「第23回CEDIフォーラム資料」
技術・標準 WG 活動実績報告
電話回線網(ISDN)廃止対策について
2014年05月27日
情報通信委員会
CEDI小委員会 技術・標準WG
目次
• 電話回線網廃止とは?
• 電話回線網廃止対策
– 調査概要
– 調査検討
– 各伝送方式比較
– 伝送方式に対する考察
NTT (東日本 / 西日本)が現在提供している電話回線網による通信サービスが
2025年までに完全に廃止されます。
これにより、現在
JPCA-BP の通信インフラとなっている
全銀手順*が利用不可
となり、
EDI 業務に重大な支障を来すことが予想されます
。
この為、電話回線網に代わりインターネット回線を使用した
EDIに変更する必要
があります。
ご参考
http://www.ntt-east.co.jp/release/1011/pdf/101102a_1.pdf
電話回線網廃止とは?
電話回線網廃止とは?
※全銀手順とは?
全銀協(全国銀行協会)により公表された日本銀行と各金融機関、各金融機関間、
各金融機関と利用者間のコンピュータ接続方式。
金融機関とのデータ交換にとどまらず、
一般的な企業間データ交換手順としても利用されている。
企業B
電話回線網廃止とは?
企業A
電話回線網
E
D
I
シ
ス
テ
ム
◆
JPCA-BP 通信環境構成図
E
D
I
シ
ス
テ
ム
Modem/TA プロトコル コンバータ ダイヤル アップルータ Modem/TA プロトコル コンバータ ダイヤル アップルータ企業B
電話回線網廃止とは?
企業A
電話回線網
E
D
I
シ
ス
テ
ム
◆
JPCA-BP 通信環境構成図
-電話回線網廃止後-
E
D
I
シ
ス
テ
ム
Modem/TA利用不可
利用不可
利用不可
ダイヤル アップルータ Modem/TA ダイヤル アップルータ プロトコル コンバータ プロトコル コンバータこのため…
EDI を実施している企業自らがやらなければならない事は極めて多岐にわたる
電話回線網廃止とは?
NTTは、下図の赤枠で括られた箇所のように電話回線網から光回線網への
新しい通信経路を提供するだけ。
・取引先との調整(新方式への合意)
JPCA-BPから通信回線をインターネットにする方式。多種多様存在する。・セキュリティ担保への新たな取り組み
電話回線のセキュリティと同レベルを確保する。・通信機器(ハードウェア)の置き換え
電話回線ではなくインターネット接続が行える通信機器の準備。・インターネット回線を利用した通信ソフトの選定
インターネット回線で通信できるソフトの準備・インターネット回線を利用したEDIソフトの選定
インターネットEDIが実現できるソフトの準備電話回線網廃止を鑑みて、後継通信方式を策定する際、
皆が皆、独自の方式を選択すると収拾が付かなくなり、
EDI業務の負荷がこれまで以上に高くなる。
このため、
合意された新方式策定
が必要となる。
◆現時点で、全銀協から電話回線網廃止に向けての対応表明は何もなされてい
ないが、
CEDI として想定可能な ポスト JPCA-BP について検討する事を目的に
調査を実施した。
◆インターネット回線を利用した EDI を行う場合、 Chem eStandards を使用する
方法と通信プロトコルだけをインターネットに変更する2種類の方法が考えられる。
→ 今回は、
通信プロトコルだけを変更する方法
を検討した。
◆評価の前に
調査概要
EDI 実施企業がやらなければならない事のうち
・通信機器(ハードウェア)の置き換え
・インターネット回線を利用した通信ソフトの選定
・インターネット回線を利用したEDIソフトの選定
・基幹システムとの連携方法の見直し
上記4項目について「
ISO 25010 システム/ソフトウェア品質標準
」
の視点から評価することで取引先との合意がとりやすくなる。
※ ISO 25010 システム/ソフトウェア品質標準 の詳細については Appendix を参照
調査概要
◆評価ポイント
– 今回の発表に際して、特に力点を置いた評価ポイント
ビジネス
文書
アプリケーシ ョン 社内 形式EDI
システム
フォーマット
変換
基幹
シス
テム
自社システム
取引先
電話回線網
電話回線網
インター
ネット
既存社内システム(
赤枠箇所
)を一切変更せずに、これまでの通
信経路であった電話回線網(
紫枠箇所
)からインターネット回線網
へと変更(
ピンク箇所
)するだけで、従来の EDI が継続して利用で
きるかどうかに力点を置き評価した。
変更しない
今回、調査対象とした通信手順は、以下の通り
調査概要
◆調査対象通信手順の選定
・RNIF 1.1 ( RosettaNet 1.1 )
※ Chem eStandards の通信プロトコル / 参考情報として
・AS2手順 ( EDIINT AS2 )
※流通業界で利用されている通信プロトコル
・AS4手順 ( AS4 )
※米国 CISCO 社が利用
・WEB-EDI ( ファイル転送型 )
※様々な業界で利用 / 人手によるオペレーション必須
・WEB-EDI ( データ表示型 )
※様々な業界で利用 / 人手によるオペレーション必須
・JX手順
※流通業界で利用されている通信プロトコル
・全銀 TCP/IP 手順
※参考情報として
※現時点で調査が終了したものを記載
企業B社
データ伝送方式
★インターネットの場合
PUSH型とPULL型の2パターン存在する。
PUSH型特徴: JPCA-BP と同じ通信開始トリガー(データ送信側が主導)を持つ。
PULL型特徴:システム構築費用を抑えられるが、既存運用が変更となる可能性がある。
現行
JPCA-BP の運用を引き継ぐのであれば、PUSH型の選択が望ましい。
企業A社
電話回線網
EDIシステム
Modem/TAA社から B社へ電話をかける
プロトコル コンバータ Modem/TA プロトコル コンバータ調査検討
EDIシステム
B社から A社へ電話をかける
★JPCA-BP の場合
JPCA-BPの場合は、上図のように A社からB社へ、B社からA社へと双方が通信の
主導権を握る事が出来る。
つまり、
データ送信側が任意のタイミングで電話をかけ通信を開始する
事が可能。
インターネット
インターネット
★
PUSH型→
EDI実施企業双方が通信の主導権を握れる伝送方式
★PULL型→
常にクライアント側が通信の主導となる伝送方式
データ伝送方式
EDI実施企業 A 社
(A社から見て)データ送信 (A社から見て)データ受信調査検討
EDI実施企業 B 社
EDI実施企業 A 社(クライアント)
EDI実施企業 B 社(サーバ)
インターネット
インターネット
A社、B社ともにサーバマシンを用意する必要があるため、システム構築費用がかかる。
B社はサーバマシンを用意する必要がある。A社はクライアントマシン(パソコン)による運用も可能。
この為、A社側のシステム構築費を抑える事が可能。
各伝送方式比較
比較結果(通信手順の特徴)
AS2手順
AS4手順
JX手順
WEB-EDI
(ファイル転送)
WEB-EDI
(データ表示)RNIF 1.1
(CeS)
全銀
TCP/IP
通信回線 インターネット インターネット インターネット インターネット インターネット インターネット 電話回線網 取り扱い可能データ種 XMLデータ バイナリデータ 固定長データ CSVデータ XMLデータ バイナリデータ 固定長データ CSVデータ XMLデータ バイナリデータ 固定長データ CSVデータ XMLデータ バイナリデータ 固定長データ CSVデータ XMLデータ 固定長データCSVデータ 送受信業務自動化可否 可能 可能 可能 不可 不可 可能 可能データ伝送運用 PUSH PULL PULL PULL PULL PUSH
セキュリティ確保方法 * SSL :必須 署名:任意 認証:任意 SSL :必須 署名:任意 認証:任意 SSL :必須 署名:不可 認証:任意 SSL :任意 署名:不可 認証:任意 SSL :任意 署名:不可 認証:任意 SSL :必須 署名:必須 認証:必須 電話線による セキュリティ 専用通信ソフト要否 (費用側面) 必要 必要 必要 不要*1 不要*1 必要 必要 後続処理用プログラム 要否 (費用側面) 必要 必要 必要 必要 不要 必要 必要 データ量 制限なし 制限なし 制限なし 制限なし*2 制限なし *2 制限なし 最大2GB *3 添付ファイル送信可否 可能 可能 不可 不可 不可 不可 不可 ※ご参考 ※ご参考