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サッカーチームからフットサルチームへの選手選抜法

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Academic year: 2021

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2−G−1 日本オペレーションズ。リサーチ学会 2004年秋季研究発表会

サッカーチームからフットサルチームへの選手選抜法

* 槍崎 瑞之 MITSUYUKIUtsugizaki

02005670日本大学生産工学部 01205220日本大学生産工学部 1.はじめに 複数の選手の中からレギュラーメンバーを選抜する ことはチームを構成する中で重要なことである。もし個 性豊かな選手ばかりであったら‘■選び抜く”ことはとて も難しい。選手ヤチームの状態、勝つための戦略、相手 チームを考慮した作戦。これらの要素をふまえて選手を 選抜し、レギュラーメン′く−を構成しチームは作り上げ られる。5名のフィールドプレーヤーを選抜す云く、複 数名の選手の中から最も理想的な選手とそのポジショ ンを導いていく。 2.サッカーにおけるマルコフモデル サッカーの試合をマルコフモデルとして表す。状態お よび状態間の推移、またその意味は次のように定義でき ろ。 ・状態は2チームの選手教22状態とそれぞれ得点が決 まったとする状態の計24状態。 ・チーム内でのパスを意味する推移 (状態:白→自、異→異) ・パスカット専■ポールの奪取を意味する推移 (状態:白→黒、黒→.白) ・得点不成功を意味する推移 (状態:白→GK、黒→GK) ・得点成功を意味する推移 (状態:自→Goal、黒一→Goal)

篠原 正明 SHINOHARA Masaaki

このように状態および状態推移を定義することでサッ カーの試合をモデル化することができる。本研究では1 つのチームにおける選手の選抜とポジション決定を目的 としているため、1チームのみでのモデル化を考え、マル コフ連鎖のモデル化の1つであるエルゴードモデルを用 いて自陣のゴールから相手ゴールまでの一連の流れを考 える。 図2.1チームにおけるマルコフモデル 自陣ゴールを味方GKとして状態と状態を結ぶ遷移、 つまりそれぞれの選手間の関係はそのプレイヤー同士の ′くス成功率とする。相手ゴールへの遷移はそのプレイヤー のシュート成功率として、状態または状態間の推移を定義 し推移確率行列を構成する。また、相手ゴー/レから自陣ゴ ールへの状態遷移を1とすることでエルゴードモデ′レと して考え、攻撃を繰り返すシミュレーションを行う。 チーム1 チーム2 図1.2チームにおけるマルコフモデル 図3.エルゴードモデル ー290− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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を求め、その選手間の関係を確率フロー変数で考え、選手 の特性を加えて解析することで1,2,3,4,5のそれ ぞれのポジションに選手を決定することができる。 これより求まる推移確率行列を累乗していき、試合のシ ミュレーションでの定常状態確率を求める。このとき推移 確率行列の各列の和が1になるようにし、また定常状態確 率におい て要素2列を1に正規化することで、得点し自 陣のゴール(味方Giく)の位置にボールが戻ってくる1サ イクル間での各状態の定常状態確率を導く。サッカーはプ レイヤーがボールの動きによってそのポジションを変え、 変則的に動きまわるスポ⊥ッのため固定された状態遷移 を表わすことは困難である。そこで選手を1つの状態とし て捉え、その選手間でボールが状態を変えていると考えれ ばそれより求まる定常状態確率はその選手がどのくらい ボールを保持しているか、つまり各選手のボールキープ率 と.して考える。 3.フットサルチームの決定 推移確率と定常状態確率を用いて複数のメン′く⊥から レギュラーの選抜とポジション決定を導く。フットサルで

用いられるフォーメーションを閉路フローとして考える。

確率変数フローの定義として、ズ7を状態iの定常状態確 率、ろを遷移確率行列とし、 ち=∫′ろ を状態iの確率フロー変数とする。このとき、

∑∫,=1

である。 今、モデル全体を基本閉路フロー集合として捉えている ので状態と状態を結ぶ遷移、つまりそれぞれの選手間の関 係は確率フロー変数としてあらわし、その選手の定常状態 確率と遷移確率行列とをかけあわせたものとする。求めら れた各選手の定常状態確率と確率アロー変数において数 値の高い選手を選ぶことでレギュラー選抜ができる。そし て次に各選手の能力適正、ポジションを決定していく。推 移確率行列はデータより求めた、パス成功率セシュート成 功率より求められたが、これはその選手がさまざまな状態、 つまりポジションを考慮していない値であり、例えばこの 値にポジションを区分するために付加として確率フロー 変数に加える。そうすることでポジションの役割が明確に なり、また選手とポジションとの兼ね合いが重要視されて くる。この き足などが考えられる。このように全選手を定常状態確率 図4.フットサルにおける閉路フロー 4.おわりに フットサルチームへの選択肢としては、i)定常状態確 率(ボールキープ率)、並)選手同士の相性、揖)選手の 適正ポジシ■ヨンなどを考慮した数値例を発表する予定で ある。なお確率フロー変数と閉路フローは実際の試合にお けるボールの発現頻度に対比しており、これらのデータを 使用した選択肢を考察する。またマンツーマンディフェン スあるいはゾーンディフェンスが活用されているバスケ ットボールなど他のスポーツに提案したマルコフモデル を拡張・適用する予定である。

5.参考文献

[1]廣津信義、マイク・ライト、「サッカーの試合におけ る戦術変更と反則のタイミング決定へのポアソンモデ ルの応用」2003年日本オペレーションズリサーチ学会 春季研究発表会、pp.234−235. [2]鹿津信義、マイク・ライト、「マルコフモデルを利用 したサッカーチ十ムの評価と布陣変更の最適化」 2004年日本オペレーションズリサーチ学会春季研究発 表会、pp.196・197. [3]篠原正明、「マルコフ連鎖における基本閉路確率フロ ーのまとめと展開」、日本大学生産工学部第34回学術 講演会、数理情報部会(pp.59−62 2001・12・1.) ー291− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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