Servece Scheme

PremiumService Schemeでは,クラス間に優先権を設け,各クラスの伝送遅延時間を保証す

る.各パケットは到着時,料金などのプロファイルを満たすパケットはラベル付けされ,優先権 の高いクラス (クラス1)と,優先権の低いクラス (クラス2)とに区別される.ルータにおける サービス規律は2つのクラスを持つ優先権付きサービスが用いられる.クラス1のパケットは優 先的にサービスされるが,一方,クラス2のパケットはクラス1のパケットが全てサービスされ て,クラス1のパケットが空となった場合にのみサービスされる.このようにすることで,クラ 1の遅延を減少させることができる [1]

2.3 提案するサービス方式

AssuredServiceSchemePremiumServiceSchemeを用いてスループットならびに遅延に関 する差別化を実施した場合,インターネット上では,これらの指標が組み合わされたサービスク ラス,すなわち,スループット,遅延の両方を保証するクラス,スループットを保証するクラス,

遅延を保証するクラス,ベストエフォートサービスを行うクラスが混在し,これらのクラス間で

QoSを差別化する必要がある.しかし,このようなスループットと遅延の両方を考慮したサービ ス方式についての研究はほとんど行われていない.

そこで今回スループットと遅延の両方を考慮したサービス方式を提案する.このサービス方式 では,各パケットに対して4種類のクラス分けが行われる.各パケットはクラス1 Tagged ケット (1Tパケット),クラス1 NonTaggedパケット (1NTパケット),クラス2 Tagged パケット (2Tパケット),クラス2 NonTaggedパケット (2NTパケット) 4種類に分別さ れる.よって,1Tパケットはスループット,遅延の両方を保証するクラス,1NTパケットは遅 延を保証するクラス,2Tパケットはスループットを保証するクラス,2NTパケットはベストエ フォートサービスを行うクラスとなる.クラス1のパケットはクラス2のパケットに対して優先 的にサービスされる.また,TパケットとNTパケットの間には受付確率を設定することでサー ビスの差別化が行なわれる.

ここでルータのバッファ管理方式を2種類提案する.一つめは,図1のように,クラス毎にそ れぞれ別々のバッファにパケットを収容するバッファ管理方式を考える.以下ではこれを分離型 バッファ方式と呼ぶ.

分離型バッファ方式ではクラス1のパケットとクラス2のパケットはそれぞれ別のバッファに 収容されるため,サーバが混雑したとき優先権のあるクラス1のパケットのみがサービスされて,

クラス2のパケットが全くサービスされず,スループットが保証されない可能性がある.そこで,

(5)

class2 1NT

2T

2NT

1: 分離型バッファ方式

全てのクラスを1つのバッファへ収容するバッファ管理方式を考える(2).こうすることでク ラス2のパケットにもスループットが保証されることが期待される.しかし,全パケットが同一 バッファに到着する中で各クラスのサービス差別化をするため,バッファ管理に困難さが伴う.以 下ではこれを共有型バッファ方式と呼ぶ.

1T

2NT 1NT

2T

2: 共有型バッファ方式

3 スループット ならびに平均遅延の解析

新しいサービス方式に対して提案した2つのバッファ管理方式を用いたルータをモデル化し,

スループットならびに平均遅延の解析を行う.

3.1 モデル化

クラスi (i = 1;2) T パケット(NT パケット )の到着は率 pi

i(10pi )

i)のポワソン 過程に従うとし,クラス iのパケットのサービス時間は平均 i をもつ独立同一な指数分布に従 うとする.分離型バッファ方式におけるクラス i (i=1;2)のバッファ容量をKi とする.一方,

共有型バッファ方式におけるバッファサイズを Kとする.なお,2つのモデルの比較を行うため

K =K

1 +K

2 に固定する.

クラス1とクラス2のパケットのQoSの差別化を行うため,両バッファ方式において,クラス 1のパケットはクラス2のパケットに関して優先権をもち,割り込み型優先規律によってサービ スが行われるとする.なお,各クラス内では,パケットは到着順にサービスされる.

(6)

次に,TパケットとNTパケットの間の差別化を行うために,受付関数を定義する.この関数 は,システムにパケットが到着したときの,システム内のクラス1とクラス2のパケット数の組

(n

1

;n

2

)が与えられたとき,到着したパケットがバッファに収容される確率を表す.以下では,ク ラスi(i=1;2)j (j =T,NT)パケットの受付関数を i;j

(n

1

;n

2

)とし,クラスi(i=1;2) おける全体の受付関数i(n1;n2)

i (n

1

;n

2 )=p

i

i;T (n

1

;n

2

)+(10p

i )

i;NT (n

1

;n

2

) (i=1;2)

とする.さらに,各クラスの客数が与えられたときのクラス i(i=1;2)の実効到着率i(n1;n2) を次式で定義する.

i (n

1

;n

2 )=

i

i (n

1

;n

2

) (i=1;2)

受付関数の具体的な設定方法として,本稿では,TAILRIOTHRESH3通りについて考 察する.以下に,共有型バッファ方式におけるこれらの設定方法を示す.分離型バッファ方式の 場合は K K1

+K

2 に置き換える.

TAIL:特別なバッファ管理を行なわない.

i;j (n

1

;n

2

)=1 (0n

1 +n

2

K01; i=1;2; j=T;NT)

RIO:システム内のパケットの総数n1 +n

2が閾値Mになるまでは全てのパケットを受け付ける.

閾値Mを越えると各パケットは 係数i;j3

(i=1;2, j=T;NT)をもつ一次直線で増加する確率 でパケットを棄却する.

i;j (n

1

;n

2

)=1 (0n

1 +n

2

M; i=1;2; j=T;NT) (1)

i;j (n

1

;n

2

)=10

3

i;j

K0M (n

1 +n

2

0M) (M <n

1 +n

2

K01; (2)

i=1;2; j=T;NT)

THRESH:システム内のパケットの総数が閾値 M になるまでは全てのパケットを受け付ける.

閾値 M を越えると NT パケットは全て棄却する.

8

>

>

>

<

>

>

>

:

1;T (n

1

;n

2

) =

2;T (n

1

;n

2

)=1; 0n

1 +n

2

K01

1;NT (n

1

;n

2 ) =

2;NT (n

1

;n

2 )=

8

<

:

1; 0n

1 +n

2

M

0; M <n

1 +n

2

K01

3.2 性能解析

上記にモデルに対して,評価の指標となるスループットと平均遅延を導出する.システムの状 態を各クラスのパケット数の組(n1

;n

2

)で表現すると,ポアソン到着,指数サービスの仮定より,

(n

1

;n

2

)はマルコフ連鎖を構成する.また,分離型バッファ方式の場合,状態数は(K1

+1)2(K

2 +1)

となり,共有型バッファ方式の場合は (K+1)2(K+1)=2なので,共に有限状態マルコフ連鎖 をなしている.

(7)

ここで,定常状態を仮定して,システムの状態が (n1;n2) である定常状態確率を (n1;n2) する.以下では,定常状態確率を効率的に計算する方法を分離型バッファ方式について示す.

ベクトル~ (n2); (n2 =0;111;K2)~~e~0を次のように定義する.ただし,Tは転置を表す.

~ (n

2

)=((0;n

2

);111;(K

1

;n

2

)); (n

2

=0;111;K

2 )

~=(~(0);111;~ (K

2 ))

~e=(1;111;1) T

~

0=(0;111;0)

このとき,マルコフ連鎖の推移率行列を Qとしたとき,次式が成立する.

~ Q=

~

0 (3)

~1~e=1

ここで推移率行列Qは行列Ai (i=0;111;K2)Uj (j =0;111;K201)Dを用いて次のように 表される.

Q= 0

B

B

B

B

B

B

B

B

B

B

B

@ A

0 U

0

0

D A

1 U

1

D A

2 U

2

.

.

. .

.

. .

.

.

D A

K201 U

K201

0 D A

K

2 1

C

C

C

C

C

C

C

C

C

C

C

A

(3)~ (n2

)を用いて書き換えると次のようになる.

8

>

>

<

>

>

:

~ (0)A

0

+~ (1)D=

~

0

~ (n

2 01)U

n

2 01

+~ (n

2 )A

n

2 +~ (n

2

+1)D=

~

0; (n

2

=1;111;K

2 01)

~ (K

2 01)U

K201

+~ (K

2 )A

K2

=

~

0

(4)

ここで行列Dは次のような形で表されることに注意する.

D= 0

B

B

B

B

B

B

@

2

0 111 0

0 0

.

.

.

.

.

.

.

.

. .

.

.

0 111 111 0 1

C

C

C

C

C

C

A

さらにマルコフ連鎖のフロー均衡の関係より次式が導かれる.

~ (n

2

+1)D=(~ (n

2 )U

n2

~e;0;111;0); (n

2

=0;111;K

2 01)

この式を用いると,(4)式は次のように書き換えられる.

8

>

>

<

>

>

:

~ (0)A

0

+(~ (0)U

0

~

e;0;111;0)=

~

0

~ (n

2 01)U

n

2 01

+~ (n

2 )A

n

2

+(~ (n

2 )U

n

2

~

e;0;111;0)=

~

0; (n

2

=1;111;K

2 01)

~ (K

2 01)U

K201

+~ (K

2 )A

K2

=

~

0

(5)

(8)

(5)は,K1+1個の変数を持つ連立方程式をn2 =0からn2 =K2まで合計K2+1回順次解 くことにより定常確率が効率的に計算できることを示している.なお,共有型バッファ方式につ いても同様の式を導くことができるが省略する.

次に定常状態確率を用いてスループットならびに平均遅延を表現する.ここで,スループット は単位時間当たりにサービスを受けるパケットの平均数である.2つのモデルにおいて各パケッ トのスループット3

i;j

(i=1;2;j=T;NT)は次のように表される.

分離型バッファ方式

3

1;T

=p

1 K101

X

n

1

=0 K2

X

n

2

=0

1 (n

1

;n

2 )(n

1

;n

2 );

3

1;NT

=(10p

1 )

K101

X

n

1

=0 K2

X

n

2

=0

1 (n

1

;n

2 )(n

1

;n

2 )

3

2;T

=p

2 K

2 01

X

n2=0 K

1

X

n1=0

2 (n

1

;n

2 )(n

1

;n

2 );

3

2;NT

=(10p

2 )

K

2 01

X

n2=0 K

1

X

n1=0

2 (n

1

;n

2 )(n

1

;n

2 )

共有型バッファ方式

3

1;T

=p

1 K01

X

n

1

=0 K010n

1

X

n

2

=0

1 (n

1

;n

2 )(n

1

;n

2 );

3

1;NT

=(10p

1 )

K01

X

n

1

=0 K010n

1

X

n

2

=0

1 (n

1

;n

2 )(n

1

;n

2 )

3

2;T

=p

2 K01

X

n

1

=0

K010n1

X

n

2

=0

2 (n

1

;n

2 )(n

1

;n

2 );

3

2;NT

=(10p

2 )

K01

X

n

1

=0

K010n1

X

n

2

=0

2 (n

1

;n

2 )(n

1

;n

2 )

一方,Littleの公式より各クラスの平均遅延R1R2 を求めることができる.L1 ,L

2を各クラ スのシステム内平均パケット数,31

, 3

2を各クラスのスループットとしたとき,各方式の平均遅 延は下のように表される.

R

1

= L

1

3

1

;R

2

= L

2

3

2

分離型バッファ方式

L

1

= K

1

X

n

1

=0 K

2

X

n

2

=0 n

1 (n

1

;n

2 );L

2

= K

1

X

n

1

=0 K

2

X

n

2

=0 n

2 (n

1

;n

2 )

3

1

= K

1 01

X

n

1

=0 K

2

X

n

2

=0

1 (n

1

;n

2 )(n

1

;n

2 );

3

2

= K

2 01

X

n

2

=0 K

1

X

n

1

=0

2 (n

1

;n

2 )(n

1

;n

2 )

共有型バッファ方式

L

1

= K

X

n

1

=0 K0n1

X

n

2

=0 n

1 (n

1

;n

2 );L

2

= K

X

n

1

=0 K0n1

X

n

2

=0 n

2 (n

1

;n

2 )

3

1

= K01

X

n

1

=0

K010n1

X

n

2

=0

1 (n

1

;n

2 )(n

1

;n

2 );

3

2

= K01

X

n

1

=0

K010n1

X

n

2

=0

2 (n

1

;n

2 )(n

1

;n

2 )

4 各方式の性質

前章の結果を用いて分離型バッファ方式と共有型バッファ方式のそれぞれについてスループッ トと平均遅延という2つのQoSを数値的に求めることができる.そこで,この章では数値実験に よってシステムを記述する各パラメータに関する性質を考察する.

図 45 ,図 46 に元の RIO と RIO3 , RIO4 を比較するためのグラフを示す. RIO3 ではパケット の棄却率を元の RIO よりも小さいため最終的収束する  の値が RIO3 では元の RIO よりも速く なっている.一方, RIO4 では元の RIO よりも大きくなっているため, RIO4 では元の RIO よ りも遅くなった.このことから,スループットの  への即応性を高めたい場合, RIO でのパケッ トの棄却率を小さくすればよいことがわかる.しかし,この場合パケットを確率的に棄

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