GarageBand
スタートアップガイド
このマニュアルは、「
GarageBand
」を使って
ミュージックや
Podcast
の作成をはじめるときに
役に立つ、ウインドウの説明やステップバイ
ステップ形式のチュートリアルを収録しています。
2 1
目次
第1
章6
ようこそGarageBand
へ6
チュートリアルの内容7
はじめる前に7
必要なもの7
ヘルプを参照する7
詳しい情報を探す 第2
章8
GarageBand
各部の説明9
「GarageBand
」のウインドウ11
タイムライン13
エディタ13
リアル音源の場合14
ソフトウェア音源–
グラフィック表示の場合15
ソフトウェア音源–
楽譜表示の場合16
Podcast
とムービーの場合−マーカー表示17
ループブラウザ17
ボタン表示とPodcast
サウンド表示18
カラム表示19
「トラック情報」パネル19
リアル音源トラックとソフトウェア音源トラック21
マスタートラック23
メディアブラウザ 第3
章24
チュートリアル1
:GarageBand
プロジェクトを作成する/再生する/保存する24
新規プロジェクトを作成する26
Magic GarageBand
を使用して自動的にプロジェクトを作成する28
プロジェクトを再生する29
プロジェクトを保存する 第4
章30
チュートリアル2
:Apple Loops
を追加する31
使いたいループを見つける31
カラム表示でループを検索する32
ボタン表示でループを検索する33
ループをプレビューする目次 3
33
ループの検索を絞り込む34
特定のJam Pack
またはフォルダのループのみを表示する34
スケールタイプによって検索する34
曲のキーに近いキーのループだけを検索する35
名前で検索する35
タイムラインにループを追加する37
同一ファミリーのApple Loops
に変更する37
オリジナルのApple Loops
を作成する38
ループライブラリにループを追加する 第5
章
39
チュートリアル3
:ボーカルと楽器を録音する39
リアル音源トラックを追加する40
録音の準備をする41
リアル音源を録音する42
サイクルリージョンを利用して複数のテイクを録音する43
同時に複数のトラックに録音する44
リアル音源の設定を変更する44
トラックの音源を変更する45
入力源を選択する45
録音レベルを調整する46
ギターその他の楽器をチューニングする 第6
章
47
チュートリアル4
:ソフトウェア音源を再生する/録音する48
ミュージックタイピングを使ってソフトウェア音源を演奏する49
オンスクリーン音楽キーボードを使ってソフトウェア音源を演奏する50
ソフトウェア音源を録音する準備をする50
ソフトウェア音源を使って録音する51
サイクルリージョンを使ってソフトウェア音源を録音する52
ソフトウェア音源の設定を変更する53
音名とコード名を表示する 第7
章
54
チュートリアル5
:楽譜表示で作業する54
楽譜表示について56
楽譜表示で音符を編集する57
音符を追加する57
音符を選択する57
音符を移動する58
音符をコピーする58
音のピッチを変更する58
音の持続時間を変更する58
音を削除する58
音のベロシティを変更する59
ペダル記号を追加する4 目次
60
音部記号を変更する60
楽譜をプリントする 第8
章
61
チュートリアル6
: 音楽をアレンジする/編集する62
アレンジ作業の基本63
リージョンを移動する63
リージョンのサイズを変更する64
リージョンをループさせる65
リージョンを分割する65
リージョンを結合する65
アレンジトラックを使う67
エディタでリージョンを編集する68
リージョンの名前を変更する68
リージョンをトランスポーズする68
リアル音源トラック内のリージョンのタイミングを補正する69
ソフトウェア音源トラック内の項目のタイミングを補正する70
リアル音源トラック内のリージョンのチューニングを補正する70
リアル音源リージョンの元のテンポとピッチを維持する71
「取り消し」と「やり直し」を使用する 第9
章
72
チュートリアル7
:ミキシングする/エフェクトを追加する72
ミキシングとは?73
基本的なミキシング作業73
トラックの音量レベルを設定する73
トラックパンの位置を設定する74
全体の(マスター)音量を設定する74
フェードアウトを追加する75
プロジェクトにエフェクトを追加する75
エフェクトのタイプ75
トラックにエフェクトを追加する76
エフェクトを入にする/切にする77
エフェクトの設定を調整する77
エフェクトプリセットを作成する/保存する78
オートメーションカーブによって継時的に変化させる 第10
章
81
チュートリアル8
:Podcast
を作成する82
拡張Podcast
エピソードを作成する82
Podcast
プロジェクトを作成する82
Podcast
オーディオを録音する83
Podcast
サウンドを追加する84
メディアファイルを読み込む85
ミュージックを追加する86
マーカーを追加する/編集する目次 5
86
マーカーリージョンアートワークを追加する87
マーカーにURL
を追加する87
チャプタ・タイトルを追加する87
マーカーを削除する88
エピソードアートワークを追加する88
アートワークを編集する88
エピソード情報を編集する89
バックトラックをダッキングする90
ビデオPodcast
とムービープロジェクトを作成する90
ムービーやビデオファイルを読み込む90
ムービーを表示する90
ムービーのオーディオトラックを編集する91
オーディオを追加する91
ビデオPodcast
にマーカー、タイトルおよびURL
を追加する 第11
章
92
チュートリアル9
:プロジェクトを共有する92
ミュージックプロジェクトを共有する93
Podcast
を共有する94
ビデオPodcast
を共有する95
プロジェクトを最適な音量で書き出す 付録A
96
キーボードショートカット 付録B
99
音楽機器をコンピュータに接続する99
楽器またはマイクを接続する100
音楽キーボードをコンピュータに接続する100
その他の音楽機器を接続する1
6 1ようこそ
GarageBand
へ
「
GarageBand
」を使えば、どなたでもロックスターの才能を発揮で
きます。お使いのコンピュータが録音スタジオに変身するので、もう
バンドが遅れてきたり音程を外したりする心配はありません。このマ
ニュアルでは、
「
GarageBand
」を使ってプロジェクトを作成する際
に役立つ情報を提供し、必要な手順をステップバイステップで示し
ます。
「GarageBand
」を使えば、音楽の知識や経験に関係なく、音楽クリエーターとしての才能を発 揮できるようになります。「GarageBand
」では、ミュージックの録音、アレンジ、ミキシング といった作業ができるほか、それらを全世界で共有できます。「GarageBand
」によって、プロ クォリティの音源とエフェクトを装備した完全な録音スタジオを思いのままに使えるようにな ります。もうバンドがライブに遅れてきたりすることもありません!プロの方でも一度も楽器に 触ったことがない方でも、「GarageBand
」を使えば自分だけの音楽を作り出すことができるの です。チュートリアルの内容
このマニュアルの各章では「GarageBand
」のウインドウについて説明するとともに、プロジェ クトを作成するのに役立つ詳しいチュートリアルを提供します。具体的な学習内容は以下の通り です:Â
新しいミュージックプロジェクトを作成し、プロジェクトを設定する(テンポ、キー、拍子)Â
Apple Loops
を追加して初期アレンジを作成するÂ
マイクや電気楽器を使用して録音するÂ
内蔵のソフトウェア音源を演奏する/録音するÂ
タイムラインでミュージックをアレンジするÂ
プロジェクトをミックスし、エフェクトを追加するÂ
プロジェクトを共有する(別のiLife
アプリケーションに送る、ディスクに書き出す、CD
に書 き込むといった手段で)Â
オーディオPodcast
とビデオPodcast
を作成するÂ
iMovie
プロジェクトまたはビデオにサウンドトラックを追加する このほか、巻末の付録には、キーボードショートカットの一覧と、音楽機器をコンピュータに接 続する方法の説明が掲載されています。第 1章 ようこそGarageBandへ 7
はじめる前に
作業を進めやすいように、個々のチュートリアルを開始する前にそれをプリントしておきましょ う。本書で説明する作業の多くでは、メニューコマンドを選択する必要があります。このチュー トリアルと「GarageBand
」の「ヘルプ」メニューでは、メニューコマンドを次のように記述し ています: 「編集」>「選択項目を結合」と選択します。 このように、「」で囲まれた用語が不等号(>)でつながれている場合、最初の用語は「GarageBand
」 のメニューバーに表示されるメニュー名です。「>」以降の語はそのメニューから選択するコマン ドを表します。必要なもの
「GarageBand
」で音楽を作成するのに必要なものは、「お読みください」ファイルに記載されて いるシステム要件を満たしたMacintosh
だけです。音楽制作の可能性を広げるために、必要に 応じて以下の機材を使用できます:Â
声または生楽器を録音するためのマイクÂ
エレクトリックギターやエレクトリックベースなどの電気楽器Â
マイクと楽器をコンピュータに接続するためのオーディオインターフェイスÂ
ソフトウェア音源を演奏/録音するためのUSB
(Universal Serial Bus
)またはその他のMIDI
準拠の音楽用キーボード
Â
作成した音楽をよりよい音質で聴くためのスピーカーまたはモニタヘルプを参照する
チュートリアルを進めていく際には、次のような参考情報を利用できます:Â
オンスクリーンヘルプ: 「GarageBand
」にはヘルプシステムが組み込まれています。 「GarageBand
」のプロジェクトが開いている状態で、「ヘルプ」>「GarageBand
ヘルプ」と 選択します。ヘルプページが開いたら、ページの最上部にある検索フィールドに単語かフレー ズを入力するか、トピック領域でどれかをクリックすれば、特定の作業をするのに必要な細か い手順が表示されます。Â
ヘルプタグ: ヘルプタグには、ボタンやツール、その他の画面上の項目の機能についての説明 が表示されます。ヘルプタグを表示するには、項目の上にポインタをしばらく置いたままにし ます。詳しい情報を探す
新機能のお知らせ、使いこなしのヒント、サポートされる音楽機器の一覧など、「GarageBand
」 の最新情報については、「GarageBand
」のWeb
サイト(www.apple.com/jp/ilife/garageband
) を参照してください。サポート情報については、「
GarageBand
」のサポートサイト(www.apple.com/jp/support/
2
8 2GarageBand
各部の説明
こ の章 で は、
「
GarageBand
」のウ イン ド ウ につ い て 説明 し ま す。
チュートリアルを円滑に進められるように、コントロールの名前と場
所を覚えておきましょう。
「GarageBand
」のコントロールの名前や機能を知っておけば、「GarageBand
」のヘルプで疑問 点の答えを簡単に見つけられるようになるので、以降の章のチュートリアルを最後まで終えるつ もりがなくても、この章の内容に目を通すと役に立ちます。この章の説明だけで、すぐにプロ ジェクトの作業に取り掛かれる場合もあります。 「GarageBand
」のウインドウには、タイムライン、ループブラウザ、エディタ、「トラック情報」 パネルがあります。タイムラインでは音源の録音、リージョンのアレンジ、プロジェクトのミッ クスを行い、ループブラウザではループの検索とプレビューを行い、「トラック情報」パネルで は音源、エフェクト、および入力の設定を変更します。第 2章 GarageBand各部の説明 9
「
GarageBand
」のウインドウ
J I H G E D A B FF C10 第2章 GarageBand各部の説明
A
トラックヘッダ: 音源のアイコンと名前が各トラックのヘッダの左に表示されます。新しいトラック名を入 力するには、名前をクリックします。録音可能ボタン(赤い丸のボタン)をクリックしてトラックの録音を オンにします。トラックの音が出ないようにするには、ミュートボタン(スピーカーアイコンの付いたボタ ン)をクリックします。特定のトラックだけを聴くには、ソロボタン(ヘッドフォンアイコンの付いたボタ ン)をクリックします。トラックをロックするには、トラックのロックボタン(南京錠アイコンの付いたボ タン)をクリックします。トラックのオートメーションカーブを表示するには、三角形をクリックします。B
トラックミキサー: パンダイヤルをドラッグして、トラックのパンポジション(ステレオ音場の左右の位置) を調整します。音量スライダをドラッグして、トラックの音量を調整します。レベルメーターを見て、録音 /再生中のトラックの音量レベルを確認します。C
タイムライン: リアル音源やソフトウェア音源の録音、ループの追加、およびリージョンのアレンジを行う トラックが表示されます。また、ここにはビートルーラも表示されます。ビートルーラは、再生ヘッドを移 動したりタイムライン上の項目をビートや小節にそろえるのに使います。タイムラインの機能およびコント ロールの詳細については、 11 ページの「タイムライン」を参照してください。D
拡大/縮小スライダ: 拡大/縮小スライダをドラッグすると、タイムラインを拡大して一部を細かく表示し たり、タイムラインを縮小して広い範囲を表示したりできます。E
トラックを追加ボタ ン(+): クリックすると、タイムラインの既存の トラックの下にトラックが追加され ます。F
ループブラウザボタンとエディタボタン: クリックすると、ループブラウザまたはエディタが開きます。G
トランスポートコントロール: 録音ボタンをクリックすると、録音が開始されます。再生ボタンをクリック すると、プロジェクトの再生が開始または停止されます。頭出しボタン、巻き戻しボタン、または早送りボ タンをク リックすると、再 生ヘッドがプロ ジェクトのさま ざまな部分に 移動します。サイク ルボタンをク リックすると、サイクルリージョン機能のオン/オフが切り替わります。H
LCD: LCDには、時間、小節、コード、プロジェクトの 4つのモードがあります。 時間モードと小節モードでは、再生ヘッドの位置が絶対的な時間(時、分、秒、ミリ秒)または音楽的な時 間(小節、ビート、単位)で表示されます。再生ヘッドを移動するには、ドラッグするか、数字をダブルク リックします。 コードモードでは、ソフトウェア音源を演奏するときにコード記号が表示されます。また、内蔵のチューナー を利用すれば、コンピュータに接続されたギターなどのリアル音源をチューニングすることもできます。 プロジェクトモードでは、プロジェクトに別のキーや拍子を選択したり、プロジェクトのテンポを変更した りできます。I
マスター音量スライダおよびレベルメーター: 音量スライダをドラッグして、プロジェクトのマスター音量 レベルを調整します。レベルメーターを監視して、プロジェクトを書き出す前にクリップノイズが発生して いないかどうかを確認してください。J
トラック情報ボタン とメディアブラウザボタン: クリックすると、「トラック情報」パネルまたは「メディ アブラウザ」が開きます。第 2章 GarageBand各部の説明 11
タイムライン
タイムラインには、リアル音源やソフトウェア音源の録音、ループの追加、およびリージョンの アレンジを行うトラックが表示されます。 A C E F G H J I D B12 第2章 GarageBand各部の説明
A
ビートルーラ: タイムライン上に、音楽的な時間単位であるビートと小節が表示されます。ビートルーラを クリックすることで、再生ヘッドをタイムライン内の特定の位置に移動できます。B
トラック: トラックでは、音楽を配置したり、リアル音源やソフトウェア音源を録音したり、それらのサウ ンドをまとめたりすることができます。プロジェクトにループを追加すると、新しいトラックが作成されま す。ミュージックをアレンジするときには、タイムラインでトラックのリージョンを編集します。C
再生ヘッド: プロジェクト内での、現在再生している位置や、再生ボタンをクリックしたときに再生が開始 される位置を示します。カットまたはコピーした項目は、再生ヘッドの位置にペーストされます。再生ヘッ ドを移動すれば、プロジェクト内での再生位置を変更できます。D
アレンジトラック: アレンジリージョンにアレンジトラックを追加すると、プロジェクトのさまざまな部分 を定義できるようになります(たとえばイントロ、Aメロ、サビなど)。アレンジリージョンをコピーした り移動したりすれば、プロジェクトのアレンジを変更できます。E
グリッドボタン: タイムライングリッドの音符の値(音価)を選択するか、または「自動」を選択して、拡 大/縮小時に値が変化するようにします。F
オートメーションカーブ: 音量やパンやその他のパラメータを表すオートメーションカーブをトラックに追 加し、それぞれのカーブにコントロールポイントを追加して調整すると、音量などのパラメータが時間とと もに変化するようになります。G
リージョン: リアル音源やソフトウェア音源を録音したり、ループを追加したりするときには、タイムライ ンにリージョンを作成します。リージョンをコピーまたはペーストしたり、リージョンのループ、サイズ変 更、移動、トランスポーズなどを行ったり、リージョンにその他の変更を加えたりすることによって、ミュー ジックをアレンジすることができます。H
マスタートラック: マスタートラックにオートメーションカーブを追加すると、プロジェクト全体の音量を 変更したり、フェードイン/フェードアウトを追加したり、テンポを変更したり、プロジェクトの一部を別 のキーにトランスポーズしたりできるようになります。I
再生ヘッドロックボタン: タイムラインとエディタで再生ヘッドのロックを解除すると、タイムラインとエ ディタで曲の別の部分を表示できるようになります。J
スクロールバー: 水平方向のスクロールバーをドラッグすると、プロジェクトのほかの部 分に移動します。 垂直方向のスクロールバーをドラッグすると、現在表示されていないトラックが表示されます。第 2章 GarageBand各部の説明 13
エディタ
エディタでは、トラックの一部が顕微鏡のように拡大して表示されます。エディタを使ってリア ル音源やソフトウェア音源のリージョンを編集することができます。リアル音源の場合
リアル音源トラックを選択すると、トラックのリージョンの波形がトラックエディタに表示され ます。エディタでは、リージョンの切り出し、結合、トランスポーズ、および名前の変更ができ ます。 J E F G H C B A D IA
「名前」フィールド: 選択したリージョンの新しい名前をフィールドに入力します。B
「ピッチ」スライダおよびフィールド: スライダをドラッグすると、選択したリージョンを最大で 12半音上 または下にトランスポーズできます。半音の数をフィールドに入力することもできます。ピッチスライダと ピッチフィールドは、トラック上でリージョンが選択されている場合にのみ表示されます。C
「テンポとピッチに従う」チェックボックス: このチェックボックスを選択すると、指定したリージョンが プロジェクトのテンポとキーに追従するようになります。このチェックボックスは、トラック上のリージョ ンが選択されている場合にのみ表示されます。D
拡大/縮小スライダ: 拡大/縮小スライダをドラッグすると、拡大して細部を表示したり、縮小して広い範 囲を表示したりできます。エディタでの拡大/縮小は、タイムラインとは無関係に行われます。E
ビートルーラ: エディタに表示されている領域のビートと小節が表示されます。F
波形ディスプレイ: トラック中のリージョンの波形が表示されます。G
再生ヘッド: プロジェクトの現在再生中の位置を示します。H
「チューニング補正」スライダおよびチェックボ ックス: 右側にドラッグするとチューニングの補正量が増 え、左側にドラッグ すると補正量が減ります。「キーに限定」チェックボッ クスを選択すると、プロジェク トのキーの音階に合わせてチューニング補正が行われます。I
「タイミング補正」スライダおよびポップアップ メニュー: 右側にドラッグするとタイミングの補正量が増 え、左側にドラッグすると補正量が減ります。タイミング補正の基準となる音符の値(音価)をポップアッ プメニューから選択します。J
スクロールバー: 水平方向のスクロールバーをドラッグすると、トラックのほかの部分に移動します。14 第2章 GarageBand各部の説明
ソフトウェア音源
–
グラフィック表示の場合
ソフトウェア音源トラックを選択すると、トラックまたは選択したリージョンがグラフィック形 式でエディタに表示されます。ソフトウェア音源リージョンの音符を個別に編集したり、音符の タイミングを修正したり、リージョンをトランスポーズしたり、リージョンの名前を変更したり することができます。音楽キーボードの演奏時に録音されたピッチベンド、モジュレーションホ イール、サステインペダルなどのコントローラデータを表示して編集することもできます。 D C B A F H I G E K JA
「名前」フィールド: 選択したリージョンの新しい名前をフィールドに入力します。B
「ピッチ」スライダおよびフィールド: スライダをドラッグすると、選択したソフトウェア音源リージョンを 最大で36半音上または下にト ランスポーズできます。半音の数をフィールドに入 力することもできます。 ピッチスライダとピッチフィールドは、トラック上でリージョンが選択されている場合にのみ表示されます。C
ベロシティスライダおよびフィールド: スライダをドラッグすると、選択した音符のベロシティを変更でき ます。ベロシティの値をこのフィールドに入力することもできます。音符のベロシティは、その音符を演奏 するときのキーを押す強さを反映します。ピッチスライダとピッチフィールドは、トラック上でリージョン が選択されている場合にのみ表示されます。D
拡大/縮小スライダ: ドラッグすると、拡大して細部を表示したり、縮小して広い範囲を表示したりできます。E
グラフィック/楽譜表示ボタン: クリックすると、エディタがグラフィック表示または楽譜表示に切り替わ ります。F
表示ポップアップメニュー: 音符またはコントローラデータをエディタに表示するかどうかを選択します。G
「タイミング補正」スライダおよびポップアップ メニュー: 右側にドラッグするとタイミングの補正量が増 え、左側にドラッグすると補正量が減ります。タイミング補正の基準となる音符の値(音価)をポップアッ プメニューから選択します。H
ビートルーラ: エディタに表示されている領域のビートと小節が表示されます。I
再生ヘッド: プロジェクトの現在再生中の位置を示します。J
音符/コ ントローラデータ の表示: ソフトウェア音源リ ージョンの個々 の音符がグラフ形 式で表示されま す。音符を移動したり音符のサイズを変更したりすると、音符のピッチ、再生が開始される位置、および再 生される長さを調整することができます。コントローラデータを表示するには、表示ポップアップメニュー から表示したいコントローラ情報のタイプを選択してください。K
スクロールバー: 水平方向のスクロールバーをドラッグすると、トラックのほかの部分に移動します。第 2章 GarageBand各部の説明 15
ソフトウェア音源
–
楽譜表示の場合
ソフトウェア音源トラックおよびリージョンは楽譜形式で表示することもできます。楽譜表示で は、音符、和音など、音楽イベントが、標準的な記譜法で表示されます。楽譜表示では、音符を 編集したり、コントローラ情報(ベロシティやサステインのペダル記号を含む)を編集したりす ることができます。 L D C B A F I J H G E KA
「名前」フィールド: 選択したリージョンの新しい名前をフィールドに入力します。B
「ピッチ」スライダおよびフィールド: スライダをドラッグすると、選 択したソフトウェア音源リージョン を最大で 36半音上または下にトランスポーズできます。半音の数をフィールドに入力することもできます。C
ベロシティスライダおよびフィールド: スライダをドラッグすると、選択した音符のベロシティを変更でき ます。ベロシティの値をこのフィールドに入力することもできます。音符のベロシティは、その音符を演奏 するときのキーを押す強さを反映します。D
拡大/縮小スライダ: ドラッグすると、拡大して細部を表示したり、縮小して広い範囲を表示したりできます。E
グラフィック/楽譜表示ボタン: クリックすると、エディタがグラフィック表示または楽譜表示に切り替わ ります。F
音符の値ボタンクリックすると、追加する音符の値(音価)を選択できます。G
「タイミング補正」スライダおよびポップアップ メニュー: 右側にドラッグするとタイミングの補正量が増 え、左側にドラッグすると補正量が減ります。タイミング補正の基準となる音符の値(音価)をポップアッ プメニューから選択します。H
音部記号セレクタ: 楽譜表示で別の音部記号を選択します。I
ビートルーラ: エディタに表示されている領域のビートと小節が表示されます。J
再生ヘッド: プロジェクトの現在再生中の位置を示します。K
楽譜表示: ソフトウェア音源リージョンの音楽イベントを、標準的な記譜法で表示します。音符を移動すれ ば、音符のピッチ、再生が開始される位置、および再生される長さを調整できます。L
スクロールバー: 水平方向のスクロールバーをドラッグすると、トラックのほかの部分に移動します。16 第2章 GarageBand各部の説明
Podcast
とムービーの場合−マーカー表示
Podcast
エピソードで作業を行っているときには、エディタでマーカーを表示したり編集したり できます。マーカーリストで、各マーカーの時間位置、マーカーリージョンアートワーク、URL
、URL
タイトル、およびチャプタ・タイトルを編集できます。また、エディタでエピソードアート ワークを追加することもできます。 F E G H I D B A CA
「エピソードアートワーク」ウェル: Podcastの目印となるアートワークをここにドラッグします。( Podcast を作成する場合にのみ表示されます。)B
「チャプタをマーク」チェックボックス: 選択したマーカーでチャプタをマークするかどうかを示します。 「アートワークを表示」チェックボックス: 選択したマーカーがマーカーリージョンアートワークを含むか どうかを示します。( Podcastを作成する場合にのみ表示されます。) 「 URLを表示」チェックボックス: 選択したマーカーに URLがあるかどうかを示します。C
「マーカーを追加」ボタン: 再生ヘッドの位置にマーカーを追加します。D
マーカーリスト: それぞれのマーカーの開始時間、アートワーク( Podcastの場合)またはビデオフレーム (ビデオの場合)、チャプタ・タイトル、 URL、 URLタイトルを表示します。E
「時間」カラム: それぞれのマーカーの開始時間を表示します。F
「アートワーク」カラム: それぞれのマーカーリージョンのアート ワークを表示します。アートワークを追 加するには、「メディアブラウザ」からイメージファイルをドラッグします。( Podcastを作成する場合にの み表示されます。) 「静止画フレーム」カラム: それぞれのマーカーの位置のビデオフレームを表示します。(ビデオを作成する 場合にのみ表示されます。)G
「チャプタ・タイトル」カラム: それぞれのチャプタマーカーのタイ トルを表示します。クリックしてマー カーのタイトルを入力します。H
「 URL タイトル」カラム: それぞれのマーカーリージョンの URLのタイトルを表示します。クリックして URLのタイトルを入力します。I
「 URL」カラム: それぞれのマーカーリージョンの URLを表示します。リンクを表示したい Webサイトの第 2章 GarageBand各部の説明 17
ループブラウザ
ループブラウザを使うと、ループをすばやく検索してプロジェクトに追加することができます。 ループの検索は、音源、音楽のジャンル、またはムードのキーワードを使用して行うことができ ます。テキスト検索を実行して、何種類かの方法で検索結果を絞り込むこともできます。ループ ブラウザには、一致する各ループのテンポ、キー、およびビート数が表示されます。ループをプ ロジェクトに追加する前にループブラウザでプレビューしたり、ループブラウザにループをド ラッグして「GarageBand
」に追加したりすることができます。ループブラウザでは、ボタン表 示、カラム表示、Podcast
サウンド表示の3
通りの方法でループを検索できます。ボタン表示と
Podcast
サウンド表示
ボタン表示では、ループブラウザにキーワードボタンのセットが表示されます。ボタンをクリッ クすると、そのキーワードに一致するループが結果リストに表示されます。複数のボタンをク リックすると、選択したすべてのキーワードに一致するループに結果が絞り込まれます。Podcast
サウンド表示はボタン表示に似ていますが、サウンドエフェクトやジングルなど、Podcast
に適したループをフィーチャーしたキーワードボタンが表示されます。Podcast
サウン ド表示のボタンでの作業方法は、ボタン表示の場合と同じです。 C D E F G H B AA
キーワードボタン: キーワードボタンをクリックすると、そのキーワードに一致するループが結果リストに 表示されます。複数のキーワードをクリックすると、結果を絞り込むことができます。B
「リセット」ボタン: 現在選択されているすべてのボタンの選択を 解除して、新しい検索を開始できるよう にします。C
表示ボタン: ボタンをどれかクリックして、カラム表示、ボタン表示、Podcastサウンド表示を切り替えます。D
「スケール」ポップアップメニュー: スケールタイプを選択すると、そ の音階を使用するループだけが表示 されます。E
検索フィールド: フィールドにテキストを入力すると、ファイル名かパスにそのテキストを含むループが表 示されます。F
プレビュー音量スライダ: スライダをドラッグすると、プレビューしているループの音量を調整できます。18 第2章 GarageBand各部の説明
カラム表示
カラム表示では、ループブラウザにキーワードの種類、カテゴリ、およびキーワードのカラムが 表示されます。キーワードの種類をクリックするとそのタイプのカテゴリが表示され、カテゴリ をクリックするとキーワードが表示され、キーワードをクリックすると一致するループが結果リ ストに表示されます。複数のキーワードをクリックすると、選択したキーワードのいずれかに一 致するループが表示され、より多くの検索結果が表示されます。G
結果リスト: 選択したキーワードに一致するループが表示されます。各ループのテンポ、キー、およびビー ト数も表示されます。結果リスト内のループをクリックすると、そのループをプレビューできます。ループ の「お気に入り」チェックボックスをクリックすると、そのループがお気に入りに追加されます。H
ループ・ライブラリ・ポップアップメニュー: ポップアップメニューからループブラウザに表示したいルー プを選択します。 F E G D B A C HA
キーワードタイプカラム: キーワードタイプをクリックすると、そのキーワードタイプに属するカテゴリが 中央のカラムに表示されます。B
カテゴリカラム: カテゴリをクリックすると、そのカテゴリに属するキーワードが右側のカラムに表示され ます。C
キーワー ドカラム: キーワードをク リックすると、一致 するループが結 果リストに表 示されます。複数の キーワードをクリックすると、結果を拡張することができます。D
表示ボタン: ボタンをどれかクリックして、カラム表示、ボタン表示、Podcastサウンド表示を切り替えます。E
「スケール」ポップアップメニュー: スケールタイプを選択すると、そ の音階を使用するループだけが表示 されます。F
検索フィールド: フィールドにテキストを入力すると、ファイル名またはパスにそのテキストを含むループ が表示されます。G
プレビュー音量スライダ: スライダをドラッグすると、プレビューしているループの音量を調整できます。H
結果リスト: 選択したキーワードに一致するループが表示されます。各ループのテンポ、キー、およびビー ト数も表示されます。結果リスト内のループをクリックすると、そのループをプレビューできます。ループ の「お気に入り」チェックボックスをクリックすると、そのループがお気に入りに追加されます。第 2章 GarageBand各部の説明 19
「トラック情報」パネル
「トラック情報」パネルには、選択したトラックの現在の音源とエフェクトと入力の設定が表示 され、マスタートラックの場合にはマスターエフェクト設定が表示されます。これらの設定は 「トラック情報」パネルで変更できます。リアル音源トラックとソフトウェア音源トラック
「トラック情報」パネルの一部のコントロールは、リアル音源トラックの場合とソフトウェア音 源トラックの場合とで異なります(下記を参照)。 I B A C D E F G H20 第2章 GarageBand各部の説明
A
音源ライブラリポップアップメニュー: カテゴリ・リストや音源リストに表示したい音源を選択します。B
音源カテゴリ・リスト: 音源のカテゴリをクリックすると、そのカテゴリに属する音源が右側の音源リスト に表示されます。C
音源リスト: リストから音源をクリックします。D
音源アイコンポップアップメニュー: クリックすると、表示されたアイコンメニューから新しい音源アイコ ンを選択できます。アイコンを使い分けると、同種の音源を使うトラックを区別しやすくなります。E
「詳細」の三角形: クリックすると、音源とエフェクトの設定が表示されます。F
エフェクトのチェックボックス、スライダ、およびポップアップメニュー: エフェクトのチェックボックス をクリックすると、エフェクトのオンとオフが切り替わります。スライダをドラッグしてエフェクトのレベ ルを調整するか、またはポップアップメニューから項目を選択します。エフェクトの左端を上下にドラッグ すると、エフェクトを並べ替えることができます。「トラック情報」パネルには、リアル音源用とソフトウェ ア音源用に次のエフェクトがあります: Â「ゲート」スライダ(リアル音源トラックのみ): スライダをドラッグすると、ゲートの適用量を調整でき ます。ゲートは入力ソースのノイズを軽減します。 Â音源ジェネレータとジェネレータプリセットのポップアップメニュー(ソフトウェア音源トラックの み): メニューから、音源ジェネレータとジェネレータのプリセットを選択します。 Â「コンプレッサー」ポップアップメニュー: ポップアップメニューからコンプレッションの設定を選択し ます。 Â「ビジュアル EQ」ポップアップメニュー: ポップアップメニューから EQ(イコライザー)の設定を選択 します。編集ボタンをクリックすると、ビジュアル EQをグラフィカルに編集できます。 Âエフェクトおよびエフェクト設定ポップアップメニュー: チェックボックスをクリックすると、追加した エフェクトのオンとオフを切り替えることができます。左のポップアップメニューからエフェクトを選択 して、右のポップアップメニューからエフェクトのプリセットを選択します。 Â「エコー」スライダ: スライダをドラッグすると、エコーの適用量を調整できます。 Â「リバーブ」スライダ: スライダをドラッグすると、リバーブの適用量を調整できます。G
「入力源」ポップアップメニュー(リアル音源トラックの場合のみ): リアル音源を録音する場合の入力ソー スを選択します。 「モニタ」ポップアップメニュー: モニタリングをオンにすると、演奏 中に音源の音が聴こえるようになり ます。モニタリングをオンにするときには、フィードバック保護の有無を選択できます。 「レコーディングレベル」スライダとチェックボックス: ドラッグして、そのトラックの音量を設定します。 「自動レベルコントロール」チェックボックスを選択すると、「 GarageBand」によって、クリッピング防止 のために録音レベルが下げられます。H
エフェクトの編集ボタン: クリックすると、エフェクトのプリセットウインドウが表示されます。このウイ ンドウで、エフェクトのプリセットを編集できます。I
「音源を保存」および「音源を削除」ボタン: 音源を保存するときは、「音源を保存」ボタンをクリックしま す。保存した音源を削除するときは、「音源を削除」ボタンをクリックします。第 2章 GarageBand各部の説明 21
マスタートラック
マスタートラックの「トラック情報」パネルには、プロジェクト全体に適用されるグローバルな プロジェクト設定とエフェクト設定が表示されます。グローバルなプロジェクト設定には、テン ポ、拍子、およびキーが含まれます。グローバルなエフェクト設定には、マスターのエコー、リ バーブ、イコライザー、およびコンプレッサーが含まれます。 I B A C G H J I F E D22 第2章 GarageBand各部の説明 各トラックの「エコー」スライダと「リバーブ」スライダを使って、そのトラックからマスター のエコー/リバーブエフェクトに送られるエコーやリバーブのレベルを制御します。マスタート ラックの「トラック情報」パネルでは、マスターのエコーとリバーブを変更できます。
A
マスターエフェクトポップアップメニュー: ポップアップメニューから、カテゴリ・リストやエフェクトリ ストに表示したいマスターエフェクトを選択します。B
マスターエフェクトカテゴリ・リスト: カテゴリをクリックすると、そのカテゴリに属するエフェクトが右 側のマスターエフェクトリストに表示されます。C
マスターエフェクトリスト: リストからマスターエフェクトのセットをクリックします。D
「テンポ」スライダとフィールド: スライダをドラッグするかフィ ールドに新しいテンポを入力して、プロ ジェクトのテンポを変更します。E
「拍子」ポップアップメニューとフィールド: ポップアップメニューから拍子記号を選択します。F
「キー」とスケールタイプのポップアップメニュー: 「キー」ポップアップメニューからキーを選び、スケー ルのポップアップメニューから音階を選びます。G
「詳細」の三角形: クリックすると、グローバルなエフェクト設定が表示されます。H
エフェクトのチェックボックス、ポップアップメニューおよびスライダ: エフェクトのチェックボックスを クリックすると、エフェクトのオンとオフが切り替わります。エフェクトを調整するときは、ポップアップ メニューから項目を選択するか、スライダをドラッグします。「トラック情報」パネルには、マスタートラッ ク用に次のエフェクトがあります: Â「エコー」ポップアップメニュー: グローバルなエコープリセットを選択します。 Â「リバーブ」ポップアップメニュー: グローバルなリバーブプリセットを選択します。 Âエフェクトおよびエフェクト設定ポップアップメニュー: チェックボックスをクリックすると、追加した エフェクトのオンとオフを切り替えることができます。左のポップアップメニューからエフェクトを選択 して、右のポップアップメニューからエフェクトのプリセットを選択します。 Â「ビジュアル EQ」ポップアップメニュー: メニューからグローバルなイコライザーの設定を選択します。 Â「 コンプレッサー」ポップアップ メニュー: メニューからグローバルなコンプ レッサーの設定を選択しま す。 Â「ダッキング機能」ポップアップメニュー: ダッキングをオンにした場合には、メニューからダッキング の設定を選択します。I
エフェクトの編集ボタン: クリックすると、エフェクトのプリセットウインドウが表示されます。このウイ ンドウで、エフェクトのプリセットを編集できます。J
「マスターを保存」および「マスターを削除」ボタン: マスターエフェクトのセットを保存するときは、「マ スターを保存」ボタ ンをクリックします。保存したマス ターエフェクトのセットを削除 するときは、「マス ターを削除」ボタンをクリックします。第 2章 GarageBand各部の説明 23
メディアブラウザ
「メディアブラウザ」を使うと、
iTunes
ライブラリの曲、iPhoto
ライブラリの写真、iMovie
プ ロジェクトやその他のビデオファイルを検索して追加することができます。 B E A D CA
「オーディオ」ボタン、「写真」ボ タン、「ムービー」ボタン: 使用するメディアファイルの種類を表すボタ ンをクリックします。B
ソースリスト: 使いたいファイルが存在するフォルダに移動します。また、 Finderからフォルダをドラッグ して追加することもできます。C
メディアリスト: プロジェクトに追加するメディアファイルの表示、プレビュー、選択を行います。D
再生ボタン: クリックすると、選択したメディアファイルをプレビューできます。E
検索フィールド: テキストを入力して、それに一致する名前のファイルを検索します。3
24 3チュートリアル
1
:
GarageBand
プロ
ジェクトを作成する/再生する/保存
する
「
GarageBand
」のプロジェクトには、ミュージックとそれに加えた
すべての変更結果が保存されます。
プロジェクトは作成して保存できるほか、タイムラインでループを追加したり自分の演奏を録音 したり、再生して自分のミュージックを聴いたりすることができます。 このチュートリアルでは、以下の方法について学びます:Â
新規プロジェクトを作成するÂ
プロジェクトのテンポ、拍子、キーを設定するÂ
プロジェクトを再生するÂ
プロジェクトを保存する新規プロジェクトを作成する
「GarageBand
」での作業は、新しいプロジェクトを作成することから始まります。プロジェク トには、音楽とそれに施したすべての変更結果が含まれています。新規プロジェクトを作成する ときには、テンポ、拍子、およびキーを設定します。これらの設定は、後でLCD
(液晶ディスプ レイ)か「トラック情報」パネルで変更できます。 新規プロジェクトを作成するには:1
「ファイル」>「新規」と選択します。2
「GarageBand
」の画面が表示されたら、「新規ミュージックプロジェクトを作成」を選択します。3
「新規プロジェクト」ダイアログで「別名で保存」フィールドにプロジェクトの名前を入力し、プ ロジェクトを保存する場所に移動します。第 3章 チュートリアル1:GarageBandプロジェクトを作成する/再生する/保存する 25
4
プロジェクトのテンポ、拍子、およびキーを設定します。詳しくは、以下の手順を参照してくだ さい。 テンポを設定する どのプロジェクトにも、速度すなわちテンポがあります。テンポによって、そのプロジェクトの ビート(リズムの基本となるパルス)の発生頻度が決まります。テンポは、1
分あたりのビート 数(bpm)で測定されます。テンポは、60
∼240 bpm
の間の好きな速度に設定できます。デ フォルトのテンポは120 bpm
です。このテンポは、 ポピュラー音楽でよく使われます。5
「テンポ」スライダをドラッグしてプロジェクトのテンポを設定してください。左にドラッグす るとテンポが遅くなり、右にドラッグすると速くなります。テンポフィールド(「bpm
」と表記 されているフィールド)にテンポを直接入力することもできます。 拍子を設定する どのプロジェクトにも拍子があります。拍子によってビートと小節の関係が変化します。プロ ジェクトの拍子はスラッシュで区切られた2
つの数字で構成されており、分数のように見えま す。左の数字は各小節の拍数を表し、右の数字はビート値(1
拍の音の長さ)を表します。 「GarageBand
」のプロジェクトには、2/2
、2/4
、3/4
、4/4
、5/4
、7/4
、6/8
、7/8
、9/8
、12/8
のいずれかの拍子を使用できます。デフォルトの拍子は一番よく使われる4/4
です。6
「拍子」ポップアップメニューから拍子記号を選択します。 「テンポ」スライダ キーのポップアップメニュー 「拍子」ポップ アップメニュー スケールのポップアップメニュー26 第3章 チュートリアル1:GarageBandプロジェクトを作成する/再生する/保存する キーを設定する どのプロジェクトにもキーがあります。キーによって中心となる音(主音)が決まり、音楽で使 われるその他の音は主音との相対的な関係で決まります。キーは、
A
からG
シャープ(G#
)の 間で任意に選択できます。キーのほかに、メジャースケールとマイナースケールのどちらかを選 択します。7
「キー」ポップアップメニューからキーを選び、その右にあるスケールのポップアップメニュー から「メジャー」または「マイナー」を選択してください。8
プロジェクトの設定が終わったら、「作成」をクリックします。 参考:テンポと拍子とキーは、後でLCD
かマスタートラックの「トラック情報」パネルで変更 できます。 新規プロジェクトが画面に表示されます。新規プロジェクトにはデフォルトでトラックがひとつ 含まれており、すでに「Grand Piano
」音源が読み込まれて演奏できる状態になっています。プ ロジェクトの長さは、最大で9999
小節までです。 「GarageBand
」ウインドウの中心を占める領域はタイムラインで、トラックと呼ばれる横長の 行に分かれています。ミュージックはトラックに収められます。左側の領域にはトラックヘッダ があり、トラックごとの音量などの設定をここで調整できます。タイムラインの下には各種の編 集/表示用のボタンが並んでいるほか、プロジェクトを再生するのに使用するトランスポートコ ントロールがあります。「GarageBand
」ウインドウの詳細については、第2
章「GarageBand
各部の説明」を参照してください。 「GarageBand
」を使ってミュージックを作成するには、次の3
つの方法を利用できます:Â
Apple Loops
を追加するÂ
マイクや電気楽器をコンピュータに接続してサウンドを録音するÂ
USB
またはMID
キーボードを接続して「GarageBand
」の内蔵ソフトウェア音源を演奏するMagic GarageBand
を使用して自動的にプロジェクトを作成する
Magic GarageBand
を利用して「GarageBand
」にプロジェクトを自動作成させることもできます。「
GarageBand
」によってMagic GarageBand
プロジェクトが作成される際にミュージックのジャンル(スタイル)を選択して、音源を選択することができます。「
GarageBand
」によっ て作成されるこの種のプロジェクトも、普通の「GarageBand
」プロジェクトと同様に再生した り編集したり共有したりできます。プロジェクトを自動的に作成するには:
1
「ファイル」>「新規」と選択します。第 3章 チュートリアル1:GarageBandプロジェクトを作成する/再生する/保存する 27
3
Magic GarageBand
ステージが表示されたら、ステージの下にある大型の四角形のジャンルボタ ンのどれかをクリックして曲のジャンルを選択します。4
曲をプレビューするには、「曲の一部」または「曲全体」をクリックし、次に「再生」(π
)ボタ ンをクリックします。 再生ボタンをクリックすると、初回は曲の再生が始まるまでしばらく時間がかかります。ステー ジの下のインジケータに、曲を開く作業の進行状況が表示されます。5
曲に使用する別の音源を選択するには、「オーディション」ボタンをクリックします。Magic GarageBand
ステージでカーテンが開き、曲に使用されている音源が示されます。 ジャンルの選択に これらのボタンの どれかを使用します 曲のプレビューを聴くには このボタンをクリックします 選択した音源を変更 するのに使用する ボタン 新しいプロジェクトを作成 するときにクリックします28 第3章 チュートリアル1:GarageBandプロジェクトを作成する/再生する/保存する
6
ステージ上の音源のどれかを選択し、ステージの下に表示される音源の一覧からどれか別の音源 を選択します。7
使用したい音源を選択した後、「再生」をもう一度クリックし、選択した新しい音源で曲を聴き ます。8
曲の準備ができたら、「プロジェクトを作成」をクリックします。 「GarageBand
」ウインドウが表示されます。音源ごとにトラックが表示され、各音源のミュー ジックが含まれたリージョンが示されます。 曲が「GarageBand
」のタイムラインに表示されたら、別の音源のリージョンを編集したり、「マ イ音源」のパートを録音したり、その他の変更をプロジェクトに加えることができるようになり ます。プロジェクトを再生する
プロジェクトにループや録音を追加したら、再生してサウンドを聴いてみましょう。プロジェク トを再生するには、タイムラインの下のバーにあるトランスポートコントロールを使用します。 トランスポートコントロールは、テープレコーダーやCD
プレーヤーの再生コントロールに似て います。左から右の順に、次のようなボタンが用意されています:Â
録音: 録音を有効にしたトラックの録音を開始します。Â
頭出し: 再生ヘッドをプロジェクトの先頭に戻します。Â
戻る(巻き戻し): 再生ヘッドを1
小節前に戻します。Â
再生/一時停止: プロジェクトの再生を開始または停止します。Â
早送り: 再生ヘッドを1
小節先に進めます。Â
サイクル: サイクルリージョンのオン/オフを切り替えます。 再生ボタン サイクルボタン 録音ボタン第 3章 チュートリアル1:GarageBandプロジェクトを作成する/再生する/保存する 29
プロジェクトを保存する
プロジェクトを一部変更したので、ここでその作業を保存しておきましょう。 プロジェクトを保存するには:m
「ファイル」>「保存」と選択します( または、コマンド+S
キーを押します)。 プロジェクトを閉じる際に、デフォルトでは「GarageBand
」によってそのプロジェクトのiLife
プレビューが作成されます。iLife
プレビューを使えば、「メディアブラウザ」やその他のiLife
ア プリケーションでプロジェクトをプレビューできます。ただし、プレビューが作成されるとプロ ジェクトのファイルサイズが増加する場合があります。プロジェクトにiLife
プレビューを作成 するかどうかは、「GarageBand
」の「環境設定」の「一般」パネルで選択できます。 プロジェクトをアーカイブとして保存することもできます。プロジェクトをアーカイブとして保 存すると、そのプロジェクトが使用するすべてのオーディオファイル、ループ、およびその他の メディアがプロジェクトファイルに保存されます。この機能は、別のコンピュータにプロジェク トをコピーしたい場合や、独自のリアル音源録音を使ったプロジェクトを複製する場合に特に便 利です。 プロジェクトをアーカイブとして保存するには:1
「ファイル」>「別名で保存」と選択します。2
「別名で保存」ダイアログで、「アーカイブとして保存」チェックボックスを選択します。 また、プロジェクトは、共有しやすいように圧縮して保存できます。圧縮して保存すると、プロ ジェクトの中のオーディオが圧縮され、プロジェクトのファイルサイズが小さくなります。圧縮 することによって、音質が多少劣化することがあります。 プロジェクトを圧縮して保存するには:1
「ファイル」>「別名で保存」と選択します。2
「別名で保存」ダイアログで、「プロジェクトを圧縮して保存」チェックボックスを選択します。3
「プロジェクトを圧縮して保存」チェックボックスの横にあるポップアップメニューから、使用 したい圧縮設定を選択します。4
30
4
チュートリアル
2
:
Apple Loops
を
追加する
「
GarageBand
」では、
Apple Loops
を使ってバックトラックやリズ
ムトラックをプロジェクトに追加できます。また、ループライブラリ
に
Apple Loops
を追加して、オリジナルの
Apple Loops
を作成する
こともできます。
「
GarageBand
」には数多くのApple Loops
が付属しています。Apple Loops
は、さまざまなジャンルや、楽器、曲調の録音済み音楽フレーズで、自分のプロジェクトに追加することができ ます。ループは切れ目のない繰り返しパターンとして録音されているので、それを継続(「ルー プ」)させればそのパターンを任意の長さの時間演奏させることができます。「
GarageBand
」プ ロジェクトでApple Loops
を使用すると、 異なるキーや異なるテンポで録音されたループを自 由にミックスできるばかりか、それらをすべてプロジェクトのキーとテンポで再生できます。 現在のポピュラー音楽の多くは、「グルーヴ」や「リフ」とも呼ばれる繰り返しのリズムパター ン、特にドラムパートとベースパートを基にして作成されています。グルーヴベースのスタイル で音楽を作成する場合には、まずドラムのループを追加してからベースやその他のリズムパート のループを追加するのが効率的です。こうすればプロジェクトのリズムの「乗り」を決めること ができ、曲の一部に異なるグルーヴが混入することも防止できるため、プロジェクトの基本的な スタイルが定まります。リズムパートが完成したら、ボーカルや音源を録音してリードパートや ソロパートを追加したり、ハーモニーを付けたりすることができます。Apple Loops
をほんのいくつか追加すれば、たちまちプロジェクトの曲調を決定できます。 「GarageBand
」では、希望にかなうループの検索やプレビュー、タイムラインへの追加といっ た作業が簡単にできるようになっています。 このチュートリアルでは、以下の方法について学びます:Â
ループブラウザでループを検索しプレビューするÂ
タイムラインにループを追加するÂ
オリジナルのApple Loops
を作成するÂ
ループライブラリにループを追加する第 4章 チュートリアル2:Apple Loopsを追加する 31