全部原価計算に基づく損益分岐点分析に関する一考察
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(2) 全部原価計算に 基づく損益分岐点分析に 関する一考察. (吉 Ⅱ @. (39) 39. 武男 ). S TART. 0時 )え. 全部原価計算方式; @. ⅠⅤ. 今回は検討しない. はい. 全部原価計算方式. 十@. (第 1 モデル ). S TO. 前期と今期では 原価は. P. 異なります. 異なるか ? F I FO. はいそうです. 同じです. ですか ?. いいえ L I FO. ですか ?. はいそうです F I FO. 二 " 。。",。. モデル. ( 第 2 モデル ). L I FO モデル ( 第 4 モデル ). (第 3 モデル ). S TO. 全部原価計算に 基づく損益分岐点分析の. Ⅱ. 第. 1. モデル. いいえ. 平均法モデル ( 第 5 モデル ). P. Q 。i : 第五期の基準操業 (正常操業度 ) 水準での. 生産量. Q" : 第五期の実際生産量. 本稿は,全部原価計算に基づく損益分岐点 分 析のモデルを 構築するに際し 次のような仮定. Qh, : 第 i 期の期首在庫 量. と 変数名を使用する. Fmi : 第 i 期の総固定製造原価. く 仮定 ノ. vm. . 第五期の 1 単位当たりの 変動製造原価 f_, : 第五期の 1 単位当たりの 固定製造原価. (Fml/CL。 i). 販売 費 および一般管理費は 期間費用とする. 1. 2. 操業度差異は ,当該期間の売上原価とする. 3. 実際生産量は ,基準操業度以内であ り, 期. 首在庫 量 よりも多い.. V 。i : 第 i 期の 1 単位当たりの 変動販売 費 および. 一般管理費 F 。i : 第 i 期の総固定販売 費 および一般管理費. く 変数名 ノ. Pi : 第 i 期の販売価格. Q,i(,) : 第 正期の全部原価計算に 基・づく損益分岐. TR. 点 販売 量 Q,i(r0)' 第 i 期の直接原価計算に 基づく損益分岐 点 販売屋. TC. *. : 総売上高 総費用. : かけ算を表す. 全部原価計算に 基づく損益分岐点分析の モデ.
(3) 40 (40). 第X W 巻. 横浜経営研究 図表 ]. 第 1 号 (1995). 損益分岐点図表 TR. 1. TC. 売上高. 損益分岐点 売上高 原価. Ⅱ. 千. 益. (操業水準 ). ルは ,直接原価計算に基づくモデルと 異なり,. Qai@. Q 田 (a). く 仮設 例 1 ノ. 生産した製品が 全てその期に 販売されるという 仮定を採用していない・ したがって,損益分岐. 部原価計算に 基づき求めなさい・. 点図表は, X 軸に三種類の. (1) 第 1 期の期首在庫品がゼロと. 操業水準. プロットしなければならない.. (数量 ). を. そこで全部原価. 計算に基づく 損益分岐点図表を 表すと図表. Qni. 次の条件に基づき , 第. 1. 期の損益分岐点を 全 仮定する・. (2) 生産量および 各原価は次の 通りであ. る. Q,l(a): 第 1 期の全部原価計算に 基づく損益分岐. 1 の. 通りであ る.. 点 販売 量 ?. 図表 1 の損益分岐点図表に 基づき,第1 期の 期首在庫品がゼロと 仮定し第 1 期の全部原価 計算に基づく 総収益と総費用を 求めると,次の. Q 。 I: 第 1 期の基準操業 征 常操業度 ) 水準での. 通りであ る.. Fn,l: 第 1 期の総固定製造原価 60 円. 生産量を 15 個. Q,l: 第 1 期の実際生産量 13 個 F 。 l : 第 1 期の総固定販売 費 および一般管理費. TR=Pl*Q,l(,). 10 円. TC 二 F 。l 千 (Fml/Q"l)*Q,l(,) 十 (Fml/Qnl)*(Q 。l 一 Q,l). vml: 第 1 期の 1 単位当たりの 変動製造原価. P, :. と. 第 1 期の販売価格. 10 円. 第 1 期の全部原価計算に 基づく損益分岐点 販 売 量は, (1拭 より,次の通り 6 個であ る・. Q,1(三正 甲二 (捷f:援 al+F。l -."..(1) ヵ. 円. v 。 l : 第 1 期のⅠ単位当たりの 変動販売 費 および. +@Vml@*@Qsl@(a)@+@Vol@*@Qsl@(a) したがって,全部原価計算に基づく損益分岐 点 販売量は ,は)式の通りであ る.. 2.
(4) 全部原価計算に 基づく損益分岐点分析に 関する一考察. (吉川. 武男 ). (41) 41. 当期とで製品原価が 同一な場合のモデルであ. Q,l(")二 Pl 一 Vml. 一. Vol. 一. 仮に,当期を第 2 期と仮定すると ,第2 期の損 益 計算書は,図表 3 のように表すことが 出来る・ 図表 3 の損益計算書に 基づき,全部原価計算. fml. Qsl(a) 二 (60/ 二 fピ届辞と由 0二 6個 と二. Ⅰ. に 基づく第 2 モデルを構築すると ,第2 期の総. この結果は,図表 2 の通り,第 1 期の損益 計. TR=P2*Qs2(a). 製品原価が同一な 全部原価計算に 基づく 損益分岐点分析モデル. 全部原価計算に 基づく第. 2. TC@=@ (vmi@+@(Fmi@/@Qni)@)@*@Qb2@+@Vm2@*@Qa2. 2. 4. 第 1 期の損益計算 宙 60 円. (10円 X 6 個 ). 売上高 売上原価. Ⅲ期首 棚 脚高 (2) 変動製造原価 (3) 固定製造原価 (4)期末 棚卸高 3. +@Fm2-@(Vn,2@+@(Fm2@/@Qn2)@)@*@(Qa2. モデルは,双期と 図表 2. 1. 収益,総費用および損益分岐点販売量は , 次の 通りであ る.. 算 古からも明らかであ る. m. (2 円 X13 個 ). 0円 26 60. (6 円 X 7 個 ). (42). 販売 費 および一般管理費 (l 円 X 6 個 ). 第 2 期の損益計算 甘. 売上高. 2. 売上原価 Ⅲ期首 棚 脚高. (Vn, l +fn 。 l)*Qb2. (2) 変動製造原価 (3) 固定製造原価 (4) 期末 棚卸高. V,"?*Q"2 F,n2 (v,m2+ fm2)* (Q 。 2 + Qh2. P2* Qs2 。 "). 売上総利益. 一. Q,,(",). (1)+(2)+(3)-(4) 1 一 (1) 一 (2) 一 (3) 十 (4). 販売 費 および一般管理費 v" * Q<2("). (5) 変動販 管費 (6) 固定販 管費 5. I6 円 0円. 1. 4. 6円 10. 税別前純利益. 図表 3. 3. 44 円 16 円. 売上総利益. (5)変動販 管費 (6)固定販 管費 5. 税別前純利益. る. F". (5)+(6) 3 一 15) 一 16).
(5) 42@ (42). 第x m 巻. 横浜経営研究 図表 4. 第 1. .. 1. 期. 第 l. 第 1 号 (1995). 2 期の損益計算Ⅰ. 売上高 (10円 X 6 個 ). 第 60 円. 期. 2. (10円 X lo 個 ). 100 円. 2. 売上原価. Ⅲ期首 棚 節高 (2) 変動製造原価 (2 円 X13 個 ) (3) 固定製造原価 (4)期末 棚卸高 (6 円 X 7 個 ). on. 26. 80 円 20 円. 0円. vmg: 第 2 期の 1 単位当たりの 変動製造原価 2 円 v 。2. Qs2(a) 二 (P2一 Vm2 一 Vo2一 fm2). P2 : 2 期の販売価格 10 円. 第. 2 モデルは,双期と当期の製品 原. 期の全部原価計算に 基づく損益分岐点 販 売 量は, (2拭 より,次の通り10 個であ る. 価 が同一あ ることから, vml 二 vm2, fml 二 fm2 であ る・ したがって,第 2 期の損益分岐点販売. 二 てとⅠ五五. Ⅰ. この結果は,図表 4 の通り,第1 . 2 期の損 推 計算甘からも 明らかであ. 次の条件に基づき ,第2 期の損益分岐点販売. 量を全部原価計算に 基づき求めなさい. (1) 第 1 期の期首在庫品が 7 個と仮定する. (2) 生産量および各原価は次の 通りであ る. Q,2(a) ' 第 2 期の全部原価計算に 基づく損益分岐. Ⅳ. (正常操業度 ) 水準での. 生産量を 15 個. Q,2' 第 2 期の実際生産量 10 個 Fm2: 第 2 期の総固定製造原価 60 円 F 。2 : 第 2 期の総固定販売 費 および一般管理費. る. 製品原価の異なる 全部原価計算に 基づく 損益分岐点分析の 第. 3. モデル. 前期と当期とで 製品原価が異なる 場合の全部. 原価計算の基づく 損益分岐点分析モデルは ,先 の第. 点 販売 量 ?. 32. Qs2(a)=(15 一 (10 10) 一 2(60/15)+ 一 1 一 4) 10二 10固. ......(2). く 仮設例 2 ノ. 2. Q,2(")= :S:2 ニvミ㌻. 量は, (2成の通りであ る. 32. : 第 2 期の 1 単位当たりの 変動販売 費 および. 一般管理費 1 円. (Vml+fml-Vm2-fm2)@*Qb2+@(Qn2-Qa2)@*fm2+Fo2. ニ宅 てナ 二五五. 20 円. 0円. -@Qs2a)@+@Qb2)@+Vo2*Qs2a)@+@Fo2. Q,, T呈;2 死v目. 10 円 10. 円. 5. 税 弘前純利益. 10 円. (42). (l 円 X lo 個 ). 16 60. 4円. (6) 固定販 管費. Q 。2: 第 2 期の基準操業. (6 円 X 7 個 ). 60. 44 円 16 円. 4. 販売 費 および一般管理費 (5)変動販 管費 (1 円 X 6 個 ). 二. 42 円 20. 60. (42). 3. 売上総利益. ただし第. (6 円 X 7 個 ) (2 円 X 10 個 ). 2. モデルが原型となる・. 換言すると,第 2. モデルは,製品原価の異なるモデルの 特殊な ケース. と高. 6 ことが出来る.. 棚卸 原価を FIFO で評価し第 3 期の実際 生 度量および損益分岐点販売量が期首在庫最ょ り 多いと仮定すると ,第3 期の損益分岐点販売 量 は , (3成の通りであ る・このモデルを 便宜上,.
(6) 全部原価計算に 基づく損益分岐点分析に 関する一考察 図表 5 第. (43) 43. 第 2 . 3 期の損益計算 古 2. 期. 1. 売上高 (10円 Xlo 個 ). 第. 100 円. 2. 売上原価 Ⅲ期首 棚 節高 (6 円 x 7 個 ) (2) 変動製造原価 (2 円Ⅹ 10 個 ) (3) 固定製造原価 @4)期末 棚 節高 (6 円 X 7 個 ). 20 60. (42). 3. 期. (10円 X g 個 ). 42 円. 3. 売上総利益. 90 円. (6 円 X 7 個 ) (2 円 X l2個 ). 42 円 24. (7 円 X 10 個 ). (70). 75. 80 円 20 円. 4. 販売 費 および一般管理費 (5) 変動販 管費 (l 円 X]0 個 ) (6) 固定販 管費. 10 円 10. 5. 税別前純利益. ( l WX. 20 円. g 個). 9 10. l9 円 0円. 期の全部原価計算に 基づく損益分岐点 販 売 量は, (3@ より,次の通り 9 個であ る. 第 3. F. 十. *. Qa. 一︶. Qb3V 一 303. 千. ㍉. P1. .3. 二. *. Ⅰ. 2. f. 十. F. 3+. *. 一1. Qa. ︵ Q3 "f一 m. v 一 3m. Qb3 V 一 ,03. 千. *m. Ⅰ ︵ P. 一 2. 2+. カ. Q,3(,)二. ︶3m3 一. 一一. Qs3. Q 十ぬ. C T. れ 十一. TR 二 P3*Q,3("). (2千 4 一 2 一 5)* 7 千 (15一 12)(75 れ 5) 十 10 (10 一 2 一 1 一 5) 9個. この結果を第. 2. 期との上 ヒ 較で損益計算書で 表. すと,図表5 のように,第 2 .. 3. 期の損益計算. 書の通りであ る.. く 仮設例 3 ノ. ,第3 期の損益分岐点販売量を 求めなさい.. 次の条件に基づき 原価計算に基づき. 7l 円 19 円. 0円. 第 3 モデルと呼ぶことにする. Q,3 。 6)二. 式助. (吉川 l. Qh3: 第 3 期の期首在庫 Q 。a: 第 3 期の基準操業. 全部. 7個. 東ロ. (正常操業度 ) 水準での. 生産量を 15 個. 最後に,紙幅の都合上,第2 期と第. 3. 期の製. 品原価が異なるという 前提の下で,各種のモデ ルを要約すると ,図表6 の通りとなる. V. むすび. Fm3: 第 3 期の総固定製造原価 75 円. 本稿は,全部原価計算に基づく損益分岐点分 析のモデル構築を 試みたものであ る・ もちろん,. F 。3 : 第 3 期の総固定販売 費 および一般管理費. 「はじめに」のところで 触れたように ,. Q,a: 第 3 期の実際生産量 12 個. l0 円 vm3. : 第 3 期の 1 単位当たりの 変動製造原価 2 円. v 。3 : 第 3 期の 1 単位当たりの 変動販売 費 および. 一般管理費 1 円 p.3 : 第 3 期の販売価格 10 円. けっし. て新しい研究テーマではないが ,条件を少しづ っ 厳しくしていくと ,. まだまだ研究の 余地のあ. る面白い研究テーマであ る. たとえば,実際生 産量が基準操業度を 超えたときは ,. モデルを構築するのか・. どのように. さらに,実際生産量が.
(7) 44 (44). 第 XW 巻. 横浜経営研究 図表 6. 各種の損益分枝 点 分析モデル FIFO. Q,3(,) 二. (vm2+. fm2. 第 1 号 (1995). 一. vm3. (第 3 モデル ) 一. fm3). * Qb3. (P 、3 一 Vm3. LIFO. 千 (Q 。3 一 Q"3). 一 V03. * fm3 千 F 。3. 一 fn@3). (第 4 モデル ). 期首在庫三期末在庫 Q,3(") 二. (vm3. 一. vm2 (P3. 一. fm2)*Qa3+Fn 一. 一 Vm2. V 。3. 一. , 3+Fo3. fIn2). 期首在庫 ノ 期末在庫. Q53(,@ % 3V 033 - 3% ) 二. モ. Ⅰ ニ. 二三. こぎ. 平均法 (第 5 モデル ). Qs3(,@. Fo3 二 P3. 一 V03. (Vn,2@+@fm2)@Qb3@+@V ,n3@*@Qa3@+@Fm3 一. 基準操業度を 超え,かっ,損益分岐点販売量が 実際生産量 と 基準操業度の 間にあ るとき, どの ようにモデルを 設定するか,損益分岐点ではな く損益分岐線など ,いろいろなケースのモデル 構築が考えられる. これらについては ,別の機 会 に発表したいと. 思う. ぅ主. 1)@ J , B , Birnberg , "Management@ Another ク 9 ど笏6%t. Retrospective",. AcCo ぴれ ガれ g. Accounting:@ Yet A メヮ は ncgs iれ Ma Ⅰ か edlted by Marc J. Epsteln, jn. (Qb3@+@Qa3). Vol. 1. 1992,JAIP,ess,p.12.. 2) 吉川武男,東海幹夫,木島 淑孝 ,「企業経営とコ スト」, 日本生産性本部, 1993 年, p.178. 3) A. W. Pat,ick, "Some Obse,vations on. The B,eak-even Cha,t", T 万 , A ㏄o" 耽 ㎞g R,Ui,u, Octobe,, 1958,pp.573 円 80 佐藤精Ⅰ 「原価政策 管理のための 原価計 算」,中央経済社,昭和 43 年 9 月, pp.202 り 09. なお, この論文のテーマは , 30 余年前に恩師 (佐藤精一先生 ) に教えていただひたものを ,自 分なりに再考したものであ る. ここに記して 感 謝申し上げた い . ( よしかわ たけお 横浜国立大学経営学部教授 ) ・.
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