• 検索結果がありません。

自主レポート

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "自主レポート"

Copied!
8
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

北陸における

鉄道(交通)系電子マネーの現状と今後

調査研究部主任研究員 小谷 元洋 はじめに ここで扱う「電子マネー」および「鉄道系電子マネー」とは次のように定義する。 1.貨幣発行と電子マネー (1)貨幣発行の状況 平成元年以降の貨幣発行の推移(図1)を、 見ると、少額貨幣(50円貨、10円貨、5円貨、 1円貨)全体については、平成14(2002)年以 降は、前年実績を上回ることはなく、特に、19 年以降は24年まで6年連続で前年実績を下回っ ている。 さらに、平成25年5月17日に財務省から発表 された「平成25年度の貨幣の製造枚数」によれ ば、50円貨、5円貨、1円貨ともに百万枚と定 められている。しかし、これらは、全量が記念販売の貨幣セット向けに製造が計画され、市中 に出回ることが見込めないため、実質的には製造ゼロとなる。1円貨の実質製造ゼロは3年連 続、5円貨、50円貨の実質製造ゼロは4年連続となる。 ○電子マネーとは 「利用する前にあらかじめ入金(チャージ)を行うプリペイド方式の電子的小口決済手段」のことであり、 ポストペイ(事後払い)方式の代表格であるクレジットカードとは異なる。さらに、電子マネーはIC型と サーバ型の二種類に分類される。IC型は、カードや携帯電話などの媒体に埋め込まれたICチップ上に金 銭的価値を記録し、分散管理するものを指す。サーバ型は、IC型のような媒体を持たず、典型的には電子 マネー運営事業者のコンピュータサーバ上において金銭的価値を記録し、中央管理するものをいう。 ○鉄道(交通)系電子マネーとは IC型には、東日本旅客鉄道が発行する Suica や西日本旅客鉄道が発行する ICOCA など鉄道(交通)系と イオンが発行する WAON やセブン&アイホールディングスが発行する nanaco などの流通系、ほかに楽天が発 行する楽天 Edy や NTT ドコモが発行する iD(ただしポストペイ=後払い型)などに分かれる。一方、サーバ 型は WebMoney(1998 年サービス開始)、BitCash(1997 年サービス開始)、ちょコム(2001 年サービス開始)、 C チェック(1999 年サービス開始)などがある。 図1 貨幣流通高の推移(前年期末比)

(2)

(2)電子マネーの状況 平成 24(2012)年 11 月に、日本銀行決済機 構局から発表された「最近の電子マネーの動向 について(2012 年)」から、鉄道(交通)系電 子マネーを含んだ電子マネーの状況は次の通り である。 ●発行枚数 専業系(楽天Edy)、鉄道会社などが発行する鉄 道(交通)系(ICOCA、Kitaka、PASMO、SUGOCA、 Suica)、小売流通企業が発行する流通系(nanaco、 WAON)の3種8つの電子マネーの年度ごとの発行 枚数は図2のとおりであるが、平成24年3月末の 発行枚数は約1億7500万枚(平成20年3月末と比 べると2倍以上)となっている。一方、店舗等に 設置してある専用端末は、100万台を超えるまで になってきた。 ●決済件数と金額 決済件数と金額を示したのが表1である。平成 23度中の電子マネーの決済件数は23億4200万件 (前年比17%増)、決済金額は2兆582億円(前 年比19%増)となり、それぞれ増加基調にあるも のの、増加の勢いに陰りがみられる。一方、決済 金額を決済件数で割った1件あたりの平均決済 金額は、前年を若干上回る879円(前年比1%増)となった。また、表1の決済件数・金額を図2 の発行枚数で割り、カード1枚あたりの平均利用状況を算出すると、平成23年度は、年に約13.4回、 1万1763円、月にすると1.1回、980円程度利用されたことになる。少額決済の手段として利用され ていることがわかる。 (3)電子マネーと現金通貨残高との比較 電子マネー発行残高と現金通貨残高を比較すると、平成24年3月末における電子マネーの発行残 高は、貨幣流通高の3.21%、銀行券発行高の0.18%、現金通貨全体の0.17%に相当し、民間銀行の 預金を含むマネーストックに対する電子マネーの発行残高の割合は0.013%に相当する。現金残高 やマネーストックに対する電子マネー発行残高の比率は確実に高まっているものの、そのレベルは 極めて低く、決済システムや金融システム全体に大きな影響を与えるには至っていない(表2)。 「最近の電子マネーの動向について(2012 年)」 ○調査対象の電子マネー プリオペイド方式のうち IC 型の電子マネーのう ち次にあげるものを調査対象としている。 具体的には、専業系(楽天 Edy)、鉄道会社など が 発 行 す る 交 通 系 ( 鉄 道 系 )( ICOCA 、 Kitaka 、 PASMO、SUGOCA、Suica)、小売流通企業が発行する 流通系(nanaco、WAON)の 3 種 8 つの電子マネー である。 図2、発行枚数、電子マネー携帯台数、 端末台数 表1 電子マネーの決済件数と金額 百万件 前年比 億円 前年比 円 前年比 平成19(2007)年度 810 - 5,636 - 696 -平成20(2008)年度 1,116 38% 8,172 45% 732 5% 平成21(2009)年度 1,510 35% 12,549 54% 831 14% 平成22(2010)年度 2,000 33% 17,334 38% 867 4% 平成23(2011)年度 2,342 17% 20,582 19% 879 1% 資料:日本銀行「最近の電子マネーの動向について」(2012年) 年度 1件当たりの 決済金額 決済件数 決済金額

(3)

2.鉄道(交通)系電子マネーの相互利用 (1)相互利用サービス開始 平成25(2013)年3月23日(土)、表3に掲出 した10の鉄道(交通)系電子マネーの相互利用が 始まった。株式会社スルッとKANSAIが発行 する「PiTaPa」を除けば、鉄道乗車の際にもショ ッピングの際にも相互利用ができるようになった。 「PiTaPa」は乗車券機能だけの相互利用に留まっ ている。 これにより、表3に表した鉄道(交通)系電子 マネーのいずれか1枚を所有していれば、提携す る鉄道の4275駅、バス2万1450台で運賃、料金の支払いが可能となった。また、PiTaPaを除き、提 携する全国約19万8780の加盟店でショッピングに利用できるようになった。 (2)日本海側はほとんどが対象外 それまでは部分的な提携により相互利用が可能 であったが、今回の提携によって太平洋側の主要 都市間での相互利用には利便性が高まった。具体 的には、SUICAを所有していれば、SUGOCAエリアで も、Kitacaエリアでも使用することができるよう になったのである。しかし、北陸を始めとした日 本海側では、北陸地域に在住している人々にとっ て、鉄道(交通)系電子マネーを利用しようとす るには、利便性の低い地域となっている(図3)。 図3 鉄道系電子マネー相互利用 ・日本海側は、新潟市 を除き、電子マネー の 利 用 が 不 便 な 地 域となっている。 「交通系 IC カードの全国相互利用サービスがいよ いよ始まります!」より、北陸経済研究所で作成。 表3 相互利用できる鉄道系電子マネー 発行会社 加盟店舗数 発行枚数 または会員数 Kitaca 北海道旅客鉄道㈱ 【鉄道】 55駅 約6,900店舗 約45万枚 PASMO ㈱パスモ 【鉄道】 【バス】 1,212駅 14,800台 約19,200店舗 約2,152万枚 Suica 東日本旅客鉄道㈱ 【鉄道】 【バス】 811駅 532台 約119,600店舗 約4,127万枚 manaca(マナカ) ㈱名古屋交通開発機構 及び㈱エムアイシー 【鉄道】 【バス】 379駅 1,618台 約5,600店舗 約266万枚 TOICA 東海旅客鉄道㈱ 【鉄道】 149駅 約7,400店舗 約140万枚 PiTaPa ㈱スルッとKANSAI 【鉄道】 【バス】 860駅 1,300台 (約24,000店舗) 注 約230万人 ICOCA 西日本旅客鉄道㈱ 【鉄道】 430駅 約22,700店舗 約744万枚 はやかけん 福岡市交通局 【鉄道】 35駅 約250店舗 約44万枚 nimoca ㈱ニモカ 【鉄道】 【バス】 72駅 3,200台 約3,700店舗 約181万枚 SUGOCA 九州旅客鉄道㈱ 【鉄道】 272駅 約13,400店舗 約80万枚 合計 【鉄道】 【バス】 4,275駅 21,450台 約198.750店舗 約8,009万枚 資料:「交通系ICカードの全国相互利用サービスがいよいよ始まります!」平成24年12月18日記者発表資料 注)「PiTaPa」は、乗車券としての利用だけで、ショッピング利用は相互利用できない。 駅数・バス台数 表2 電子マネーの発行残高と対現金通貨等残高の比較

(A) (前年比) (B) A/B (C) A/C (D) A/D (E) A/E

平成20(2008)3月末 771 - 45,325 1.70% 764,615 0.10% 809,941 0.10% 10,361,931 0.007% 平成21(2009)3月末 913 18.4% 45,237 2.02% 768,977 0.12% 814,215 0.11% 10,526,446 0.009% 平成22(2010)3月末 1,164 27.5% 44,996 2.59% 773,527 0.15% 818,524 0.14% 10,744,845 0.011% 平成23(2011)3月末 1,328 14.1% 45,036 2.95% 809,230 0.16% 854,266 0.16% 10,994,790 0.012% 平成24(2012)3月末 1,446 8.9% 45,024 3.21% 808,428 0.18% 853,452 0.17% 11,290,806 0.013% (資料:電子マネー発行残高「最近の電子マネーの動向について(2012年)日本銀行決済機構局、      貨幣流通量、銀行券発行高、現金通貨合計、マネーストック「日本銀行時系列統計検索サイト」) 現金通貨合計 (億円) マネーストック (M3末残) (億円) 電子マネー 発行残高 (億円) 貨幣流通高 (億円) 銀行券発行高 (億円)

(4)

3.北陸における現状 (1)主に居住者向け ●コンビニエンスストア 北陸3県に所在する主なコンビニエンススト アの店舗のうち、鉄道(交通)系電子マネーで 商品代金の支払ができるか否かをまとめたのが 表4である。ローソン、サークルKサンクス、 セブンイレブンは北陸3県に所在する店舗全店でICOCAが利用できるようになっており、今回の提 携により、PiTaPaを除く9種類の電子マネーが利用できるようになった。 ●地場鉄道関連会社が発行する電子マネー 北陸経済研究所の調べによると、北陸3県で 発行されている鉄道(交通)系電子マネーは表 5のとおりで4種類となっている。 このうち、富山県の「ecomyca」と「passca」 は相互利用が可能で、富山軌道線(市内電車・ 環状線)、路線バス(ただし、高速バス、県内 高速バス、季節運行バス、濃飛バス、まいどは やバス以外のコミュニティバスは除く)及び鉄 道線に乗車できる。また、富山大学と富山地方 鉄道株式会社は、地域交通振興に関する連携協 定を締結し、平成25年度入学生の学生証にIC乗 車券「ecomyca」機能を付加し、学生が市内電車 を利用しやすい環境を創出している。 石川県の「ICa」は、バスは金沢地区全路線、 鉄道は石川線の鶴来駅、野町駅、浅野川線の内 灘駅、北鉄金沢駅の4駅においてICa定期のみ利 用可能で、上記以外の駅では係員に提示するこ とになっている。福井県の「ICOUSA」は、福井 市内を走るコミュニティバス「すまいる」で利 用できるバスカードであるが、「すまいる」は 運賃固定で100円のワンコインバスであり、IC化 する必要があるほど手間がかかるかというと、 実際はそうでもなさそうである。 北陸3県 ファミリーマート × ローソン 全店 サークルKサンクス 全店 セブンイレブン 全店 デイリーヤマザキ 一部のみ 北陸経済研究所調べ 表4 主なコンビニでの鉄道(交通)系電子 マネーで商品代金が支払いできる店舗状況 表5 北陸3県で発行されている 鉄道(交通)系電子マネー 発行会社 主な使用範囲 ecomyca えこまいか 富山地方鉄道 富山市 passca パスカ 富山ライトレール 富山市 ICa アイカ 北陸鉄道 金沢市 福井県 ICOUSA イコウサ まちづくり福井 福井市 (北陸経済研究所調べ) 富山県 石川県 名称 回答数 回答割合 (%) 回答数 回答割合 (%) 1~199円 13 9.8 1~99円 7 10.0 200~399円 72 54.5 100~199円 27 38.6 400~599円 32 24.2 200~299円 16 22.9 600~799円 7 5.3 300~399円 10 14.3 800~999円 2 1.5 400~499円 1 1.4 1000円以上 3 2.3 500円以上 3 4.3 無回答 3 2.3 無回答 6 8.6 N (%ベース) 132 100.0 N (%ベース) 70 100.0 大人 小人 表6 入館料 図4 入館料の有無 (単位:%)

(5)

(2)主に観光客向け ●美術館・博物館等向けアンケート結果 今回、株式会社丹青社が編集・制作・運営する 「Internet Museum」および国内旅行観光情報 大 好き日本が運営するホームページより、富山県、 石川県、福井県ごとに美術館・博物館を検索し、 すべて(富山県から104先、石川県から131先、福 井県から97先、合計332先)に対してアンケートを 実施した。実施日は平成25年3月下旬から4月上 旬。回収は172先、回収率は51.8%であった。 ●入館料 図4は、入館料の有無であるが、4分の3以上 が有料の施設であった。表6は、有料施設での料 金を大人と小人別の結果であるが、大人では200 ~399円が54.5%を、小人では100~199円が38.6% をそれぞれ占め、少額支払いの典型例となった。 支払い方法の結果が表7である。大人で入館料 が有料な先では「窓口で現金」が96.2%とほとん どを占めた。「電子マネー」は鉄道系、流通系と もに該当先はなかった。 ●商業施設 美術館や博物館内の商業施設の有無を聞いたと ころ(図5)、45.3%が「ある」、50.0%が「な し」と答えている。「ある」と回答した中で、そ の支払い方法(表8)は91.0%が現金と回答し、 電子マネーは該当先がなかった。 ●少額支払いの典型でも未導入 この調査で判明したのは、少額支払いの典型である美術館や博物館の入館料、館内での商業施設 の支払いにも北陸3県では、電子マネー支払導入の余地が残っているということである。 4.他地域における導入事例 (1)鉄道博物館 鉄道博物館に入退館する際には、鉄道博物館専用の入館ICカード、もしくは入場希望者が持って 図5 博物館・美術館等の商業施設の有無 (%) 回答数 回答割合 (%) 現金 71 91.0 クレジットカード 9 11.5 鉄道系電子マネー 0 0.0 流通系電子マネー 0 0.0 その他 1 1.3 無回答 7 9.0 N (%ベース) 78 100.0 表8 商業施設での支払い方法 表7 入館料の支払い方法 回答数 回答割合 (%) 窓口で現金 127 96.2 窓口で鉄道系電子マネー 0 0 窓口で流通系電子マネー 0 0 自動販売機で現金 9 6.8 自動販売機で鉄道系マネー 0 0 自動販売機で流通系電子マネー 0 0 クーポン券 37 28 その他 2 1.5 無回答 4 3 N (%ベース) 132 100

(6)

いるSuica(注)が利用できる((注)モバイルSuica、PASMO、Kitaca、TOICA、ICOCA、SUGOCA、 nimoca、はやかけん も利用可能。この項では以下利用できる電子マネーを総称して「Suica」とし て表記する)。 入館の際は、電子マネー機能がついているSuicaを所有していれば、これで入館料を支払い、こ の電子マネーをICカード登録する。Suicaを持っていなければ、入館チケット販売機で入館料を支 払い、入館ICカードを入手する。この場合の入館ICカードは貸出利用のため現金のチャージはでき ないものの、Suicaシステムを使って運用している。職員についても、Suicaで入退館管理や入退室 管理にまで使っている。 企画部の山崎勝裕氏によれば、「入館者5人に対して2人程度は持っている電子マネーを利用し て入館していただいている。ミュージアムショップなど比較的高額な商品の場合はクレジットカー ドを併用している」そうである。 (2)安倍文殊院 平成19(2007)年4月、全国の神社仏閣では初めて電子マネーのEdy、iD、PiTaPa及びQUICPayを 導入している。 拝観料、絵馬奉納、お守り、祈祷料などの支払いに際し、寺務所脇に設置された 読み取り端末に、電子マネーのICカードや携帯電話(おサイフケータイ)をかざすことで現金を使 わず行うことができるようになった。 平成22年(2010)年3月13日よりICOCA(Suica・TOICAでも)、 銀聯(UnionPay)も利用可能となり、平成25(2013)年3月23日からは、前述のとおり利用できる 電子マネーが広がった。 鉄道博物館(埼玉県さいたま市大宮区大成町 3 丁目 47 番)は、日本及び世界の鉄道に関わる遺産・資料 に加え、国鉄改革や JR 東日本に関する資料を体系的に保存し、調査研究を行う博物館であるとともに、鉄 道システムの変遷を、車両等の実物展示を柱に、それぞれの時代背景等を交えながら、産業史として物語る 歴史博物館としての位置づけもある。また、鉄道の原理・仕組みと将来構想を含む最新の鉄道技術について、 子どもたちが、模型やシミュレーション、遊戯器具等を活用しながら、体験的に学習する「教育博物館」と しての性格も持ち合わせている。 平成 19(2007)年 10 月に開館して以来、24(2012)年 4 月には入館者 500 万人を達成し、現在でも年間 約 80 万人前後が訪れる。入館料金区分でいうと、大人が 60%、小中高生が 13%、幼児が 10%となっており 子ども連れファミリー層が多く来館している。 <入場料金(例)(税込)> 個人 一般 :1,000 円、小中高生:500 円、幼児(3歳以上未就学児):200 円 安倍文殊院(奈良県桜井市阿部 645)は大化の改新(645 年)に創建された日本最古に属する寺院である。華 厳宗東大寺の別格本山としてその格式も高く、御本尊は日本最大(7m)の文殊菩薩で快慶作の国宝である。「三 人寄れば文殊の智恵」の格言は当山の文殊から生まれた。 平成 19(2007)年 4 月、全国の神社仏閣では初めて電子マネーの Edy、iD、PiTaPa 及び QUICPay を導入し た。 拝観料、絵馬奉納、お守り、祈祷料などの支払いを、本堂に設置された読み取り端末に、電子マネーの IC カードや携帯電話(おサイフケータイ)をかざすことで現金を使わず行うことができるようになった。 平 成 22 年(2010)年 3 月 13 日より ICOCA(Suica・TOICA でも)、銀聯も利用可能となった。 <拝観料金(例)(税込)(大人)> 本堂 国宝文殊菩薩(お抹茶・菓子付き):700 円 金閣浮御堂霊宝館(七まいりおさめ札・お守り付き):700 円 上記二カ所共通拝観券:1200 円

(7)

植田俊應貫主によれば、「現代では、寺というのは古いものを踏襲して便利が悪いものとの代名 詞となっています。しかし、元来、文化はまず社寺仏閣に入ってきて、民衆に伝わった。当時、社 寺仏閣は時代の最先端を走っていた。現代ならば、利便性を図るという意味で電子マネーは最先端 になるのではないかと考え、社会的に貢献ができると判断し導入した」と語っていただいた。さら に「年齢層からいうと、お年寄りの方のほうが電子マネーを使う人が多いように思う。おそらく、 電車に乗る際に料金表を確認しなくても良いところがそうさせているのではないか」とご指摘いた だいた。 (3)時間貸駐車場「タイムズ」 時間貸駐車場「タイムズ」を運営するパーク24グループは、平成21(2009)年、国土交通省都 市・地域整備局が実施主体の富山ライトレール(富山県富山市)パーク&ライド実証実験に技術協 力している。同年2月16日よりスタートした本実験は、鉄道(交通)系ICカード「passca」(地方 独立運営)を用いて、指定の駐車場に自動車をとめて、富山ライトレール「ポートラム」を利用す ると、駐車料金と2人目以降の往復運賃が無料となるもので、当社はシステム開発事業者として参 画した実績がある。 サービスの仕組みは、富山市が管理する蓮町駅前の駐車場に、当社のITシステムを導入し、精算 時においてpasscaに記録された乗降車履歴を認識し、駐車料金と2人目以降の往復運賃を無料にす るというものであった。パーク&ライドサービスは、駐車料金のみ優待価格にするシステムが多い 中、本実験においては2人目以降の往復運賃も無料になることが特徴であった。 4.北陸への転用は可能か (1)観光客への利便性の提供 アンケートの結果から、北陸では博物館や美術館に電子マネーを使って入館できるところはほ とんどないことが分かった。また、拝観料が必要な社寺仏閣は、北陸経済研究所調べでは富山県 には瑞龍寺(高岡市)ほか計2カ所、石川県には那谷寺(小松市)ほか計5カ所、福井県には永 平寺(吉田郡永平寺町)ほか計4カ所がある。すべてのホームページを調べてみたが、拝観料に ついて、クーポン取扱いの案内はあっても、電子マネー支払いの案内はなかった。 博物館や美術館、社寺仏閣の入場料・拝観料は小銭支払いの典型的なものであろう。この部分 に鉄道系を含む電子マネーでの支払いが可能となれば、太平洋側からの観光客への利便性は飛躍 的に向上するであろう。現代では、口コミも宣伝方法の一つと考えられ、「北陸に旅行したら、あ パーク24株式会社は、タイムズ駐車場などの運営を全国展開する企業である。 平成 17(2005)年には、利便性の向上を図るため、パーク 24 の駐車場精算機へ Suica による電子マネーサ ービス導入に向け、東日本旅客鉄道株式会社と協議を行い、同年 11 月 4 日より、タイムズステーション川崎に Suica を導入、当時、駐車場における Suica の導入は、全国で初めてであった。 平成 24 年 10 月 31 日現在では、総駐車件数は 11,764 カ所(有価証券報告書より)ある。北陸では電子マネ ーで駐車代金を精算できる駐車場はない。

(8)

の美術館もこのお寺も電子マネーで支払いができた」と誰かがつぶやけば、反応がすぐにわかる 時代である。 (2)地元住民への利便性の提供 現在、北陸に住んでいて Suica を持っている人は、頻繁に東京出張がある人が中心であろう。 北陸でも使えるとなれば普及は早い。北陸が鉄道より車社会であることを考えた時、小銭支払い の場面は、駐車料金の支払いではないだろうか。 平成 25 年 4 月 9 日現在で、JR 西日本北陸本線沿線では金沢駅の 1500 台をはじめ合計 21 駅 2528 台分の駐車スペースが確保されている。これらは有料無料が混在しているが、たとえ駐車料金が 無料であっても、鉄道の降車情報が必要な場合には、鉄道(交通)系電子マネーを使って出場で きる。また、JR 枝線や私鉄など駅近辺にも駐車場が存在しており、その中にはパーク&ライドを 名乗っているところもある。 (3)導入は駅を中心とした商業施設から 鉄道系電子マネーを導入するとなったら、メンテナンスなどのコストを考えると、できるだけ多 くの企業が参加することでメンテナンスコストを下げることが可能であろう。また、今まで、量販 店などでみられる自社カードなどで購買層の分析が可能なように、それぞれの企業で購買層の分析、 来店時間帯の分析などが可能となる。鉄道(交通)系の電子マネーであることを考えれば、やはり、 駅を中心として周辺に普及する努力をしていくべきである。 ※本文に記載されているブランド名、製品名、会社名、サービス名などは、一般に各社の商標、登録商標です。

参照

関連したドキュメント

(6)

平均車齢(軽自動車を除く)とは、令和3年3月末現在において、わが国でナン バープレートを付けている自動車が初度登録 (注1)

ライセンス管理画面とは、ご契約いただいている内容の確認や変更などの手続きがオンラインでできるシステムです。利用者の

総合判断説

けいさん たす ひく かける わる せいすう しょうすう ぶんすう ながさ めんせき たいせき

【その他の意見】 ・安心して使用できる。

9/21 FOMC 直近の雇用統計とCPIを踏まえて、利上げ幅が0.75%になるか見 極めたい。ドットチャートでは今後の利上げパスと到達点も注目

(自分で感じられ得る[もの])という用例は注目に値する(脚注 24 ).接頭辞の sam は「正しい」と