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コミュニティ・デザイン新論−「包摂か排除か」を越えて/CEL【大阪ガス株式会社 エネルギー・文化研究所】

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Academic year: 2021

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(1)くっていたのですか?. コミュニティ・デザイン新論 ――「包摂か排除か」を越えて. 世紀に入りいよいよ加速度的に進. む社会構造の変化とともに、さまざま. だろう。. ミュニティ・デザインはおぼつかない. の点を無視したのでは真に建設的なコ. 双方向の力が働いているのであり、そ. ゆる集団には、常に包摂性と排他性の. 除、混乱を招きかねないからだ。あら. な関わりだけでは、さらなる分裂と排. をもつ必要がある。安直で相互依存的. く構造的な問題への批判的なまなざし. 「 よ そ 者 」 の 側 双 方 が、 自 他 を 取 り 巻. 待が少なくない。. 変化をもたらすのではないか、との期. とっての「よそ者」の関与が何らかの. 目が集まり、とりわけコミュニティに. ティを通じた問題解決にあらためて注. 社会システム。そんななか、コミュニ. ど小さな知恵のひとつひとつが、地. に植えてあるセリや大豆の育て方な. ら原点かもしれません。田や畑の畦. 会った山村の暮らしが、もしかした. した. 人々とどう関わるかを意識してきま. たのですが、常にそこに住んでいる. 新川 私の研究それ自体は自治体や 政策立案者と共に行うことが多かっ. 験がもとになっているのでしょうか?. は何があり、どのようなコミュニティ体. に思うのですが、そうした認識の背景に. ティ・デザインを先取りされていたよう. れていました。いわば、現在のコミュニ. ものの役割に注目、その重要性を指摘さ. ベーションや協働型ガバナンスといった. きましたが、早くからソーシャル・イノ. 公共政策論といった分野の研究をされて. ――新川先生は長年、地方自治や行政学、. 較的ウェットな記憶として残ってい. 少期に育った長屋みたいな場所が比. 験としては希薄です。個人的には幼. ジーとして聞くことはあっても、経. 川中 私たちの世代になると、そう いう原風景みたいなものはノスタル. て受け継がれていたのですね。. ――古い伝統が形を変え、時代に合わせ. はそれが大きな可能性と見えました。. れることが多かったのですが、私に. 農村のコミュニティというのは「乗. で、研究の世界でもこういう小さな. でしょうか。当時の日本はバブル期. こそが、豊かな社会の象徴ではない. 語ってくれました。こういう仕組み. 閑期に温泉へ行くのだ、と控えめに. やって貯めたお金で、彼女たちは農. ことをやっていたのでしょう。そう. れ以前は卵以外のもので同じような. はないかと思います。おそらく、そ. 原点としての 「コミュニティ体験」. 異 質 な 者 を 受 け 入 れ、 「よそ者」と. 域で培われてきた技術や知識であり. 新川 その通りです。鶏を育てる営 み自体は戦後から盛んになったので. 混じり合いながら新たな価値観を生み. 文化であるという感覚です。そこで. ますが、その後はニュータウンのよ. な面で不適合を起こしつつある日本の. 出 す こ と の で き る ロ ー カ ル な 社 会 は、. 生きる人たち同士の結びつきを支え. うな都会的な場所で育ちましたから。. あぜ. 的にこの社会は変わらない」という. 私が必死で戦っていたのは、「基本. 年生まれ、世代もア. した。たまたま私が研究で関わりを. ある種の共通認識でした。何かを変. 1950 年と. ゆい. もった山間の地域では鶏を飼ってい. えたいと思って声に出しても、受け. 課題を乗り越えていくために寛容性を高め、異質な「よそ者」たちを受け入れて混じり合い、 新たな価値を生み出せる、そんな真に建設的なコミュニティの形は考え得るのか?. 講師を務められるおふたりとの対話を通じて、その糸口を探り、掘り下げていく――。. 民が声を上げ、市民がリードして社. う特殊な状況ではあるけれども、市. 時の神戸では、震災からの復興とい. ボランティア活動を始めました。当. 出てきたところで、被災児童支援の. 川中 中学2年生のときです。その 後、2、3年が経過して落ち着きも. 経験されていますよね。. ――その頃、神戸で阪神・淡路大震災を. れはおかしい」と反発していました。. いる状態でしたが、私はいつも「そ. Niikawa Tatsuro. 会がつくられていく過程を間近で見. 視点、自由と平等を前提とするシチズンシップに基づいた設計図と手順の提供が不可欠となる。. が、そこではまずコミュニティの側、. はたしてつくり出せるのか?. るような古い仕組み、たとえば結や. 正 負 の 側 面 を 考 察 し、 あ る べ き「 コ. る農家が多くて、農家のお母さんた. 止めてもらえない。だから友達はみ. そして中学校や高校といった場所で. ミュニティ・デザインの形」を問い続. ちが卵を少しずつ持ち寄って、貯金. な、それをとっくに諦めてしまって. =聞き手 池永寛明・弘本由香里(大阪ガス㈱エネルギー・文化研究所) 脇坂敦史=構成 宮村政徳=撮影 コミュニティ・デザインの問題を考える際は、地域に暮らすすべての人々を念頭に、問題解決への. り越えるべきもの」という扱いをさ. プローチもまったく違うが、コミュニ. 講 [*. (図1) 。学生時代に東北で出. ティというものが本質的にもっている. けているおふたりに話を伺った。. していたのを覚えています。. 同志社大学とCELの教育研究協力協定による「コミュニティ・デザイン論研究」講座で、 地域の問題を解決できるコミュニティ形成 市民的な共同性:自由と平等. インタビュー. ――村の女性たちが、卵で一種の講をつ. その構造的な変化はまた、世代間・階層間の分断や格差拡大を加速させつつある。 コミュニティをデザイン するための方法や枠組み、 手順を提供すること (ガバナンス) 誰が構成している コミュニティなのか. ]といったものも残っていま. Kawanaka Daisuke 誰のための コミュニティなのか. [龍谷大学社会学部講師/ シチズンシップ共育企画代表]. 20 C E L N o v e m b e r 2 019 C E L N o v e m b e r 2 019. 21. かつての経済成長を支えてきた中産階級の基盤が崩れ、流動化する日本社会。 コミュニティ・ デザイン. [同志社大学大学院 総合政策科学研究科教授]. 新川達郎 コミュニティ形成を 実践していくための 設計図を提供すること. 誰が運営している コミュニティなのか. 1. 80. 川中大輔 █図1:コミュニティ・デザインのあり方への問い. 21.

(2) はできる」と強く感じられた。です. き、「やればできる」「変えること. 聞きすることができました。そのと くという同じ状況のなかで、「理. コミュニティがひたすら解体してい. 言われていました。ある意味では、. 取り組んでいます。学生の頃、被災. 川中 そうですね。現在は中高生な ど若者が社会参加できる場づくりに. した原動力になっていった の で し ょ う か 。. ンシップ共育企画」という N P O を 設 立. ――そうした活動が、若く し て 「 シ チ ズ. た。. に生き残り、その再生を目指すよ. ティの価値はある種の幻想のよう. にもかかわらず、地域コミュニ. としての地域コミュニティだけが. 現実には、もはや行政の末端組織. し語られてきたのだと感じます。. 度かクローズアップされ、繰り返. ニティの再生」みたいなものが何. 想の地域社会」「あるべきコミュ. 代とか. 代は. が、どこへ行っても. 児童に加えて、不登校児や生活困窮 うな「コミュニティ回帰」的な動. 考えていかなければならないという. に立つ」コミュニティ・デザインを. 関心を寄せています。いわば「低き. 人々」が苦悩を感じている状況へも. 「周縁に追いやられてしまっている. う新しい組織のあり方が注目され. とは異なる、たとえばNPOとい. ア活動があり、従来型の地縁組織. 淡路大震災やその復興ボランティ. 1990年代半ば以降には阪神・. きもたびたび強調される。また. ようなイメージで捉えていたと思い. 域を超えて縦横無尽につくっていく. 必要なネットワークを、多重的に圏. 薄でした。むしろ市民生活にとって. うか?. ることも少なくない、ということでしょ. か下請けサービス業者のようになってい. ワークづくりだったはずが、いつのまに. ことです。 ます。阪神・淡路大震災から. の町内会や自治会の加入率は、か りました。けれどもどこかで、公共. 剣に考えることがスタンダードにな. 上がたち、行政もNPOの役割を真 か?みたいな視点が、あらためて求. 地域の住民をどう巻き込んでいく. 川中 そういう意味でも、コミュニ ティをどうやってつくっていくか?. ながっていることの方が多いように. 人やグループがプロジェクト型でつ. いる事例は、組織に背を向けて、個. ている。近年、面白いことをやって. 1970年代よりも前から、ずっと. 新川 地域コミュニティ的なものの 衰退は、私が研究を開始した. は、どう変化していったの で し ょ う か ?. ように見られていますか? コミュニ ティの変化に直面しながら 、 そ こ に 積 極. つ可能性みたいなものを新 川 先 生 は ど の. うコミュニティの硬直性や 、 N P O が も. ――若き日の川中先生が感 じ ら れ た と い. 人」には当然のことながら固有の役. 葉もありますが、「よそ者」や「旅. 新川 「風の人、土の人」という言. えられますか?. 意義といったものを、あらためてどう考. にも揺れがあるなか、 「よそ者」の役割や. ――コミュニティ自体の捉え方やあり方. べきか悩みながら仕事をしています。. ん。どういう距離感で、どう関わる. い、と感じる場面も少なくありませ. 自体が邪魔になっているかもしれな. 成するという志向性は、以前から希. なかでそれがかなえられる環境を形. 必要とするとき、特定の近隣社会の. 川中 私には困ったときに助けを求 めるなど、いわゆる「つながり」を. きました。. ません。一方でNPOは、この. 体もあり、その数だけは減ってい. 落ちていますが、全国に約. に「よそ者」との接触が増えます。. 新川 ハレとケ でいえばハレ の場、伝統的にはお祭りのときなど. ますよね。. うな場やイベントを準備することもあり. ―― 逆 に 、 「 よ そ 者 」が 入 っ て き や す い よ. もあるでしょう。. 部からの人を選別するための仕組み. 敷居によってゲートキープして、外. ません。同時に、一定の高さをもつ. るということを忘れるべきではあり. 常にダイナミックな変化のなかにあ. 結果的にそう見えるだけであって、. ―― よ り 良 い 市 民 社 会 の た め の ネ ッ ト. にも思われます。. たり、行政化してしまっているよう. はずなのですが、NPOが企業化し. 公共をつくりかえていくべきだった. 市民の感性や視点を大切にしながら. との懸念はぬぐえません。本来は、. なってしまっているのではないか?. の利益を市場原理にゆだねることに. 川中 コミュニティに「よそ者」と して関わる際には、地域のことをよ. 味がありません。. い手が、自分の暮らしをそこでつ. んが、本当に地域をつくっている担. 者」という刺激は大切かもしれませ. という構図も消えてしまう。「よそ. 根無しになってしまい、「内と外」. を否定してしまうと、ある意味では. しや、これまで生きてきた条件まで. になるのでしょう。自分自身の暮ら. 新川 それを守るために、外の知恵 をどんどん借りるということも可能. 組織の論理を前面に出すことになっ. クとしての市民活動だったものが、. ということです。本来はネットワー. ない状況に陥ってしまっていないか. ンスに大きな力を割かなければなら. り、組織を維持するためのメンテナ. 活動は組織化を強く推し進めたあま. らに強く感じるのは、現在のNPO. められているのかもしれません。さ. 町内会からNPOへ、 そして組織の時代の終わり? 万団. 新川 私自身、いわば「よそ者」と してコミュニティ・デザインに関わ 割があると思います。江戸時代にお. あるいは何か極端な忌みごとや不幸、. %から. ることも多いですが、そうした旧来 坊さんや文人が村にやってきて、新. ~. の組織の衰退といった流れのなかで しい知恵や知識を伝えていくような. く知っている「プロデューサー」が. 思います。. 「よそ者」を うまく使うためには?. 20. 年間で5万団体以上がつくられて. 最初ではないでしょうか。以来、地. のは、高度成長期の過疎振興政策が. む し ろ、 そ う い う 人 の こ と も よ く. なかで浮き上がってしまいがちです。. うが、プレイヤーというのは地域の. くっていくことが前提になければ意. さ. 何ができるのか、常に考えさせられ. 大災害があったときにも多くの「よ. 大切だと考えています。よいプレイ. 的に関わろうとする人々の 考 え 方 や 態 度. ています。長期的に腰を据えるのは. ものです。けれども、今の社会がそ. そ者」が入ってくる。日本の地域コ. 域の疲弊や危機意識のなかで、それ. 知 っ て い て、 「よそ者」とうまく結. ]. 重要ですが、あまり地域に寄り添い. うであるように、コミュニティそれ. をかき乱してくれる「よそ者」の存. が、大きな役割を担うことが多い。. の連続性もなくなってしまうことが. が大きすぎて、地域の歴史・文化と. いなことも起きる。しかし、振れ幅. 同じような商品開発をやろう!みた. 川中 当たり前ですが、まず感じる のはその場所に特有の「居心地の悪. られた気づきはありますか?. そ者」として扱われることによって、得. ――ご自身があるコミュニティから「よ. 「内なるよそ者たち」に 目を向け、耳を傾ける. 多 々 あ る。 コ ミ ュ ニ テ ィ に と っ て. 大切だと思っています。なぜかとい. さ」です。でも、私はそれをとても 何だろう?とよく考えます。. 「変えてはいけないもの」とは一体. 駅」が流行ったから、うちの村でも. 川中 そういう危機意識があるから こそ、たとえばあっちの村で「道の. が出てきたと思います。. びつけてくれるような力をもった人. 2. 在が、一定の価値をもちうる可能性. [*. すぎるのもまずいかなと思ったり、. 20. ヤーが中心になることもあるでしょ. 60. ミュニティで「よそ者」に注目した. 90. 自体がどれほど固定的に見えても、. つての. %とだいぶ. 年以. るようになったと思います。現在. かろうじて残っているような状態. 世帯などとも関わったことから私は、. ほとんどいなくて、私が最年少でし. 20. あるいはまなざしを向けることそれ. 30. 80. 22 C E L N o v e m b e r 2 019 C E L N o v e m b e r 2 019. 23. 10.

(3) 社会政策. 川中 社会やコミュニティのなかで 「周縁化」されている人たちという のは、システムの問題点にいちばん 気づきやすい存在でもあると考えて います。たとえば、非正規雇用者や. 崩壊/分解/ 脆弱化した中間層. も出てくる。話すことではなく、聴 くことを重視したコミュニケーショ ンをどうつくっていくか。それが大 切だと思っています。. 流行に終わらない コミュニティ・デザインを 目指して ――同志社大学大学院総合政策科学研究 科とCEL(大阪ガス㈱エネルギー・文 化研究所)の教育研究協力協定により. は多くいます。それに、そもそもこ 務めておられる「コミュニティ・デザイ. 2010年に開講し、おふたりが講師を. 在日外国人たちにとっての生きづら の場に来られない人は誰なのか?と. と思います。言い方としてはあまり. り変える大きなチャンスがあるのだ. とき、コミュニティそのものをつく. とりかもしれない。そこから考えた. そして、自分も「周縁化」されたひ. 時に、話すことに価値がおかれすぎ. 合っていく感性が大切でしょう。同. なくともそういうものを探して向き. 出すようになってきているので、少. を通じて多くの当事者が一次情報を. 今は本だけでなく、インターネット. 川中 その通りです。その存在を想 像するのはとても難しいことですが、. うことになるわけですね。. 立ててきた、新川先生ならではの理念が. 践者と研究者が混じり合いながら企画・. ン論研究」講座についてお話を聞かせて. 好きではないのですが、社会的包摂 ている現代のコミュニケーション観. 究者が出会うことは、コミュニ. りします。こういう場で実践者と研. いて議論する場が意外に少なかった. ちですが、何を実現したいのかにつ. とスキルやテクニックの話になりが. た、コミュニティ・デザインという. 知り、とても勇気づけられます。ま. 議論されているんだ」ということを. こでも、ここでも同じようなことが. ながっているところがあり、「あそ. 川中 一見してまったく違う研究分 野、実践分野でありながら、実はつ. さい」と言われても声を出せない人. (笑) 、「 は い、 何 か し ゃ べ っ て く だ. う、 み た い な 感 じ に な る ん で す が. めて、ワークショップをやりましょ. 川中 コミュニティ・デザインとい うと一般的にすぐ地域の人たちを集. でしょう。. です。. 「間合い」にも敏感でありたいもの. れているのだと思います。こうした. も最大限に尊重されることが求めら. ち」の価値も含め、本人の意思表示. だ と す る と、 や は り「 ひ と り ぼ っ. れに対する反発も当然あるわけです。. とが必要なこともあるのですが、そ. せっかいに見えても関わっていくこ. てもなかなか声に出せないから、お. そうです (笑) 。本人は課題があっ. それを言われるのが腹立たしいのだ. ミ ュ ニ テ ィ や 居 場 所 が 大 切 だ と か、. ることができるし、話し合いの意味. か」となったとき、初めて人は変わ. 見を聞いて「あ、その考えがあるの. 変化しない。むしろ、ほかの人の意. く話すだけでは、話し手の中で何も. も変えていく必要があると私は考え. ――デザインされたものを批判的に検討. 践者の方たちの素朴なやり取りのな. していることも珍しくありません。. キャッチフレーズだけがひとり歩き. す。けれども、疑いや批判もなく、. り方で」といった言い方がなされま. 新川 たとえば、よく「次の世代の ことを考えて」とか「持続可能なや. が、実態に合っているでしょう。一. 日つくりなおされていると考える方. のコミュニティが生まれ、壊れ、毎. ません。だとすれば、あらゆる種類. かでコミュニティと関わらざるをえ. れば生きていけないし、いつもどこ. る学生のひとりが今、卒論を書いて. ています。ところで、私が教えてい. えるような社会を目指すべきと考え. 「 じ ゃ あ、 ど う し よ う か 」 と 支 え 合. な意味でのコミュニティ・デザイン. いった個人の選択までも含めた大き. らないのではないでしょうか。そう. さとともに、考えていかなければな. の顔が見えないコミュニティの危う. ンを大切にしながら、研究者だけで なく実践者の方にも多く入っていた だいて、実務に即した議論を活発に していく。実際、特に学生たちと実. し、新しく創造するためのコミュニ ティ・デザインを起動するヒントを、お ふたりからたくさんいただきました。本 日はどうもありがとうございました。 注 *. 共同体内における結びつきや会合で、相互扶 *. 助や共同作業をその目的とした。 民俗学者の柳田国男によって見出された概念で、 の特別な日を指す。. などがある。. プ教育で創る学校の未来﹄ ︵東洋館出版社︶. プを開催している。共著に﹃シティズンシッ. 共育企画﹂を設立。全国各地でワークショッ. を 育 む 学 び の 場 を つ く る﹁ シ チ ズ ン シ ッ プ. 2003年に﹁市民としての意識と行動力﹂. く り・ 市 民 活 動 支 援 の 活 動 に 取 り 組 み、. 1 9 9 8 年 か ら 青 少 年 支 援、 環 境・ ま ち づ. 員・事務局長。1980年、神戸市生まれ。. 育フォーラム運営委. シティズンシップ教. 共育企画代表/日本. 師/シチズンシップ. 龍谷大学社会学部講. かわなか・だいすけ. 川中大輔. うせい︶などがある。. ﹃コミュニティ再生と地方自治体再編﹄ ︵ぎょ. 域力を高めるこれからの協働﹄ ︵第一法規︶ 、. テ ィ・ セ ン タ ー 代 表 理 事。 編・ 著 書 に﹃ 地. N P O 法 人 日 本 サ ス テ ィ ナ ブ ル・ コ ミ ュ ニ. 院 情 報 科 学 研 究 科 助 教 授 な ど を 経 て 現 職。. 治 論・ 行 政 学・ 公 共 政 策 論。 東 北 大 学 大 学. 育 つ。 専 門 は 地 方 自. れ。 愛 媛 県 松 山 市 で. 授。 1 9 5 0 年 生 ま. 合政策科学研究科教. 同志社大学大学院総. にいかわ・たつろう. 新川達郎. ケはふだん通りの日常、ハレは祭礼や行事など. これからのコミュニティ・デザイン. 方でコミュニティは、支配者にとっ. い て、 そ の テ ー マ が「 ひ と り ぼ っ. が求められているのではないか、と. うな場。双方向のコミュニケーショ. ティ・デザインのより本質的な部分. を考えたとき、こういう反省とか内. ます。ひとりひとりの個人がコミュ. て都合のよい支配の道具にもなりえ ています。. することができるのかどうか。個人. ち」の価値みたいなものだというの. 今は思っています。. ニティを選び、それをコントロール. 川中 人間の弱い部分や傷ついてい る 部 分 を 互 い に 見 せ 合 い な が ら、. 省といった営みが欠かせないと考え. ています。会議で自分の考えをうま. に目を向けるよい機会だと思います。. 新川 現実に、私たちは何かコミュ ナ ル ( 共 同 社 会 的 )な 共 通 性 が な け. 生となり、先生が学生にもなれるよ. めました。理想としては、学生が先. できる機会をつくりたいと思い、始. も学生と共に学びとっていくことの. 新川 単に講義をする、講義を聴く ということだけでなく、私たち自身. ますが、いかがでしょうか。. 色濃くにじみ出た画期的な試みだと思い. 運営がなされています。この講座を組み. うのはたぶん、そういう考え方なの. (ソーシャル・インクルージョン)とい. 新 川 そ う い う「 差 別 」 の 構 造 を、 私たち自身が再生産しつづけている。. さが、この社会の課題をよりはっき. と社会的企業」 (2018 年). ください。ここではコミュニティの負の. 攻撃の対象にされつつある。NPOをはじめとする 新たなコミュニティ・デザイン構築に対する期待は 大きい。出典/川中大輔「 「市民による社会貢献」. いうことを踏まえたうえで話し合う. 2000 年代以降、急激に分断の進む社会――その 周縁にあって課題を抱えた層は、いよいよ排除や. りと示してくれている。そこで示さ. 攻撃と排除. 側面にも目を向け、異分野を横断し、実. 偏見・嫌悪. 社会的排除の深化と 社会分断の進行. ――いわば不在者がいちばんの他者とい. 政治・ 官僚不信. ことができるかどうか。. 2000 年代以降. れた課題と向き合うコミュニティ・. 課題をかかえた層. デザインの実践が大切ですね (図2) 。. NPO 撮影/山口洋典. で す。 つ な が り が 大 切 だ と か、 コ. た真実を発見することも多く、すご く勉強になるなと思いながら授業を つくっています。 ――建築や災害ボランティ ア 、 多 文 化 共. 激変するコミュニティの最前線と切り結ぶ実践者や研究者を講師に迎え、問題解決への知を共有する試みが続けられている。. 前と思っていることを変え る 役 割 で す ね 。. のなかに異質なものを見つ け て 、 当 た り. 同質なものだと思っていた コ ミ ュ ニ テ ィ. ―― ど ち ら も 、 「内なる他者」というか、. 「面白い」と言う。. な 認 識 に と ど ま っ て い る も の を、. つは、こういうやつだよね」みたい. 固 定 化 さ れ た 関 係 の な か で、「 あ い. け る 役 割 も 重 要 だ と 思 っ て い ま す。. の人面白い」と思うような人を見つ. けでなく、私の目から見て「あ、こ. その居心地の悪さを感じている人だ. 国 人 か、 女 性 か も し れ な い。 ま た、. もしれないし、新しい住民や在日外. いと考えるからです。それは若者か. のほかの誰かも感じているに違いな. うと、この「居心地の悪さ」を地域. アドボカシー (支持・代弁). 生など、扱われるテーマも 多 彩 で す ね 。. 1. 2000 年代以前. かに、私自身が今まで気づかなかっ. 同志社大学大学院総合政策科学研究科とCELの教育研究協力協定による連携講座「コミュニティ ・デザイン論研究」では、毎回、. 24 C E L N o v e m b e r 2 019 C E L N o v e m b e r 2 019. 25. 2. █図 2:コミュニティ・デザインは 攻撃と排除を越えられるか?.

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