東京地区図書館見学ツアー報告書
著者 小村 愛美
雑誌名 同志社大学図書館学年報
号 34
ページ 189‑190
発行年 2008‑07‑31
権利 同志社大学図書館司書課程
URL http://doi.org/10.14988/pa.2017.0000011804
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〈東京地区図書館見学記〉
東京地区図書館見学ツアー報告書
文学部文化史学科 小 村 愛 美 2007年9月27~28日、私は東京地区図書館見学ツアーに参加して幾つもの図書 館や企業を見学し、普通なら見られないような所を見せていただいたり、聞けな いようなお話を聞く機会に恵まれました。
最初に訪れたのは、国際子ども図書館でした。歴史ある建物の中に子どものた めの閲覧室、ミュージアム、研究者用の資料室などがあり、日本国内ではここに しか無いような外国の絵本や通常は捨ててしまう本のカバーも保存しているなど、
子ども図書館ならではのコレクションを見ることができました。
続いて福音館書店を訪問し、日本の絵本出版に大きな役割を果たしてこられた 松居直さんからこれまでのお仕事や絵本についてお話を伺ったほか、「こどもの とも」創刊号からの復刻版や編集部の現場、出版前の絵本の挿絵など、滅多に見 ることのできないものを見せていただきました。また帰る際には一人一人に絵本 雑誌を頂いて、大変嬉しかったです。
その後図書館流通センターを訪れ、ここでも資料を交えた説明や
MARC
製作 の現場、各地の図書館からMARC
作成のため預けられた特殊な資料など、とて も丁寧に紹介していただきました。夜には東京におられる同志社出身の図書館関係者の方々を交えた夕食会があり、
国立国会図書館職員の方や図書館流通センターの社員の方など、現役で図書館の 仕事に携わっておられる先輩方と直接お話しできて、大変勉強になる時間でした。
2日目はまず千代田区立図書館を見学しました。指定管理者制度を導入しとて も先駆的なサービスを試みている図書館で、近隣にある神保町の古書店街とのネッ トワークも組み込んだ資料検索システムや、ビジネス関係の資料とその提供に重 点を置くなど、図書館の立地と官庁街という周辺地域の事情に合わせたサービス を展開している館でした。お話を伺った職員の方から聞いた、地域事情に合わせ 従来の公共図書館とは異なる機能を持った図書館を目指していること、以前は公 共図書館に勤めていたけれど現在も非常にやり甲斐は感じているというお話が強 く印象に残りました。見学した学生の関心も非常に高く、活発な質問が飛んで充 実したひとときでした。
続いて国立国会図書館を見学しましたが、まず国会議事堂内にある支部図書館 を訪れ、次に本館を見学しました。国立国会図書館の役割や概要についてお話を 伺い、本館内の各資料室や書庫を見せていただきました。書庫の規模は圧巻で、
所蔵資料の膨大さを肌で感じられるようでした。
2日間の内容はとても濃く、あっという間に感じられるほど充実していました。
国立の図書館、指定管理者が運営する図書館、また図書館に関わる企業を見学で きて、図書館とサービスについて新しい観点や考え方を知り、図書館を支える企 業についても知ることができました。特に今まさに論議されている指定管理者制 度の一例を実際に見られたことで、これまでの先入観は変わり、制度の可能性と 問題点を自分なりに少し考えることができました。また現場で実際に働いておら れる方々と直接お話しできたことは自分も図書館員を目指す上で大変勉強になり、
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有意義な機会を過ごせたと感謝しています。見学に行く先々でとても丁寧にお話 ししていただき、貴重なものも見せていただいて大変お世話になりました。あり がとうございました。