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新規不斉触媒の探索と設計:イミダゾリンアミノフェノール(IAP)とビスイミダゾリジンピリジン(PyBidine)の開発 [PDF :1.7MB]

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(1)

 光学活性(キラリティー)の科学は,種々の生命現象から液晶などの機能性分子まで幅広い分野に 深く関わっている。なかでも,医薬品の開発では,特異な薬理作用を得るために高度に官能基化さ れた光学活性化合物が担う役割が大きい。これらの光学活性化合物を効率的に供給するために,触媒 量の不斉源から大量に目的化合物を合成できる触媒的不斉合成の研究は,現代科学において益々重要 となっている。しかしながら,一般に用いられている液相不斉触媒の開発・評価の手法では煩雑な操 作が必要であり,多くの時間と労力を要する。コンビナトリアルケミストリーの手法を取り入れた触 媒探索研究は魅力的であるが,膨大な数の反応に対し,各反応生成物の化学収率・不斉収率を迅速に 解析し,評価できる方法が必要となる。この問題を解決するために,当研究室では,「固相不斉触媒 による反応」と「円偏光二色性(CD)検出」を組み合わせた迅速解析システムの開発を進めている。 本稿では,CD 検出による迅速解析システムを用いて探索に成功したイミダゾリンアミノフェノール (IAP)−金属不斉触媒について紹介する。  また,探索に成功した配位子や触媒を基に,新たな触媒を設計することは科学者が最も得意とする ところである。イミダゾリンを基盤にしてイミダゾリジン配位子に研究を展開させ,ビスイミダゾリ ジンピリジン(PyBidine)の開発に至った過程も併せて紹介する。  これらの新規配位子から調製される金属不斉触媒を用いれば,従来にない分子骨格を極めて高い光 学純度で創り出す事ができる。  我々が開発している不斉触媒の迅速解析システムを図 1 に示す1)。この解析システムでは,固相に 担持した不斉触媒を用いて,溶液中のアキラルな基質に対して所望の反応を行う。不斉触媒を構成す る不斉配位子が固相担体上に局在しているため,反応が進行して生成物に不斉が誘起されて初めて, 反応液の直接解析により有意な CD スペクトルが検出される。即ち,生成物の単離・精製を行うこと なく反応溶液を直接 CD 検出器に導入し,各 CD スペクトルのピーク強度を比較することで不斉触媒 の有効性を相対的に評価できるため,大幅な時間の短縮が実現し,迅速に最良の触媒を探し出すこと が可能となる。  CD 検出を用いる先駆的な研究として,東京工業大学の三上らは,液相不斉触媒の探索研究を報告 している2)。三上らのシステムでは,不斉配位子もしくは不斉触媒を生成物と分離するためにアキラ

1 はじめに

新規不斉触媒の探索と設計:

イミダゾリンアミノフェノール (IAP) と

ビスイミダゾリジンピリジン (PyBidine) の開発

千葉大学 大学院 理学研究科 教授 

荒井 孝義

2

「固相触媒による不斉反応」と「円偏光二色性 (CD) 検出」による迅速解

析システム

(2)

ルなカラムを用いている。目的化合物を,原料や副生成物ならびに触媒と分離して CD 検出器に導入 することで,g–factor (CD 信号を UV 信号で除したもの)を用いて定量性の高い解析を可能にしている。 一方,図 1 に示す我々のシステムでは,カラム精製や分離を全く行わず検出器に導入する。原料や副 生成物による UV 吸収の影響があるため,g–factor を用いることはできないが,反応液を直接解析で きるメリットは大きい。  図 1 の触媒探索システムを用いるために,不斉配位子の固相ライブラリーを構築することにした。 この際,固相上に構築する不斉配位子の構成要素として,イミダゾリンに着目した(図 2)。不斉配位 子の一つとしてオキサゾリンは有名であり,これまでに多くの報告がなされている。一方,オキサゾ リンと類似の構造を有するイミダゾリンは,オキサゾリンの酸素原子の代わりに窒素原子を二つ有す る五員環である。この窒素原子上に置換基 (R) を導入することで環の電子密度を調節することが可能 で,これにより配位能を制御することができる機能が期待できる。さらに,図 1 に示した固相不斉触 媒の CD による迅速解析システムでは固相上に不斉触媒のライブラリーを構築する必要があるが,こ のイミダゾリンの窒素上の置換基 (R) は,固相へ連結するためのリンカーの導入位置としても好適で ある。そこで,置換基 (R) を固相と配位子を繋ぐリンカーとした固相イミダゾリン配位子の開発を行 うことにした。

3 固相イミダゾリン—アミンフェノール金属不斉触媒の開発

O N N N R

i) the comparison of ligand ability of imidazoline with that of oxazoline

ii) the introduction of a linker (R) for immobilization

N N

Easiness of

synthesi s Coordinationmanner

N N R Tuning of electron density similar similar difficult easy 図1. 固相触媒のライブラリーを用いる不斉反応の迅速解析システム(Solid-phase catalysis/CD HTS) 図2. イミダゾリンを用いる配位子の設計

(3)

 そこで,ポリスチレン固相担体上に新規光学活性イミダゾリン配位子のライブラリーを,クロロメ チル基を有するイミダゾリン,アミン,及びサリチルアルデヒドを合成素子として固相イミダゾリン アミノフェノール配位子 L1~L16 を構築した(スキーム 1)。  L1~L16 に対し,2種類の銅塩と錯形成させることで新規固相不斉触媒 C1~C32 を調製した。o- ニ トロベンズアルデヒドとニトロメタンによる不斉 Henry 反応3,4)に対し,固相銅触媒を 5 mol % 用い, エタノール中,室温で 48 時間攪拌後,反応液を連続的に直接 CD 検出器に導入することで,図 3 の 結果を得た。  各 CD 検出のピーク強度は,化学収率と不斉収率の双方に依存することになる。図 3 より,ピーク 強度の最も強い固相触媒 C16 が,化学収率おとび不斉収率に優れた最良の触媒であると予想できる。 また,254 nm における測定において上に凸のピークは,(S)- 体のニトロアルドール生成物が選択的に 得られたことを示唆している。2 分間隔で各反応液を連続的に CD 検出器に注入するため,本システ ムを用いれば 32 個の反応をおおよそ 1 時間で解析できる。本研究では,触媒的不斉反応の効率を評 価する指標として,化学収率と不斉収率の積の根を不斉変換率[Asymmetric Conversion Yield (ACY)] として新たに定義した(式 1)。 L1-L8 CuCl C1-C8 L9-L16 CuCl C17-C25 Cu(OAc)2 C9-C16 Cu(OAc)2 C26-C32 SCl O O 1 2 N N Ph Ph Cl N N Cl S S O O O O 3 4 3 N N Ph Ph N H S O O N N Ph Ph N H S O O N N N H S O O N N N H S O O Ph Ph Ph Ph L1 L2 L3 L4 L5 L6 L7 L8 L9 L10 L11 L12 L13 L14 L15 5 6 7 8 L16 5: 6: 7: 8: HN N Ph Ph Cl HN N Cl H2N Ph H2N Ph O H HO O H HO O H HO Br O H HO Br Br a b b c N N Ph Ph N S O O Ph OH R N N Ph Ph N S O O Ph OH R N N N S O O Ph OH R N N N S O O Ph OH R R=H, 5-t-Bu, 5-Br, 3,5-diBr H2N Ph 4 H2N Ph 5 6 7 8 c 5 6 7 8 c 5 6 7 8 c Catalyst Preparation Ligand Synthesis   スキーム1. 固相イミダゾリンアミノフェノール配位子(L1-L16)と銅触媒(C1-C32)のライブラリー構築:

a) chloromethylated imidazoline, triethylamine, CH2Cl2; b) corresponding amine, KI, MeCN; c) salicylaldehyde (5-8), NaBH3CN, MeOH

(4)

 実際,C16 に対応するイミダゾリンアミノフェノール配位子(IAP1)を液相で合成し(スキーム 2),IAP1 と酢酸銅から触媒を調製することで,不斉収率 95% ee で目的物を与える優れた触媒的不斉 Henry 反応の開発に成功した(スキーム 3- 上段)5)  新規で特徴的な不斉配位子を開発できれば,様々な反応に挑戦できる。実際,いくつかの反応を検 討してみると,イミダゾリンアミノフェノール配位子 IAP1 と CuOTf から調製した錯体がインドール のニトロアルケンへの触媒的不斉 Friedel–Crafts 反応6)にも有用である事を見いだした(スキーム 3-中段)5) H O NO2 + CH3NO2 OH NO2 NO2 C1-C32 EtOH, rt 図3. Solid-phase catalysis/CD-HTSを用いるイミダゾリンアミノフェノール-銅触媒反応の解析 N N Cl Ph Ph Ts N N N H Ph Ph Ts Ph N N N Ph Ph Ts Ph OH Br Br a b IAP1 N N Ph Ph N S O O Ph OH Br Br C16 Cu(OAc)2

   スキーム2. イミダゾリンアミノフェノール配位子(IAP1)の合成: a) (S)-phenylethylamine, KI, DMF;    b) 3,5-dibromosalicyl aldehyde, NaBH3CN, MeOH

(5)

 最近では,本触媒系がピロールのニトロアルケンへの触媒的不斉 Friedel–Crafts 反応7)にも有用で あることを見出している(スキーム 3- 下段)。ピロールのニトロアルケンへの触媒的不斉 Friedel − Crafts 反応は,インドールに比べ反応性が低く,化学収率は中程度に留まった事から,触媒のルイス 酸性を向上させるべく,フェノールのパラ位にニトロ基を導入した IAP2 とすることで,高化学収率, 高不斉収率を達成している。反応によって,1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノール(HFIP)を添 加することにより,化学収率および立体選択性が向上する場合がある。詳細は不明であるが,HFIP は反応生成物を触媒から乖離させ,触媒回転の促進に寄与していると考えている。  さて,触媒のライブラリーを構築し,CD による迅速解析システムにより,新たな触媒を開発する ことはできた。次の目標は,新たな触媒反応の開発である。ここで,Friedel–Crafts 反応の中間体が Henry 反応の中間体である銅 - ニトロナートとなることに着目した(スキーム 4)。酢酸銅を触媒に用 いる不斉 Henry 反応では,酢酸イオンが塩基として働いてニトロアルカンからプロトンを引き抜き, 銅−ニトロナートを形成し,アルデヒドが銅イオンに配位する六員環遷移状態を経て反応が進行する 機構が提唱されている4)。そこで,インドール,ニトロアルケン,アルデヒドを用いた3成分タンデ ム Friedel–Crafts/Henry 反応の開発を行うこととした。 R H O CH3NO2 N H + + R' NO2 IAP 1-Cu(OAc)2 IAP 1-CuOTf R OH NO2 N H R' NO2 N H + R' NO2 IAP 2-CuOTf N H R' NO2 NO2 OH NO2 EtOH, rt, 40-48 h 98%, 94% ee OH NO2 76%, 95% ee OCH3 OH NO2 90%, 90% ee OH NO2 81%, 91% ee OH NO2 99%, 90% ee N H NO2 O2N or IAP 2-CuOTf IAP 1 (20 h): 99%, 80% ee IAP 2 (12 h): 99%, 81% ee toluene, rt HFIP (2 eq.) (10 mol %) N H NO2 Ph IAP 1 (28 h): 97%, 83% ee IAP 2 (15 h): 99%, 81% ee N H NO2 IAP 1 (98 h): 50%, 85% ee IAP 2 (72 h): 80%, 80% ee N H NO2 IAP 1 (47 h): 99%, 75% ee IAP 2 (8 h): 98%, 72% ee N H NO2 Cl (IAP 1 (38 h): 64%, 89% ee) IAP 2 (24 h): 97%, 92% ee toluene, 0 °C N H NO2 (IAP 1 (21 h): 10%, 55% ee) IAP 2 (24 h): 61%, 75% ee N H NO2 CH3 (IAP 1 (72 h): 34%, 83% ee) IAP 2 (24 h): 78%, 83% ee N H NO2 (IAP 1 (43 h): 52%, 52% ee) IAP 2 (24 h): 66%, 80% ee S Henry Reaction

Friedel-Crafts Reaction using Indole

Friedel-Crafts Reaction using Pyrrole

スキーム3. イミダゾリンアミノフェノール(IAP)-銅触媒を用いる触媒的不斉反応

4

4 イミダゾリンアミノフェノール (IAP) −銅錯体を用いる触媒的不斉

Friedel − Crafts/Henry(FCH)反応及び触媒的不斉 Friedel −

Crafts/Protonation(FCP) の開発

(6)

 触媒的不斉タンデム反応は,高度に制御された連続する立体中心を一段階で構築できる大変有用な 反応である。計画通りに,イミダゾリンアミノフェノール配位子 IAP-1 と CuOTf からなる錯体を触媒 に用いることで,Friedel–Crafts/Henry 反応の開発に成功し,鎖上の3連続不斉中心を高度に制御する ことができた8)  HFIP を 2 等量添加する最適条件にて,基質一般性の検討を行った結果をスキーム 5 に示す。 CH3NO2 ligand-Cu(OAc)2 N+O O -Cu ligand OAc O H R N O Cu O R H OAc ligand O -Cu nitronate 6-membered tansition state NO2 R OH N+ R N+O -O Cu-IAP R NO2 N H + IAP-CuOTf R' H O N H ** R NO2 R' HO Cu-nitronate Mechanism of Cu-catalyzed Henry reaction

Design of Friedel-Crafts/Henry reaction

H スキーム4. タンデムFriedel–Crafts/Henry反応の設計 R1 NO2 N H + R2 H O + N H R1 NO2 R2 HO IAP1-CuOTf (10 mol %) HFIP (2 eq.) PhMe N H Ph NO2 HO rt, 29%, ds= 1:9:0, 87% ee 0 °C, 84%, ds= 1:16:0, 90% ee (99)a Br N H Ph NO2 HO 0 °C, 82%, ds= 1:10:0, 90% ee (99)a Cl N H Ph NO2 HO 0 °C, 90%, ds= 1:10:0, 90% ee (99)a NO2 N H Ph NO2 HO rt, 82%, ds= 1:3:0, 99% ee N H Ph NO2 HO rt, 79%, ds= 1:7:0, 99% ee N H NO2 HO rt, 76%, ds= 1:2:0 major: 98% ee minor: 97% ee N H NO2 HO 0 °C, 66%, ds= 3:4:0 major: 99% ee minor: 99% ee Br N H NO2 HO rt, 76%, ds= 1:2:0 major: 90% ee minor: not determined Ph N Ph NO2 HO Me 0 °C, 84%, ds= 2:3:0 major: 99% ee minor: 99% ee

a Enantiomeric excess after single recrystalization

(7)

 想定される反応機構をスキーム 6 に示す。銅触媒によりニトロアルケンが活性化され,これにイン ドールが Friedel–Crafts 反応を起こし,銅ニトロナートが生成する。次に,銅ニトロナートのアルデヒ ドへの Henry 反応が進行することで,銅アルコキシドが生成する。最終的にプロトン化,芳香族化を 経てタンデム反応生成物が得られると共に触媒が再生する。  FCH 反応で得られた生成物の絶対立体配置はX線結晶構造解析等により決定し,主生成物が 1R,2S,3S の立体を有していることがわかった。

 本反応において Henry 反応は syn- 選択的である。タンデム反応により得た生成物は Friedel–Crafts 反応生成物に比べ不斉収率が大幅に向上していることから,Henry 反応の段階において銅ニトロナー トの速度論的分割を伴って進行していることが示唆される。このことは,IAP1–CuOTf 触媒の強いル イス酸性によって,Henry 反応が六員環遷移状態に強く規制されて進行していることを示している( キーム 6- 右)。  FCH 生成物からは,ニトロ基を還元し,種々のアルデヒドと Pictet–Spengler 反応を行うことで,高 度に官能基化された新規 β- カルボリンアルカロイド類の合成が可能である9)  さらに最近,α 位に置換基を有するニトロアルケンを用いて,触媒的不斉 Friedel–Crafts/Protonation (FCP)反応の開発に成功した(スキーム 8)10)。α 位の置換基によりニトロアルケンの反応性は低 下しているが,代わりに β 位に電子吸引性の置換基を導入することで実用的な化学収率を得ている。 FCP 反応は anti 選択的に進行し,良好な不斉収率で目的化合物が得られた。 N H R1 N+O O -CuL* R1 N+O O- CuL* N H NO2 R1 R 2 HO N H N+ R1 O -O -CuL* R2 H O N H NO2 R1 R 2 O CuL* Friedel-Crafts Henry protonation & aromatization N+ O L*Cu O H H R2 O -H R1 N H + + N H R1 NO2 HO R2 N H R1 NH2 HO R2 N H R1 NH2 O R2 TES N H NH R1 HO R2 R3 O H R3

Reduction Protection Pictet-Spengler

cyclization Zn powder

HCl/AcOH

TESCl

imidazole MgSO4 TFA

FCH product

スキーム6. 触媒的不斉FCH反応の触媒サイクル

(8)

 鎖上の連続不斉中心の構築に成功した後,環化合物の合成による4連続不斉中心の構築に研究を展 開した。イミノエステルとアルケンを基質として用いた [3+2]- 環化反応は,生物学的に重要なピロリ ジン環を形成する非常に有用な手段である。イミノエステルとニトロアルケンを用いる環化反応では, trans- 体のニトロアルケンを用いる場合,4 種類のジアステレオマーを与えると考えられ,それぞれ立 体に応じて endo- 体,endo - 体,exo - 体と呼ばれている (スキーム 9)。実際,endo- 体,exo-体については優れた触媒的不斉反応が報告されている11)。しかし,exo - 体については,ラセミ体の合 成すら報告されていなかった。

 紙面の都合上,詳細は割愛するが,Ni(OAc)2を触媒に用いた際 exo - 体の生成を確認し,exo - 体が 微弱ながらも他のジアステレオマーには見られない CD ピークを 280 nm に有するという予備知見を 得た。再度,Solid-phase catalysis/CD HTS の出番である。  フェノールのパラ位にニトロ基を有する分子を含めて表1にコードされる 20 種の固相イミダゾリ ンアミノフェノール配位子を準備し,Ni(OAc)2錯体として,イミノエステルと trans- ニトロアルケン の [3+2]- 環化付加反応を試みた。 N H R NO2 R'' N H R NO2 H R'' IAP2 (11 mol %)a CuOTf (10 mol %)

a) Catalyst was treated with K2CO3 prior to use.

PhMe N H Me NO2 tBuO2C 10 °C, 92 h, 94% yield (anti/syn=90/10) 87% ee/62% ee N H Me NO2 PhOC 10 °C, 67 h, 92% yield (anti/syn=93/7) 93% ee/83% ee N H Et NO2 EtO2C rt, 120 h, 72% yield (anti/syn=51/49) 87% ee/65% ee N H Me NO2 EtO2C 10 °C, 75 h, 90% yield (anti/syn=85/15) 80% ee/71% ee N H Me NO2 tBuO2C rt, 45 h, 90% yield (anti/syn=>99/<1) 72% ee/ND Me N H Me NO2 tBuO2C rt, 91 h, 84% yield (anti/syn=91/9) 90% ee/70% ee Br N H Me NO2 tBuO2C rt, 45 h, 97% yield (anti/syn=89/11) 87% ee/78% ee Me N H CO2tBu Me O2N 0 °C, 98 h, 93% yield (anti/syn=87/13) 84% ee/84% ee N H CO2Et Ph O2N 0 °C, 41 h, 98% yield (anti/syn=53/47) 91% ee/68% ee スキーム8. 触媒的不斉Friedel–Crafts/Protonation(FCP)反応

5 [3+2]- 環化付加反応による新規光学活性ピロリジン化合物の合成

R1 N CO 2R2 + R3 NO2 N H R3 O2N R1 CO 2R2 endo N H R3 O2N R1 CO 2R2 exo N H R3 O2N R1 CO 2R2 endo' N H R3 O2N R1 CO 2R2 exo' スキーム9. イミノエステルとtrans-ニトロアルケンの[3+2]-環化付加反応で生成し得るジアステレオマー

(9)

   イミダゾリンアミノフェノール−ニッケル不斉触媒の固相ライブラリーを用いて反応を検討したと ころ,280 nm での解析によって,L8-Ni(OAc)2触媒もしくは,L18-Ni(OAc)2触媒が強い CD ピークを 与えた(図 4)。  結局,L8(液層では IAP1 に対応),L18(液層では IAP2 に対応)が良いという結果であったが, 従来法で IAP1 や IAP2 が化学収率,ジアステレオ選択性,エナンチオ選択性の全てにおいて優れてい ることを確認することは大変な労力であり,本迅速解析システムの有用性が改めて示された。IAP1-Ni(OAc)2触媒は,世界初の exo - 選択的な [3+2]- 環化付加反応を可能にした(スキーム 10)12)。 Ligand Ni(OAc)2 Ph N CO2Me +Ph NO2 N H Ph O2N Ph CO2Me  図4. 固相イミダゾリンアミノフェノール-ニッケル不斉触媒のライブラリーを用いたイミノエステルとtrans-ニト ロアルケンの[3+2]-環化付加反応 L R1,R1 R2 R3 R4 L R1,R1 R2 R3 R4 L1 A C H H L9 B C H H L2 A C H tBu L10 B C H tBu L3 A C H Br L11 B C H Br L4 A C Br Br L12 B C Br Br L17 A C Br NO2 L19 B C Br NO2 L5 A D H H L13 B D H H L6 A D H tBu L14 B D H tBu L7 A D H Br L15 B D H Br L8 A D Br Br L16 B D Br Br L18 A D Br NO2 L20 B D Br NO2  表1. 固相イミダゾリンアミノフェノール配位子のコード表 N N N R2 OH S O O R1 R1 R3 R4 A = (S,S)-diphenyl B = (R,R)-cyclohexyl C = (R)-phenetyl D = (S)-phenetyl R1, R1: R2:

(10)

 一般に [3+2]- 環化付加反応は,軌道の対称性によって支配される協奏的な反応と理解されるが,イ ミノエステルから発生するアゾメチンイミンを 1,3- 双極子とする反応では,ピロリジン環上の 2 位と 5 位の置換基は同じ側を向く syn- 体のみが得られる。これまでの報告はスキーム 9 の endo- 体と exo-体であり,これらはピロリジン環上の 2 位と 5 位の置換基が syn の立体を有している。exo - 体は,2 位 と 5 位の置換基が互いに反対方向を向く anti- 体であり,協奏的な反応機構では説明できない。反応機 構はスキーム 11 に示すように,段階的な Michael–Mannich 機構によって exo - 体が最も安定なジアス テレオマーとして得られていると考えている。 R2 NO2 IAP1 (11 mol %) Ni(OAc)2 (10 mol %) K2CO3 (10 mol %) MeCN, –10 °C + N H CO2Me O2N R2 R1 R1 N CO 2Me N H CO2Me O2N Ph N H CO2Me O2N Ph MeO Cl N H CO2Me O2N Ph N H CO2Me O2N Ph N H CO2Me O2N Ph NO2 Br Cl N H CO2Me O2N Ph OMe N H CO2Me O2N Ph NO2 N H CO2Me O2N Ph Br N H CO2Me O2N Ph Ph N H CO2Me O2N Ph N H CO2Me O2N Ph Cl 87%, 96% ee 88:11:ND:4 90%, 97% ee85:14:ND:1 85%, 97% ee85:14:ND:1 93%, 96% ee86:13:ND:1 86%, 95% ee 82:16:ND:2 78%, 97% ee81:15:1:3 90%, 97% ee80:17:ND:3 64%, 94% ee 82:10:5:3 68%, 92% ee68:28:ND:4 79%, 93% ee90:10:ND:ND 84%, 97% ee87:9:ND:4 スキーム10. イミノエステルとtrans-ニトロアルケンの exoʼ-選択的触媒的不斉[3+2]-環化付加反応 NiX2 R2 NO2 Michael Mannich N H O2N R2 R1 O OMe * N MeO O R1 N MeO O R1 Ni * R1 N MeO R2 O N+ O- O Ni * X N MeO O R1 Ni * R2 N+ -O O C3 exo' N R1 H H N+ O O Ni R2 H H CO2Me * X X X スキーム11. exoʼ-選択的 [3+2]-環化付加反応の触媒サイクル

(11)

 さらに,最近この IAP1-Ni(OAc)2触媒を用いることで,スピロキシインドールの触媒的不斉合成に も成功した(スキーム 12)13)  このような複雑な構造を有する化合物の生成機構もスキーム 10,11 における [3+2]- 環化付加反応 のニトロアルケンをオキシインドールに置き換えて考えると,段階的な Michael–Mannich 機構によっ て exo - 体が最も安定なジアステレオマーとして得られていると説明できる(スキーム 13)。 N H O NH R1 tBuO2C R2 IAP1 (11 mol %) Ni(OAc)2 4H2O (10 mol %) NEt3 (10 mol %), MeOH, 0 °C exo' N H O R2 N H O NH CO2tBu 98% yield dr=>99/<1 96% ee N H O NH CO2tBu 96% yield dr=97/3 96% ee Me N H O NH CO2tBu 89% yield dr=98/2 97% ee Cl N H O NH CO2tBu 90% yield dr=>99/<1 99% ee Br N H O NH CO2tBu MeO2C 99% yield dr=80/18/2 97% ee N H O NH CO2tBu 90% yield dr=98/2 97% ee Br N H O NH CO2tBu 87% yield dr=99/1 95% ee N H O NH CO2tBu 84% yield dr=97/3 99% ee Br R1 N CO 2Me NiL N H O R1 N H O NH R2 tBuO2C R1 Michael Mannich N R2 O O R1 N O NiL H tBu tBuO2C N H H R2NH H O R1 NiL N O tBuO R2 N tBuO R2 ONiL N tBuO R2 ONiL H R1 NH O スキーム12. スピロキシインドールのexoʼ-選択的触媒的不斉合成 スキーム13. exoʼ-選択的スピロキシインドール合成の触媒サイクル

(12)

 IAP1 の様な配位子を予備的知見無しに設計し,不斉触媒能を創出することは,現在の化学をもっ てしても大変困難であろう。コンビナトリアルケミストリーの手法を取り入れたからこそ,達成でき た成果である。イミダゾリンアミノフェノール配位子の成功を基盤として,いくつかのイミダゾリン 含有配位子の合成を進めた。その中で,比較的簡単な構造を有するイミダゾリンピリジン(L21)は, 比較的容易に合成できるため,配位子の有用性が示されればその実用性は高いと考えた(図 5)。しか しながら,平面性の高い L21 では十分な不斉環境を構築できないため,高い不斉収率で目的物を与え る反応を創出することはできなかった。そこで,平面性の高いイミダゾリン配位子の二つの窒素原子 に挟まれた炭素原子に着目した。イミダゾリンでは sp2炭素であるが,これをイミダゾリジンに変化 させることによって sp3炭素を有するイミダゾリジンピリジン配位子(L22)となり,より三次元的な 不斉環境の構築できることが期待できる(図 5)。しかし,この sp3の炭素は新たな不斉中心となるため, 配位子として用いるためには,高立体選択的な合成が必要となる。この問題は,合成段階で原料のジ フェニルエチレンジアミンのフェニル基のかさ高さを考慮し,R に比較的に大きなアルキル基を導入 すれば,立体反発を駆動力として目的とするイミダゾリジンピリジンをジアステレオ選択的に得られ ると考えた。すなわち,光学活性ジアミン上の置換基から立体反発を避けるように立体制御が「リレー」 されることによって, all trans の立体を最安定構造として有するようにデザインした。  安定性に対する危惧が先入観としてあったためか,イミダゾリジン骨格を有する有用な不斉触媒の 開発研究は少なかったが,実際に検討を行ってみると,電子不足な芳香族アルデヒドを用いることで 容易にイミダゾリジン環が構築でき,配位子として十分な安定性を有していることがわかった。例え ば,ピリジン環は電子不足な芳香環であるため,ピリジルアルデヒドとジフェニルエチレンジアミン のモノベンジル化体の縮合反応により L22 を高収率で得ることができた。X線結晶構造解析により, 計画通りの立体を有していることを確認した。この L22 は,触媒的不斉 Henry 反応において L21 より も優れた不斉誘起能を示した(図 5)。十分に高い選択性とはいえないが,イミダゾリジン配位子の優 位性を示している14)  そこで,C2対称な配位子の開発を目指した。モノベンジルジアミン二分子を2,6-Pyridinedicarboxaldehyde と反応させることで,定量的に目的の新規ビスイミダゾリジン配位子 bis(imidazolidine)pyridine (PyBidine の名称を与えている)を合成することに成功した(スキーム 14)。

6 イミダゾリン配位子からイミダゾリジン配位子への展開

NO2 H O MeNO2 NO2 ∗∗ NO2 OH EtOH, r.t. Cu(OAc)2-H2O (5 mol %) + ligand (5.5 mol %) entry 1 2 ligand yield (%) ee (%) imidazolidine-pyridine (R = Bn) L22 imidazoline-pyridine (R = Bn) L21 99 6 99 66 N HN N Ph Ph R N N N Ph Ph imidazoline-pyridine imidazolidine-pyridine R HN N Ph N R all trans 図5. イミダゾリンからイミダリジンへの触媒設計の展開

7 ビスイミダゾリジンピリジン(PyBidine)の開発

(13)

 この PyBidine は様々な金属塩と容易に錯体を形成する。二価の銅トリフラートとの金属錯体をトル エン溶媒中で再結晶し,得られた単結晶をX線結晶構造回折で構造を確認した(図 6)。ここでもイミ ダゾリジン環上の全ての置換基が trans に配置している。また,そのイミダゾリジン環は,銅イオン の織りなす平面四配位に対して二つのイミダゾリジン環がほぼ直角に芹たった「衝立構造」を有して いることが分かった(銅イオンの四配位平面とイミダゾリジン環が形成する二面角 (A,B) は 117.5°お よび 93.2°)。しかも,重要なことにX線結晶構造解析によって,イミダゾリジン環は窒素上の水素を 保持して金属に配位していることが確認できた。この水素は,X線結晶構造解析において,計算によ る導出ではなく,実際に観測されている。  PyBox15)に代表されるビスオキサゾリン配位子では,配位に供されるオキサゾリン環は中心金属イ オンの織りなす配位平面と同一平面に位置している(図 7)。オキサゾリン環内の窒素原子は sp2であ り,結果としてオキサゾリン環は金属イオンのもつ配位平面内に平坦に広がっていたと理解できる。 このため,ビスオキサゾリン配位子 - 金属触媒では,不斉環境はオキサゾリン上の置換基によって構 築されてきた。光学活性なアミノ酸の不斉炭素を不斉環境の発現に用いることができるという点で優 位性をもっているが,不斉環境が不十分になってしまう可能性が内在していた。今回の PyBidine の分 子設計では,二つの窒素に挟まれる炭素原子を sp3炭素に変え,加えて配位する窒素を sp3にするこ とで,安定な錯体構造を乱すことなくイミダゾリジン環自体を配位平面に垂直方向に芹たてて配置し ており,従来にない強固な不斉環境の構築が期待できる。 PyBidine N OHC CHO AcOH (2 eq), CH2Cl2 H2N Ph Ph NH2 + BnCl BnHN Ph Ph NH2 DMF, 35 °C N NH N N HN Ph Ph Bn Ph Bn Ph 46% yield 99% yield CsOH•H2O 図6. PyBidine-Cu(OTf)2-H2O錯体のX線結晶構造解析(トリフラートアニオンならびに水素原子は省略している) スキーム14. Bis(imidazolidine)Pyridine配位子(PyBidine)の開発 117.5° N N Cu N N N O 93.2° A B

(14)

 このようにして開発した PyBidine-Cu 触媒を用い,イミノエステルとニトロアルケンの 1,3- 双極子 環化反応を行い,高 endo- 選択的に最高 99% ee の不斉収率で目的のピロリジン化合物を合成すること に成功した(スキーム 15)17)  この高い endo- 選択性は,イミノエステルの銅エノラートがニトロアルケンに求核付加する際,銅 イオンの高いルイス酸性がニトロアルケンのニトロ基を保持して進行し,スキーム 11 で見たような 環状遷移状態の開環を経ることなく [3+2]- 環化付加反応が進行しているためと考えている(段階的な 反応機構と考えているが,協奏的な反応機構を完全に否定するものではない)。 O N O N N O R1 R1 M N N N N N R1 R1 M R1 R1 R2 R2

pybox-Metal complex PyBidine-Metal complex

N M N N M N R1 R1 N N R1 R1 N OR N 1 R1 H H H H N H O2N COOMe Ph 22 h, 96% yield endo/exo=99/1 ee of endo=99% ee N H O2N COOMe Ph 21 h, 87% yield endo/exo=95/5 ee of endo=98% ee N H O2N COOMe Ph 22 h, 78% yield endo/exo=97/3 ee of endo=99% ee N H O2N COOMe Ph 26 h, 75% yield endo/exo=96/4 ee of endo=94% ee N H O2N COOMe Ph 24 h, 63% yield endo/exo=95/5 ee of endo=93% ee N H O2N COOMe Ph 22 h, 78% yield endo/exo=97/3 ee of endo=94% ee MeO MeO OMe Cl N H O2N COOMe Ph 21 h, 82% yield endo/exo=97/3 ee of endo=94% ee N H O2N COOMe Ph 22 h, 84% yield endo/exo>99/1 ee of endo=94% ee N H O2N COOMe Ph 21 h, 80% yield endo/exo=95/5 ee of endo=98% ee OMe Cl

a) The catalyst was prepared using Cs2CO3, and Et3N was used in the catalysis. b) Using 10 mol % catalyst.

N H O2N COOMe Ph Me 21 h, 68% yield endo/exo=98/2 ee of endo=99% ee a a, b R1 N COOMe + R2 NO2 N H O2N COOMe R1 N H O2N R2 COOMe R1 R2 endo exo + Cu(OTf)2 (5 mol %) (S,S)-PyBidine (5.5 mol %) r.t., time dioxane (0.2 M) Cs2CO3 (0.1 eq) R3 R3 R3 図7. pybox-金属錯体とPyBidine-金属錯体の構造比較(触媒構造に重要な配位部分のみを抽出した図) スキーム15. イミノエステルとニトロアルケンのendo-選択的[3+2]-環化付加反応

(15)

 大変興味深いことに,同じ条件で pybox や pybim 配位子を用いて反応を行っても化学収率,不斉収 率ともに低いものであった(図 8)。PyBidine- 金属不斉触媒が「立体的に深い」反応場を形成してい ることから,高い不斉誘起能を有することは理解しやすいが,そのような 込み入った 反応場が高 い触媒活性を示すことは不思議である。おそらくは,PyBidine- 金属錯体において,配位窒素上のプロ トンが水素結合によって反応基質の活性化と配向性を制御しているために高い触媒活性が発現してい ると考えている。  以上のように,独自に開発した「固相触媒反応の円偏光二色性検出による不斉触媒の迅速解析シス テム(Solid-phase Catalysis/CD HTS)を用いて,イミダゾリンアミノフェノール(IAP)- 金属不斉触 媒の探索に成功した研究を紹介した。紙面の都合上,触れることができなかったが,本迅速解析シス テムは広範な反応に適用でき,新規で斬新な触媒開発を強力に支援することができる。不斉触媒の開 発に限定されることなく,このような探索研究の手法が多方面で活用されるのであれば,研究者とし て大変な喜びとするところである。 Ph N COOMe Ph NO2 N H NH O2N Ph COOMe Ph COOMe Ph Ph O2N ligand Cu(OTf)2 N N HN NH N Bn Ph Ph Bn Ph Ph PyBidine endo exo

entry ligand yield (%) endo:exo ee (%) (endo) 1 2 3 pybox pybim PyBidine trace trace 96 99:1 99 N N N N N Bn Ph Ph Bn Ph Ph pybim N O N N O pybox

Nishiyama, H. et al.15) Beller, M. et al.16)

+ + Cu(OTf)2 * N MeO O R1 N MeO O R1 Cu * R2 NO2 A N MeO O R1 Cu * R2 N+ -O O C3 N H R2 O2N R1 CO 2Me endo 図8. PyBidine-金属不斉触媒の特異な触媒活性 スキーム16. endo-選択的[3+2]-環化付加反応の反応機構

8 おわりに

(16)

 また,イミダゾリンを基盤にしてイミダゾリジン配位子に展開し,ビスイミダゾリジンピリジン (PyBidine)の開発に至った研究も紹介した。  新しい触媒の開発が,新規な分子骨格構築に繋がっていると感じて頂ければ幸いである。現在,こ のようにして世界で初めて合成できるようになった光学活性化合物を用いて,新規な生物活性物質を 創出すべく,さらに研究を展開している。

謝辞

 今回紹介した研究は,千葉大学に赴任してから,新規に実施したものである。これらの研究成果は, 多くの学生が日夜実験に励んでくれた賜物であり,彼らの努力に謝意と敬意を表します。特に,本稿 の中で紹介した研究に関しては,横山直太氏,阿波田篤子氏,和才真希子氏,渡邊雅彦氏,三代亜沙 美氏,鈴木久仁子氏らが中心となって研究を行った成果である。  また,本研究は,科学研究費補助金「若手研究A,基盤研究B,特定領域研究」,新エネルギー・ 産業技術総合開発機構(NEDO)より支援を受けて実施したものであり,ここに深謝致します。

文献

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執筆者紹介

荒井 孝義

 (Takayoshi Arai) 千葉大学 大学院 理学研究科 教授 [ご経歴] 1995 年 3 月東京大学大学院薬学系研究科後期博士過程中退,1995 年 4 月 -1997 年 9 月東京大学大学院薬学 系研究科助手,1997 年 10 月 -2003 年 3 月大阪大学産業科学研究所助手,2003 年 4 月 -2007 年 3 月千葉大学理学部 化学科助教授,2007 年 4 月 -2010 年 3 月千葉大学大学院理学研究科准教授,2010 年 4 月より現職。この間 2001 年 1 月 -2002 年 3 月日本学術振興会海外特別研究員(米国 Harvard 大学 Schreiber 教授) [専門分野] 有機合成化学,触媒的不斉合成,環境調和型反応

参照

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