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第18章 熱力学第二法則とエントロピー (10/23)

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Academic year: 2021

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第18章 熱力学第二法則と

エントロピー

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可逆過程と不可逆過程

1つの系が、ある過程を経て、1つ の状態から他の状態へと変化したと き、どんな方法をもってしても、その 系と外とのすべてのものを、もとの 状態に戻すことができないとき、この 過程を不可逆過程といい、何かの方 法で、すべてを元に戻すことができ るとき、これを可逆過程という。 「可逆過程の途中の過程は、どこ でもすべて可逆である。」図の実線 の過程A→Dが全体として可逆であ る場合、その一部の過程B→Cも可 逆である。 「与えられた温度の2つの熱源の間 で働く熱機関のうち、可逆機関は、 どんな作業物質のときでも、すべて 同じ熱効率をもち、不可逆機関の熱 効率は、すべてこれより小さい。」 A B C D

Carnotの定理

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エントロピー

温度や内部エネルギーが状態量 であるのに対し、熱量そのものは状 態量ではない。そこで、熱力学の状 態を表す状態量として、エントロピー がある。このエントロピーは温度 T で熱が Q だけ変化したとき、エント ロピーの変化量 S を用いて、 と表される。これを用いると、熱を吸 収するときはエントロピーが増加し、 熱を発散するときはエントロピーが 減少するといえる。これを用いると、 熱力学の第一法則 u =qx  pv は、 u = Ts  pv と表すことができる。 エントロピー計算の例 固体、液体の場合は比熱 C がほ ぼ一定とみなせる温度範囲では Q = CT (C:一定)なので、 理想気体の場合は、準静的過程 に対する熱力学の第一法則に u = CvT と状態方程式を入れると、 状態変化の場合は、例えば0[℃]、 1[atm]における氷1[g]の融解熱が L = 334 [J/g]なので、 Q S T    Q T S C T T      v T V S C nR T V      334 1 22 273 . [J/g K] L s T     

(4)

エントロピー増大の原理

「不可逆変化において系が得る換 算熱量(Q / T)の総和は、その過 程による系のエントロピーの増加よ り必ず小さい。また、可逆変化の場 合のみ、これらは釣り合う。」 断熱系においては、Q = 0 である から、 となる。 いままでは均質系だけを考えてき た。非均質系を考えるときには、こ れを均質な部分に分けて考える。不 均質系のエントロピーはそれぞれの 部分のエントロピーの和によって表 され、全ての部分に上式が成り立つ。 「断熱系が不可逆変化をする場合 は、必ず全エントロピーが増大し、可 逆変化をする場合だけ全エントロ ピーが変わらず、エントロピーの減 少することは決してない。」これをエ ントロピー増大の法則という。 Q S T   0 S  

(5)

各サイクルの

T-S線図

Carnotサイクル Ottoサイクル Ⅰ断熱圧縮 Ⅱ等積変化 Ⅲ断熱膨張 Ⅳ等積変化 Dieselサイクル Ⅰ断熱圧縮 Ⅱ等圧変化 Ⅲ断熱膨張 Ⅳ等圧変化 p V Ⅰ等温膨張 Ⅲ等温圧縮 Ⅱ断熱膨張 Ⅳ断熱 圧縮 A B C D Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅳ T S A B C D 1 2 W Q Q  1 1 1( 2) Q T S S  2 2( 1 2) Q T S S  T1 T2 S1 S2

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エンタルピー

外部からの仕事と熱量をWQとすると、内部エネルギーUの増加分Uは U = W + Q で与えられる。仕事Wが体積変化だけによる場合は、内部の圧 力をpとすると Q = U  W = U + pV となる。Qは変化に際して、系が外部から吸収した熱量である。 いま、定圧変化時でのQを(定圧)反応熱Qpと呼ぶ。反応前後での内部エネ ルギーをU1U2、その時の体積をV1V2とすると Qp = (U2  U1) + p(V2  V1) = (U2 + pV2)  (U1 + pV1) となる。この式は H = U + pV で定義されるエンタルピーという状態量を用い ると Qp = Hp (∵H2  H1 =H ) となる。定圧反応熱Qpは定圧変化でのエンタルピーの変化量Hpに等しく、 微小変化の場合は dH = dU + pdV = d´Q となる。

参照

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