茨城県農業再生協議会
飼料用米づくり
ガイドブック
飼料用米づくり
ガイドブック
飼料用米への転換で新たな水田農業
を
切
りひらく
通常の米づくりの感覚に近いから、
「安心してつくれる」
黒田さんが飼料用米生産をどんどん拡大する理由 のひとつは、田んぼのまま転作できるから。名前が 示す通り、一面の田んぼが広がる稲敷市。霞ヶ浦と 利根川に挟まれた湿田地帯だけに、転作には苦労し てきた。黒田さんも、かつては麦やダイズなどの畑 作物づくりに取り組んだ。しかし、麦は収穫時期の 雨、ダイズは播種時期の雨によって収量が大きく左 右される。暗渠はもちろん、明渠もきっちり掘らな いと麦の単収は4〜5俵どまりだし、ダイズは湿害 による発芽不良で播き直しすることすらある。追い 打ちをかけるように東日本大震災によって多くの田 ん ぼ で 暗 渠 が 詰 ま り、畑作物はますま すつくりにくくなっ てしまった。 対 策 と し て 増 え て き た の が、 イ ネ WCS( イ ネ 発 酵 粗 飼料)にする飼料用 イネづくりである。 これは田んぼのまま 転作できるので、つくる人もどんどん増えた。しか し、収穫や運搬に高価な専用機械が必要であるため、 刈り取りできる人が限られる。畜産農家と大規模稲 作農家でつくったコントラクターに刈り取りを委託 する仕組みができたものの、面積は限界近くまで増 えてしまっていた。 そんなタイミングで県の担当者から話を持ちかけ られたのが、飼料用米づくりだった。これなら飼料 用イネ同様、田んぼのまま転作できる。しかも栽培 は、飼料用イネ以上に通常の米づくりの感覚に近 い。黒田さん、「安心してつくれるっていうのはい いことですよ」としみじみ語る。交付金等と飼料用米販売を合わせて、
10a当収入12万円超
さらに黒田さんが気に入ったのは、交付金が数量 払いでもらえることだった。一生懸命つくって収量 を上げるほどたくさんお金がもらえるほうが、やる 気が出る。それに慣れ親しんだ米づくりだったら、 「真面目につくれば10俵くらいとれる自信はあった」 と黒田さん。仮に10俵とれれば、交付金等と飼料 用米の販売代金を合わせて10a 当収入は12万円を超 える(4頁表)。たとえ基準収量の529kg 程度だった としても、10a 当収入は10万円以上。黒田さん、こ飼料用米生産は
経営を拡大し、
地域の田んぼを守る
大きなチャンス!
「この歳になって、最後のチャンスが回ってきたっ ていう思いなんですよね」と語る黒田久夫さん(稲 敷市下須田地区)、68歳。2014年から始めた飼料 用米づくりに、いま確かな手応えを感じている。黒 田さんは耕作する20ha の田んぼのうち4.3ha で 飼料用米生産を始めた。2015年にはこれを6ha に拡大。今年は、さらに8haまで広げる予定でいる。 稲敷市下須田地区は飼料用米生産 のモデル推進地区で、黒田さんを リーダーに9人が生産に取り組むはじめに
主食用米の消費量は、人口減少や高齢化、食生活の変化等によって国内で毎年約8万 t ず つ減少しており、こうした消費の減少に応じた主食用米の生産を進めていく必要があります。 一方、畜産現場では輸入トウモロコシに依存する配合飼料原料の国産化を進めるため、 飼料用米の需要は高まっています。飼料用米への転換は畜産サイドからの需要に応えると ともに、主食用米の需給の調整、価格の安定にも大変有効な手段であり、全国レベルでも 主食用米から飼料用米への転換が推進されています。 特に、麦やダイズ等の畑作物の導入が困難な湿田で作付できるとともに、主食用米と同 じ機械・設備で生産できる飼料用米は取り組みやすいものと言えるでしょう。 この『飼料用米ガイドブック』は、「いまなぜ飼料用米なのか」から、「多収栽培のポイ ント」「栽培に関する疑問」などをわかりやすくまとめたものとなっています。 すでに飼料用米を栽培している方はもちろん、これから栽培してみようと考えている方 も、ぜひご覧ください。 茨城県農業再生協議会目 次
はじめに……… 2
[現地ルポ]飼料用米生産は経営を拡大し、地域の田んぼを守る大きなチャンス!…… 3
いまなぜ飼料用米なのか?……… 6
飼料用米づくりに向けた手続き……… 9
多収性専用品種の導入にあたって……… 11
安定・多収栽培のポイント……… 13
[インタビュー]トウモロコシの代替原料として定着してきた飼料用米… ………… 17
飼料用米づくり Q&A… ……… 20
飼料用米に関する相談窓口一覧……… 24
現地ルポ
黒田さんの圃場で大きな穂をつけるモ ミロマン(2014年9月29日) れを1俵当たりに換算して「飼料用米は1俵12,000円 以上になるぞ」と仲間に呼びかけた。交付金のしく みにピンとこない農家も、1俵当たりに換算すれば パッと計算できる。次々と手を挙げる稲作農家が増 え、9軒で6.7ha の飼料用米団地をつくって栽培する ことになった。折しも2014年は、主食用の米価が 大暴落、主力品種のコシヒカリでも1俵9,000円まで 下落した。しかも単収8〜9俵どまりでは、飼料用 米のほうがよっぽどお金になる。そこで2015年に は飼料用米をつくる人も面積も急増、JA 稲敷管内 で会員90名を超す飼料用米研究会も発足して、栽 培にも力が入ってきた。
新たな設備投資もほとんどなし、
作業分散で体もラクに
栽培面積をどんどん広げられたのは、設備投資が ほとんどいらなかったことも大きい。早場米産地の 稲敷市では、コシヒカリ等の主食用米は4月下旬に 田植えして、9月初旬までに収穫するのが一般的。 いっぽう飼料用米にする多収性品種「あきだわら」 は、コシヒカリの田植えが終わった4月末にタネ播 きしても、5月中旬に田植えできる(5頁図)。暖か くなってくる時期なので、育苗期間が短めでもしっ かり稚苗ができるという。つまり同じ苗箱と育苗ハ ウス、田植え機をそのまま2度使えるというわけだ。 そして収穫も主食用米の刈り取りが終わった9月 下旬からでいい。コンバインや乾燥機等もそのまま 使える。収穫期が後になることで、同じ機械を使っ ても主食用米へのコンタミの心配がないことも安心 だ。 さらに、作業的にもラクになった。主食用米では、 面積が増えるほど、とくにタネ播き、田植え、イネ 刈りの負担が集中。「母ちゃんや会社員の息子から も非難ゴウゴウ」だった。しかし作業時期がずれる 飼料用米であれば、面積割合を増やす分、作業の負 担は分散されてラクになる。金銭的にも心理的にも 作業的にも、まさに「負担がかからず規模拡大がで きる」というわけだ。「そんなに気張らなくてもとれる」
多収性品種の強み
栽培に関しても、当初の目論み通り、そんなに戸 惑うことなく10俵以上の収量を上げられた。黒田さ んがつくった品種は、2014年があきだわらとモミロ マン。どちらも多収性の品種なので施肥量はコシヒ カリよりもやや多めにし、一発肥料の元肥で10a 当 チッソ8.6kg ほどやった。しかし、それ以外の管理 はほぼ同じ。もともとタネ代を節約するためにコシ ヒカリなども坪45〜50株の疎植にしていたが、飼 料用米でも同様に植えて問題なかった。 追肥もコシヒカリと同様、穂肥時期に色がさめた 田んぼにだけ10a 当チッソ約1kg 振るくらい。肥料 の種類も、とくに気にしない。コシヒカリでは穂肥 専用の化成肥料などを選んで使うが、飼料用米では 余っていた元肥一発肥料をとりあえず使用。「そん なに気張らなくてもとれる」のが、飼料用米、とく に多収性品種のいいところだ。施肥量アップでも防除いらずで
生産コストは安くなる
主食用米同様、水管理や雑草対策には気をつけた が、防除はなし。苗箱施用剤だけ基準より少なめに 振る程度で済ませている。唯一、注意するのはイネ ツトムシ。田植えが遅れて6月に入ってから植える と収量に影響が出るほど被害が出るそうだが、これ も早めに田植えすれば問題ない。 防除がいらない分、肥料代を差し引いても生産コ ストは安くなる。飼料用米というと収穫時のコンバ イントラブルを心配する声も聞くが、黒田さんに言 わせれば「カラカラに乾いてから収穫する分、ふつ うの米より刈りやすい」くらい。たしかに飼料用米 専用品種のモミロマンでは、止葉がものすごく長く、 籾数も多いので脱穀部に負担がかかったが、コンバ インが壊れるなどのトラブルもなかった。また、主 食用米品種のあきだわらならまったく心配なし。ま た乾燥にかかる時間も、8月刈りのコシヒカリでは 10時間もかかるところ、9月下旬刈りの飼料用米な ら3〜4時間で済むので低コスト。 表 主食用米と飼料用米の10a当収入の比較(2014年) (参考)稲敷市の基準収量は529kg/10a、主食用米単価は9,000円/60kg、飼料用米単価は10円/kgとして試算 主食用米 (コシヒカリ) 飼料用米 (モミロマン) 田 植 え 元肥 10a当チッソ約6kg (全層:側状で半々) タネ播き 元肥 10a当チッソ約8.6kg (全層:側状で半々) 坪(3.3㎡) 45~50株植え 坪(3.3㎡) 45~50株植え 穂肥 出穂 収量10a当540kg 収量10a当600kg 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 収穫 収穫 10a当チッソ約1kg 10a当チッソ約1kg 防除(三種混合) 田 植 え 穂肥 出穂 図 黒田さんの主食用米・飼料用米の栽培管理(2014年) フレコンバッグには生産年、品種名、 生産者名と数量を書いた紙と中身のサ ンプルを入れたタグを付ける 飼料用専用品種は主食用品種よ り長くて頑丈な茎であるが、収 穫は同じコンバインで OK 下須田地区の飼料用米作付圃場で現地検討会(2014年7月17日) 残る課題は、多めに振る肥料代と追肥にかかる手 間くらい。昨年は安い肥料の流し込み施用の試験を 行うなど、JA や普及所とも協力しつつ、さらなる 改善方法を探っている。飼料用米生産は地域の田んぼを守る
チャンスにできる
米価下落と高齢化の影響で、黒田さんの近所でも 「田んぼをやめたい」「できれば続けたいが、田植え とイネ刈りはもうできない」という農家が増えてき ている。これまでは設備的にも労力的にも限界で、 そんな農家の田んぼや作業を引き受けることに二の 足を踏んだ。しかし、飼料用米でならまだまだやれ る。自分でつくる主食用米の割合を減らしてでも、 飼料用米の田んぼや作業受託を増やすことで、収入 を増やすことだってできる。 そうやって力を蓄えれば、新たな設備投資や規模 拡大もできるだろうし、若い人に引き継ぐことだっ て夢じゃない。飼料用米を軸にみんなで協力すれば、 これからも広い稲敷の田んぼを守っていくことがで きるはず。そんな意味でも、「やっとチャンスが回っ てきた」と黒田さんは思っているのだ。 飼料用米はモミすり機から直接大きなフレコンバッグに入 れて玄米で出荷する モミすり機 収量(kg) 販売代金 米直接支払交付金 水田活用交付金 産地交付金 市町村助成金 収入合計 1俵に換算すると… 主食用米 (コシヒカリ) 529 79,350 7,500 0 0 0 86,850 9,851 飼料用米 (あきだわら) 629 6,290 0 96,700 22,000 5,000 129,990 12,399 飼料用米 (モミロマン) 700 7,000 0 105,000 22,000 5,000 139,000 11,914米の消費が減り続け、米の取引価格も低迷
米の1人当たりの年間消費量は 昭和37(1962)年度をピークに 減り続けています。当時年間118 ㎏だった米の消費量は、平成26 (2014)年度には半分以下の55㎏ にまで減少。その下で主食用米の 生産は毎年過剰状況が続き、それ に伴って米の相対取引価格は低め に推移しています。 今後、わが国では人口が減少 し、高齢化も進むことから、米の 消費量が増えることは期待しづら く、このままでは主食用米の価格 は今後とも低い水準となることが 予想されます。 120 ㎏(精米) 110 100 90 80 70 60 50 0 40 昭37 45 50 55 60 平2 7 12 17 22 2526(年度) 118.3 111.7 95.1 88.0 78.9 74.6 70.0 67.8 61.4 64.6 59.556.9 55.2 高度経済成長期半ばに約2俵(120kg)あった国民1人当たりの年間米消費量は、現在1俵(60kg)を切り、 減少に歯止めがかかっていません。こうした状況は主食用米の過剰作付といった事態を生み、主食用米の取引 価格の低迷にもつながっています。 この状況を打開してくれるのが飼料用米です。折しもトウモロコシのバイオ燃料化や世界中に広がる気候変 動等によってトウモロコシなど穀物価格が高騰し、輸入飼料に頼るわが国の畜産業は大きな打撃を受けること になりました。こうしたなかで、平成20(2008)年度から始まった新規需要米への助成制度は、多収性専 用品種の導入により、飼料用米の安定生産や畜産農家への安価な国産飼料の安定供給を促し、地域の水田のフ ル活用や畜産経営の安定化にも大きく寄与してくれることが期待されています。主食用米から新規需要米の作付け拡大へ
主食用米の需要減少に対応して、平成20(2008)年度から飼料用米や米粉用米など新規需要米に対する助 成が始まっています。その結果、平成27(2015)年度産の新規需要米の作付けは前年度に比べて54,000ha 増え、 全国で125,000haに。とくに飼料用米は、関東や東北を中心に46,000haも作付けが増え、80,000haになっています。 茨城県でも作付面積は平成27年産で前年度より4,513ha 増の7,011ha と、181% の高い伸びとなっています(作 付面積では栃木、青森に次ぐ全国3位)。しかしながら、同年産の超過作付は前年産よりも改善されたものの、 依然として大きく超過しているのが現状です(対生産目標3,800ha 超過)。 相対取引価格の推移(平成18~27年産) 飼料用米の生産量の推移手厚くなってきた! 飼料用米への助成
水田をフル活用するための直接支払交付金の制度が整えられ、飼料用米生産にかなり手厚い助成が行われる ようになってきました。しかも単収を向上させることで交付金の単価も増える数量払いが導入され、本気で取 り組む農家のヤル気に応える制度となっています。 【飼料用米への助成】 ①戦略作物助成 ・収量に応じて、55,000円~105,000円/10a を 交付する。 ・農産物検査機関による数量の認定を受けてい ることが条件。グラフの横軸の単収は市町村 等が当該地域に応じて定めている単収(配分 単収)を適用する。 ②二毛作助成 ・飼料用米と戦略作物(麦、飼料作物など)を 組み合わせて二毛作を行う場合、15,000円/ 10a を交付する。 数量払いの単価(傾き):約167円/㎏ 米の消費量の推移(1人当たりの年間供給純食料の値) (円/60㎏) 0 平18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 (年) 17,000 16,000 15,000 14,000 13,000 12,000 11,000 15,200 14,164 15,146 14,470 12,711 15,215 16,501 14,341 11,979 13,145 平20 21 22 23 24 25 26 27 (年度) 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0 90,000 80,000 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 (千t) (ha) 計画生産量 作付面積 1,410 4,123 14,883 33,955 34,525 33,881 21,802 79,766 10.5万 8万 5.5万 380 530 680 単収(㎏/10a) (標準単収値) 助成額 (円/10a)いまなぜ飼料用米なのか?
(資料)農林水産省「新規需要米等の用途別認定状況の推移」 (資料)農林水産省「食料需給表」 (資料)農林水産省「米穀の取引に関する報告」(注)以下は平成27年度の様式です 飼料用米に取り組む場合には、まず「新規需要米取組計 画書」を関東農政局茨城支局(注)に提出し、審査・認定 を受ける必要があります。その際に、需要者(畜産農家ま たは JA 全農茨城、飼料会社)と結んだ「販売契約書」の 写しと需要者等からの「新規需要米の適正流通に関する誓 約書」を添付しなければなりません。 ◆茨城支局(水戸市)管内:水戸市、日立市、常陸太田市、 高萩市、北茨城市、笠間市、ひたちなか市、鹿嶋市、潮来市、 常陸大宮市、那珂市、神栖市、行方市、鉾田市、小美玉市、 東茨城郡、那珂郡、久慈郡 ◆茨城支局土浦駐在所(土浦市)管内:土浦市、古河市、 石岡市、結城市、龍ケ崎市、下妻市、常総市、取手市、牛 久市、つくば市、守谷市、筑西市、坂東市、稲敷市、かす みがうら市、桜川市、つくばみらい市、稲敷郡、結城郡、 猿島郡、北相馬郡 飼料用米に取り組む際の手続きの流れ(①→④)
「新規需要米取組計画書」の作成例
用途(飼料用)、取組の概要、取組計画(生産計画、 販売計画)、適正流通に関する事項(主食用途流通 防止の措置)、受検予定の農産物検査機関の住所及 び名称を記入します。 関東農政局茨城支局❶
❷
❸
❹
農業者等 需要者 (畜産農家・JA全農茨城・飼料会社) 取組計画書 審査・認定 販売 販売契約書 農業者コード:経営所得安定対策等における 「交付申請者管理コード」を記入する。なお、 認定方針作成者が申請する場合は記載不要。 「飼料用」と用途 を記載する。 複数の管理方式によって出荷する場合は、 それぞれ行を分けて記載する。 数量=作付面積×生産数量目標の配分単収 ※端数は切り上げ飼料用米づくりに向けた手続き
(注) ③耕畜連携助成 ・飼料用米とともに、稲わらを畜産農家に供給する場合、13,000円/10a を交付する。 ④産地交付金の追加配分等 ・多収性専用品種の作付に対して12,000円/10a を交付する。 ・さらに以下の取り組みに対して県設定の産地交付金が加算される。 飼料用米の供給拡大のイメージ 飼料用米の10a当収入の例 (2014年/稲敷市・黒田久夫さんの場合) 収量(kg) 販売代金 (戦略作物助成)水田活用交付金 産地交付金 市町村助成金 収入合計 飼料用米 (あきだわら) 629 6,290 96,700 22,000 5,000 129,990 飼料用米 (モミロマン) 700 7,000 105,000 22,000 5,000 139,000 (参考)稲敷市の基準収量は529kg/10a、主食用米単価は9,000円/60kg、飼料用米単価は10円/kgとして試算 項目 加算の要件 交付単価(10a当たり) 1.新規需要米生産性向上等の取組 専門品種の導入、コスト低減のための取組、人・ 農地プランに掲げられた担い手など 7,000円以内 2.主食用多収性品種の導入 ゆめひたち、チヨニシキ、あさひの夢について 生産性向上の取組を実施。1との重複助成なし 13,000円以内 3.新規需要米の団地形成 団 地 化 の 規 模 は 約5ha 以 上、 中 山 間 地 域 は 3.5ha以上 3,000円 4.新規需要米の直播栽培 直播による収量減少相当分を補填 10,000円配合飼料原料として飼料用米に大きな需要
平成25(2013)年度の段階で、飼料用に畜産農家や配合飼料メーカーに供給された飼料用米は約60万 t(う ち飼料用米生産量は11万 t)。家畜の生理や生産物に影響を与えることなく利用できる飼料用米の量は450万 t 程度と見込まれていることから、まだまだ大幅に拡大することが可能です。 現状の供給量(25年度) 利用可能量 【飼料用米供給】 【需要先】 ※ MA米については、一部は配合飼料。メーカーを通さず、大規模畜産農家に供給(約1万 t) 49万t 5万t程度 6万t程度 飼料用トウモロコシの輸入量 約1,000万t 畜産農家への直接供給 5万t程度 配合飼料メーカーへの供給 55万t程度 飼料用米生産量 11万t 備蓄米 13万t MA米 36万t(
その他 49万t)
利用可能量 450万t程度 (資料)農林水産省「飼料用米の推進について」 飼料用米の2015年度産地交付金(茨城県設定分) ※2016年度は未定「販売等に関する契約書」の作成例
農業者と需要者等との間で、新規需要米の種類(飼 料用米)、引渡時の態様、販売契約数量のほか、適 正流通に関する条項や用途外使用に関する違約金条 項を設け、双方で契約します。「適正流通に関する誓約書」の作成例
販売した飼料用米が適正に流通するように、需要 者または仲介業者に誓約書の作成を依頼し、取組計 画書に添付します。 〇需要者に直接販売する、または仲介業者を介して 販売する場合 〇需要者と飼料用米のとう精等に係る委託契約を締 結する場合 「飼料用」と用 途を記載する。 飼料用に該当する場合は、 違約金条項を必ず明記する。 仲介業者が介在する場合は、仲介業者も 含めて契約を締結する。 仲 介 業 者 が 介 在 す る 需 要 者 の 誓 約 書 には、「(仲介業者) 〇〇〇〇より買い受 けた」と記載する。 委託している加工 内容によって、適 宜変更する。 「飼料用」と用途を記載する。 と う 精、 配 合 飼 料 の 製 造 な ど、 委 託 し て い る 加 工 内 容 に よ っ て、 こ れ ら の 部 分 の 誓 約 内 容 は 適 宜変更する。 飼料用米生産で農業者の手取りを確保していくた めには、単位面積当たりの収量を増やしていくこと が基本であり、そのためには多収性専用品種の導入 が有効です。以下、導入にあたってのポイントを解 説します。 ●品種選定と作付計画 飼料用米の多収性専用品種は、主食用品種と比較 して生育期間が長く晩生品種が多いのですが、早生 や中生の品種もありますので、下記の特性に関する 表を参照してください。その上で、以下に注意して 作付計画を立てましょう。 ◦十分な登熟期間が確保できるように、地域の用水 期間や気象条件などを考慮して品種を選定し、田 植え時期などを決める。 〈飼料用〉 きたあおば、クサノホシ、クサホナミ、タカナリ、 たちじょうぶ、ふくひびき、べこあおば、べこ ごのみ、北陸193、ホシアオバ、まきみずほ、北 瑞穂、いわいだわら、ミズホチカラ、みなゆた か、モグモグあおば、もちだわら、モミロマン、 夢あおば、ゆめさかり、オオナリ 〈主食用・加工用〉 あきだわら、夢十色(以上は2013年度認定)、月の 光(2015年度認定) 助成金が加算される多収性品種 ※知事特認品種多収性専用品種の導入にあたって
主な多収性専用品種の特性 ◦登熟に必要な温度を確保するにために、9月上旬 までには出穂するように計画を立てる。 ●主食用米との作期組み合わせ 主食用米と飼料用米を作付する場合には、以下の 点に配慮して作期を決めることが重要です。 ◦主食用米の収穫や乾燥・調製作業などが重ならな いようにする。 ◦主食用米の作期を基準に、作期がその前後や間に ずれるように飼料用米の早生・中生・晩生の品種 を組み合わせる。 ◦作期の分散を図るには、移植時期の調整や直播栽 培などの栽培方法を上手に組み合わせることに よっても可能である。ただし、遅く植えすぎると 倒れやすくなったり、成熟までの生育期間がとれ なくなったりするので注意する。 品種名 試験場所 早晩性 (月.日)移植期 (月 .日)出穂期 ( 月 .日)成熟期 (cm)稈長 粗玄米重(kg/a) 乾物収量(風乾重 ) 粗玄米 千粒重 (a) イネ縞葉枯病 籾重 (kg/a) (kg/a)わら重 べこごのみ 作物 研究室 極早生 5.27 7.27 9. 4 74 68.8 86.8 62.2 23.9 罹病性 夢あおば 早生 8.7 9.18 80 67.6 86.1 102.9 25.8 抵抗性 ホシアオバ 中生 8.13 10. 7 90 79.8 98.8 111.2 30.7 抵抗性 モミロマン 晩生 8.22 10.17 78 81.8 104.8 93.2 26.4 罹病性 クサホナミ 極晩生 8.29 10.17 82 67.6 85.6 102.4 24.6 抵抗性 べこあおば 水田利用研究室 早生晩 4.23 7.20 8.30 70 91.1 111.6 80.1 29.0 罹病性 注)農業研究所作物研究室(水戸市上国井町)、 水田利用研究室(龍ケ崎市大徳町)、 2008〜2010年。 主食用米と組み合わせた飼料用米の作型例 早生品種 中生品種 中生品種 晩生品種 4月 5月 6月 8月 9月 10月 コシヒカリ コシヒカリ 移植 早生品種→主食用品種の後に 中生品種→主食用品種の前後に 晩生品種→主食用品種の前に 〈移植時期〉 〈収穫時期〉 収穫 主食用品種の収穫・乾燥終了後に多くの収量をあげることにより、結果的に生産コ ストの低減につながります。多収性専用品種は主食 用品種と比べて多収となる性質がありますので、そ の違いをよく理解し、多収性専用品種の能力を最大 限に発揮できるように、それぞれの生育段階で適切 な栽培管理を行い、収量向上を実現しましょう。 ●播種・育苗 [種子量] 10a 当たり3~4kg(乾籾)とします。 (注)多収性専用品種の種子サイズは主食用品種よ りも1~3割大きいため、適正な苗立ち数が確保で きるように品種に応じて播種量を増やす。
安定・多収栽培のポイント
●コンタミ(異品種混入)の防止 主食用米への飼料用米の混入を防ぐためには、以 下の点に注意しましょう。 ◦収穫時期を主食用米とずらすなど作付計画を作成 するとともに、ほ場の準備から収穫、乾燥・調製 まで、さまざまな段階で混入防止対策を組み合わ せる(右図参照)。 ◦作業後にコンバインや乾燥機等の清掃を徹底する など、機械・施設の管理に注意する。 なお、コンタミの発生を心配される方は、多収性 の主食用品種(茨城の知事特認品種「あきだわら」 など)での取り組みを検討してください。 ●種子の確保 茨城県では独自に多収性専用品種の「夢あおば」 と「ホシアオバ」の種子を供給しています。入手し たい場合には、地域の農業再生協議会まで(24頁 参照)。それ以外の品種は(一社)日本草地畜産種 子協会で供給しています。種子の購入にあたっては 最寄りの JA などにご相談ください。 【自家生産種子による確保を行う場合】 農業者が自ら生産した籾の一部を翌年播種用の種 子とすることも可能です。ただし、発芽障害や異品 種混入がないように栽培管理や収穫、乾燥・調製に おける前述の注意事項を遵守してください。 自家生産種子を他人に譲渡することはできません ので、この利用をお考えの方は必ず地域の農業再生 協議会に採種方法等を確認のうえ取り組むようにし てください。 各段階におけるコンタミ防止対策 間断かんがい中のモミロマン (稲敷市、2014年7月31日) ほ場の準備 ・ほ場の団地化、収穫を主食用米とずらす作付計画を設定する。 ・前年と異なる品種を栽培する場合は移植栽培にする。 (特に多収性専用品種から主食用米に変わる際は注意する) 耕起・代かき前 ・発生した漏生イネを鋤き込む。 代かき後から移植前 ・代かきから田植えまでの期間は7日以内とする。 移植後 ・発生する漏生イネを防除するため、移植直後に初期除草剤を散 布する。 生育中 ・株と株の間が見えるうちに栽培品種以外の漏生イネを抜き取る。 ・出穂後に形質の異なる穂の株を抜き取る。 収穫 ・収穫作業を飼料用米と主食用米とに分散する。 ・品種ごとに収穫する。 ・品種の切り替え時にはコンバイン等の機械の清掃を徹底して行う。 乾燥・調製 ・品種ごとに乾燥・調製する。 ・品種の切り替え時には乾燥機・調製用機械の清掃を徹底して行う。 機械等格納時 ・翌年に向けてコンバイン等の格納時に徹底して清掃を行い、残 留モミを取り除く。 [浸種] 水温10~15℃で積算温度120℃を目標に行います。 (注)「夢あおば」「リーフスター」などは積算温度 が140℃で、浸種をやや長めに行う品種もある。 [種子消毒] 使用する薬剤の登録や適用の有無を確認して適切に 行いましょう。 (注)ばか苗病やいもち病、もみ枯細菌病、苗立枯 細菌病、イネシンガレセンチュウなどの病害虫は、 温湯消毒(60℃・10分)によって防除できる。 [播種時期] 稚苗にするまでの期間は、4月上旬播種の場合で20 日間程度です。5月上旬播種であれば15~20日間で す。 ●田植え [作業時期] できるだけ5月中に行いましょう。田植えが遅れる と茎数確保が難しくなり、収量が低下したり、多収 性専用品種でも茎が長稈化して倒伏しやすくなった りします。 [植付基準] 多収性専用品種は穂重型で分げつが少ない品種が多 いため、極端な疎植は避けましょう。株間は18cm 程度、株数は坪当たり50~60株とします。 品種名 播種量 べこごのみ、クサホナミ 180g 夢あおば、モミロマン 190g べこあおば、ホシアオバ 210g 品種別の1箱当たり播種量(乾籾) (千t) (ha) 900 玄 米 収 量 10 a当 た り 5月26日 品種:べこあおば 6月10日 6月23日 5月26日 6月10日 6月23日 800 700 600 500 無 微 無 中 多 無 品種:べこごのみ 倒伏程度 61株植え(坪当たり) 50株植え(坪当たり) 移植時期と収量・倒伏の関係 ●水管理 [分げつ発生期] 田植え後20~40日間は2~3cm の浅水で管理して、 茎数の発生を促します。 [中干し・間断かんがい] 有効茎数が確保できたら中干しを行います。そのあ とは間断かんがいによって根に酸素を供給し、根の 活力維持を図ります。 [落水] 収穫の10日前を目安とします。 ●施肥 飼料用米は食味や玄米の外観品質を考慮する必要 がないため、施肥量を増やし多収を狙います。[基肥] コシヒカリの2倍程度を目安に施肥します。 [穂肥] 出穂前20~25日を目安として、コシヒカリの2~3 倍程度を目安に施肥します。 ホシアオバの栽培ごよみ 夢あおばの栽培ごよみ (茨城県農業再生協議会・茨城県農業総合センター 2015年2月作成) [薬剤使用上の注意] 籾米をエサ給与する場合は原則として出穂以降の薬 剤散布は控えます。防除の必要がある場合は、使用 できる薬剤を「飼料用米の生産・給与技術マニュア ル」(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研 究機構発行/2015年度版が最新で同機構ホームペー ジで公開)などで確認して適切に使用しましょう。 ●収穫 [収穫適期] 穂首近くに緑色を残した籾が10%程度になったと き以降です。 [作業上の注意点] 飼料用米の多収性専用品種は籾やわらの量が多く、 茎も固くて太いため、コンバインへの負荷が大きく なります。コンバインのエンジン回転数が低下する 場合は、作業速度を遅くするか、刈り取る条数を減 らす、刈り取る位置を高くするなどしてエンジンの 土壌型別の施肥量 N 基肥 P2O5基肥 K2O 基肥 泥炭・黒泥土壌 粘質 8〜10 8〜10 8〜10 壌質 8〜10 8〜10 8〜10 強グライ・ グライ土壌 粘質 8〜10 8〜10 8〜10 壌質 8〜10 8〜10 8〜10 砂質 10〜12 10〜12 10〜12 灰色・ 灰褐色土壌 粘質 8〜10 8〜10 8〜10 壌質 8〜10 8〜10 8〜10 砂質 10〜12 10〜12 10〜12 火山灰土壌 (陸田) 粘質 11〜12 11〜12 11〜12 壌質 施肥 土壌型 負荷を減らしましょう。 ●乾燥・調製・保管 [乾燥基準] 籾米や玄米として長期保存する場合は、玄米水分が 15%になるよう乾燥します。 [立毛乾燥のすすめ] 倒伏に強く脱粒しにくい品種を利用し、鳥害被害に 注意しつつ田んぼで刈り取りを成熟期後2週間から 1カ月遅らせる。立毛乾燥を行うことによって、玄 米中の水分を低下させ、乾燥時間や燃料費を抑える ことができます。 [保管時の注意点]飼料用米では過乾燥による食味 の低下は問題になりませんが、乾燥が不十分な場合 には保管時にカビなどが生じやすくなります。 [籾すり時の注意点] 多収性専用品種は籾が大きいため、ロール開度に注 意しましょう。 ●雑草防除 使用薬剤の登録や適用の有無を確認のうえ適正に 使用しましょう。 [薬害への注意] 多収性専用品種には、ある特定成分を含む除草剤を 使うと、枯れてしまうほどの薬害を生じるものがあ ります。除草剤の使用にあたっては最寄りの JA や 地域農業改良普及センターなどに確認して使用しま しょう。 (例)モミロマン、タカナリ、ミズホチカラなどは、「ベ ンゾビシクロン」や「テフリルトリオン」を含む除 草剤に対して薬害を起こしやすい。 ●病害虫防除 抵抗性品種の導入や病害虫の発生予察を活用し、 防除対策を行います。薬剤を使用する際は、薬剤の 登録や適用の有無を確認のうえ適正に防除を行いま しょう。 (単位:kg/10a)
とれるぞ! 業務用米の多収性品種「あきだわら」 本来は業務用米の多収性品種として育種された 「あきだわら」(知事特認品種で多収性専用品種と同 等の助成対象)。この品種で多収性専用品種に負け ないくらいに多収しているのが坂東市の染野実さん だ。 染野さんが代表を務める農事組合法人・ソメノグ リーンファームでは、約45ha ある水稲のうち、約 5ha を飼料用米として地元の養鶏業者に出荷してい る。染野さんの例年の単収は玄米で約720kgほどで、 坂東市の基準収量530kg より190kg 多い。登熟がよ ければ、この品種で数量払いの最高金額105,000円 を十分ねらえる。 モミロマンよりつくりやすい これまでは専用品種として人気のモミロマンを米 粉用米としてつくっていた染野さんだが、この辺り でよく出る縞葉枯れ病に抵抗性がないこと、イヌホ タルイが多いほ場で使わざるをえないベンゾビシク ロン系の一発処理除草剤がモミロマンにも効いてし まうこともあって、単収はせいぜい660kg だった。 また、「いつまでたっても登熟が進まず収穫できない」 のも不都合で、11月まで待って刈っていた。 一方のあきだわらは縞葉枯れに強く*、除草剤は 何を使ったってよい。収穫もコシヒカリより20日 遅い程度なので面倒ではない。 オリジナル元肥一発肥料を側条で ダイズやジャガイモなどの畑作も50ha ほどある 染野さんは、ダイズの播種やジャガイモの収穫作業 とピッタリ重なる追肥の作業をやめ、元肥一発施肥 で対応している。 秋、収穫後のロータリ耕の前にまず市販の発酵鶏 糞(イセグリーン)を全面散布する。あきだわらの ような多収性品種は大柄に育って根張りがよく、地 力をめいっぱい吸うため、散布量は一般的な主食用 品種の約1.5倍で、10a 当たり150kg(チッソ成分で 4.5kg)。 その後、春に元肥一発肥料(チッソ成分で10a8kg) を側条施肥する。使うのは地元の肥料屋さんを通し て千葉県内の肥料会社につくってもらうあきだわら 用のオリジナル肥料(一袋4,000円)だ。この肥料 は一般的な元肥一発肥料と同じように、速効性の三 要素が入った肥料のほか、リニア型とシグモイド型 の緩効性の被覆尿素を二種類混ぜ合わせている。 あきだわらはコシヒカリよりも分げつがとれにく いため、速効性の成分を多めにしている。また、籾 数を増やすために、遅効きのシグモイド型肥料が出 穂25日前頃に効くように設計している。穂肥を早 く効かせれば籾数は増えても倒伏の危険は高まるが、 コシヒカリよりずっと倒伏しにくいあきだわらなら 心配ない。
元肥一発施肥で基準収量を突破!
5月 田植え 出穂出穂 収穫 6 速効性 中効き 遅効き 7 8 9 8月31日、収穫約20日前のあきだわら。分げつしにくいとはいっ ても、坪50株植えで1株25本以上あった(倉持正実撮影) あきだわらの元肥一発肥料は、コシヒカリよりも分げつしにくい ため速効性の肥料は多め。また、あきだわらは倒伏しにくいため、 遅効きの被覆尿素は出穂25日前頃によく効くように設計。これ で1穂の籾数を増やす 坪(3.3㎡)50株植え 秋に発酵鶏糞10a150㎏(チッソ3%) 元肥一発肥料10aチッソ8㎏ オリジナル元肥一発肥料のイメージ 染野さんの「あきだわら」のつくり方と 元肥一発肥料の施肥設計あきだわら
(『現代農業』2014年11月号より作成) 家畜の生理や生産物に影響を与えることなく利用できる 飼料用米の量は450万 t ともいわれています。現状での 飼料用米の供給量が約60万 t(2013年度 8頁参照)し かないことを考えると、まだまだ飼料用米の伸び代は大き いといえそうです。一方、需要先の畜産農家や飼料メーカ ーも、輸入トウモロコシの代替原料として飼料用米に熱い 視線を送っています。 この間、飼料業界の先頭に立って、飼料用米の受け入れ や配合飼料への利用の拡大に取り組んできた鹿島地域飼料 用米利用推進協議会会長の上甲栄基氏(日清丸紅飼料株式 会社)に、飼料用米利用の現状と今後の見通しについてお 話いただきました。インタビュー
鹿島地域飼料用米利用推進協議会会長の 上甲栄基氏(日清丸紅飼料株式会社)―現在、どのくらいの飼料用米が配合飼料
に使われているのでしょうか?
●銘柄の50%以上、生産量の65%に米を使用 当工場(日清丸紅飼料株式会社鹿島工場)では、 2015年12月に36,000tの配合飼料を生産しました。そ の中で政府払下げ米を含むお米を4,200t(約12%)使用 し、そのうち助成金制度の飼料用米を使用した量は 2,500t(約7%)でした。お米は当工場の飼料銘柄の 50%以上に使用されていて、その生産量は全体の65 %を占めます。子豚用の人工乳や和牛用飼料など一 部の例外を除くと、多くの配合飼料に飼料用米が使 われていることになります。今や飼料用米は家畜の 飼料としてなくてはならない貴重な飼料原料のひと つです。―飼料用米はどの家畜でも使用できるので
すか?
●主な畜種で米使用が可能。配合率は平均5.5%に 2015年11月の農林水産省の全国統計によると、 飼料用米を含むお米を飼料原料として使用する畜種 は、多い順にブロイラー(飼料へのお米の配合率 10.2%)、採卵鶏(同6.5%)、豚(同6.5%)、乳牛(同 2.4%)、肉牛(同1.0%)で、全畜種平均で配合率は ついに5.5%に達しました。多くがニワトリやブタ 用に向けられているのがわかります。ニワトリ用飼 料に使う飼料用米は、粉砕しない玄米丸粒のままで も消化されます。むしろ、細かく粉砕しすぎると飼 料の食い残しにつながるので注意が必要です。採卵 鶏用の飼料ではトウモロコシを飼料用米に置き換え ると卵黄の色が薄くなるので、パプリカ等の添加量 をアップして補正し、これまで同様の色合いを出すトウモロコシの代替原料として
定着してきた飼料用米
―飼料業界からみた飼料用米利用の現状と見通し―
工場に運び込まれた原料は、まず粉砕・ふるい分けされ、計量・ 配合されてから2次加工。その後包装され、出荷される 畜産用配合飼料 製造工程図 原料受入 ふるい分け原料粉砕 計量・配合液体添加 2次加工 包装出荷場合もあります。ブタや牛については丸粒のままで は消化できないので、適度に粉砕することが重要と なります。 ブタの場合、飼料用米を給与すると肉色が全体に 淡い色になり、脂肪がしまり甘くなると言われてい ます。また、30%程度飼料用米を配合してもブタ の発育に問題はおこらないことを弊社の研究所で確 認しています。
―飼料工場では飼料用米をどのように受け
入れているのですか?
●純バラでなくても10t以上まとまれば受け入れ 弊社では10t 以上まとまれば農家さんや集荷業者 さんから飼料用米を購入しています。ダンプ等によ る純バラでの飼料工場納入を希望していますが、約 1t のフレコンバッグでの受渡し希望も多く、一部 は30kg 紙袋での受渡しもあります。そのため、工 場設備の改修や工場におけるフレコン解袋の人員確 保、フレコンや紙袋の解袋・保管のための営業倉庫 の確保に努めて、皆さんのご要望にお応えしています。 早生種の生産が多い千葉県の産地からは地元保管 倉庫スペースに限りがあるために早い時期での引取 りを要望されることも少なくありません。そのため に当工場に近隣する営業倉庫ともタイアップして、 これらのご希望に沿える体制も敷いています。 ただし、今後飼料用米の数量が増えていく見込み であることを考えると、産地から飼料工場までの純 バラでの輸送といった物流の合理化を目指していく 必要があると思います。それによって飼料用米サプ ライヤー(集荷業者さんや稲作農家さん)の手取り も増えることにつながります。―飼料用米の受け入れにあたって問題はあ
りますか?
●虫やカビの発生が無いことを取引の条件に 2015年産飼料用米について言うと、8月の盆明け 以降の長期にわたる天候不順によって、若干黒くや けたお米が混入しているロットもありました。当然 ながら農水省の飼料用米規格は満たしており、検査 もパスされているのですが、飼料用米供給者に対し て注意喚起し、今後の品質悪化につながらないよう 努めています。また、サプライヤーとの売買契約書 の中でも虫やカビの発生が無いことを取引の条件と させていただいています。今後、国が定めた現行の 飼料用米規格についても適正かどうかを検証してい く必要があるかもしれません。―今後飼料用米の取扱量を増やすために、
どのような課題がありますか?
●コストのかからない物流システムの構築が課題 今後、飼料用米の取扱量を増やしていく上で、設 備面、物流面、コスト面に関わるいくつかの課題が あります。 【設備面では】 飼料用米は主としてトウモロコシの代替です。ト ウモロコシは主に米国から 6 万 t 前後積載できるパ ナマックス船で運ばれ、港にあるグレーンサイロに 荷揚げされ、一旦そのサイロに保管されたのち、チ ェーンコンベアやベルトコンベアで飼料工場へ納入 されます。その搬送能力は時間当たり 200t 前後で す。それに対し、飼料用米が産地からダンプ(純バラ) で納入される割合は全体の 4 割にも満たず、主食用 米に適した少量流通に有利な 1t フレコンや 30kg 紙 袋が 6 割以上を占めています。そのため、飼料工場 近隣の営業倉庫を事前に確保し、そこに一時保管し たのちに解袋して飼料工場へ純バラで納入しなけれ ばなりません。またフレコンを直接飼料工場で解袋 する場合でも、解袋するのに時間を要するために受 入設備の能力をアップする工事が必要になることが しばしばです。 また、解袋作業を行う人員も確保しなければなり ません。いずれにせよ、フレコンや紙袋での物流に 対応するには、それなりの費用がかかるということ を忘れてはなりません。27年度は粉砕能力を増強 する工事を行った飼料工場も多かったのですが、今 後も飼料用米の数量がどのくらい増えるのかを予測 しながら設備投資を続けていくことになろうかと思 います。 日清丸紅飼料の工場ではフレコンでも、バラでも受け入れを行っ ているが、受け入れ口は異なっている(上 :バラ / 下 : フレコン) トウモロコシなど輸入飼料原料はパナマックス船からグレーンサ イロに荷揚げされ、コンベアで大量に各飼料工場に運ばれる フレコンや紙袋 に入った飼料用 米を中継基地と なる倉庫で袋を 開けてバラす カスタマイズさ れた特別発注の 配 合 飼 料 を ト ラックに積み込 む また、既に設備面のところで触れたとおり、フレ コンや紙袋での流通が多いためにコストがかさみや すい点や、保管や解袋をするのに十分な能力をもっ た営業倉庫に恵まれていない地域があることも指摘 しておきたいと思います。 【コスト面では】 飼料用米を収穫した後、長期に保管すると当然保 管料がかさみ、飼料用米の価格は割高になっていき ます。特に低温倉庫に保管するとその保管料は常温 保管と比較して1.5倍弱負担が膨らみます。これに より、低温倉庫のキャパが少ないことと合わせて、 飼料用米の大半は収穫後から翌年の3月末頃までに 使用を完了しなければならず、逆に言うとその分し か手当てできないことになります。こうした問題に ついて、生産農家さん、集荷業者さん、流通業者さ んなどと協議し、コストのかからない物流システム を構築して、より多くの飼料用米を受け入れられる 体制を整えていきたいと考えています。―飼料用米の利用拡大に向けての抱負を
●茨城は飼料用米生産に最適の県! 国としては主食用米の消費減少分を飼料用米への 作付転換によって埋め合わせる方針ですので、飼料 業界としても飼料用米の利用拡大に向けた準備を着 実に進めていきたいと思っています。 最後に、茨城県は配合飼料の生産量が鹿児島県に 次いで第2位でありながら、お米の主産地でもあり、 飼料用米の生産量も栃木県、青森県に次いで第3位 です。全国的に見ても稲作と畜産がうまくマッチン グできているバランスの良い県であり、飼料用米の 生産に最適の県です。農家の皆さんが生産された飼 料用米は、安定的な供給が見込まれる国産飼料原料 として、私たち飼料メーカーが最大限利用して参り ます。ですから、皆さんもぜひ安心して飼料用米を つくっていただきたいと思います。インタビュー
【物流面では】 飼料用米といえども、気温が15℃を超える時期(関 東地区では4月中旬から11月中旬頃まで)には定温 倉庫に保管しないと虫やカビの発生につながりま す。しかし、飼料メーカーに定温倉庫は無く、飼料 団地周辺にある営業倉庫の定温倉庫のキャパには限 界があります。それは営業倉庫が政府払下げ米を優 先して定温倉庫に保管しているという背景があるか らです。そうした理由で、集荷された飼料用米は翌 年の3月末頃までにその大半を消化する必要があり ます。申請にあたって
Q
飼料用米は「主食用品種」でも取り
組めるのでしょうか?
A
飼料用米は専用品種でなく、主食用品種 でも取り組むことができます。本県では、 「ゆめひたち」や「チヨニシキ」「あさひの夢」「あ きだわら」などの多収性の主食用品種での取り組み も多くみられます。「コシヒカリ」で取り組むこと も可能です。「慣れた品種で取り組みたい」という 方や「専用品種が主食用品種と混ざってしまうのが 心配だ」という方には、主食用品種での取り組みを お勧めします。 ただし、国の交付金は市町村の基準単収をもとに 交付されますので、主食用品種の単収が市町村の基 準単収よりも低い地域では、多収性専用品種での取 り組みをお勧めします。Q
飼料用米の一括管理と区分管理の違
いは何ですか?
A
飼料用米の取り組みを申請する場合、管 理方法を選択する必要があります。 「一括管理」は、主食用米と飼料用米とを分けず に一緒に収穫、乾燥・調製を行う方法です。調整後 全生産物の一部を飼料用米として、出荷契約数量ど おり出荷します。 一方、「区分管理」は作付段階のほ場を特定し、 主食用米と区分して収穫、乾燥・調製する方法でQ&A
飼料用米づくり
Q
&
A
す。作付けしたほ場の収穫物は、ふるい下米を含め てすべて飼料用米として出荷する必要があります。 なお、区分管理に取り組むためには、次のいずれ かに取り組むことが必要です。 ①「夢あおば」「ホシアオバ」などの多収性専用品 種を作付けること ②主食用米として出荷する品種と異なる品種を作付 けること ③主食用米として出荷する品種と同一の場合は、主 食用米の栽培方法と差異(省力化、多収に向けた 栽培の導入など)をつけることQ
飼料用米の交付金が交付されないこ
とはあるのでしょうか?
A
JA や普及センターの栽培基準などを参考 にして、十分な収量を得ることができる よう生産してください。万が一、作付けや肥培管理 などが明らかに不適切になされている場合(捨てづ くり)には、交付金は交付されませんので、注意し ましょう。低コストの栽培技術について
Q
飼料用米の「生産コスト」を下げる
には?
A
まずは飼料用米の特徴を十分理解したう えで、品種の能力を最大限引き出すよう「異品種混入」対策について
Q
翌年、主食用米を作付けする際に「異
品種混入」を抑えるには?
A
多収性専用品種を作付けするほ場は、毎 年固定化することが重要です。もし翌年、 同じほ場に主食用米を作付けする場合には、必ず代 かきを行い、移植栽培としましょう。 多収性専用品種の中には収穫する際に脱粒しやす いものがあり、こうした品種は収穫時には特に取扱 いに注意が必要です。事前に品種の特性をよく確認 してから、作付けする品種を決めるようにしましょう。 そのほか、以下のように秋の耕起や代かきの時期、 除草剤の選定などでも工夫が必要です。 [秋の耕起] ひこばえ(再生イネ)が発生しないように、収穫後 は速やかに耕起する。もし、ひこばえが発生してし な施肥管理などを行い、収量を上げることが重要です。 また、提携する畜産農家などから安価な堆肥が手 に入る場合には、それを主体に施用しながら、土壌 診断に基づいて足りない成分を化学合成肥料によっ て単肥施用するとよいでしょう。これにより肥料代 を下げることができます。 さらに、直播栽培や疎植栽培、流し込み施用など の省力栽培技術は労働時間を短縮し、人件費の低減 に効果的です。その際に、農地集積や団地化による 規模拡大をあわせて行うことで、生産効率が上がり、 さらなる生産コストの低減が可能となります。 なお、農林水産省(飼料用米生産コスト低減推進 チーム)では、現場で取り組みやすい飼料用米のコ スト低減策を示した「飼料用米生産コスト低減マ ニュアル」を作成しました(2015年12月)。以下の URL で全文公開されているので、参照するとよい でしょう。 飼料用米の栽培や収穫、乾燥・調製、出荷に関するさまざまな疑問にお答えします。 http://www.maff.go.jp/j/seisan/kokumotu/siryouqa.html 【本マニュアルの問い合わせ先】 農林水産省政策統括官付穀物課 TEL:(直通) 03-3502-5965 関東農政局生産部生産振興課 TEL:(直通) 048-740-0409 まった場合は、耕起を春まで遅らせて、冬の寒気に 当てて発芽能力を下げるようにする。 [代かき] こぼれ種子から発生する苗は耕起してすき込む。代 かきから田植えまでの期間は1週間以内とする。 [雑草防除] 移植直後に初期除草剤を散布する。「モミロマン」、 「タカナリ」、「ミズホチカラ」は、4-HPPD 阻害型 除草剤(ベンゾビシクロンなど)を含む除草剤によっ て除去することができる。 [異株抜き] それでも除去できない異品種イネについては、株間 が見えるうちに抜き取るとともに、出穂後にも形状 の違うイネの株があれば抜き取る。出荷について
Q
飼料用米の「農産物検査」が必要に
なるのですか?
A
平成26年産から、国の助成を受けるため に農産物検査が必要になりました。飼料 用米の籾または玄米の検査は、登録検査機関が設定 する生産もしくは流通、実需のいずれかの施設で行 います。 飼料用籾や飼料用玄米の等級区分は、「合格」と 「規格外」に区分されます。「水分」、「被害粒(発芽 飼料用米の農産物検査の規格 飼料用籾 飼料用玄米 合 格 水分* 14.5% 15.0% 被害粒* 25% 異種穀粒* 麦 1% もみ 3% 麦 1% 玄米及び麦を 除いたもの 1% 玄米及び麦を除いたもの 1% 異物* 2% 1% 規格外 合格の品位に適合しない籾及び玄米であって、異種穀粒及び異 物を50%以上混入していないもの (注)*はそれぞれの規格の最高限度の数字で、「(数字)以下」 を表す茨城県農業再生協議会
TEL.029-301-3921
(茨城県農林水産部産地振興課) TEL.029-232-2115
(JA 茨城県中央会県域営農支援センター)Q
栄養や機能性について、トウモロコシと比べて飼料用米の良いところは?
A
それぞれの栄養成分をみるとほぼ同じで、飼料用米がトウモロコシの代替原料にふさわし いことがわかります。しかも、以下のように飼料用米はトウモロコシよりも優れている点 が多くあるのです。 ●脂肪が少なく、エネルギー(TDN:可消化養分 総量)が多い ・トウモロコシ:93.6(%) ・玄米:94.9(%) 脂肪分が少なく、デンプン質が多いため、肉のサシの 脂肪酸の不飽和度が高まる。 ●一価不飽和脂肪酸が多い ・トウモロコシ:24.8(%) ・玄米:35.1(%) 肉の舌触りや風味をよくし、動脈硬化や高血圧を予防・ 改善するといわれる一価不飽和脂肪酸のオレイン酸が トウモロコシより多い。 ●アミノ酸のリジンが多い ・トウモロコシ:150(㎎/100g) ・玄米:290(㎎ /100g) 動物の成長に欠かせないリジンがトウモロコシよりも 多く、タンパクの利用率がよいと考えられている。 (『現代農業』2013年1月号260頁より) 粗タンパク 8.8% 粗脂肪 4.4% 粗センイ 2.0% トウモロコシ 粗タンパク 8.8% 粗脂肪 3.2% 粗センイ 0.8% 飼料用米(玄米) 粗タンパク 7.5% 粗脂肪 2.5% 粗センイ 10.0% 飼料用米(籾米) 粒、病害粒、(芽)くされ粒)」、「異種穀粒」、「異物」 の混入限度が規定され、粒の大きさなどの外観に関 する規格は定めていません。Q
飼料用米の「売り先」をどのように
確保して出荷したらよいか?
A
国や県、地域農業再生協議会が連携して、 飼料米生産を行う稲作農家と畜産農家な どを結びつけるマッチング活動を進めています。 市町村農業再生協議会や最寄りの JA へご相談く ださい(24頁「相談窓口一覧」参照)。Q
飼料用米の出荷数量を出来秋に変更
することはできますか?
A
「一括管理」での取り組みの場合は、当初 の出荷契約量を出荷することが原則です が、作柄等の事情によっては出荷契約量を変更する ことができます。一方、「区分管理」での取り組み の場合は、ほ場で生産した収穫量をすべて出荷する ことから、その全収穫量が変更後の出荷契約数量と なります。 栄養価の比較 品種 収量 品代 直接支払交付金水田活用の 産地交付金(国) 収入合計 主食用品種 600kg 6,000円 91,690円 ― 97,690円 多収性専用品種 680kg 6,800円 105,000円 12,000円 123,800円茨城県内の稲作生産者の皆様へ
需要に応えて
飼料用米
をさらに拡大しましょう!
茨城県における27年産米の生産は、飼料用米作付が前年の3倍弱となり、さらに
作柄の影響から主食用米の収穫量が減少したことで、米価は一定回復しました。
しかし、依然として主食用米の生産は過剰となっております。引き続き米価の
回復を図るため、需要に余裕のある飼料用米を拡大しましょう。
飼料用米の需要先を十分確保しておりますので、
売り先はJA・集荷業者等におまかせください。
●収量に応じ5.5万円~10.5万円/10aを交付(水田活用の直接支払交付金) ●多収性品種(国が認めた20品種+「あきだわら」「夢十色」「月の光」)への取組で、 1.2万円/10aを交付(産地交付金) ●このほかに「県設定分産地交付金」が別途設定されます。 ●米の生産数量目標に従って生産した販売農家又は集落営農に、7,500円 /10a を交付(「米の直接支払交付金」は29年産米まで)平成28年産飼料用米等の支援策
飼料用米の生産は、作付段階で収入が見通せるため、経営安定につながります。
[参考]主食用品種及び多収性専用品種で飼料用米に取り組んだ場合の 10a当たりの28年度産飼料用米の収入イメージ(試算) ※上記試算表では、市町村基準反収を530kg/10a、作況指数100、販売金額を10円/kgとして試算しています。 ※水田活用の直接支払交付金は、ほ場を特定する区分管理方式により試算(一括管理の場合は80,000円 /10a)、また、 28年産より地域の作況指数により交付単価が変動します。 ※飼料用米には、このほか県及び市町村設定の交付金が上乗せされる場合があります。団体名 相談窓口 電話番号 内線又は直通 関東農政局茨城支局 経営所得安定対策チーム 029-221-2186 左記が直通 土浦駐在所 029-843-6893 左記が直通 茨城県農業再生協議会 JA茨城県中央会営農支援センター 029-232-2115 左記が直通 茨城県農林水産部産地振興課 029-301-3921 左記が直通 水戸市農業再生協議会 水戸市役所農政課 029-232-9181 左記が直通 日立市農業再生協議会 日立市農林水産課 0294-22-3111(代表) 内線403 土浦市農業再生協議会 土浦市農林水産課 029-826-1111(代表) 古河市農業再生協議会 古河市農政課 0280-76-1511( 代表) 内線2132 石岡市地域農業再生協議会 石岡市農政課 0299-43-1111( 代表) 内線1151 結城市農業再生協議会 結城市水田農業振興室 0296-20-9001 左記が直通 龍ケ崎市地域農業再生協議会 龍ケ崎市農業政策課 0297-64-1111( 代表) 内線432 下妻市農業再生協議会 下妻市水田農業支援センター 0296-44-0724 左記が直通 常総市農業再生協議会 常総市水田農業支援センター 0297-25-0120 左記が直通 常陸太田地域農業再生協議会 常陸太田地域農業再生協議会事務局(市役所内) 0294-80-7080 左記が直通 高萩市農業再生協議会 高萩市農林課 0293-23-7035 左記が直通 北茨城市農業再生協議会 北茨城市農林水産課 0293-43-1111(代表) 内線383 笠間市農業再生協議会 笠間市農政課 0296-77-1101(代表) 内線541 取手市農業再生協議会 茨城みなみ農業協同組合担い手支援センター 0297-58-5747 左記が直通 牛久市農業再生協議会 牛久市農業政策課 029-873-2111( 代表) つくば市農業再生協議会 つくば市農業課 029-828-5567 左記が直通 ひたちなか市農業再生協議会 ひたちなか市農政課 029-273-0111(代表) 内線1333 鹿嶋市地域農業再生協議会 鹿嶋市農林水産課 0299-82-2911(代表) 内線382 潮来市農業再生協議会 潮来市農業再生協議会(JAなめがた内) 0299-80-1550 左記が直通 守谷市農業再生協議会 茨城みなみ農業協同組合担い手支援センター 0297-58-5747 左記が直通 常陸大宮市農業再生協議会 常陸大宮市農業再生協議会事務局(農協内) 0295-52-6613 左記が直通 那珂市農業再生協議会 那珂市農政課 029-298-1111( 代表) 内線234 筑西市農業再生協議会 筑西市水田農業振興室 0296-23-1800 左記が直通 坂東市農業再生協議会 坂東市農政課 0280-88-0111( 代表) 内線2202 稲敷市地域農業再生協議会 稲敷市農政課 0299-78-4601 左記が直通 かすみがうら市農業再生協議会 かすみがうら市農林水産課 029-897-1111( 代表) 内線2506 桜川市農業再生協議会 桜川市水田農業振興室 0296-20-6622 左記が直通 神栖市農業再生協議会 神栖市農林課 0299-90-1008 左記が直通 行方市農業再生協議会 行方市農林水産課 0291-35-2111( 代表) 内線243 鉾田市農業再生協議会 鉾田市産業経済課 0291-33-2111( 代表) 内線1162 つくばみらい市農業再生協議会 茨城みなみ農業協同組合担い手支援センター 0297-58-5747 左記が直通 小美玉市農業再生協議会 小美玉市役所農政課 0299-48-1111( 代表) 内線1154・1155 茨城町農業再生協議会 茨城町役場農業政策課 029-240-7118 左記が直通 大洗町農業再生協議会 大洗町農林水産課 029-267-5111( 代表) 内線342 城里町農業再生協議会 城里町役場産業振興課 029-288-3111( 代表) 内線243 東海村地域農業再生協議会 東海村農業政策課 029-287-0839 左記が直通 大子町農業再生協議会 大子町農業再生協議会事務局(農協内) 0295-79-1210 左記が直通 美浦村農業再生協議会 美浦村経済課 029-885-0340( 代表) 内線218 阿見町農業再生協議会 阿見町農業振興課 029-888-1111( 代表) 内線182 河内町農業再生協議会 河内町経済課 0297-84-2111( 代表) 内線151 八千代町農業再生協議会 JA 常総ひかり八千代地区センター 転作推進センター 0296-49-3505 左記が直通 五霞町農業再生協議会 五霞町産業課 0280-84-2582 左記が直通 境町農業再生協議会 境町農政商工課 0280-81-1310 左記が直通 利根町地域農業再生協議会 利根町経済課 0297-68-2211( 代表) 内線352