(1)世界の非鉄金属・電池原材料に
おける探鉱動向と見通し
2019年4月3日
アダム・ウェブ- 鉱業経済チームヘッド
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(3)議題
世界の探鉱活動と見通し
1
2
3
4
電池材料 ‐ リチウム
電池材料 ‐ コバルト
電池材料 ‐ ニッケル
(4)世界の探鉱活動と見通し
1,651社
予算を見込んでいる企業数
101億米ドル
2018年の予算額は19%増
-53%
2018年までの予算は2012年に比べ
53%減少
0
1
2
3
4
0
3
6
9
12
15
18
21
24
96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18
金属価格年次指
数(
1996
年
=
1
)
世界の非鉄金属
探鉱
予算
(10
億
米ド
ル)
Global nonferrous exploration budget
金属価格年次指数
世界の非鉄金属探鉱予算
(5)2018年の金の探鉱予算は50億米ドル、銅は20億ドル
金とベースメタルが探鉱の中心に
世界の探鉱活動と見通し
0
5,000
10,000
15,000
20,000
20
03
20
04
20
05
20
06
20
07
20
08
20
09
20
10
20
11
20
12
20
13
20
14
20
15
20
16
20
17
20
18
探鉱予算(百万米
ド
ル)
金
ベースメタル
ダイヤモンド
ウラン
PGM
その他
0
20
40
60
80
100
20
03
20
04
20
05
20
06
20
07
20
08
20
09
20
10
20
11
20
12
20
13
20
14
20
15
20
16
20
17
20
18
世界の探鉱予算
の割
合(%
)
金
ベースメタル
ダイヤモンド
ウラン
PGM
その他
(6)世界の探鉱活動と見通し
50%超
過去
3年間で、メジャー企業の支出額の
シェアは半分以上を占めた
4年
2018年、ジュニア企業の探鉱シェアは
過去
4年間で最大に
35%
2018年、ジュニア企業の予算は35%増加
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
世界の探鉱予算
の割
合(%
)
メジャー
準メジャー
ジュニア企業
政府/その他
(7)(8)鉱業セクターの資金調達は
2016年初めに局面が変わった…
しかし、現状はかなり厳しい
世界の探鉱活動と見通し
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
調達額(百万米ド
ル
)
金
ベースメタル/その他の金属
57億米ドル
250
500
750
1,000
1,250
1,500
1,750
2014 2015 2016 2017 2018
調達額(百万米ド
ル
)
金
ベースメタル/その他の金属
特殊金属
(9)稼働中のプロジェクトは
1月まで堅調に推移
ボーリング数も多い
世界の探鉱活動と見通し
0
50
100
150
200
250
300
2014 2015 2016 2017 2018
顕著な
プ
ロ
ジェ
ク
ト
の数
銅
金
銀
ニッケル
PGM
鉛亜鉛
Minor Base
マイナーな
特殊金属
ベースメタル
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
2014 2015 2016 2017 2018
掘削さ
れた
ホ
ー
ル
数
銅
金
銀
ニッケル
PGM
鉛亜鉛
Minor Base
マイナーな
特殊金属
ベースメタル
ボ
ー
リ
ン
グ
数
その他
その他
(10)世界の探鉱活動と見通し
-16%
時価総額は
2018年1月と比べ16%減少
1.39兆米ドル
鉱業界の時価総額
75~100
2017年初頭からの活動レベル
25
40
55
70
85
100
115
130
145
160
175
500
750
1,000
1,250
1,500
1,750
2,000
2,250
2,500
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
パ
イ
プ
ラ
イ
ン活
動指
数と
探
鉱価
格指
数(
20
08
年
5
月
=
100
)
累積時価総額(
10
億
米ド
ル)
(11)世界の探鉱活動と見通し
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
新鉱床の銅(千ト
ン
)
9.7百万t
9.3百万t
14.3百万t
9件
2018年に発見された新たな銅鉱床
94%
新たな銅の
94%が
ティモク下部区域(
Timok Lower zone)と
アルパラ鉱床に所在
25%
2008年以降、オーストラリアの
新規鉱床の
25%が扱うのは
(12)2008年以降、大規模な銅鉱床の発見は少ない
…そして、過去に発見された鉱床の多くが
すでに生産を行っている
世界の探鉱活動と見通し
0
20
40
60
80
100
120
19
90
19
92
19
94
19
96
19
98
20
00
20
02
20
04
20
06
20
08
20
10
20
12
20
14
20
16
大規模な
発見に
お
け
る
銅
(百万
トン
)
Major discoveries
大規模な発見
Projected major discoveries
予想される大規模な発見
0
20
40
60
80
100
120
19
90
19
92
19
94
19
96
19
98
20
00
20
02
20
04
20
06
20
08
20
10
20
12
20
14
20
16
大規模な
発見に
お
け
る
銅
(百万
トン
)
Projects
Operating/planned mines
稼働中/計画中の鉱山
過去の生産量
Past Production
プロジェクト
(13)0
1
2
3
4
0
3
6
9
12
15
18
21
24
19
96
19
98
20
00
20
02
20
04
20
06
20
08
20
10
20
12
20
14
20
16
20
18
金属価格指数(
1996
年
=
1
)
探鉱予算(
10
億
米ド
ル)
想定予算
金属価格年次指数
世界の探鉱活動と見通し
株式市場
掘削の高水準維持には
株式市場からの資金供給が必要
生産者
2019年の探鉱予算のカギを握る
5~10%
2019年の予算は5~10%増加
(14)カソード(陰極)
アノード(陽極)
電解液
現在
NMC111
N
0.8
C
0.15
A
0.05
グラファイト
有機溶剤
+ LiPF
6
塩
進行中
NMC622
N
0.9
C
0.05
A
0.05
炭素合金
ジェルポリマー
次世代
NMC811
グラファイト
+
5-10% シリコン
5V 電解液
進化型
リチウム
HVS
グラファイト/シリコン
コンポジット
ポリマー
電池材料
リチウムイオン電池技術の現在の主流は、ニッケルとコバルトを使用するカソードタイプ。
(15)2007年以降、電池製造におけるリチウム需要は
およそ
500%増加
2017年の世界の新型EVの販売台数は100万台超
(
2007年には1,000台未満)
電池材料 ‐ リチウム
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
千台
中国
合計
その他すべて
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 220
2007
2017
千
t LCE
電池
ガラス
セラミック
グリース
空調
CC パウダー
セメントと接着剤
アルミニウム
その他
(16)電池材料 ‐ リチウム
21,500米ドル/トン
CIFアジアの価格のピークは2017年10月、
その後
13,000米ドル/トンまで下落
長期契約
ほとんどのリチウム製品は
長期契約で製造され、
個々の製品に応じて価格が決定される
25%
CIFアジアの価格が4%下落した一方、
アタカマの炭酸塩価格は
2018年に
前年比
25%上昇
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
価格(米ド
ル/トン
)
アタカマ塩原(
SQM)
アタカマ塩原(アルベマール)
Lithium Carbonate - CIF Asia
炭酸リチウム
– CIF アジア
塩湖
(17)電池材料 ‐ リチウム
58%
2018年のリチウム生産量の58%は
オーストラリアのペグマタイト鉱床から採掘
68%
世界のリチウム資源ベースの
68%が
ブライン(塩湖・かん水)鉱床で発見
ボリビア
世界最大の資源ベースがあるが、
商業生産は行われていない
0 10 20 30 40 50 60 70
ボリビア
アルゼンチン
米国
チリ
中国
オーストラリア
コンゴ民主共和国
メキシコ
チェコ共和国
その他
世界のシェア(%)
ブライン資源
ブライン生産量
ペグマタイト資源
ペグマタイト生産量
その他のリソース
(18)リチウムプロジェクトは数々の最終生産物を生み出す
水酸化リチウムのプレミアムは
2018年では
平均
2,500米ドル、2011~2014年と同等水準
電池材料 ‐ リチウム
ペグマタイト
精鉱
炭酸リチウム
水酸化リチウム
ブライン
塩化リチウム
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
価格(米ド
ル/トン
)
(19)リチウム価格の上昇を受け、
世界のリチウム探鉱予算は
58%増加
2018年、探鉱予算が最も増加したのはアルゼンチン、
チリとオーストラリアでは減少
電池材料 ‐ リチウム
0
20
40
60
80
100
120
140
160
0
50
100
150
200
250
300
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
企業数
予算(百万米ド
ル)
リチウム予算
企業数
-6.6
-4.5
-2.0
-2.0
-0.9
5.4
6.5
12.1
12.3
54.7
-10 0 10 20 30 40 50 60
チリ
オーストラリア
セルビア
ボリビア
チェコ共和国
カナダ
ドイツ
米国
コンゴ民主共和国
アルゼンチン
予算変更(百万米ドル)
(20)電池材料 ‐ リチウム
30%
ブライン生産者の
トータル・キャッシュ・コストの
30%が試薬
2,415米ドル/LCE換算
2019年のペグマタイト操業の平均コスト
ブラインの平均コストより
56%少ない
230百万米ドル
アタカマでの操業のロイヤルティは
2017年から230百万米ドル増加
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
0 100 200 300 400 500 600
費用(米ド
ル/
LCE
)
LCE生産量(千トン)
労働コスト
エネルギー
試薬
その他
オフサイト輸送
海上輸送
ロイヤルティ
(21)電池材料 ‐ リチウム
44%
炭酸塩と比較した、
LCE換算の精鉱平均価格
9,135米ドル/LCE換算
2019年のブライン操業の平均マージン
ペグマタイト操業の
2倍
197%
グリーンブッシュ鉱山の精鉱から生産された
水酸化リチウムのマージンは
197%高い
0
5,000
10,000
15,000
20,000
0 100 200 300 400 500 600
合計キ
ャ
ッ
シ
ュ
マ
ー
ジン
(米ド
ル
/
LC
E
)
LCE生産量(千トン)
ブライン
ペグマタイト
(22)電池材料 ‐ リチウム
0.007%
高純度炭酸リチウム中の最大
Mg含有量
かん水の組成
コストに影響を与える最も重要な要素
0.05%
高純度炭酸リチウム中の最大
SO
4
含有量
0
5
10
15
20
25
30
35
0 5 10 15 20
SO
4
/
Li
比
Mg/Li比
マリクンガ塩湖
シルバーピーク
アタカマ塩原
オンブレ・ムエルト塩湖
カウチャリ塩湖
リンコン塩湖
ウユニ塩原
ザブイェ(
Zhabuye)
アタカマ塩湖
ウユニ塩湖
(23)2022年までに鉱山のリチウム供給量が
1.3百万トンを上回る見込み
2023年までにスポジュメン(リシア輝石)は
生産の
60%を占める見込み(2018年は67%)
電池材料 ‐ リチウム
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
LC
E
(千トン
)
0
100
200
300
400
500
600
700
800
900
ブライン
ペグマタイト
粘土
LC
E
(千トン
)
2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
(24)価格のピークは
2018年の90,000米ドル/トン強、
現在は
30,000米ドル/トンに向かって下落
…価格上昇を受け、コバルトの探鉱予算は3倍に
電池材料 ‐ コバルト
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
60,000
70,000
80,000
90,000
100,000
2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019
価格(米ド
ル/トン
)
LME-コバルトキャッシュ(セトルメント価格)
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
0
20
40
60
80
100
120
20
04
20
05
20
06
20
07
20
08
20
09
20
10
20
11
20
12
20
13
20
14
20
15
20
16
20
17
20
18
企業数
コ
バルト予算(百万
米ド
ル
)
コバルト予算
企業数
(25)電池材料 ‐ コバルト
54%
コンゴ民主共和国の操業による
コバルトからの純収益(
2019年予測)
8.5米ドル/lb
コンゴ民主共和国の操業は、他国よりも
平均して低コスト
高マージン、長期安定供給
コンゴ民主共和国の操業は、今後も
コバルト供給の主流になる可能性が高い
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
0 20 40 60 80 100 120
合計キ
ャ
ッ
シ
ュ
コ
ス
ト(米
セ
ン
ト
/ポ
ン
ド
)
コバルト鉱山生産量(千トン)
コンゴ民主共和国
その他
(26)電池材料 ‐ コバルト
63%
世界のコバルト生産(
2018年)の63%は
コンゴ民主共和国
2.17百万トン
コンゴ民主共和国の埋蔵量に含まれる
コバルト
0.8%
コンゴ民主共和国の埋蔵量平均グレードは
0.8%、他のメジャー生産国は平均0.08%
0.0
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1.0
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000
コ
バルト埋蔵量の
グ
レ
ー
ド
(
%
)
埋蔵量に含まれるコバルト(千トン)
オーストラリア
カナダ
中国
キューバ
コンゴ民主共和国
マダガスカル
ニューカレドニア
フィリピン
ザンビア
(27)現在、ニッケル使用量に占める電池の割合は
わずか
3%。2021年までに8%への増加を予測
ニッケルの価格を左右するのは以前としてステンレス鋼、
リチウムやコバルトと比較すると劇的な変化はない
電池材料 ‐ ニッケル
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
18,000
価格(米ド
ル/トン
)
LME-ニッケルキャッシュ(セトルメント価格)
70%
9%
8%
9%
3% 1%
ステンレス鋼
非鉄合金
めっき
合金および鋼鉄・鋳造
電池
その他
(28)ラテライト鉱床におけるニッケルの埋蔵量は
硫化物鉱床の
2倍以上
ニッケル探鉱予算は
2018年に20%以上増加
それでも
2008年のピークを大幅に下回る
電池材料 ‐ ニッケル
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50
ラテライト
硫化物
埋蔵量に含まれるニッケル(百万トン)
ロシア
カナダ
中国
フィリピン
インドネシア
キューバ
オーストラリア
ニューカレドニア
ブラジル
グアテマラ
マダガスカル
ドミニカ共和国
カザフスタン
パプアニューギニア
その他
0
50
100
150
200
250
300
350
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
20
04
20
05
20
06
20
07
20
08
20
09
20
10
20
11
20
12
20
13
20
14
20
15
20
16
20
17
20
18
企業数
ニ
ッ
ケ
ル予算(
百万
米ド
ル
)
ニッケル予算
企業数
(29)電池材料 ‐ ニッケル
クラス
1ニッケルは電池製造に適した唯一の形態であり、主に硫化物鉱床とリモナイト鉱床から採取される
サプロライト
(ラテライト)
乾式製錬
フェロニッケル/
NPI
マット
リモナイト
(ラテライト)
湿式製錬
ニッケル粉
クラス
1ニッケル
硫化物
精鉱
乾式製錬
マット
クラス
1ニッケル
(30)電池材料 ‐ ニッケル
47%
硫化物操業でニッケルがもたらす
2019年の純収益(予測)
3.1米ドル/lb
硫化物操業の平均キャッシュコスト
ニッケル操業のコストで最も低いレベル
湿式製錬
資本集約的で、効率的な操業が難しい
0
100
200
300
400
500
600
700
800
0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1,000 1,100 1,200 1,300
合計キ
ャ
ッ
シ
ュ
コ
ス
ト(米
セ
ン
ト
/ポ
ン
ド
)
ニッケル鉱山生産量(千トン)
硫化精鉱
湿式精錬
湿式製錬
乾式精錬
乾式製錬
(31)ニッケル生産は
2021年までに1.3%増加する見込み
…湿式製錬のラテライトプロジェクトに最大の増加が
見込まれる
電池材料 ‐ ニッケル
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
1,600
1,800
硫化精鉱
湿式精錬
乾式精錬
ニ
ッ
ケ
ル生産量
(千
t)
2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
ニ
ッ
ケ
ル生産量
(千
t)
インドネシア
フィリピン
ニューカレドニア
カナダ
ロシア
オーストラリア
中国
ブラジル
南アフリカ
キューバ
その他
湿式製錬
乾式製錬
(32)まとめ
探鉱予算は増加しているが、新たな銅鉱床の発見は依然として低調。
1
2
3
4
リチウムブラインの操業は鉱石採掘より高コストであるが、利益率は高い。
コバルトの生産はコンゴ民主共和国の鉱山が引き続き主流になる見込み。
電池のニッケル需要は増加するが、世界の供給量に比べると以前として比較的小さい。
(33)お問合わせ
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クライアント・サポート
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