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多様なコミュニティのあるまち 基本計画答申|豊島区公式ホームページ

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心ふれあうコミュニティの形成

現状と課題

豊島区における地域活動は、それぞれの地域特性や住民構成等の違いにより地域によって 異なる面もありますが、全体として見ると、地域の様々な課題に包括的に取り組む町会・自 治会を中心として、PTAや青少年育成委員会、まちづくり協議会など個別の課題に対応し た地域活動団体が組織化されています。さらに、近年は、ボランティア活動への関心の高ま りを背景として、自主的なグループ活動が活発化し、NPOとして法人化する団体も年々増 加する傾向が見られます。

このように、地域の中では様々な活動が展開される一方、マンション建築の増加等に伴い、 人口の流動化、住民のライフスタイルや価値観の多様化が進み、住民相互のコミュニケーシ ョンの希薄化や地域活動への関心の低下を懸念する声が聞かれます。

現在、区内には130の町会・自治会が組織され、区の全域をカバーしています。町会・自

治会は、最も身近な住民自治組織としての活動に加え、豊島区独自の区政連絡会という制度 のもとで、行政と地域住民とをつなぐ役割をも担っています。しかし、近年、町会・自治会

への加入率が低下傾向にあり、加入者と非加入者との間で情報や意識の共有が図られにくく、

災害や犯罪等の不測の事態において住民相互が助け合う関係づくりの難しさなどが指摘され ています。また、地域活動の担い手の面でも、活動団体の役員の高齢化や、特定の人が様々 な団体の役職を兼ねる場合も多く、責任や負担が偏りがちな傾向も見られます。

しかし、だからと言って住民の地域活動に対する関心が低いわけではなく、「協働のまちづ

くりに関する区民意識調査」(平成17年3月)でも、「身近な問題を解決する上で近隣住民が

力を合わせることが重要だと思う」との回答が約80%を占め、また地域活動への参加状況に

ついても、「参加したことがある」は30%弱にとどまっていますが、潜在的な参加意欲のあ

る人(「機会があれば参加したい」と「参加したいが参加できない」の合計)が約55%と、

実際の参加者数を大きく上回っています。

こうした現状を見ると、まず、地域活動に潜在意欲のある区民をいかに引き出していくか が第一の課題と言えます。そのためには、地域活動に関する情報の提供や交流の場づくり、 それぞれのライフスタイルに応じて気軽に参加できるきっかけづくりなど、より幅広い区民 が参加しやすい環境を整備していく必要があります。また、既存の地域活動団体への支援と ともに、多様な人々から構成される都市の特性を活かし、地域における人と人とのつながり を土壌として、多様な活動が展開される可能性を広げていくことも必要です。そうした地域 活動の活発さを積極的にアピールすることにより、これまで参加してこなかった人々の関心 を高め、活動を担う新たな人材を掘り起こしていくことも期待されます。

また、第二の課題として、地域活動組織相互の連携を促進し、ネットワーク化を図ってい くことがあげられます。今後、益々多様化・個別化する地域課題を行政だけでは対応しきれ ない状況が進む中で、行政主導型から協動型の地域経営への転換を図り、区民との協動によ るまちづくりを推進していくことが求められています。少子高齢社会が進む中で、誰もが安 心して地域の中で暮らしていけるようにするためには、既存の地域活動団体をはじめ、地域 社会に関わる多様な主体が連携し、それぞれの機能や専門性を活かしながら地域課題の解決 にともに取り組んでいく必要があります。

(3)

施策の方向

地域における多様な人と人とのつながりをコミュニティとして位置づけ、コミュニティを基盤と

して多様な活動が展開されるよう、地域活動に意欲のある潜在的な区民の参加を引き出していくた

めの環境整備を図ります。また、区民の活動の自主性・自発性を尊重しつつ、多様な活動が相互に 交流・連携していけるよう支援します。さらに、地域における住民自治を実現していくための仕組 みとして、様々な主体が地域の共通課題を話し合うための開かれた場づくりを進めます。

こうした取り組みを通じ、外国人も含めた多様な区民が共生・協動する心ふれあうコミュニティ の形成をめざします。

成果指標

重点施策 選定理由

地域 コミュニテ を基盤 す 多様 活動 活性化 区民活動相互 主体的 連携 あたっ そ 基盤 く や環境整備 重要 あ 判断し 選定した 区民評価 地域活動 活性化 地域コミュニテ 活動基 盤 整備 ント 高い

成果指標

指 標 名 現 状 前期目標 成22 度 後期目標 成27 度

1 地域区民ひろば運営協議会設置数 - 22 22

2 町会・自治会加入率

51. 0%

成 17 度

3 地域で活動する団体の数

2, 636 団体

成 13 度

4 協動事業の実施数 75 事業 100 事業 150 事業

※特 表記 い限 現状値 成 16 度末 あ

①地域活動への参加促進

地域活動に関する情報の共有化を進め、区民の地域活動への参加意識を高め、多様なライフスタ イルに応じて気軽に参加できる環境整備を図ります。

②地域住民相互の交流の促進 重点施策

「地域区民ひろば」を軸として、地域住民の交流拠点を整備し、世代間交流を図ります。 ③地域活動の活性化と連携の促進

既存の地域活動団体に対して必要な支援を行うとともに、地域課題に関する情報の共有化を図 り、団体相互の連携を促進します。また、ボランティア活動への関心を高め、地域活動の担い手や 活動のリーダーシップをとるキーパーソンの育成を支援します。さらに、区民が自主的に取り組む 多様な活動に対する中間支援機能を整備し、活動のネットワーク化を図ります。

④協動の仕組みづくり

区と地域の多様な主体との協動、そして地域の多様な主体相互の協動を広げていくため、区民活 動団体、NPO、ボランティア等が行う公益的活動や、新たな協動に向けた取り組みを支援する仕 組みづくりを進めます。

⑤外国人との共生

(4)

説明

1 小学校区単位 設置す 地域区民ひろ 管理運営を目的 す 自主的 協議会 設置数 18 度以降 環境 整った地域 次設立予定

2 区内 130あ 町会 自治会へ 加入状況 地域 世帯数 占 加入世帯数 割合

3 ランテ 団体 ス ツ団体 学習団体 法人 育成委員会 高齢者クラブ 町会 合計数

4 区 地域 主体 町会 自治会等 地縁団体 ランテ 団体 大学 法人 事業者 しく 地域 主体間 対

(5)

計画事業

◎既存重要AA事業 ○既存重要A事業 ●施設建設事業 施策の方向

事 業 名

1 地域活動への参加促進 1 ○ コミュニティづくり事業への補助

2 地域住民相互の交流の促進 1 ◎ 地域区民ひろば事業 重点施策 2 ○ 区民集会室管理運営事業

3 地域活動の活性化と連携の促進 1 ◎ パートナーシップ推進事業

2 ○ 町会連合会事業への補助

3 ○ 区政連絡会運営事業

4 ○ 区民活動支援のための事業補助

4 協動の仕組みづくり 1

5 外国人との共生 1 ◎ 外国語ボランティア事業

【参考】

計画事業以外の事業

施策の方向

事 業 名 1 地域活動への参加促進 1

1 区民センター管理運営 2 秀山荘管理運営

3 猪苗代青少年センター運営経費 4 施設開放事業

2 地域住民相互の交流の促進

5 南池袋斎場管理運営 3 地域活動の活性化と連携の促進 1

4 協動の仕組みづくり 1

5 外国人との共生 1 国際交流推進事業

1 地域活動への参加促進

1-1-1 ○ コミュニティづくり事業への補助 区民部

【事業内容】区内に130ある町会、自治会が住民の親睦と地域社会の発展を目的に実施するコミュニティ活性化 事業に対し補助を行う。

【今後の方向性】町会・自治会は豊島区の地域活動の中心的役割を担うとともに区政運営に対する多大な協力を得 ている団体であり、今後もその役割は重要である。町会・自治会の活動を活発化させるための自主的な取り組み に対しては支援を継続していく。

前 期(18∼22年度) 後期(23∼27年度) 事業量 130町会・自治会

事業費(百万円) 35

(6)

2 地域住民相互の交流の促進

1-2-1 ◎ 地域区民ひろば事業 区民部

【事業内容】区立小学校区を単位に、既存施設を利用して異なる世代の交流と地域コミュニティ活性化を図る場を提 供する。

【今後の方向性】平成17年度のモデル実施の結果を踏まえ、地域社会の多様な主体(各種地域団体等)による「地 域区民ひろば運営協議会」づくりを支援し、最終的には「運営協議会」による区民ひろば運営の自主管理を目指す。

前 期(18∼22年度) 後期(23∼27年度) 事業量

事業費(百万円) 検証中

1-2-2 ○ 区民集会室管理運営事業 区民部

【事業内容】区民に集会の場を提供するために区内16か所に設置した有料貸室を管理する。

【今後の方向性】平成 16 年度に定めた「集会室の適正配置基準」に基づき、基準を超えている一部地域の区民集会 室は廃止する。

前 期(18∼22年度) 後期(23∼27年度)

事業量 16か所(19年度以降13か所)

事業費(百万円) 737

維持

3 地域活動の活性化と連携の促進

1-3-1 ◎ パートナーシップ推進事業 区民部

【事業内容】地域生活を豊かなものにしていくための「新しい力」として期待されるNPO等自主的な区民活動団 体の活動を支援するために、その拠点となる区民活動センター(パートナーシップセンター)の運営と活動支援 講座等を開催する。

【今後の方向性】区民活動団体の事務所としての役割と団体相互の交流、情報発信の拠点としての役割を併せ持つ 施設として、機能を充実させていく。

前 期(18∼22年度) 後期(23∼27年度) 事業量 当面センター管理運営 1か所

事業費(百万円) 7

推進

1-3-2 ○ 町会連合会事業への補助 区民部

【事業内容】町会相互の連携を図り、区政の発展に寄与するため130の町会・自治会で組織する連合会の事業に対 し補助を行う。

【今後の方向性】区政運営に多大な協力を得ている地域団体として、より活発な活動が可能となるよう支援していく 前 期(18∼22年度) 後期(23∼27年度)

事業量 130町会・自治会

事業費(百万円) 3

維持

1-3-3 ○ 区政連絡会運営事業 区民部

【事業内容】区政に対する区民の理解を深めるとともに、地域の要望を区政に反映させることを目的に区内 12 地区 で月 1 回、委員に委嘱された町会・自治会長及び相談役である区議会議員を召集して開催する連絡会の運営。 【今後の方向性】近年、町会組織率の低下、区民意識の変化など昭和 44 年度の連絡会発足時とは区の状況に変化が

見られるため、平成 17 年度に町会長からなる検討委員会を設置し、会のありかたについて検討する。 前 期(18∼22年度) 後期(23∼27年度) 事業量 12地区で60回

事業費(百万円) 43

(7)

1-3-4 ○ 区民活動支援のための事業補助 全部局

【事業内容】区民の自主的な活動であって、区民の社会生活の諸分野に寄与し、地域づくりに貢献する活動をしてい る地域活動団体の事業に対し補助を行う。広く区民から補助対象事業を募り区民委員を含む審査委員会による審査 を経て交付する。

【今後の方向性】区民の自主的活動を促進し、地域力の回復と活性化を促進するため、活動を支援していく 前 期(18∼22年度) 後期(23∼27年度)

事業量 申請に基づき審査

事業費(百万円) ―

維持

外国人との共生

1-5-1 ◎ 外国語ボランティア事業 商工部

【事業内容】外国語の堪能な区民等からボランティアとして登録を受け、通訳や翻訳が必要な公的な行事、事業が行 われる際、協力を依頼する。登録者には研修会を実施する。

【今後の方向性】通訳、翻訳業務のほか、外国人観光客に対する観光案内業務についても活用を検討する。 前 期(18∼22年度) 後期(23∼27年度)

事業量 通訳・翻訳 各50件

事業費(百万円) 1

(8)

平和と人権の尊重

現状と課題

20世紀の日本は、多くの戦争を経験しました。豊島区も昭和19年から20年にかけて空 襲を受け、区域の約7割が灰燼に帰し、罹災者16万人余に及ぶという甚大な被害を蒙りまし た。

豊島区は、悲劇と破壊をもたらした苦い経験を二度と繰り返さないために、平和で豊かさを 実感できる社会を希求し、昭和57年7月に23区で初めて核兵器完全禁止・軍縮と全世界の 非核化に向けて努力することを内容とする「非核都市宣言」を行いました。

平成15年には非核平和の実現を祈り、長崎市から譲り受けた「被爆クスノキ2世」を中池 袋公園に、広島市から譲り受けた「被爆アオギリ2世」を南池袋公園に植樹しました。

世界では未だに戦争、テロ、地域紛争などが続いており、日々ニュース映像として家庭に配 信されています。また、映像メディアやゲームなどでも戦争が娯楽として日常社会に侵入して

きています。いま、「平和で暮らせること」の大切さについて、改めて啓発、教育していくこと

が必要になっています。

21世紀は「人権の世紀」と言われています。人権とは、誰もが生まれながらに持っている、 人間が人間らしく生きていくための権利です。

昭和21年の日本国憲法制定以来、基本的人権を保障するための法整備や教育、差別をなく すための啓発活動などが行われてきました。国や地方自治体は、これまで同和問題をはじめ、 障害者、外国人、ハンセン病やHIV感染者、アイヌ民族への差別や偏見などの問題をとりあ げ、教育の場やマスコミ、企業などとも連携し、広く啓発活動を行うことで、一般市民の人権 意識の向上に努めてきました。

現在、急速に社会や環境が変化を続ける中、人々のライフスタイルは多様化してきており、 また個人を尊重し、個性や自立性を重視する考え方も定着してきています。

こうした中、一部には、自己の権利のみを主張し、他人の人権に配慮しないという誤った風 潮が生まれ、その結果児童虐待や高齢者への虐待、近親者による女性への暴力、犯罪被害者と その家族への精神的被害、性同一性障害者への偏見などの問題が、新たに表面化してきていま す。

差別と偏見のない社会をつくるには、一人ひとりの意識に訴えかける、地道な啓発活動が欠 かせません。行政のみならず、企業や地域団体、NPOなども主体となり、あるいは相互に連 携して、人権の意識が社会に浸透し、人々が様々な人権問題を身近なものとして考え、それが 態度や行動に表れてくるような効果的な活動をしていかなければなりません。

豊島区は、豊かで活力のある地域社会を、これまで別々に活動していた地域のさまざまな人々

(9)

施策の方向

豊かなコミュニティの基礎となる平和や人権に関する意識を高めていきます。

成果指標

指 標 名 現 状 前期目標 成22 度 後期目標 成27 度

1

平 和 と 人 権 を 尊 重 す る 社 会 で あ る と考えている区民の割合

-

※ 特に表記がない限り、現状値は平成16年度末のものである。

説明

1 現在 指標 対応す 意識調査等 数値 把握し い い 今後 意識調査を実施す 祭 当該 目を調査対象 す

①平和と人権の尊重

豊かな地域社会の基盤をなす、平和を大切にする心を育んでいきます。

(10)

計画事業

◎既存重要AA事業 ○既存重要A事業 ●施設建設事業 施策の方向

事 業 名

1 平和と人権の尊重 1 ◎ 憲法・非核平和周知関係事業

2 ○ 法律・人権身の上・行政相談事業

【参考】

計画事業以外の事業

施策の方向

事 業 名 1 平和と人権の尊重 1 成人の日記念行事事業

2 社会を明るくする運動事業 3 保護司会事業

1 平和と人権の尊重

2-1-1 ◎ 憲法・非核平和周知関係事業 総務部

【事業内容】非核平和の大切さ、憲法の精神、人権問題についての正しい認識の普及を目的に、「平和と人権のパネ ル展」・周知用懸垂幕の掲出・未臨界核実験への抗議・人権啓発広報活動などを実施。

【今後の方向性】国・都との連携を深めつつ、国内外の情勢の変化に応じた効果的な啓発活動を行う。 前 期(18∼22年度) 後期(23∼27年度)

事業量 平和と人権のパネル展、広報活動

事業費(百万円) 2

維持

2-1-2 ○ 法律・人権身の上・行政相談事業 総務部

【事業内容】民事・刑事その他の法律問題や人権侵害、官公庁の業務への不満で悩んでいる区民等に対し、問題解決 に向けた適切な助言を行う。

【今後の方向性】区民ニーズの高まりを受けて、専門相談事業の充実を図る。

前 期(18∼22年度) 後期(23∼27年度)

事業量 法律相談、人権身の上相談、行政相談

事業費(百万円) 24

(11)

男女共同参画社会の実現

現状と課題

女性も男性も性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社

会の実現は、「文化の風薫るまち」をめざす豊島区の重要な課題です。

豊島区では昭和63年に計画期間10年の第一次行動計画(「豊島区婦人行動計画−としま

150プラン」)を策定し、男女共同参画社会実現という新しい課題に向けた取組みを開始しま

した。その後、平成13年に、第二次行動計画「としま男女共同参画推進プラン」を策定しま

した。これらの行動計画に基づき、平成4年には、「男女平等推進センター(エポック 10)」を開

設、平成14年に、「男女共同参画都市」を宣言、さらに翌15年には「男女共同参画推進条例」

を制定し、区民一人ひとりの人権が尊重され、誰もがその人らしく参画できる男女共同参画社 会の実現に向けて、区を挙げて取組む決意を明らかにしました。

これまでの取組みによって、家庭、職場、地域社会での男女共同参画意識は、着実に浸 透してきているものの、今なお性別に起因する人権侵害や、性別による固定的な役割分担 意識、社会的慣行の存在など多くの課題が残されており、引き続き家庭、学校、職場など あらゆる場における男女平等教育・学習による意識啓発及び男女共同参画の視点に立った 取組みが必要です。

また、昨今の価値観やライフスタイルの多様化の中で、豊島区が少子高齢化の進展に適切に

対応し、「活力と文化輝くまち」を創造していくためには、次のような課題に対し、さらなる取

組みを進めていく必要があります。

1.性別にかかわりなく、多様な生き方を選択できる社会を実現するためには、男女が協力し て責任を分かち合うことが不可欠ですが、女性の指導的地位に占める割合や意思決定過程への 参画が極めて不十分な状況にあります。今後、公的分野・私的分野を問わずあらゆる分野の活 動の意志決定過程への女性の参画を拡大する機会を整備していくことが必要です。

2.家庭生活においては、家族を構成する男女がお互いの協力のもとで家族の一員としての役 割を果たすことが必要ですが、働く女性が家庭生活と社会生活を両立させることはいまだ難し い状況にあります。したがって、男女ともに仕事と育児・介護が両立しやすい環境整備、社会 的支援が求められています。

3.近年、雇用の分野において、女性のパートタイム、アルバイト、派遣社員等非正規雇用が 急速に進んでおり、採用・職域・昇進等の均等な機会と適正な処遇等の面で男女間の格差は依 然として存在します。雇用の分野における男女共同参画の推進について事業者に協力を要請し ていく必要があります。

4.男女がお互いの身体的特質を十分に理解しあい、身体的、精神的、社会的に良好な状態に あることは、男女共同参画社会の実現にあたっての前提条件です。しかし、男女の力関係が平 等でないことや女性の健康に対する男女間の正確な知識・理解の欠如から女性の健康が脅かさ れている状況があります。このような課題に対し、生涯を通じた女性の健康を支援するための 総合的な取組みが必要です。

(12)

施策の方向

区民一人ひとりの人権が尊重され、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮できる社 会の実現に向けて、だれもが、家庭、学校、職場、地域社会などあらゆる場において、ともに参画 し、責任を分かち合える男女共同参画社会の仕組みづくりを推進します。

成果指標

指 標 名 現 状 前期目標 成22 度 後期目標 成27 度

1

男 女 が 共 同 で 社 会 に 参 加 で き る と 考える区民の割合

区民 18. 6% 団体 28. 4%

2 女性の就業率

34% ( 平成 12 年)

36% 38%

※特 表記 い限 現状値 成 16 度末 あ 説明

1 協働 まち く 関す 区民意識調査 成17 3月実施 割合

2 区内 15歳以上 女性 占 主 仕事 従事す 人 割合 成7 12 国勢調査 横 い 推移

①男女共同参画社会の条件整備

(13)

計画事業

◎既存重要AA事業 ○既存重要A事業 ●施設建設事業 施策の方向

事 業 名

1 男女共同参画社会の条件整備 1 ◎ 男女共同参画啓発事業

2 ○ 男女平等推進センター「エポック10」管理運営事業

3 ○ 相談事業

【参考】

計画事業以外の事業

施策の方向

事 業 名 1 男女共同参画社会の条件整備 1 男女共同参画に関する住民意識調査

2 男女共同参画推進会議運営 3 苦情処理機関運営

1 男女共同参画社会の条件整備

3-1-1 ◎ 男女平等推進センター「エポック10」男女共同参画啓発事業 総務部

【事業内容】個人・制度・慣行などに残っている、性別による役割分担意識を解消するために、講座、講演会、啓発 誌などにより啓発活動を実施する。

【今後の方向性】男女共同参画推進条例の基本理念を実現するには啓発の充実が必要であるので、分野別に計画的に 講座等を実施していく。登録団体との共催事業を実施していくことでより効果的な事業を実施できる。

前 期(18∼22年度) 後期(23∼27年度) 事業量

35講座115回、その他事業45回 啓発誌発行10回

事業費(百万円) 12

推進

3-1-2 ○ 男女平等推進センター「エポック10」管理運営事業 総務部

【事業内容】センターを運営するために設置した「運営委員会」に関する事務及び男女共同参画社会実現のための拠 点施設の管理運営を行う。

【今後の方向性】男女共同参画推進条例の基本理念を実現する活動の拠点施設として今後とも運営していく。 前 期(18∼22年度) 後期(23∼27年度)

事業量 開設日数 約1,500日

事業費(百万円) 75

推進

3-1-3 ○ 男女平等推進センター「エポック10」相談事業 総務部

【事業内容】一般相談:女性をとりまく様々な問題について相談を受け、自ら解決の道をさぐれるように、自立を支 援する。

専門相談:弁護士・医師・臨床心理士などが専門分野に関する相談(法律相談・こころ相談・からだ相談・DV 相談)に応じる。

【今後の方向性】女性を取り巻く様々な問題は今後とも継続的に発生していくものと考えられるので、事業を実施 していく。

前 期(18∼22年度) 後期(23∼27年度) 事業量 一般相談 約1,500日、専門相談 360回

事業費(百万円) 9

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