3 楽器の演奏を開始するかマイクに向かって歌います。録音が始まると、選択したリアル音源ト ラックに新しいリージョンが表示されます。
4 録音が終わったら、再生ボタンをクリックしてサイクルリージョンを停止します。
5 追加のテイクを録音したい場合には、録音ボタンをクリックしてそのパートをもう一度演奏し ます。
6 サイクルリージョンを使用し終えたら、サイクルボタンをもう一度クリックして切にします。
複数のテイクを録音すると、録音されたリージョンの左上に、選択されたテイク(再生されるテ イク)を示す円が表示されます。違ったテイクを選んで聴き比べれば、どれが一番よい出来かを 判断できます。
サイクルリージョンの終端をドラッグ すれば、長さを変更できます。
第 5章 チュートリアル 3:ボーカルと楽器を録音する 43 別のテイクを選択するには:
1 タイムラインで、ループの左上にある円で囲まれた数字をクリックします。
リージョンに録音されたテイクを示す「テイク」メニューが表示されます。
2「テイク」メニューから別のテイクを選択します。
別のテイクを選択すると、ループが変更されて新しいテイクの波形が表示されます。
選択したテイクを削除するには:
m「テイク」メニューから「<テイク名>を削除」を選択します。
選択したテイク以外のすべてのテイクを削除することもできます。
すべての未使用テイクを削除するには:
m「テイク」メニューから「未使用のテイクを削除」を選択します。
同時に複数のトラックに録音する
最大で8つのリアル音源と1つのソフトウェア音源を同時に録音できます。そのため、たとえば ボーカルと音源を一緒に録音し、それと同時に伴奏トラックも録音したりすることができます。
トラックを選択すると、そのトラックが録音できるようになります(つまり、録音ボタンをク リックすると、そのトラックの録音が開始します)。各トラックの先頭にある円い録音可能ボタ ンをクリックすれば、トラックを 7 つまで追加できます。録音可能ボタンが赤くなり、そのト ラックが録音可能であることが示されます。
トラックの録音を無効にするには、トラックの先頭にある録音可能ボタンをもう一度クリックし ます。
複数のリアル音源を同時に録音するには:
1「トラック情報」パネルで、リアル音源トラックがそれぞれ別の入力源を使用する設定になって いることを確認します。
2 録音可能ボタンをクリックして、録音したいトラックを有効にします。
3 録音を開始するには、トランスポートコントロールの録音ボタンをクリックします。
ソフトウェア音源を、リアル音源と同時に録音するには:
1 録音可能ボタンをクリックして、ソフトウェア音源トラックの録音を有効にします。
2 録音を開始するには、トランスポートコントロールの録音ボタンをクリックします。
8つより多くのリアル音源トラックを有効にしたり、複数のソフトウェア音源トラックを有効に したりすると、最大の録音トラック数を超えないように、最初に有効にしたトラックから順次録 音が無効になっていきます。
複数のトラックに録音するには、2 つ以上の録音用入力チャンネルのあるオーディオインター フェイスが必要です。
44 第5章 チュートリアル 3:ボーカルと楽器を録音する
リアル音源の設定を変更する
リアル音源トラックを作成するときは、「新規トラック」ダイアログでそのトラックの音源を選 びます。音源、エフェクト、および入力設定は、「トラック情報」パネルで変更できます。
トラックの音源を変更する
リアル音源トラックのトラック音源は、変更することができます。各音源には、音源に対して最 適化されたプリセットエフェクトが含まれています。
リアル音源トラックのトラック音源を変更するには:
1 トラックを選択し、トラック情報ボタンをクリックして、「トラック情報」パネルを開きます。
2 左側のリストで音源のカテゴリを選択してから、右側のリストでトラックの音源を選択します。
入力形式と入力チャンネルを 設定する場合と、モニタの 入と切を切り替える場合に、
これらのコントロールを 使います。
このリストから音源の カテゴリを選択します。
このリストから音源を 選択します。
第 5章 チュートリアル 3:ボーカルと楽器を録音する 45
入力源を選択する
リアル音源トラックの入力源は選択することができます。入力源が複数存在する場合(たとえば 複数の出力チャンネルを装備した楽器やオーディオインターフェイスなど)には、リアル音源を 演奏したり録音したりする前に正しい入力源を選んでおかなければなりません。
リアル音源トラックの入力源を選択するには:
m そのトラックの「トラック情報」パネルで、「入力源」ポップアップメニューから入力源を選択 します。
参考:一部のオーディオインターフェイスには、入力チャンネルが複数装備されています。オー ディオインターフェイスを使ってマイクや楽器を接続している場合には、必ず「入力源」メニュー で正しい入力チャンネルを選択してください。マイクや楽器を1本のケーブルで接続するときに は入力源にモノラルを選択し、ステレオケーブルで接続する場合にはステレオを選択します。
録音レベルを調整する
リアル音源トラックの録音(入力)レベルは調整することができます。録音レベルによって、楽 器またはマイクから送られる信号のレベルが制御できます。一般に、クリッピングや歪みが発生 しない範囲でなるべく高いレベルに設定すると最も良い結果が得られます。
録音レベルを調整するには、以下のいずれかの操作を行います:
 楽器またはマイクに音量コントロールが付いている場合には、それを調整します。
 楽器またはマイクがオーディオインターフェイスに接続されている場合には、そのオーディオ インターフェイスの音量コントロールを調整します。
Â「トラック情報」パネルで、選択したチャンネルの入力音量を下げるには「レコーディングレ ベル」スライダを左方向にドラッグし、入力音量を上げるには右方向にドラッグします。
参考:一部のオーディオインターフェイスなどのデバイスでは、「GarageBand」から音量を 制御できないもあります。「トラック情報」パネルの「音量」スライダが淡色表示されている 場合には、「GarageBand」で入力音量を調整することはできません。
Â「自動レベルコントロール」チェックボックスを選択すると、録音時に自動的に「GarageBand」 によってクリッピング防止のために入力レベルが下げられたり、ノイズが大きくならないよう にレベルが上げられたりします。
参考:「モニタ」ポップアップメニューで「入(フィードバック保護が有効)」が選択されている 場合には、自動レベルコントロールを選択することはできません。
リアル音源トラックのエフェクトを追加したり調整したりすることもできます。エフェクトの使 用方法については、第 9 章「チュートリアル7:ミキシングする/エフェクトを追加する」を参 照してください。
46 第5章 チュートリアル 3:ボーカルと楽器を録音する
ギターその他の楽器をチューニングする
「GarageBand」には楽器チューナーが装備されており、コンピュータに接続されたギターやベー
スなどの楽器をチューニングするのに利用できるようになっています。楽器チューナーはどんな リアル音源にも使えますが、ソフトウェア音源には使用できません。
楽器チューナーでは水平方向に目盛りが表示され、中央に音階の名前が表示されます。リアル音 源で単音を演奏すると、表示された音名の正確なピッチを基準としたピッチが示されます。
楽器チューナーを使用するには:
1 チューニングしたいリアル音源がコンピュータに接続されていることを確認します。
2 チューニングしたい楽器のリアル音源トラックを選択します。
3 LCDディスプレイでチューナーモードを選択するか、「コントロール」>「LCDにチューナーを 表示」と選択します。
4 楽器で単音を出して、チューナーを見ます。
音を出すと、その音に最も近い音階の名前がチューナーに表示されます。音程が正確でない場合 には音名とチューナーが赤くなり、その音がシャープしているのかフラットしているのかを示す 赤い垂直のバーが現れます。
このバーが音名の右側にあるときには音がシャープしているという意味で、左にあるときには音 がフラットしていることを示しています。音程が合っている場合には音名とチューナーの目盛り が青く表示され、垂直のバーは表示されなくなります。
チューニングする際には、一度に単音だけを出すようにしてください。楽器チューナーは、和音 が演奏された場合や異なる音程の音がすばやく演奏された場合にはチューニングできません。