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FUJITSU Storage ETERNUS DX, ETERNUS AF 構築ガイド(サーバ接続編) ファイバチャネル/ファイバチャネルスイッチ設定用

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(1)

FUJITSU Storage

ETERNUS DX, ETERNUS AF

構築ガイド(サーバ接続編)

(2)
(3)

はじめに

本書は、ETERNUS DX/AF を、ファイバチャネルスイッチを接続した環境で使用するために必要な作 業について説明しています。 本書は、ETERNUS DX/AF、サーバ、OS、ファイバチャネルカード、およびドライバソフトウェアの 説明書と併せてご使用ください。 なお、本書に記載している製品の商標、製品名などの表記については、『構築ガイド(サーバ接続編) 表記について』を参照してください。OS がサポートするストレージシステムについては、ETERNUS DX/AF のサポート組み合わせ表を参照してください。 第14 版 2018 年 4 月

本書の内容と構成

本書は以下に示す6 章および付録から構成されています。 •「第1 章 準備」(7 ページ) 環境と準備するものについて説明しています。 •「第2 章 留意事項」(9 ページ) 作業を行う際の留意事項について説明しています。 •「第3 章 事前設計」(14 ページ) 実際に各装置を接続する前に必要な設定について説明しています。 •「第4 章 セットアップ」(40 ページ) 実際に各装置を接続する場合の手順について説明しています。 •「第5 章 接続状態の確認」(65 ページ) 接続が正しく行われているか確認する作業について説明しています。 •「第6 章 構成情報のバックアップ」(71 ページ) 設定したファイバチャネルスイッチの構成情報のバックアップ方法を説明しています。 付録として、ファイバチャネルスイッチのコマンド一覧および設定表一覧について記載しています。

(4)

目次

1 章 準備

7

1.1 環境 ...7

1.2 準備するもの ...8

2 章 留意事項

9

2.1 ゾーニング...9

2.2 システムのトポロジ ...9

2.3 パスの冗長性 ...9

2.4 ISL Trunking ...9

2.5 ETERNUS SN200 のモデル混在について ...10

2.6 ドメイン ID について ...10

2.7 カスケード接続の制限...11

2.8 スイッチに関する留意事項 ...11

2.9 Storage Cluster 機能の使用時に 8Gbit/s の転送速度で接続する場合の設定 ...13

3 章 事前設計

14

3.1 システム構成の確認 ...14

3.2 システムデザインシートの準備 ...17

3.3 ファイバチャネルスイッチの基本設定 ...18

3.3.1 スイッチ名の決定... 19 3.3.2 スイッチドメイン ID の決定 ... 19 3.3.3 ネットワーク設定値の決定 ... 20 3.3.4 SFP タイプの決定... 21 3.3.5 ケーブルタグ表示指定 ... 22 3.3.6 ファイバチャネルスイッチ設定表の記入例 ... 23

3.4 ファイバチャネルスイッチのゾーン構成...24

3.4.1 ゾーニングの種類... 24 3.4.2 デバイス接続ポートの決定 ... 24 3.4.3 ゾーニング設定表の作成... 26 3.4.4 ゾーニング定義情報の決定 1.~エイリアス~ ... 26 3.4.5 エイリアスについて ... 26

(5)

3.4.6 エイリアス設定 ... 26 3.4.7 ゾーニング定義情報の決定 2.~ゾーン~ ... 28 3.4.8 ゾーニング定義情報の決定 3.~ゾーン・コンフィグレーション~... 28 3.4.9 ゾーニング設定表... 29

3.5 ETERNUS DX/AF の事前設定...30

3.5.1 RAID 側 WWN インスタンス管理表の作成... 30 3.5.2 ホスト接続設定(CA ポート設定) ... 33

3.6 サーバ側の事前設定 ...34

3.6.1 パス経路表の作成... 34 3.6.2 サーバ側 WWN インスタンス管理表の作成... 36

4 章 セットアップ

40

4.1 ファイバチャネルケーブルの接続...41

4.2 ファイバチャネルスイッチのセットアップ ...43

4.2.1 セットアップ手順... 43 4.2.2 セットアップ作業... 44

4.3 ファイバチャネルスイッチのゾーニングのセットアップ...53

4.3.1 エイリアス設定 ... 54 4.3.2 ゾーン設定 ... 56 4.3.3 ゾーン・コンフィグ設定... 57 4.3.4 ゾーン・コンフィグの有効化... 58

4.4 ETERNUS DX/AF のセットアップ...60

4.4.1 RAID 側 WWN インスタンス管理表の決定... 60 4.4.2 ホスト接続設定(CA ポート設定)の確認 ... 62

4.5 サーバの設定...63

4.5.1 OS が Solaris OS, AIX, HP-UX, Linux, PAN Manager の場合の注意点 ... 63

4.5.2 OS が Windows®の場合の注意点... 64

5 章 接続状態の確認

65

5.1 システムの接続確認 ...66

(6)

付録

A ファイバチャネルスイッチのコマンド一覧

73

A.1 セットアップ時に利用するコマンド...73

A.2 ゾーンの設定、確認のためのコマンド ...75

A.3 ファイバチャネルの状態、ログ情報の確認のためのコマンド ...77

A.4 構成情報のバックアップ、復元を行うコマンド...77

付録

B 設定表一覧

78

B.1 ファイバチャネルスイッチ設定表 ...78

B.2 ゾーニング設定表 ...79

B.3 RAID 側 WWN インスタンス管理表 ...79

B.4 パス経路表 ...80

B.5 サーバ側 WWN インスタンス管理表 ...80

目次

(7)

1 章

準備

ファイバチャネルスイッチ(ETERNUS SN200 series, Brocade series)を使用してサーバと ETERNUS DX/AF を接続する場合の、ファイバチャネルスイッチの基本設定、スイッチのゾーニング設定につい て説明します。 なお、この章では、対象となるシステムの装置構成はすでに決定されていることを前提としており、 システム構成自体の決定を支援するような説明は本書には記述しておりません。ファイバチャネルス イッチの詳細については、ファイバチャネルスイッチに添付の資料を参照してください。 またSAN マネジメントソフトウェアを利用して SAN 構築を実施する場合は、各ソフトウェアに添付 のマニュアルを参照して、ファイバチャネルスイッチの設定を行ってください。 本書で説明しているファイバチャネルスイッチは、クラス1 レーザー製品です。人体には影響あり ませんが、安全のためポートの受光部をのぞき込まないでください。

1.1

環境

本書では、以下のファイバチャネルスイッチを対象に説明しています。 機種 備考 1/2/4Gbit/s ファイバチャネルスイッチ ETERNUS SN200 モデル 120, 430, 480, 485, 490, 540, 600, 630, 660 SilkWorm 4100, 4900, 5000, 48000, 200E 1/2Gbit/s ファイバチャネルスイッチ ETERNUS SN200 モデル 210, 220, 230, 240, 280, 320, 340 SilkWorm 3200, 3250, 3800, 3850, 3900, 12000 2/4/8Gbit/s ファイバチャネルスイッチ ETERNUS SN200 モデル 140, 600, 630, 660, 540 Brocade 300, 5100, 5300, 7800, 8000, 48000, DCX, DCX-4S, VDX6730 2/4/8/16Gbit/s ファイバチャネルスイッチ Brocade 6505, 6510, 6520, DCX 8510-4, DCX 8510-8 4/8/16/32Gbit/s ファイバチャネルスイッチ Brocade G620, X6 Directors

(8)

1.2

準備するもの

ファイバチャネルスイッチのメンテナンスはイーサネット経由で行います。 事前に以下のものを準備してください。

• パーソナルコンピュータ

OS が Windows®で、イーサネットインターフェース(10BASE-T または 100BASE-T)をサポート しているパーソナルコンピュータを準備してください。

• イーサネットケーブル(クロスケーブル)

10/100BASE-T ケーブル(クロスケーブル)を準備します。

ファイバチャネルスイッチとメンテナンス用の端末として使用するパーソナルコンピュータを接続 するために使用します。

なお、ETERNUS SN200 series, Brocade series にはクロスケーブルが添付されています。 第1 章 準備

(9)

2 章

留意事項

作業を行う際は、以下の事項に留意してください。

2.1

ゾーニング

ファイバチャネルスイッチのポート番号や接続するファイバチャネルカード、RAID 装置の CA の WWN を利用してファイバチャネルポート間の 1 対 1 のゾーニングを実施することを推奨します。 ゾーニングとは、ファイバチャネルスイッチのポート番号や接続するファイバチャネルカード、RAID 装置のCA の WWN によってゾーン分けを行い、ほかのゾーンからアクセスを制限したり、ファイバ チャネルスイッチが管理する管理情報を局所化したりする機能です。

2.2

システムのトポロジ

本手順の対象とするシステムは、ファイバチャネルスイッチを介してサーバ、ストレージを接続する システムです。接続形態は「ファブリック接続」になります。

2.3

パスの冗長性

ETERNUS DX/AF に複数の CA があり、マルチパスディスク制御ドライバ(Path failover driver)を使用

してサーバと接続する場合は、パスの冗長性を損なわないために少なくとも2 台のファイバチャネル スイッチを用意してください。マルチパスを構成した2 つの CA は、それぞれ異なるファイバチャネ ルスイッチに接続してください。

2.4

ISL Trunking

ISL Trunking とは、2 つの隣接するファイバチャネルスイッチ間で最大 8 ポートを統合し、高帯域バン ド幅でトラフィックを配信することで、コマンドの順序性を保証する機能です。

(10)

2.5

ETERNUS SN200 のモデル混在について

ファームウェアはモデルごとに以下の推奨の版数を適用してください。

ETERNUS SN200 のモデル名 ファームウェアレベル

ETERNUS SN200 モデル 210, 240 Fabric OS v3.2.0a ETERNUS SN200 モデル 320 Fabric OS v5.0.5d ETERNUS SN200 モデル 220, 230, 280, 340 Fabric OS v5.1.1b ETERNUS SN200 モデル 120, 430, 480, 485, 450M, 490, 540 Fabric OS v5.3.0d ETERNUS SN200 モデル 140, 600, 630, 660 Fabric OS v6.1.1 ETERNUS SN200 モデル 250M XPath OS v7.4.1e

SN200 同士をカスケード接続する場合、上記以外のファームウェア版数の SN200 が同一ファブ リック内に併存すると、SN200 の動作が不安定になる場合があります。 また、カスケード接続を行ったあとは、ゾーニング設定の更新処理を実施してください。 SN200 モデル 600, 630, 660 が同一ファブリック内に併存する場合、ファームウェアはモデルごとに 以下の最新の版数を適用してください。 ETERNUS SN200 のモデル名 ファームウェアレベル ETERNUS SN200 モデル 210, 240 Fabric OS v3.2.1c ETERNUS SN200 モデル 320 Fabric OS v5.0.5f ETERNUS SN200 モデル 220, 230, 280, 340 Fabric OS v5.3.1b ETERNUS SN200 モデル 430, 480, 485, 450M, 490, 540 Fabric OS v6.1.1 ETERNUS SN200 モデル 600, 630, 660 Fabric OS v6.1.1 ETERNUS SN200 モデル 250M XPath OS v7.4.1e

同一ファブリック内にSN200 モデル 210, 240 とその他のモデルが併存する場合、SN200 モデル 210,

240 の"Core Switch PID format" の設定値を"1"に変更してください。

"Core Switch PID format"の設定は、configure コマンドで設定を行います。

詳細は、『ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ Fabric OS リファレンスマニュアル』 を参照してください。

2.6

ドメイン

ID について

ファイバチャネルスイッチにHP-UX サーバを接続する場合は、ドメイン ID を「8」以外に設定してく ださい。ドメインID を「8」に設定すると、デバイスが正常に認識できません。 第2 章 留意事項 2.5 ETERNUS SN200 のモデル混在について

(11)

2.7

カスケード接続の制限

• ETERNUS SN200 モデル 120, 140 は、カスケード接続することができません。 • ETERNUS SN200 モデル 210 の標準構成の場合、カスケード接続できるポートは 1 ポートのみで す。 • ETERNUS SN200 モデル 220, 230 は、同一ファブリック内で接続できるスイッチが 2 台までに制限 されています。

2.8

スイッチに関する留意事項

• ファイバチャネルスイッチを使用する場合は、使用する製品の取扱説明書、設定手順書などをよくお 読みになったうえで、設定を行ってください。 • 1 台のサーバに 2 枚のファイバチャネルカードを搭載してパスの冗長構成をとる場合、それぞれの ファイバチャネルカードからのパスは異なるファイバチャネルスイッチに接続してください。 同じファイバチャネルスイッチに接続すると、単一障害点となり、冗長性が失われます。 - 推奨構成例 CA CM CA CM ࣇ࢓࢖ࣂ ࢳࣕࢿ࣮ࣝ࢝ࢻ ࢧ࣮ࣂ ࣇ࢓࢖ࣂࢳࣕࢿࣝࢫ࢖ࢵࢳ1 ࣇ࢓࢖ࣂࢳࣕࢿࣝࢫ࢖ࢵࢳ2 ࣇ࢓࢖ࣂ ࢳࣕࢿ࣮ࣝ࢝ࢻ ETERNUS DX/AF - 冗長構成を損なう構成例 CA CM CA CM ࣇ࢓࢖ࣂ ࢳࣕࢿ࣮ࣝ࢝ࢻ ࣇ࢓࢖ࣂ ࢳࣕࢿ࣮ࣝ࢝ࢻ ࣇ࢓࢖ࣂࢳࣕࢿࣝࢫ࢖ࢵࢳ ࢧ࣮ࣂ ETERNUS DX/AF • ファイバチャネルスイッチのゾーン設定を行ってください。 - ゾーン設定を行わないと、サーバからのLUN の認識が正しく行われないことがあります。ゾーン 設定は、以下のいずれかの方法で設定を行ってください。 第2 章 留意事項 2.7 カスケード接続の制限

(12)

ETERNUS SF Storage Cruiser を利用して、アクセスパスを設定した場合、ホストレスポンス No.設定は、初期値に設定されます。

ETERNUS SF Storage Cruiser で、アクセスパスの設定を行ったあとに、ホストレスポンス No. の設定を行ってください。 設定方法については、インターフェースに応じた『構築ガイド(サーバ接続編) ストレージシ ステム設定用』を参照してください。 - 以下に、サーバとETERNUS SN200 を接続し、ポートゾーニングした場合のシステム構成例を示 します。 Name : Server#1 IP : 192.168.0.10 Slot 0 Slot 1 Port2 Name : Server#2 IP : 192.168.0.11 Slot 0 Slot 1

Port0 Port4 Port6

Port3

Port1 Port5 Port7

Port2

Port0 Port4 Port6

Port3

Port1 Port5 Port7

CA00 CA01 CA10 CA11

CM0 CM1

Name : RAID#1

ZONE1 ZONE2 ZONE3

ZONE4 SN200_01 (Domain 1) IP : 192.168.0.50 SN200_02 (Domain 2)IP : 192.168.0.51 ETERNUS DX/AF ࢝ࢫࢣ࣮ࢻ⥺ 第2 章 留意事項 2.8 スイッチに関する留意事項

(13)

2.9

Storage Cluster 機能の使用時に 8Gbit/s の転送速度で接

続する場合の設定

ファイバチャネルスイッチにデバイスを8Gbit/s の速度で接続する場合、安定した通信を行うために

Fillword 設定が必要な場合があります。

通常、転送速度が8Gbit/s のデバイスは ARB(ff)で動作するため、8Gbit/s で接続する場合は、Mode 3 (Link Init/Fillword = ARB(ff)/ARB(ff))を設定します。Mode 3 で接続に失敗した場合は、Mode 2(Link

Init/Fillword = Idle/ARB(ff))への設定変更を推奨します。

ただし、Storage Cluster 機能を使用し、ファイバチャネルスイッチと ETERNUS DX/AF を 8Gbit/s の 転送速度で接続する場合は、Fillword を Mode 2(Link Init/Fillword = Idle/ARB(ff))に設定してくださ い。

Fillword の設定方法については、ファイバチャネルスイッチのコマンドリファレンス(Fabric OS Command Reference)で portCfgFillword を参照してください。

対象となるスイッチ製品の一覧を以下に示します。 スイッチの種類 接続できるストレージネットワーク機器 ファイバチャネルスイッチ ETERNUS SN200 モデル 140 ETERNUS SN200 モデル 600 ETERNUS SN200 モデル 630(販売終了) ETERNUS SN200 モデル 660(販売終了) Brocade 300 Brocade 5100(販売終了) Brocade 5300(販売終了)

SAN バックボーン Brocade DCX 8510-4(8Gbit/s ブレード搭載時) Brocade DCX 8510-8(8Gbit/s ブレード搭載時) Brocade DCX(販売終了)

Brocade DCX-4S(販売終了)

エクステンションスイッチ Brocade 7800

第2 章 留意事項

(14)

3 章

事前設計

実際に各装置を接続する前に必要な設定について説明します。

3.1

システム構成の確認

ファイバチャネルスイッチを使用したシステム構築を行う場合、事前の詳細なシステム設計が必要で す。この章では、システム設計を完了していることを前提に説明しています。 • システム構成図(システムの結線が決まっているもの) • 構成品リスト ここでは、以下のシステム構成図があらかじめ作成されていると想定して、各設定方法について説明 します。 PRIMERGY#1 Slot 0 Slot 1 Port2 PRIMERGY#2 Slot 0 Slot 1 Port0 Port1 Port7 Port2 Port0 Port1 Port7

CA00 CA01 CA00 CA01

CM0 CM1 ETERNUS DX/AF

ࢫ࢖ࢵࢳ㛫ࡢ ࢝ࢫࢣ࣮ࢻ⥺ ࣇ࢓࢖ࣂࢳࣕࢿࣝࢫ࢖ࢵࢳ㸯 ࣇ࢓࢖ࣂࢳࣕࢿࣝࢫ࢖ࢵࢳ㸰

(15)

1 サーバ、ETERNUS DX/AF、ファイバチャネルスイッチに便宜的に Name(名前)を割り付けま す。 PRIMERGY#1gServer#1 PRIMERGY#2gServer#2 ETERNUS DX/AFgRAID#1 ファイバチャネルスイッチ1gSN200_01 ファイバチャネルスイッチ2gSN200_02 ファイバチャネルスイッチのName は、ファイバチャネルスイッチにも設定する名前になります ので、以下の点に注意して名前を決定してください。 • 名前は18 文字以下 • 先頭文字は英文字(A~Z、a~z)を使用する。 • 2 文字目以降は英数字(A~Z、a~z、0~9)およびアンダースコア(_)を使用する。 2 ファイバチャネルスイッチにIP アドレスを割り付けます。 グローバルのLAN に接続する場合は、ネットワーク管理者に確認してスイッチごとに IP アドレ スを決めてください(ネットワークに接続しない場合でも、保守時に必要になるのでローカルな IP アドレスを付与してください)。 3 ファイバチャネルスイッチに「ゾーン」を決定します。 ファイバチャネルスイッチには「ゾーニング」機能があります。ゾーニングとは、ファイバチャ ネルスイッチのポート名によってゾーン分けを行い、ゾーン内でのみアクセスを可能にし、ほか のゾーンからのアクセスを制限する機能です。 この例では、以下のようにゾーンを決定します。 • ファイバチャネルスイッチ1(SN200_01) Port0−Port1 間を「ZONE0」 Port2−Port1 間を「ZONE1」 • ファイバチャネルスイッチ2 (SN200_02) Port0−Port1 間を「ZONE2」 Port2−Port1 間を「ZONE3」 4 サーバ、ETERNUS DX/AF 側のアダプターに番号を割り振って、便宜的に番号でわかるようにし ます。 PRIMERGY#1 slot 0g(1) PRIMERGY#1 slot 1g(2) PRIMERGY#2 slot 0g(3) 第3 章 事前設計 3.1 システム構成の確認

(16)

5 これまでの手順. 1~手順. 4で決定した内容をシステム構成図に記入します。 PRIMERGY#1 Name : Server#1 IP : 192.168.0.10 Slot 0 (1) Slot 1 (2) Port2 PRIMERGY#2 Name : Server#2 IP : 192.168.0.11 Slot 0 (3) Slot 1 (4)

Port0 Port4 Port6

Port3

Port1 Port5 Port7

Port2

Port0 Port4 Port6

Port3

Port1 Port5 Port7

CA00 (11) CA01 CA00 (12) CA01 CM0 CM1

Name : RAID#1

࢝ࢫࢣ࣮ࢻ⥺ ZONE0 ZONE1 ZONE2

ZONE3 Name : SN200_01 (Domain 1) IP : 192.168.0.50 Name : SN200_02 (Domain 2) IP : 192.168.0.51 ETERNUS DX/AF 第3 章 事前設計 3.1 システム構成の確認

(17)

3.2

システムデザインシートの準備

システム構築を行うには、システムの情報をまとめて、設定内容を整理するためにシステムデザイン シートを作成することが重要です。

そこで、以下のシステムデザインシートに設定内容を記入し、設定表を作成します。以降に、システ ムデザインシートの記入方法について説明します。

ETERNUS DX/AF の設定については、『ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド』または『ETERNUSmgr

ユーザーガイド』を参照してください。サーバ側の設定/確認事項については各OS 用の『構築ガイ ド(サーバ接続編)』を参照してください。 • ファイバチャネルスイッチ関連 - ファイバチャネルスイッチの基本設定の決定 (「3.3 ファイバチャネルスイッチの基本設定」(18 ページ)参照) • ファイバチャネルスイッチ基本設定表の作成 - ファイバチャネルスイッチのゾーン構成の決定 (「3.4 ファイバチャネルスイッチのゾーン構成」(24 ページ)参照) • ゾーニング設定表(結線図)の作成 • ゾーニング設定表の作成 • ETERNUS DX/AF 関連 (「3.5 ETERNUS DX/AF の事前設定」(30 ページ)参照) - ETERNUS DX/AF の WWN の確認 • RAID 側 WWN インスタンス管理表の作成 - ホスト接続設定 - ネームサーバ・WWN の確認 • ネームサーバ・WWN 管理表の作成 • サーバ関連 (「3.6 サーバ側の事前設定」(34 ページ)参照) - パス経路の確認 • パス経路表の作成 - サーバ側のWWN などの情報確認 • サーバ側WWN インスタンス管理表の作成 第3 章 事前設計 3.2 システムデザインシートの準備

(18)

3.3

ファイバチャネルスイッチの基本設定

ファイバチャネルスイッチの各種設定や管理に必要な基本情報を決定し、ファイバチャネルスイッチ 設定表に記入します。 ファイバチャネルスイッチ設定表に記入する手順は以下のとおりです。記入内容の詳細は各参照先で 説明しています。 1 スイッチ名の割り当て ファイバチャネルスイッチに「スイッチ名」を割り当て、ファイバチャネルスイッチ設定表に記 入します。 (「3.3.1 スイッチ名の決定」(19 ページ)参照) 2 ドメインID の割り当て ファイバチャネルスイッチに「ドメインID」を割り当て、ファイバチャネルスイッチ設定表に記 入します。 (「3.3.2 スイッチドメイン ID の決定」(19 ページ)参照) 3 ネットワーク情報 ファイバチャネルスイッチ設定表にファイバチャネルスイッチのネットワーク情報を記入しま す。 (「3.3.3 ネットワーク設定値の決定」(20 ページ)参照) 4 SFP タイプの決定 (「3.3.4 SFP タイプの決定」(21 ページ)参照) 5 ケーブルタグ表示 ファイバチャネルスイッチ設定表にケーブルタグ表示の内容を記入します。 (「3.3.5 ケーブルタグ表示指定」(22 ページ)参照) ファイバチャネルスイッチ設定表の記入例 IP WWN Switch 192.168.30.70 1 0.0.0.0 255.255.255.0 SFP 0 1 2 13 14 15 第3 章 事前設計 3.3 ファイバチャネルスイッチの基本設定

(19)

ポート番号は、ファイバチャネルスイッチのモデルによって異なります。

3.3.1

スイッチ名の決定

ファイバチャネルスイッチの管理を行うために、各スイッチに識別するためのName(名前)を割り 当てます。記入の際は、以下の点に注意してスイッチ名を割り当ててください。 • 名前は18 文字以下。 • 先頭文字は英文字(A~Z、a~z)を使用する。 • 2 文字目以降は英数字(A~Z、a~z、0~9)およびアンダースコア(_)を使用する。 例 スイッチ名を「SN200_01」と決定した場合、以下のように記入します。 IP WWN Switch 192.168.30.70 1 0.0.0.0 255.255.255.0 SFP 0 1 2 SN200_01

3.3.2

スイッチドメイン

ID の決定

ファイバチャネルスイッチごとに、スイッチのドメインID を設定する必要があります。ドメイン ID は1~239 までの整数値を任意に設定できますが、ファイバチャネルスイッチ同士を接続(カスケード 接続)する場合には、それぞれのファイバチャネルスイッチに対して異なるドメインID を設定する必 要があります。 ファイバチャネルスイッチ同士をカスケード接続する場合は、異なるドメインID を各ファイバチャ ネルスイッチに割り当ててください。 また、現時点でカスケード接続を行わない場合でも、将来のカスケード接続に備えて、互いに異な るドメインID に設定しておくことを推奨します。同じスイッチドメイン ID のファイバチャネル同 士をカスケード接続した場合、意図しないドメインID に自動的に変更されたり、設定情報の相互同 第3 章 事前設計 3.3 ファイバチャネルスイッチの基本設定

(20)

例 スイッチドメインID を「1」と決定した場合、以下のように記入します。 IP WWN Switch 192.168.30.70 1 0.0.0.0 255.255.255.0 SFP 0 1 2 SN200_01 1

3.3.3

ネットワーク設定値の決定

ファイバチャネルスイッチの基本設定やゾーニング設定は、以下の機能を使用して行います。 • telnet 接続による管理・設定・保守 上記機能はイーサネット経由で使用するため、システム内のすべてのファイバチャネルスイッチに対 して、ネットワーク設定を行う必要があります。 以下のネットワーク情報を設定します。 • ファイバチャネルスイッチのIP アドレス • ゲートウェイアドレス • サブネットマスク 例 255.255.255.0 IP WWN Switch 192.168.30.70 1 0.0.0.0 255.255.255.0 SFP 0 1 2 SN200_01 1 192.168.0.50 192.168.0.1 第3 章 事前設計 3.3 ファイバチャネルスイッチの基本設定

(21)

3.3.4

SFP タイプの決定

ファイバチャネルスイッチのポートに装着するSFP モジュールのタイプを決定します。SFP モ

ジュールには以下のタイプがあり、ポートの接続形態に応じて選択する必要があります。 • SWL(Short Wave Length) type (SFP/SFP+) (*1)

サーバとETERNUS DX/AF とファイバチャネルスイッチとの接続、またはファイバチャネルスイッ チ同士を接続する場合に使用します。接続可能な距離は、転送レートによって異なります。 - 転送レートが32Gbit/s の場合は、最大 100m です (SFP+)。 - 転送レートが16Gbit/s の場合は、最大 125m です (SFP+)。 - 転送レートが8Gbit/s の場合は、最大 190m です (SFP+)。 - 転送レートが4Gbit/s の場合は、最大 400m です (SFP/SFP+)。 - 転送レートが2Gbit/s の場合は、最大 500m です (SFP/SFP+)。 - 転送レートが1Gbit/s の場合は、最大 860m です (SFP)。 *1: mSFP は未サポートです。

• LWL(Long Wave Length) type

300m よりも離れたファイバチャネルスイッチ同士をカスケード接続する場合には、必ずこのタイプ を使用してください。 ファイバチャネルスイッチ同士をカスケード接続する場合は、互いのファイバチャネルスイッチ のカスケード線を接続するポートには、必ず同じタイプのSFP モジュールを使用してください。 例 スイッチポート番号0, 1 に各デバイスから 10m 程度のファイバチャネルケーブルを接続します。接 続するケーブルが短いため、ポート0, 1 の SFP モジュールには SWL タイプを使用します。ほかの ポートにはSFP は接続しません。 255.255.255.0 IP WWN Switch 192.168.30.70 1 0.0.0.0 255.255.255.0 SFP 0 1 2 SN200_01 1 192.168.0.50 192.168.0.1 SWL SWL 第3 章 事前設計 3.3 ファイバチャネルスイッチの基本設定

(22)

3.3.5

ケーブルタグ表示指定

ファイバチャネルスイッチとETERNUS DX/AF の接続、ファイバチャネルスイッチとサーバの接続、 およびファイバチャネルスイッチ同士の接続では、複数のファイバチャネルケーブルを使用します。 このためケーブルの接続状態がわかりにくくなってしまいます。 そこで、システム保守時に混乱を招かないために、接続デバイスと接続ポートの関係が容易に確認で きるよう、すべてのケーブルにタグを付けるなどの処置をしておくことを推奨します。 タグに記入する文字列は任意ですが、接続ポートおよび接続先デバイス(ストレージシステム、サー バ、ファイバチャネルスイッチ)が容易に判断できるタグ名にしてください。 例 スイッチポート番号0 は、サーバ 1 (SLOT 0)からのケーブルです。また、スイッチポート番号 1 は、

ETERNUS DX/AF の CM0CA00 に接続されるケーブルであることを示しています。

255.255.255.0 IP WWN Switch 192.168.30.70 1 0.0.0.0 255.255.255.0 SFP 0 1 2 3 7 SN200_01 1 192.168.0.50 192.168.0.1 SWL SWL SWL SWL SN200_1_port0 to SERV1_SLOT0 SN200_1_port1 to DX400_CM0CA00 SN200_1_port2 to SERV2_SLOT0 SN200_1_port7 to SN200_2_port7 第3 章 事前設計 3.3 ファイバチャネルスイッチの基本設定

(23)

3.3.6

ファイバチャネルスイッチ設定表の記入例

「3.1 システム構成の確認」(14 ページ)に示したシステム構成図のファイバチャネルスイッチ SN200_01, SN200_02 を例として、ファイバチャネルスイッチ設定表を記入した結果を以下に示しま す。 記入したのは、表の網掛け部分です。装置WWN は実際にファイバチャネルスイッチをセットアップ する際に確認するので、現時点では記入する必要はありません。 • ファイバチャネルスイッチ設定表(SN200_01) 255.255.255.0 IP WWN Switch 192.168.30.70 1 0.0.0.0 255.255.255.0 SFP 0 1 2 3 7 SN200_01 1 192.168.0.50 192.168.0.1 SWL SWL SWL SWL SN200_1_port0 to SERV1_SLOT0 SN200_1_port1 to DX400_CM0CA00 SN200_1_port2 to SERV2_SLOT0 SN200_1_port7 to SN200_2_port7 • ファイバチャネルスイッチ設定表(SN200_02) 255.255.255.0 IP WWN Switch 192.168.30.70 1 0.0.0.0 255.255.255.0 SFP 0 1 2 3 7 SN200_02 2 192.168.0.51 192.168.0.1 SWL SWL SWL SWL SN200_2_port0 to SERV1_SLOT1 SN200_2_port1 to DX400_CM1CA00 SN200_2_port2 to SERV2_SLOT1 SN200_2_port7 to SN200_1_port7 第3 章 事前設計 3.3 ファイバチャネルスイッチの基本設定

(24)

3.4

ファイバチャネルスイッチのゾーン構成

ファイバチャネルスイッチには「ゾーニング」機能があります。ゾーニングとは、ファイバチャネル スイッチのポート名によってゾーン分けを行い、ゾーン内でのみアクセスを可能にし、ほかのゾーン からのアクセスを制限する機能です。 ゾーニング機能は、以下の目的のために使用します。 • 異機種環境の統合 • ファブリックエリア保護 • システムの安定動作 ゾーン設定を行うことにより、同じゾーングループとして定義されているデバイス同士は互いにアク セスすることが可能ですが、異なるゾーンやゾーンに属していないデバイスからのアクセスは許可さ れなくなります。 ファイバチャネルゾーニング設定表に、ゾーン設定を記入する手順について説明します。

3.4.1

ゾーニングの種類

ゾーニングには、「ポートゾーニング」と「WWN ゾーニング」の 2 種類の設定方法がありますが、こ の章ではポートゾーニングの設定方法を説明します。 ポートゾーニングとは ポートゾーニングとは、ゾーングループに登録するメンバー(ゾーンメンバー)として、ファイバ チャネルスイッチのポート情報(ゾーンメンバー)を指定する方法です。 ポート情報(ゾーンメンバー)としては(スイッチドメインID、スイッチポート番号)の値を使用 します。 例えば、スイッチのドメインID が 1、ポート番号が 2 の場合、ゾーンメンバーは(1, 2)と表されま す。 ポートの位置でゾーンを識別するため、接続デバイスの情報は必要ありません。 なお、ファイバチャネルスイッチのドメインID やデバイスの接続ポート位置を変更した場合は、ゾー ン情報を設定し直す必要があります。

3.4.2

デバイス接続ポートの決定

サーバやストレージシステムなどを、ファイバチャネルスイッチのどのポートに接続するのかを事前 に決定しておく必要があります。 システム構成図を参照し、ゾーニング設定表(結線図)にファイバチャネルスイッチ−ストレージシス テム、サーバ間の結線図を記入します。 記入手順は以下のとおりです。 1 システム構成図を参照し、構成に必要な製品(サーバ、スイッチ、ストレージシステム)をゾー ニング設定表(結線図)に記入します。記入した各装置情報に対して基本的な設定情報(装置名、 IP アドレスなど)を記入します。 第3 章 事前設計 3.4 ファイバチャネルスイッチのゾーン構成

(25)

2 システム構成に示されたケーブル接続方法に従って、ファイバチャネルスイッチのポート−接続装 置およびアダプター間を線で結びます。 3 ETERNUS DX/AF の 1 つのファイバチャネルポートに着目し、そのファイバチャネルポートがど のサーバのファイバチャネルカードとパスが通っているかを、システム構成図から調べます。 4 手順. 3で調べたパス経路に対応するファイバチャネルスイッチのポートの組が、1 つのゾーンと なります。サーバ側からのポートとストレージシステム側からのポートの交互のセルにゾーン番 号を記入します。 5 手順. 3と手順. 4の作業を、ファイバチャネルスイッチに接続するすべてのファイバチャネル ポートに対して行います。 6 設定するすべてのゾーンに対して番号を記入したことを確認します。 「3.1 システム構成の確認」(14 ページ)のシステム構成図の例で、ゾーニング設定表(接続図)を作成 した結果を以下に示します。 ࢧ࣮ࣂࠉࠉ㸸PRIMERGY#1 ࢧ࣮ࣂྡࠉ㸸Server#1 IP࢔ࢻࣞࢫ㸸192.168.0.10 Slot 0 Slot 1 ࢧ࣮ࣂࠉࠉ㸸PRIMERGY#2 ࢧ࣮ࣂྡࠉ㸸Server#2 IP࢔ࢻࣞࢫ㸸192.168.0.11 Slot 0 Slot 1 1 2 3 4 5 6 7 0 1 2 3 4 5 6 7 0 CM0 ⿦⨨ྡ㸸ࠉࠉRAID#1 IP࢔ࢻࣞࢫ㸸192.168.0.100 SN200_1 ࢻ࣓࢖ࣥID㸸1 SN200_2 ࢻ࣓࢖ࣥID㸸2 0 1 2 3 ࢰ࣮ࣥ␒ྕ ࢫ࢖ࢵࢳࡢ࣏࣮ࢺ␒ྕࢆ♧ࡍ CA00 ETERNUS DX/AF CA01 CA00 CA01

CM1

第3 章 事前設計

(26)

3.4.3

ゾーニング設定表の作成

以下のゾーニング設定表を作成します。 • エイリアス設定 • ゾーン設定 1 2 3 • ゾーン・コンフィグレーション設定 ゾーニング設定表を作成する手順を、以降に説明します。

3.4.4

ゾーニング定義情報の決定

1.~エイリアス~

ファイバチャネルスイッチにゾーニング設定を行う際に、ファイバチャネルスイッチにどのポートと どのポートをゾーニングするかの情報を設定する必要があります。設定を容易にするために、各ポー トにシンボル名を付けます。ここではファブリックポートのどのポートにどのようなシンボル名を付 けるか、エイリアスを決定します。

3.4.5

エイリアスについて

エイリアスとは、ファイバチャネルスイッチの各インターフェースポートに自由に設定できるシンボ ル名のことです。 エイリアスの設定を行うと、ポートに接続されているデバイスを把握しやすくなり、またゾーンやメ ンバーの設定が容易になります。 エイリアス名は、スイッチのポート番号から「スイッチ#xx」「ポートyy」のように付けるのではなく、 例えば、接続されているサーバとSLOT がわかるように「SERVER1_SLOT0」のような名前を付ける と、ポートに接続されているデバイスをイメージしやすくなります。

3.4.6

エイリアス設定

エイリアスを構成するファイバチャネルスイッチのポートを、「エイリアスメンバー」と呼びます。設 定の際、エイリアスメンバーとして個々のポートを表すために「ポート番号」は以下のように表され ます。 第3 章 事前設計 3.4 ファイバチャネルスイッチのゾーン構成

(27)

1 エイリアスメンバー(ポート番号の決定) エイリアスメンバー(ポート番号の決定)=(ドメインID, スイッチ・ポート番号) 例 • ファイバチャネルスイッチのドメインID = 3 • スイッチ・ポート番号=5 この場合、ポート番号は(3, 5)と表されます。 2 各エイリアスに含まれるエイリアスメンバー(ポート番号)をゾーニング設定表(エイリアスの 設定)に記入します(利用するスイッチのポートのみ)。 ゾーニング設定表の、エイリアス設定のエイリアスメンバー(ポート番号)を記入した例を以下 に示します。 1, 0 1, 2 2, 0 2, 2 1, 1 2, 1 3 それぞれのエイリアスメンバー(ポート番号)に対応するエイリアス名を記入します。 エイリアス名は自由に設定できますが、以下の点に注意して名前を割り当ててください。 • エイリアス名は、ポートに接続されているデバイスがわかりやすい名前にする(例えば、 Server#1_slot0 に接続されている場合は、SERV1_SLOT0 のように名前を設定します)。 • 英文字の大文字と小文字は区別される。 • 名前の中のスペースは無視される。 • 先頭文字は英文字(A~Z、a~z)を使用する。 • 2 文字目以降は英数字(A~Z、a~z、0~9)およびアンダースコア(_)を使用する。 ゾーン設定表のエイリアス設定を記入した例を以下に示します。 SERV1_SLOT0 SERV2_SLOT0 SERV1_SLOT1 SERV2_SLOT1 1, 0 1, 2 2, 0 2, 2 第3 章 事前設計 3.4 ファイバチャネルスイッチのゾーン構成

(28)

3.4.7

ゾーニング定義情報の決定

2.~ゾーン~

決定したエイリアスについて、2 つ以上のエイリアスを 1 つにまとめてグループ化し、ゾーンを定義 します。 ゾーン設定を行うことにより、同じゾーングループとして定義されているデバイス同士は互いにアク セスできますが、異なるゾーンやゾーンに属していないデバイスからのアクセスは許可されなくなり、 不正なアクセスを防ぐことができます。 以下の手順で、ゾーン設定をゾーニング設定表に記入してください。 1 各ゾーンを構成するゾーンメンバー(エイリアス名)を記入します。 ゾーン設定表のエイリアス設定を記入した例を以下に示します。 1 2 3 SERV1_SLOT0; CM0CA00 SERV2_SLOT0; CM0CA00 SERV1_SLOT1; CM1CA00 SERV2_SLOT1; CM1CA00 2 ゾーンメンバー(エイリアス名)の組み合わせに対応するゾーン名を決定し、記入します。 ゾーン名は自由に設定できますが、以下の点に注意して名前を割り当ててください。 • 英文字の大文字と小文字は区別される。 • 名前の中のスペースは無視される。 • 先頭文字は英文字(A~Z、a~z)を使用する。 • 2 文字目以降は英数字(A~Z、a~z、0~9)およびアンダースコア(_)を使用する。 ゾーン設定表のエイリアス設定を記入した例を以下に示します。 1 2 3 ZONE0 ZONE1 ZONE2 ZONE3 SERV1_SLOT0; CM0CA00 SERV2_SLOT0; CM0CA00 SERV1_SLOT1; CM1CA00 SERV2_SLOT1; CM1CA00

3.4.8

ゾーニング定義情報の決定

3.~ゾーン・コンフィグレーション~

先に決定したいくつかのゾーンをファイバチャネルスイッチで有効にする場合に、さらに決定した ゾーンを1 つ以上グループ化して、そのグループ化されたゾーン・コンフィグレーションを有効にす ることでファイバチャネルスイッチのゾーンの設定が可能になります。 以下の手順で、ゾーン・コンフィグレーション設定をゾーニング設定表に記入してください。 第3 章 事前設計 3.4 ファイバチャネルスイッチのゾーン構成

(29)

1 ゾーン・コンフィグレーションを構成するゾーン名を決定し、記入します。 ゾーン設定表のゾーン・コンフィグレーション設定を記入した例を以下に示します。 CONFIG 2 ゾーンの組み合わせに対応するゾーン名をゾーニング設定表のコンフィグ・メンバーの欄に記入 します。 コンフィグ名は自由に設定できますが、以下の制限に注意して名前を割り当ててください。 • 英文字の大文字と小文字は区別される。 • 名前の中のスペースは無視される。 • 先頭文字は英文字(A~Z、a~z)を使用する。 • 2 文字目以降は英数字(A~Z、a~z、0~9)およびアンダースコア(_)を使用する。 ゾーニング設定表のゾーン・コンフィグレーション設定を記入した例を以下に示します。

CONFIG ZONE0; ZONE1; ZONE2; ZONE3

3.4.9

ゾーニング設定表

ここまでの例で、ゾーニング設定表を記入した結果は以下のようになります。 • エイリアス設定 SERV1_SLOT0 SERV2_SLOT0 SERV1_SLOT1 SERV2_SLOT1 CM0CA00 CM1CA00 1, 0 1, 2 2, 0 2, 2 1, 1 2, 1 • ゾーン設定

ZONE0 SERV1_SLOT0; CM0CA00 第3 章 事前設計

(30)

3.5

ETERNUS DX/AF の事前設定

ETERNUS DX/AF の設定のうち、RAID グループの設定、論理ボリュームの作成などについての説明 は省略します。

ここでは、ETERNUS DX/AF のファイバチャネルポートをファイバチャネルスイッチに接続するにあ

たって、接続に必要な設定、および接続の確認を行うための情報について、セットアップ前の事前作 業で確認できるところを決定します。

1 RAID 側 WWN インスタンス管理表の作成

2 ETERNUS Web GUI または ETERNUSmgr を利用してのホスト接続設定の確認

3 ネームサーバ・WWN の決定

3.5.1

RAID 側 WWN インスタンス管理表の作成

ファイバチャネルスイッチに接続するETERNUS DX/AF の各 CA に関する情報をまとめた「RAID 側

WWN インスタンス管理表」を作成します。 name IP address CA WWN T-ID 第3 章 事前設計 3.5 ETERNUS DX/AF の事前設定

(31)

1 Name, IP address

ETERNUS DX/AF に便宜的に割り振った name および ETERNUS DX/AF に割り振られた LAN インターフェースのIP address を記述します。 name IP address CAྡ WWN ࢚࢖ࣜ࢔ࢫྡ T-ID ࢣ࣮ࣈࣝࢱࢢ⾲♧ 例 「3.1 システム構成の確認」(14 ページ)のシステム構成図で ETERNUS DX/AF に便宜的に 「RAID#1」という name が割り振られており、これを RAID 側 WWN インスタンス管理表の name

の欄に記入します。

また、IP address が「192.168.0.100」と割り振られているので、これを RAID 側 WWN インスタ ンス管理表のIP address の欄に記入します。 name IP address CAྡ WWN ࢚࢖ࣜ࢔ࢫྡ T-ID ࢣ࣮ࣈࣝࢱࢢ⾲♧ RAID#1 192.168.0.100 第3 章 事前設計 3.5 ETERNUS DX/AF の事前設定

(32)

2 CA 名 ETERNUS DX/AF の各 CA 名を記入します。 name IP address CAྡ WWN ࢚࢖ࣜ࢔ࢫྡ T-ID ࢣ࣮ࣈࣝࢱࢢ⾲♧ RAID#1 192.168.0.100 例 「3.1 システム構成の確認」(14 ページ)のシステム構成図上のETERNUS DX/AF には 4 つのファ イバチャネルポートがあります。4 つのポート名を記入します。 CM0 の CA00 は「CM0CA00」と決定し記入します。同様に各ポートについて決定し、RAID 側 WWN インスタンス管理表に記入します。 name IP address CA WWN T-ID RAID#1 192.168.0.100 CM0CA00 CM0CA01 CM1CA00 CM1CA01 3 ケーブルタグ表示指定 ファイバチャネルスイッチとETERNUS DX/AF、ファイバチャネルスイッチとサーバの接続、お よびファイバチャネルスイッチ同士の接続では、複数のファイバチャネルケーブルを使用します。 このためケーブルの接続状態がわかりにくくなってしまいます。そこで、システム保守時に混乱 を招かないために、接続デバイス、接続ポートの関係が容易に確認できるよう、すべてのケーブ ルにタグを付ける処置をしておくことを推奨します。 タグに記入する文字列は任意ですが、先に作成したファイバチャネルスイッチ設定表の記述内容 と照らし合わせてわかりやすく、判断しやすいタグ名にしてください。 例 先に作成したファイバチャネルスイッチ設定表のETERNUS DX/AF とファイバチャネルスイッ チ間のケーブルタグ表示は以下のようになっています。 • SN200_01 のファイバチャネルスイッチ設定表 SFP 0 1 2 3 7 SWL SWL SWL SWL SN200_1_port0 to SERV1_SLOT0 SN200_1_port1 to DX400_CM0CA00 SN200_1_port2 to SERV2_SLOT0 SN200_1_port7 to SN200_2_port7 第3 章 事前設計 3.5 ETERNUS DX/AF の事前設定

(33)

• SN200_02 のファイバチャネルスイッチ設定表 SFP 0 1 2 3 7 SWL SWL SWL SWL SN200_2_port0 to SERV1_SLOT1 SN200_2_port1 to DX400_CM1CA00 SN200_2_port2 to SERV2_SLOT1 SN200_2_port7 to SN200_1_port7 網掛けの部分が、ファイバチャネルスイッチからETERNUS DX/AF へのケーブルタグ名になって います。 これらの表を参考にして、CM0CA00 から SN200_1 の Port1 に接続されるケーブルのタグ表示は 「DX400_CM0CA00 to SN200_1_port1」のようにわかりやすいタグ名に決定し、RAID 側 WWN インスタンス管理表に記入します。同様にCM1CA00 から SN200_2 の Port1 に接続されるケー ブルのタグ表示は、「DX400_CM1CA00 to SN200_2_port1」のようにわかりやすいタグ名に決定 し、RAID 側 WWN インスタンス管理表に記入します。 name IP address CA WWN T-ID RAID#1 192.168.0.100 CM0CA00 CM0CA01 CM1CA00 CM1CA01 DX400_CM0CA00 to SN200_1_port1 DX400_CM1CA00 to SN200_2_port1 4 RAID 側 WWN インスタンス管理表についての事前作業はここまでです。残りの項目について は、セットアップ時に決定し、記入を行います。

3.5.2

ホスト接続設定(CA ポート設定)

ETERNUS DX/AF をファイバチャネルスイッチに接続する場合は、ETERNUS DX/AF の CA のファイ バチャネルインターフェースの設定を、ファブリック接続ができるトポロジに設定する必要がありま す。

ファブリック接続できるトポロジへの変更は、ETERNUS Web GUI または ETERNUSmgr を使用して 行います。

第3 章 事前設計

(34)

3.6

サーバ側の事前設定

サーバ側のセットアップ前の作業は、以下の手順で行います。詳細な設定内容については各OS の章 を参照してください。この章では、サーバからETERNUS DX/AF までのパスの経路を確認するための パス経路表の作成方法について説明します。 1 パス経路表の作成 パス経路表にサーバ−ストレージシステム間の接続パス情報を記入します。 2 サーバ側WWN インスタンス管理表の作成 サーバ側WWN インスタンス表の枠を作成します。

3.6.1

パス経路表の作成

サーバとETERNUS DX/AF 間の接続パスをどのように接続するかを事前に決定しておくために、「パ ス経路表」という管理用シートを作成します。 Ѝ Ѝ ࢫࢺ࣮ࣞࢪࢩࢫࢸ࣒ഃ ࢧ࣮ࣂഃ

パス経路表を作成することで、ETERNUS DX/AF のどの CA にどのサーバのどの SLOT のファイバ

チャネルカードが接続しているかが判断できます。

ここで、サーバとETERNUS DX/AF 間の接続構成がマルチパス構成の場合、マルチパスドライバとス

トレージシステムとの関係によりPrimary Path/Secondary Path の構成、そしてさらにロードバランス

機能を導入する場合は、2 パス以上が組み合わせになっています。

パス経路表を作成する場合に、マルチパス構成になっているかどうか注意する必要があります。

Primary Path/Secondary Path 構成とは

担当CM 型のストレージシステムで、RAID グループの担当コントローラー(CM)側のパスを使って

アクセスするパスをPrimary Path といいます。Secondary Path とは、Primary Path と対になってい る待機パスのことです。

第3 章 事前設計 3.6 サーバ側の事前設定

(35)

以下にパス経路表の作成手順を示します。 1 「サーバ側」の欄に、サーバに装着されているファイバチャネルカードの番号を記入します。その 番号の下に、その番号のファイバチャネルカードが、どのサーバのどのスロットに装着されてい るのかを示すシンボル名(サーバ/スロット名)を記入します。 マルチパス構成の場合は、組になるパスを上下に並べて記入してください。 「3.1 システム構成の確認」(14 ページ)のシステム構成図を例にすると、各スロットに割り当てら れた番号(1)、(2)を上下に並べて記入します。また、割り当てられた番号が、どこのサーバのどの スロットかが容易にわかる名前を、番号の下に記入します。 Ѝ Ѝ Ѝ Ѝ Ѝ (1) (2) (3) (4) SERV1_SLOT0 SERV1_SLOT1 SERV2_SLOT0 SERV2_SLOT1 ࢫࢺ࣮ࣞࢪࢩࢫࢸ࣒ഃ ࢧ࣮ࣂഃ 第3 章 事前設計 3.6 サーバ側の事前設定

(36)

2 「ストレージシステム側」の欄に、ETERNUS DX/AF のチャネルアダプターの番号を記入します。 その番号の下に、その番号が何を意味するかが容易にわかる名前を記入します。 「3.1 システム構成の確認」(14 ページ)のシステム構成図を例にとると、(1)と接続されている CA は(11)、(2)と接続されている CA は(12)なので、それぞれを記入します。(3)、(4)についても同様 に記入します。 CM0CA00 CM1CA00 CM0CA00 CM1CA00 Ѝ Ѝ Ѝ Ѝ Ѝ SERV1_SLOT0 SERV1_SLOT1 SERV2_SLOT0 SERV2_SLOT1 (1) (2) (3) (4) (11) (12) (11) (12) ࢫࢺ࣮ࣞࢪࢩࢫࢸ࣒ഃ ࢧ࣮ࣂഃ システム構成によっては、対応するサーバ側-ストレージシステム側のパスは1 対 1 とは限り ません。

3.6.2

サーバ側

WWN インスタンス管理表の作成

サーバに複数のファイバチャネルカードが装着されている場合に、ファイバチャネルカードの情報を、 保守などを考慮してまとめておくためにサーバ側WWN インスタンス管理表に記入します。

ここでは、あらかじめ決定しているHOST Name および IP address のみを記入します。

それ以外の物理スロット、ファイバチャネルカードのWWN、インスタンス名、物理アドレスのよう

に実際のセッティング時のみに確認できるパラメーターについては、ここでは記入しません。

また、インスタンス名については、Solaris OS 環境においてファイバチャネルカードに GP7B8FC1,

PW008FC2, PW008FC3, SE0X7F11F, SE0X7F12F, SE0X7F11X, SE0X7F12X, または LPxxxx シリー ズを使用している場合のみ記入してください。それ以外の環境の場合、記述は不要です。 name IP address ≀⌮ ࢫࣟࢵࢺྡ ࣇ࢓࢖ࣂࢳࣕࢿࣝ ࣮࢝ࢻࡢWWN ࢖ࣥࢫࢱࣥࢫྡ ≀⌮࢔ࢻࣞࢫ ࢣ࣮ࣈࣝࢱࢢ⾲♧ 第3 章 事前設計 3.6 サーバ側の事前設定

(37)

1 name、IP address サーバに便宜的に割り振ったname、およびサーバに割り振られた LAN インターフェースの IP address を記入します。 例 「3.1 システム構成の確認」(14 ページ)で各サーバに便宜的に名前を付けました。そのname およ びサーバに割り振ったIP address を「サーバ側 WWN インスタンス管理表」に記述します。「サー バ側WWN インスタンス管理表」はサーバごとに作成します。

PRIMERGY#1 に「Server#1」、PRIMERGY#2 に「Server#2」という name が割り振られている

ので、各サーバの「サーバ側WWN インスタンス管理表」の name の欄に記入します。

name に「Server#1」と付けたサーバの IP address が「192.168.0.10」と割り振られているので、 Server#1 の「サーバ側 WWN インスタンス管理表」の IP address の欄に記入します。 同様に、Server#2 についても割り振られている IP address「192.168.0.11」を「サーバ側 WWN インスタンス管理表」に記入します。 • Server#1 のサーバ側 WWN インスタンス管理表 name IP address ≀⌮ ࢫࣟࢵࢺྡ ࣇ࢓࢖ࣂࢳࣕࢿࣝ ࣮࢝ࢻࡢWWN ࢖ࣥࢫࢱࣥࢫྡ ≀⌮࢔ࢻࣞࢫ ࢣ࣮ࣈࣝࢱࢢ⾲♧ Server#1 192.168.0.10 • Server#2 のサーバ側 WWN インスタンス管理表 name IP address ≀⌮ ࢫࣟࢵࢺྡ ࣇ࢓࢖ࣂࢳࣕࢿࣝ ࣮࢝ࢻࡢWWN ࢖ࣥࢫࢱࣥࢫྡ ≀⌮࢔ࢻࣞࢫ ࢣ࣮ࣈࣝࢱࢢ⾲♧ Server#2 192.168.0.11 2 物理スロット名 サーバのどのPCI スロットにファイバチャネルカードを装着するか決定し、そのスロット名を記 入します。 例 システム構成図上から、各サーバのファイバチャネルカードが装着される位置が決まっているの で、そのスロット名を記入します。 • Server#1 のサーバ側 WWN インスタンス管理表 name IP address Server#1 192.168.0.10 第3 章 事前設計 3.6 サーバ側の事前設定

(38)

• Server#2 のサーバ側 WWN インスタンス管理表 name IP address WWN Server#2 192.168.0.11 Slot 0 Slot 1 3 ケーブルタグ表示 ファイバチャネルスイッチとETERNUS DX/AF の接続、ファイバチャネルスイッチとサーバの接 続、およびファイバチャネルスイッチ同士の接続では、複数のファイバチャネルケーブルを使用 します。このためケーブルの接続状態がわかりにくくなってしまいます。そこで、システム保守 時に混乱を招かないために、接続デバイス、接続ポートの関係が容易に確認できるよう、すべて のケーブル(ケーブルの両端)にタグを付ける処置をしておくことを推奨します。 ここでは、サーバ側に接続されるファイバチャネルケーブルのタグ名を決定します。 タグに記入する文字列は任意ですが、先に作成したファイバチャネルスイッチ設定表の記述内容 と照らし合わせてわかりやすく、判断しやすいタグ名にしてください。 例 先に作成したファイバチャネルスイッチ設定表(「3.3.6 ファイバチャネルスイッチ設定表の記入 例」(23 ページ))の各サーバの各スロットとファイバチャネルスイッチ間のケーブルタグ表示は 以下のようになっています。 • SN200_01 のファイバチャネルスイッチ設定表 SFP 0 1 2 3 7 SWL SWL SWL SWL SN200_1_port0 to SERV1_SLOT0 SN200_1_port1 to DX400_CM0CA00 SN200_1_port2 to SERV2_SLOT0 SN200_1_port7 to SN200_2_port7 • SN200_02 のファイバチャネルスイッチ設定表 SFP 0 1 2 3 7 SWL SWL SWL SWL SN200_2_port0 to SERV1_SLOT1 SN200_2_port1 to DX400_CM1CA00 SN200_2_port2 to SERV2_SLOT1 SN200_2_port7 to SN200_1_port7 網掛け部分がファイバチャネルスイッチからのケーブルタグ名になっています。 これらを参考にして、Server#1 から SN200_1 の Port 0 に接続されるケーブルのタグ表示は 「SERV1_SLOT0 to SN200_1_port0」のようにわかりやすいタグ名に決定し、サーバ側 WWN イ ンスタンス管理表に記入します。同様にほかのケーブルタグ表示について決定し、サーバ側 WWN インスタンス管理表に記入します。 第3 章 事前設計 3.6 サーバ側の事前設定

(39)

• Server#1 のサーバ側 WWN インスタンス管理表 name IP address ≀⌮ ࢫࣟࢵࢺྡ ࣇ࢓࢖ࣂࢳࣕࢿࣝ ࣮࢝ࢻࡢWWN ࢖ࣥࢫࢱࣥࢫྡ ≀⌮࢔ࢻࣞࢫ ࢣ࣮ࣈࣝࢱࢢ⾲♧ Server#1 192.168.0.10 Slot 0 Slot 1 SERV1_SLOT0 to SN200_1_port0 SERV1_SLOT1 to SN200_2_port0 • Server#2 のサーバ側 WWN インスタンス管理表 name IP address ≀⌮ ࢫࣟࢵࢺྡ ࣇ࢓࢖ࣂࢳࣕࢿࣝ ࣮࢝ࢻࡢWWN ࢖ࣥࢫࢱࣥࢫྡ ≀⌮࢔ࢻࣞࢫ ࢣ࣮ࣈࣝࢱࢢ⾲♧ Server#2 192.168.0.11 Slot 0 Slot 1 SERV2_SLOT0 to SN200_1_port2 SERV2_SLOT1 to SN200_2_port2 4 その他の項目について ファイバチャネルカードのWWN、インスタンス名、物理アドレスのように、実際のセッティン グ時のみに確認できるパラメーターについては、「「第4 章 セットアップ」(40 ページ)」を参照 してください。 また、インスタンス名は、Solaris OS 環境においてファイバチャネルカードに GP7B8FC1, PW008FC2, PW008FC3, SE0X7F11F, SE0X7F12F, SE0X7F11X, SE0X7F12X, または LPxxxx

シリーズを使用している場合のみ、「サーバ側のセットアップ」時に記入してください。それ以外

の環境の場合は、記述は不要です。

ファイバチャネルスイッチ、サーバ、ETERNUS DX/AF に関する事前作業はここまでになります。 第3 章 事前設計

(40)

4 章

セットアップ

実際にファイバチャネルスイッチやサーバ、ETERNUS DX/AF をファブリック接続する場合の設定手 順について説明します。設定には、「第3 章 事前設計」(14 ページ)の事前作業で作成した以下のシス テムデザインシートを使用します。 • ファイバチャネルスイッチ基本設定表 • ゾーニング設定表 • RAID 側 WWN インスタンス管理表 • ネームサーバWWN 管理表 • パス経路表 • サーバ側WWN インスタンス管理表 以下の手順でセットアップを行います。 1 ファイバチャネルケーブルの接続 (「4.1 ファイバチャネルケーブルの接続」(41 ページ)参照) 2 ファイバチャネルスイッチのセットアップ (「4.2 ファイバチャネルスイッチのセットアップ」(43 ページ)参照) 3 ファイバチャネルスイッチのゾーニング機能のセットアップ (「4.3 ファイバチャネルスイッチのゾーニングのセットアップ」(53 ページ)参照) 4 ETERNUS DX/AF のセットアップ

『ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド』または『ETERNUSmgr ユーザーガイド』を参照し、 設定を行ってください。 (「4.4 ETERNUS DX/AF のセットアップ」(60 ページ)参照) 5 サーバのセットアップ 各OS 用の『構築ガイド(サーバ接続編)』を参照してください。 (「4.5 サーバの設定」(63 ページ)参照) 6 システムの接続状態の確認 セットアップ後の作業 (「第5 章 接続状態の確認」(65 ページ)参照) なお、ファイバチャネルスイッチの設置、SFP、ファイバチャネルケーブルを始めとする各種ケーブ ル類の接続など、基本的な作業方法はファイバチャネルスイッチに添付されている取扱説明書を参照 してください。

(41)

4.1

ファイバチャネルケーブルの接続

1 「ケーブルタグ表示」ラベルの貼付 事前作業で作成したデザインシートを参照し、決定している「ケーブルタグ表示」をケーブルに 貼付できるラベルに記述し、ファイバチャネルケーブルに貼付します。 例 「3.1 システム構成の確認」(14 ページ)のシステム構成図からは、以下のデザインシート(ファイ バチャネルスイッチ設定表、サーバ側WWN インスタンス管理表、RAID 側 WWN インスタンス 管理表)が事前作業で作成されています。 • ファイバチャネルスイッチ設定表 - SN200_01 のファイバチャネルスイッチ設定表 SFP 0 1 2 3 7 SWL SWL SWL SWL SN200_1_port0 to SERV1_SLOT0 SN200_1_port1 to DX400_CM0CA00 SN200_1_port2 to SERV2_SLOT0 SN200_1_port7 to SN200_2_port7 - SN200_02 のファイバチャネルスイッチ設定表 SFP 0 1 2 3 7 SWL SWL SWL SWL SN200_2_port0 to SERV1_SLOT1 SN200_2_port1 to DX400_CM1CA00 SN200_2_port2 to SERV2_SLOT1 SN200_2_port7 to SN200_1_port7 • RAID 側 WWN インスタンス管理表 name IP address CA WWN T-ID RAID#1 192.168.0.100 CM0CA00 CM0CA01 DX400_CM0CA00 to SN200_1_port1 第4 章 セットアップ 4.1 ファイバチャネルケーブルの接続

(42)

• サーバ側WWN インスタンス管理表 - Server#1 のサーバ側 WWN インスタンス管理表 name IP address ≀⌮ ࢫࣟࢵࢺྡ ࣇ࢓࢖ࣂࢳࣕࢿࣝ ࣮࢝ࢻࡢWWN ࢖ࣥࢫࢱࣥࢫྡ ≀⌮࢔ࢻࣞࢫ ࢣ࣮ࣈࣝࢱࢢ⾲♧ Server#1 192.168.0.10 Slot 0 Slot 1 SERV1_SLOT0 to SN200_1_port0 SERV1_SLOT1 to SN200_2_port0 - Server#2 のサーバ側 WWN インスタンス管理表 name IP address ≀⌮ ࢫࣟࢵࢺྡ ࣇ࢓࢖ࣂࢳࣕࢿࣝ ࣮࢝ࢻࡢWWN ࢖ࣥࢫࢱࣥࢫྡ ≀⌮࢔ࢻࣞࢫ ࢣ࣮ࣈࣝࢱࢢ⾲♧ Server#2 192.168.0.11 Slot 0 Slot 1 SERV2_SLOT0 to SN200_1_port2 SERV2_SLOT1 to SN200_2_port2

例えばPRIMERGY#1(Server#1)の slot 0 とファイバチャネルスイッチ(SN200_1)の port 0 を接 続するケーブルの場合、以下のように貼付します。

(1) SN200_1 のファイバチャネルスイッチ設定表からのポート 0 の「ケーブルタグ表示

(SN200_1_port0 to SERV1_SLOT0)」をファイバチャネルケーブルの片端に貼付します。

(2) 手順. (1)のケーブルの反対側にはServer#1 SLOT0 が接続されるので、Server#1 のサーバ側 WWN イ ン ス タ ン ス 管 理 表 の SLOT 0 の 「 ケ ー ブ ル タ グ 表 示 (SERV1_SLOT0 to SN200_1_port0)」を貼付します。 (3) 同様にその他のケーブルについてもケーブルの両端に決定した「ケーブルタグ表示」ラベル を貼付します。 2 ケーブルの接続 ケーブルに貼付されているラベルを確認しながら、サーバの各SLOT、ETERNUS DX/AF の各 CA、ファイバチャネルスイッチの各ポートに接続してください。 第4 章 セットアップ 4.1 ファイバチャネルケーブルの接続

(43)

4.2

ファイバチャネルスイッチのセットアップ

4.2.1

セットアップ手順

ファイバチャネルスイッチのセットアップ手順の概要を以下に示します。 なお、本設定を行う前に、イーサネットインターフェースをサポートしているPC(パーソナルコン ピュータ)および10BASE-T または 100BASE-T に対応したクロスケーブルを準備してください。 1 ファイバチャネルスイッチにメンテナンス用のイーサネットケーブルを接続して、ファイバチャ ネルスイッチの電源を投入し、メンテナンスができるようにします。 2 メンテナンス用のパーソナルコンピュータのIP アドレスを設定します。 3 ファイバチャネルスイッチのIP アドレス(ネットワーク情報)を設定します。

4 ファイバチャネルスイッチのWWN (World Wide Name)を「ファイバチャネルスイッチ設定表」

に記入します。 5 「ファイバチャネルスイッチ設定表」に記入されている「スイッチ名」を各ファイバチャネルス イッチに設定します。 6 「ファイバチャネルスイッチ設定表」に記入されている「ドメインID」を各ファイバチャネルス イッチに設定します。 7 ファイバチャネルスイッチ間でカスケード接続を行う場合は、ファイバチャネルケーブルでカス ケード接続をします。 第4 章 セットアップ 4.2 ファイバチャネルスイッチのセットアップ

(44)

4.2.2

セットアップ作業

1 各種設定を行うためにメンテナンス用のイーサネットケーブルを接続して、ファイバチャネルス イッチの電源を投入します。 (1) イーサネットケーブルを接続します。 イーサネットインターフェースを持ったメンテナンス用PC を用意します。 PC とスイッチのフロントパネルの RJ-45 コネクター(イーサネット・コネクター)とをイー サネット10/100BASE-T ケーブル(クロスケーブル)で接続します。 工場設定のアドレスは、ローカルアドレス専用であり、ネットワークに接続することはで きません。ネットワークに接続すると重大な影響を及ぼす場合があります。ネットワー クに接続する際には、必ずネットワーク管理者に相談し、そのネットワーク管理者が指定 したアドレスを設定してください。 (2) ファイバチャネルスイッチの電源を投入します。 電源を投入すると、自動的にファイバチャネルスイッチのPOST(自己診断)が実行されま す。この間ファイバチャネルポートなどのLED が連続点滅などします。 2 メンテナンス用のパーソナルコンピュータのIP アドレスを設定します。 ファイバチャネルスイッチとクロスケーブルでイーサネット接続するために、メンテナンス用 PC 上の IP アドレスを、ファイバチャネルスイッチの IP アドレス(デフォルト設定)に合わせて 変更します(変更方法は各PC の仕様に合わせてください)。 (1) Windows®を起動して、コントロールパネルを開きます。 [スタート]ボタンをクリックし、[設定]-[コントロールパネル]の順にクリックします。 (2) コントロールパネルの[ネットワーク]をクリックします。 (3) [ネットワーク設定]を選択し、[現在のネットワークコンポーネント]内の「TCP/IP->*********」 を選択し、[プロパティ]をクリックします。 (*********の部分は、お客様が利用しているパーソナルコンピュータの「TCP/IP プロトコル のLAN コントローラー」になります。)

(4) [TCP/IP のプロパティ]内の[IP アドレス]を選択し、[IP アドレス指定]をチェックし、メンテ

ナンス用の端末に割り振られているIP アドレス/ネットマスクを入力します。 ファイバチャネルスイッチのIP アドレスなど、すでに機器に割り当てられている IP アド レスは設定しないでください。 (5) [OK]ボタンをクリックします。「Windows を再起動しますか?」のメッセージが表示される ので、[はい]ボタンをクリックして再起動します。 Windows®の再起動が完了すれば、メンテナンス用のパーソナルコンピュータのIP アドレスの設 定は完了です。 第4 章 セットアップ 4.2 ファイバチャネルスイッチのセットアップ

(45)

例 ETERNUS SN200 series の場合は、ファイバチャネルスイッチの IP アドレスのデフォルトが 「192.168.30.70」なので、メンテナンス用の PC の IP アドレスは「192.168.30.80」と設定しま す。 3 ファイバチャネルスイッチのIP アドレスを設定します(ネットワーク設定)。 ETERNUS SN200 series の場合は、工場出荷時のデフォルトの IP アドレスは、以下のように設 定されています。 • IP アドレス 192.168.30.70 • ネットマスク 255.255.255.0 4 メンテナンス用PC で MS-DOS プロンプトを起動して、ping コマンドを実行し、ファイバチャネ ルスイッチとメンテナンス用PC が接続されていることを確認します。 • ETERNUS SN200 を利用した場合の例 (1) MS-DOS プロンプトを起動します。 (2) ファイバチャネルスイッチのIP アドレスが「192.168.30.70」の場合は、以下のコマンド を実行してください。 ping 192.168.30.70 表示されるメッセージを確認して、接続されているかどうかを確認してください。 C:¥> C:¥>ping 192.168.30.70

Pinging 192.168.30.70 with 32 bytes of data: Reply from 192.168.30.70 with 32 bytes of data Reply from 192.168.30.70 with 32 bytes of data Reply from 192.168.30.70 with 32 bytes of data Reply from 192.168.30.70 with 32 bytes of data C:¥> (1) ファイバチャネルスイッチにtelnet セッションでログインします。 MS-DOS プロンプトで telnet コマンドを実行します。 telnet xxx.xxx.xxx.xxx 第4 章 セットアップ 4.2 ファイバチャネルスイッチのセットアップ

参照

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