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過酢酸/Peracetic Acid(79-21-0)

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Academic year: 2021

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急性曝露ガイドライン濃度 (AEGL)

Peracetic Acid (79-21-0) 過酢酸

Table AEGL 設定値

Peracetic Acid 79-21-0 (Final) mg/m3

10 min 30 min 60 min 4 hr 8 hr

AEGL 1 0.52 0.52 0.52 0.52 0.52 AEGL 2 1.6 1.6 1.6 1.6 1.6 AEGL 3 60 30 15 6.3 4.1 設定根拠(要約): 過酢酸は、酢酸と過酸化水素から、硫酸の触媒作用によって生成される。技術用または工 業用の過酢酸製品には、様々な濃度で過酢酸、酢酸、および過酸化水素が含まれているが、 過酢酸の濃度が40%を超えることはない。過酢酸は不安定な物質であり、様々な濃度、温度、 およびpHの条件で、元の成分に分解する。過酢酸は、食品・医薬品産業で細菌、真菌、ウ イルスに対する消毒剤として、漂白剤として、脂肪酸エステルのエポキシ化の際の重合触 媒や共触媒として、エポキシ樹脂の前駆物質として使用されるほか、他のの化学物質の合 成にも使用される。 過酢酸は、眼、気道粘膜、皮膚に対して腐食性や刺激性がある。ヒトでは、15.6 mg/m3(5 ppm) の低濃度での3分間の曝露だけでも、流涙、極度の不快感、上気道に対する刺激が起こる。 実験動物を様々な濃度の過酢酸エアロゾルに吸入曝露したところ、眼刺激、臨床徴候、気 道刺激を示す病変が観察されている。致死濃度の曝露では、肺の出血、浮腫、硬化が起こ り、非致死濃度の曝露では、気道刺激の軽微~中等度の徴候に加えて、一過性の体重減少 または体重増加抑制が起こっている。AEGL-1値とAEGL-2値の導出にはヒトのデータを、 AEGL-3の導出には動物のデータを利用することができた。 10分間~8時間の各曝露期間についてのAEGL-1値は、いずれも0.52 mg/m3(0.17 ppm)であ る。この値は、FraserおよびThorbinson(1986)によって不快感を引き起こさないことが示 唆され、また、McDonagh(1997)によってすぐには刺激がないが、曝露時間が長くなると 不快になると示唆された曝露濃度である、1.56 mg/m3 (0.5 ppm)から導出した。したがって、 1.56 mg/m3は、粘膜と眼に対する刺激の閾値であると考えられる。過酢酸は、腐食性や刺激 性のある化学物質であり、上気道に限局される曝露の影響は、集団内の個々人において同

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2 洗い流されるためである。 10分間~8時間の各曝露期間についてのAEGL-2値は、4.7 mg/m3という曝露濃度に基づき、 いずれも1.56 mg/m3(0.5 ppm)とした。その曝露濃度は、FraserおよびThorbinson(1986) によれば、最長20分間の曝露で、鼻粘膜と眼における軽微~認容できる不快感を引き起こ すことが示された濃度である。曝露期間が長くなっても、刺激の増強は認められていない。 過酢酸は、腐食性や刺激性のある化学物質であり、上気道に限局される曝露の影響は、集 団内の個々人において同様であると予想されるため、種内不確実係数3を適用した。すべて の曝露期間についてAEGL-2値を同じにしたのは、上述のAEGL-1値の場合と同じ理由によ る。 AEGL-3値は、Janssen(1989)の試験データから導出した。この試験では、Proxitane 1507(過 酢酸を15%、酢酸を約28%、過酸化水素を14%、「安定剤」を約1%、水を約43%含有)のエ アロゾルを130、300、320 mg/m3 の濃度で30分間曝露したラットの死亡率は、それぞれ、0/5、 0/5、3/5であった。また、150、390、1450 mg/m3の濃度で60分間曝露したラットの死亡率は、 それぞれ、0/5、2/5、5/5であった。気道刺激を示す臨床徴候が、すべての濃度で認められ、 いずれの曝露期間でも、曝露濃度の上昇に伴って気道刺激の重症度にも上昇が認められて いる。神経系への影響を示唆する臨床徴候も認められているが、この臨床徴候は気道にお ける過度の不快感に起因している可能性がある。死亡がみられなかった最高濃度(30分間 の曝露では300 mg/m3 、60分間の曝露では150 mg/m3 )から、AEGL値を導出した。総不確実 係数10を適用した。動物種や個体の違いに関係なく、身体的損傷が引き起こされて致死閾 値に達するほどの濃度の腐食性・刺激性化学物質に対する気道粘膜の反応には、それほど 大きなバラツキはないと予想されるため、種間不確実係数と種内不確実係数は、それぞれ3 を適用した。ただし、データから、ヒトは、過酢酸に対する感受性が動物よりわずかに高 いことが示唆されている。種内不確実係数3を適用した理由は、AEGL-1の場合と同じであ る。30分間曝露値(300 mg/m3 )と60分間曝露値(150 mg/m3 )に、種内不確実係数3と種間 不確実係数3を適用した。式Cn × t = kを使用し、n = 1.6(ラットにおける1時間および4時間 LC50データから推定)として、60分間曝露値を4時間および8時間の値に、30分間曝露値を10 分間の値にスケーリングした。 Table に、導出した AEGL 値をまとめて示す。 --- 注:本物質の特性理解のため、参考として国際化学物質安全性カード(ICSC)を添付する。

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国際化学物質安全性カード

過酢酸(安定剤入り)

ICSC番号:1031

過酢酸(安定剤入り)

PERACETIC ACID (stabilized)

Peroxyacetic acid

Ethaneperoxoic acid

Acetyl hydroperoxide

C

2

H

4

O

3

/ CH

3

COOOH

分子量:76.1

CAS登録番号:79-21-0

RTECS番号:SD8750000

ICSC番号:1031

国連番号:3105

EC番号:607-094-00-8

災害/

暴露のタイプ

一次災害/

急性症状

予防

応急処置/

消火薬剤

火災

引火性。爆発性。 裸火禁止、火花禁止、禁煙。引火性物質との接触禁止。高温 面との接触禁止。 水噴霧。

爆発

40.5℃以上では、蒸気/空気の 爆発性混合気体を生じることが ある。 40.5℃以上では、密閉系、換 気、および防爆型電気設備。摩 擦や衝撃を与えない。 火災時:水を噴霧して容器類を 冷却する。安全な場所から消 火作業を行う。

身体への暴露

あらゆる接触を避ける! 吸入 灼熱感、咳、息苦しさ、息切 れ、咽頭痛症状は遅れて現わ れることがある(「注」参照)。 換気、局所排気、または呼吸 用保護具。 新鮮な空気、安静。半座位。医 療機関に連絡する。「注」参照。 皮膚 吸収される可能性あり! 発赤、痛み、水疱、皮膚熱傷 保護手袋、保護衣。 多量の水で洗い流した後、汚 染された衣服を脱がせ、再度 洗い流す。医療機関に連絡す る。 眼 発赤、痛み、重度の熱傷 顔面シールド、または呼吸用保 護具と眼用保護具の併用。 数分間多量の水で洗い流し(で きればコンタクトレンズをはずし て)、医師に連れて行く。 経口摂取 腹痛、灼熱感、ショックまたは 虚脱。 作業中は飲食、喫煙をしない。 口をすすぐ。吐かせない。 医 療機関に連絡する。

漏洩物処理

貯蔵

包装・表示

・危険区域から立ち退く! ・専門家に相談する! ・漏れた液をふた付きのプラスチック 容器に集める。 ・残留液を砂または不活性吸収剤に 吸収させて安全な場所に移す。 ・おがくず他可燃性吸収剤に吸収させ てはならない。 ・下水に流してはならない。 ・(個人用保護具:自給式呼吸器付化 学保護衣) ・この物質を環境中に放出してはなら ない。 ・耐火設備(条件)。 ・消火により生じる流出物を収容する ための用意。 ・可燃性物質、還元性物質、混触危 険物質から離しておく。 ・「化学的危険性」参照。 ・涼しい場所。 ・安定化した状態でのみ貯蔵。 ・EU分類 記号 : O, C, N R : 7-10-20/21/22-35-50 S : (1/2-)3/7-14-36/37/39-45-61 Note : B, D

・国連危険物分類(UN Haz Class): 5.2

・国連包装等級(UN Pack Group):II

重要データは次ページ参照

1/3 ページ

国際化学物質安全性カード(WHO/IPCS/ILO)

2011/11/04

http://www.nihs.go.jp/ICSC/icssj-c/icss1031c.html

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ICSC番号:1031

Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993

国際化学物質安全性カード

過酢酸(安定剤入り)

ICSC番号:1031

重 要 デ | タ 物理的状態; 外観: 特徴的な臭気のある無色の液体 物理的危険性: 化学的危険性: 衝撃、摩擦、または振動を加えると、爆発的に 分解することがある。加熱すると、爆発するこ とがある。強力な酸化剤であり、可燃性物質や 還元性物質と激しく反応する。弱酸である。ア ルミニウムなどの多くの金属を侵す。 許容濃度: TLV は設定されていない。 MAK:Carcinogen category発がん性カテゴリ ー:3B (DFG 2004) 暴露の経路: 体内への吸収経路:吸入、経皮、経口摂取。 吸入の危険性: 20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達 する速度は不明である。 短期暴露の影響: 眼、皮膚、気道に対して腐食性を示す。経口 摂取すると、腐食性を示す。吸入すると、肺水 腫を引き起こすことがある(「注」参照)。 長期または反復暴露の影響: 物理的性質 ・沸点:105℃ ・融点:0℃ ・比重(水=1):1.2 ・水への溶解性:混和する ・蒸気圧:2.6 kPa(20℃) ・相対蒸気密度(空気=1):2.6(計算値) ・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空 気=1):1.04(計算値) ・引火点:40.5℃(O.C.) ・発火温度:200℃ ・爆発限界:「注」参照 環境に関する データ ・水生生物に対して毒性が非常に強い。 注 ・この物質は常に、酢酸や過酸化水素との溶液で売られている。 ・この物質は可燃性で引火点<61℃であるが、文献では爆発限界は不明である。 ・肺水腫の症状は2~3時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と 経過観察が不可欠である。 ・添加された安定剤や抑制剤がこの物質の毒性に影響を与える可能性があるので、専門家に相談する。 ・汚染された衣服は(火災の危険があるため)、多量の水ですすぎ洗いする。

Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)-52GP1-L NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)2;R(反応危険性)4;ox

(5)

・ ICSCホームページへもどる 国立医薬品食品衛生研究所

ICSC番号:1031

作成日:2000.10

過酢酸(安定剤入り)

© IPCS, CEC, 1993

3/3 ページ

国際化学物質安全性カード(WHO/IPCS/ILO)

2011/11/04

http://www.nihs.go.jp/ICSC/icssj-c/icss1031c.html

Table  AEGL 設定値

参照

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