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わが国におけるスピンオフに関する法制上・税制上の課題

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Academic year: 2021

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(1)日本企業の選択と集中. わが国におけるスピンオフに関する 法制上・税制上の課題(注1) 太 田 洋 目 1.総論 2.スピンオフのメリット 3.わが国旧商法・会社法下におけるスピンオフ の取扱い. 次 4.わが国におけるスピンオフの課税上の取扱い 5.わが国でスピンオフ等が活用されるための制 度的課題. 平成13年の組織再編税制の創設により、わが国でもM&Aや既存子会社の完全子会社化等は活発化した。しか しながら、子会社や事業部門を切り離して独立させる手段であるスピンオフに関して米国のような課税繰延べ措 置を欠いていたため、子会社や事業部門の「選択と集中」は不十分なままであった。かかる状態を打破し、 「選 択と集中」を徹底させるために、スピンオフについての課税繰延べ措置を早期に導入すべきである。. または事業を切り離す組織再編)、スプリットオ. 1.総論. フ(split-off:株主に対して、当該株主の保有す. 平成12年商法改正によって会社分割制度が導. る株式の償還対価として、既存子会社または事業. 入され、平成13年度税制改正による組織再編税. を切り出して設立した新設子会社の株式を交付す. 制の創設と相まって、今や会社分割は企業グルー. ることによって、当該子会社または事業を切り離. プ再編や事業統合の手段として完全にわが国に定. す組織再編)およびスプリットアップ(split-up:. 着している。しかしながら、米国において「会社. 株主に対して、解散に伴う清算配当に際して、既. 分割」 (corporate divestiture)の手法として一般に. 存子会社または事業を切り出して設立した新設子. 理解されている、スピンオフ(spin-off:現物配. 会社の株式を交付することによって、当該子会社. 当その他の比例的分配により、株主に対して、既. または事業を切り離す組織再編)は、いまだにわ. 存子会社または事業を切り出して設立した新設子. が国ではほとんど行われたことがない。そのこと. 会社の株式を交付することによって、当該子会社. の一因は、わが国の会社分割制度が、米国のそれ. 太田 洋(おおた よう) 西村あさひ法律事務所パートナー、東京大学大学院法学政治学研究科教授。1991年東京 大学法学部卒業、93年弁護士登録、2000年ハーバード・ロースクール修了(LL. M.) 、01 年米国NY州弁護士登録。01年~ 02年法務省民事局付。日本取締役協会幹事。主な編著書 に『平成26年会社法改正と実務対応〔改訂版〕 』 (商事法務、2015年) 、 『M&A・企業組織 再編のスキームと税務〔第2版〕』(大蔵財務協会、2013年)ほか多数。. ©日本証券アナリスト協会 2015. 27.

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