コンサルタント等契約における
経理処理ガイドライン
2017 年 6 月
独立行政法人国際協力機構
調達部
目 次 はじめに 第1章 コンサルタント等契約における業務価格の積算構成 1.業務価格の構成 ... 2 2.契約金額の構成 ... 5 第2章 コンサルタント等契約における業務の対価(報酬) 1.直接人件費 ... 6 2.その他原価 ... 8 3.一般管理費等 ... 10 第3章 コンサルタント等契約における直接経費 1.旅費(航空賃) ... 12 2.旅費(その他) ... 15 3.一般業務費 ... 18 4.成果品作成費 ... 25 5.機材費 ... 25 6.再委託費 ... 27 7.国内業務費 ... 28 第4章 見積書の作成に当たっての留意事項 ... 30 第5章 精算に当たっての留意事項 1.精算にかかる基本的な考え方 ... 32 2.精算にかかる各論 ... 32 【別添資料】 別添資料1:コンサルタント等契約にかかる業務従事者の格付の認定基準及び 手続きについて...36 別添資料2:業務実施契約(単独型)の見積書様式使用に当たっての注意点 ...39 別添資料3:業務実施契約における精算報告書の作成方法について...43
【様式集】
1:業務実施契約見積書様式
2:業務実施契約(単独型)見積書様式 3:業務実施契約精算報告書様式
はじめに
JICA が「コンサルタント等契約」として分類している契約(以下「コンサルタント 等契約」)の制度については、2011 年度にコンサルタント業界の協力を得て経費実態 調査を行い、その結果に基づきそれまでの国土交通省積算基準準拠の業務価格の積算 の考え方を改め、2013 年 1 月に新たな積算基準を導入しました。 その際、新たな積算基準についてコンサルタント等契約に応募する方々の理解の促 進を図るため、「コンサルタント等契約における見積書作成ガイドライン」を作成し、 その後に作成した「業務実施契約における精算報告書の作成方法について」と併せ、 周知を図るとともに改正を重ねてきました。 この度、プロポーザル提出時の見積書作成から契約履行完了時の精算までの経理処 理にかかる手続きを一つのガイドラインで確認できるようにし、利便性向上を図るた め、「コンサルタント等契約における見積書作成ガイドライン」、「業務実施契約にお ける精算報告書の作成方法について」及び「業務実施契約(単独型)における精算報 告書の作成方法について」の三資料を、「コンサルタント等契約における経理処理ガ イドライン」として統合しました。 また、今回の統合に併せ、旅費(航空賃)の取扱いの簡素化・明確化、安全対策経 費の例示の拡充、契約履行期間外の支出に対する取扱いの柔軟化、招へい事業に係る 経費項目として「招へい費」の新設などの改正を行い、一定の合理化を図っています。 なお、今回の改正の内容については、受注者側の不利益となる点は基本的にないこと から、本ガイドラインは、2017 年 6 月以降に公示する契約のみではなく、2017 年 6 月現在契約履行期間にある契約についても適用することができるものとします。 本ガイドラインにより、発注者・受注者双方の経理処理に係る労力が削減され、コ ンサルタント等契約における業務のいっそうの質の向上、及び当該業務が目的とする ODA事業のいっそうの成果の確保につながることを期待しています。第1章 コンサルタント等契約における業務価格の構成
1.業務価格の構成 コンサルタント等契約における業務価格の構成を例示(橋梁設計業務を想定)し たものが下図です。 「業務価格」は「業務原価」と「一般管理費等」の2つに大別されます。「業務 原価」には、航空賃や日当・宿泊料等の旅費、通訳、車輌借上げ費用、ボーリング 調査費用などの「直接経費」、業務従事者の「直接人件費」、業務従事者をバックア ップする業務支援要員の人件費や事業部門の水道光熱費等の「間接原価」が含まれ ます。一方、「一般管理費等」は、経営・管理部門の人件費をはじめとする「一般 管理費」と、会社を継続的に運営するのに必要な「付加利益」が含まれます。 以上をまとめますと、次のようになります。 (業務価格)=(業務原価)+(一般管理費等) =(直接経費)+(間接原価)+(直接人件費)+(一般管理費等) =(直接経費(積上計上分))+(その他原価) +(直接人件費)+(一般管理費等) なお、積算基準上は、上記囲みの中の最後の式のとおり、直接経費のうち「業務 の実施において一般的に発生する経費(直接人件費に率を乗じて算定できると想定 します。)」を直接経費から取り出して「間接原価」と合算し、「その他原価」と して整理しています。当該部分のみを取り出すと、以下の等式となります。 (直接経費)+(間接原価)=(直接経費(積上げ計上分))+(その他原価) 「業務価格」の費目構成は表1を、各費目の概要は表2及び表3を参照してくだ さい。表1:業務価格の費目構成 業 務 価 格 業務原価 直接原価 直接経費 (積上計上するもの) 旅費 一般業務費 成果品作成費 機材費 再委託費 国内業務費 直接人件費 その他原価(=間接原価+積上計上するものを除く直接経費) 一般管理費等 表2:各費目の概要 費目 (大項目) 費 目 概 要 直接経費 (積上計上 するもの) 当該業務の実施に必要な経費のうち、表3に掲げる旅費、一般業務費、成 果品作成費、機材費、再委託費、国内業務費です。なお、これ以外の経費 については「その他原価」に含まれます。 直接人件費 現地又は国内において当該業務に従事する技術者の人件費です。ただし、 間接的に業務支援を行う技術者の人件費は含まれません(「その他原価」 に含まれます)。 その他原価 「その他原価」は「間接原価」及び「積上計上するものを除く直接経費」 から構成されます。 「間接原価」とは、当該業務担当部署の事務職員の人件費、間接的に業務 支援を行う技術者の人件費、福利厚生費、水道光熱費等の経費です。 「積上計上するものを除く直接経費」とは表3に掲げる費目以外の直接経 費のことで、業務の実施に際し、一般的に発生する経費を指します。これ には、業務従事者等が日常業務等で一般的に必要な文房具や日用品、本邦 における査証代、予防接種代、海外旅行保険料、パソコン等事務機器損料、 銀行手数料、打合せ等に係る日本国内の旅費等が含まれます。 一般管理費 等 「一般管理費等」は、業務を実施するコンサルタント等における経費等の うち、業務原価以外の経費です。「一般管理費等」は「一般管理費」及び 「付加利益」から構成されます。 「一般管理費」は、業務を実施するコンサルタント等の当該業務担当部署 以外の経費であって、役員報酬、従業員給与手当、退職金、法定福利費、 福利厚生費、事務用品費、通信交通費、動力用水光熱費、広告宣伝費、交 際費、寄付金、地代家賃、減価償却費、租税公課、保険料、雑費等を含み ます。 「付加利益」は、当該業務を実施するコンサルタント等を継続的に運営す るのに要する費用であって、法人税、地方税、株主配当金、役員賞与金、 内部保留金、支払利息及び割引料、支払保証料その他の営業外費用等を含 みます。
表3:直接経費の費目構成 費目 (中項目) 費目 (小項目) 内 容 旅費(航空賃) 航空賃(本邦又は第三国から業務対象国への航空賃。業務対象 国内での航空賃は一般業務費に計上する。) 旅 費 ( そ の 他 ) 日当・宿泊料等 日当・宿泊料 内国旅費 戦争特約保険料 危険地域で業務を実施する場合の業務従事者の災害補償経費 (戦争特約経費分のみ支給) 特別手当 アフガニスタン国で業務を実施する場合の業務従事者に対する 特別手当 一 般 業 務 費 一般傭人費 事務員及び秘書の賃金 特殊傭人費 一般傭人費の対象でない職種の者の賃金 諸謝金(原稿執筆、翻訳、講師等の謝金) 車両関連費 車両の使用料(ドライバーの傭人費(日当・宿泊費を含む)及 び燃料代等を含む。) JICA 又は先方政府による貸与車両のドライバーの傭人費用(日 当・宿泊費を含む。)、燃料代等及び維持管理に必要な経費 賃料借料 事務所の地代・家賃 器具・機械・施設・設備・船舶等の使用料(ただし、車両の使 用料は車両関連費とする。) 施設・機材保守 管理費 施設・機材の修繕費 施設・機材の保守管理契約料 消耗品費 図書・資料及び資機材等の購入費(単価 5 万円以上かつ使用可 能期間が 1 年未満のもの、又は単価 5 万円未満かつ使用可能期 間が 11 年未満のもの) 旅費・交通費 業務対象国および業務対象国を拠点とし第三国での業務の際に 発生する業務従事者等の交通費 カウンターパート及び研修参加者等の旅費(日当・宿泊料)及 び交通費 通信・運搬費 通信及び郵便に係る経費 現地における物品等の運搬費 資料等作成費 会議資料・教材等の印刷・製本費 視聴覚教材・資料の作成費 翻訳費 複写経費 水道光熱費 事務所の電気料、ガス代、水道料 雑費 他の費目に整理することが不適当なもの 成果品作成費 成果品の印刷・製本費 電子化及び翻訳等の経費 機 材 費 機材購入費 供与機材、事業用物品(携行機材、調査用資機材)の購入費 受注者が所有し業務に使用する機材の損料 機材送料 上記機材又はその他物品の本邦から又は本邦への送料(保険料 を含む。)
再 委 託 費 現地再委託費 業務対象国において、現地の業者、NGO、個人事業主等に対 し、契約により実施させる業務(構造物の施工を含む。)の委託 経費 国内再委託費 本邦業者に契約により実施させる業務の委託経費 国 内 業 務 費 技術研修費 技術研修の実施に必要な経費(諸謝金、実施諸費、同行者等旅 費)及びカリキュラムの一部を外注する場合の委託費 招へい費 本邦招へいの実施に必要な経費(諸謝金、実施諸費、同行者等 旅費)及びカリキュラムの一部を外注する場合の委託費 諸雑費 本邦における民間向け報告会等の開催に係る経費 他の費目に整理することが不適当なもの 2.契約金額の構成 コンサルタント等契約における業務価格の構成(契約金額の内訳(費目構成)) は上記のとおりですが、一方、サービスの提供を受ける契約における報酬の一般的 な構成を考えた場合、これを「業務の対価(報酬)(Remuneration)」と「直接経費 (Reimbursable Items)」の2つに分類することができます。 「業務の対価(報酬)」は、特記仕様書に規定されている「業務」を受注者が実 施したことに対する対価(報酬)であり、発注者の検査職員による「検査」に合格 することが支払の条件となります。直接人件費、その他原価及び一般管理費等の合 計額が「業務の対価(報酬)」に当たります。 「業務の対価(報酬)」の額(より具体的には報酬単価)については、契約締結 に際して発注者・受注者間で合意する額であるため、これらの費目(直接人件費、 その他原価及び一般管理費等)について、事後的に「業務従事者に実際いくら給与・ 賞与が支給されたのか」、「受注企業としての販売管理費が実際いくらであったか」 などについて発注者が確認することはありません。 一方、「直接経費」も広い意味では報酬であり、「検査」の対象ですが、「業務に 関連して発生した第三者への支払い経費を補填する」意味があります。このため、 支払いに当たっては、「業務の対価(報酬)」とは異なり、①業務に関連した経費か、 ②第三者への支払が発生したか、③経済的な価格の支払かといった点を発注者は確 認する必要があります。 「業務の対価(報酬)」については、上述のとおり契約締結に際して単価を合意 し、業務完了時に業務従事実績を確認の上1、各費目の契約金額を上限に支払額を確 定していますが、「直接経費」については、上述の3点を確認する「精算」を行い2、 直接経費の契約金額を上限3に、支払額を確定しています。 1 業務従事実績を確認して報酬額を確定する方法は、世界銀行や円借款事業のコンサルタント契
約で多く利用される「Time-based Contract」の制度を準用したものです。詳しくは、「Guidelines : selection and employment of consultants under IBRD loans and IDA credits and grants by World Bank Borrowers」を参照してください。
2 ただし、日当・宿泊料等や機材損料など、契約に際し単価を合意したものを除きます。 3 ただし、契約約款第 14 条第 5 項に規定されている航空賃の増額分と現地再委託費の為替差損相
第2章 コンサルタント等契約における業務の対価(報酬)
1.直接人件費 直接人件費は、直接人件費単価に業務量(業務人月)を乗じて算定するものとし ます。 (1)直接人件費単価 個別の業務従事者が担当する業務の内容・難易度に応じて、格付を設定します。 格付の目安は、「コンサルタント等契約におけるプロポーザル作成ガイドライン (2017 年 6 月)」4の「別添資料5:コンサルタント等契約における業務内容と業 務従事者の格付け目安」を参照してください。 直接人件費単価は、格付の号ごとに設定します(同一号の格付は同一単価とし ます)。ただし、表4に定める基準月額を上限とします。個別の業務従事者の格付 は、別添資料1の「コンサルタント等契約にかかる業務従事者の格付の認定基準 及び手続きについて」に基づき認定されます。 なお、複数の契約期間に分割して契約を締結している場合、当初契約において 合意された格付は次年次継続契約以降においても上回ることは認められません。 表4:直接人件費基準月額(上限) 格 付 基準月額(円) 2016 年度 2017 年度 特号 1,274,000 円 1,286,000 円 1号 1,168,000 円 1,208,000 円 2号 998,000 円 1,024,000 円 3号 870,000 円 910,000 円 4号 732,000 円 744,000 円 5号 598,000 円 600,000 円 6号 502,000 円 508,000 円 注)複数の契約期間に分割して契約を締結している場合、次年次継続契約に ついては、その契約締結日が 2017 年 4 月 1 日以降であれば、2017 年 度直接人件費基準月額の適用対象となります。ただし、当初契約締結 時に単価上限額を下回る単価で見積を提出した場合、当初契約締結時 の単価上限額に対する見積単価の割合を、次年次継続契約以降にも適 用します。 (2)業務量(業務人月) 業務量は、予定業務日数を人月(=M/M)に換算して算定します。この換算は、 現地業務においては拘束日(本邦出発日から本邦帰国日)30 日を1人月とし、国 内業務においては稼働日(業務を行った日)20 日を1人月とします。 4 「https://www.jica.go.jp/announce/manual/guideline/consultant/proposal_201211.html」参照。具体的な計算方法は次のとおりです。計算方法が異なりますので、現地業務分 と国内業務分を別々に算出することとなります。 a)現地業務 業務従事者ごとに配置の日数(拘束日)を合計し、30 日で除して、業務人 月を算出します。小数点以下第3位を四捨五入して、小数点以下第2位まで 算定します。 各業務従事者の業務人月をそれぞれの直接人件費月額単価に乗じて、各業務 従事者の直接人件費金額を算出します。 全業務従事者の直接人件費金額の合計が現地業務分直接人件費総額となり ます。 b)国内業務 業務従事者ごとに配置の日数(稼働日)を合計し、20 日で除して、業務人 月を算出します。 以下同様に直接人件費単価を乗じて、合計し、国内業務分の直接人件費総額 を算出します。 (3)海外居住者の現地業務/国内業務 海外居住の業務従事者については、日当・宿泊料が計上される場合は「現地業 務」とし、日当・宿泊料が計上されない場合は「国内業務」として取り扱います。 日当・宿泊料を計上できるか否かについては次のとおりとします。 海外居住の業務従事者が、「居住地及び通勤可能範囲」で業務を行う場合には、 日当・宿泊料を計上できません。したがって、「国内業務」(稼働日 20 日で1 人月)とします。 海外居住の業務従事者が、「居住地及び通勤可能範囲」ではない業務対象地域 で業務を行う場合には、日当・宿泊料を計上できます。したがって、「現地業 務」(拘束日 30 日で1人月)とします。 例えば、業務対象地域に居住する業務従事者は、日当・宿泊料を計上できませ んので、その業務は「国内業務」です。しかし、業務対象国に居住する業務従事 者であっても、「居住地及び通勤可能範囲」ではない業務対象地域で業務を行う場 合は、日当・宿泊料を計上できますので、その業務は「現地業務」になります。 また、海外居住の業務従事者が本邦で業務を行う場合、日当・宿泊料を計上でき ますので、その業務は「現地業務」です。 海外居住者の「国内業務」及び「現地業務」については、混乱を避けるため、 「直接人件費」の内訳に明記する等、分かり易い記載をお願いします5。 (4)基準額を超える直接人件費月額単価の設定 業務の性格及び市場の実勢に照らし、表4の直接人件費月額単価の基準月額(上 限)では適切な予定価格の積算が困難と JICA が判断する場合には、特号の基準月 額を超える金額で契約をすることがあります。その場合は、JICA は業務指示書に おいて、該当する業務従事者及びその基準月額を指定しその旨を記載します。応 募者は、JICA が指定する基準月額を勘案し、適切な直接人件費月額単価を設定し てください。応募者が提示する直接人件費月額単価については、必要に応じ、契 5 業務対象国に居住する業務従事者が「通勤可能範囲か否か」について、確認を求める場合があ ります。
約交渉段階で金額の妥当性を確認します。 (5)通訳に係る人件費 本邦から通訳を同行することを業務指示書において認める場合、受注者が算定 する日額単価(間接費を含む)を契約交渉で確認し、直接人件費と同様に、現地 業務においては拘束日、国内業務においては稼働日を乗じて必要な経費を算定し ます。 なお、通訳に係る人件費単価については、間接費を含んだ単価として合意・確 定しますので、その他原価率及び一般管理費等率の対象とはなりません。 (6)業務完了時の業務従事実績の確認 支払額の確定の際の業務従事実績の確認は、「業務従事者の従事計画・実績表(監 督職員確認印付)」及び航空賃の e-ticket に基づきます。 国内業務については稼働日実績でのカウントとなりますが、国内で業務に従事 する場合、1日に複数の契約業務に従事していることもあると思われますので、 「9 月 10 日~25 日までに計 4 日分」といった計上も可能です。一方で、深夜まで 残業したからといって、1歴日に 1.0 人日以上の業務従事実績の計上は認めませ ん。なお、実働がある限り、週末や祝日においても計上が可能です。 現地業務については拘束日実績でのカウントになりますので、渡航期間中に他 業務に従事した場合等の例外を除き、出発日と帰国日が確定できれば、実績が確 定することになります。 なお、業務従事実績は、契約締結時の業務従事計画総人月を上限とします6。 2.その他原価 その他原価は、次の算式により算定するものとします。 その他原価=(直接人件費)×(その他原価率) 「その他原価率」は、表5で定める率を上限とします。 表5:その他原価率(上限) 区 分 法 人 個 人 業務実施 契約 120%注1) 個人での応募を認めていません。 業務実施 契約 (単独型) 1)国内業務は 75%とする。 2)現地業務は次のとおりとする。 ア.業務従事者の現地人月注2)が 2.00 人月以下の場合は 110%と する。 イ.業務従事者の現地人月が 2.00 人月を越え 12.00 人月以下の場 合は次式によるものとする注 3)。 1)国内業務は 65%とする。 2)現地業務は次のとおりとする。 ア.業務従事者の現地人月が 3.00 人 月以下の場合は 82%とする。 イ.業務従事者の現地人月が 3.00 人 月を越え 12.00 人月以下の場合 は次式によるものとする注 3)。 6 すなわち、上位格付(例:2号)の業務従事者の業務を下位格付(例:4号)の業務従事者に 振替えて業務を行った場合でも、業務従事計画総人月の上限は変更されませんので、契約金額に 比較して、支払確定金額が減少することになります。
{ 0.24 + 2.14 / ( 現 地 人 月 + 0.48)}×100(%) ウ.業務従事者の現地人月が 12.00 人月を越える場合は 41%とする 注 3)。 {-0.54+24.75/(現地人月+ 15.20)}×100(%) ウ.業務従事者の現地人月が 12.00 人月を越える場合は 37%とする 注 3)。 注1) 業務実施契約において、法人が補強として個人の資格の業務従事者を従事させる 場合は、法人区分の「その他原価率」(120%)を適用します。 注2) 「現地人月」とは、1契約あたりの総現地業務従事人月を指します。 注3) 業務実施契約(単独型)において、当初 2.00 人月(法人)または 3.00 人月(個 人)以下の契約から、契約変更により現地業務期間が延長となり、これら人月を 超える場合は、上記に基づきその他原価率が低減されて適用されます。 注4) 当初契約締結時に上限率を下回る率で見積を提出した場合、当初契約締結時の率 を、次年次継続契約以降にも適用します。 (1)業務実施契約における「その他原価率」の上限 業務実施契約については、法人(民間企業、公益法人を区別しません。)につい ては一律 120%を上限とします。また、業務実施契約においては、他社の専任技 術者や個人の資格の業務従事者を補強として参加させる場合も上限を 120%とし ます。 (2)業務実施契約(単独型)における「その他原価率」の上限 業務実施契約(単独型)については、現地業務と国内業務とを分けて業務量(人 月)を算定し、それぞれについて、表5に示す率を上限とします。 現地業務については、「現地人月」に応じて「その他原価率」の上限が変わりま す。「現地人月」が大きいほど「その他原価率」は逓減します。 この「現地人月」とは「1契約あたりの総現地業務従事人月」とします。ただ し、1契約であっても、複数の対象国で業務を行う場合には、対象国ごとに「そ の他原価率」の上限を設定することにします7。 なお、算定式で算出される「その他原価率」は小数点以下を切捨てた整数値と します。 業務履行期間中に現地業務期間が変更される場合には、「その他原価率」の上限 が変わる可能性があるため、業務履行完了時点での総現地人月による「その他原 価率」の上限により金額を見直します。なお、上限の変更により増額となる場合 には、「業務実施契約における契約管理ガイドライン」を参照して適切な手続き(打 合簿の作成)を行ってください。 【海外居住者の「その他原価率」】※業務実施契約(単独型)の場合 海外居住者の場合、上記1.(3)海外居住者の現地業務/国内業務で説明されている「国 内業務」及び「現地業務」の分類をそのまま当てはめ、その他原価率の上限が設定されま す。 すなわち、海外に居住する業務従事者が、居住地において業務を行う際は、当該業務は 「国内業務」とみなされ、その他原価率の上限は一律 75%(個人の場合 65%)となります。 7 例えば、法人の受注者で現地業務が 6.00 人月の場合に、A国1ヶ国での業務であれば、「その 他原価率」の上限は、{0.24+2.14/(6.00+0.48)}×100=57%になります。しかし、A国で 2.00 人月、B国で 4.00 人月の業務であれば、A国での「その他原価率」は 110%、B国での「その他 原価率」は、{0.24+2.14/(4.00+0.48)}×100=71%となります。
3.一般管理費等 「一般管理費等」は、次の算式により算定するものとします。 一般管理費等=(直接人件費+その他原価)×(一般管理費等率) 「一般管理費等率」は、表6で定める率を上限とします。 表6:一般管理費等率(上限) 区 分 法 人 個 人 非紛争影響国・地域 40% 0% 紛争影響国・地域 50% 10% 注)当初契約締結時に上限率を下回る率で見積を提出した場合、当初契約締結時 の率を、次年次継続契約以降にも適用します。 「一般管理費等率」は、法人の場合は 40%を上限とし、個人との契約では 0%と します。ただし、表7に定める紛争影響国・地域において実施する業務については、 受注者のインセンティブ8として 10%を加算した値を上限とすることができます。 その場合、法人の場合の上限は 50%、個人の場合は 10%となります。 この「10%加算」は、対象国・地域を業務対象としているがほとんど現地業務が ない場合(隣国や近隣地域での遠隔支援業務が想定されている場合)や治安状況等 が改善され対象から削除されることが検討されている場合等があるため、個別案件 ごとに適用の要否を判断し、業務指示書に明記しています。また、逆に急激に治安 状況が悪化したような場合には、契約履行期間途中又は継続契約締結に際して、 「10%加算」を認める場合があります。 表7:一般管理費等率の上限に 10%加算することを認める紛争影響国・地域 アジア フィリピン・ミンダナオ地域(MILF紛争影響地域)パキスタン(イス ラマバード市、アボダバード市を除く。) アフガニスタン アフリカ コンゴ民主共和国(キンシャサを除く。) 南スーダン ブルンジ コートジボワール(大アビジャン圏を除く。) リベリア ギニア(コナクリ市を除く。) エリトリア チャド マリ 8 「極めて劣悪な治安状況等により、心身の健康維持が極めて困難である地」で業務を実施する ことに対するインセンティブと規定しています。
中東・欧州 イラク パレスチナ 中南米 ハイチ 受注企業(法人)が個人の資格の業務従事者を補強として参加させる場合につい ては、個人の業務従事者の「一般管理費等率」は 0%となります。したがって、「一 般管理費等」の算定においては、「個人の業務従事者を除いた直接人件費」を基に 算定することになります。具体的には「個人を除いた直接人件費の総額」を計算し、 この直接人件費の総額に対する「その他原価」を計算し「一般管理費等」を算定し ます。
第3章 コンサルタント等契約における直接経費
1.旅費(航空賃) 旅費(航空賃)は、業務従事者が業務遂行のため、業務従事者の居住地又は 滞在地(出発地)から業務対象国(業務対象国内で乗り継ぎがある場合には、 最終到着地まで)への移動、業務対象国間の移動、及び業務遂行後に業務対象 国から業務従事者の居住地又は滞在地(帰着地)に戻るための航空賃です。 航空賃の内訳は、航空券代、週末・特定曜日料金加算、航空保険料、燃油特 別付加運賃、空港税、旅客サービス施設使用料(税抜)、旅客保安料(税抜)、 発券手数料(税抜)とします。 <補足説明> (1)旅費(航空賃)の計上対象 業務従事者の出発地と帰着地は原則同一とします(本邦居住者は日本を発着 地(下図①)、海外居住者(本邦以外の国で住民登録をしている者)は居住地 を発着地(下図②)、海外滞在者は滞在地を発着地(下図③)とします)。た だし、業務従事者が滞在地を出発地とし、居住地を帰着地(下図④⑤)とす る場合に限り、その往復路を航空賃の計上対象とすることを認めます。 ・ケース③の航空賃は、本邦居住者の場合はケース①の日本発着往復料金、海外居住者 の場合はケース②の海外居住地発着往復料金を上限とします。 ・ケース④の航空賃は、ケース①の日本発着往復料金を上限とします。 ・ケース⑤の航空賃は、ケース②の海外居住地発着往復料金を上限とします。 適用:2017 年 5 月 31 日以前に確定している経費について変更はしないものとします。 業務従事者が出発地と異なる帰着地に戻る(上記ケース④⑤を除く。)場合は 原則往路のみ計上を認め、復路の計上は認めません(往復航空賃の場合には その半額のみを対象とします)。 業務従事者が業務対象国で引き続き別業務に従事する場合は、復路の計上は 認めません。これとは逆に、業務対象国での別業務に引き続き、当該契約業 務に従事する場合は、往路の計上は認めません。 本邦以外に居住する者を業務従事者として提案する場合は、契約交渉時や業 務従事者確定・交代時に際し、その妥当性を確認します。 海外居住者、海外滞在者については、見積書や契約金額内訳書等に居住国又 は滞在国を明記してください。 業務対象国内における航空賃は一般業務費の旅費・交通費で計上します。た だし、業務従事者が発着する航空券に、業務対象国内の航空賃が含まれてい る場合は、旅費(航空賃)として扱います。 (2)航空券クラス 航空券クラスについては、表8に基づき、ビジネスクラスの利用が認められ るものはビジネスクラス正規割引運賃を、エコノミークラスの利用が認めら れるものは ZONE-PEX 運賃(正規割引航空運賃の一種で各航空会社が料金を設 定する運賃)を上限として契約金額を確定します。以下の地域別の所要フラ イト時間表と実際のアイテナリーで所要フライト時間が異なる場合は、地域 別の所要フライト時間表を優先させることとします。 適用:2017 年 5 月 31 日以前に確定しているクラスについて変更はしないものとします。 なお、プレミアムエコノミークラスはエコノミーとしては認めません。 表8:航空券クラス種別の判断早見表 学歴年次 航空券クラス 大学卒 旧高 短大卒 旧中 新高卒 一つの旅行区間における所要フライト時間 8 時間未満 8 時間以上 16 時間未満 16 時間以上 24 時間未満 24 時間以上 30 年以上 35 年以上 50 年以上 C C C C 18 年以上 22 年以上 35 年以上 Y C C C 12 年以上 16 年以上 25 年以上 Y Y C C 12 年未満 16 年未満 25 年未満 Y Y Y C 注1) C:ビジネスクラス、Y:エコノミークラス 注2) 学歴年次の起算は大学卒業翌年度の 4 月 1 日とし、公示日時点での年次を「学歴 年次」とする。必ずしも 3 月が卒業時期ではない海外の大学等を卒業した場合に おいても、4 月 1 日から起算する。なお、業務を複数の契約期間に分割して契約書 を締結する場合に第2期以降の契約期間に業務従事者が確定する場合は、該当期 間の契約締結日時点での年次を「学歴年次」とする。 注3)「一つの旅行区間における所要フライト時間」の分類は、原則として下表によるも のとする。 所要フライト時間 対象国・地域 8 時間未満 東アジア 東南アジア(東ティモールを含む。) 大洋州(パラオ、ミクロネシア、PNG) 8 時間以上 16 時間未満 南アジア 大洋州(パラオ、ミクロネシア、PNGを除く。) 中央アジア・コーカサス 中東(マグレブ諸国を除く。) 欧州・北中米 アフリカ(エチオピア、ケニア、セーシェル)
16 時間以上 24 時間未満 マグレブ諸国(欧州経由の場合は 16 時間未満に分類する。) アフリカ(エチオピア、ケニア、セーシェルを除く。) カリブ諸国(ドミニカ共和国を除く。) 南米(ウルグアイ、パラグアイを除く。) 24 時間以上 南米(ウルグアイ、パラグアイ) 注4)安全対策上等の必要性に基づき、公示又は業務指示書において、エコノミークラス 普通運賃又はビジネスクラス正規運賃を上限とすることを認める場合があります。 注5)契約履行期間途中での学歴年次上昇による航空券クラスのアップグレードは認めま せん。ただし、以下の場合を除きます。 業務従事者が交代するとき(エコノミークラス渡航の団員からビジネスクラス使用 資格のある団員に交代する場合には、ビジネスクラス利用を認める。) 複数の契約期間に分割して契約書を締結する場合、新たな継続契約書において、継 続契約締結時点での学歴年次を反映するとき 注6)業務従事者が確定していない場合、特号~2号の業務従事者は「大学卒 18 年以上」、 3号は「大学卒 12 年以上」、4~6号は「大学卒 12 年未満」の学歴年次として、航 空賃を算出してください。 (3)渡航経路・航空会社の設定 航空券の渡航経路・航空会社の設定にあたっては、以下に留意してください。 効率的かつ経済的な経路、航空会社であること(契約交渉において、安全 性・効率性を勘案した上でより経済的な航空会社への変更をお願いする場 合があります。) 業務実施上の必要による経路の変更、予約の変更等、緊急時の対応が可能 であること (4)旅費(航空賃)の内訳 発券手数料は、税抜で航空券代の5%までを上限とします。 空港施設使用料は国際線のみ計上可能であり、国内線は計上できません。 査証代金、予防接種経費、海外旅行保険料は、旅費(航空賃)で計上するこ とはできません。その他原価に含まれます。 (5)契約履行期間中の留意事項 旅費(航空賃)については、契約で合意された航空賃単価、渡航回数、航空 券クラス、渡航経路、航空会社の範囲内で手配することが原則です。 しかしながら、航空賃については、価格の変動が大きいこと、座席確保が困 難となりやむを得ず渡航経路や航空会社を変更する可能性があること、場合 によってはフライトの変更やキャンセルの可能性もあることから、以下につ いては、正当な理由(会社都合、自己都合は認められません。)がある場合、 当該変更等に係る経費を精算対象とすることを認めます。また、その結果、 契約金額を超えた場合にも、契約金額を超えて精算金額を確定します(契約 約款第 14 条参照)。 航空賃の価格上昇(契約金額単価の超過) 渡航経路の変更 航空会社の変更 フライトの変更またはキャンセルによる手数料の発生 渡航予定日において、ZONE-PEX 運賃又はビジネスクラス正規割引運賃の座席 に空席がない場合等においても、IATA-PEX 運賃や普通運賃(以下、「普通運
賃等」。)の利用は原則認めません。渡航予定日の変更、渡航経路の変更、航 空会社の変更等により、座席を確保してください。このため、航空券の予約 はできるだけ前もって手続きしてください。 精算できる航空賃は、実際に使用したものに限ります。払戻不可、日程変更 不可等の航空券を利用した際に搭乗ができなくなり、新規に航空券を買い直 した場合においては、搭乗できなかった航空券については精算の対象となり ません。 本邦発券よりも安価となるとの前提で、現地発券・現地購入を認めます。つ いては、現地発券・現地購入する場合、為替レートの急激な変動等により本 邦発券より高額にならないか、常時確認してください。なお、利用の条件は 本邦発券の場合と同一とします。すなわち、本邦発券 ZONE-PEX 運賃を下回る 現地発券ビジネス運賃があったとしても、「安価」を理由としたビジネスクラ スの利用は認められず、現地発券 ZONE-PEX 運賃を利用いただくことが原則で す。 (6)精算に際しての留意事項 精算に際しての証拠書類としては、e-ticket と旅行代理店等からの領収書が 必要です。領収書には、旅費(航空券)の内訳(航空券代、週末・特定曜日 料金加算、航空保険料、燃油特別付加運賃、空港税、旅客サービス施設使用 料(税抜)、旅客保安料(税抜)、発券手数料(税抜))が明記(又は添付)さ れていることが必要になります。航空券の内訳を明示した領収書を提出でき る旅行代理店を利用してください。 なお、e-ticket については、金額の記載のないものは認めません。包括旅行(IT: Inclusive Tour)チケットなどは、e-ticket に金額の記載がないため、旅行代理 店が発行する領収書があったとしても、価格の妥当性が確認できないため、 証拠書類として認めません。また、旅行代理店が発行する領収書の金額(発 券手数料等を除く。)が e-ticket の記載金額を超える場合、超えた金額は精算 対象外とします。 日程や渡航経路を変更した場合、変更前後両方の e-ticket を提出してください。 会社都合や自己都合等によるビジネスクラスや正規運賃の利用、渡航経路の 変更、航空会社の変更等を行った場合、実際の搭乗日の ZONE-PEX 運賃(ビジ ネスクラスで契約している場合は正規割引運賃)に係る「運賃証明書」を証 拠書類として提出頂き、当該運賃を上限に精算します。なお、会社都合や自 己都合等によりフライトを変更した場合の手数料等については、精算対象と はなりません。 変更手数料及び取消手数料については、航空会社による手数料の他に、旅行 代理店の手数料が発生する場合があります。旅行代理店の手数料については、 当該代理店の規定に基づくものとしますが、上限を 5,000 円(税抜)としま す。 本邦の発着が成田空港/羽田空港の間で変更する場合は、渡航経路の変更と は位置づけませんので、証拠書類附属書への理由の記載を不要とします。
2.旅費(その他) (1)旅費(その他:日当・宿泊料等) 旅費(日当・宿泊料等)は、日当・宿泊料及び内国旅費から構成されます。 宿泊料は現地業務期間中(経由地を含む。)の宿泊費を賄うための旅費であり、 具体的には、宿泊料金、夕食代、朝食代及び宿泊に伴う諸雑費に充てられるた めの経費です。日当は、現地業務期間中(経由地を含む。)の昼食代、小額交通 費といった宿泊以外の諸雑費に充てられるための経費です。 内国旅費は、日本国内の国際空港までの国内旅費です。具体的には、成田空 港、関西国際空港及び中部国際空港までの最も経済的な通常の経路による旅費 として、東京駅・大阪駅・名古屋駅を起点として算定します。 【日当・宿泊料等の上限額】 1)日当・宿泊料 日当・宿泊料の基準額(上限額)は表9のとおりとします。 日当・宿泊料は次の算出式で計算します。宿泊数は「業務従事日数」から1日(帰国 日は宿泊しない。)を減じた上で、更に「機中泊の泊数」(機中で夜を過ごすため、宿泊 料が不要。)を減じて計算されますが、コンサルタント等契約では、一律、渡航の全旅程 で1泊のみ機中泊があると想定し、以下の計算式としています。ただし、中国、韓国、 モンゴル、フィリピン、ブルネイ、ミクロネシア、マーシャル諸島の7ヶ国への渡航に ついては、夜行便が就航していないため、「機中泊なし」として、泊数を計算します9。 (日 当)=(単価)×(業務従事日数) (宿泊費)=(単価)×(宿泊数) =(単価)×(業務従事日数-2日)(上記7ヶ国は「-1日」) また、業務対象地域に居住する業務従事者は日当・宿泊料を計上できません。ただし、 業務対象国に居住する業務従事者であっても、居住地及び通勤可能範囲ではない業務対 象地域で業務を行う場合は日当・宿泊料が計上できます。 表9:日当・宿泊料基準額(上限) 格付 日当(1日につき) 宿泊料(1夜につき) 特号 5,100 円 15,500 円 1号、2号 4,500 円 13,500 円 3号、4号、5号 3,800 円 11,600 円 6号 3,200 円 9,700 円 <派遣期間が長期になる場合の日当・宿泊料の逓減について> 日当・宿泊料は、本邦を出発日から起算(複数国にまたがる業務の場合は国毎に起算。 ただし、自社都合で業務国を離れた場合はこれに当たらない。)して、滞在日数 30 日を 超える場合には、その超える日数について基準額の 100 分の 10 に相当する額、滞在日数 60 日を超える場合には、その超える日数について基準額の 100 分の 20 に相当する額を 控除して上限額とします(すなわち、31 日目からは上記基準額の 90%、61 日目から上記 基準額の 80%が上限額となります)。 なお、同一国で複数の案件に従事する場合、案件ごとではなく、一渡航の総滞在日数 を対象に上述の控除を行います。 9 本邦以外の第三国から用務地へ渡航する場合についても、同じ考え方で泊数を算定します。
2)内国旅費 内国旅費は、以下を基準額(上限)とします。 ① 成田空港を利用 4,870 円(往復)(5,260 円:消費税額込) 東京駅~上野駅(JR)/京成上野駅~成田空港(京成ライナ ー) ② 関西空港を利用 2,200 円(往復)(2,380 円:消費税額込) 大阪駅~関西空港(JR阪和線) ③ 中部国際空港を利用 1,610 円(往復)(1,740 円:消費税額込) 名鉄名古屋駅~中部国際空港(名古屋電鉄) 例:羽田空港を利用した場合は内国旅費の計上を認めませんが、例えば、往路は羽田空港、 復路は成田空港を利用した場合、成田空港を利用した場合の半額の計上を認めます。 <補足説明> 1)日当・宿泊料 日当・宿泊料を計上できる期間は、出発時は搭乗国際便離陸時刻を含む日を 開始日とし、帰着時は搭乗国際便到着時刻を含む日を終了日とします。した がって、出発日前日及び帰国日当日の宿泊料、出発日前日及び帰国日翌日の 日当は計上できません。 業務従事者が業務終了後に帰国せずに、JICA の業務とは別の業務に従事す る場合、拘束終了日(同国に留まる場合は業務従事終了日、他国に移動する 場合は業務地からの移動開始日)における宿泊料は計上できません。 業務対象地域に居住する業務従事者については、日当・宿泊料を計上できま せん。しかし、海外居住の業務従事者が居住地ではない業務対象地域で業務 を行う場合(例:通勤できない距離への地方出張等)には、日当・宿泊料を 計上できます。 海外居住の業務従事者が本邦で業務を行う場合、日当・宿泊料を計上できま す。この場合の基準額は表9に示す額とします。 安全対策上の必要性等に基づき、上述の宿泊料を超えて上限とすることを認 める場合又は JICA が宿舎を直接給付することとする場合があります。2017 年 8 月時点で、宿舎に係る特別措置の対象国は、バングラデシュ、パプアニ ューギニア、アフガニスタン、イラク、ヨルダン、アラブ首長国連邦、オマ ーン、クウェート、サウジアラビア、バーレーン、ジブチ、南スーダン、ア ンゴラ、ナイジェリア、マリの 15 ヵ国です。詳しくは、公示又は業務指示 書にて確認してください。 2)内国旅費 成田国際空港、関西国際空港及び中部国際空港からの出発/帰国にかかる内 国旅費のみを定額で計上することを認めます。これ以外の空港を発着地とす る場合の内国旅費の計上はできません。ただし、日本国内便を含んで発券さ れる場合の航空賃が国際航空賃と同額以下である場合には、航空賃の一部と して認めます。 JICA との打合せ等に係る移動で発生する日本国内の旅費は、その他原価に 含まれると整理しますので、直接経費には計上できません。 業務従事者の日本国内の発着空港が変更になった場合は、実際に利用した発 着空港に基づき、小項目「旅費」の範囲内で精算を認めます。 業務対象地域に居住する業務従事者については、内国旅費を計上できません。
(2)旅費(その他:戦争特約保険料) 戦争特約保険料は、危険地域で業務を実施する場合における業務従事者の災 害補償経費のうち戦争特約経費分です。保険基本料金は、その他原価に含まれ ていますので、本経費の対象外です。詳細はウェブサイト10を参照ください。 <補足説明> JICA が上記ウェブサイト上で示す戦争特約加入の対象国・地域での業務を対 象とします。 以下を補償金額の上限とする戦争特約経費を対象とします。ただし、保険基 本料金は対象としません。 ・傷害死亡・後遺障害:108,000,000 円 ・治療・救援費用: 50,000,000 円 ・疾病死亡: 30,000,000 円 原則、対象国・地域に滞在する日数分を加入日数とします。ただし、対象国・ 地域の出入りを繰り返す場合、又は継続して加入した方が安価な場合等は、 当該対象国・地域に滞在しない日数も加入日数として含めることができます。 災害補償(戦争特約)保険料の上限額は、年度ごとに定めています。 戦争特約保険料の計上の可否については、公示又は業務指示書に明記します。 なおその際、経費は別見積として提出してください。 戦争特約保険料については、見積書に計上されていない場合においても、契 約交渉の際に申し出があれば、契約に含めることができます。また、契約途 中で業務地が戦争特約加入の対象国・地域となった場合も、計上を認めます (必要に応じ契約変更します)。 契約履行完了後、受注者から提出される災害補償保険料加入の証憑書類等に 基づき、精算を行います。 (3)旅費(その他:特別手当) 特別手当は、アフガニスタン国の業務に従事する業務従事者に対して、精神 的・身体的負担の著しい環境下での業務に対する措置として、現地業務従事期 間(現地到着日から現地出発日まで)に応じて、「アフガニスタン復興支援特別 手当」として日額 3,000 円を上限として支給するものです。 本経費は別見積りとし、契約交渉において、特別手当が確実に業務従事者に 支給されることを確認します。 3.一般業務費 一般業務費は、業務実施に必要な活動費用であり、ア.一般傭人費、イ.特 殊傭人費、ウ.車両関連費、エ.賃料借料、オ.施設・機材保守管理費、カ. 消耗品費、キ.旅費・交通費、ク.通信・運搬費、ケ.資料等作成費、コ.水 道光熱費、サ.雑費、から構成されます。 業務対象国での支出を原則としますが、日本国内での支出が妥当と JICA が予 め認める場合に限り、各費用の趣旨の範囲内で、日本国内での支出を認めます。 なお、業務従事者及び現地傭人が日常業務及び日常生活で使用する文房具や 10 「コンサルタント等契約における災害補償保険(戦争特約)について」 (http://www.jica.go.jp/announce/manual/guideline/consultant/disaster.html)参照。
日用品(トイレットペーパー、石鹸・洗剤、ミネラルウォーター、合鍵、一般 医薬品等)は、コンサルタント等契約の実施において一般的に発生する経費と して「その他原価」に含まれていますので、一般業務費では計上できません。 <一般業務費の定率化> 過去の類似業務の蓄積データに基づき、業務従事者の現地直接人件費から 一般業務費の総額を推定できる場合には、(現地直接人件費)に(定率)を乗 じることで、一般業務費を算定することにします。一般業務費の定率化を適 用する場合には、公示及び業務指示書で「一般業務費の定率化を採用する」 旨を明示し、業務指示書において「定率」の上限を提示します。 なお、海外居住者の場合は、「居住地及び通勤可能範囲」での業務が「国内 業務」の取扱いとなりますが、一般業務費の定率化を適用する場合には、積 算に際して、実際に業務対象国で業務に従事している期間(海外居住者の「国 内業務期間」)の直接人件費を「現地直接人件費」として計上してください。 各費目の説明は以下のとおりです。 (1)一般傭人費 一般傭人費は、現地で雇用する事務員及び秘書の労務費です。 <補足説明> 業務従事者が現地不在期間中における事務員及び秘書の雇用は、電話・メー ル等の通信手段による労務管理体制が確保できることを条件として認めます。 業務実施国の法律で雇用主に負担義務がある場合には、労務費の中に社会保 障費等を含めることができます。 一般傭人費は、受注者による直接雇用のみではなく、我が国の「労働者派遣 契約」に類する制度が存在する場合、当該制度に基づく契約によることも認 めます。 一般傭人費は労務費であるため、一般傭人の日当・宿泊料については「旅費・ 交通費」で計上します。ただし、精算において、一般傭人費の領収書を労務 費と日当・宿泊料を併せて一つにすることについては認めます(一つにした 領収書を二つの費目に分けて精算する必要はなく、傭人費としてまとめて精 算することが可能)。 日々の労務管理の実績の確認と記録を適切に行ってください。精算報告書に 就労表を添付する必要はありませんが、適切に労務管理等が行われたと客観 的に判断される書類(少なくとも雇用者の確認印またはサインを確保してく ださい。)を作成し、契約約款第 14 条第 3 項に定められた期間保管してくだ さい。 傭人への給与の支払いは、可能な限り、銀行振込又は小切手により行い、そ の証拠書類(領収書に加え、銀行が発行する振込金受領書又は振出済み小切 手の写し)を業務内容が記載された雇用契約書と合わせて精算報告書に添付 して下さい。 一般傭人費で現地人材を雇用した場合は、雇用した傭人の実在を証明する書 類として、①本人が確認できる公的書類(写真付ID、運転免許所等)の写 し、②連絡先(住所、携帯番号等)の情報を事後に提供を求める場合があり ます(精算報告書への添付は不要です)。受注者は契約終了後もこれら情報を
提供できるよう、契約約款第 14 条第 3 項に定められた期間、保管してくださ い。 (2)特殊傭人費 特殊傭人費は、現地で雇用する一般傭人費の対象でない職種の者(通訳、調 査補助員他)の労務費、原稿執筆・翻訳・講師等への謝金です。 <補足説明> 特殊傭人費の運用については、一般傭人費の運用(業務従事者が現地不在期 間中の対応、社会保障費等の取扱い、労働者派遣制度の適用、日当・宿泊料 の取扱い、日々の労務管理、支払い方法等)を準用します。 特殊傭人費の対象とする傭人について、同一の傭人に対する年間支払総額が 100 万円を超えることが見込まれる場合は、傭人費単価の見積の前提条件(学 歴、資格、職務経験年数等)を見積根拠資料の中に記載してください。当該 傭人を雇用する際、受注者が履歴書等により上記の前提条件が満たされてい ることを確認するとともに、雇用契約書に業務内容を記載するようにしてく ださい。 受注者が業務の一部を切り出して外部委託する場合には、特殊傭人費ではな く、現地再委託経費として計上します。 通訳については、業務指示書で業務従事者の「語学能力」として指定した言 語と日本語との間の通訳に係る経費は計上を認めません。 財政事情等が困難な国・地域(IDA 融資適格国11や国連開発計画委員会が認定 する後発開発途上国12をいう。以下、「一般業務費の特例を認める国・地域」 という。)での技術協力については、業務従事者の活動に関連して生じたカウ ンターパート(技術協力事業を共同で実施する主たる人員として、JICA と相 手国関係機関との間で合意した相手国関係機関の人員をいう。以下同じ。)の 超過勤務に係る手当を計上することを認めます。 特殊傭人費で現地人材を雇用した場合は、雇用した傭人の実在を証明する書 類として、①本人が確認できる公的書類(写真付ID、運転免許所等)の写 し、②同一の傭人に対する支払総額が年間 100 万円を超えた場合は、当該傭 人の学歴、資格、職務経験等がわかる履歴書等の写し、③連絡先(住所、携 帯番号等)の情報を事後に提供を求める場合があります(精算報告書への添 付は不要です)。受注者は契約終了後もこれら情報を提供できるよう、契約約 款第 14 条第 3 項に定められた期間保管してください。 (3)車両関連費 車両関連費は、現地業務で利用する車両の使用料、JICA 又は相手国政府が 貸与する車両の運転手の労務費、燃料代等及び維持管理費に必要な経費です。 <補足説明> 数量は業務従事者 3 名に 1 台を原則として計上します。ただし、これに拠り がたい場合には根拠を明らかにし、妥当な数量を計上します。 車両の使用料は、運転手の労務費、現地国内出張における運転手の日当・宿 11 「http://ida.worldbank.org/about/borrowing-countries」参照。 12 「http://www.un.org/en/development/desa/policy/cdp/ldc/ldc_list.pdf」参照。
泊料及び燃料代を含むものとします。 運転手を傭上する場合、日々の労務管理や運行管理の実績の確認と記録を適 切に行ってください。精算報告書に就労表や運行表を添付する必要はありま せんが、適切に労務管理等が行われたと客観的に判断される書類(少なくと も運転手の確認印またはサインを確保してください。)を作成し、契約約款第 14 条第 3 項に定められた期間保管してください。 JICA 又は相手国政府が車両を貸与する場合、車両関連費には、運転手の労務 費、現地国内出張における運転手の日当・宿泊料、燃料代、保険料及び車両 維持管理費を含むものとします。 有料道路通行料、駐車場代及びタクシーの借上げは、車両関連費として計上 できます。ただし、「小額交通費」に位置づけられる支出については、日当の 対象であるため、直接経費への計上は認められません。少額交通費の範囲は、 1,000 円未満の支出を目途とします。 (4)賃料借料 賃料借料は、事務所の地代・家賃、器具・機械・施設・設備、船舶等の使用 料です。ただし、車両の使用料は除くものとします。 <補足説明> 車両の使用料は、賃料借料ではなく、車両関連費に計上します。 受注者所有の資機材の損料は機材費で計上します。受注者が機材を購入し損 料扱いする場合も同様に機材費で計上します。 セミナー等開催のためのホテルの会議室の使用料は賃料借料で計上できます。 借上げ事務所に付帯する家具・施設・機材等の費用で、その地代・家賃と不 可分な場合には、これらの費用を地代・家賃の一部として認めます。また、 地代・家賃に含まれる光熱費も同様に認めます。 (5)施設・機材保守管理費 施設・機材保守管理費は、施設・機材の修繕費及び保守管理契約料です。 <補足説明> 保守管理契約料に含まれる労務費は、特殊傭人費ではなく、施設・機材保守 管理費の一部として計上します。 交換部品の購入だけの場合には、機材費又は消耗品費で計上します。 一般業務費の特例を認める国・地域に限り、プロジェクト施設への電気・水 道等の引き込み及び道路整備等に係る経費及び供与機材の据付経費を計上す ることができます。 (6)消耗品費 消耗品は、図書・資料及び資機材等の購入費で、単価 5 万円以上かつ使用可 能期間が 1 年未満のもの、又は単価 5 万円未満かつ使用可能期間が 11 年未満 のものに限ります。 <補足説明> 業務従事者及び現地傭人が日常業務及び日常生活で使用するコピー用紙や文 房具、日用品(トイレットペーパー、石鹸・洗剤、ミネラルウォーター、合 鍵、一般医薬品等)、名刺などは計上できません(その他原価に含まれます)。
業務従事者がプロジェクト事務所で使用する机・椅子、キャビネット・本棚、 パーティション等の家具類は、JICA が業務上必要と判断する場合に限り、こ れを認めます。 業務従事者がプロジェクト事務所に設置する空調設備(ヒーター、ストーブ) は、JICA が業務上必要と判断する場合に限り、これを認めます。 携帯電話の購入を認めます。 図書は、カウンターパート等への指導・共用するものであれば認めますが、 業務従事者が業務の参考にする図書は認めません。 消耗品であっても、コンサルタント等契約で購入する資機材の所有権は JICA が有しており、JICA から受注者に業務実施期間中無償で貸与することになり ます。業務完了時に未使用の消耗品及び使用可能な消耗品の処理については、 業務完了前に、監督職員と協議・確認してください。 (7)旅費・交通費 旅費・交通費は、現地業務における業務従事者の交通費、カウンターパート、 研修参加者及び現地傭人等の日当・宿泊料及び交通費です。 なお、現地傭人であっても運転手の日当・宿泊料は車両関連費で計上します。 <補足説明> 第三国(日本及び業務実施国以外の国)から研修員等を業務実施国に招へい する場合、又は、第三国へカウンターパート等を派遣する場合には、旅行保 険の付保を必須とします。旅費・交通費や査証代に加えて、旅行保険料を計 上してください。 現地研修参加者等への日当・宿泊料及び交通費等を設定した単価で渡切とす る場合、監督職員の承諾(打合簿の作成)が必要となります13(単価は、カウ ンターパート機関の規定や JICA 在外事務所の規定等も参考にしてください)。 (8)通信・運搬費 通信・運搬費は、業務に必要な通信費用、業務書類の郵便費用、現地におけ る業務用資機材等の物品の運搬費用で、JICA 本部、JICA 在外事務所、相手国 関係機関とプロジェクトサイトの間で生じるものとします。 <補足説明> 通信費は、業務に必要な通信費用で、固定電話、携帯電話、インターネット のいずれも対象とします。ただし、通信機器の購入費は含まれません。 固定電話、携帯電話については、通信機器のレンタル料、契約料、通話料(携 帯電話の場合はプリペイドカードも含みます)を認めます。ただし、業務用 のものに限ります(個人的に利用する通話料は除きます)。 衛星携帯電話については、紛争影響国・地域における活動等、JICA が必要と 判断した場合に限り、通信機器のレンタル料、契約料、通話料を認めます。 インターネットについては、初期設置費用、プロバイダー契約料、使用料の 計上を認めます。 運搬費は現地における運搬のみを対象とします。業務対象国-本邦間の物品 13 詳細は、「業務実施契約における契約管理ガイドライン」 (https://www.jica.go.jp/announce/manual/guideline/consultant/guide_g.html)参照。
等の輸送・梱包に要する費用は、機材費(機材送料)とします。 供与機材の運搬及び据付費については、一般業務費の特例を認める国・地域 に限り計上を認めます。 プリペイド式電話カード等の購入代金を精算する場合は、カード本体は証憑 書類として認めません。領収書を添付してください。 ホテル等からの通話料については、業務上の通話であることを確認する必要 から、通話記録明細を添付してください。同明細の様式は問いませんが、通 話先電話番号だけではなく、用務先や業務連絡の概要を補記してください。 (9)資料等作成費 資料等作成費は、会議資料・教材等の印刷・製本費、視聴覚教材・資料の作 成費、翻訳費、複写経費です。ただし、特記仕様書で定める「成果品」の作成 にかかる費用は「成果品作成費」に計上します。 <補足説明> 翻訳については、業務指示書で業務従事者の「語学能力」として指定した言 語と日本語との間の翻訳費用は認めません。 (10)水道光熱費 水道光熱費は、業務用事務所の電気料、ガス代、水道料です。 <補足説明> 相手国関係機関が提供する事務所については、一般業務費の特例を認める 国・地域に限り、水道光熱費の計上を認めます。 業務用事務所の自家発電機燃料費は水道光熱費とします。 業務従事者及び現地傭人の生活一般のための水道光熱費は対象外です。 (11)雑費 雑費は、業務実施に必要な活動費用のうち、他費目に整理することが不適当 なものとします。 <補足説明> 雑費として認められる費目は次のとおりです。 海外送金手数料の一部 受注者が日本国内から現地口座に資金を送金する際の銀行手数料はその 他原価に含まれているとの整理です。ただし、海外送金については、①1 件あたりの送金額が 100 万円以上である場合、②1件あたりの送金額が 100 万円以下であるが、現地での支払または銀行振込が困難な場合(持ち込み 通貨に制限がある、現地銀行での 1 日の引出し金額に制限がある等)には、 個別に必要性を判断した上で計上を認めます。また、傭人費及び再委託費 の支払のため現地国内で銀行振込を行う場合における銀行手数料は、雑費 としての計上を認めます。 業務従事者がカウンターパートと共に出席する学会等参加料 カウンターパートの学費、学会参加料、教材費等(一般業務費の特例を認 める国・地域に限る。) 現地及び第三国におけるセミナー/ワークショップ等の軽食・飲料費用 セミナーを全日開催した場合の昼食代は計上可能ですが、夕食代やアル
コール類の支出は、計上も精算も認めません。 軽食・飲料費用が、ホテル等の会議室の使用料と不可分である場合は、 軽食・飲料費用を含めて、「賃料借料」に計上してください。 紛争及び武力衝突が継続している国・地域並びに紛争終結後あるいは和平・ 停戦合意締結後に新政府主導で実施される国家再建への支援を実施している 国においては、カウンターパートの給与が実施機関から十分に支給されてい ない場合、給与補填することを認めることがあります。その場合の経費は、 雑費として計上します。 セミナー等での会議室使用料(賃料借料)や軽食飲料費用(雑費)を直接ホ テル等に支払う場合、証拠書類として参加者名簿の提出を求めることとはし ません。ただし、旅費や日当(旅費・交通費)など参加者への直接支払が発 生する場合には、参加者から領収書を取付け、精算報告書に添付してくださ い。 【安全対策経費の取扱い】 業務実施対象地域の治安状況を踏まえ、業務従事者の安全を確保するため の一般業務費等が必要と考えられる場合には、必要な経費の計上を提案して ください。なお、経費の性格に鑑み、安全対策経費は別見積としてください。 見積って頂いた経費については、契約交渉に際して、その要否を協議・確認 します。 安全対策経費として想定される具体的な事例を以下のとおり掲示しますの で参考にしてください。括弧内は対象となる費目です。 1.(武装)警備員、安全対策アドバイザー等の傭上等(特殊傭人費) 2.防弾車・警護車借上げ、防弾車運転手傭上、燃料費、車両メンテナンス 費等(車両関連費) 3.安全対策設備(監視カメラ、防弾ガラスや鉄格子の設置等)(施設・機 材保守管理費) 4.衛星電話機材やテレビ会議システム機材、同使用料金等(通信・運搬費 又は機材費) 5.緊急移送保険、現金輸送保険、両替商の手数料等(雑費) 6.安全対策装備品(催涙スプレー、防弾チョッキ等)(消耗品費又は機材 費) 7.その他必要な経費 なお、契約締結後においても、現地の治安状況に照らして安全確保のため に当初想定していない経費が発生するものについては、受注者からの申し入 れに応じ、その必要性と金額を打合簿にて確認した上、速やかに契約変更手 続きを行うこととします。 【契約履行期間外の経費計上の特例】 契約履行期間外の支出については、原則として精算の対象とはなりません。 ただし、業務実施契約を複数の契約期間に分割して締結する場合、以下の一般 業務費について、先行する契約の履行期間と継続する契約の履行期間との間の 支出を継続する契約における精算の対象とすることを認めます。