【論 文 】 日本 建築 学 会 構 造 系 論 文 報 告 集 第440号
・
1992年10月 Journal of Struct,
Const[.
Engng,
AIJ.
No,
440,
0ct.
,
1992混 合 型 逆 定 式 化
に
よ
る
建築 骨組
一
杭
一
地 盤 連 成 系
の
地
震
時設計
ひ
ず
み に
対
す
る
剛 性 設 計
STIFFNESS
SOLUTION
TO
A
HYBRID
INVERSE
SEISMIC
STRAIN
PROBLEM
OF
A
BUILDING
FRAME
・
PILE
−
SOIL
SYSTEM
中 村
恒 善
*,
竹 脇
出
* *,
島 野 幸
弘* * *
Tsunayoshi
NAKAMUR
・4
,lzuru
TAKE
IVAKI
and
yukihiro
SHIMANO
Anew
seismic stiffnessdesign
methodis
developed
for
abuilding
frame−
pile−
soil system.
The interaction system consists of a representative frame, a pile and a
free−field
soil model.
A closedform
solution isderived
to ahybrid
inverse
eigenmode problemfor
a specifiedfundamental
fre−
quency
and eigenmode、
strain.
The solution is shown tobe
useful and efficientfor
developing
adirect
method of seismic stiffnessdesign
of thebuilding
frame−
pile−
soil system.
This is essentially aprocedure for solving a hybrid inverse problem such that the member stiffnesses are tobe
found
for
specified mean maximum member strains or stress ratios andfor
a specified pile−
soil system under design spectrum−
compatible earthquakes.
Design
examples arepresented
todemonstrate
the usefulness of thisdesign
method,
Time−history
analysis is performed todemonstrate
the validityand accuracy of this
design
method.
KeyWOJzts :inverse Cigenmodた
Preblem
,
hybrid inversePreblem
,
strffneSSdesign
,
strain−
controltedde−
sign,
彡ar吻uake−
resp・nse constraineddesign
,
加膨 μ〜e−
s・it
sy5tem逆 固有モ
ー
ド問 題, 混 合型 逆 問 題, 剛性 設 計, ひずみ制 御 設 計,
地 震 時 応 答 制 約 設 計,
骨 組一
杭一
地 盤 連 成系1.
序 本 論 文で は,
「構 造 物一
杭 系と地 盤との動 的相 互 作 用 を 考 慮 し た建 築 骨 組一
杭一
地 盤 連 成 系モ デル につ い て,
基 盤 面で設定さ れ る強 震レベ ル の設 計 用 応 答スペ ク トル適合 地 震 動の下で,
骨組 各 部 材 た生 じ る応 力 度の平 均 最 大 値 が設 計 者の指 定 値に一
致する、
よ う なふ るまい を示す骨組 の各 部 材 曲 げ剛 性 を見 出す」 とい う設 計 問 題の, 新しい 直接 型 解 法1>を提 案 する。
杭 基 礎を有す る建 築 物の これ まで の構 造 設 計で は, 多 くの場 合,
上 部 構 造 物の部 材 断 面 を決 定し た後に,
杭に 作用す る設計用 荷 重を算 出し,
その荷 重 条 件 下で種々 の 設 計 条 件を満 足 するよ うに杭の断 面 を決 定するという, 上 部 構 造 物 と杭 基 礎 を 各々独 立に扱 う手 順 を採 用 し てい た。
しか し,
こ の よ うな方 法で は,
構 造 物一
杭一
地 盤 連 成 系の動 的 相 互 作 用の効 果を直 接 考 慮し,
バ ラ ン ス の とれ た設計を達 成 すること は,
相 当 量の経 験を積む かあるい は試 行 錯 誤 的な繰り返し修正 を行わ な い限り困 難であ5
た。
また
一
方では,
地 盤 と杭の動 的 相 互 作 用に関す る研究 の急速な進展に伴い , 複 雑な形 状を有す る 杭 基 礎の地 震 時の挙 動が適 当な モデル化に より相 当の精度で追 跡 可 能 と なっ て.
い る。
しか し,
その研 究の ほ と ん ど すぺ て は挙 動 解 析に関す る もの で ある。
し た がっ て, 地 盤と構造 物一
杭系の動 的 相 互 作 用 を 直 接 的に考 慮し た う え で,
設 計 者が指 定する応 答を示す よ うな構 造 物の剛性分布を 見、
い だ す とい う問 題 意 識が希 薄で あり, その よ う な意味の 直 接 型 設 計 法 は,
著 者 らの簡 略 化モ デル に対す る 理 論2図 似 外に は全く提 示され て い ない。
こ こでい う直 接 型 設計法とは, 従来の設計感度解析や試行
錯 誤的な繰 り 返 し演算を 用いずに, 指 定され た応 答 制 約 条 件を満足 す る構 造 物の部 材 剛 性およ び強 度 を見い だ す方 法を意 味す る。
本 論文の梗 概は文 献 24 )で発表 済みで あ る。
寧・
京 都 大 学 工 学 部 建 築 学 科 教授・
Ph.
D,・
工博 榊 京 都 大 学 工 学 部 建 築 学 科 助 手・
工博 蓼 脚 竹 中工務 店大 阪本店技 術 部・
工修Prof
.
,
Dept,
of Architecture,
Faculty of Engineering,
KyQto UIliv.
,
Ph,
D.
, Dr,
Eng.
Research Assoc
.
,
Dept.
of Architecture,
Faculty of Engineer孟ng,
Kyoto Univ,
,
Dr.
Eng.
Engineering Depa【tment
,
Osaka Main Office,
Takenaka Corp.
,
M.
Eng.
本 論ではま ず, 指 定し た1次固有周期
・1
次 固 有モー
ドひずみ を有 する骨組の各 部 材 曲 げ剛 性 を見い だ す とい う混 合型 逆 問 題を定 式 化し,
1次 固有 周 期・
1次固 有モー
ドひずみ指 定 設 計 法を展 開 する。 こ の問 題で は, モ デル の中の一
部の 剛性が指 定さ れてお り,
残り の 剛 性 を見い だす とい う問 題 構 造 を有して い る。
そ れに対応し て,
1 次固有ベ ク トル の中の成分も, 指定可 能な成 分 と未 知の 成 分か ら成っ ている。
こ の意味でこ の問題 を,
混 合 型 逆 問 題 と称す るのが妥 当である。
次に,
この混合 型 逆 問 題 定式化にお け る1次固有周期と1
次固 有モー
ドひずみを 主制 御パ ラメター
と して,
冒頭に述べ た問 題の条件を満 足 する骨 組の各 部 材曲げ剛 性を,
設計感 度 解 析を用いず に見いだす 地 震 時 応 答 制 約 設 計 法を展 開す る。その 際に,
杭に関す る応 答 条件を も考慮し た設計を求め る た め に,
新たに 「杭径に関す る候補 設計 解順 序集合」とい う概 念 が導入 される。 こ こで用い られ る モ デル に おい て は, 入 力 地 震 動が基 盤 面で定 義され て い る ため,
単一
点入力 時 の応 答ス ペ クトル法が適 用 可 能と なっ て いる点に注意す る 必要が あ る。 な お,
設 計 用 静 的荷重 あ るい は設 計 用応 答ス ペク トル適 合 地 震 動に対して,
指定さ れ た部材材端 ひずみ を示す基 礎固定骨組構造物の部材剛性を見いだ す 設 計 法は中 村と小 坂5)”
S)に よ り 既 に 提案さ れてい るの で,
本 論では そ れ らの成 果を利用す る。 本設計法の有 用 性を示す た め に,
設計例が提示さ れ る。 最 後に時 刻 歴 解 析が実 施さ れ, 本 設 計 法の妥 当 性お よ び 精 度が検 証 され る。 本 論 文の杭一
地 盤系モ デルと しては,
若干の単純化 仮 定 を 導 入 し た 周 知の モ デル を 用いている。
そ れ は本 論 文 の 目的が建築構 造 物一
杭一
地 盤 連 成 系に対して, か な り一
般 的であるといえ る直接 型の設 計 法の基 本 概 念と方 法論 を初め て提 示す る ことにある か ら で ある。 杭一
地盤系の 有 限 要 素モ デル な どの一
層 精 度の 高い モ デル に対して も, モー
ダル アナ リシス の手 法が適 用で きる限り本 論 文 の設 計 法は拡 張で き る。
本 論の方 法 論は,
そ の際のガイ ドライ.
ンとし て の役 割を果たすことになる注1。
2.
設計用モ デル と固有振動方程 式 2.
1 設計用モ デルFig.
1
(a)に示す よ う な連 成 系モデルを 考え る。
建 築 骨 組 とし て は,
多層 多ス パン建 築 骨 組の力 学 的 特 性 を代 表す る魚骨型骨組モ デル を, 杭一
自 然 地 盤 系と して は,
杭 を 曲 げ型有限要素, 自然 地 盤 をせ ん断 型 有 限 要 素に置 換し,
そ れ らの要 素 が連 続 的な相 互作 用 ばねで連 結 さ れ てい るモ デル を考え る。
こ こで は単杭の場 合 を扱う が, 群 杭につ いて も同様の取 り扱いが可 能で あ る。
杭 支 持 層 で ある基 盤は剛な地 盤 と 考え,
杭は この基 盤 面で ピン支 持され て い る もの とする。Fig.
1(a)の設 計 用モ デル の一
般 化 変 位 として は,
Fig.
1(b)に示し た成 分 を用い,
lUl
を次 式で定 義す る。1
σ}」1
ひ/・
・
ひ ,の…av ,av
。、
…
v。 ..
、
θ,、
…
伽 Vso…
VSN−
」・
……・
・
・
…………・
……・
・
…
(1 ) ただし,f
,1V
は そ れ ぞ れ, 上 部 骨 組の層 数お よび下 部 地 盤の層の数 (=
杭 要 素 数 ) を表 す。
第 ノ層 階 高お よ びス パ ン長は指 定 さ れて い る
.
もの と し, それぞれh
丿,L
で表 す。
第 ノ層 柱の上 端 節 点 を 「第 ノ節 点 」 と 呼び, 第j
節 点の集 中 質 量 M 」は指 定 値 とす る。
梁, 柱の構 造質量は節点集中 質 量に含 まれ る もの と し, 設 計 変 更に伴う部 材 質 量 変 動 量は節 点 集 中 質 量に比 べ て無視す る。
す な わ ち,
設 計変 更に か か わ らず,
第 ノ 節点集 中質量 は mi で 変化 し ない もの と す る。
また節点 回 りの回転 慣 性は モー
メ ン トの釣り合い に おい て考 慮し な い。 第 ノ層 上 側の梁および第ノ層の柱 をそ れ ぞ れ 「第 」梁」,
「第j
柱」と呼ぶ。 第ゴ梁,
第」柱の断 面せ い の 半 分dBj,
deJ
は指定 さ れてい る もの と する。 柱,
梁に至
h歪
L −1
ye「
e「 ye「ロ
−ロココロ
ロ
ロ
ロ
ロ
−−−ロ
1 : : : : : :冒
一
冒
一
一
一
一
■
ヒ
{b)Fig
.
1
(a>Buildi
艮gfra
皿e・
pile・
sQU system (b
)General
孟zed displacementsつ いて は曲げ変形のみ を考え
,
線 形弾性 応 答を示 す もの と す る。 上 層 か ら第 ‘番目の地 盤 層 を 「第i
地 盤層 」と呼ぶ。
杭は N 要素に分割され て い る もの とし, その要 素長は 地 盤の層 厚に対 応す るもの と す る。
杭 長17,
第i
杭要 素 長1
‘は設 計者 が前もっ て指 定す る と する。 また杭お よび地 盤の密度p尸,
ρs、も与え ら れて いる とする。 杭 要 素につ い ても曲げ変形の みを考え,
線形 弾 性 応 答を示 す もの と す る。
相互作用ばね はWinkler
型 と し,
線 形 弾 性応答を示す もの と す る。一
方, 自然地 盤有 限 要 素は線「
形弾性せ ん断 棒 とし て扱 う。
杭お よび 自然 地 盤有限 要素 の構 造質量 を考 慮す る。
ま た, 杭周 辺 地盤の水 平振 動の 効果 を付 加 質 量に より表現
し, 杭の節 点に剛捧で接 続さ れ て い る もの とし て扱 うg 2.
2固 有 振 動の支 配 方 程 式の誘
淳
上 部 骨 組の 剛 性 行 列およ び
集
中 質 量 行 列 を [κ』,
[M
。], 杭の剛 性 行 列およびコ ンシス テン ト質 量行列 を [Kp },
[M,],
自 然 地 盤 系の剛 性 行 列お よびコ ン シス テン ト質 量 行 列 を [K、],[M,], 杭と自然 地 盤 系 間の相
互作用 分 布ば ねの剛 性 行 列 を [K,]で表 す。 た だし, 杭の変位 関数と して は 三次 関 数を,
自然 地 盤 系の変 位 関 数と して は一
次 関 数を採 用する。 [K
,]を構 成する要 素 剛 性 行 列の 表 現をAppend
三x に示 す。 ま た,
杭 周 辺 地 盤の水 平 振 動 の効 果を表す付加質量 (前もっ て与え ら れ る 量)は杭の 有 限 要素節点に付加 され る もの と し, 付加 質 量に よ る行 列を[M
』で表す。
こ のと き, 上 部 骨 組一
杭一
地 盤 連成 系 モ デル の剛 性 行 列 [K
]およ び 質 量 行 列[M
]は次 式で表 現 され る。,
’
[κ}=
[κb
]十[K,]十[Ks ]十[K,]…・
………・
…・
・
(2 )[
M
]=
[M
司+【Mp
]+[Ms
]+[M
^]……・
……・
…
(3
) 変 位 境 界 条 件 を適 用し上 部 骨 組の節 点 回 転 角e
,,…,
et
に関し て静 的 縮 約の手 続き9) を施せ ば, 連 成 系の 固有 値 問 題 が 次の よ うに表 現さ れる。
([κ* ]−
gtt[M * ])1
φ‘” }=
10
}・
7・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(4) こ こで [K
* ],[M
* ]は,そ れ ぞ れ連 成 系の系 剛性マ トリッ ク ス および系 質 量マ ト リッ ク.
スを表し,
Ω〔n,
ゆ 吻 は,
連 成系の r 次 固有値,
r 次固有ベ ク トル を表す。.
3.
設計用地震 動・
本 論 文で は,
設 計 用 入 力 地 震 動とし て, 強 震レ ベル の 地 震 動 群 を考え,
こ の地 震 動 群を基 盤 面に入力する。
強 震レ ベルの地 震 動 群 として,
地 震 動の加 速 度, 速 度, 変 位の最大値が適切に評価さ れ た設 計 用 応 答ス ペ ク トル に 適合す る人工地 震 動 群を用い る。 基盤面に おい て定義さ れ る設 計用 応答スペ ク トル と し て , 次に示す よ う なNewmark
とHall
が提案し た設計用 応答ス ペ ク トル1°1を 簡 略 化し たス ペ クトル を用い る。 た だし,
基 盤 面に お ける最 大 加 速 度
timu,
最 大 速 度agm
。x.
最 大変位 Umx は,そ れ ぞ れ
0.
099
(g ),12.
1
(cm /s>,9.
1
(cm )と設 定 し た。 これ らの数値は,
基盤面で設定さ れ る速度応 答ス ペ ク トルに適 合 する人工地 震 波20波 (8
節で記 述)を 基 盤 面に入力しSHAKEii
}を用い て解析し た時の地表 面 レ ベ ル で の最大加 速 度の平均 値が0.
205 (g )と な る よ うに設 定 した結 果で ある。 な お,
砺 .,
血gmax,
Umx の比は,
文 献 10)に よ る。T
を固有周 期,
h
をモー
ド減衰定 数と す れば,
1
設 計用変位 応 答ス ペ ク トルは次の よ うに表現さ れ る。S
〆T
;h
)=S3
〕(T ;h
}=il
mh
i3
.
21− O.
681n (100h
>1
・
(
籌
)
2 (・≦T
・)……一 ・
…
(・・)SMT
;九)=S
留(T
;h
)= =血mu12
.
31−
o.
411n (looh
)}・
(
T2
π)
(T
… ≦η
………
(・b
)
SN
T
;九)=Sb
”(T
;h
>=
Ugmat【11
.
82− o.
271n
(loo/z)1
(
Tu
≦T
)・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
…
(5c ) こ こ で, Tu,
T
, は次式か ら求め られ る量で あ り,
加 速 度一
定 領 域, 速 度一
定領域 , 変 位一
定 領 域の境 界 点の周 期を表す。
SCS) (T
,;h
); S甓 1(T
,;h)・
…・
…・
…・
…………
(6a >S
窶1(Tu
;h
}=S
曾(Tu
;h)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(6b )4.
地 震 時 弾 性 応 答 制 約 設 計 問 題 4.
1 応 答 評 価 法 設計用地震 動に対 する平 均 最 大 部 材 端 応 力 を評 価 する た め に,
ひ ずみ につ い てC
ΩC
(Comp
且eteQuadratic
Combination
)法12 ]を 採 用 す る。
ノ層 梁 端 お よ び 柱 端縁 ひずみ の振 動に よ る成分の平 均 最大値は次 式で表
現で き る。
n n εH ,=
Σ ΣD
鴇ρ. 。D
魁…・
………・
…・
・
r=
1ε=
1・
(7a
) n n εc 丿= Σ ΣユD
鴇ρ73D 襞}・
・
t・
・
・
・
・
…
−tt−…
t・
・
…
(7b
) 7=
1S=
1 た だ し,
1
)鴇=
】ノ”ε置}SD
(Tr;んln)・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一…
(8a )D
鴇=
ゾη ε匿}So
(Tr;hin
)・
・
・
・
・
・
・
…
t−・
・
…
t…
−t・
・
(8b’
)8VfiMSt (
h
【n+ qh〔et)q’・
sρ78
「
1イ )・ +.
4・hMh
・slq (1+q・ )+4(九… +h
… )q・…・
・
…・
・
…一 …・
・
・
……
;一
(8c
)q
=
竺・
−t・
・
・
・
・
・
…
t−・
・
・
・
・
・
…
t・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(8d ) ωγ (7 )
,
(8
)式に おい て,
vtil,
T。
,
ω,
,
hfn
は そ れ ぞ れ,
r 次 刺 激 係 数,
r 次 固 有 周 期,
r 次 固 有円振 動数,
r 次モー
ド減 衰 定 数 を表 し, ε堺, ε鴇は r 次 固 有 振 動に お け るj
層 梁 端お よび 柱 端 縁ひずみ比 を表す。 ま た n はC
ΩC
評 価に お け る固有モー
ドの採用次 数を表す。
本 論 文に お け るモデル で は,
減 衰 特 性と して は部 位 別 減 衰が 与え られ ると す る。
こ の時の モー
ド減衰 定数は,
ひずみ一
45
一
エ ネルギ
ー
比 例 型 減 衰13〕として求め る。
また, 長 期 鉛 直 荷 重に よ るj
層 梁端お よ び柱 端 縁ひ ずみ εea」, εCGJ (絶対値 )は, 別途 静 的 解 析で求 め られ てい るとす る。
4.
2 応 答 制約量の設 定 方針 杭の曲 げ剛 性 飾 (断 面積 ん), 自然 地盤の第i
層せ ん断 剛 性hSt
,
第 i層の相 互 作 用ば ねの 単位長 さ あた り の伸び剛 性h
、i は すべ て指 定さ れ てい る もの と し,
その 集 合 をk
,;
ihp
ks
、…
hSN
ht
、’
−
h
、NI ’ で表す。一
方, 上 部 骨 組の第j
梁,
お よ び第j
柱の曲 げ 剛 性 をK
∫,
ゐで表 し,
その集 合 をk.
= ・IK
。…K
∫ J,一
一
・
JrlTで表す。
こ こでは k.を設 計 変 数ベ ク トル と す る。
本 論 文では, 振 動に よっ て生 じる材端縁 応力と長 期 鉛 直荷 重による応 力の総 和の許 容 応力 に 対 す る 比 を 「応 力 比 」と呼び, そ の平 均 最 大 値を地 震時応答 制 約 設 計に お ける応 答 制 約 量 とし て扱 う。
常 用の短期応 力検定式を採 用 してもよい が, こ こでは表現の単純さの た め応 力 比 を 用い た。
骨組編 のj
層梁端お よ び柱 端 平 均 最 大 応 力 比 rB」〔k
.), rCJ〔ke
)は次 式で定義さ れ る。 rBJ(kB)=
E.{ε.」十εeCJ )/σeB・
”・
・
・
・
・
・
・
…
t−一
・
・
・
…
(9a )rCJ
{ke)=
Ec(εCJ十CCCJ )ノσyC’
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
t−…
(9b ) こ こ で,Es,
Ec
は梁と柱のヤング係 数,
σye,
σsc は そ れ ぞ れ梁と柱の許 容 応 力を表す。 平 均 最 大応 力比の指 定 値と しては,
梁と柱ともその値 が 1.
0
以 下と な り,激 震レベ ル の設計用 地 震 動に対 して,
梁 降 伏 先 行 型が実 現され るよ うに設 定する。
杭の通 常の 設 計に お い て は,
杭 本 体の強 度の他に地 盤の許 容 支 持 力 や引 抜 力に関 する条 件 も検 討さ れ る が, ここ では後 者の 条 件は満 足 されて い る もの とし, 杭の許容応力に関 する 条 件が支 配 的と な る場 合 を扱う もの と す る。
な お, 後 者 の条 件 が 付 加さ れ た場 合に おいて も,
そ の条 件 を直 接 考 慮 し た設計を実施す るこ と も可能で あ る。 梁 と 柱の許 容 応 力 と して は 降 伏 応 力 を採 用し, 杭の許 容 応 力は文 献14 }に基づ き次の よ う に設 定 する。咢
・一 ・・e・… n 1.
5Fcfo
「shear 45 こ こ でFc
はコンク リー
トの設計規準 強 度を表す。
な お, 実際の設計では, 鉛直荷重のみに対 する機 能 性 に関す る設計条件が考慮さ れ る場合も あ る が,
標 準 的な 事務所ビル骨組に おい ては,
鉛直荷重と強震 レベ ル の地 震 動 作 用 時に関 す る制 約の方 が 「活 動 的 」(設 計 上 支 配 的 ) とな る場 合 が 多い た め, こ こ で はその設 計 条 件に対する 設 計 法 を 提 示して い る。
杭は鉄筋コ ンク リー
ト部 材である た め, その効果を考 慮し た取り扱い が必要と な る が,
引 張 側コ ン ク リー
トの 抵 抗 を無 視し た取り扱いを 直接 取り入れ ると,
非 線 形の一
46
一
復元力 特 性 を考 慮 しなけれ ばな らない ため,
こ こ で は,
杭は引 張 側コ ン ク リー
トの抵 抗 も考 慮し, コ ンクリー
ト を弾性体とし て取り扱 う。 こ の取り扱いは, 杭に は鉛 直 荷 重に よ りかな りの圧縮 応 力が存 在 し,
振 動 時に お い て も ほ と んど全断面圧縮状 態が実現さ れ る とい う事 実に よ り正 当 化さ れ る。
後で示す例 題につ い て, この取り扱い は,
上 記の効 果 を直 接 考 慮した場 合に比べ て数パー
セ ン ト安 全 側 とな ることが確 認され て い る。 4.
3 地 震 時 弾 性 応 答 制 約 設 計 問 題 第丿梁お よび第j
柱の 平均 最大応 力 比の指 定値を,
そ れ ぞ れ7Sd
,
アCl で表すこ とにす る。 本 論 文で は,
次の よ う な地 震時弾性応 答制 約設 計 問 題 (problem of earth−
quake lesponse Etrain gonstrained
design
) を扱 う。
【
PROBLEM
RSCDi
Fig.
1(a)の杭 剛 性,
自 然 地盤 剛性およ び相 互 作 用ばね剛 性が指 定さ れ た連 成 系モ デル におい て, 基 盤 面で (5) 式の よ うに設 定 され る 設 計 用 応 答スペ ク トル適 合 地 震 動 群の下で梁 と柱に生 じる応 力に関して, 次の応 力 比制約条件が満た さ れ る よ う な梁, 柱の 曲 げ 剛 性 集 合 ks
=
IK
。…
K/Jl…
Jl を 求め よ。
rB」(kB
)=7
.J (j
=
o,
1,
…,
f
)………・
・
…
(10 ) rCj(kB
)=
7c
丿 (j
=1
,…,
f
)・
・
………
(11
) こ こ に rEJ(耐,
rCJ(ke
)は (9)式によ り評 価され るも の と する。
こ の問 題は従 来の ふ るまい解 析 問 題
,
す な わ ち ?fBiや γCj を見いだす 問題の逆 問 題で あ る。
こ こで は, 杭や地 盤の応 答 を 求 める意 味の ふるまい解 析と輪 を見い だ す 逆 問 題の両 性 格が含 まれ てい るの で, 混 合型の逆問題 と い K る。PROBLEM
RSCD
の支 配 式は設 計変 数鰯 に関して 非 線 形 方 程 式系を構成す る た め,
その解を求める に は設 計 感 度解析を組み込ん だ大規 摸な数 値 演 算 手 法 以 外に は 既 存の解 法は存 在し ない。
し か し な が ら,
本論で扱 う よ う な大 規 模シ ス テ ム に対し てその よ う な 方 法 を 採 用 する こ と は極めて非 現 実 的であり, 実 際に適 用し た事例も存 在し ない。 そこ で,
本 論では (7)式のCgC
評 価 式に おいて 1次モー
ド成分 が卓 越するこ とに着 目し,
1次固 有 値・
1次モー
ドひずみ指 定設計法 を展 開し た 上で,
1 次 固 有 値・
1次モー
ドひずみを制御 素子と す る有 効な設 計法を提 案 する。
そこでま ず 次節で は,
ユ次固有値・
1 次モー
ドひずみ指 定 設 計 法 を展 開 す る。
な お, こ こで は応 力に関す る制 約のみ考 慮し た問題 を 扱う が,
次節で提示す る 1次 固 有 値・
1次モー
ドひずみ 指定 設 計に おい て,1
次モー
ドひずみと 1 次固有モー
ド に おける層 間 変 形 角は明 確に関 係づ け ら れ てい る ため,
1次 固 有 値と 1次モー
ドひずみ を主要 な 制 御素 子とす る 設計法 を用い て,
層 間変 形 角に関する制約をも考慮し た設 計を実 施する ことも可 能である
。
5.
混 合 型 逆 問 題 定 式 化によ る1
次固 有 値・
1
次モー
ド ひずみ指 定 設 計 5.
1 混合型 逆 問 題4
節 と 同 様に 編 を設 計 変 数ベ ク トル と す る。
下部 構 造の剛 性はすべ て指 定さ れ て おり, 上 部 構 造の部 材の剛 性の み が設計 変 数と し て選 定さ れ て い る た め, 上部構造 の各 部 材につ い て の み 1次 固 有モー
ドにお ける ひずみ成 分を指定する こと が可能で ある。
1次 固 有モー
ドはke
の関 数で あ る た め,
そ れ に対応 す る第 ノ梁の材
端ひず み成 分を ε量}(k
,), 第 ノ柱の材 端ひずみ成 分を ε踝輸 で 表す。
ε跏滝B>(j
=0,….
ノ),
ε騾κ。)(ノ=
1,
…,
ノ)は 1 次固有モー
ドに対 応す るひずみ成分であ る か ら,
その比 の み が意 味を もつ。
こ こで は, ε躑鳶8)=1.0
を 正規化 条 件と して採用す る。
以 下で は,
1次固有モー
ドにおけ る ひ ずみ比を総 称して 「1次モー
ドひずみ 比」と呼ム ε駄産B),
ε3X
ゐB)の指 定値を遡},
謎}で表す。 連成 系モ デ ルの1
次固有値も 隔 の関 数であ る た め,
Ω,(k
.)と表示 し,
その 指 定値を9a
で 表す。
こ の と き, 混 合 型 逆問題 と し て の1
次固有 値・1
次モー
ドひずみ比 指 定 設 計 問題(problem of
lowest’
eigen 里 ode−
i…train ⊆onstrained旦esign )は次の よ う に述ぺ ら れ る
。
【PROBLEM
MSCD
】Fig.
1(a)に示す杭剛性, 自 然 地 盤 剛 性お よび相 互 作 用ばね剛 性の指 定さ れ た連 成 系モ デルにつ い て,
1次 固 有 値 制 約 条 件 9,(k,)=
Ωa………・
t………・
……
〔12 ) お よ び,
1次モー
ドひずみ比 制 約 条 件 ε曷}(k
。)=
謂 } (ノ;
0,
…
,∫)………
(13a ) ε鴇(配β)=
τ磐} (j
=
1,…
,∫)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(13b ) を 満 足す る骨 組の梁およ び柱の曲 げ剛 性 集 合k
。=
IK
。…Kx
Ji…
刀丁 を求め よ。
5.
2PROBLEM MSCD の閉 形 解 まず,
1次モー
ドひずみ比 と1次 固有モー
ドに お け る 変 位 成 分の関 係式 を 導 く。
上 部 骨 組におい て ひずみ一
回 転 角 関 係 式を用いることによ り, 梁, 柱の1
次モー
ドひ ずみ比か ら上 部 骨 組の 1次 固有モー
ドに おける節 点回転 角 e,,
お よ び層 問 変 形 角 R∫が以 下の よ うに求め ら れ るη。
節 点 回 転 角 e, (j
=
o,
…,
f
)e・
一
驫
…・
………一 ・
………
(1
・) 層 間 変 形 角R∫ (j
=
1,
…,
f
)eJ.
1>e
,の場 合凡
一
告
矚
・讌
・蟯
)
一 ・
…・
・
(15・ ・ e,一
、くe
,の場 合凡
一
去(
諜
1
+讒
+1
袰
i
)
・
…・
……
(15b ) こ こで,e
,一
,〉畠の場合に は,T3
}は第j
柱上端 縁ひず み を表し,
θ1−
1〈ej
の場合に は, 鵡 は第 ノ柱 下 端 縁ひ ずみ を表す。 1次 固 有ベ ク トル ゆ11〕 }を以下の よ うに, 上部 骨 組に 関 係す る成分IUBI
, 杭一
地 盤 系に関 係する成 分luA
,
その 境界に関 係す る成 分lud
に分 割して考え る。
ゆ゜
H
{制訓 趾、円 煽 ηT・
『
一 ……・
……・
・
・
……
(16 ) た だ し,lu
,e
=
lv
/・
・
v,F
− …一 ・
………・
…一
(17a
)
IUcl
=
IVo
alT・
・
・
・
・
・
・
…
曾
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(17b )
lUFI
=
1t
冫P ゴ・
『
VPN−
16 』且…
θPκVsゴ・
・
VSN_
llT・
・
+
・
・
(17c ) こ の時,
連成 系の系剛性 行列 [K
* ]は,・
各 節 点と そ れ ら を連 結す る部 材の関 係によ り次の よ うに 3個の小 行 列に 分 割でき る。 絆隲
]
一
一
… …
(18) こ こ で,
[KKk
,}],
[κc(鳧召,
翻], [KF
(kF
)]は, それ ぞ れf
>く(3N 十f
十1),
2 X (3ハ厂十ノ十1), (3N −
1)×(3 N 十f
十 1)の長 方 形 行 列を表す。
上 部骨組の正 味の 変 形 量を記 述す る に は,絶対変位よ りも相 対 変 位の方が適して いる。 そこで,
次の よ う な座 標 変 換を施す。{
翻
一[
臣淞
:
川
髦
ll
ト
[・]1
劉
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
…
(19 ) こ こで,べ
譫
:
;
;
]
一閲
・T・,・
一
[
:
:
:
:
:
]
・
・Tn
・一
[
謂
・
…・
…・
・… ま た,
lu
:1
は層 間 変 形 角か ら構嘆
さ れ るベ ク トル で,lu
;1
=
IRr
・
・
R,ド・
:・
…・
…一 …一 ……・
………
(21 ) こ れ ら は (15)式に より指定ひずみで表さ れて い る。
(19 ) 式ct)座 標 変 換を用い,
Ω,(k
。}=
Ω。の条 件 を代 入す れ ば,
(4 )式の1 次固有振 動の支 配 式は次の ようにな る。lu
劃 ・[副 一[
跚
綴
一
……
・… 〔22) 式の上か らf
+2個の式の 中か ら,
水 平 方 向の 釣 合 式の み を 取り出し て,
辺々加え合わ せ る と,
v。,
1
副 の み を未 知 数と し て含み,
かつ そ れ ら に関し て線 形 な次式が得られ る。
一
47
.一
Qx
= =QM
+ Ω a(
M ・v・+遠
M ・(
v・+乙
R
,h
・)
)
…一 ・
…・
…・
・
………・
(23) こ こでQ
κ,Q
飼 は, そ れ ぞ れ杭一
相互作用 ばね一
自然 地 盤 系の第 1層 要 素の要 素 剛 性 行 列か ら得ら れ る v。に関す る要 素 端せ ん断 力,
お よ び杭の第 1要 素の コ ン シス テ ン ト質 量に よる慣 性 力の v。 に関す る成分を表 し,
次の よ うに表 現で き る。Q
・−
7ii
−
・2
砺一
・1
,・e・、+12 v。一
・1,・}・
副 舟
砺 +器
砺一
品
掘 ・籌
砺一
器
砧一
孟司
・
……・
・
一 ・
s………
(24>Q
・− 9
− ・腸
帰鬆
体・ll
に器
島1
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
…
(25
) さ らに, (22)式の下か ら3N−
1個の式は,
杭一
地 盤 系 の釣 合 式 を 表し,
v。,
iuH
の み を未知 数 と し,
それら に 関し て線 形な式である。
こ れ ら合 計 3N 個の線 形 連 立 方 程 式か ら,
v。,
iUF
}の3N
個の 1次 固 有ベ ク トルの成 分 がluEI
お よび 仇で,
し たがっ て指 定ひずみ比 で表さ れ る。
杭一
地 盤 系が有限 要素モ デルで表 現さ れる場 合に は.一
層一
般 的な高 精 度モ デル で あっ ても,
こ の連 立一
次 方 程 式を誘 導 する手 続きは同 様に適 用可能で あ る。 1 次固有ベ ク トル成分 ゆ叫がすべ て求め られ た 後 は,
上 部 骨 組 部 分の 釣 合 式 を用い て,
上 部 骨 組の曲 げ剛性 」,〜
み ,K
。〜K
.が次の ように求められ る。まず
,
上部骨組の 第j
柱 位 置よ り も上層 の 自 由 体に 属 する各 節 点の水 平 方 向の釣 合 式に第j
柱の た わ み角 法公 式 を適 用 するこ とに より,
第j
柱の曲 げ 剛性が次 の よ うに求め ら れる7)。
ノ t Ωah舜ΣコMiz
R
,h
鳶 k−
t tmJJJ
=
=
6(2 R厂 易.
r の (ノ ; 1 ヂ’
・∫)’
’
”
(26) 次に, 上 部 骨 組の第 ノ節 点回りの モー
メ ン トの釣 合 式 より第」梁の曲げ剛 性が次の よ うに求め られ る。K
・「
創
讐
(・R厂 ・e・−
e・一
・)・
絵
1 (・R
…一
・e・−
e・ .1)}
(」= 1,
…,
f
−
1)……・
・
一 ・
(27 )馬
「
翕
{
勢
(・Rt−
・er− e
・一
・)}
…一
(28・ )K
・一
、酬
風
一
・e
・− e
,)− Mr
・M
・}
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
−t・
・
・
・
・
…
(28b
) こ こ で,M
。,
M
.は,
そ れ ぞ れ杭一
相互作用 ばね一
自然地 盤系の第 1層要素の要 素剛性行列か ら得ら れ る 畠に関 す る要素端モー
メ ン ト, お よ び杭の第 1要 素の コ ンシス一 48 一
テン ト質量に よ る慣性モー
メ ン トの 島に関する成 分 を 表し,
次の よ う に表現で き る。
舮
知
伽 ・2
…e
・・一
・・v・+4・1
・・1
・κ
圃
一
義
隔一
缶
砺+壽
輸一
掃
・舳
・か
}
・
………・
(29・ }M
.一
細副
一
茹
砺一
缶
砺一
掃
・缶
・ト
ー 一 ・
…・
…・
(29b・),
(26 >〜
(28 )式がPROBLEM
MSCD
の解である。
5.
3
指 定 !次 固有モー
ドひずみ の資格 条 件 解 表 現 (26)一
〈28)式か ら,
正の剛性が得ら れ る た め の資格条件 (十 分 条件 )は次 式で与え ら れ る。
2R
厂e
,−
1−
e
」>0
(j
=O
,…
,f
),3R
厂 2ej−
e
,.
1>0
(ノ= 1 ,…
,f
), 3R 厂 2e,−
1一
傷>0 (ノ; 2,…
,f
),R
,>0
(j
=
1,…
,f
), 易>0 (ノ=
0,…
,f
),
鱒
(・R
,一
… +Mr
・Mu
・ ・…・
…
(・・ a−
f
) (14, 15) 式 を (30)式に代 入す れば,
ひずみ に関する 条 件と な る。 こ の う ち (30a−
e)式は中 村と小 坂の条 件 T) と同一
であ る が,
連成効果が (30f
)式に 入っ て い る。
6.
地震時弾性 応答制約 設計問 題の解法 6.
1 地 震 時弾性 応 答制約 設計の生成法 指 定 平 均 最 大 応 力 比アeJ,
7。
」に対応す る平均最大ひず み iBJ,
i
。f は次の よ うに表現でき る。 τ8」ニ
アBノσ。s/E
ガ……・
………・
………・
・
・
・
…
(31a
)ICJ
; アCiσyC/Ec ・
・
・
・
・
・
・
・
…
−J・
…
tt・
・
t−・
t−・
・
・
・
・
…
(31b
)1
次 固 有 値と 1次モー
ドひずみ を主 制 御パ ラメター
と す る地 震 時 弾 性 応 答制約設計法の手 順を以 下に示す。 な お,
上 添 字ρ は繰り返し サイクル数を表す。 [Step 1] 1次モー
ド ひずみ 窃},謎}とひずみ の応 答 制 約値ie
,,
ECJと が相 似 形と なる よ うに, 1次モー
ド ひず みを指定す る。1
堊毒}=Eev
/万eo(ノ=
0,…
,
/)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(32 a ) 鴛}
=
EC」〆im
(ノ= 1,…
,f
)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(32b
) [Step
2]1
次モー
ドの み を用いたCgC
応 答評 価 式か ら,
骨 組 各 部 材 材 端 縁ひずみ が指 定 値と一
致す る時の 1 次 固 有 振 動 数 ω αを見い だす。
こ の 1次 固有振 動 数 を1
次 固 有 振 動 数の初 期 値 と する。
[Step
3] 1次固有 値・
1次モー
ド ひずみ指定 設 計 法 ((26 ),
(27 ), (28 )式)に よ り骨 組 各 部材の 曲げ 剛 性 綴 を求め る。
[Step
4] 設 計 麗 の 骨組の固有 値 解 析を実 施 し,
骨 組 各 部 材 材 端 縁ひずみ の平 均 最 大 値 (鋤 +ε9c
、), 〔ε&+ε勧 〕Fig
.
2 Flow chart for solving PROBLEM RSCD を n 次モー
ドまで採用 し.
たCgC
法 ((7
)式 )に串
り 求め る。
[Step
5]1
次固有振動 数をパ ラメ ター
と して,
骨 組 各 部 材 平 均 最大応力 比の対 応する指定 値に対する比の中の 最大 値が1.
0
と な る時の設 計kX
” の システム の1
次固 有 振 動数 ω£+
1 を見い だ す。
また,
1次固有 値・
1次モニ ドひずみ指 定 設 計 法に より そ の時の骨 組 各 部 材の曲 げ剛 性 kZ’
iを 求 める。
[Step
6〕 骨 組 各 部材平 均 最大 材 端縁 ひ ずみ (ε昼11
+ ε鉗 ),
.
(ε釧 +ε鮒 )をC
ΩC
評 価法 により計 算し,
骨 組 各 部 材 平 均 最 大 応 力比 が指 定値の δ (小さ な 正数)近 傍に 存在する な らばそ の時の骨組 各部 材の曲げ 剛性 kZ’i を 解と する。 [Step
7] [Step
6]の 条件が満 足さ れ ない場 合に は,
1 次モー
ドひずみ を次 式に より改 修し,
[Step
3]に戻る。
認碧刊=
[E,,/(ε& +i 十ε翻)]o’
『醗聖 (j
=
0.
…
,f
)・
一 ………・
一 ・
・
…………
(33a ) 剤ρ +t=
[Ecノノ(ε&+i+ε客さ’)]°’
SHEZ)’ (j
=
1,
…,
f
)t−一
一
・
.
.
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t.
t・
…
tt・
…
(33b
) 本制約 手順の フロー
チャー
トをFig.
2
に示す。
本設 計 法は,
収 束 性の よい性 質 を 示 す。 こ れは,
本モ デルで は 1次モー
ド成 分が支 配 的で あり,
1次 固 有 値と 1次 モ「
ドひずみを 主 制 御パ ラ メター
とする設 計 法 を採 用し てい る か らであ る。 6,
2 解の唯一
性 著 者ら がこれまで に基 礎 固 定の モデル や基 礎 弾 性 支 持 の モ デル に 対 して構 成 した地 震 時 応 答 制 約 設 計 問 題IJ’
4}・
8) に おいて は, 設 計用変位 応答ス ペ ク トル の固 有 周期に関す る単 調性に よめ,
その 問 題の解の唯一
性は ほ ぼ確実に保証され てい た。
し か し な が ら,
PROBLEMRSCD
におい て は, 構 造 物一
杭 系の振動が卓越す るモー
ドと 自然 地 盤 系の振 動 が 卓 越す るモー
ドが存在す る た め, 両者の固有 振動 数の関係に よ り,一
般に解の唯一
性 は保証さ れ ない。
その際に, 解の存在性お よ び個 数は,
指定 応 力 比の レベ ル に も依 存す る。PROBLEM
RSCD
の解の存在領域を調べ る1つ の有効な方 法と して,
地 震 時の応答が1
次モー
ドの み で表現さ れ る と み な し,
1次 固有 値 をパ ラメ ター
と して 応 力 比の変 動を調べ る方 法が 考え られ る。
5 節に示し た方 法で は,1
次 固 有 値・
1次 モー
ドひずみを 指 定し たと きの解 が 閉形 表現で得ら れて い る ため,1次の刺 激 係 数 も容 易に求め ら れ る。
した がっ て, こ の ような操 作が容 易に実 行 可 能と な り, 解Q
存在 領 域を ほ ぼ確 実に調べ ること がで き る 。 本 問題 の詳 細に つ いて は別途論じ る もの と す る。
6.
3 候補設計解 順 序 集合 本論 文の混 合 型の地 震 時弾性応 答 制約設 計 法で は, 杭 剛 性 を指定 値 として いる た め,
設 計 者 が 杭 部 分に対し て 要求す る設計条 件が その応力比であっ た り, 検 定式に対 す る余 裕度で あっ た り す る と,
そ れ ら を的確に満足 す る 設 計 解を直接的に見いだ すこと がで き ない。
そこで,
設 計者が設 計の候補と す る可 能 性が あ る杭 径に対す る設計 解集合 を作成し,杭径に関す る設 計 図 表と し て提 示す る。
必 要に応 じて杭の応 答 指 標 量 を杭 径に対 応させ られ るb 本 論 文で は, こ の設 計 解 集 合 を 「候 補 設 計 解 順 序 集 合 」 と呼ぶ。 本 論 文 では,
杭 径が指 定 され た場 合の設 計 解 を 容 易に求め ること ができ るの で,
数 個の杭 径に対 して求 め ら れ た設 計 解を曲 線近似す ることに より候補設 計 解順 序 集 合を代表さ せ る。 杭の平 均 最大応 力比 と杭径の 関係 が求め ら れ れば,
あ る範囲の杭径に対し て上部骨組の部 材 剛 性が求め ら れて いる た め, 設 計 者が要 求す る杭の平 均 最 大 応 力 比に対 する部 材 剛 性を直接 見い だ すこ と が可 能と な る。
こ の ように,
問 題の主 要パ ラメター
に関して 候 補 設 計 解 順 序 集 合 を定 義するとい う考え方は,
中 村,
長 瀬】5}に よっ て導 入 され,
中村,
大 崎1fi)・
17}に よっ て逆 問 題 の数値解 析上有用であ ること が示さ れ た概念であ る。
7.
設 計例題 本 設 計 法 を用い た10層の層 地 盤で支 持さ れた 20層 骨 組の設 計 例を示す。
こ こ で は,
特 定の層 状 地 盤に対し て 特 定の評 価 法に基づ く相互作 用ば ね値を採 用L .
た場 合の 例 題を示 すが,
本 論 文で提 案して いる設 計 法は その他の 地 盤に対し て も,
また その他の相互作用 ばね評価法を採 用し た場 合に対しても同様に 適用 可能であ る。
.
地盤の 各 層はすべ て 4m の層 厚を有す る も の と し,
第 10層 地 盤の直下に は剛な基 盤が存在する もの とす’
る。一
49
一
Table l Soil ploperties CQunt of s°i
鶸
le
「 山i溜
eSS p:
溜
離
。 (艦
畿
・・’1・y・・ test 1234567890 1 0000000000 4444444444 5550000000 1112222 1,
68 clay L68 clay L68 clay L80 sand L80 sand L80 sand l.
90 silt L90 sil: L90 silt l.
90 siltTabte 2 Prescribed pa【ameters and specified mean max 五mum
stress ratios {o【abuilding mode1
。
澀
hj m・ d・jd ・j・9…
SA
) 魯・g・・¢)j
( ) (ton ) ( 〕 ( ) γBj VCj VBj TC亅 098765432109876543210 21111111111333333333333333333335555555555555555555500000000000000000000333333333333333333339000000000000000000000認
303032 η 32妻
34蕘
薹
妻
羽
4050 20 0.
28 0.
2呂 20 0.
40 0.
34 20 0.
46 0.
36 20 0.
46 0.
36 22 0.
46 0.
36 22 0.
46 0.
36 22 0.
46 0.
36 24 0.
46 0.
36 24 0.
46 0,
36 24 0.
46 0.
36 26 0,
46 0,
36 26 0.
46 0.
36 26 0.
46 0,
36 28 0.
46 0.
36 28 0.
46 0.
36 28 0.
46 036 30 0.
46 0.
36 30 0.
46 0.
36 30 0.
42 0,
34 30 0.
30 0.
28 0.
〔》4 0,
36 0.
42 0.
54 0.
48 0.
600.
50 0.
600.
50 α600.
500.
60 0.
500.
600.
500.
600.
500.
60 0.
500.
600,
500.
60 D500.
60 0.
500.
60 0.
500.
60 0.
500.
60 0.
500.
60 0.
500.
60 0.
500.
6D O,
50056 α480.
44 0.
420.
04 地 盤の各 層の特 性をTable 1に示す 。 骨 組は鋼 構 造,
杭は場 所 打 ちコンクリー
ト杭とする。 使用す る材料と して,
梁,
柱 部 材はSS
41 (降 伏 応 力=
:
2.
・94 (N/m2 )),
杭の コ ン ク リー
トにつ い ては設 計 用 基 準 強 度が210.
0
(kgf
/cm2 >(0.
206
(N/M2 ))の コ ンク リー
トを 用いるもの とする。
また, 梁,
柱 部 材のヤング係 数 は 2.
06 (× 103N/m2 ) , コ ン ク リー
トの ヤング係 数は 2.
11 (X102N /m2 )と する。
コ ン ク リー
トの密 度は 2.
3 (ton/M3 )と す る。
骨 組に関 する主な非 制 御パ ラメター
をTable2
に示 す。
た だ し,
梁お よ び柱と しては,
そ れ ぞれH
型断面お よび箱型断 面を想定し, 断 面2
次 半 径は 断 面せ い の 1/2の そ れ ぞ れ0.
81,0.
77倍 とし た。
相 互 作 用ばね係 数はMindlin
の解 を 用い て文 献18,
19)に より算 出す る。そ の 際に せ ん断 弾 性 係 数とし て は, 基盤 面で設 定さ れ る応 答ス ペ ク トル に適 合 するよ うに作 成し た人工地 震 波を基 盤 面に入力し た と きの 自 然 地 盤系 の応 答をSHAKE プロ グラ ム により解析し た結果か ら 決 定し た。 ま た,
地 盤 剛性の ひずみ依 存 特性はSHAKE
プロ グラム に組み 込 ま れ ている も の を採用し た。 また,付 加 質 量は文 献20 )に基づ き, added mass coefficient
一
50
一
C皿=
3.
0 とし て 算 出し た。 自然地盤の 支 配 面積は,
その変 動が システム の応 答 に影 響を及ぽ さ ない よ うに設定し た。
つ ま り,
自然 地 盤の質 量が同 じレ ベ ル の付 加 質 量 の LO × IO6 倍と な る よ う に 設定 した。 減衰に関し て は,
上部骨組の減 衰Table 3 Damping ratios and shear moduli of soils evaluated
by SHAKE program soil
・
layer darnping shear modulusNo