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釜江廣志教授退任記念号の発刊に寄せて

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Academic year: 2021

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3  釜江廣志教授は,2018 年 3 月に本学を退職されました。先生は 2009 年 4 月に経済学部お よび大学院経済学研究科の専任教員として着任され,その後 9 年間にわたり本学の教育・研 究活動に尽力されました。ご在職中の先生のご貢献に対し,心から感謝申し上げます。  釜江先生は,1970 年に京都大学経済学部を卒業されたのち,一橋大学大学院経済学研究 科修士課程および博士課程で学ばれました。1975 年に小樽商科大学商学部に専任講師とし て着任されたのち,同助教授,山口大学教養学部助教授,一橋大学助教授,同教授を歴任さ れ,2009 年 4 月に本学に教授として着任され,「証券市場論」「金融工学」等の講義を担当 されました。また,その間,北海道大学,成城大学,中央大学,同志社大学,長崎大学等多 くの大学で,非常勤として教鞭を執られ,1993 年には博士号(商学,一橋大学)を授与さ れています。  釜江先生は,これまで一貫して,日本の国債市場の効率性に関する研究を続けていらっし ゃいました。そこでは,債券市場において利用可能な(強度,準強度,弱度の)情報が,国 債価格や利回りに効率的に反映されているかを,最先端の時系列分析の手法を駆使し分析さ れ,これに基づき,国債管理政策に関する重要な提言を行われました。次頁以降の一覧表に みられる膨大な研究業績の成果は,例えば,『日本の国債流通市場―利子率の期間構造の計 量分析―』(有斐閣,1993 年),『日本の証券・金融市場の効率性』(有斐閣,1999 年),『日 本の国債市場と情報』(有斐閣,2005 年)に結実しております。また,本学に着任後は,史 的な観点から,明治,大正から昭和戦間期における債券市場の効率性を研究され,『日本の 債券市場の史的分析―戦前と戦後の数量経済史―』(同文舘出版,2012 年),『日本の公共債 市場の数量経済史』(同文舘出版,2016 年)という二冊もの著書を上梓されました。  学外では,日本金融学会の理事,常任理事,生活経済学会の理事,副会長,会長を歴任さ れ,このことからも,先生の研究は,当該分野の第一人者として,学界でも高い評価を受け ていらっしゃったことが拝察できます。  また,釜江先生が,毎日,朝 7 時過ぎには大学に出校され,夕方まで研究室に籠り,研究 活動に従事されているお姿を拝見しておりました。  このようにライフワークとしての国債市場の効率性の研究を一貫して,毎日,続けられる お姿は,まさに研究者の鏡であり,そのような先生と 9 年間,同僚として本学の教育・研究 活動に携われたことは,私どもの誇りであります。  本学を定年された後も,本学や一橋大学の図書館にデータ収集に通われているとお聞きし ております。おそらく,今後もこれまでも変わることなく,日本の国債市場の効率性の研究 を継続されていくことと思います。末永くご健勝にてご活躍されることを切にお祈り申し上

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