第 4 章 セットアップ 40
4.5 サーバの設定
4.5.2 OS が Windows ® の場合の注意点
サーバの設定を行う前に、以下の作業が完了しているかを確認してください。
1 サーバ、ファイバチャネルスイッチ、ETERNUS DX/AFの電源が確実に切断されていることを確 認します。
2 サーバ、ファイバチャネルスイッチ、ETERNUS DX/AF間のファイバチャネルケーブルを接続し ます。
3 サーバ側−ETERNUS DX/AFにETERNUS Multipath Driverのインストールを予定している場合 は、ドライバのインストールを行う前に、サーバに装着されているファイバチャネルカードとファ イバチャネルケーブルの接続を外します。
ケーブルが接続されている状態でETERNUS Multipath Driverをインストールした場合、正常 にドライブが認識できないことがあります。
4 ファイバチャネルスイッチの電源を投入します。
5 ETERNUS DX/AFの電源を投入します(ETERNUS DX/AF側の設定はすべて終わっているものと
します)。
6 サーバのセットアップを開始します。
第4章 セットアップ 4.5 サーバの設定
第 5 章
接続状態の確認
switchShowコマンドを実行し、ケーブルの接続がシステム構成どおりに正しく接続されているかを確
認します。
1 ファイバチャネルスイッチにtelnetでログインし、switchShowコマンドを実行します。
このコマンドを実行すると、各ポートに接続された装置のアダプター固有のWWN(World Wide
Name)が参照できます。
switchShow
2 switchShowコマンドを実行して表示されるWWNと、作成した「RAID側WWNインスタンス管
理表」および「サーバ側WWNインスタンス管理表」と、システム構成図を比較して、システム 構成図どおりに接続されているかどうかを確認します。
5.1 システムの接続確認
5.1.1 switchShow コマンドの実行
switchShowコマンドを実行し、システム構成図どおりに接続されているかを確認します。
switchShowコマンドを実行した例を以下に示します。
SN200_1:admin>
SN200_1:admin> switchShow switchName: SN200_01 switchType: 9.2 switchState: Online switchMode: Native switchRole: Principal switchDomain: 1
switchId: fffc01
switchWwn: 10:00:00:60:69:51:1f:f8 switchBeacon: OFF
Zoning: ON (CONFIG)
Port 0: id N1 Online F-Port 21:00:00:e0:8b:00:43:44 port 1: id N4 Online F-Port 20:40:00:0b:5d:6a:01:09 port 2: id N1 Online F-Port 21:00:00:e0:8b:00:b3:d9 port 3: -- N2 No_Module
port 4: -- N2 No_Module port 5: -- N2 No_Module port 6: -- N2 No_Module
port 7: id N2 Online E-Port 10:00:00:60:69:51:1f:aa "SN200_02" (upstream) SN200_1:admin>
F-Port࡞ࡗ࡚࠸ࡿࡇࢆ
☜ㄆࡋ࡚ࡃࡔࡉ࠸ࠋㄝ᫂ཧ↷ࠋ
ࡑࢀࡒࢀࡢPort᥋⥆ࡉࢀࡓ
⨨ࡀᣢࡘWWNࡀ⾲♧ࡉࢀࡲࡍࠋ
࢝ࢫࢣ࣮ࢻ᥋⥆ࢆ⾜ࡗࡓሙྜࠊ࢝ࢫࢣ࣮ࢻ᥋⥆ࡉࢀ࡚࠸ࡿ
Portࡣ᪉ࡢࣇࣂࢳࣕࢿࣝࢫࢵࢳࡢWWNࡶࠊ ࡇࡢࡼ࠺⾲♧ࡉࢀࡲࡍࠋ
F-Portと表示されている場合は、接続されているETERNUS DX/AFのホストインターフェースの設
定、ファイバチャネルカードの接続設定が正しいことを意味しています(L-Portと表示されている場 合は、「5.2 switchShowコマンド実行時の表示についての注意事項」(67ページ)を参照してくださ い)。
また、「F-Port」の右に表示されているWWNを確認することで、ファイバチャネルスイッチの何番の
Portに何番のWWNが接続されているかを確認できます。
接続確認を容易にするために、ETERNUS DX/AFの各ファイバチャネルポートのWWNおよびファイ バチャネルカードのWWNの一覧表を作成することを推奨します。
第5章 接続状態の確認 5.1 システムの接続確認
5.2 switchShow コマンド実行時の表示についての注意事項
5.2.1 接続トポロジが Loop 接続になっている場合
switchShowコマンドを実行した場合に以下のような表示があった場合は、サーバ内のファイバチャネ
ルカード、ETERNUS DX/AFの設定に誤りがあり、接続設定(トポロジ設定)が「Loop接続」設定に なっている可能性があります。設定を再確認してください。
L-Port࡞ࡗ࡚࠸ࡿሙྜࠊࣇࣂࢳࣕࢿࣝࢫࢵࢳࡢ Port0᥋⥆ࡉࢀ࡚࠸ࡿࢹࣂࢫࡢ᥋⥆タᐃࡀLoop᥋⥆
࡞ࡗ࡚࠸ࡿࡇࢆពࡋࡲࡍࠋㄝ᫂ཧ↷ࠋ SN200_1:admin>
SN200_1:admin> switchShow SwitchName: SN200_01 switchType: 9.2 switchState: Online switchMode: Native switchRole: Principal switchDomain: 1 switchId: fffc01
switchWwn: 10:00:00:60:69:51:1f:f8 switchBeacon: OFF
Zoning: ON (CONFIG)
port 0: id N1 Online L-Port 1 Public
port 1: id N4 Online F-Port 20:40:00:0b:5d:6a:01:09 port 2: id N1 Online F-Port 21:00:00:e0:8b:00:b3:d9 port 3: -- N2 No_Module
port 4: -- N2 No_Module port 5: -- N2 No_Module port 6: -- N2 No_Module
port 7: id N2 Online E-Port 10:00:00:60:69:51:1f:aa "SN200_02" (upstream) SN200_1:admin>
L-Portと表示されている場合は、ファイバチャネルスイッチに接続されているデバイスの接続設定が
Loop接続になっている可能性があることを意味しています(正しい設定になっている場合はF-Portと 表示されます)。
また、右に表示されている「Public」は、ファイバチャネルの規格において「Public Loop」と言われ るもので、ファイバチャネルスイッチにFC-AL設定のデバイスが接続されていることを意味していま す。
設定を修正するために以下の点を確認してください。
L-Portと表示されているファイバチャネルスイッチのポートに接続されているデバイスが何であるか
をシステム構成図から確認し、その接続設定(トポロジ設定)が「ファブリック接続」または「Point
to Point接続」になっているか確認してください。
• ファイバチャネルカードが対象の場合
各OS用の『構築ガイド(サーバ接続編)』を参照し、ファイバチャネルカードの設定を確認してく ださい。
• ETERNUS DX/AFが対象の場合
『ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド』または『ETERNUSmgr ユーザーガイド』、本書の
「4.4.2 ホスト接続設定(CAポート設定)の確認」(62ページ)を参照してください。
第5章 接続状態の確認
5.2 switchShowコマンド実行時の表示についての注意事項
5.2.2 接続状態について
switchShowコマンドを実行した場合のファイバチャネルスイッチおよびファイバチャネルスイッチ
の各ポートのステータスを示します。
SN200_1:admin>
SN200_1:admin> switchShow switchName: SN200_01 switchType: 9.2 switchState: Online switchMode: Native switchRole: Principal switchDomain: 1
switchId: fffc01
switchWwn: 10:00:00:60:69:51:1f:f8 switchBeacon: OFF
Zoning: ON(CONFIG)
port 0: id N1 Online F-Port 21:00:00:e0:8b:00:43:44 port 1: id N4 Online F-Port 20:40:00:0b:5d:6a:01:09 port 2: id N1 Online F-Port 21:00:00:e0:8b:00:b3:d9 port 3: -- N2 No_Module
port 4: -- N2 No_Module port 5: -- N2 No_Module port 6: -- N2 No_Module
port 7: id N2 Online E-Port 10:00:00:60:69:51:1f:aa "SN200_02" (upstream) SN200_1:admin>
Online
Port (PortState)
Port (PortSpeed)
• SwitchState
ファイバチャネルスイッチの状態を示します。
Online:
ファイバチャネルスイッチがオンラインの状態(正常動作状態)。 Offline:
ファイバチャネルスイッチがオフラインの状態。
- 確認ポイント
cfgDisableコマンド実行後にcfgEnableコマンドを実行したか確認する。
Fail:
ファイバチャネルスイッチがfail状態。
• PortState
ファイバチャネルスイッチのポート状態を示します。
ファイバチャネルスイッチに接続されている各デバイスの動作状態により、表示内容が異なります。
Online:
FC-portが正常状態。
No_Card:
インターフェースカードがない。
No_Module:
SFPなどのモジュールがない。
No_Light:
SFPなどのモジュールが光を受信していない。
第5章 接続状態の確認
5.2 switchShowコマンド実行時の表示についての注意事項
No_Sync:
SFPなどのモジュールが光を受信しているが、同期ずれである。
In_Sync:
SFPなどのモジュールが光を受信しており、同期ができている。
Laser_Flt:
SFPなどのモジュールがレーザーの不良を示している。
Port_Flt:
ポートが不良である。
Diag_Flt:
ポートの診断がFailした。
Lock_Ref:
リファレンスシグナルにロックしている。
Testing:
診断を実行中。
• Zoning
ファイバチャネルスイッチにゾーニングが有効になっているか無効になっているかを示します。
ON:
ゾーニングが有効であることを示す。
( )内は設定されているゾーニング・コンフィグレーション名を示す。
OFF:
ゾーニングが無効であることを示す。
• Port speed
ファイバチャネルスイッチの各ポートの転送速度モードを示します。
1G:
1Gbit/s固定転送速度。
2G:
2Gbit/s固定転送速度。
4G:
4Gbit/s固定転送速度。
8G:
8Gbit/s固定転送速度。
N1:
第5章 接続状態の確認
5.2 switchShowコマンド実行時の表示についての注意事項
N8:
8Gbit/s自動設定モード(オートネゴシエーション)で、8Gbit/sに設定されている。
第5章 接続状態の確認
5.2 switchShowコマンド実行時の表示についての注意事項
第 6 章
構成情報のバックアップ
設定したファイバチャネルスイッチの構成情報をバックアップします。
構成情報のバックアップファイルは、障害発生などでファイバチャネルスイッチを交換する際に必要 となる場合があるので、ファイバチャネルスイッチの設定後にバックアップを実施することを推奨し ます。
構成情報のバックアップファイルは、FTPを使用してファイバチャネルスイッチからPCやサーバに 転送されます。バックアップファイルは、外部媒体などにファイバチャネルスイッチごとに保管して ください。
Windows®サーバまたはPCで構成情報バックアップを実施する場合、使用するWindows®サーバま
たはPCにはFTPサービスがインストールされている必要があります。
FTPサービスのインストールおよび設定の詳細については、使用するOSの説明書を参照してくだ さい。
ネットワークセキュリティのため、作業終了後はFTPサービスを無効にしてください。
ファイバチャネルスイッチから以下のコマンドを実行すると、構成情報のバックアップが行われます。
configupload
構成情報のバックアップの手順を以下に示します。
1 ファイバチャネルスイッチにtelnetコマンドでログインします。
2 configuploadコマンドを実行し、以下の項目を入力します。
• Server Name or IP Address
構成情報をバックアップする端末のIPアドレスまたはネットワーク名を入力します。
configuploadコマンド実行例 SN200_01:admin>
SN200_01:admin> configupload
Server Name or IP Address [host]: 192.168.0.100 User Name [user]: tempID
File Name [config.txt]: SW1_CONFIG.txt Protocol (RSHD or FTP) [rshd]: FTP
Password: ********
upload complete SN200_01:admin>
構成情報のバックアップファイルが、指定したバックアップ先にFTPで転送されます。
第6章 構成情報のバックアップ
付録 A
ファイバチャネルスイッチのコマンド一覧
ファイバチャネルスイッチに設定または情報の確認などを行うために利用するコマンドについて説明 します。
利用の方法およびコマンドの詳細、その他のコマンドについてはファイバチャネルスイッチに添付さ れているマニュアルを参照してください。
A.1 セットアップ時に利用するコマンド
●
ファイバチャネルスイッチの基本設定を実施するためのコマンド• ipAddrSet
イーサネットアドレスとFC IPアドレスを設定します(ただし、FC IPアドレスは設定不要です)。
• ipAddrShow
現在設定されているイーサネットアドレスとFC IPアドレスを表示します。
• switchName
ファイバチャネルスイッチにスイッチ名を設定、または現在設定されているスイッチ名を表示しま す。
- コマンドフォーマット
SwitchName "(1)"
(1)には、設定するスイッチ名を指定します。
• switchDisable
ファイバチャネルスイッチをdisableにするコマンドです。ファイバチャネルスイッチのすべての ポートがオフラインにされます。
ファイバチャネルスイッチのコンフィグレーションを変更する場合など(例:configureコマンドで ファイバチャネルスイッチのスイッチドメインIDを変更)に、このコマンドでファイバチャネルス
イッチをdisableにしておく必要があります。
• switchEnable
ファイバチャネルスイッチをenableにするコマンドです。
ファイバチャネルスイッチのコンフィグレーションの変更(例:configureコマンドでファイバチャ ネルスイッチのスイッチドメインIDを変更)のために、ファイバチャネルスイッチがdisableになっ