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(1)

買い残 売り残 ネット買い残 増減 163,276枚 ▲121枚 +3,649枚 +6,573枚 +9,019枚 +33,160枚 +7,504枚 ▲11,890枚 +17,836枚 +19,905枚 ▲49,518枚 ▲8,748枚 195,691枚 183,801枚 201,637枚 221,542枚 172,024枚 135,786枚 139,435枚 146,008枚 155,027枚 188,187枚 33,334枚 1月10日 1月17日 1月24日 1月31日 2月7日 2月14日 2月21日 2月28日 3月6日 3月13日 27,653枚 30,438枚 31,473枚 32,275枚 29,307枚 35,028枚 30,897枚 28,095枚 27,164枚 23,511枚 1月3日 170,814枚 170,332枚 174,103枚 182,191枚 211,698枚 223,344枚 214,239枚 233,110枚 253,817枚 201,331枚 196,610枚 発行日 : 2012/3/19

金価格横ばい

TOPICs ファンドのネット買い残2週連続減少

週刊ゴールド

金の投資判断に必要な情報がここに凝縮されています。

毎週月曜日夕方発行

先週末16日のNY金4月限は3.70ドル安の1655.80ドル。米追加金融緩和第3段(QE3)への期待の後退やイン

ドの金課税強化の動きを背景に、小反落した。前日は反発に転じたものの、16日はポジション調整の売りも出たも

ようで、週間では3.3%の下落となった。最近の一連の米経済指標改善を受け、市場では追加金融緩和期待が薄れて

いる。また、金の最大消費国であるインドが金に対する輸入関税を2倍の水準に引き上げると発表したのを受け、一

時約1%下落した。2月の米消費者物価指数が予想を下回ったことをきっかけにドルが対ユーロで下落したことから、

ドル建てで取り引きされる金塊相場に割安感から買い戻しが入った。最近の米景気回復期待の高まりを受け、市場で

は株式などリスクが相対的に高い資産を物色する向きが強い。こうした流れの中で、本来はヘッジ資産として位置付

けられる金塊は売られており、この日も上昇の勢いは限定的だった。最近発表されている雇用や製造業関連の指標で

着実な米景気回復が確認されていることから、S&P500指数は今週、4年ぶりに1400の大台に到達。これを受け、

一部ファンド筋は金取引から退場した可能性がある。

$1,200.0 $1,400.0 $1,600.0 $1,800.0 $2,000.0 0枚 100,000枚 200,000枚 300,000枚 400,000枚 1 月 4 日 2 月 4 日 3 月 4 日 4 月 4 日 5 月 4 日 6 月 4 日 7 月 4 日 8 月 4 日 9 月 4 日 1 0 月 4 日 1 1 月 4 日 1 2 月 4 日 1 月 4 日 2 月 4 日 3 月 4 日

NY金のファンドの取組高

ネット買い残 買い残 売り残 価格

3月13日時点のファンドのネット買い残は二週

連続して減少。オプションも含むネット買い残は

16万3276枚となっている。

(2)

1990~2000年 2000~2010年 インフレ調整後実質利回り 0.01% 5.54% 3.81% 1.82% +US$11.48 10年物米国債利回り 7.50% 10.60% 6.66% 4.35% 年間金価格変動率 +US$24.67 ▲US$9.03 ▲US$6.42 米国の年間インフレ率 7.49% 5.06% 2.85% 2.53% 1970~1980年 1980~1990年

多くのアナリストが、金は今インフレヘッジのために買い時だと言うかもしれない。しかし、データの示すところ

では金価格はすでの1971年当時の35ドルからかなり上昇してしまっている。

世界の中央銀行はそれほどでもないかもしれないが、多くの人々はインフレを恐れており、学者は警戒を促してい

る。140億ドルを運用するヘッジファンドのJohn Paulsonは、インフレが来るのは明白だと述べ、金は恐らく高

くなり、今が買い時だと述べている。970億ドルを運用するJeremy Granthamは顧客に送った書信において、イ

ンフレが亢進すれば、金価格は上がると書いている。Credit Suisse のGolobal Investment Returns Yearbook

最新号には、唯一のインフレと相関関係を持つものは金価格であると書かれている。これまでPaulsonや

Granthamに同意する人は非常に強気であり、インフレが生じ始めていると誰よりも強く思っていることだろう。

20世紀の例を見れば、金価格は1971年の35ドルからインフレと共に上昇してきている。

ただ一つ問題なのは、金価格は既に高くなりすぎており、米国の1950年以来の消費者物価指数が極めてまれな静

かな動きの間にもかかわらず、6倍にも上昇してしまったことである。

TOPICs 金がインフレヘッジになるとしても、今の金価格は既に高過ぎる。

(3月12日付 Mine Webより)

金価格 (2012年 米国の5年平均消費者物価指数(左

何が起こっているのだろう? 第一に、金価格は何もインフレだけを理由にして動くわけではないということだ。

今は1970年代でも80年代でもない。金価格はインフレや金利率に影響を受ける。なぜなら、投資家や預金者は、

リスクの無い債券や現金のリターンは実質的には低いかあるいはマイナスであると気付き、マネーにとっての希有で

不滅のHOMEに回帰するよう警告されるためである。

第二に、ほぼ同じ理由だが、人々は年ごとに価値を喪失することが嫌いなのだ。株価が長期にわたって弱気になる

ときは金にとっては良い年になる。なぜなら、もし資本が何も産み出さないなら、他の場所の方が良いからだ。また

リスク資産が強く打たれ続ける時には、心配して逃げ出す。そうした時国債は魅力を持つ。そして金もである。過去

の世紀を通じて証券市場が良い時は金価格は下落し、証券市場が悪い時は金価格は上昇している。

金価格 米国株

(3)

国名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 ドイツ IMF イタリア フランス 中国 スイス ロシア 日本 オランダ インド ECB 台湾 ポルトガル 382.54 ▲5.1 ▲120.6 ▲176.9 +56.7 ▲19.5 ▲78.1 382.54 357.75 536.95 ▲26.7 423.63 +0.6 +74.9 765.22 612.45 ▲9.0 3,412.58 ▲4.8 3,217.32 2,451.84 2,452.77 ▲115.6 599.98 1,040.10 ▲73.1 531.87 501.45 ▲62.2 423.63 +0.6 382.51 765.22 612.45 ▲9.0 557.75 +200.0 3,406.77 ▲10.6 2,981.24 ▲236.1 2,451.84 2,435.41 ▲132.9 1,054.09 +454.1 1,040.10 ▲73.1 676.03 +219.0 3,400.95 2,814.04 2,451.84 2,435.41 1,054.09 1,040.08 811.11 765.22 612.45 557.75 502.07 423.63 382.48 ▲5.8 ▲167.2 +135.1 +0.6 3,396.30 2,814.10 2,451.80 2,435.40 1,054.10 1,040.10 883.00 765.20 612.50 557.70 502.10 422.40 382.50 8,133.46 8,133.46 ▲4.7 3,417.37 8,133.50 8,133.46 8,133.46 +0.1 ▲1.2 2012年Q1 増減 増減 +71.9 2008年Q1 増減 2009年Q1 増減 2010年Q1 3,217.32 2,451.84 2,568.35 599.98 1,113.20 457.00 765.22 621.44 357.75 563.61 423.00 2011年Q1 増減 米国 14

どうすべきか? 明らかな結論は、金を買えであるが、あまりに明らか過ぎて、本当は何か間違っているに違いな

い。殊に金価格が消費者物価指数によるGranthamやCredit Suisseがレポートするようなインフレが到来するずい

ぶん前に既に高くなってしまっている時には。

あなたは、インフレのデータに何か間違いがあると言うかもしれない。あるいは今回は違う、あるいはどんなに世

界の中央銀行が預金者に現金が無い状態に置いたとしても、インフレは単純にはわからないのだと言うかもしれない。

しかし、否定できないことは、これまでの金の上昇過程において、債券はまだその存在意義をアピールせねばならず、

また、株価はリターンを上げることができなかったということだ。だから、いつ強烈なインフレが襲ってきたとして

も、残された資産により金を買うことには躊躇せざるを得ず、その代り工業商品を買ったり、土地や固定資産を買う

だろう。たとえそれらが、最近10年、神話つぶしのパーフォーマンスであったとしても。

By Adrian Ash

of Bullion Vault

この傾向は、金価格が固定されていた金本位制の時でも同じであった。金のインフレ戦闘力を26ドルやその後の

35ドルに固定していた当時のことである。5年平均で株価と金の実質リターンは、ほぼ反対向きとなっており、

1910年以来ほぼ59%でその差はゼロであった。33%の期間、両者は共に上昇していた。また7%の期間において、

金と株価の実質価値はどちらも下落したが、それは主に世界大戦によるインフレのせいであった。

戦争が今後再びあろうとなかろうと、「体重800ポンド(約360kg)のゴリラというインフレが部屋には未だい

ない。しかし、ゴリラが丘の上で胸を叩く音が聞こえている」とGranthamは言う。

「ゴリラは必ずやってくるだろう。そして、債券保有者は、ゴリラの朝めしとなるだろう。70年代のように、その

固定収入をガリガリと齧るだろう。そして株価も証券をみじめな投資にするだろう。今日債券を購入する資金の貸

し手を、過去最低の金利により破壊し、おいしいご馳走になる。しかし、Granthamが示唆するところの、証券を

低いインフレ下でのヘッジとして購入するなら、直近のコストはそれなりに貴重であろう。

米国の5年平均消費者物価指数(左 S&P米国株価(2012年ドル価値)

TOPICs 政府保有金の推移

(4)

2010年Q1 増減 2011年Q1 増減 2012年Q1 エルサルバドル グアテマラ マケドニア チュニジア アイルランド 70 71 72 73 74 カタール コロンビア スリランカ ラオス ラトビア 65 66 67 68 69 バングラデシュ オランダ領アンティルス ヨルダン チェコ共和国 カンボジア 60 61 62 63 64 シリア モロッコ ナイジェリア セルビア キプロス 55 56 57 58 59 ペルー ブラジル スロヴァキア ウクライナ エクアドル 50 51 52 53 54 ベラルーシ ボリビア ブルガリア 西アフリカ経済連合 マレイシア 45 46 47 48 49 デンマーク パキスタン アルゼンチン 韓国 フィンランド 40 41 42 43 44 カザフスタン オーストラリア クウェート エジプト インドネシア 35 36 37 38 39 BIS ギリシャ メキシコ ルーマニア ポーランド 30 31 32 33 34 タイ リビア シンガポール スウェーデン 南アフリカ 25 26 27 28 29 オーストリア ベルギー トルコ アルジェリア フィリッピン 20 21 22 23 24 国名 ベネズエラ サウジアラビア 英国 レバノン スペイン 15 16 17 18 19 2008年Q1 6.78 6.00 +0.5 7.25 6.87 6.79 5.18 8.07 +1.5 7.74 12.44 12.41 +4.1 6.86 13.09 14.13 +1.4 13.24 ▲0.2 12.20 +0.3 13.87 ▲0.6 3.51 25.82 ▲0.1 22.02 21.37 35.12 26.16 +1.0 26.27 36.39 34.68 33.61 28.34 39.82 36.48 14.28 +1.3 49.14 19.54 ▲0.5 66.55 65.43 +0.1 54.74 78.96 75.61 73.09 102.89 67.39 ▲0.6 79.84 +0.1 112.78 +0.8 3.04 ▲0.6 103.71 ▲1.0 146.60 ▲9.6 124.32 +0.2 133.36 ▲31.5 83.98 143.82 127.40 116.10 173.64 129.60 ▲11.2 281.61 ▲95.3 279.99 ▲8.7 227.58 ▲0.1 +180.0 310.26 286.83 356.75 増減 5.47 ▲0.5 6.87 6.79 6.78 8.80 +0.7 7.74 7.25 12.41 6.86 5.29 +0.1 12.76 ▲1.4 13.13 ▲0.1 12.44 13.87 3.51 13.09 22.02 21.37 12.86 +0.7 26.69 +0.5 26.27 25.82 34.68 33.61 31.79 ▲3.3 39.88 +0.1 36.48 36.39 49.14 22.13 +2.6 28.34 65.43 54.74 14.32 75.61 73.09 66.55 71.97 +4.6 79.85 78.96 5.51 +2.5 103.71 102.92 124.79 +0.5 119.63 ▲13.7 112.38 ▲0.4 143.82 127.40 133.60 ▲13.0 173.64 154.04 +24.4 83.98 279.99 227.52 ▲0.1 116.10 ▲0.0 310.25 286.83 281.61 356.44 ▲0.3 322.90 2009年Q1 増減 6.79 6.75 6.00 7.74 7.25 6.90 6.86 20.69 +15.5 8.80 +0.7 12.80 ▲0.4 12.44 12.41 3.51 13.09 12.75 ▲1.4 21.37 13.12 +0.9 13.87 26.28 25.82 22.04 33.61 31.79 ▲3.3 27.15 +1.0 36.48 36.39 34.68 28.47 +8.9 28.34 39.89 +0.1 54.74 14.42 +0.1 49.14 73.09 66.55 64.39 ▲1.0 79.85 78.96 75.61 103.72 102.92 73.57 +6.2 465.77 +332.4 112.31 ▲0.5 8.13 +5.1 127.40 125.72 ▲20.9 124.85 +0.5 164.72 +35.1 83.98 143.82 227.52 ▲0.1 116.10 173.64 286.83 281.61 279.99 363.91 +7.2 322.90 310.25 6.90 6.79 6.75 6.00 6.86 11.78 -7.74 7.25 13.06 12.75 12.61 12.44 12.41 22.04 21.37 13.11 13.87 13.51 33.61 31.79 27.65 26.28 25.82 35.34 39.89 36.48 36.39 34.68 64.39 54.74 14.44 49.14 37.87 79.85 78.96 75.61 73.09 66.55 111.47 100.21 103.72 102.92 67.32 143.82 127.42 125.72 124.97 526.69 227.49 116.10 173.64 153.68 108.86 322.90 310.25 286.83 281.61 279.99 365.77 ▲8.9 ▲8.8 +10.0 ▲0.2 +9.4 +7.0 ▲6.2 +60.9 ▲0.8 +92.1 +24.9 +0.1 ▲11.0 +1.9 7.30 6.90 6.80 6.70 6.00 12.40 10.40 9.70 8.90 7.70 13.50 13.06 12.80 12.50 12.40 25.80 22.00 21.40 14.30 13.90 34.70 33.60 31.80 28.00 26.30 45.90 42.30 39.90 36.50 36.40 66.50 64.40 54.70 54.40 49.10 89.60 79.90 79.00 75.60 73.10 119.00 111.60 105.90 103.70 102.90 152.40 143.80 127.40 125.70 125.00 280.00 227.50 199.40 173.60 158.60 372.90 322.90 310.30 286.80 281.60 +3.5 ▲2.1 +8.9 ▲0.1 +1.2 +0.3 +8.0 +7.0 +40.0 +22.3 ▲407.7 +0.1 +5.7 +4.9 +43.5 ▲0.0 +83.3 +7.1 ▲0.0 ▲0.0 増減 322.90

(5)

+890.2 +780.2 ▲38.6 +67.7 +242.9 +148.4 30,679 27,338 30,922 27,487 26,638 29,828 26,491 30,718 27,271 ▲304.8 ▲273.1 ▲161.0 ▲147.3 増減 2011年Q1 増減 2012年Q1 増減 世界 国 110 111 コモロス ケニア コスタリカ ハイチ ブルンディ フィジー オマーン 105 106 107 108 109 29,989 モーリタニア マルタ ウルグアイ エストニア チリ 100 101 102 103 104 イエメン ホンジュラス パラグアイ ドミニカ共和国 マラウィ 95 96 97 98 99 アイスランド パプアニューギニア ボスニアヘルチェゴビナ トリニダッドトバゴ アルバニア 90 91 92 93 94 キルギス共和国 モザンビーク ルクセンブルグ スリナム 香港 85 86 87 88 89 モンゴリア カナダ スロベニア アルバ ハンガリー 80 81 82 83 84 国名 イラク リトアニア バーレーン タジキスタン モーリシャス 75 76 77 78 79 2008年Q1 0.02 0.02 0.02 0.04 0.03 0.02 0.25 0.25 0.06 0.36 0.19 0.26 0.66 +0.7 0.57 0.40 2.15 1.56 0.67 1.96 -1.91 1.36 +0.2 2.08 1.99 2.58 2.96 2.30 3.20 3.11 3.08 1.92 5.20 +1.2 3.39 5.79 4.67 1.75 +0.4 5.87 増減 2009年Q1 0.02 0.02 0.03 0.02 0.02 0.25 0.06 0.04 0.48 +0.3 0.26 0.25 0.57 0.40 0.36 1.56 0.67 0.66 1.32 +1.3 1.91 1.57 ▲0.6 2.08 1.98 1.96 2.96 2.27 1.55 +0.2 3.11 3.08 2.58 - ▲5.2 3.39 3.19 4.67 2.21 +0.5 1.91 5.87 5.82 増減 2010年Q1 0.02 0.02 0.02 0.02 0.06 0.04 0.03 0.26 0.25 0.25 0.40 0.36 0.18 0.67 0.66 0.57 1.91 1.57 ▲0.6 1.56 1.98 1.96 1.32 +1.3 2.24 ▲0.1 1.87 +0.5 2.08 3.08 2.58 2.34 ▲0.6 3.39 3.20 3.11 2.39 +0.6 3.91 +2.0 0.93 ▲4.3 5.87 5.82 4.67 0.02 0.04 0.03 0.02 0.02 0.02 0.20 0.26 0.25 0.25 0.07 0.67 0.66 0.57 0.40 0.36 1.96 1.00 1.92 1.57 1.56 2.34 2.24 2.09 2.08 1.98 3.39 3.17 3.11 3.08 2.58 5.82 4.67 2.90 3.91 2.02 5.87 ▲0.3 +0.2 +1.1 +0.5 0.02 0.02 0.07 0.04 0.03 0.02 0.02 0.40 0.30 0.26 0.25 0.25 1.60 0.70 0.70 0.60 0.40 2.00 2.00 2.00 1.90 1.60 2.60 2.50 2.20 2.20 2.10 3.50 3.40 3.20 3.10 3.10 5.90 5.80 4.70 4.40 3.90 +0.1 +0.2 +0.1 +1.5 +1.5

政府保有金は、2008年から2009年にかけてはフランスやスイス、ECBやBIS、スペイン等の売却により政府及

び国際機関の金保有量は減少した。2010年~11年にかけてはIMFが大量に保有金を売却したが、一方で、中国や

ロシア、インド等新興諸国の買いやBISの大量の購入により、世界の政府等保有金は増加した。ロシアは継続的に金

を購入し、最近では、トルコ、メキシコ、韓国、タイ、カザフスタン、ベラルーシ、ボリビア、タジキスタン、スリ

ナム等が購入している。

(6)

NY金価格は昨年9月6日の1923.7ドルを頂点に上下動を繰り返す動きとなっている。直近では、2月28

日の1792.7ドルを天井として、三つの山を形成し、いわゆる三尊となっている。

金価格が上がってきた理由としての金融機関の倒産リスクなど金融不安はギリシャへの第二次支援策の決

定、及びECB(欧州中央銀行)による1兆ドルを超える資金供与により向こう3年~4年は資金が潤沢となっ

た。この資金がうまく産業投資に回れば景気は回復するだろうが、各国の国債を買い支えるだけのために使

われるなら、3年後の資金の返済時にはギリシャと同様な国家の債務不安が再び大規模になって再燃するだ

ろう。しかし、それまでの間は金価格は一段落であろう。

金がインフレヘッジに役立つと言われても、既に高騰してしまった金は今後景気が回復してインフレに

なったとしても、その時点までにある程度値下がりしていなければ、高過ぎてヘッジにならないというレ

ポートが上記であるが、金価格がインフレヘッジになるためには更に大幅に下落しておく必要があるだろう。

また、金価格が株価と逆相関するというなら、株価が景気回復を受けて今後更に上昇するとするなら、金価

格は下落するだろう。どこまでということはわからないが、おそらく2年後辺りからポルトガルやスペイン

といった第二の債務国が新しい投資が見出せず、輸出も伸びず、失業者が溢れて内需もままならない状況が

続くなら、ギリシャの二の舞となり、債務の切り捨てを願い出るだろう。それを見越して投資家はこれらの

国に資金を貸すことには慎重になると思われる。3年後にECBに資金の返済をせねばならなくなった800を

超える欧州の金融機関は、それらの国の国債を売るか、塩漬けとなり、再び金融危機が訪れる。その頃に金

価格は再び上昇するはずである。

例外的に金価格が上昇するとすれば、イスラエルがイランを攻撃するなど、地政学的リスクが突発した時

には金や原油価格が高騰する可能性がある。そうでなければ、当分金価格はDULLになるだろう。

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