Windows 8.1
セミナーテキスト
講習の手引き
この手引きは、『Windows 8.1 セミナーテキスト』(以下、本書)を使ってセミナーを実施される講師の方 に、ご参考にしていただきたい各情報(セミナー実施時の注意事項、所要時間、本文内容の補足)をまと めたものです。 より良いセミナーを行うために、この手引きがお役に立てば幸いです。 日経 BP 社セミナー実施時の注意
以下の点に注意して、セミナーを実施しましょう。 ●本書に記載されている名称で説明すること(講師が本書に記載されている名称と異なる名称で説明する と受講者が混乱するため)。 ●受講者からの質問に対して自信のないことは即答を避け、調査後の折り返し回答を徹底すること。 ●英数字の入力は、特に指示がない限り、半角で入力するよう説明すること。 セミナー実施前に、次の環境を確認しておきましょう。 ●Windows 8.1 を標準セットアップした状態。 ●ユーザー名とパスワードが設定された状態(本書では、ローカルアカウントではなく Microsoft アカウ ントを使用)。 ●コントロールパネルの[画面の解像度の調整]で、画面の解像度を1024×768 ピクセルに設定した状態。 ●プリンターをセットアップした状態。 ●Internet Explorer 11 からインターネットに接続できるようセットアップした状態。 ●Windows Live メールからメールの送受信が行えるようセットアップした状態。 なお、本書は、マウスとキーボードを用いて従来型のデスクトップ環境で制作を行いました。タッチ操作 対応のコンピューターを使用する場合は、本書の記述を一部読み替えて説明、操作を行ってください(例: 「クリックする」→「タップする」)。 ※使用するコンピューターやプリンター、セットアップなどの状態によって、画面の表示が本書と異なる 場合があります。 ※本書に掲載されているWeb サイト、アプリケーション(アプリ)、その呼称等に関する情報は、本書の 編集時点で確認済みのものです。本書の発行後、内容の変更や、Web サイトのアドレスの移動、閉鎖など が行われる場合があります。あらかじめご了承ください。セミナーの所要時間
このセミナーテキストの標準セミナー時間は約8時間です(付録は含みません)。 セミナー時間により、各章の目安の必要時間を基に、自由に実習項目を選択しましょう。 各章、各節の時間は、「はじめに」に記載されている対象者で行った場合の目安です。 第1 章 Windows 8.1 の基本操作 90 分 第2 章 便利なデスクトップアプリ 90 分 第3 章 ファイルの管理 80 分 第4 章 Windows の設定の変更 50 分 第5 章 インターネットの利用 80 分 第6 章 電子メールの利用 80 分 この章の確認 各章の最後に、その章で学習した内容を確認するために「この章の確認」を用意しています。章のまとめ やスキルチェックなどに利用してください。 第1 章:p.39 第4 章:p.155 第2 章:p.75 第5 章:p.198 第3 章:p.124 第6 章:p.247 復習問題 各章の最後に、その章の理解度を確認するために「復習問題」を用意しています。復習問題の順番は本文 の操作の順番と対応していますので、復習問題を難しく感じる場合は、章のはじめから本文を参照しなが ら取り組むとスムーズに操作できるでしょう。 第1 章:p.40 第4 章:p.155 第2 章:p.76 第5 章:p.199 第3 章:p.124 第6 章:p.247 付録(「●総合問題」) 全体の理解度を確認するために「総合問題」を用意しています。時間に余裕がある場合は、総合問題で全 体の学習内容を確認しましょう。 受講者のレベルや時間に応じて、問題を選択しましょう。 各問題には、入力例や完成例があります。適宜、活用してください。必要に応じて、本文を確認しながら 取り組むとスムーズに操作できるでしょう。 付録(「●ヘルプについて」、「●Windows ストアアプリ」、「●ローマ字入力対応表」) 本編では説明しきれなかった内容を付録にまとめています。必要に応じて解説を行なってください。本文の注意点と参考情報
本文の章立てに沿って、主な注意点、参考情報をまとめました。セミナーを実施する際の参考としてください。 第1 章 Windows 8.1 の基本操作 p.2 Windows 8.1 とはこんなソフト パソコンはハードウェアとソフトウェアから構成されていて、ソフトウェアがないと動かないことを解説しましょう。ソフ トウェアの種類のところでは、パソコンを使用するときのOS とアプリケーションの関係を、図を使用して説明しましょう。 Windows 8.1 の大きな特長は、スタート画面とデスクトップ画面の 2 画面を切り替えて使うことです。p.3~p.4 の画面を参 照してこの概念を説明しましょう。 p.4 マウスやタッチパッドの使い方 セミナーの最初にパソコンを使用するのが初めてという受講者を把握しておきます。受講者のスキルに合わせて、口頭説明 だけでなく、マウス操作の確認をしましょう。また、使用しているパソコンがタッチ操作に対応している場合は、画面に触 れることで操作できることを説明し、p.7 のタッチ操作の方法についても説明しましょう。なお、本書ではマウス操作を基 本に説明しているので、タッチ操作の場合はp.7 を参考にして、記述を一部読み替えて操作を行うよう補足しましょう。p.9 のWindows 8.1 起動後にこのページに戻り、デスクトップの[ごみ箱]アイコンなどを使ってマウス操作またはタッチ操作 (p.7)の練習をしましょう。 p.9 Windows 8.1 を起動するには "サインイン" について説明したあと、"サインアウト" についても説明しましょう。サインアウトは、使用中のアプリケーショ ンソフトをすべて終了し、ネットワークの接続を切断します。サインアウトは画面右上のユーザーアイコンをクリックして 行います。「4 章 Windows の設定の変更」の p.150 で実際に操作します。 p.10 操作:Windows 8.1 を起動する 手順 5 ユーザーアカウントが複数設定されている環境では、セミナーで使用するユーザーアカウントを指定します。 ユーザーアカウント制御(UAC)により、設定の変更やプログラムの実行など、ユーザーごとに権限が設定されています。 権限の無い操作にはメッセージが表示されるということをあらかじめ説明しておきましょう。 パスワードについて ・ パスワードは大文字、小文字を区別するので、英字を入力する場合は、CapsLock の状態を確認するよう指示しましょ う。また、テンキーを使って数字を入力するときは、NumLock キーがオンになっていることを確認するように指示し ましょう。 ・ タッチ操作対応のパソコンの場合はタッチキーボードが表示され、タッチ操作でもパスワードを入力できること説明し ましょう。 p.10 参考 ピクチャパスワード 写真を設定した順番で操作することにより、パスワードを入力することなくサインインできることを説明しましょう。あら かじめ講師用のパソコンにピクチャパスワードを設定しておき、デモを行うとよいでしょう(ピクチャパスワードを設定す るには、スタート画面の設定チャームの[PC 設定の変更]をクリックします。[パーソナル設定]の[ピクチャパスワード] をクリックして[ピクチャパスワード]の[追加]をクリックします。続いて表示される画面の指示に従って設定します)。 p.11 スタート画面について Windows 8.1 では、アプリはスタートメニューの代わりにタイルの一覧から起動するようになりました。設定関連は、画面 右側に表示されるチャームバーから行います。チャームバーは通常は非表示になっていて、必要なときに表示して使用する ものであり、p.11 の右図のチャームバーは表示した状態であることを補足しましょう。 また、タイルはWeb と連動して自動的に更新されるものがあり、セットアップの状態によってタイルの配置や内容が本書と 異なる場合があることも補足しましょう。p.12 参考 初期値で表示されるタイル セミナー時間によっては、主要項目のみ説明しても良いでしょう。また、Internet Explorer、メール、カレンダーについて は、付録p.261 の「Windows ストアアプリ」でも紹介しています。講座の最後に時間があれば詳しく解説しましょう。 p.13 アプリを起動するには Windows 8.1 のアプリには "Windows ストアアプリ" と "デスクトップアプリ" の 2 種類があり、起動や終了の手順が異な ることを最初に説明したうえで、操作を進めましょう。 p.14 操作:Windows ストアアプリを終了する Windows ストアアプリを終了するために、画面一番下までドラッグするのは、マウス操作に不慣れな受講者には難しい操作 です。アプリの画面が小さくなるまでマウスのボタンから指を離さないように注意しましょう。また、p.15 のヒント「アプ リの終了」のショートカットキーを紹介し、キー操作でも終了できることを説明しましょう。Internet Explorer などの Windows ストアアプリを再び起動して、ショートカットキーでの終了操作を実習してみると良いでしょう。 p.15 参考 アプリを切り替えて使うには マウス操作に不慣れな受講者が多い場合は、講師がデモで紹介しましょう。また、p.36 のヒント「開いているウィンドウを 一覧表示してキー操作で切り替えるには」を実習した後で、このページに戻りショートカットキー(Windows キー+Tab キー) での操作で動作を確認後に、マウス操作をしてみるのも良いでしょう。 p.17 操作:すべてのアプリを表示する 手順 1 Windows 8.1 ではインストールしたアプリが自動的にスタート画面に表示されないため、アプリビューの表示は Windows 8.1 では必須です。ここでしっかり表示方法を押さえておきましょう。 p.18 操作:デスクトップアプリを起動する 手順 2 受講者はここで初めてデスクトップ画面を見ることになります。Windows 8.1 では、スタート画面とデスクトップ画面の 2 画面が切り替わって表示されることを再度解説しましょう。 p.21 ヒント デスクトップ画面への切り替え デスクトップ画面からスタート画面へは Windows キーを使って切り替えられますが、スタート画面からデスクトップ画面 へはWindows キーを使って切り替えられる場合と切り替えられない場合があります。Windows ストアアプリが起動してい る状態ではスタート画面やWindows ストアアプリが表示されて、デスクトップ画面が表示されないことを解説しましょう。 p.22 デスクトップ画面について デスクトップはデスクトップアプリを使用するうえでの机のような領域で、さまざまなアイコンが配置されています。正し い名称と位置を覚えるように指示しましょう。 また、タスクバーの一部にInternet Explorer、エクスプローラーのアイコンが常時表示されます(他のプログラムをタスク バーにピン留めすることもできるので、受講者のスキルに合わせて解説しても良いでしょう)。 p.23 操作:デスクトップ画面からアプリを起動する ここでは検索チャームを使ってワードパッドを起動します。p.16~p.18 のスタート画面からワードパッドを起動する方法を 復習してからこの操作を行うと複数の起動方法があることが把握できるでしょう。また、検索チャームを使ったアプリの起 動はスタート画面でも行えることを補足しましょう。 p.25 ウィンドウの各部分の名称と役割 デスクトップアプリの操作やファイルの管理をするうえで必要な基本用語です。特にウィンドウの右上のボタンは、デスク トップ画面の各要素と同様にセミナーの中でよく出てくる用語なので、覚えるように指示しましょう。
p.26 ウィンドウを操作するには
ウィンドウのサイズや位置の変更は、Windows 8.1 を使うときには必須の基本操作です。特に p.28 のヒント「"閉じる" と " 最小化" の違い」は、他のデスクトップアプリで作業する間だけ一時的に Word の画面を隠しておきたい場合は最小化、完 全に終了する場合は閉じる、のように実際の使い分け方の例を挙げて解説しましょう。
p.33 参考 Internet Explorer のデスクトップアプリ
受講者はここで初めてInternet Explorer のデスクトップアプリを見ることになります。p.13 で起動した Windows ストアア プリとの違いを解説しましょう。講師がInternet Explorer の Windows ストアアプリを起動して表示し、受講者が表示して いるデスクトップアプリと比較するのも良いでしょう。
p.35 ヒント グループ化されたタスクバーボタンの切り替え
このヒントは講師がデモで紹介しましょう。本書と同じ画面を表示するには、タスクバーの[Internet Explorer]をクリッ クして起動し、適当なWeb ページを開きます。次にタスクバーの[Internet Explorer]を右クリックし[Internet Explorer] をクリックして別ウィンドウで起動し、適当なWeb ページを開きます。ある程度起動したら、タスクバーのボタンをポイン トしたとき、画面の横幅を基準に視認可能な間はウィンドウプレビューが表示されます。ただし、ウィンドウプレビューが 視認不可能な数に達すると、p.35 下のヒント「開いているウィンドウが多い場合の表示」にあるように、文字による一覧表 示に変わりますので注意してください。
p.36 ヒント 開いているウィンドウ一覧表示してキー操作で切り替えるには
Alt キー+Tab キーの操作を "Windows フリップ" といいます。途中で指を離してしまわないように、ずっと Alt キーを押 しながらTab キーを押すという操作を指示しましょう。また、Windows キー+Tab キーでもアプリが切り替えられること をp.15 の参考「アプリを切り替えて使うには」に戻り、説明しましょう。 p.36 参考 スナップビュー 画面の解像度によっては、この機能が使ない場合があります。講習会の環境で実現できない場合は、本書の画面を参照して 説明しましょう。 p.37 ヒント [スリープ]がない場合 スリープはコンピューターによって表示される場合と表示されない場合があります。メーカーの設定に依存するため事前に 確認することは困難です。受講者には電源ボタンをクリックして表示されるかどうかで判断するよう説明しましょう。 第2 章 便利なデスクトップアプリ p.42 文字の入力 パソコンの操作では、文字の入力が必須であることを説明し、ホームポジションを覚えると早く入力できることを解説しま しょう。キーボード図のホームポジションを示す青色のキーの上に正しい指を置くように指示し、(F)キーと(J)キーが 他のキーと違っていることも確認しましょう。参考「タッチタイピング」を参照し、キーボード練習用ソフトを利用すると 簡単にゲーム感覚でキーの配置が覚えられることも紹介しましょう。 p.43 キーの打ち分け キーをそのまま押すと、キーの下段の文字が入力され、上段の文字はShift キーを押しながら入力するという打ち分け方法 を覚えてもらいましょう。 p.44 操作:ワードパッドを起動する 手順 8 ここでは表示倍率を 200%にしていますが、環境に応じて見やすい倍率に変更するよう指示しましょう。あわせて[縮小] ボタンをクリックして表示倍率を小さくする方法も説明すると良いでしょう。 p.45 操作:キーの文字を打ち分ける Enter キーもあることを説明しましょう。
p.45 文字の削除 BackSpace キーはカーソルの左側、Delete キーはカーソルの右側の文字を削除するという使い分けを覚えてもらいましょう。 p.47 ヒント "%" が消えてしまった場合は 上書きモードになってしまった場合の挿入モードへの戻し方を紹介しましょう。ワードパッドではモードは入力してみて確 認することになりますが、Word ではステータスバーに表示され、ここをクリックしても変更できます。今後受講者が Word を使う可能性がある場合は、講師がWord を起動し、デモで紹介すると良いでしょう。 p.47 日本語入力モードのオン/オフの切り替え 日本語入力モードの切り替えは、文字を入力するときに必須の操作です。タスクバーの入力モードのボタンを使う方法とキー ボードを使う方法の2 つの方法ともしっかり覚えてもらいましょう。日本語入力モードがオンの状態では、日本語のひらが な、カタカナ、漢字などが入力でき、日本語入力モードがオフの状態では、半角英数字、半角記号が入力できることを説明 しましょう。 p.48 ヒント ローマ字入力/かな入力の切り替え ローマ字入力とかな入力の特徴を説明します。これから文字入力を覚える初心者には、ローマ字入力を薦めましょう。 p.49 操作:ひらがなを入力する 手順 5 日本語入力モードがオンの状態では、文字を確定するためにEnter キーを押すことを説明しましょう。 p.54 ファンクションキーを使った変換 ファンクションキーを使うと、すぐに目的の文字の種類に変換できるので便利です。Enter キーを押すまでは、F6 キー~F10 キーで文字の種類が変えられるので、どのキーを押せば目的の文字の種類に変換できるのかわからなくなったときは、F6 キーから順に押してみると良いことを説明しましょう。なお、英字に変換できるのは、ローマ字入力を行っているときだけ で、かな入力ではできないことを補足しましょう。 p.60 操作:読みのわからない漢字を入力する IME パッドの左側のボタンをクリックすると画面が切り替わり、手書き入力の他、総画数、部首などで文字を探して入力で きることを補足しましょう。 p.61 操作:よく使う単語を登録する 手順 5 [よみ]ボックスには、通常使わない語句をひらがなで入力します。たとえば「めーる」「あどれす」などで登録してしまう と「メール」「アドレス」と変換する場合にも、登録したメールアドレスが表示されて、選択に手間がかかることがあるから です。登録した単語の読みを忘れてしまった場合は、[単語の登録]ダイアログボックスの[ユーザー辞書ツール]をクリッ クします。[Microsoft IME ユーザー辞書ツール]ダイアログボックスに読みと登録した語句などが一覧表示されます。手 順9~14 を行って登録した読みで入力できることを確認したら、このダイアログボックスの[編集]メニューの[削除]を クリックして、実習で登録した単語を削除しておくと良いでしょう。 p.63 ワードパッドで文書を作成するには ワードパッドは、簡単な文書を作成できるアプリケーションソフトです。本格的な文書作成には不向きですが、初心者でも 手軽に扱うことができます。 p.63 ワードパッドの画面 ①~④までは他のデスクトップアプリでも共通の要素です。名称と役割を覚えるように指示しましょう。また、リボンは実際 にタブを切り替えて表示されるボタンが変わることを確認し、該当するタブを表示しないと目的のボタンが見つからないこ とを強調しましょう。 p.64 文書の編集 時間があれば、中央揃え、箇条書きなどの[段落]グループの各ボタンの機能を講師がデモで説明すると良いでしょう。
p.68 操作:文書を保存する 手順 4 保存場所は前回保存した場所が自動的に表示されます。コンピューターの環境によっては、本書の画面と説明にある場所以 外が表示されることがあります。必ず "PC" の "ドキュメント" フォルダーを開いておくよう指示しましょう。 p.69 ペイントで絵を描くには ペイントは、簡単なイラストを作成できるアプリケーションソフトです。写真などを開いて編集することもできます。ペイ ントは[Windows アクセサリ]の一覧から起動できますが、ここではワードパッドの文書内にペイントで描いた絵を挿入す るために、ワードパッドのボタンから起動することを解説しましょう。 p.70 操作:ペイントで絵を描く 手順7 のヒントに加え、[イメージ]の[選択]ボタンをクリックして線や図形を囲むように対角線上にドラッグし、Delete キーを押しても線や図形が削除できることをデモで紹介しましょう。 セミナー時間によっては、"3" を描いて消した後、[ブラシ]ボタンや色を切り替えて自由に絵を描く時間を設けましょう。 また、[ツール]や[図形]、[線の幅]などのボタンの使い方についても補足すると良いでしょう。 p.72 操作:ファイルを保存する 手順 4 保存場所は前回保存した場所が自動的に表示されます。コンピューターの環境によっては、本書の画面と説明にある場所以 外が表示されることがあります。必ず "PC" の "ピクチャ" フォルダーを開いておくよう指示しましょう。 p.72 アプリケーションの連携 複数のアプリケーション間でデータを利用できることが Windows の利点です。ここではペイントとワードパッドの例を紹 介していますが、今後Word や Excel を学習する予定のある受講者には、これらのアプリ間でもデータを利用できることを 解説しましょう。Excel のグラフを Word 文書に貼り付けるしくみや操作を、講師がデモを交えて紹介しても良いでしょう。 p.74 操作:印刷する 手順 3 プリンターがない場合は、[印刷]はクリックしないで、[キャンセル]をクリックしましょう。また、ヒント「[印刷]ダイ アログボックス」を解説し、詳細を設定するための画面を "ダイアログボックス" と言い、他の操作でも共通の名称である ので覚えておくよう指示しましょう。 p.75 上書き保存 上書き保存に対して、修正前の状態を残して修正後の状態を新たに保存する場合は、p.71 のファイルを保存する操作を行い、 別のファイル名で保存することを補足しましょう。 ヒント「[上書き保存]」は、講師がデモで、上書き保存されていない状態で閉じるボタンをクリックして、メッセージを実 際に表示してみるとわかりやすいでしょう。 第3 章 ファイルの管理 p.80 ファイルとフォルダーについて コンピューターを使用するには、ファイルとフォルダーの概念は必須事項です。図を利用してファイルとフォルダーの関係、 階層構造についてきちんと理解してもらいましょう。 p.80 参考 SkyDrive について Windows 8.1 ではエクスプローラーに「SkyDrive」が表示され、アプリケーションのドキュメントの保存場所として初期値 ではSkyDrive 上の[ドキュメント]が選択されます。本書ではフォルダーやファイルをコンピューター上に保存して操作 します。[PC]の[ドキュメント]を選択するように注意を促しましょう。
SkyDrive の詳細については、下記 URL で「SkyDrive 解説」をダウンロード提供しています。なお、「SkyDrive」の名称 は間もなく「OneDrive」に変更されます。
p.82 エクスプローラーについて エクスプローラーはこれから何度も出てくる名称です。名称と起動方法をしっかり覚えるよう指示しましょう。 p.83 フォルダーウィンドウの各部分の名称と役割 フォルダーウィンドウの構成を理解してもらいましょう。特にアドレスバーに表示されるパスがどのような意味を持つか理 解してもらいましょう。 p.86 操作:ハードディスクの詳細情報を確認する "プロパティ" は Windows の使用時にはよく利用する用語です。意味を理解してもらいましょう。 p.88 操作:ドキュメントのフォルダーウィンドウを開く 手順 3 下の階層のフォルダーを開いていくと、アドレスバーに階層順にフォルダー名が表示されることを確認します。 本書の画面と実際の画面で、[ドキュメント]フォルダーに格納されているフォルダーやファイルが異なる場合があります。 p.89 ヒント 以前に表示した場所に戻るには 3 つの方法を実際に操作して確認してみましょう。また、[上へ]ボタンをクリックすると、1 つずつ上の階層に切り替わる ことを補足しましょう。 p.92 操作:ファイルの表示形式を変更する 手順 6 詳細表示の場合は、列の項目名(列見出し)の境界線をダブルクリックすると列幅が自動調整されることを補足しましょう。 p.94 拡張子の表示 "拡張子" はファイルを区別するための重要な概念です。アイコンとも連動していることをしっかり理解してもらいましょう。 今後Word や Excel などを使用する可能性がある受講者には、2007、2010 バーションで作成されたファイルと、2003 以前 のバージョンで作成されたファイルの拡張子(「.docx」と「.doc」など)とアイコンの違いを講師がデモで紹介すると良い でしょう。 p.97 ファイルの移動/コピーの方法 ・ドラッグ操作で行う 同じドライブ、異なるドライブという意味が初心者にも理解できるように、例を挙げて説明しましょう。また、ドラッグし た際に表示されるポップアップ「○○○へ移動」「○○○へコピー」をよく確認するよう指示しましょう。 p.97 ファイルの移動/コピーの方法 ・右ドラッグのショートカットを使う 右ドラッグの操作は、どのドライブ間でも共通の操作なので覚えておくと便利です。 p.100 操作:ファイルをコピーする 手順 7 [コピー先]ボタンをクリックして表示される一覧に目的の場所がない場合は、[場所の選択]をクリックすることを補足し ましょう。[項目のコピー]ダイアログボックスが表示され、ナビゲーションウィンドウと同様の階層構造からフォルダーを 選択してコピーができます。また、このダイアログボックスで新たにフォルダーを作成することもできます。 p.101 新しいフォルダーの作成 フォルダーは用途に応じて、必要な場所に作成します。p.102 の操作ではデスクトップに作成しますが、各フォルダー内や 他のドライブなど任意の場所に作成できることを補足しましょう。また、新しいフォルダーは、フォルダーウィンドウの[ホー ム]タブの[新規]の[新しいフォルダー]ボタンをクリックしても作成できます。 p.102 操作:新しい空のフォルダーを作成する 手順 3 フォルダーを作成後に、Enter キーを押したり、別の場所をクリックしたりすると、"新しいフォルダー" という名前のまま 確定してしまいます。その場合の対処方法として、フォルダーを右クリックして、ショートカットメニューの[名前の変更] をクリックする手順を紹介しましょう。
p.103 ヒント ファイル名やフォルダー名に使用できない文字について ファイル名やフォルダー名に使用できない文字を入力しようとすると、"ファイル名には次の文字は使えません:" という ポップアップが表示され入力できないようになっています。 p.104 操作:フォルダーにファイルを入れる 手順 1 [イベント]のフォルダーウィンドウが最大表示の場合は、デスクトップのファイルの選択やドラッグ操作ができないので、 ウィンドウのサイズと位置を調整しておくように指示しましょう。また、フォルダーウィンドウを開かなくても、フォルダー アイコンにドラッグするだけで移動できることも補足しましょう。 p.104 操作:フォルダーにファイルを入れる 手順 5 必ず "イベントへ移動" というポップアップ表示を確認してから、マウスのボタンから指を離すように指示しましょう。フォ ルダーウィンドウのナビゲーションウィンドウ部分でマウスのボタンから指を離してしまうと、ナビゲーションウィンドウ 内の選択された別のフォルダーに移動してしまうので、注意しましょう。 p.106 操作:フォルダーをコピーする 手順 7 ファイルやフォルダーのコピーはドラッグ中に "+" マークが表示されることと、Ctrl キーは最後まで押しておくとうまく コピーができることを説明しましょう。 操作終了後に、時間に余裕があれば、p.96 の「ファイルの移動/コピー」に戻り、[切り取り]/[コピー]、[貼り付け]コマ ンドを使う方法、右ドラッグのショートカットを使う方法なども実習してみましょう。 p.106 参考 USB メモリや CD、DVD にファイルをコピーするには
USB メモリを見たことがない受講者もいるため、USB メモリの実物を見せたうえで、講師がデモで、パソコンに USB メモ リをセットし、ファイルをコピーしてみるとわかりやすいでしょう。 p.108 操作:ファイルやフォルダーをごみ箱に捨てる [ごみ箱]をダブルクリックしてウィンドウを開き、その中にファイルやフォルダーをドラッグしても捨てられることを補 足しましょう。 p.112 ショートカットの作成 ショートカットは、ショートカットメニュー、ショートカットキーと似ている用語なので、受講者が混乱しないようにp.115 のヒント「表現上のショートカットの違いについて」を使って説明しましょう。 p.114 ヒント デスクトップ以外の場所にショートカットを作成するには ショートカットは任意の場所に作成できます。時間に余裕があれば、p.112 の「ショートカットの作成方法」に戻り、右ド ラッグする方法を実習してみると良いでしょう。 p.115 圧縮フォルダーの使用 標準で使用できる圧縮形式はZip 形式であることを説明しましょう。メールなどで添付される圧縮ファイルの中には LZH 形 式で圧縮されているものもあります。Windows 8.1 では LZH 形式のフォルダーは Zip 形式と同様の方法で展開できますが、 作成はできないことを説明しておくと良いでしょう。 p.116 操作:圧縮フォルダーを作成する 手順 8~9 ファイルを右クリックし、ショートカットメニューの[送る]をポイントして、[圧縮(zip 形式)フォルダー]をクリック しても、圧縮フォルダーを作成できることを補足しましょう。 p.117 操作:圧縮フォルダーを展開する 手順 2~3 圧縮フォルダーを右クリックし、ショートカットメニューの[すべて展開]をクリックしても、[圧縮(ZIP 形式)フォルダー の展開]画面が表示されて、手順4 以降の操作ができることを補足しましょう。
p.119 操作:圧縮フォルダーを展開する 操作が終了したら、不要なフォルダーやファイルなどを削除するように指示しましょう。 p.120 ファイルやフォルダーを探すには Windows 8.1 では、さまざまな方法で検索ができることを説明します。保存場所がわからない場合や複数のフォルダーにあ るファイルを一度に検索したい場合は、検索チャームを使用します。検索する対象として、ファイル以外にもアプリや設定 を指定できます。フォルダーウィンドウ内のファイルの検索には、フォルダーウィンドウの[検索]ボックスを使用するの が一番速い方法です。 Windows 8.1 の検索は、あらかじめ検索インデックスに登録されている場所であれば高速に検索できます。あらかじめ登録 されている場所は、スタートメニュー、ユーザーフォルダー、Internet Explorer 履歴です。登録場所以外を検索対象にした ときは、検索の速度が落ちます。検索インデックスには他の場所を追加登録できますが、追加し過ぎるとコンピューターの パフォーマンスが落ちることがあるので、必ず検索対象とする場所のみに限定した方が良いでしょう。検索インデックスに 登録するには、[コントロールパネル]の[インデックスのオプション]から登録します。受講者には検索インデックスのし くみや詳細を説明する必要はありませんが、講師の情報として覚えておくと良いでしょう。 p.121 操作:検索チャームを使う 手順 3 キーワードを入力していくと、1文字入力するごとに検索結果が絞り込まれていくことを確認してもらいましょう。ファイ ル名のすべてがわからなくても検索ができることも補足しましょう。 p.122 操作:フォルダーウィンドウの[検索]ボックスを使う 手順 4 [検索]ボックスをクリックしておかないと、手順5 の[検索ツール]の[検索]タブは表示されないので注意しましょう。 p.123 ヒント 検索結果を別の条件で絞り込むには Windows 8.1 では、検索条件を保存し、何回でも同じ条件で検索することができることを補足しましょう。検索条件を指定 した後で[検索ツール]の[検索]タブの[検索条件を保存]ボタンをクリックします。検索条件は個人用フォルダーに保 存されます。保存した検索条件のショートカットが、ナビゲーションウィンドウの[お気に入り]セクションに追加され、 クリックするとこの条件で検索が実行されます。 第4 章 Windows の設定の変更 p.126 チャームについて チャームはWindows 8 から追加された新しいユーザーインターフェイスです。表示方法や 5 つの項目をしっかり覚えるよう に指示しましょう。また、項目の詳細は、画面や表示しているアプリによって異なることも強調しましょう。 p.131 画面のデザインを変更するには Microsoft アカウントでサインインしている場合は、画面のデザインは別のパソコンでも同期されることを補足します。 Microsoft アカウントについては、p.142 の「Windows 8.1 のユーザーアカウント」で詳しく解説します。 p.131 操作:スタート画面のデザインを変更する デザインをクリックするだけで、スタート画面に反映されることを説明します。操作後は、必ず元のデザイン(手順 3:一 覧の左上、手順4:上から 2 番目、左から 2 番目の紫)に戻しておくように指示しましょう。 p.132 操作:デスクトップ画面のデザインを変更する テーマをクリックするだけで、デスクトップに反映され、確認できることを説明します。 操作後は、必ず元のテーマ ([Windows の標準のテーマ]-[Windows])に戻しておくように指示しましょう。 自分で撮影した写真などを背景にできることを補足しましょう。デモを行う場合は、[デスクトップの背景]をクリックし ます。次に表示される画面で[画像の場所]の[参照]ボタンをクリックして画像を指定します。サイズの小さい画像を選 んだ場合は[画像の配置]で、画像を並べて表示する、中央に配置するなど、配置方法も変更できます。
p.135 スタート画面にアプリを登録するには Windows 8.1では、スタート画面の左下に表示される下向き矢印をクリックすると、パソコンにインストールされているす べてのアプリが表示されます。ここから目的のアプリを探すのは手間がかかります。よく使うアプリのタイルはスタート画 面に "ピン留め" して常に表示されるようにし、グループ分けして使いやすい位置に配置しておくと便利なことを解説して から操作を進めましょう。 p.142 ユーザーアカウントを追加するには ユーザーアカウントについては、p.9で簡単に説明していますが、もう一度説明しましょう。 ユーザーアカウントとは、ユーザーのコンピューターを利用できる範囲や権限、環境設定などの情報のことです。ユーザー アカウントを分けると、それぞれが決められた範囲でコンピューターを利用するようになるため、コンピューターを保護す ることができます。Windows 8.1のユーザーアカウントには、Microsoftアカウントとローカルアカウントの2種類があるこ とと、Microsoftアカウントの利点を解説しましょう。 アカウントの種類は権限により、管理者、標準ユーザーの2種類があります。これについては、p.147の「管理者と標準ユー ザー」で詳しく説明します。 p.142 操作:Microsoftアカウントを追加する あらかじめ追加用のMicrosoftアカウントを講師が取得しておき、講座では追加するアカウントのメールアドレスとパスワー ドをホワイトボードに書くか、一覧にして受講者に配布すると良いでしょう。 p.146 参考 Microsoftアカウントの取得 この操作は入力項目が多く時間がかかるので、デモで紹介すると良いでしょう。 p.147 管理者と標準ユーザー ユーザーアカウントには、管理者、標準ユーザー、Guest(一時的に利用するユーザー用)の3種類がありますが、管理者は すべての設定を変更できてしまうため、アプリケーションで作業をするような日常業務には標準ユーザーを使用することを お勧めします。 p.148 操作:アカウントの種類を確認する 手順4 コントロールパネルを開くと、管理者権限が必要な設定項目には左側に盾のマークが付いていることを説明しましょう。管 理者以外のユーザーが、このマークが付いている項目を選択すると、[ユーザーアカウント制御]画面が表示されます。こ のとき、管理者のパスワードを入力しないと操作を続行することができません。 p.150 操作:サインアウトする サインアウトの意味を説明しましょう。サインアウトとは、現在使用しているプログラムを終了し、ネットワークも切断し て作業状態を終了することです。サインインと反対の意味合いの言葉です。 p.152のヒント「ユーザーの切り替えとサインアウトの違い」も併せて紹介しましょう。 第5 章 インターネットの利用 p.159 Web と電子メール 掲示板、ブログ、SNS、オンラインショップ、YouTube などは、実際のサイトをデモで紹介するとわかりやすいでしょう。 p.160 参考 クラウド(クラウドコンピューティング) クラウドはこれまで何度か出てきていますが、ここで詳しく解説しましょう。
p.160 ヒント インターネットに接続するには インターネットへの接続方式のブロードバンドとダイアルアップの違いを受講者に説明しましょう。インターネット接続 ウィザードでは、最初に選択する接続方式によって入力する情報の画面が異なります。また、接続方式により、使用する機 器も異なるのでこの点も説明できるようにしておきましょう。 ・ ブロードバンド接続は、高速回線を利用して常時接続する方法です。電話回線を使用する ADSL、CATV(ケーブルテ レビ)、光ファイバーケーブルなどがあります。 ・ ダイアルアップ接続は、電話回線を使用してインターネットに接続します。インターネットが普及し始めた頃に使われ ていた低速の接続方法です。ISDN(総合デジタルサービス通信網)の場合もこちらを選択します。ISDN は電話回線を アナログとデジタルの2 回線で利用できる接続方式です。 p.161 操作:Internet Explorer を起動する 手順 4
Internet Explorer の起動時に表示される "MSN Japan" の内容が本書の画面と異なる場合は、「ヒント 起動時に表示され る画面」を参考にWindows 8 用の "MSN Japan" の Web ページに変更してから以降を進めます。Web サイトは、表示や内 容の変更、アドレスの移動、閉鎖などが頻繁に行われることを補足し、操作説明を行なってください。 p.163 Internet Explorer の画面 Internet Explorer 9 以降、[検索]ボックスがなくなり、ワンボックス(以前の名称はアドレスバー)でキーワードの検索 ができるようになりました。また、Web ページを広く見せることを重視したコンパクトなデザインになり、[印刷]や[拡 大]など、コマンドバーのほとんどの機能は、[ツール]ボタンの一覧から選択するようになりました。初心者、前バーショ ン使用者どちらにもわかるように構成要素を説明しましょう。 p.164 ヒント メニューバーを表示するには タイトルバー部分を右クリックしてショートカットメニューからメニューバー、お気に入りバー、コマンドバーが表示でき ることも補足しましょう。これらは、以前のバージョン使用者向けに用意されていますが、特に使用しなくても操作をスムー ズに行えるような画面構成になっています。 p.164 操作:アドレスを入力して Web ページを表示する 手順 2 ワンボックスが青色反転表示のときはDelete キーや Del キーを押さなくても、アドレスを入力すると元のアドレスは消えて、 新しいアドレスが表示されます。日本語入力モードをオフにして入力することを指示しましょう。また、"www" で始まり "co.jp" で終わるアドレスは、"www" と "co.jp" の間の部分のみを入力し、Ctrl+Enter キーを押すと簡単に入力できるこ とを「http://www.google.co.jp」などの例を挙げて紹介しましょう。 p.166 ヒント 複数のキーワードで検索するには キーワードは必ずスペースで区切って入力することを強調しましょう。キーワードは複数設定でき、多く設定するほど絞り 込んでの検索が可能なことを解説しましょう。 p.167 参考 ワンボックスで使用する検索サイトを変更する 検索サイトとは、インターネット上の膨大な情報から目的のページを探すためのサイトのことで、"検索エンジン"、"サーチ サイト" などとも呼ばれます。検索サイトごとに特徴があるので、探している情報がなかなか見つからないときは、別の検 索サイトを利用すると見つかる場合があります。ワンボックスの[検索]ボタンをクリックして、[検索プロバイダーを追加] から検索エンジンを追加します。[検索]ボタンをクリックして表示される一覧に複数の検索サイトのボタンが登録されるの でクリックすると使用する検索サイトを切り替えられます。 p.167 ヒント その他の検索機能 ワンボックス以外の[検索]ボックスでも、複数のキーワード(p.166 ヒント参照)で検索することが可能なことを補足し ましょう。
p.172 タブの利用 タブは、1 つのウィンドウで複数のサイトを表示できる便利な機能です。"タブブラウズ" ともいいます。タブの利点は、タ ブをクリックするだけでWeb サイトの表示が切り替えられる、複数のタブをセットの状態でお気に入りやホームページに登 録することができることなどです。 p.176 ヒント すべてのタブを閉じる このメッセージの、[常にすべてのタブを閉じる]チェックボックスをオンすると、次に複数のタブが表示されている状態で 閉じるボタンをクリックしたときに、このメッセージが表示されずにすべてのタブが閉じてInternet Explorer が終了する ことを補足しましょう。 p.176 参考 アクセラレータの使用 企業ごとに提供しているアクセラレータを追加でインストールすると、閲覧中のページ内で気になるキーワードをドラッグ するだけで、型番から商品を調べられたり、現在の最安値を確認したりすることも可能となります。従来のようにわざわざ ページを切り替えてから検索するという操作を行うことなく、目的に合った検索をすばやく行うことができるというメリッ トを説明しましょう。 p.179 ホームページの設定 Internet Explorer を起動してすぐに使用したいページをホームページとして登録しておくと便利であることを説明しま しょう。操作後は、p.181 のヒント「ホームページを "MSN Japan" に戻すには」の方法で既定値に戻しておきましょう。 p.180 操作:ホームページを設定する 手順 7 [ホームページを追加および変更します]ダイアログボックスでは、ホームページへの登録方法が3 つあります。現在のペー ジをホームページのタブに追加したり、現在開いているタブをセットで登録したりすることもできます。 p.181 [お気に入り]の登録 [お気に入り]に登録しておくと、毎回検索する手間が省け、[お気に入り]の一覧から選択するだけですぐに目的の Web ページを表示できるので、よく見るページを登録しておくと便利であるというメリットを説明しましょう。また、[お気に入 り]に登録した内容はいつでも削除することができます(p.183 のヒント「[お気に入り]から削除するには」を参照)。 p.183 スタート画面に登録
デスクトップアプリの Internet Explorer を起動するには、デスクトップ画面を表示した後で、タスクバーの[Internet Explorer]をクリックしなくてはなりません。スタート画面からすぐにデスクトップアプリの Internet Explorer を開くよ うにするには、Web ページをアプリビューに追加してから、そのタイルをスタート画面に登録します。ホームページ(p.179) として登録しているサイトをスタート画面に追加しておくと、Windows を起動してすぐに使用したい Web ページが表示で きて便利です。なお、スタート画面に登録したタイルからWeb ページを開くと、[ホーム]ボタンは表示されません。 p.186 Web ページを印刷するには 印刷プレビューを利用すると、Web ページを印刷するときの詳細を設定できます。たとえば Web ページをそのまま印刷す るとページの端が切れてしまうことがありますが、拡大縮小印刷機能を利用してぴったりと出力できるようなります。 p.187 印刷プレビューのボタン 印刷倍率は、[印刷サイズの変更]ボックスの[カスタム]をクリックし、右側に表示される[カスタムサイズ]ボックスで 30%から 999%まで指定することができます。 p.189 安全に Web ページを見るには インターネットは便利で生活を豊かにしてくれるツールである反面、コンピューターに害を与えようとする悪意ある者に狙 われる危険性もあります。被害に遭わないための対策がセキュリティであり、インターネットを安全に利用するには必要不 可欠な知識であることを説明しましょう。Windows 8.1 に搭載されているセキュリティ機能の多くが初期値で有効になって いるので、この節では、主にセキュリティ設定の内容を確認する操作をします。
p.191 操作:セキュリティレベルを確認する 手順 7 セキュリティのレベルはスライダーをドラッグして変更することができます。初期値に戻すには[既定のレベル]をクリッ クします。受講者のレベルによっては、セキュリティゾーンについての補足を加えても良いでしょう。初期値ではすべての Web ページが[インターネット]ゾーンになっていますが、安全性の高い Web サイトは、[信頼済みサイト]に、害を与え る可能性のある信頼できないサイトは[制限付きサイト]に登録しておくと、そのWeb ページを閲覧しているときだけ一時 的にセキュリティレベルが変更されます(セキュリティゾーンへの追加方法はヘルプを参照してください)。 p.192 ヒント SmartScreen フィルター機能が有効かを調べる SmartScreen フィルター機能は、詐欺を目的としたフィッシングサイトや悪意のあるサイトによるデータやプライバシー、 アカウント情報などの悪用から保護してくれます。特別な理由のない限りこの機能をオフにしないように説明しましょう。 p.193 操作:Web ページの閲覧履歴を削除する 閲覧履歴の削除は7 つの種類に分かれていて、まとめて、あるいは個別に削除できることを、手順 3 の画面と p.195 のヒン ト「[閲覧の履歴の削除]ダイアログボックスについて」を参照して説明しましょう。これらの情報が保存されていると、 Internet Explorer での表示速度を上げたり、フォーム入力時の手間を軽減したりすることができますが、複数の人が使うコ ンピューターでは悪用される可能性があるため、作業後に削除した方が安全です。 p.196 スパイウェア対策ツールの利用 スパイウェアが侵入すると、急にコンピューターの速度が遅くなったり、入力したURL とは別の Web ページが表示された り、追加した覚えのないツールバーが表示されるなどの現象が起こります。Windows Defender は手動で起動しなくても、 定期的にスキャンを実行して常時スパイウェアを監視していることを説明しましょう。スパイウェアが検出されると、警告 のウィンドウが表示され、スパイウェアを削除できます。スパイウェアかどうかの判断には、定義ファイルを利用していま す。定義ファイルは、Windows Update 時に最新のファイルが自動的にインストールされます。 p.197 ヒント スキャンの種類 自動的に行われる定期的なスキャンは、スパイウェアが潜んでいる可能性のあるファイルのみをスキャンする[クイックス キャン]です。不安な場合は、全ドライブを調べる[フルスキャン]を実行した方が良いことを説明しょう。 第6 章 電子メールの利用 p.202 電子メールとは 電子メールのしくみと特長を、図を使って説明し、理解してもらいましょう。 p.204 Windows Live メールのインストール 本書を使用して講習をするためには "Windows Live メール" のインストールが必須です。既にインストールされている場合 は、講師が操作をデモで紹介しましょう。 p.209 電子メールアカウントの登録 セミナー中に使う受講者のメールアドレスをホワイトボードに書くか、一覧にして配布し、アカウントの説明と合わせて、 その構造なども説明しましょう。また、Microsoft アカウントを使うと Outlook.com と連携ができるなどの利点を解説しま しょう。p.240 の参考「Outlook.com(Hotmail)との連携」を参照しても良いでしょう。既に電子メールアカウントが登録 されている場合は、講師が操作をデモで紹介しましょう。 p.212 参考 アカウントを追加するには Windows Live メールには複数のアカウントを登録できることを解説し、たとえば仕事用とプライベート用に別々のアカウ ントを使うことができ、1 つの画面で確認できるなどのメリットを紹介しましょう。
p.214 Windows Live メールの画面 画面要素の中で特に[フォルダーウィンドウ]、[メッセージ一覧]、[プレビューウィンドウ]がどのように使われるかを詳 しく説明しましょう。 p.216 ヒント メール本文の形式 HTML 形式とテキスト形式の違いを講師がデモで紹介しましょう。HTML 形式はさまざまな書式を適用したものを見せる と効果的でしょう。Windows Live メールでは、初期設定が HTML 形式になっていることを説明します。 p.217 操作:電子メールを作成する [宛先]ボックスのアドレスは半角で入力します。日本語入力モードはオフにするように指示しましょう。受講者が自分の メールアドレスと宛先のメールアドレスを混同しないように、講師はホワイトボードなどに書くなどして指示しましょう。 p.217 ヒント 電子メールには使用しない方がよい文字 環境依存文字は、機種依存文字ともいいます。 p.218 ヒント 複数の人に送信するには 受講者のレベルに合わせて "CC" と "BCC" について説明しましょう。"CC" はカーボンコピー、"BCC" はブラインドカー ボンコピーの略です。 p.219 参考 電子メールを保存するには 受講者のレベルに合わせて、[下書き]フォルダーについても説明すると良いでしょう。ヒントにある操作と同様、メッセー ジを書きかけの状態でメッセージウィンドウの閉じるボタンをクリックすると、保存確認のメッセージが表示されます。[は い]をクリックすると、[下書き]フォルダーにメールが保存され、後から、フォルダー内のメールをダブルクリックして、 メッセージの続きを入力して送信することができます。 p.220 ヒント 新着メッセージ 未読のメールがある場合は、ステータスバーにも "未開封:○通" と表示されることを補足しましょう。 p.220 操作:受信した電子メールを開く 受信したメールを選択すると、プレビューウィンドウに表示されますが、さらにダブルクリックすると別のウィンドウに表 示されることを確認する操作です。 p.221 操作:返信メールを作成して送信する 手順 6 テキスト形式のメールでは、引用文の左端に、">" が表示されることを補足しましょう。 p.223 電子メールの削除 電子メールを頻繁に利用していると、受信または送信したメールが溜まってきます。不要なメールは削除しておきます。ま た、[ごみ箱]フォルダーは定期的にチェックして空にするとハードディスクの空き容量が増えます。受講者のレベルによっ ては、Windows Live メール終了時に自動的に[ごみ箱]を空にする設定についても説明すると良いでしょう。設定するに は、[ファイル]タブの[オプション]をポイントして[メール]をクリックして[オプション]ダイアログボックスを表示 します。[詳細設定]タブをクリックし、[メンテナンス]をクリックします。[メンテナンス]ダイアログボックスが表示さ れるので、[終了時に[ごみ箱]を空にする]チェックボックスをオンにして、[閉じる]をクリックします。[OK]をクリッ クして[オプション]ダイアログボックスを閉じます。 p.226 ヒント 連絡先の詳細の設定 アドレス帳の登録は、[知り合いの追加]ダイアログボックスで最初に表示される「簡易登録」だけでも利用することが可能 ですが、さらに詳細な情報を入力しておきたい場合には、[知り合いの追加]ダイアログボックスの左にあるメニューから目 的に合ったものを選択して登録できることを説明しましょう。
p.227 ヒント 宛先の削除 登録した宛先はこの後の演習で使用するため、宛先の削除は実行せずに説明のみにします。 p.227 その他のアドレス帳への登録方法 受信したメールに3 回以上返信すると宛先が自動的にアドレス帳に追加される設定を確認するには、[ファイル]タブの[オ プション]をポイントして[メール]をクリックして[オプション]ダイアログボックスを表示します。[送信]タブをクリッ クし、[送信]の[3 回以上返信したメッセージの宛先をアドレス帳の追加する]チェックボックスが既定でオンになってい ることを確認します。 p.229 署名の作成 署名は複数作成できるので、仕事用とプレイベート用のように分けておき、挿入する署名を切り替えて使うと便利です。署 名を作成する操作を行い、複数の署名を登録します。主に使用する署名を指定するには、[オプション]ダイアログボックス の[署名]ボックスで選択し、[既定に設定]をクリックします。既定に設定した署名が新規メールに自動的に挿入されます。 別の署名を挿入したいときは、[メッセージの作成]ウィンドウにカーソルを置き、[挿入]タブの[署名]ボタンをクリッ クし、登録されている署名をクリックして挿入できます。 p.230 ファイルの添付 容量の大きなファイルは、プロバイダーの設定によっては容量オーバーで送信できなかったり、送受信に時間がかかったり、 受信する側にも迷惑をかける場合があります。添付する前に圧縮するなどの工夫をする必要があることを補足しましょう。 p.232 ヒント 画像添付のその他の方法 写真を添付するにはいくつかの方法があります。写真に枠を付けたり白黒にしたりなどの加工をしたり、SkyDrive に保存し たりすることもできます。 p.233 操作:添付ファイルを開く 手順 8 PNG 形式のファイルは、既定では Windows ストアアプリのフォトで表示される設定ですが、既定の関連付けの設定が変更 されている場合は、新たに設定されたアプリケーション(たとえばWindows Live フォトギャラリーなど)で表示されます。 p.239 参考 メールを自動的に仕分けるには 仕分けのルールは、POP3 アカウントを使用している場合のみ設定可能なので注意しましょう。 [新規のメールルール]ダイアログボックスでは、"1 つ以上の条件…"、"1 つ以上のアクション…" といった専門的な用語 が表示されるため、受講者が戸惑わないように説明を加えましょう。「1つ以上の条件…(どのような場合にルールを適用す るか)」、「1 つ以上のアクション(どのような動作をするか)」、「説明(文章内の単語をクリックして詳細内容を設定する)」、 「ルールの名前を入力する」というように順に設定していきます。また、ルールは複数作成することができ、作成したルー ルは自由に編集したり、削除したりできることも補足しましょう。 実習環境がPOP3 アカウントの場合は、ルールに該当するメールを送受信するデモを行うか実習して、メールが自動的に仕 分けられることを確認すると良いでしょう。 p.240 参考:Outlook.com(Hotmail)との連携
Windows Live メールを Microsoft アカウントで使用している場合は、Outlook.com(Hotmail)と同期していて、Web に接 続できる環境なら、パソコンや携帯、スマートフォンなどの機器を使って、自分のアドレスでメールの送受信ができること を解説します。実際に Outlook.com へサインインしてこれまでのやりとりのメールを確認したり、メールを送受信して Windows Live メールと同期されていることを確認したりするとわかりやすいでしょう。なお、Outlook.com(Hotmail)で は返信メールのタイトルに「Re:」がつかずに、件数は本文内の受信メールの情報も含めてカウントされるなど、Windows Live メールと見え方が違う場合がありますが、メールの内容は同じです。
p.241 安全に電子メールを利用するには
コンピューターに損害を与えるウイルスを含んだメールや、フィッシング詐欺サイトに誘い込む悪質なメールに対処する方 法を理解してもらいましょう。また、Windows Live メールや Windows 8.1 のセキュリティ設定を万全にすることは必須で すが、普段から電子メールアドレスを不用意にWeb ページに入力したり用紙に記入したりして、第三者に公開しないように 気を付けることを強調しましょう。 p.242 操作:電子メールの差出人を[受信拒否リスト]に登録する 受信拒否リストへの登録は、実習の操作のように受信したメールから行う方法と、アドレスやドメイン名を入力して登録す る方法があることを、p.244 のヒント「受信拒否リストへの追加と削除」を使って説明しましょう。 p.244 ヒント 迷惑メールの設定 [迷惑メールを[迷惑メール]フォルダーに移動しないで削除する]チェックボックスをオンにしておくと、[迷惑メール] フォルダーに入らずにすぐに削除されますが、迷惑メールではないメールも削除してしまう可能性もあることを補足しま しょう。また、迷惑メールとして振り分けられてしまうと困るメールは、[差出人セーフリスト]に登録しておきます。[差 出人セーフリスト]への登録は、登録したい差出人からのメールを右クリックして、ショートカットメニューの[迷惑メー ル]をポイントし、[差出人を[差出人セーフリスト]に追加]をクリックして行います。 p.245 操作:Windows Live メールのウイルス設定を確認する ここでは、ウイルス防止機能の内容を確認します。手順3 以降のダイアログボックスを説明するときには、p.246 のヒント を利用してください。手順5 はヒント「セキュリティゾーンとは」、手順 6 はヒント「ウイルスの自己増殖」にそれぞれ対応 しています。
Windows 8.1 セミナーテキスト
復習問題・総合問題 解答集
復習問題 1-1
1. ①コンピューター本体の電源を入れます。 ②ロック画面が表示されるので、任意の場所をク リックします。 ③サインイン画面が表示されるので、ユーザー名を 確認し、パスワードを入力して、矢印ボタンをク リックするか、Enter キーを押します。 ④Windows 8.1 にサインインし、スタート画面が表 示されます。 2. ①スタート画面の[カレンダー]のタイル(日付の 表示されているタイル)をクリックします。 ②カレンダーが起動します。 3. ①カレンダーの画面の上部をポイントし、マウスポ インターの形が に変わったら画面の一番下まで ドラッグします。 ②カレンダーが終了します。 4. ①スタート画面の右下で右クリックします。 ②アプリバーが表示されるので、[すべてのアプリ] をクリックします。 ③アプリの一覧の[Windows アクセサリ]の[電 卓]をクリックします。 ④電卓が起動します。 5. ①電卓の閉じるボタンをクリックします。 ②電卓が終了します。 6. ①画面の左下端のスタートボタンをクリックしま す。 ②スタート画面が表示されます。 ※Windows キーを押してもスタート画面が表示さ れます。 7. ①スタート画面の右下の↓をクリックします。 ③アプリビューの[Windows アクセサリ]の[ペ イント]をクリックします。 ④ペイントが起動します。 8. ①ペイントのウィンドウの最大化ボタンをクリッ クします。 ②ペイントのウィンドウが最大化されます。 9. ①画面の右上端または右下端をポイントします。 ②チャームバーが表示されるので、[検索]をクリッ クします。 ③アプリの一覧の[Windows アクセサリ]の[メ モ帳]をクリックします。 ④メモ帳が起動します。 10. ①タスクバーの[Internet Explorer]をクリック します。 ②Internet Explorer が起動します。 11. ①Internet Explorer のウィンドウのいずれかの角 をポイントします。 ※Internet Explorer のウィンドウが最大化されて いる場合は、元に戻す(縮小)ボタンをクリックし てから操作します。 ②マウスポインターの形が斜め両方向の矢印に なっていることを確認し、画面の4 分の 1 くらい になるようにドラッグします。 ③Internet Explorer のウィンドウのタイトルバー をポイントします。 ④マウスポインターの形が矢印になっていること を確認し、画面の右下部分にドラッグします。 12. ①タスクバーの[無題-ペイント]をクリックしま す。 ②ペイントのウィンドウが最前面に表示されます。 13. ①ペイントの閉じるボタンをクリックします。 ②ペイントが終了します。 ③Internet Explorer の閉じるボタンをクリックし ます。 ④Internet Explorer が終了します。 ⑤メモ帳の閉じるボタンをクリックします。 ⑥メモ帳が終了します。 14.②チャームバーが表示されるので、[設定]をクリッ クします。 ③[電源]ボタンをクリックします。 ④[シャットダウン]をクリックします。 ⑤コンピューターの電源が切れます。 ※問題終了後、1.の操作を行い、Windows 8.1 を起 動します。