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ところが 1 現地銀行からの直接調達では 借入にかかる現地銀行との直接折衝や高めの金利設定などがマイナス要因となっており 敬遠されているのが実態です 以下では も提供可能となります 2 3 についてご説明したいと思います 3. による資金調達にかかるの支援による資金調達の形態としましては 次のとおり

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Academic year: 2021

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信金中金~バンコクレポート~

第9号

July. 2015

8,000社を超えるともいわれる日系企業進出によって、タイは自動車、電機電子産業を中心と した東南アジア随一の産業集積を誇っています。日系企業の進出先としてのタイは、世界上位を 占める最重要国ですが、近年は所得の向上に伴ってサービス業の進出も目立っています。 相応の事業基盤を確立した中小企業の皆様にとって、東南アジアのハブとしてのタイで事業を 成長軌道に乗せ、さらなる業容の拡大を目指すなかで、現地での資金調達は課題の一つではない でしょうか。 タイでは、信用金庫が、また、中央金融機関である信金中金が現地銀行との業務提携を通じて、 中小企業の皆様に様々な資金調達にお応えできる環境を整えています。 以下では、信用金庫からのタイでの資金調達についてご紹介します。 1.タイにおける日系金融機関の現状 タイには多くの日本の金融機関が進出しており、メガバンクでは、支店設置2行、買収によ る現地法人所有1行で、それぞれが銀行業務を展開しています。 また、銀行業務はできないものの、信用金庫5金庫(信金中金含む)、地方銀行15行、その 他公的機関等5行庫が駐在員事務所を設置しています。 駐在員事務所では銀行業務への制約もあることから、一部の日系金融機関では、現地の商業 銀行と業務提携のうえ現地銀行へ出向者を派遣し、現地銀行の機能を利用して皆様の資金調達 ニーズにお応えしています。 信用金庫業界では、信金中金が駐在員事務所を設置しているのに加え、業務提携行であるバ ンコック銀行に出向者を派遣し、皆様の資金需要に対して、日本本国や現地銀行との橋渡しや 実務面で円滑な手続きをお手伝いできるように、二人三脚で運営しています。 2.最近のタイ現地法人による資金調達 現地法人にとって、最も幅広く利用されているのが親会社からの親子ローンです。多くの親 子ローンが円建てで実行されており、現地法人は、必要に応じて現地にてタイバーツやドルな どの業務上必要な通貨に交換することになります。 ところが、ここ数年の為替相場の大幅変動(円安傾向など)やタイ国内での取引拡大(バー ツ決済額増加)に伴いまして、タイバーツ建ての調達ニーズが高まっているのが最近の傾向と なっています。 現地法人がタイバーツ建ての資金調達を行う手段としましては、①現地銀行からの直接調達、 ②スタンドバイL/Cによる現地銀行の融資、③日系金融機関からのタイバーツ建て直接借入 などが考えられます。 <今号のトピックス> ❑ タイにおける信用金庫取引先の資金調達手段について  タイには多くの日系金融機関が進出し現地での資金調達を支援  為替相場の変動、タイ国内での取引拡大に伴いタイバーツ建ての借入ニーズが拡大  タイでの資金調達に対応している信用金庫も増加傾向  現地での日本人サポートにより、信用金庫による現地ファイナンス案件も増加

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ところが、①現地銀行からの直接調達では、借入にかかる現地銀行との直接折衝や高めの金 利設定などがマイナス要因となっており、敬遠されているのが実態です。以下では、信用金庫 も提供可能となります②・③についてご説明したいと思います。 3.現地法人による資金調達にかかる信用金庫の支援 現地法人による資金調達の形態としましては、次のとおり日本からの「親子ローン」が最も 一般的な形態でしたが、タイバーツ建ての借入ニーズ拡大に伴って、「スタンドバイL/Cによ る現地銀行の融資」も多くなっています。これに加えて、日本からの「海外子会社向け直接貸 付」が信用金庫に解禁されたことによって、新たなメニューが加わっています。 〔主要ファイナンス形態〕 (1) 親子ローン 日本の親会社がタイ子会社に対して融資するものであって、日本の親会社に資力がない場 合には、信用金庫が日本の親会社に貸し付け、それを原資として貸し付ける場合もあります。 タイでの事業実績のない初期段階で現地銀行へアクセスするのは困難ですので、親子ロー ンは、一般的に新規進出の創業時に利用されることが多くなります。タイでは、会社設立時 に最低資本金は設けられていませんが、外国人である日本人が労働許可証を得て駐在するた めには、一人あたり200万バーツ(BOIを取得しない一般的な場合)が必要となります。 これに工場設立のための用地取得や設備導入費用等を加えると、初期投資としては相応の金 額が必要となります。 円建てで実行された親子ローンを受けた現地法人は、円を現地での事業活動に必要なバー ツに交換する必要があります。親子ローン返済時には、逆にバーツから円に戻す必要があり ますので、この間の為替変動の影響を受け、結果として現地法人が為替リスクを負ってしま います。最近では、為替相場が大幅な円安方向に振れていることを契機としまして、次に紹 介するスタンドバイL/Cによる現地銀行からの資金調達に借り換えるニーズも生じていま す。 なお、タイには過小資本に関する規定はありせんが、BOI認可企業の場合には負債:資 本比率を3:1、外資企業の場合には負債:資本比率を7:1に抑えなければならない規制 がありますので、超過の際には、新たに資金調達を検討しなければなりません。 利率は、移転価格税制上の対策から、親会社の平均借入金利+0.5%程度(現地コンサルタ ント談)が標準的となっています。 ① 親子ローン ② スタンドバイL/Cによる現地銀行の融資 ③ 海外子会社向け直接貸付 親会社 現地法人 日本 タイ 信用金庫 親子ローン 国内融資

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(2) スタンドバイL/Cによる現地銀行の融資

タイ現地法人が、現地銀行からバーツで直接資金調達を行う場合の指標金利はMLR (Minimum Lending Rate:現行6.5%程度)といい、政策金利が1.5%となっている現状では高 い水準にあります。 スタンドバイL/Cによる借入では、高い信用力を有する日系金融機関が、現地銀行に対 して保証書(現地法人への貸付にかかる保証書)を差し入れ、日系金融機関の信用力が反映 された競争力ある金利で現地法人が資金調達をすることが可能となります。信用金庫業界で は、業界の中央金融機関である信金中金の高い信用格付を活用することで、低利での資金調 達が可能となります。借入期間は1年までとなっていますが、更新することも可能です。 スタンドバイL/Cの利用を希望される場合は、取引のある信用金庫に確認のうえ、スタ ンドバイL/C発行依頼を行うことで、タイにおいて現地銀行から借入を行うことができま す。(※所定の審査があります。) 信金中金は、タイ大手現地銀行のバンコック銀行と業務提携を締結しており、タイに出向 者を派遣しています。このため、現地法人がスタンドバイL/Cによる現地銀行の融資を受 ける際には、現地法人に出向者が訪問のうえ、手続き等の説明を行ったり、現地法人と出向 者が一緒にバンコック銀行本支店を訪問して、手続きを手伝うなどの対応を行っています。 不慣れな現地において、外国人である現地銀行職員と手続きを進める際には、強力なサポー トになることから、信用金庫を通じて融資を受ける大きなメリットのひとつになると考えら れます。 (3) 海外子会社向け直接貸付 平成25年3月29日に信用金庫法施行令および信用金庫法施行規則が改正され、信用金庫に 「海外子会社向け直接貸付」が解禁されました。これによって、現地法人が直接日本の取引 先信用金庫から資金調達を受けることができるようになりました。 (※現段階では全ての信用金庫が対応可能な形態ではありません。) 親会社 現地法人 日本 タイ 信金中央金庫 スタンドバイL/C または保証 信用金庫 裏保証 裏保証 現地融資 タイ地場銀行 親会社 現地法人 日本 タイ 信用金庫 クロスボーダー融資 必要に応じ保証

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従来の親子ローンと同様の円建てだけではなく、信金中金がスキームに入ることによりバ ーツ建てでの利用も可能になっており、現地法人のニーズに柔軟にお応えすることが可能と なっています。借入期間も10年程度までであり、設備資金等にも対応可能となります。 ※海外子会社向け直接貸付への対応可否については、取引信用金庫にご確認ください。 〔3つの資金調達方法の使い分け〕 円建て バーツ建て 短期 長期 短期 長期 親子ローン ○ ○ - - スタンドバイL/Cによる現地銀行の融資 × × ○ △(更新可) 海外子会社向け直接貸付 ○ ○ ○ ○(応相談) ※ ご融資や保証等には事前に信用金庫所定の審査があります。 3.信用金庫によるスタンドバイL/C事例 以下では、2015年度第1四半期に実行された、2件のスタンドバイL/Cによる現地銀行の融 資事例を紹介します。現在、さらに複数の案件に対応中であり、いずれも信用金庫と信金中金 との協力で実行した事例となります。 (1) 事例 ① 信用金庫:A信用金庫 借 入 人:工作機械の販売業 取引経緯:当初、円建て親子ローンによりタイにおける現地法人での運転資金を賄ってい ましたが、以下の理由から、バーツ建てに切り替えることとしました。  運転資金として使用するのはバーツであり、借入もバーツ建てが望ましい ため  借入時および約定弁済時に為替差損を被るリスクがあるため  決算時に為替差益が発生している場合、課税面で不利となるため  親会社への過度な依存から脱却するため これを受け、タイ側では出向者が現地法人を訪問し、金利交渉や借入手続等実 務面に対応し、実行に至りました。 (2) 事例 ② 信用金庫:B信用金庫 借 入 人:工作機械の設計・製造・販売業 取引経緯:信用金庫取引先現地法人への訪問によって、業容の拡大に伴い、運転資金が必 要であるニーズを聴取しました。信用金庫に当該情報を還元したところ、初め てのスタンドバイL/C案件でありましたが、出向者が金利交渉や借入手続等 実務面に対応したことで実行に至りました。併せて、外国送金等外国為替取引 における信用金庫利用を勧めました。 4.おわりに タイでは、多くの日系金融機関の進出に伴って、日本と同様の金融サービスを受けることが 可能な環境が整っています。現地法人のニーズも多様化しており、タイバーツ建ての借入が最 近では増加しているのも、ニーズ多様化のひとつと捉えられます。 こういった環境のなか、信用金庫業界でも、取引先企業のニーズに応えられるよう態勢整備 を行っており、地方銀行と遜色ないサービスを提供する信用金庫も存在しています。また、信 金中金の機能を活用することで、『現地での寄り添ったサービス』を提供することも可能とな っております。 タイにおいて資金調達をご検討される際は、『信用金庫に相談する』ことも選択肢の一つと してご検討いただけると幸いです。地方銀行等とサービス・商品性を比較できるという点でも、 皆様にとっては有益ではないかと考えられます。

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<編集・発行>

信金中央金庫 バンコク駐在員事務所

19th Floor, 1903, Athenee Tower, 63 Wireless Road, Lumpini, Pathumwan, Bangkok 10330, Thailand Tel : +66-2-168-8796 Fax : +66-2-168-8799 E-mail : scbbkk@shinkin.co.th <信用金庫使用欄> 本資料は、標記時点における情報提供を目的としたものであり、投資等につきましては、ご自身の判断でなさるようお願いします。また、本資 料は、当事務所が信頼できると考える各種データ等に基づいて作成していますが、当事務所がその情報の正確性および完全性を保証するもの ではありません。なお、記述されている予測または執筆者の見解は、今後、予告なしに変更されることがあります。

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