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第 3 章計画の基本的な考え方 第 1 節制度改正のポイント 平成 30 年度以降の介護保険制度の主な改正内容は 次のとおりです (1) 介護保険施設に 介護医療院 の創設 ( 平成 30 年 4 月から ) 要介護者に対して 長期療養のための医療 と 日常生活の世話 ( 介護 ) を一体的に提供す

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総 論

第3章

計画の基本的な考え方

第1節 制度改正のポイント 第2節 介護保険給付サービス見込量の積算のポイント 第3節 平成 37 年度(2025 年度)の推計 1 人口推計 2 要介護(要支援)認定者数の推計 3 ひとり暮らし高齢者及び認知症高齢者の推計 4 介護人材の推計 5 介護給付費の推計 6 介護保険料の推計 第4節 計画の基本理念と基本目標 1 鶴ヶ島市の基本理念 2 基本目標 3 重点施策 第5節 日常生活圏域の状況 1 圏域設定の方針 2 日常生活圏域の設定 3 日常生活圏域と担当する地域包括支援センター 4 日常生活圏域別における介護保険サービス事業所、老人福祉施設等 5 地域包括支援センターの概要 6 地域密着型サービスの概要

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計画の基本的な考え方

第1節 制度改正のポイント

平成 30 年度以降の介護保険制度の主な改正内容は、次のとおりです。 (1)介護保険施設に「介護医療院」の創設(平成 30 年4月から) 要介護者に対して、「長期療養のための医療」と「日常生活の世話(介護)」 を一体的に提供する新たな施設「介護医療院」が創設されます。 (2)「共生型サービス」の創設(平成 30 年4月から) 高齢者と障害児者が同じ事業所でサービスを利用できる「共生型サービス」 が創設されます。 介護保険事業所または障害福祉サービス事業所は、他方の事業所の指定を受 けやすくなります。 (3)居宅介護支援事業所の指定権限の変更(平成 30 年4月から) 居宅介護支援事業所の指定権限が埼玉県から市に移譲されます。 なお、介護支援専門員に対する指導権限は従来どおり埼玉県が行います。 (4)介護保険適用除外施設の住所地特例の見直し(平成 30 年4月から) A市の方が、B市の障害者支援施設に入所し、その後、C市の介護保険施設 に入所した場合の保険者は、B市でしたが、住所地特例の見直しにより、A市 が保険者となる仕組みになります。よって、介護給付費はA市が負担すること となります。 (5)調整交付金の交付基準の変更(平成 30 年4月から) 国からの調整交付金は、「被保険者の所得水準」と「65 歳から 74 歳の高齢 者と、75 歳以上の高齢者の比率」により交付率が決定されます。 「被保険者の所得水準」の考え方は変更となりませんが、「65 歳から 74 歳 の高齢者と、75 歳以上の高齢者の比率」は細分化され「65 歳から 74 歳の高 齢者、75 歳から 84 歳の高齢者、85 歳以上の高齢者の比率」となります。 (6)一定以上の所得がある方の利用者負担の変更(平成 30 年8月から) 介護保険サービスを利用した場合、1割又は2割であった利用者負担割合が、 一定以上の所得のある方は3割負担となります。 3割負担は、本人の合計所得金額が 220 万円以上で、かつ年金収入とその 他の合計所得金額の合算が単身世帯で 340 万円以上、2 人以上世帯で 463 万 円以上の方が対象となります。

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(7)高額医療・高額介護合算サービス費の限度額変更(平成 30 年8月から) 医療保険と介護保険における1年間(毎年8月1日~翌年7月 31 日まで) の自己負担の合算額が一定額を超えたときに支給される「高額医療・高額介護 合算サービス費」に新しい所得区分と上限額が設定されます。 現役並み所得者のうち、課税所得 380 万円以上 690 万円未満の方と、課税 所得 690 万円以上の方は限度額が変更されます。 (8)福祉用具貸与の見直し(平成 30 年 10 月から) 国が貸与商品の全国平均貸与価格を公表します。 レンタル業者は福祉用具を貸与する際に、全国平均貸与価格と、レンタル業 者の貸与価格の両方の提示と説明が義務づけられます。 また、平成 30 年4月からは、機能や価格帯の異なる複数の商品提示が義務 付けられます。

第2節 介護保険給付サービス見込量の積算のポイント

第7期介護保険事業計画では、埼玉県地域保健医療計画と介護保険事業計画と の整合性を図るという視点から、医療的処置の必要性が低い慢性期の入院患者の 一部については、入院治療ではなく、在宅医療又は特別養護老人ホームなどの介 護施設や在宅介護サービスで対応することとし、そのサービス必要量を計画値に 反映させています。 また、要介護認定者を介護するために離職せざるを得ない家族等を無くすため に、特別養護老人ホームなどの介護施設や在宅介護サービスにより対応すること とし、そのサービス見込量も計画値に反映させています。 これらのサービス見込量は下記のとおりです。 【医療から介護へ移行するために見込んだサービス量】( )は、平成 30 年度からの合計人数 介護サービス 平成 30 年度 平成 31 年度 平成 32 年度 平成 37 年度 介護老人福祉施設 7人 0人( 7人) 7人(14人) (31人) 介護老人保健施設 0人 5人( 5人) 0人( 5人) ( 5人) 特定施設入居者生活介護 0人 0人( 0人) 5人( 5人) (15人) 認知症対応型共同生活介護 0人 0人( 0人) 0人( 0人) ( 8人) 合 計 7人 5人(12人) 12人(24人) (69人) 【介護離職者を無くすために見込んだサービス量】 ( )は、平成 30 年度からの合計人数 介護サービス 平成 30 年度 平成 31 年度 平成 32 年度 平成 37 年度 介護老人福祉施設 8人 3人(11人) 13人(24人) (39人) 介護老人保健施設 0人 2人( 2人) 0人( 2人) ( 9人) 特定施設入居者生活介護 0人 0人( 0人) 0人( 0人) ( 3人) 認知症対応型共同生活介護 0人 0人( 0人) 0人( 0人) (18人) 合 計 8人 5人(13人) 13人(26人) (69人)

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第3節 平成 37 年度(2025 年度)の推計

団塊の世代の方が 75 歳を迎える平成 37 年度(2025 年度)に向けて、地域 包括ケアシステム実現のため中長期的な視野に立った施策の展開を図っていく必 要があります。 ここでは、平成 37 年度の人口・認定者数・ひとり暮らし高齢者数・認知症高 齢者数・介護人材数・介護給付費・介護保険料水準を推計します。 1 人口推計 市の人口は、減少を続け、平成 37 年度には 69,099 人になると推計していま す。 また、高齢者人口(65 歳以上人口)については増加が見込まれ、平成 37 年 度には 21,571 人になると推計しています。 ※各年度 10 月 1 日現在 日常生活圏域ごとの高齢者人口(65歳以上) (単位:人) 西部地区 北部地区 東部地区 南部地区 合計 平成 32 年度 5,348 6,143 5,208 3,397 20,096 平成 37 年度 5,743 6,592 5,589 3,647 21,571 26,826 26,278 25,730 23,375 24,083 24,116 24,149 24,153 19,144 19,620 20,096 21,571 0 20,000 40,000 60,000 80,000 平成30年度 平成31年度 平成32年度 平成37年度 40歳未満 40~64歳 65歳以上 (人) 70,053 70,014 69,975 69,099 11,068 10,858 10,648 8,568 8,076 8,762 9,448 13,003 27.3 28.0 28.7 31.2 11.5 12.5 13.5 18.8 0.00 5.00 10.00 15.00 20.00 25.00 30.00 35.00 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 平成30年度 平成31年度 平成32年度 平成37年度 65~74歳 75歳以上 高齢化率 後期高齢者比率 (人) (%)

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2 要介護(要支援)認定者数の推計 高齢者数の増加に伴って、要介護(要支援)認定者数も増加し、平成 37 年度に は第1号被保険者(65 歳以上)及び第2号被保険者(40 歳から 64 歳まで)を 合わせて、4,405 人になると推計しています。 ※各年度 10 月 1 日現在 3 ひとり暮らし高齢者及び認知症高齢者の推計 高齢者数の増加に伴って、ひとり暮らし高齢者や認知症の高齢者数も増加する と推計しています。 (単位:人) 平成 32 年度 平成 37 年度 ひとり暮らし高齢者数 3,941 4,230 認知症高齢者数 1,847 2,636 4 介護人材の推計 要介護(要支援)認定者の増加に伴い、介護人材のすそ野の拡大を進めるとと もに、一度仕事についた方の定着促進を図る必要があります。 なお、平成 32 年度に必要とする介護人材は 1,059 人、平成 37 年度に必要 とする介護人材は 1,323 人と見込みます。 610 691 779 1,099 1,835 2,061 2,306 3,306 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 5,000 平成30年度 平成31年度 平成32年度 平成37年度 予防給付対象者(要支援1・2) 介護給付対象者(要介護1~5) (人) 2,445 2,752 3,085 4,405

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5 介護給付費の推計 高齢者人口、要介護(要支援)認定者数の推計に基づき、第7期介護保険事業 計画における介護報酬単価等で介護給付費を推計すると、次のとおりになります。 (1)介護サービス給付費 (単位:千円) サービス種類 平成 37 年度 施設サービス 1,550,964 介護老人福祉施設 1,001,170 介護老人保健施設 504,930 介護療養型医療施設(介護医療院) 44,864 居宅サービス 3,132,832 訪問介護 494,536 訪問入浴介護 85,878 訪問看護 189,470 訪問リハビリテーション 71,204 居宅療養管理指導 125,793 通所介護 421,793 通所リハビリテーション 588,895 短期入所生活介護 353,855 短期入所療養介護 102,086 福祉用具貸与 205,993 特定施設入居者生活介護 493,329 地域密着型サービス 1,296,307 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 137,490 夜間対応型訪問介護 0 認知症対応型通所介護 0 小規模多機能型居宅介護 164,177 認知症対応型共同生活介護 379,029 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 0 地域密着型特定施設入居者生活介護 0 看護小規模多機能型居宅介護 74,708 地域密着型通所介護 540,903 居宅介護支援サービス 551,128 居宅介護サービス計画 318,289 特定福祉用具購入 11,696 住宅改修 23,037 高額介護サービス 168,072 高額医療合算介護サービス 30,034 特定入所者介護サービス費 186,822 審査支払手数料 3,388 介護サービスの総給付費(①) 6,721,441

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(2)介護予防サービス給付費 (単位:千円) サービス種類 平成 37 年度 介護予防サービス 190,939 介護予防訪問入浴介護 0 介護予防訪問看護 58,882 介護予防訪問リハビリテーション 8,715 介護予防居宅療養管理指導 10,578 介護予防通所リハビリテーション 42,403 介護予防短期入所生活介護 2,484 介護予防短期入所療養介護 530 介護予防福祉用具貸与 14,576 介護予防特定施設入居者生活介護 52,771 地域密着型介護予防サービス 17,655 介護予防認知症対応型通所介護 0 介護予防小規模多機能型居宅介護 12,182 介護予防認知症対応型共同生活介護 5,473 介護予防支援サービス 31,125 介護予防サービス計画 16,110 特定介護予防福祉用具購入 2,462 介護予防住宅改修 11,524 高額介護予防サービス 477 高額医療合算介護予防サービス 552 特定入所者介護予防サービス費 161 介護予防サービスの総給付費(②) 239,880 (3)地域支援事業費 (単位:千円) サービス種類 平成 37 年度 介護予防・日常生活支援総合事業 239,384 包括的支援事業 202,163 任意事業 86,642 地域支援事業費の総給付費(③) 528,189 (4)介護保険事業費の合計 (単位:千円) サービス種類 平成 37 年度 合計(①+②+③) 7,489,510

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6 介護保険料の推計

前記の、高齢者人口・介護給付費等に基づき、第7期介護保険事業計画の介護 保険料段階等から介護保険料基準額を推計すると、次のとおりになります。

平成 37 年度 8,302円

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第4節 計画の基本理念と基本目標

1 鶴ヶ島市の基本理念 本市では、「鶴ヶ島市高齢者福祉計画・第6期介護保険事業計画」の考え方を引 き継ぎ、また団塊の世代の方が75歳を迎える平成37年度(2025年度)を 見据えて「誰もが安心していきいきと暮らすことのできる地域社会の実現」を基 本理念とします。 本計画では、高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう、医療・ 介護・介護予防・生活支援サービス・住まいが適切に提供される地域包括ケアシ ステム(注1)の深化・推進を図ります。 また、医療・介護が切れ目なく提供できる医療・介護の連携、認知症施策の推 進及び生活支援サービスの体制整備を進めるとともに、介護が必要になった場合 でも適切なサービスが受けられるよう、サービス提供体制の充実・強化を図りま す。 さらに、自立支援・重度化防止に向けた介護予防の充実、高齢者の活躍の場の 確保及び地域での支え合いの取組みなどを通じて、高齢者のみなさんが元気で生 きがいをもって、ともに支え合いながら生活することができる仕組みづくりを進 めます。 これまでの公的な福祉サービスは、高齢者・障害者・子どもといった対象者ご とに既存の縦割りのシステムにより対応が図られてきました。今後は、対象者ご とに整備された「縦割り」の公的サービスを「丸ごと」総合相談支援を行う体制 に向けて検討します。また、市民のみなさんが支え合いながら、自分らしく活躍 できる地域コミュニティを育成し、公的な福祉サービスと協働して助け合いなが ら暮らすことのできる「地域共生社会(注 2)」の仕組みづくりを進めます。 (注1)地域包括ケアシステム:住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよ う、医療・介護・介護予防・生活支援・住まいが一体的に提 供される仕組みのことです。 (注2)地域共生社会:制度・分野ごとの「縦割り」や「支え手」、「受け手」という関係を超 えて、地域住民や地域の多様な主体が『我が事』として参画し、人と人、 人と資源が世代や分野を超えて『丸ごと』つながることで、住民一人ひ とりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会のことです。

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2 基本目標 基本理念の実現のために、次の3つの基本目標を定めます。 高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう、医 療・介護・介護予防・生活支援サービス・住まいが適切に提供できる地域包括ケ アシステムの深化・推進を図ります。 さらに、地域共生社会の実現に向けて「地域包括ケア」の理念を普遍化し、高 齢者のみならず、障害者・子どもなど生活上の困難を抱える方への包括的な支援 体制の構築を目指していきます。 高齢者が住み慣れた地域で安心して日常生活を営むことができるよう、高齢者 のニーズに即した多様なサービス供給体制を構築するとともに、地域で支え合う 仕組みづくりを進め、日常生活を支援します。 また、高齢者が尊厳を持って生活を営むことができるよう、人権の尊重を基本 とした支援を行います。 高齢者が日常生活支援の担い手として活躍していただくことで、支援を必要と している高齢者の多様な生活支援ニーズに応えるとともに、担い手にとっても地 域の中で新たな社会的役割を有することにより、生きがいや介護予防にもつなが ります。 そのため、高齢者が自身の持つ能力を十分に発揮し、健康でいきいきと自立し た日常生活を営むことができるよう、自治会・老人クラブ・シルバー人材センタ ー・NPO 法人やボランティア団体等と連携して高齢者の活躍の場を確保します。

1 誰もが住み慣れた地域で暮らすために地域包括ケアシス

テムの深化・推進を図ります。

3 誰もが健康でいきいきと活躍するために、高齢者の活躍の

場を確保します。

2 誰もが自分らしく安心して暮らすために、地域で支え合う

仕組みづくりを進め、日常生活を支援します。

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3 重点施策 (1)地域包括ケアシステムの深化・推進に向けた体制づくりの推進 高齢者の日常生活を支えるため、行政や介護保険事業者だけではなく、NP O法人やボランティア、ご近所の方々など多様な主体と連携し、高齢者に必要 な支援を身近な地域から提供できる体制を目指します。 (2)自立支援を重視した介護予防と重度化防止の取組強化 高齢者がいつまでも元気でいきいきとした生活を送ることができるような、 介護予防・重度化防止の取組を展開します。 事業者向け研修・地域ケア会議によるケアマネジメント強化や介護予防事業 の体制整備を進めるとともに、高齢者自身が自ら介護予防の意識を持っていた だくような意識の醸成も図ります。 また、元気な高齢者が地域で積極的に活躍していただくことが介護予防につ ながることから、市民主体の介護予防の場を拡充するとともに、自治会・老人 クラブ・シルバー人材センター・NPO法人やボランティア団体等と連携して 高齢者が多様なサービスなどの担い手として活動する場の創出や担い手を養成 する研修を実施していきます。

ケアマネジメント強化のイメージ図

市民への制度周知・理解 介護支援専門員の育成 介護サービス事業者の育成 鶴ヶ島市地域ケア会議 専門性の高いケアマネジメントの提供

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(3)介護サービスの充実・強化と質的向上 高齢者が介護を必要とする状態になっても、できる限り住み慣れた家庭や地 域で自立した生活を営むことができるよう、介護離職の防止や介護に取り組む 家族等への支援といった観点も踏まえながら、介護サービスの充実・強化を図 ります。また、介護保険と障害者福祉の両方の制度に新たに位置づけられた 「共生型サービス」の提供等について、より円滑なサービス利用につながるよ う検討を進めます。 加えて、介護給付費の適正化の取組を進めるとともに、介護サービスに携わ る人たちの連携を支援し、介護サービスの質の向上を図ります。 (4)在宅医療・介護連携の推進 医療と介護の両方を必要とする高齢者を地域で支えていくためには、在宅医 療と介護サービス等の連携が不可欠です。 住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう、地域の医 療・介護の関係者が連携して、在宅医療と介護を一体的に提供する体制づくり を進めます。

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(5)認知症施策の推進 認知症高齢者の意思が尊重され、住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、 医療と連携した早期発見、早期支援の体制づくりを進めます。 また、認知症の方やその家族の日常生活を支援するため、認知症についての 正しい知識と理解の普及に努めます。 (6)権利擁護の推進 高齢者の尊厳ある暮らしを守るため、地域包括支援センターを中心に虐待の 防止、消費者被害の防止、成年後見制度の活用などを支援します。 高齢者への個別支援を行うとともに、消費生活センターや地方法務局等と連 携し、消費者被害の防止並びに成年後見制度についての正しい知識や理解の普 及に努めます。 また、「市民後見人」を養成し、高齢者の権利を擁護する仕組みづくりを進 めます。

地域包括ケアシステムの姿

ケアマネジャー 認知症の方

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第5節 日常生活圏域の状況

1 圏域設定の方針 本市は、埼玉県のほぼ中央、都心から直線で 45km 圏にあります。周囲は川越 市、坂戸市、日高市と接しています。 市内には、「関越自動車道」が南北方向に、「首都圏中央連絡自動車道」が東西方 向に走っており、関越自動車道の「鶴ヶ島インターチェンジ」と首都圏中央連絡自 動車道の「圏央鶴ヶ島インターチェンジ」は、交通の要衝となっています。また、 鉄道では東武東上線が市の北東部を、東武越生線が市の北西部を走り、市内にある 鶴ヶ島駅、若葉駅、一本松駅から都心へのアクセスが容易となっています。 このように交通に至便な地域であることから、昭和 50 年代~60 年代には年 間 6,000 人を超える転入者があり、全国でも有数の人口増加都市となりました。 近年では、人口の推移はほぼ横ばいから微減となっている一方、団塊の世代(昭 和 22 年~24 年生まれ)の割合が多くなっています。 本市では、第6期介護保険事業計画において日常生活圏域を3圏域と定め、地 域包括ケアシステムの構築に取り組んできましたが、高齢者数の推移・介護サー ビス事業所の整備状況・地域包括支援センターの機能強化等を勘案し、第7期介 護保険事業計画では4地区の日常生活圏域を設定します。

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2 日常生活圏域の設定 日常生活圏域は地理的条件、高齢者人口、交通事情その他社会的条件、介護サ -ビス事業所の整備状況等を勘案して「西部地区」、「北部地区」、「東部地区」、「南 部地区」の4地区に設定しました。 【圏域別人口・要介護認定者数】 (単位:人) 圏域 年度 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度 平成 32 年度 平成 37 年度 西 部 地 区 人口(A) 19,964 19,982 19,972 19,960 19,711 高齢者人口(B) 4,967 5,095 5,223 5,348 5,743 高齢化率(B÷A)(%) 24.88% 25.50% 26.15% 26.79% 29.14% 要介護(要支援)認定者数 584 662 745 836 1,193 要支援1・2 146 164 186 210 296 要介護1~5 438 498 559 626 897 北 部 地 区 人口(A) 21,174 21,085 21,070 21,059 20,795 高齢者人口(B) 5,706 5,853 5,999 6,143 6,592 高齢化率(B÷A)(%) 26.95% 27.76% 28.47% 29.17% 31.70% 要介護(要支援)認定者数 587 666 749 839 1,199 要支援1・2 157 177 200 225 318 要介護1~5 430 489 549 614 881 東 部 地 区 人口(A) 18,107 18,067 18,057 18,048 17,820 高齢者人口(B) 4,856 4,959 5,083 5,208 5,589 高齢化率(B÷A)(%) 26.82% 27.45% 28.15% 28.86% 31.36% 要介護(要支援)認定者数 463 525 591 663 946 要支援1・2 128 144 163 184 260 要介護1~5 335 381 428 479 686 南 部 地 区 人口(A) 10,847 10,919 10,915 10,908 10,773 高齢者人口(B) 3,139 3,237 3,315 3,397 3,647 高齢化率(B÷A)(%) 28.94% 29.65% 30.37% 31.14% 33.85% 要介護(要支援)認定者数 433 492 553 620 885 要支援1・2 100 113 128 144 203 要介護1~5 333 379 425 476 682 住 所 地 特 例 者 要介護(要支援)認定者数 89 100 114 127 182 要支援1・2 11 12 14 16 22 要介護1~5 78 88 100 111 160 ※ 平成29年度は、10月1日現在実績 ※ 平成30~32年度及び平成37年度は、各年度10月1日現在推計

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3 日常生活圏域と担当する地域包括支援センター 【地域包括支援センターの担当圏域】 担当地域包括支援センター 日常生活圏域 地 区 名 地域包括支援センター かんえつ 西部地区 脚折の一部(脚折才道木・脚折第一・脚折蔵ノ前・ 脚折第二・脚折山田自治会区域)、脚折町一・二・ 三・四・六丁目、下新田、羽折町、中新田、新町、 上新田、町屋 地域包括支援センター いちばんぼし 北部地区 脚折の一部(池の台・共栄西第二・県営鶴ヶ島す ねおり団地・星和若葉台・共栄中央第一・共栄ニ ュータウン自治会区域)、脚折町五丁目、共栄町、 藤金、上広谷の一部(上広谷第二・上広谷第三・ 共栄東・若葉西自治会区域)、鶴ヶ丘 地域包括支援センター ぺんぎん 東部地区 上広谷の一部(上広谷第一東・上広谷第一西・上 広谷第一南・上広谷第一北・旭・上広谷中央自治 会区域)、五味ヶ谷、富士見 地域包括支援センター いきいき 南部地区 高倉、三ツ木、三ツ木新町、柳戸町、三ツ木新田、 太田ヶ谷、松ヶ丘、南町

日常生活圏域図

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4 日常生活圏域別における介護保険サービス事業所、老人福祉施設等 (単位:か所) 日常生活圏域 西部地区 北部地区 東部地区 南部地区 計 介護 保険 施設 介護老人福祉施設 1(140) 2(160) 3(300) 介護老人保健施設 1(108) 1(108) 地域 密着型 サービス 認知症対応型共同生活 介護(グループホーム) 1(18) 2(36) 1(18) 4(72) 小規模多機能型居宅介護 1(29) 1(29) 2(58) 地域密着型通所介護 2 3 2 3 10 居宅介護支援事業者 3 5 3 4 15 居宅系 サービス 訪問介護 3 6 3 2 14 訪問看護 3 1 4 通所介護 3 3 3 9 通所リハビリテーション 1 1 2 短期入所施設 (生活介護 療養介護) 1 1 4 6 在宅介護支援センター 1 1 老人 福祉 施設等 老人福祉センター 1 1 介護付有料老人ホーム 1(63) 2(151) 2(110) 2(110) 7(434) 住宅型有料老人ホーム 1(100) 1(100) サービス付き高齢者向 け住宅 1(38) 1(60) 2(98) ※平成 29 年 10 月1日現在の施設数・定員数を第7期介護保険事業計画の日常生活圏域に振り分 けています。 ( )内:定員数 ※第7期介護保険事業計画では、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)は現状の利用定員の継 続を見込みます。また、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、地域密着型特定施設入居者生 活介護については、利用定員を見込みません。

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5 地域包括支援センターの概要 地域包括支援センターは、地域住民の心身の健康の保持及び生活の安定のため に必要な援助を行うことにより、地域住民の保健医療の向上、福祉の増進を包括 的に支援するための機関として設置されています。 地域包括支援センターは、地域包括ケアシステムの構築に向けた中核機関とし て地域ケア会議の開催をはじめ、在宅医療・介護連携、生活支援体制整備、認知 症施策などの各種事業とも連携を図るなど、その役割はますます重要となってい ます。 このような状況下、地域包括支援センターの機能強化・充実を図り、よりきめ 細かい高齢者支援を実施するため、第 7 期介護保険事業計画では 1 箇所の地域包 括支援センターを新設し、4センターとします。 各地域包括支援センターには、保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員の 3 つの専門職を配置し、次の業務を行います。 (1)総合相談支援事業 本人、家族、近隣の住民、地域のネットワーク等を通じて、介護に関する相 談のほか、福祉や医療などのさまざまな相談を受けて、地域における適切なサ ービス利用や関係機関につなげるなどの支援を行います。 (2)介護予防ケアマネジメント事業 高齢者が要介護状態等となることを予防するため、その心身の状況等に応じ て、対象者自らの選択に基づき、介護予防支援事業及び介護予防・日常生活支 援総合事業が包括的かつ効率的に提供されるように必要な援助を行います。 (3)権利擁護事業 高齢者に対する虐待の防止及びその早期発見のための取組や消費者被害の防 止など高齢者の権利擁護のために必要な援助を行います。 (4)包括的・継続的ケアマネジメント事業 高齢者が暮らしやすい地域にするために、様々な関係機関との連携を図ると ともに、介護支援専門員からの様々な相談に応じ、支援を行います。 (5)地域ケア会議の充実 高齢者の適切な支援、地域課題の把握及び政策形成等につなげるため、医 療・介護等の多職種が協働して高齢者の個別事例を検討する地域ケア会議を定 期的に開催します。

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6 地域密着型サービスの概要 「地域密着型サービス」は、高齢者が中重度の要介護状態となっても、可能な 限り住み慣れた自宅または地域で生活できるようにするため、市町村ごとにサー ビス提供の拠点が確保されるサービスです。このため、「地域密着型サービス」は、 原則としてサービス事業所所在地の住民のみが利用できるものとなります。 サービスの種類は、以下の通りです。 (1)定期巡回・随時対応型訪問介護看護 (2)夜間対応型訪問介護 (3)(介護予防)認知症対応型通所介護(認知症デイサービス) (4)(介護予防)小規模多機能型居宅介護 (5)看護小規模多機能型居宅介護 (6)(介護予防)認知症対応型共同生活介護(グループホーム) (7)地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護(定員 29 人以下の小規模特別 養護老人ホーム) (8)地域密着型特定施設入居者生活介護(定員 29 人以下の小規模介護専用型有 料老人ホーム等) (9)地域密着型通所介護 「地域密着型サービス」については、今後増加が予想される認知症高齢者への 支援の柱となるなど、地域包括ケアシステムの基盤強化に不可欠なことから、財 政負担との均衡を図りつつ、また介護保険運営審議会の意見等を踏まえたうえで、 導入の適否を判断していきます。 なお、平成 31 年度に看護小規模多機能型居宅介護1事業所、平成 32 年度に 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 1 事業所の増設を予定します。 さらに、地域密着型サービス事業者に対しては、定期的に指導・監査を実施し、 良質なサービス提供の確保に努めます。

参照

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