国内外に残る写楽版画の中から厳選した約140図、約180枚の作品と、同時代の他の浮世絵師との作品を比較し、写 楽作品の魅力に迫る特別展「写楽」。 会場に足を運ぶ前のちょっとした‘豆知識’で、写楽展がより楽しくなるのでは? 本ページでは、写楽展に関する豆知識を5回に分けてご紹介します。 大判錦絵は、当時の単位でいうとだいたい1枚20文程度。 かけそばが一杯16文、家庭での一食分の食費が20~30文、上等のお酒一合が40文程度だったことをふまえる と、1枚300~500円程度になります。 ただ、絵師の人気によっても値段が変わることがあり、例えば国芳画の大判三枚続きの作品では180文、つまり 2,000~3,000円程度の値がついた作品もありました。その他、安い細判の役者絵は10文以下だったり、3文で売ら れていた絵があったりと、安価な浮世絵もあったようです。 写楽の第一期の大首絵は背景が雲母摺りなので、普通の大判よりも高かったと思われます。 江戸時代には「大奉書」という約39×53cmの紙の規格があり、その二分の一のサイズが「大判」といわれていま す。江戸後期以降の浮世絵では、この大きさが最も標準的なものでした。そのほか、中判、四つ切判など、浮世絵 のサイズは様々あります。 写楽が用いた判型は主に次の3種類です。 ホーム > 豆知識 English | Japanese
<黒雲母> 東洲
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東洲斎写楽斎写楽「斎写楽斎写楽「「「三代目三代目三代目三代目瀬瀬川菊之丞瀬瀬川菊之丞川菊之丞川菊之丞のののの田田辺田田辺辺文辺文文文蔵蔵女房蔵蔵女房女房女房おしづおしづおしづおしづ」」」」 大判錦絵/寛政6年5月/
個人蔵 Photography: Steven Tucker
<黒雲母> 東洲 東洲東洲 東洲斎写楽斎写楽斎写楽「斎写楽「「「三代目市川高麗三代目市川高麗三代目市川高麗三代目市川高麗蔵蔵蔵蔵のの亀のの亀亀亀屋忠兵衛屋忠兵衛屋忠兵衛と屋忠兵衛ととと 初代中村富三 初代中村富三 初代中村富三 初代中村富三郎郎郎郎のののの新町新町のけいせい新町新町のけいせいのけいせい梅川のけいせい梅川梅川」梅川」」」 大判錦絵/寛政6年8月/イギリス・大英博物館蔵
© The Trustees of the British Museum
国内外に残る写楽版画の中から厳選した約140図、約180枚の作品と、同時代の他の浮世絵師との作品を比較し、写 楽作品の魅力に迫る特別展「写楽」。 会場に足を運ぶ前のちょっとした‘豆知識’で、写楽展がより楽しくなるのでは? 本ページでは、写楽展に関する豆知識を5回に分けてご紹介します。 雲母を用いて光沢を持たせる摺りの技法を「雲母(きら)摺り」といいます。色によって黒雲母、白雲母、紅雲母 などがあります。 寛政中期には、人物図の一枚絵の背景を潰す、いわゆる「地潰し」に多用されました。雲母摺りの作品として は、歌麿の美人画、春英の役者絵などがもっとも早い例です。 なお、写楽版画で雲母が使われている作品には、大判大首絵28図と、大判全身図8図がありますが、いずれ も雲母摺り作品の代表作。斜めから見てみると、きらりと光るのがよく分かります。特に、会場の「版の比較」コ ーナーにある保存状態の良い作品では、背景の雲母の美しさもよくわかります。 会場に展示されている写楽や歌麿の作品の前で、是非試してみてください。 ホーム > 豆知識 > 第2回 雲母(きら)摺り English | Japanese
※黒雲母摺りの黒い背景には、鏡のイメージも含まれているとも言われています。江戸時代の鏡はガラスではなく、銅鏡が一般 的。そのため、金属が黒く、そして鈍く光るようなこの背景は、ちょうど鏡を覗いたときの様子にもなるのです。
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「初代市川男女初代市川男女蔵初代市川男女初代市川男女蔵蔵蔵のののの奴一平奴一平」奴一平奴一平」」」大判錦大判錦大判錦大判錦絵絵絵絵 寛政6年5月/フランス・ギメ東洋美術館蔵 Photograpgy: RMN (Musée Guimet, Paris) / Harry Bréjat /
AMF / amanaimages
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「三代目三代目沢三代目三代目沢沢沢村宗十村宗十村宗十郎村宗十郎郎郎のののの大岸大岸蔵大岸大岸蔵蔵蔵人人人人」」」」大判錦大判錦大判錦大判錦絵絵絵絵 寛政6年5月/アメリカ・ホノルル美術館蔵 Honolulu Academy of Arts, gift of James A. Michener, 1989
(20655) 国内外に残る写楽版画の中から厳選した約140図、約180枚の作品と、同時代の他の浮世絵師との作品を比較し、写 楽作品の魅力に迫る特別展「写楽」。 会場に足を運ぶ前のちょっとした‘豆知識’で、写楽展がより楽しくなるのでは? 本ページでは、写楽展に関する豆知識を5回に分けてご紹介します。 役者絵の着物などに描かれた紋に注目すると、役割番付に、同じ紋と役者名を見つけられます。三代目沢 村宗十郎の「いの字」の紋、市川團十郎の「三升」の紋、など。 役者にはそれぞれの紋があり、写楽の作品の中でも、とても分かりやすい紋(中央に「男」と書かれた市川男 女蔵の紋など)から非常に複雑な紋まで、様々です。会場でも、着物に描かれた、役者ならではの紋を探して みてください。 ホーム > 豆知識 > 第3回 役者紋 English | Japanese
三代目沢村宗十郎 三代目大谷鬼次 初代坂東善次 六代目市川團十郎 三代目市川八百蔵 沢村淀五郎 瀬川菊之丞 坂東彦三郎 初代市川男女蔵 三代目市川高麗蔵
国内外に残る写楽版画の中から厳選した約140図、約180枚の作品と、同時代の他の浮世絵師との作品を比較し、写 楽作品の魅力に迫る特別展「写楽」。 会場に足を運ぶ前のちょっとした‘豆知識’で、写楽展がより楽しくなるのでは? 本ページでは、写楽展に関する豆知識を5回に分けてご紹介します。 写楽の役者絵には、様々な役者が描かれました。その中には、私たちがよく知っている名前も、あまり馴染 みのない名前も・・・。 以下に紹介するのはごく一部ですが、どんな役者だったかを知れば、親近感を持って見られるかもしれませ ん。役者たちの様々な表情を、是非会場でご覧ください。 【 【【 【初代中山富三初代中山富三初代中山富三初代中山富三郎郎郎】郎】】】 「ぐにゃ富」「ふにゃ富」と呼ばれ、艶っぽい演技が人気の的でした。目元、口元などの柔らかい曲線が、その 特徴をよく表しています。 「初代中山富三郎の松下造酒之進娘宮ぎの」 大判錦絵/寛政6年5月/イギリス・大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum
【 【【 【市川市川市川市川鰕鰕鰕鰕蔵蔵蔵蔵】】】】 五代目団十郎。寛政3年(1791)、51歳の時に名を改めて鰕蔵となりました。代々の団十郎の「海老蔵」に遠慮 して、「私はほんの‘えびじゃこ’でございます」という謙遜のこころから「鰕蔵」を名乗ったといわれています。 「市川鰕蔵の竹村定之進」 大判錦絵/寛政6年5月/アムステルダム国立美術館蔵 © Rijksmuseum, Amsterdam 【 【【 【初代尾上松助初代尾上松助初代尾上松助初代尾上松助】】】】 初代尾上菊五郎の弟子。もともと実悪役者であるが、善人も演じられる芸域の広さを見せる。 【 【【 【二代目二代目二代目二代目瀬瀬瀬瀬川富三川富三川富三川富三郎郎郎郎】】】】 三代目瀬川菊之丞の弟子。その風貌から「いや富」「にく富」(嫌気がする。憎々しい)とあだ名がつけられて いました。 【 【【 【三代目市川高麗三代目市川高麗三代目市川高麗三代目市川高麗蔵蔵蔵蔵】】】】 のち五代目松本幸四郎を襲名。特徴的な鷲鼻をしており、「鼻高幸四郎」といったあだ名で呼ばれていたほ ど。 【 【【 【六代目市川六代目市川六代目市川六代目市川団団団団十十十郎十郎郎郎】】】】 市川鰕蔵の子。「成田山不動尊の申し子」と称され、荒事を得意としましたが、22歳という若さで亡くなってい ます。 【 【【 【三代目大谷鬼次三代目大谷鬼次三代目大谷鬼次三代目大谷鬼次】】】】 大谷家は江戸では古い家で、初代広右衛門(寛文6年(1666)~享保6年(1721))という江戸の敵役の祖とい われた人から始まりました。家の紋の轡(丸に十文字)も初代以来のもので、立役で敵役の家系。写楽の代 表作・江戸兵衛の役で描かれた三代目鬼次は、三代目広次の弟子(広次家は初代友右衛門の実子から始 まっている)です。 なお、鬼次は初代中村仲蔵を崇拝しており、後に二代目仲蔵を襲名しました。会場でも、両者の顔立ちに注 目してみてください。 English | Japanese
【 【【 【初代大谷初代大谷初代大谷初代大谷徳徳徳徳次次次次】】】】 当時を代表する道化役者。その風貌と芸風から「飄々たる異相」と表現された。 「初代大谷徳次の奴袖助」 大判錦絵/寛政6年5月/個人蔵
「 「「 「三代目佐野川市松三代目佐野川市松の三代目佐野川市松三代目佐野川市松のの祇園町の祇園町祇園町祇園町のの白人のの白人白人白人おなよおなよおなよ」おなよ」」」 大判錦絵/寛政6年5月 マーン・コレクション 「 「「 「四代目松本幸四四代目松本幸四四代目松本幸四郎四代目松本幸四郎郎郎のののの山谷山谷山谷山谷のの肴屋五のの肴屋五肴屋五肴屋五郎郎郎郎兵衛兵衛兵衛兵衛」」」」 大判錦絵/寛政6年5月/東京国立博物館 国内外に残る写楽版画の中から厳選した約140図、約180枚の作品と、同時代の他の浮世絵師との作品を比較し、写 楽作品の魅力に迫る特別展「写楽」。 会場に足を運ぶ前のちょっとした‘豆知識’で、写楽展がより楽しくなるのでは? 本ページでは、写楽展に関する豆知識を5回に分けてご紹介します。 浮世絵に描かれた役者の衣装を見ると、その役者特有の柄や紋が描かれていることが分かります。 例えば、三代目佐野川市松の着物の衿と袖口の部分には、同じ格子柄の模様が描かれています。この格子 模様は、佐野川市松が好んで用い流行したことから、「市松模様」と呼ばれるようになりました。また、松本幸 四郎が身につけた格子柄は、その屋号にちなみ「高麗屋格子」と呼ばれています。 着物に描かれた柄と紋から、それぞれの役者の特徴を探してみてください。 ホーム > 豆知識 > 第5回 衣装の柄