Title 子宮内膜症に対する遺伝子治療の基礎的研究( はしがき ) Author(s) 伊藤, 直樹 Report No. 平成13年度-平成15年度年度科学研究費補助金 (基盤研究(C)(2) 課題番号13671703) 研究成果報告書 Issue Date 2003 Type 研究報告書 Version URL http://hdl.handle.net/20.500.12099/660 ※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。
研究成果: 子宮内膜症は近年増加傾向にあることが報告されセ串り、婦人科臨床におい ては重要な課題となっている。また、その増加には内分泌撹乱化学物質が関与 していることが示唆されている。将来の本格的な遺伝子治療のための基礎的検 討として、子宮内膜症において中心となる諸因子(増殖因子、受容体その他) を検討し、ついでprimary cultureを用いた実験系において間遠となる増殖因 子及びその受容体、結合蛋白発現のregulationを内分泌撹乱化学物質存在下 に解析し、子宮内膜症のinvitroモデルの開発を検討することを目標にした。 結果、正常子宮内膜の培養系において様々なリガンドについて検討してみた
が有意な結果は認められていない。また、様々な増殖因子と2,3,7,8,-tetrachlprodibenzo-p-dioxin(TCDD)やbisphe中り燕PA)等の代表即な内分泌
擾乱化学物質を同時に投与し、併用による相和奉るヤ,1は相乗効果を検討してい るがこれについても有意な結果は得られてい率い!≡≠▲マ ー方、子宮内膜症との関連が指摘されている卵巣明細胞腺癌細胞株であるES2 細胞において、TCDDの作用を検討した。この細胞株においてTCDDが細胞増殖 を濃度依存性に活性化させるこ≒が確認された(高濃度では抑制)。子宮内膜 症との関連を直ちに狂明す、るものではないが、他の報告にあるような免疫機序 とともにTCDDが子宮内膜症の発症増悪因子となっている可能性を示唆するものと思われた。また、`卵巣癌腹症細胞株CAOV3細胞において、培地の添加血
清の濃度条件によって竃_≡TCppに対する反応性が変化する現象も確認しており、 単純なホルモン環境以外の因子が複雑に影響している可能性に注目している。