理学療 法 羊 第16巻第4号 273
〜
279頁G989
年 )報
告
大 東
市
の
地 域
リ
ハビ リ テ ー
シ ョ ン*山
本
和
儀
* * 要 旨 大 阪 府 大 東 市には, 全 国で唯一
福 祉 分 野に理学 療 法 課とい う理学療法± 4名, ケー
ス ワー
カー
1名, 非 常勤職員の作 業 療 法士 1名,
看 護 婦1
名を 配する行政 課 をつ くっ ている。
そこでの活 動 は 以 下の と お り である。
市 域 全 体を視 野に入 れ市民の ニー
ズ に合 わ せ たサー
ビスを 行 う。
各地域の障害 者・
老人に 対 して施設お よび学 校へ の巡回,
在宅訪問で の機能 訓 練を実 施し て い る。
0歳か ら老 人まで年齢に関 係 な く関 係機関と連 携し ながら,
どの時 期に も理 学 療 法 課が一
貫して リハ ビ リテー
シ ョン を計 画し実 施し てい る。
市 民の 地 域 リハ ビ リテー
シ ョ ソに対 す る意 識・
理解を 深め る。
市民の 手に よっ て障 害 者・
老 人が社 会 参 加で きる街づ く りを実 現 するように働きかけ る。 具体的に は, 市 民 対 象に 「リハ ビ リテー
シ ョ ン祭り」 とい うイベ ソ ト や介 護講習 会等の 啓発事業を実施し,
ボ ランティ ア の育成 に 力 を 入 れ てい る。 特に若 年 層のボラソ テ ィ アづくりが今後重要な 課題である。
本文で は,
具体 的な活動にっ い て紹介 し て い る。 キー
ワー
ド 地域リハ ビ リ テー
シ ョ ソ,
ボラ ンテ ィ ア,
在 宅ケア1.
は じ め に 大東市は, 東はLU岳 部で生 駒山脈を は さみ奈良 県に,
そ して西 は大 阪 市に隣 接する位 置にあり,
人口12万 5千 人 の市である。 大東 市は,
昭和60年に理 学 療 法 課 を 福 祉 事務所に設 け た。
現 在,
理学 療 法 課には,
課 長を含め 4 名の理学療 法士 とケー
ス ワー
カー
兼 事 務 職 1名,
非 常 勤 の作業療法士1 名,
看護婦 1名 が 所 属している。 昭 和60 年7月に課 がで き る まで,
理 学療法土 は福祉事 務所 児童 保 育課療育セ ン ター
を拠点に,
各 小・
中 学 校に出 向 き療 育訓練指導を実施 し ていた。 そ して,
昭和51年か ら保 育 所に お いても療育訓練指 導を実施し,
昭和54年に老 人の 機 能訓練を開始,
昭 和58年か ら義 務 教 育 終 了 後の対 象 者 の機 能訓練を総 合 福 祉セ ソ ター
開設と同 時に実 施して い る。 しか し,
理学 療法 士 が,
1ヶ所の施 設に所属してい る と対 象 者が限 られて し ま うこ と,
義務教 育終了後の障 害 者 や, 在 宅 難 病 患 者や ね たきり老 人 等の ケ アを積極 的 に取 り組め ない とい う問 題があっ た。 これ らの問 題 を 解 * Community−
based rehabilitatlon in Daito Clty * * 大 東市福 祉 事 務 所 理学療 法 課Kazuyoshi Yama oto
,
RPT : Physiotherapy Section,
Daito City
’
s Welfare OHice(受 付日 198B年10月24日) 決 する た め に, 行 政の中に
,
総 合 的か つ有 機 的i,
Z地域 リハ
ビリを進めてい く担 当課 をつ くり展 開して い く必 要 が あっ た。一
方,
本市に おいて も,
昭 和55年の 高齢化率が 6.
0%未満で あっ た のが,
昭 和63年現 在は6.
8%に増 加し,
昭 和70年は, 9.
0%, 昭 和8D年には14,
0% と急 激な高齢 化が予 想さ れた。 こ の ような状 況 下で は,
老 人 福 祉・
保 健 対 策を積 極 的に推 進 する た め地 域 老 人 福 祉セ ソター
に おける機能訓練及び ディケ ア サー
ビスや, 難 病,
ねたき り老 人 を 対 象 とし た在宅ヶ ア の充 実, そ の こ と に対 す る 市 民 の関 心 を 深め ること な どが重 要な課題 となっ て きた。 以上の状 況の 中で大 東 市は,
昭 和60
年7月19日の行 政 機 構 改革で,
福 祉 事務所に行政 内で の担 当 課と して理 学 療 法 課を設 置し た。
課になっ た こ とに よっ て,
住 民 全 体を 対 象 と した地 域リハ
ビ リ テー
シ ョ ソ を総 合 的に計 画・
実 施 する こと ができるよ うになっ た。 そ して現 在は, 対 象 者に対 する機 能 訓 練の計画・
実 施と関 係 機 関との連携,
市 民の地域 リハ ビ リテー
シ ョ ンに対 する啓発 (理解と協 力 を 得てい くこと)を中心に地域リハ
ビ リテー
シ ョ ンを 進め てい る。
2
.
活 動の状況 各課,
関 係 機 関 との連 携は 図の通りである。
児 童 保 育 課と は,
療 育セ ソ ター
及 び保育所に通所 する対 象 児につ理 学臻法課と各 機 関と の連 携 0
‘
ρ
DI 21 51 O才 − −−
−−
−−
匚 …−
贐−
11 4 い て連携してい る。 教 育 委 員 会と は, 校 区の小・
中学 校 へ 通 う対 象児の機 能 訓練 を 2 ヶ所の小 学校で実施して い る。 福 祉 推 進 課 とは, 総 合 福 祉セ ン ター
(身 障 福 祉セ ン ター
B型, 老 人 福 祉セ ン ター
A型 )と2 ヶ所の老 人憩の 家 (老人福祉セ ン Pt− B
型)に通 所 する義務教 育終了 以 降の対象 者や老健 法に か か わ る対象 者の機能訓練を実 施 し ている。
健 康 管理 課 とは,
老健 法に か かわ る ねた き り 老 人 及び 脳 血管 障 害 者を対 象に保 健婦と在 宅 訪 間 を 実 施 して いる。 保 健 所とは,
難病 中心に保 健 婦と在 宅 訪 問を した り,
難 病 (パー
キ ン ソン 等 )の グルー
プワー
クや 乳 児 検 診 後の療 育 指 導 等 も実 施して いる。 そ し て予 防 約リ ハ ビリ テー
シ ョ ン とし て,
保 険 課が実 施し てい る保 健 施 設事業の健康 教 室等へ 参加してい る。
1
) 療 育セ ンター
及 び 保 育 所で の療 育 体 制 大 東 市に は,
心身 障 害 児 通 所 施 設で ある療 育セ V ター
(母 子 通 園 施 設 ) と市立の保 育 所8
々所があ る。 現 在,
療 育セ ン ター
に通所 し てい る就学前の乳 幼児は脳性 麻 痺…
4名,
筋ジス ト P フ a一
症…
1名,
ダウン症…
4名,
て んかん…
2名, 精 神発達 遅 滞…
8名, 小 頭 症…
1 名, 自閉 症…
2名,
計22名である。 理 学 療 法 課の理 学 療 法士 を療 育セ ン ター
に派遣し, 午 後 1時まで 1〜
2 名 常 駐し (曜日に よっ て異な る),
親 及び保 母, 看 護 婦 等に療 育の指 導 を 行い , 訓 練 を行っ て い る。
理学 療 法士だ けでなく,
子どもの療 育に か か わ る 誰もが発達を促す た めの配慮がで きる よ うに し てい る。
又,
保母・
看護 婦対象に週 1回,
母親対象に月 1回研修 会を設 け, 子ども達の状 態や 訓練につ い て話 し合 う機 会 をつ くっ ている。 幼 稚 園に通っ て い る子 ど も達 や, 毎目 の通 所がで きない場 合 等は, 定 期 的に外 来とし て通 所し て い る ケー
ス も ある。 そし て, 8 ヶ 所の保 育 所に も障 害 児が通 所し て おり, 年 1回 理 学 療 法士 が各 保 育 所 を 巡 回 し て療 育指導を行い,
保 育 所で親と保 母・
看 護 婦が訓 練 を継 続し て い る。 そ し て, 定 期 的に療 育セ ソ ター
で理学 療 法士 が経 過 をみて い く体制を とっ て い る。
従っ て,
各 保 育 所に訓 練 室が設け ら れてあり,
理学 療 法 課 と連 絡を と り合いな が ら,
毎日の保育の中で訓練を継続し て い る (現 在の対 象 児は29
名)。
2) 校区 小・
中学 校で の 療育体 制 大 東 市 教 育 委 員 会で は, 昭 和54年にt‘
「障 害」児 教 育 基 木 方 針+
)
を 策 定 し,
すべ て の生 徒・
児 童が校 区の小・
中 学 校へ 通 学 する こと を保 障し て い る。 親の希望に よっ て,
子 ど もの進 路を決め られる体制に し たのである。 教 育委員会は, 療育を学校教育の一
環とし て とらえ, 現 場 では訓 練が 日常の カ リ キュ
ラム の中に組み入 れ られてい大東 市の地域リハ ビ リ テ
ー
シ ョ ン 275 る。 そし て 入学 前に は,
校 内の環境整備や子どもに合っ た机・
椅子・
訓練 機 具 等を 理学 療 法 課と調 整しな が ら準 備 し て いる。 ま た, 子どもの 状 態 を 現 場の教 師に知っ て も ら うた め に,
理学療法士 を学 校へ 派 遣し校 内 研 修 会を 欄い て お り,
校長は じ め 全 教員が参 加して い る。 こ うし て入 学 以 前から, 子 ど もにつ いての理解を深め ている。
教 育委員会は, 校 内の環 境 整 備 として ス ロー
プ,
トイレ の改 造,
手 すりを と りつけ たD ,
子ど もの状態に合わせ て給 食 を食べやす く再 調理で きる 設備や冷暖房設備等を 整え ている。 そ して通 学 保 障 として は タ ク シー
送 迎 や,
介 助 員 を 派 遣し, 障 害児が安心 し て校 区へ 通 学で きる体 制を整え てい る。 機 能 訓 練につ い ては, 2 ヶ所の小 学 校 に子ど も と親,
教 師に定 期 的に 出 向い てもらい (2〜
4 週間lc
1回 )3名の理 学 療 法士 が機 能 訓 練の方 法 を 指 導 し, それ ぞ れの学 校で 継 続 してい る (訓 練 対 象 児…
61 名)。
i
rl
轄 児 糖 ・本方針1
大 東 市 教 育委員 会 旨
i
障 割 鮪 する すべ 幼児.
児 童.
生 徒 嫩 育 2i :i
を受 ける権 利 が 完 全に保 障される ように努め る。
l …ll,
「障害」を有する児 童・
生徒は,
そ れ ぞ れの 校区肺
学校峨 学 し すべ 臆 生feL
共,,
・
・ 蛞i
・洪 喊 長ma
す・ ・ と ・・望ま し ・・
そ… め11
に,
適 切 な指導が 行われる ように努め る。 II2 ,
「障 害」児教育をい っ そ う推進する た め に,
幼・
小
・
中 学校園は,
連携を 密:・
c し て.一
貫した指 導 を 1 め ざ す と共に,
「障 害」児教育計画を作成し全教職 … 員の共 通 理解と 協力体制の も とに.
指 導が 行 わ れる l F よ うに努め る。 13 .
「障害」児教 育を よ り充 実 する ため に は,
教 職 員 の熱意と,
専 門 的 知 識・
技 術が必 要である。
し たがっ て
.
「障害」 児 教 育につ い て.
全 教職員の 理解 が 深ま る ようにする た め,
研 修の充実と指導体 制の確 立に努め る。4 .
多様な 「障害」の 実態に 対 応し,
「障害」 児 教 育 が よ り適 切なもの となる よ うに,
各 学 校 園の教 育 諸 条 件の整備・
充実に努め る。
i l「障害」を有する幼児
・
児童・
生徒の 成 長 発 達 をi
促進する た め単 校
・
地域社 会 が 有機 的に結びつ き,
i
… 「障害」を有する幼 児・
児 童・
生徒に とっ て,
差 別i
のない社会と なる よ うに努め る
。
i
ト 6.
特に,
医 療,
治 療,
訓 練を必 要とする 「障害」 をi
有 する幼 児・
艟.
生 欝・つい ては,
その実態を把i
握し,
具 体 的 な 指導に よっ て,
成 長 発達が促 進され る よ うに努め る。7 ,
義務教育を修 了した もの の進 路につ い ては.
高 等 学 校,
各 種 学 校 な どの教 育の機 会や就 職の機会が開 かれる よ うに努め る。 (昭和 54年 4月26日定 例 委 員 会におい て正 式 決 定 ) 3) 総 合 福祉 セ ン ター
で の機能訓 練 総合福 祉セ ンター
で は, 義 務 教 育 終了 以降の障害 児・
者, 老 人の機 能 訓 練 を 実 施し て い る。
現在の通 所 老は,
65名で毎日20〜
25名の方が通 所してい る。
通所 方 法は,
徒 歩や車 椅 子, 自転 車や, 通 所が困 難な人は, 総合 福 祉 セ ソター
のハ ンデnキ ャ ブや 巡 回バ ス等 を 利 用し て い る。 こ こ で は,
月’
−
th
曜日の午 前 中理 学療 法士が 1名 常 駐し て い る。 理 学 療 法士 は,
家 族やセ ソ ター
の看護婦,
ヘ ル パー,
ボ ラン テnlア 等訓練の 介助 者に, 訓練の 目的・
内容 や方 法を説明 し, 誰 もが 訓練に参 加し ている。
こ こ で活 勤し てい るボ ラ ン テ ィ アは,
後に詳しく述べ る が,
ボラ ン テ ィアグルー
プ 「606会」 の メ ンバー
である。
通 所 者が 「翔 き会」 とい う会をつ くっ て い る。
会の色々な 行 事は理学 療 法 課と 「606会」 と調 整しな が ら行っ て い る。 春と秋の年 2回,
理 学 療 法 課は通 所 者を対 象に野外 レ クレー
シ ョ ンを実施 し てい る。
こ の 行事に は 「606会」 の ボラ ンテ ィ アをは じ め,
福 祉総務 課や福 祉推進 課,
健 康管理 課等 他課の協
力を得てい る。 4) 2 ケ 所の老 人 憩の家で の機 能 訓練 老 人 憩の家で は,
老 健法に基づく4D
歳以 上の対象者の 機 能訓練を実施 して い る。 こ こ で も, 「606会 」の在宅部 会の ボランテ ィア (後 述 )が参 加し活 動して いる。 理学 療法 課か ら理学 療 法士 が, 憩の家に行 くの は, 月3回で 日々 の訓練は,
憩の家の 職員と 家 族,
ボ ラン テa アが 中 心に なっ て行っ て い る。 こ こ で のボラン テ t ア の活 動は, 在 宅へ 出か け家族の援 助や話し相手になっ た り,
通 所の 行 き帰りを付 き添っ た り, 訓 練の介 助 も行 う等, 幅 広い 活 動を し てい る。 機 能 訓 練は, 月〜
金 曜 日ま で毎日実 施 し て, ほ とん どの通 所 者は訓 練だけでなく, 1日を憩の 家で過ごし てい る。
お風 呂に 入っ た り,
碁 を 楽し んだ り,
お茶を飲み ながら お しゃべ り等し て過ご し て い る。
毎目,
憩の家に は約100名 通っ てい るが, 訓練に 通っ てい る通 所 者と その他の通 所 者との交 流を深めて もらお うとい う 趣 旨で,
カル チ ャー
タイム とい う時間 を 設 け てい る。
こ の カ ル チ ャー
タ イム とい うのは,
自分自身の健康につ い て考えて もら う時間である。
健康のため に何か役立つ こ と を生 活の中で見つけても らいたい とい う目的をもっ てい る
。
理 学療法課の理学療法士 もカル チャー
タイムに参 加し, 健 康につ いての話を し た り,
ゲー
ム等の レ ク レー
シ ョ ンを 用い て楽し く身 体を動か し て い る。 こ の よ う な 交 流に よっ て,
障 害 老 人 とその他の老 人の間で あい さつ を か わ し合っ た りす ること な ど が み られ る ようになっ た。
5) 在 宅 訪 問での機 能 訓 練 在 宅は, 保健 婦と同伴し て お り, ボラ ソ テ ィ ア も一
緒 の こ ともある。
在 宅の脳卒 中に よ る障 害者 や ね た き り老 人につ い て は,
市の健 康管理 課の保 健 婦と同行し,
難 病 患 者につい て は,
保 健 所の保 健 婦 と同行してい る。 こ こ で は 「606会」の在 宅 部 会の ボ ラソ テ ィ ア が活動さ れ,
家 族へ の援 助 者とし て大 きな力に なっ て い る。
保 健 婦と の訪 問の頻 度は現 在 月1
回である。
そ の他は,
保 健 婦, ボ ラ ソティ アが そ れ ぞ れ訪問 し てい る。
同 行訪問 の回数 を 増 や すことも今 後の課 題である が, 保 健 婦 やボラン テ ィ アが訪 問し た際に簡単な機能 訓 練を家族 と一
緒に で き る こ とも 大切で ある と考えてい る。
訓 練 介 助の方法 など,
家 族 や 保 健 婦・
ボラソテ ィア等の多 くの関 係 者が在 宅 障 害 者, 老 人の援 助がで きる よ うに し てい くこ とが,
課 題 で ある と考えて い る。 現 在ま で の対 象 者は総 数50名で あ るが,
在宅訪問の中か ら総合 福 祉セ ソター
や2
ヶ所の老 人 憩い の家へ 通 所し て訓 練をする ようになっ た ヶ一
スが 13名で てきて いる。 しか し, 在 宅か ら通 所へ 移 れ ない要 因の 1つ に送 迎の問 題があ り, これは今 後 解決して いか な け ればな ら ない課 題である。
6
) 保健所と の連携と難病患者のグ ルー
プワー
ク 保健所で行わ れて い る乳 児 検 診で発 見さ れ た発 達の遅 れ がみ られる子供の療 育相談及 び 訓練 等の フt ロー
に も, 理学 療 法 課は か か わっ てい る。 方 法と し て は担 当の保 健 婦 よ り連 絡を うけ,
療育セ ン ター
に同行し ても らっ て い る。 経 過を定 期 的に み て い く場 合や, 発 達が追いつ く子 ど も,
また は,
療 育セ ソ ター,
保 育所に措 置 とな る ケー
ス が あ る。
ま た,
保 健 所と は難 病 (パー
キ ン ソ ン病 ) 患 者と家 族を対 象に,
「パー
キ ン ソン病 患 者と家族の集い」 を月2風 総合 福 祉セ ン ター
で行っ てい る。
自宅ま でマ イクロ バ ス で の送迎 を行っ て いる が,
特に難 病 患 者に と っ て は送 迎の確 保は重 要である。 「集い」と 「リハ
ビ リ」 を毎 月1回ずつ (各2時 間 ) 行っ てい る。
「集い」で は,
専 門 医 も参加 し医 学 的 な 説 明 (薬の説 明 を受 けた り, 薬 の飲み方 等 )や相 談,
メ ン バー
同 志の 情報交換を してい る。
又,
グルー
プ体 操 をし た り,
市 内の開 業 歯 科医に よ る歯 科 検 診や相 談, 他の市の難 病の グルー
プ と交流した り し てい るe 「リハ ビ リ」で は , 個 別の 訓 練の プP グラ ム を 理学 療 法士 が作 成し,
そ れ を家族 や保健 婦,
ボ ラソ テ n ア 「606会」の メ ン バー
で行っ てい る。 その他グル一
ブ体操や ゲー
ムを利用し たレ クレー
シ ョ ン等で楽し ん で いる。 「パー
キ ン ソ ン病患 者と家 族の集い」で も“
ハ
ッ ピー
会”
とい う会名がつ けら れた。 ア メ リ カ で はパー
キ ン ソン病がハ
ッ ピー
病 と呼 ばれて いることや, 病 気はハ ッ ピー
で ないけ れ ど心 はハ ッ ピー
でい よ う とい う願い を こ め てつ け られた。 メ ン バー
は23名で, 平 均12名の メ ン バー
と6名の家 族が参加し て い る。 ス タ ッ フは, 保 健 所 の 予 防 課 長・
婦長。
保 健 婦,
理 学 療 法土 (2名 ),
送迎 バ ス の運 転 を 兼ねて ケー
ス ワー
カー
(1名 ),
「606会 」 の難病部会の ボラ ン ティ ア (平 均5
名 ) が 毎回参 加して い る。
春 と秋,
年 2回の野 外 レクレー
シ ョ ソや 市民まつ りに 出か け た り,
グ ラン ドゴ ル フや,
お花見,
ク リス マ ス 会等,
色々な 行 事 を行っ てい る。
こ の よ う な行 事で も.
「606会 」のボランテ ィア の存 在は とて も大 きい。 7) 市 民 対 象の啓発事業 家 庭 介護 講 習 会 昭 和60年,
市 民 対 象の家 庭 介 護 講 習 会を開 催し た。 こ の講 習 会に,
保 健 所の医 師 や 保 健 婦 も講 師とし て参 加し てい る。 毎回受 講 終 了 者か ら ボラン テ n ア と し て活動す るメ ン バー
が増え ているp そ して,
昭 和60年の家庭介護 講 澀 会 終 了 者である6名か ら 「606会 」 (6D年の 6名とい うこ とで)とい うボラン テ ィアグルー
プ が誕 生した。
受 講したこ とを何か に役立て た い とい う希 望があ り,
総 合 福 祉セ ン ター
の訓 練室に来て も ら う とい うこ とか ら活動 が始まっ た。
現 在は63名の グルー
プに なっ て い るD ボラ ン テ a ア の育 成 ボラソ テ ィア の脊成と活 動につ い て は, 紙 面のっ こう で次の機 会に述べ る こと とし た い。 8) 民 生 委 員の参 加, 活 動 民生委 員の会 合な どへ も出か けてい く機会をつ く り,
地域 リハ ピリ テー
シ a ンへ の積極的な参加を呼びかけて い る。 今年か ら手がけたこ と は, 総合福 祉セ ン ター
通 所 者の会 「翔き会 」 と,
難 病の グルー
プ 「ハ
ッ ピー
会」 が,
年2回行 う野 外レ ク レー
シ ョ ン の 時の ボ ラ ソテ a ア活 動 で ある。 野 外ヘー
緒に出かける グルー
プ とお弁 当づくり の グルー
プ に分かれ て参 加し た。 地 域リハ ビ リ テー
シ ョ ンを進め る役 割と し て民 生委 員が 実 際ボ ラ ン テ ィア の活 動体 験を持つ こ とは有 意 義 なこと だ と考 えてい る。
こ の こ とが定例 化 してい くこ とや 民 生 委 員 を 通 じて広 く市 民 に地域 リハ ビ リ テー
シ ョ ン に対 する意 識が広がっ て い く よ う に働き か け てい き たい と考え てい る。
9
) 各種連絡会 保 健福 祉 推進協議会 健 康づ く り行政連 絡 会 福 祉 事 務 所 施 設 連 絡 会大 東市の地域リ
ハ
ビ リ テー
シ ョ ン 277 大 東市の地域リハ ビ リ テー
シ ョン・
システム図 身 体 障 害 者 福 祉 セ ン タ ー 附 属 病 院 各 種 連絡会の詳細につ い ては,
紙 面の つ こ うで割愛す る。 10) 大 東市医師会との連携 医師会と は, 保健 福 祉 推 進協議 会で より密’
tc連 携が は か られて い る。 特 別 養 護 老 人ホー
ム の訪 問 医 師 会の 医 師と共に特 別 養 護 老 人ホー
ム の訪 問を行っ て い る。 施 設で出来る機 能 訓 練を理学 療 法士 が指 導し,
施 設の指導員。
看護婦・
寮母 等が継 続して行っ て い る。 ま た,
理学療法士が定期 的に施設の職員対象に 入所 者の 介護方法等の研修会を開いている。 医 師会と連 携しな が ら, 特 別 養 護 老 人ホー
ム が 地域に開かれた施 設 とな るよ うにつ ながりを保っ てい きたい と考 えている。 老人 福 祉セ ン ター
へ の通所の紹介 ほ と んどの 通 所 者の主治 医は地 域の病 院の医 師 や 開 業 医である。
各 老 人 福 祉セ ソ ター
通 所 者の主 治 医と常に連 絡を と れるよ うに し てい る。 また, 各施設での機 能 訓 練 の許 可をそれ ぞ れの主治医に得ているが通 所者の経 済 的 な負担 とな ら な い よ うに,
診 断 書や紹 介状の無料化 が,
医 師会か らの提 案と し て 出 さ れた。
定 期の診 察 理学療法課が 実施 し てい る機能訓 練 対 象者の診察を,
毎 月 2名の医 師に行っ て も らっ ている。一
人の 医 師に は,
療育セ ンター
, 小・
中 学校,
3 ヶ所の老人福 祉セ ソター
に通う人を対象 に, そ し て も う一
人は,
療 育セ ン ター
と 小・
中学 校の子供 を対 象に診て も らっ て い る。 診 察に は 理学療法士 だ けでな く,
関 係 者 (家 族,
教 育 委員会,
教 師,
保母,
施設職 員,
ボ ランテ ィ ア等 )も参 加し てい る。 また, 検 査や手 術の必要な場 合は府立 身 障セ ソ ター
附 属 病 院で も診ても らっ ている。
そし て,
地 元 医 師が医 師会 全体の窓口役と して理学療法課との 関係をよD
円滑にす る役割 を 果た し ている。
ボラ ン テ a ア との関 係 通 所者の 病院へ の 通 院 な どの 送迎に もボ ラン テ a ア (606
会 )が付 き添っ てい る。 ボラソ ティ アが付き添っ て い る場 合は, 待ち時 間が長 くならない よ うにある程度優 先 的に受 け られる よ うな配 慮 を 医 師 会が している。 この よ うな 医 師会の協 力は とて も大 き な支えになっ ている。 11) 地 域 病 院との連 携 地域 病 院 退 院 後の ケ アを在 宅 訪 問や 大東 市の 3 ヶ所の 老 人 福 祉セ ソ ター
で継 続し てい る。
こ こで は,
身 体 的 機 能を維持する ことや 生活の リ ズムづくりの 1つ として,
ま た社会参加と して家か ら出か け て も ら うこ と を大 切に 考え ている。
地 域の病院で も機能訓練 室に通っ てい るメ ン バー
で患 者 会をつ くっ て お り,
その 総 会へ 理 学 療 法 課 も参加して いる。 地域で の通 所 施 設の紹 介をし た り,
野 外レ クレー
シ ョ ソに一
緒に出か け交 流を深めてい る。 退 院後も安心 して地域で機 能 訓 練を継 続し て も ら えるよ う 考 えて いる。3.
今後の課 題と展望 以上の よ うに,
理学 療 法課では 大東市の地域 リハ ビ リ疾 患 別人数表 (単 位 :人) 脳 血 管 障 害 後 遣 症 脳
.
1
生 麻 痺 パー
キ γシγ 症候群 脊 髄 損 傷 慢 性関節 リ ウマ チ 悪 性 関 節 リウマ チ 後縦 靱 帯 骨 イ匕症 脊 髄小 脳 変 性 症 その他 整 形外科 疾患 ポ リ オ 大脳基 底 核 変 性 症 精 神 発 達 遅 滞 筋ジス トロ フ /一
症 老 人 性 痴 呆 症 ん 症 症 他 ン か 頭 閉 の ウ ん ダ て 小 自 そ 合 計 合 計 在 宅 訪 問 北 条 老 入 憇 の 家 野 崎 老 人 憩 の 家 総 合 福 祉 セ ン タ ー 小・
中 学 校 保 育 所 療 育 セ ン タ ! 4 3 2 138525 4 91
1 1 13 21
8 18 12 5 16
1
2 4212 1111 3 22 29 61 93 30 10 50 295 昭和63年 7月 1日現 在 テー
シ ョ ソ を推 進 して い る。
今 後,
高 齢 化 社 会を む かえ 急増するこ と が予 想される在 宅での介護,
看護が必要な 老人, 又, その ことに直接か か わ る 家族に とっ て地 域で 保健・
医療・
福 祉が連 携し充 実して い くことは重要 な こ とである。 介護の負担 が家族だけに集中しない ように, ボラソ テ ィ ア の育 成 (学 生 ボラ ン テ ィ ア も含め て),
シ ョー
トス テ イ,
デ イケ ア サー
ピス の充実,
通 所 施 設, 授 産 施 設の充実,
マ ン パ ワー
の充 実 , 住 民へ の地 域 リハ
ビ リ テー
シ ョ ソ の啓発活動は, 今後も 引 き続き取 り組 ま ね ば な ら ない課題である。 し か し, これらは現 状で ぽ今す く解 決できる問題では な く気 長に取 り組ま な けれ ばな ら ない。
当 面の 課 題と して はボラン テ ィアの 育 成に 力 を 入 れ てい くつ もり であり, 現 在, 学 生 (若 年 層 )の ボ ラ ン テ ィアを どう育て てい くか,
痴 呆 老 人の リハ ビ リ テー
シ ョ ソにどうか か わっ てい くか を 検討してい る。 これか ら の高齢 化 社 会を荷っ て い く中心 は子 供 達である か ら,
今 か ら意 図的に働 きかける 必要が ある、 痴呆 老 人に つ いて は,
介護力 が 弱け れ ぽ 施設入所と な りが ちである が,
そ れ を どの よ うに解決 し てい くか家族だけの問 題とし て で な く地 域で支え る体制を整える事 (社 会 資 源づ く りを す るこ と) が 急 務だ と考え てい る。 また,
これ まで 3 年間 の見 直 し を して い く時 期に か か っ て い る と考えて お り同 時に対 象 者の把 握 方 法を は じ め ケア シ ステム の量 的, 質 的な充 実に さ らに力 を 注 が な け れ ば な ら ない と考えて い る。1
.
お わ り に 病 院で の訓練は原則とし て 「治療」と し て捉 え, そ れ に対 して地 域で の訓 練は障 害の治療が 中心で な く 「今も っ て い る機 能を維 持し,
障害を も ち なが らこれか らの 生 活に どう応 用 して い くか 」の手 段の一
部と し ての訓練と 捉 えてい る。
もち ろ ん継続する ことに よっ て, 機 能の 向 上 が み ら れ ること がある が, 以上の ことを 対 象 者 自身お よ び家族 や 周 囲の人に理 解 して も ら うこ とが地域 リハ ビ リ テー
シ ョ γ に は大切であ る。
リハ ビ リ テー
シ ョ ソ とは, 障 害 者・
老 人の生活の質の向上 を大 切に し,一
方 自分 自 身で体を よくして い こ う, 健康で よ り楽し く生 活し よ う とするこ と だ とい うことを 認 識し て もら うこ と であ り, 地 域 リハ
ビリ テー
シ ョ ンが 自分 達の ものである とい うこ とを知っ て も ら うこ とである。 以上の よ うに 理学 療法 課の地 域での 役 割は, 機 能 訓 練 の計 画と実 施 だ けで なく,
そ れを円滑に行うた めの各 関 係機関との連 携を は か る ことであり,
何よb
も重 要なこ とは, 上記の よ うに,
住民へ の幅広い リハ
ビ リ テー
シ ョ ンの啓発を行 うこと だ と考 えて い る。
住 民の中で地 域リハ ビ リ テー
ショ
ソ が育ち,
それ を 我 々が支 援で ぎるよ う な街づ く りを関 係 諸機 関 と連携し な がら 目指し てい きたい。 原稿を終える にあた り, 御指導いた だいた 大 東 保 健 所 柳 尚 夫 先 生,
及び,
多忙な 日常業 務の中で, 就 筆に協力 し て くれた 理 学療法 課の吉岡善隆,
お よ び野村 典子,
伊 藤 晴 入理学 療 法士, 及び関 係者各 位に深謝いた します。
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four
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therapists,cne caseworker, one part-time occupational therapist and one purse. The section performs
the
foJIowing
activlties:(1)
toprovide services to meet the needs of the entire citizens and to givethe
handicapped
and theagedfunctiona!
trainingeither atfacilities
and school or at home ;(2)
to planand implement a consistent rehabilitation prograrn,
in
ceoperation with the re]evant agenciesfor
all the citizens of any age between infants and old people],(3)
todeepen
citizens' the concern apd understanding of comthupity-based rehabilitatiop, and to encourage the ci.tizents tpcreate,by
them-
i selves a city where thehandicapped
and the aged can particlpatein
daily
social activlties.,
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Specifically,
thephysiotherapy
section enlightens the citizensby
holding
eventsfor
them such・as
qL`rehabilitation
festival"
or a nursing lecture course. and places, emphasis onfostell'ng
ofveJunteers. An important objective to be achieved inthe
future
isthefostering
Qf young volunteers.In
the main text of thisreport,detailed
and $pecific activities are described.'
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