高機能広汎性発達障害児におけるライフスキルトレーニングの実践的研究
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(2) Table1対象児Aのトレーニング内容 回数 テーマ ・アセスメント ・夏に出かける予定をたてよう. 時間管理スキル{1目のスケジュールをたてよう). lV.考察 1.スキルの獲得におけるトレーニング方法の有効性 有効であった点としては、トレーニングを①机上学. 習、②実地、③ホームワークの3点を含めた内容で構. 家事遂行スキル(買い物に行こう〕 4 生活関連システム理解スキル{施設の予約をしよう〕 交通システム理解スキル{バスの利用の仕方を知ろう). 6 デイキャンプに行く予定を立てよう テスト1(デイキャンブ). 成したことが考えられた。. 机上学習では、スキルの遂行に必要な行動項目を文 字として視覚的に提示したことで、行動の流れを把握 することができ、行動連鎖を確立する際の手がかりと. 8 テスト2(デイキャンプ〕. なったことが考えられた。さらに、スキル達成度につ. 3)テスト1. いて、セルフチェックを行ったことにより、スキルを. 最終目標である「夏に出かける場所」へ行き、トレー. 体験しただけで終わるのではなく、自分の行動を振り. ニングしたスキルを獲得できているか検証した。. 返り、一時的なスキルの獲得から、スキルの定着化へ. 4)テスト2. と結びっいたと考えられた。. 般化テストとして、テスト1と同しスキルを活用し. 2点目の実地では、スキル遂行のリハーサルを行い、. て行くことのできる異なる場所へ行き、スキルの維持. 指導者から強化を受けたことが対象児のスキル遂行に. を検証した。. つながり、スキルの獲得において有効であったと考え. 5)評価方法. られた。. (1)トレーニングの遂行状況、(2)ホームワークの. 3つ目は、ホームワークを実施したことである。ス. 実施状況、(3)テストの遂行状況、(4)保護者、対象児. キルの獲得において、スキルを遂行する機会が多く確. への事後アンケートの4点により行った。. 保されているということは、重要なことである。それ. 皿.結果. と同時に、保護者からの教示やモデル提示、即時のフ. 1.テストの結果. ィードバックなどが行われていたことがスキルの獲得. 机上学習、センター内でのロールプレイ等によるシ. において有効であったと考えられた。. ミュレーション学習、実地、ホームワークを組み合わ. 2.テスト場面におけるスキル遂行の促進要因と阻害. せたトレーニングを行った結果、対象児AとBは、日. 要因. 常生活場面において、トレーニングしたスキルを連鎖. 対象児に対する周囲の人からナチュラルサポート. させて遂行することが可能になった。. が行われた結果、スキルを遂行することが可能であっ. 対象児Aにおいては、テスト時にプロンプトありで. たことから、周囲からのナチュラルサポートは、スキ. あった項目がテスト2には、自発で遂行できていたり、. ルの遂行に大きな影響を与えていたと考えられた。し. 謀反応を示したスキルに関して保護者と話し合いをし. かし、対象児Aが周囲から「早くしてください」などの. たりするなどの行動が生起していた。また、対象児B. 言語反応によって行動を急かされた結果、自発可能で. においも、テスト2において自発で遂行したスキルが. あったスキルにおいて謀反応を示したことから、阻害. 増加した。. 要因として機能する場合もあることが示唆された。. 2.日常場面への般化・維持に関する結果. 3.今後の課題. 対象児Aは、提示したホームワークを家庭で実行す. 自立した生活を送る上では、対象児が自ら、地域の. ることができていたが、日常生活で自発的にトレーニ. 人にコミュニケートすることが重要であり、事前の指. ングしたスキルを遂行する行動の生起頻度は低かった。. 導が必要であると考えられた。また、対象児へのトレ. しかし、トレーニングについて家庭で話すなどの言語. ーニングとともに、社会環境への介入や呆護者、周囲. 反応はみられた。. の人の行動変容という観点を考慮し、トレーニングを. 対象児Bは、日常生活においてトレーニングしたス. 行っていくことが今後の課題である。. キルを遂行する行動の生起頻度は高かった。また、家 庭でもトレーニング内容について話題になることがあ. 主任指導教員 丼澤億三. り、トレーニングしたスキルを使って、祖母と外出す. 指導教員井澤信三. る行動も生起していた。. 219一.
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