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社会保障給付における無効確認訴訟の妥当性 : 重婚的内縁関係にかかる遺族年金受給権訴訟を素材とした一考察

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社会保障給付における無効確認訴訟の妥当性 : 重

婚的内縁関係にかかる遺族年金受給権訴訟を素材と

した一考察

著者

倉田 賀世

雑誌名

研究論集

91

ページ

137-148

発行年

2010-03

URL

http://doi.org/10.18956/00006162

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社会保障給付 におけ る無効確認訴訟の妥 当性

重 婚 的 内縁 関 係 に か か る遺 族 年 金 受 給 権 訴 訟 を 素 材 と した 一 考 察

倉 田 賀 世

要   旨   従 来 、 重 婚 的 内縁 関 係 にか か る遺 族年 金 受 給 権 に 関 す る訴 訟 と して は 、 も っぱ ら取 消 訴訟 が 用 い られ て き た。 しか し平 成18年 に この種 の裁 判 で は 初 め て 無 効 確 認 訴 訟 が 提 起 され 、 本 案 審 理 が な され て い る。 本 論 文 で は この事 案 を素 材 と して 、 社 会 保 障 給 付 に関 わ る訴 訟 に お け る 無効 確 認 訴 訟 の 妥 当 性 を検 討 し、 特 に 信義 則 の 観 点 か ら この よ うな 訴 訟 類 型 を適 用 す る こ との是 非 を 、 こ れ ま で の 先 例 を 前 提 と しつ つ 検 討 す る もの で あ る 。 キ ー ワ ー ド:社 会保 障 、 遺 族 年 金 、 重 婚 的 内 縁 関 係 、 無 効 確 認 訴 訟 1,は じ め に   わ が 国 の 民 法 は 法 律 婚 尊 重 主 義 を 採 用 し、 一 夫 一 婦 制 を 前 提 に 形 成 され て い る。 た とえば 、 重 婚 は 民 法732条 に基 づ き禁 じ られ て お り、 同様 に、 一 方 配 偶 者 に よる不 貞 行 為 は、 民 法770条 に よ り裁 判 離 婚 の 理 由 とな り得 る。 さ らに 、 事 実 婚 の 夫 婦 間 で は 一 方 配偶 者 が 死 亡 した 場 合 の 法 定 相 続 権 は 認 め られ て お らず(民 法890条)、 死 亡 した 被 相 続 人 が 重 婚 的 内縁 関 係 状 態 にあ っ た 場 合 で 、 法 律 婚 の 妻 と事 実 婚 の 妻 の 双 方 に 子 どもが い た 場 合 、 後 者 の 子 どもは 父 親 の 認知 が あ っ た と して も、 そ の法 定 相 続 分 が嫡 出 子 の 半 分 に な る こ とが 規 定 され て い る(民 法900条4 項)。   民 法900条4項 に対 して は 、 憲 法14条 の 平 等 原 則 に反 す る差 別 で あ る との 訴 えが た び た び 起 こ され て い る。 直 近 で は 、2009年10月3日 に 最 高 裁 判 所 が この 問 題 に 対 す る決 定 を 出 して い る。 決 定 で は 、 裁 判 官 の 一 人が違 憲 で あ る とし、 も う一 人が違 憲 の 疑 い が 極 め て 強 い とした もの の 、 法 律 婚 尊 重 主 義 を とる民 法 の 立 場 を 考 えた 場 合 、 法 定 相 続 分 に 格 差 を 設 け る こ とに は 合 理 的 な 根 拠 が あ る と した1995年 の 先 例1)の見 解 が 踏 襲 され 、 合憲 との 判 断 が 下 され て い る2)。   この よ うに法 律 婚 尊 重 主 義 を 採 用 して い るわ が 国 の 民 法 を 前 提 とす る限 り、 わ が 国 の 法 制 度 には 未 だ に封 建 的 な 家 制 度 や 家 族 とい うもの が 根 強 く残 存 して い るか の よ うに 思 わ れ る。 しか

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しな が ら、 わが 国 の 法 制 度 で あ って も殊 に 、 対 象 者 や そ の 家 族 が 有 す るニ ーズ に 着 目し、 そ の ニ ーズ が 充 足 され る よ うな サ ー ビス や 財 を 、 そ れ を 必 要 とす る者 に 配 分 す る こ とを 主 目的 と し た 社 会 保 障 法 制 にお い て は 、 民 法 と比 較 した 場 合 、 よ り柔 軟 で 現 実 的 な 解 決 が 図 られ て い る。   そ の 典 型 例 は 、 公 的年 金 制 度 や 労 働 者 災 害 補償 制 度 な どに お け る遺 族 に 対 す る生 活保 障 とい う局 面 にお いて み られ る、 事 実 婚 の 妻 に も遺 族 として の 給 付 を 認 め る取 扱 い で あ る。 た とえば 、 死 亡 した 被 保 険 者 が 重 婚 的 内縁 関 係 に あ った 場 合 、 現 行 の 法 制 度 上 、 そ の 者 の 死 亡 に 係 る給 付 は 、 当 然 に法 律 婚 の 配 偶 者 に 支 給 され るわ け で は な く、 場 合 に よ って は 事 実 婚 の 配偶 者 に 支 給 され る場 合 が 生 じ る。 どち らに 支 給 され るか の 決 定 に あ た って は 、 どち らの 配偶 者 の 方 が 被保 険 者 の 生 前 、 そ の 者 と一 体 化 した 生 活 を 営 ん で い た の か とい う点 や 、 そ の 者 の 所 得 に依 拠 した 生 活 を 送 って い た の か とい う観 点 が 重 要 とな る。   この 問題 につ い て は、 す で に下 級審 ・最 高裁 を含 め て 相 当数 の 裁判 例 の 蓄 積 が あ る。 リー デ ィ ン グ ケ ー ス と され る昭 和58年4月14日 最 高 裁 第1小 法 廷 判 決3)では 、 遺 族 共 済 年 金 に つ き法 律 婚 尊 重 主 義 、 お よび 社 会 保 障 法 的 理 念 や 目的 に 鑑 み た 場 合 、 被保 険 者 が 死 亡 した 場 合 の 遺 族 補 償 にお け る 「配偶 者 」 とは、 「組 合 員 との 関 係 に お いて 、 互 い に協 力 して 社 会 通 念 上 夫 婦 とし て の 共 同生 活 を 現 実 に い とな ん で い た もの と解 す る の が相 当 で あ る」 と し、 「戸 籍 上 届 出 の あ る配 偶 者 で あ って も、 そ の 婚 姻 関 係 が 実 体 を 失 って 形 骸 化 し、 か つ 、 そ の 状 態 が 固 定 化 して 近 い 将 来 解 消 され る見 込 み が な い 」 場 合 は 、 法 律 婚 の 妻 で あ って も遺 族 給 付 を 受 け るべ き配偶 者 には 該 当 しな い 旨判 示 して い る。   そ の 後 平 成17年4,月21日 に 、 長 期 に わ た る別 居 期 間 に もか か わ らず 、 法 律 婚 の 妻 の 配偶 者 性 を 認 定 した最 高裁 判 例 が 出 され て い るが4/、この 事 案 にお い て も同 様 の 枠 組 み は 維 持 され て い る。 した が って この 問 題 に 対 して は 、 法 律 婚 尊 重 主 義 に 鑑 み て 原 則 として 被保 険 者 の 法 律 婚 上 の 妻 を 「配 偶 者 」 とす るが 、 法 律 婚 が 形 骸 化 しそ れ が 固 定 化 して い る と判 断 で き る よ うな 特 段 の 事 情 の あ る場 合 には 、 重 婚 的 内縁 関 係 者 の 「配 偶 者 」 性 を 認 め る とい う判 例 法 理 が 構 築 され て きて い る と言 え る。   い ず れ に して も、 法 律 婚 の 配 偶 者 の み な らず 、 場 合 に よ って は 事 実 婚 の 配偶 者 に も給 付 の 途 が 開 か れ て い る点 に、 民 法 とは 異 な る社 会保 障 法 独 自の 存 在 意 義 が あ る とい うこ とが で き る。   とこ ろで 、 この よ うな 社 会 保 障 給 付 に た い す る行 政 庁 の 決 定 は 、 一 般 に 行 政 処 分 で あ る と理 解 され て い る。 行 政 処 分 の よ うな 行 政 庁 の 公 権 力 の 行使 に 関 す る不 服 が あ った 場 合 、 私 人 が 提 起 し うる 抗 告 訴 訟(行 政 事 件 訴 訟 法3条1項)と して は 、 ① 「処 分 取 消 の 訴 え」(2項)、 ② 「裁 決 取 消 の訴 え」(3項)、 ③ 「無 効 確 認 の 訴 え」(4項)、 ④ 不 作 為 の 違 法 確 認 の 訴 え(5項) が あ る。   これ らの うち、 重 婚 的 内縁 関 係 者 の 遺 族年 金 に つ い て 一 方 配偶 者 に 支 給 決 定 処 分 が な され 、 他 方 配 偶 者 に不 支 給 決 定 処 分 が な され た 場 合 に 、 当 該 不 支 給 処 分 を 争 う当 事 者 が 取 り得 る手 段

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は 、① の 「処 分 取 り消 しの 訴 え」 か 、③ 「無 効 確 認 の 訴 え」 とな る。 な ぜ な ら、② の 「裁 決 取 消 の 訴 え」 とは 、 行 政 事 件 訴 訟 法3条3項 で 言 う とこ ろの 、 不 服 申 し立 て に 対 す る 「行 政 庁 の 裁 決 や 決 定 そ の 他 の 行 為 の 取 り消 しを 求 め る訴 訟 を 」 指 す こ とか ら、 行 政 処 分 の 取 消 の 訴 えは この 規 定 に基 づ い て は 不 可 能 で あ り、 ま た 、④ の 「不 作 為 の違 法 確 認 の 訴 え」 は 、 私 人 が 何 ら か の 申請 を した に も関 わ らず 、 相 当 期 間 が た って も行 政 庁 が 何 らの 処 分 を も行 わ な い 場 合 に、 処 分 を しな い こ との違 法 性 を 争 うもの で あ る こ とか ら、 不 支 給 処 分 とい う処 分 を 得 て い る以 上 、 これ に基 づ い て 訴 訟 を 提 起 す る こ と もま た 不 可 能 だ か らで あ る5)。従 来 の 裁 判 で は、 この うち も っぱ ら処 分 取 消 しの 訴 えが 利 用 され て きた 。   処 分 取 り消 しの 訴 え とは 、 一 応 は 有 効 とされ て い る違 法 な 行 政 処 分 に つ き一 定 の 利 害 関 係 を 有 す る も の が(行 政 事 件 訴 訟 法9条1項)、 処 分 ま た は 裁 決 の あ った こ とを 知 った 日か ら原 則 と して 六 ヶ月 以 内 に提 起 す る もの で あ る とされ 、 正 当 な 事 由が な い 限 り裁 決 の 日か ら一年 を 経 過 す る と提 起 で きな い とされ て い る(行 政 事 件 訴 訟 法14条1項2項)。 な お 、 これ に 加 え て 遺 族 基 礎年 金 お よび 遺 族 厚 生年 金 の 不 支 給 処 分 に お い て は 、 審 査 請 求 前 置 主 義(厚 生年 金保 険 法 91条 の3  国 民 年 金 法101条 の2)が と られ て い る こ とか ら、 取 消訴 訟 を 提 起 す る場 合 、 そ れ 以 前 に、 審 査 請 求 あ るい は 再 審 査 請 求 に 対 す る社 会保 険 審 査 会 の 裁 決 を 経 て い る こ とが 必 要 に な る。   他 方 、 無 効 確 認 訴 訟 は 「当 該 処 分 又 は 裁 決 に 続 く処 分 に よ り損 害 を 受 け るお そ れ の あ る者 そ の 他 当 該 処 分 又 は 裁 決 の 無 効 等 の 確 認 を 求 め るに つ き法 律 上 の 利 益 を 有 す る者 で 、 当 該 処 分 も し くは 裁 決 の 存 否 又 は そ の 効 力 の 有 無 を 前 提 とす る現 在 の 法 律 関 係 に 関 す る訴 えに よ って 目的 を 達 成 す る こ とが で きな い 者 」(行 政 事 件 訴 訟 法36条)が 、 違 法 性 が 重 大 で あ る な ど一 定 の 要 件 を み た す 行 政 行 為 を 公 定 力 の な い当 然 無 効 の 行 為 で あ る として 提 起 す る もの で あ る。 そ れ ゆ え、 この よ うな 甚 だ しい違 法 が あ る行 政 処 分 が 国 民 に 酷 な 結 果 を もた らす こ とを 避 け るた め に 、 無 効 確 認 訴 訟 で は 取 消 訴 訟 に お け る 出訴 期 間 の 制 限 や 審 査 請 求 前 置 等 の 諸 制 約 が 適 用 され な い こ とに な って い る6,。つ ま り、 無 効 確 認 訴 訟 は厳 格 な 訴 訟 要 件 を充 足 した 場 合 にの み認 め られ る例 外 的 な訴 え で あ る とい え る7)。したが って 、 これ まで の 重 婚 的 内 縁 関 係 に係 る遺 族 年 金 受 給 権 訴 訟 にお い て 、 無 効 確 認 訴 訟 が 用 い られ る こ とは な か った 。   とこ ろが 、 平 成18年11月16日 に 名 古 屋 地 方 裁 判 所 で 提 起 され た 厚 生年 金保 険 遺 族 給 付 不 支 給 処 分 無 効 確 認 等請 求 事 件8)では 、 この 種 の 訴 訟 に お い て 初 め て無 効確 認 訴 訟 の 提 起 が認 め られ て い る。 結 果 的 に裁 判 所 が 原 告 の 請 求 を 棄 却 して い るた め 、 この 訴 訟 に よ り当 事 者 の 権 利 義 務 関 係 に変 動 が 生 じ る こ とは な か った が 、 社 会保 障 給 付 に か か る訴 訟 に お い て 無 効 確 認 訴 訟 の 提 起 を 認 め る こ との 妥 当 性 は 、 原 告 適 格 や 訴 えの 利 益 な どの 訴 訟 要 件 充 足 性 とい う形 式 的 観 点 の み な らず 、 対 象 とな る社 会 保 障 給 付 の 特 質 とい う観 点 か らの 検 討 も必 要 で あ ろ う と思 わ れ る。 そ こで 以 下 で は この 裁 判 例 を 手 が か りに 、 社 会保 障 給 付 に 関 わ る訴 訟 を 無 効 確 認 訴 訟 として 提

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起 す る こ との 是 非 を 検 討 す る。

2,厚 生年金保険遺族給付不支給処分無効確認等請求事件の概要

  この 事 案 の 原 告 は 、 死 亡 した 厚 生 年 金 被保 険 者 と重 婚 的 内縁 関 係 に あ った 者 で あ る。 死 亡 し た 被 保 険 者 は 、 昭 和11年 に 一 度 目の 婚 姻 を して 以 降 、 死 別 、 再 婚 、 再 度 の 死 別 を 経 て 、 死 亡 に 至 るま で の 問 法 律 婚 の 妻 とな っ た者 と昭 和22年 に 再 々婚 し、 一 児 を も うけ て い る。 しか しそ の 後 、 昭 和39年 に法 律 婚 の 妻 と別 居 し、 原 告 で あ る 内縁 の 妻 との 同居 を 開 始 した 。 さ らに 、 昭 和 41年 には 内縁 の 妻 との 問 に 子 供 が 生 ま れ 、 そ の 子 を 認 知 して い る。 被保 険 者 は 、 法 律 婚 の 妻 と の 別 居 以 降 平 成12年 に 死 亡 す るま で の 問 、 内縁 の 妻 と38年 間 に わ た り同 居 を 続 け て い た 。   この よ うな 状 況 の も とで 被 保 険 者 が 平 成12年8月16日 に 死 亡 した 。 原 告 で あ る事 実 婚 上 の 配 偶 者 は 、 被 保 険 者 の 遺 族 として 平 成12年9月 に 、 社 会保 険 庁 長 官 に 遺 族 厚 生 年 金 等 の 裁 定 を 請 求 した 。 一 方 、 被 保 険 者 の 法 律 婚 上 の 配 偶 者 も、 ほ ぼ 同時 期 に 遺 族 厚 生年 金 等 の 裁 定 を 請 求 し た。 これ に対 して 社 会 保 険 庁 長 官 は 、 法 律 婚 上 の 配 偶 者 に 遺 族 厚 生 年 金 の 支 給 決 定 を す る一 方 で 、 原 告 で あ る事 実 婚 上 の 配 偶 者 に 対 して は 遺 族 年 金 の 不 支 給 決 定 を 行 って い る。 原 告 は この 処 分 を 不 服 として 、 審 査 請 求 を 経 る こ とな く平 成17年5月13日 に 不 支 給 処 分 の 無 効 確 認 訴 訟 を 提 起 した 。   裁 判 に お い て 原 告 が 主 張 したの は、 ① 、本 件 処 分 に お け る原 告 が 死 亡 した 被 保 険 者 の配 偶 者 で は な い 旨の 認 定 には 重 大 か つ 明 白な 暇 疵 が あ り無 効 で あ る。② 、 原 告 を 死 亡 した 被保 険 者 の 「配 偶 者 」 で な い と した 各処 分 の 認 定 に重 大 か つ 明 白な 暇 疵 が あ る。 ③ 、 法 律 婚 上 の妻 と死 亡 した 被 保 険 者 の 問 の 生 計 維 持 要 件 該 当 性 判 断 に つ き重 大 か つ 明 白な 暇疵 が あ る。④ 、 本 件 各 処 分 に手 続 き上 重 大 か つ 明 白な 暇 疵 が あ る とい う4点 で あ る。 これ らの 請 求 に 対 して 裁 判所 は 、 以 下 の 理 由 に基 づ き、 いず れ も理 由が な い として 原 告 の 請 求 を 棄 却 して い る。   す な わ ち裁 判 所 は 、 争 点① に つ い て は 、 厚 生 年 金保 険 法 お よび 国 家 公 務 員 共 済 法 な らび に通 算年 金 通 則 法 上 の 「配 偶 者 」 とは 原 則 と して は 「戸籍 上 の 配偶 者 が 遺 族 厚 生年 金 の 受 給 権 者 と して の 「配 偶 者 」 に該 当 す る もの と解 す べ きで あ る」 が 「婚 姻 関 係 が 全 く実 体 失 って 形 骸 化 し、 か つ そ の 状 態 が 固 定 化 して 近 い 将 来 解 消 され る見 込 み が な い と認 め られ る」 場 合 に の み 「重 婚 的 内縁 関 係 にあ る者 が 遺 族 年 金 の 受 給 権 者 」 に 該 当 し得 る とし、 形 骸 化 の 有 無 に つ い て は 、 別 居 の 経 緯 、 別 居 期 間 離 婚 の 意 思 等 を 「総 合 的 に 考 慮 して 判 断 す べ きで あ る」 とした 。 そ の 上 で 判 断 に さ い して は 、 「法 律 婚 主 義 を とる わ が 国法 制 度 な ら び に厚 生年 金 保 険 法 等 の 」 趣 旨お よ び 解 釈 に照 らす と 「ま ず も って 当 該 配 偶 者(法 律 婚 の 妻)自 身 の そ れ に つ い て 決 定 す べ き もの で あ って 」 「相 対 的 に判 断 す べ き もの とは解 され な い 」 の で 、 配 偶 者 性 を 相 対 的 に判 断 す べ き とい う原 告 の 主 張 は 採 用 で きな い とした 。

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  次 い で 争 点② につ い て は 、 死 亡 した 被保 険 者 と法 律 婚 上 の 妻 との 別 居 の 経緯 ・別 居 期 間 ・経 済 的 依 存 の 状 況 ・言 動 等 の 認 定 事 実 に 基 づ き、 社 会保 険 庁 長 官 が 死 亡 した 被保 険 者 と法 律 婚 上 の 妻 との 「婚 姻 関 係 が 全 く形 骸 化 し、 事 実 上 の 離 婚 状 態 に あ る もの と判 断 せ ず 」、 法 律婚 上 の 妻 を 「本 件 各 遺 族 給 付 の 給 付 対 象 者 た る配 偶 者 と認 め 、 原 告 を 上 記 配偶 者 と認 め な か った こ と につ いて 重 大 か つ 明 白な 暇 疵 が あ る とは 認 め られ な い 。」 と述 べ た。 さ らに争 点 ③ に対 して は 死 亡 した 被 保 険 者 と法 律 婚 上 の 妻 「との 婚 姻 関 係 が 全 く形 骸 化 して 事 実 上 の 離 婚 状 態 に あ った と認 定 す る事 が で きな い経 緯 、 情 況 に あ る」 以 上 、 社 会保 険 庁 長 官 らが 法 律 婚 上 の 妻 に 「つ い て 給 付 要 件 該 当 性 を 認 め て 各 遺 族 給 付 の 給 付 対 象 者 と認 め 、 そ の 反 面 として 原 告 を 上 記 給 付 対 象 者 と認 め な か った こ とに過 誤 や違 法 は認 め られ な い」 と した 。 最 後 に④ に つ い て は 、 「法 律 婚 主 義 を 原 則 とす るわ が 国 の 法 制 度 の 下 に お い て は 」、 「配偶 者 要 件 該 当 性 を 、 法 律 婚 の 婚 姻 関 係 の 実 態 と重 婚 的 内縁 関 係 の 実 態 とを 比 較 して 決 す べ き もの で な い と解 す るの が 相 当 で あ 」 る。 「そ して 、 遺 族 年 金 等 の給 付 が 遺 族 の 生 活 保 障 の た め の 性 格 を有 して い る こ とに照 らす と、 そ の 支 給 に 関 す る 決 定 は 速 や か に な され る必 要 が あ る と解 さ れ る」。 よ って 、 まず 戸 籍 上 の 配偶 者 につ いて 「婚 姻 関 係 の 実 態 を 調 査 し、 な お 不 明な 点 が あ る場 合 に は 内縁 関 係 に あ る者 に 対 し て も調 査 を 行 う として い る こ と」 に は 合 理 性 が あ り、 本 件 に お い て 「社 会保 険 庁 の 担 当 者 らが 死 亡 した 被 保 険 者 と法 律 婚 上 の 妻 の 婚 姻 関 係 が 全 く実 態 を 失 って 形 骸 化 し、 事 実 上 離 婚 状 態 に あ る とは 認 め られ な い と判 断 し、 そ れ 以 上 原 告 に 対 す る調 査 を 行 わ な か った こ とに つ い て 、 そ の 調 査 手 続 き上 重 大 か つ 明 白な 鍛 疵 が あ った とは い えな い 」 と した 。   この 事 案 にお いて 裁 判 所 は 、 先 例 に お け る戸 籍 上 の 妻 との 婚 姻 関 係 が 実 体 を 失 って 形 骸 化 し た 場 合 の み 例 外 的 に法 律 婚 の 妻 の 配 偶 者 性 を 否 定 す る とい う判 断 枠 組 み を 踏 襲 して 、 原 告 の 配 偶 者 性 を 否 定 して い る。 す な わ ち 、① 別 居 の 経 緯② 別 居 期 間③ 婚 姻 関 係 を 維 持 す る意 思 の 有 無 な い し離 婚 の た め の 努 力 の 有 無 、④ 別 居 後 に お け る婚 姻 当 事 者 間 の 音 信 ・訪 問 の 状 況⑤ 重 婚 的 内縁 関 係 の 固 定 性 等 を 総 合 的 に 考 慮 した 結 果 、 原 告 に は 例 外 的 に 重 婚 的 内縁 関 係 者 を 配偶 者 と す べ ぎ特 段 の事 情 が な い と述 べ て い る。 この 判 断 基 準 は 、 これ まで の 先 例9)と重 な る もの で あ り、 行 政 実 務 上 の 基 準o)と も一 部 同様 の もの で あ る。   具 体 的 当 て は め にお い て 本 件 で は 経 済 的 依 存 関 係 、 音 信 訪 問 、 離 婚 合 意 の 有 無 が 法 律 婚 の 妻 の 配 偶 者 性 を 認 定 す る重 要 な 要 素 に な って い る もの と思 わ れ る。 経 済 的 依 存 関 係 に つ い て は こ れ を 重 視 した 場 合 、 扶 養 義 務 を 遺 棄 して い る方 が 法 律 婚 の 破 綻 を 認 定 され や す くな るた め 批 判 が あ る とこ ろ で あ り1')、ま た 、離 婚 合 意 の 有 無 に つ い て は 下 級 審 で の 位 置 づ け が異 な る とこ ろ で あ るが12/、法 律 婚 尊 重 主 義 を建 前 と し、 事 実 婚 の 妻 と法 律 婚 の 妻 との 間 で の配 分 的 な 解 決13) を 認 め な い 現 在 の 法 制 度 、 お よび 、 実 質 的 な 夫 婦 関 係 は 希 薄 化 して い て も形 骸 化 が 断 定 で きな い 限 り法 律 婚 の 妻 を配 偶 者 とす る傾 向 の あ る先 例11)を前 提 とす る限 り、 本 件 判 旨の判 断 は 妥 当 と言 い 得 るで あ ろ う。

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3,無 効 確 認 訴 訟 の 妥 当 性 3-1  無 効 確 認 訴 訟 の 要 件 と行 政 訴 訟 にお け る信 義 則 適 用 の 可 否   前 述 の とお り、 重 婚 的 内縁 関 係 の 遺 族 補償 に 係 る これ ま で の 訴 訟 に お い て は 取 消 訴 訟 が 用 い られ て きた の に対 して 、 本 件 で は 無 効 確 認 訴 訟 が 用 い られ て い る。 そ こで 以 下 で は 、 本 件 にお け る無 効 確 認 訴 訟 の 妥 当 性 に つ き検 討 した い 。 上 述 した よ うに 、 無 効 確 認 訴 訟 に お い て は 行 政 事 件 訴 訟 法36条 に基 づ き原 告 適 格 が 限 定 され て い る こ とか ら、 まず 訴 訟 提 起 者 が この 要 件 を 充 た す か が 問 題 とな る。36条 の 要 件 を どの よ うに 解 す るか に つ い て は 学 説 ・判 例 上 争 い の あ る と こ ろで あ るが15)、本 件 で は 明示 され て い な い もの の 、 原 告 の 要 件 該 当性 が 認 め られ る こ とを 前 提 と した 上 で 、 具 体 的 に 処 分 の違 法 性 判 断 を 行 って い る もの と思 わ れ る。   そ こで ま ず 原 告 の 訴 訟 要 件 該 当 性 を 検 討 す る と、 行 政 事 件 訴 訟 法36条 の 「法 律 上 の 利 益 を 有 す る者 」 とは 判 例 上 、 「当該 処 分 に よ り 自己の 権 利 若 し くは法 律 上 保 護 され た利 益 を侵 害 され 、 ま た は必 然 的 に 侵 害 され るお そ れ の あ る 者 を い う」16)とされ て お り、 学 説 上 も、 侵 害 的 処 分 の 名 宛 人 が 原 告 適 格 を有 す る こ とに 異 論 は な い とされ て い る'7)。よ って 事 実 婚 の妻 で あ る原 告 が この 意 味 で の 原 告 適 格 を 有 す る こ とは 明 らか で あ る。   一 方 、36条 後 段 の 「現 在 の 法 律 関 係 に 関 す る訴 えに よ って 目的 を 達 成 で きな い もの 」 に つ い て は 、 無 効 を 前 提 とす る民 事 訴 訟 や 当 事 者 訴 訟 に よ って は 被 って い る不 利 益 を 排 除 で きな い 場 合 と解 され て い る18)。この 点 につ き原 告 は、 本件 処 分 の 無 効 を 前 提 と した 民 事 訴 訟(ex法 律 婚 の 妻 に対 す る不 当 利 得 返 還 請 求)を 提 起 す る こ とが で きず 、 また 、 本 件 不 支 給 処 分 に よ り遺 族 年 金 受 給 権 が い ま だ 具 体 的 に 生 じて い な い 状 況 で あ る こ とか ら、 当 事 者 訴 訟 に よ って 直 接 、 給 付 を請 求 す る こ と もで きな い もの と解 され る'9)。よ って 、 従 来 の 判 例 ・学 説 に基 づ くか ぎ り原 告 は 行 政 事 件 訴 訟 法36条 の 要 件 を 充 た す こ とに な り、 無 効 確 認 訴 訟 の 提 起 が 認 め られ る こ とに な る。   原 告 の 訴 訟 要 件 該 当 性 が 認 め られ た 場 合 、 次 に 、 本 件 処 分 が 無 効 とい え るか が 問 題 とな る。 従 来 の 判 例 ・学 説 上 で は 、 無 効 な 行 政 処 分 と単 な る違 法 を 有 す る取 消 す べ き行 政 処 分 とを 実 体 的 な 観 点 か ら区 別 す るた め に 、 当 該 行 政 処 分 に 「重 大 か つ 明 白な 暇疵 」 が あ る場 合 に 限 り、 当 該 処 分 を 無 効 として い る。 こ こで 言 う とこ ろの 「重 大 か つ 明 白な 暇疵 」 に つ い て は 、 と くに 明 白性 につ き議 論 が あ り、 最 高 裁 で は 「処 分 庁 の 認 定 に つ き、 処 分 の 成 立 当 初 か ら誤 認 で あ る こ とが 外 形 上 、 客 観 的 に 明 白で あ る場 合 を 指 」 す と して い るが2。)、その 具 体 的 あ て は め に つ い て は 必 ず し も統 一 され て い るわ け で は な い21)(たとえ ば 、 そ の後 の 最 高 裁 判 例 に お いて は 明 白性 の 要 件 に言 及 せ ず に処 分 の 無 効 を 認 定 した もの もあ る22り。   この よ うな 判 例 ・学 説 を 前 提 に 本 件 を 見 た 場 合 、 原 告 が 暇 疵 が あ った と主 張 す る1、 配偶 者 性 の 認 定2、 補 助 参 加 人 の 生 計 要 件 該 当 性 判 断3、 配 偶 者 の 認 定 に お け る原 告 側 の 調 査 につ い

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て は 、 事 柄 の 性 質 上 い ず れ も仮 に 暇 疵 が 存 在 した として も、 そ の 暇疵 が 誰 の 目か ら見 て も一 見 して 明 白で あ る とま で は 言 えな い よ うな 事 柄 で あ り、 また 、 判 断 お よび 調 査 を 行 う場 合 に 、 行 政 庁 が どの よ うな 判 断 基 準 を 設 定 し調 査 を 行 うか に 関 して は 、 行 政 庁 の 合 理 的 な 裁 量 が 認 め ら れ る と考 え られ る こ とか ら、 本 件 で 裁 判 所 が 社 会保 険 庁 長 官 らが 行 った 処 分 が 無 効 とは い えな い と した こ とは 妥 当 で あ る と思 わ れ る。   とこ ろで 、 無 効 確 認 訴 訟 は 「本 来 な らば 、 出訴 期 間 内に 取 消 訴 訟 に よ るべ きで あ った に もか か わ らず これ を しな か った 者 に つ い て 」 「特 別 の 救 済 」 が 必 要 と認 め られ る場 合 に の み許 容 さ れ るべ き訴訟 類 型 で あ る とされ る23,。ま た2004年 の行 政 事 件 訴 訟 法 改 正 にお い て 「救 済 の拡 充 」 が 計 られ て い るが 、 これ は あ くま で 、 行 政 処 分 性 や 原 告 適 格 要 件 との 関 連 で 従 来 救 済 を 受 け る こ とが 困 難 で あ った が 、 本 来 救 済 を 受 け るべ き者 が 救 済 を 受 け られ る よ うに し よ う とい う趣 旨 で あ る もの と考 え られ る2⇔。   この よ うな 無 効 確 認 訴 訟 の 趣 旨は 、 た とえば 、 本 来 取 消 訴 訟 を 提 起 す べ き処 分 の 適 法 性 につ き無 効 確 認 訴 訟 が 提 起 され た 場 合 、 訴 訟 要 件 該 当 性 判 断 で 退 け られ るか 、 あ るい は これ を 充 た して も、 処 分 の 暇 疵 の 重 大 性 や 客 観 的 明 白性 とい っ た判 断 基 準 に 基 づ き結 局 は 請 求 が 棄 却 され る こ とに よ り保 障 され て い る。 しか し、 社 会保 障 給 付 に 関 わ る行 政 処 分 に 関 して は 、 これ で は 不 十 分 な 場 合が あ り得 る。 た とえば 、 本 件 に お い て 原 告 は 不 支 給 決 定 処 分 後 、 審 査 請 求 を 行 わ ず 、 しか も4年 以 上 経 過 して か ら訴 訟 を 提 起 して い る。 そ の 理 由は 判 旨か らは 明 らか で な い も の の 、 この よ うな場 合 に も無効 確 認 訴 訟 を 認 め 本 案 審 理 を行 った上 で棄 却 す る とな れ ば 、 第3 者(こ こで は 法 律 婚 上 の 妻)の 法 的 安 定 性 を 脅 か す 可 能 性 が 無 期 限 に 生 じ得 る こ とに な る。 特 に本 件 の よ うに生 活 保 障 を 目的 とす る金 銭 給 付 に 関 して は 、 この こ とが 利 害 関 係 人 に 及 ぼ す 不 利 益 性 は 通 常 の 行 政 処 分 の 場 合 と比 較 して も大 きい もの と考 え られ る。   そ こで 本 件 の よ うな 場 合 、 行 政 事 件 訴 訟 法36条 の 訴 訟 要 件 該 当 性 判 断 お よび 処 分 の 適 法 性 判 断 の み に よ る こ とな く、 無 効 確 認 訴 訟 の 妥 当 性 に つ き信 議 則違 反 とい う観 点 か ら も検 討 を 行 う べ きで は な か った か と思 わ れ る。 信 義 則違 反 に つ い て は 、 学 説 上 、 民 法1条2項 の よ うな 明 文 の 規 定 の 有 無 を 問 わ ず 、 法 の 一 般 原 理 と して 公 法 の 領 域 に お い て も適 用 し得 る と解 す る学 説 が あ り25)、さ ら に、 「行 政 事 件 に 関 して 同法 に 定 め の な い 事 項 に つ い て は 民 事 訴 訟 の 例 に よ る (行政 事 件 訴 訟 法7条)」 とい う規 定 を 根 拠 に、 「行 政 訴 訟 に お け る 信 義 則 の 適 用 可 能 性 」 は 許 容 され て い る とす る学 説 もあ る26,。この よ うに 、 行 政 訴 訟 にお いて も信 義 則 の適 用 が 可 能 で あ る と した 場 合 、 次 に、 本 件 に お け る よ うな 場 合 に 、 無 効 確 認 訴 訟 を 提 起 す る こ と自体 を 信 義 則 違 反 との 関 係 で どの よ うに 捉 え るの か が 問 題 とな る。 従 って 以 下 で は この 点 に 関 す る先 例 を 概 観 し、 そ れ を 前 提 として 本 件 で の 無 効 確 認 訴 訟 の 適 否 を 検 討 す る。

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3-2  無 効 確 認 訴 訟 の 提 起 と信 義 則 違 反 が 争 わ れ た 先 例 な らび に本 件 へ の あ て は め   これ ま で の 裁 判 例 に お い て 、 無 効 確 認 訴 訟 の 提 起 自体 を 信 義 則違 反 とす る こ とに つ い て 否 定 的 な 見解 を示 す もの は3件 見 受 け られ る27)。す な わ ち 、 一 つ は 父 親 に よ り国籍 回復 許 可 処 分 の 申請 が な され 、 い った ん 日本 国 籍 の 回 復 許 可 が 出た 原 告 が6年 後 に 許 可 処 分 の 無 効 確 認 を 求 め た 訴 訟28,であ る。 この 事 案 で は、 原 告 が6年 間 に わ た り国 籍 回 復 許 可 処 分 の あ る こ とを 知 りつ つ 、 これ を 利 用 して 日本 人 として 行 動 して きた 事 実 が 信 義 に 反 す る もの で あ り、 無 効 確 認 訴 訟 が 認 め られ な いか 否 か が 問 題 とな って い る。 裁 判 所 は 、 原 告 は 「許 可 申請 書 の 作 成 に 全 く関 与 して お らず 」、 申請 を した 父 親 の 「盲 愛 に 引 ぎず られ て 、 暫 く既 成 の 事 実 に 目を 閉 じる 心 境 に 達 した 」 もの で あ り、 申請 が 「全 く同原 告 の 意 思 に 基 づ か な い の で あ るか ら本 来 無 効 の 行 為 で あ 」 るの で 、 国 籍 回 復 許 可 処 分 を 知 った 後 の 原 告 の 態 度 を 前 提 に して もな お 無 効 確 認 訴 訟 の 提 起 が 認 め られ る として い る。   次 いで 、 土 地 の 上 に 建 て られ た 建 物 の 占有 者 の 申請 に 基 づ い て 行 わ れ た 土 地 の 買 収 処 分 に対 す る土 地 所 有 者 の 無 効 確 認 の 訴 えに つ き、 所 有 者 が 買 収 計 画 に 対 す る異 議 申立 棄 却 決 定 に 対 す る訴 え を行 っ た後 これ を取 り下 げ た 上 で 、 再 度 、 無 効 確 認 訴 訟 を提 起 した事 案29)があ る。 この 事 案 で は 「原 告 の 訴 願 取 消 を 以 て 村 農 地委 員 会 の 異 議 棄 却 の 決 定 に 服 し買 収 計 画 の 正 当 性 を 承 認 し、 且 つ 訴 願 と同一 内容 の 主 張 一 切 を 批 棄 した もの と見 るの は 無 理 で あ って(中 略)元 来 無 効 な る行 政 処 分 は 異 議 訴 願 を 侯 た ず 直 ち に 訴 えに 依 りそ の 確 認 を 求 め 得 るの で あ るか ら、 本 件 の 場 合 に禁 反 言 の 原 則 を あ て は め るの は 適 当 で な 」 い と して 、 原 告 の 訴 えの 取 り下 げ 後 の 無 効 確 認 訴 訟 の 提 起 を 認 め て い る。 この 事 案 は 、 真 の 所 有 者 以 外 の 者 が 行 った 申請 に 基 づ く行 政 処 分 とい う、 最 高 裁 の 言 う とこ ろの 「処 分 庁 の 認 定 に つ き、 処 分 の 成 立 当 初 か ら誤 認 で あ る こ と が 外 形 上 、 客 観 的 に 明 白で あ る場 合 」 に 該 当 し得 る と考 え る こ とが 可 能 で あ り、 また 、 訴 えの 取 り下 げ につ い て も、 民 事 訴 訟 法 上 、 終 局 判 決 が あ った 後 に 取 り下 げ た 場 合 で な い 限 り再 度 の 訴 訟 提 起 を 排 斥 す る効 果 は 有 しな い こ とか ら、 裁 判 所 の 理 由付 け が 妥 当 で あ る こ とは 論 を 待 た な い で あ ろ う。   無 効 確 認 訴 訟 の 提 起 が 信義 則違 反 に 当 た らな い とす る最 後 の 事 案30)は、 戦 後 、 占領 軍 総 司 令 部 の 指 令 に基 づ く農 地 買 収 手 続 に お い て 、 控 訴 人 で あ る大 阪 府 ・大 阪 市 らが 被 控 訴 人 の 住所 を 調 べ て 買 収 令 書 を 交 付 す べ き とこ ろ、 そ れ を 公 告 に 代 えて 行 った 土 地 買 収 処 分 の 有 効 性 が 争 わ れ た 事 案 で あ る。 この 事 案 で は 事 後 的 に 公 告 以 外 の 方 法 に よ り当 該 土 地 の 買 収 処 分 を 知 った 被 控 訴 人 が 、 適 正 な 手 続 に よ り買 収 処 分 が な され た とい う誤 った 理 解 の も と、 買 収 の 対 価 を 受 領 し、 当 該 土 地 の 買 い受 け 、 転 用 に 同意 し3年 経 過 した 後 に 行 った 、 そ もそ も公 告 は 要 件 を 欠 く もの で あ るか ら無 効 で あ り、 そ れ に 基 づ く⊥ 地 買 収 処 分 は 無 効 で あ る とい う主 張 に 対 して 、 信 義 則 に反 す る とい う控 訴 人 の主 張 が棄 却 され た事 案 で あ る。 この 事 案 にお い て も、 行政 庁 の 行 っ た 買 収 令 書 の 交 付 に代 えた 公 告 が 要 件 を 充 足 しな い とい う重 大 か つ 明 白な 暇疵 が 認 め られ 、 そ

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の 結 果 、 す で に当 該 ニヒ地 に つ き新 た な 利 害 関 係 者 が 複 数 い るに もか か わ らず 、 行 政 処 分 の 無 効 が 認 め られ て い る。   一 方 、 裁 判 例 の 中 に は 行 政 処 分 後 、 原 告 の 行 った 無 効 確 認 訴 訟 の 提 起 が 信 義 則 に反 す る とし た 事 案 も あ る31)。この 事 案 に お い て は 、 定 員 法 に 基 づ い て な され た 国鉄 職 員 の免 職 処 分 を 行 政 処 分 で あ る と解 した 上 で 、 退 職 手 当 や 退 職 一 時 金 、 退 職 年 金 を 受 領 し、 そ の 後9年 半 が過 ぎて か ら提 起 され た 免 職 処 分 の 無 効 確 認 訴 訟 の 適 否 が 争 わ れ て い る。 裁 判 所 は 、 定 員 法 に 基 づ く処 分 と して の 免 職 は 早 期 の 不 可 争 力 を 生 じせ しめ 、 法 的 安 定 性 を 求 め る 目的 を 有 す る もの で あ る こ と、 お よび 、9年 半 に わた って 行 動 を 起 こ さな か った 原 告 の 態 度 と、 そ れ に 基 づ く相 手 方 の 信 頼 利 益 の 保 護 の 必 要 性 に 言 及 し、 原 告 らの 訴 えを 信 義 則 に 反 す る訴 権 の 行使 で あ る と して 却 下 して い る。   この よ うに、 無 効 確 認 訴 訟 の 提 起 が 信 義 則違 反 に 当 た るか 否 か に 関 す る裁 判 所 の 判 断 は 分 か れ て い るが 、 全 体 を概 観 した 場 合 、 信 義 則違 反 を 認 め な か った 事 案 は 、 そ もそ も前 提 とな る行 政 処 分 に重 大 か つ 明 白な 暇 疵 が あ る こ とが 明 らか で あ り、 無 効 な 行 政 処 分 で あ る こ とが 客 観 的 に判 断 で き る事 案 で あ る とい え る。 一 方 信 義 則違 反 を 認 め た事 案 は 、 免 職 処 分 そ れ 自体 に 重 大 か つ 明 白な 暇 疵 は 認 め られ ず 、 む し ろ、 行 政 処 分 の 目的 や 当 該 処 分 が 無 効 とな る場 合 の 利 害 関 係 者 の 利 益 衡 量 が 判 断 を 左 右 して い る よ うに 思 わ れ る。   これ らを 前 提 に本 件 で の 無 効 確 認 訴 訟 提 起 の 妥 当 性 を 信 義 則 との 関 係 で 考 えて み た 場 合 、 以 下 の よ うな 指 摘 が 可 能 で あ ろ う。 す な わ ち 、 重 婚 的 内縁 関 係 に お け る遺 族年 金 受 給 権 裁 定 処 分 で は 、 各 裁 判 所 の 事 実 認 定 お よび 判 断 基 準 に 処 分 の 前 提 とな る配偶 者 性 判 断 が 左 右 され る とこ ろが 大 き く、 未 だ 客 観 的 一 義 的 な 判 断 基 準 が 確 立 され て い な い 。 した が って 、 一 方 の 配偶 者 性 を 認 定 し、 そ の 結 果 他 方 の 配 偶 者 性 を 否 定 す る行 政 庁 の 処 分 に 、 い ず れ の 目か ら見 て も重 大 か つ 明 白な 暇 疵 が あ る と一 義 的 に 判 断 す る こ とは 非 常 に 困 難 で あ る とい え る。 こ こか ら無 効 確 認 訴 訟 の 提 起 に信 義 則違 反 を 認 め な か った 前 述 の3つ の 判 例 の よ うに 、 も っぱ ら行 政 処 分 に 至 る ま で の 過 程 に 明 らか な 無 効 原 因 が あ る こ とに 着 目して 裁 判 所 が 判 断 を 行 うこ とは 、 事 実 上 不 可 能 で あ る こ とにな る。 そ うで あ る とす れ ば 、 後 者 の 判 例 の 判 断 枠 組 み に 則 り、 行 政 処 分 の 目的 や 利 害 関 係 者 の 比 較 衡 量 に も とづ き無 効 確 認 訴 訟 の 提 起 を 認 め るか 否 か を 決 定 す る とい う判 断 枠 組 み の 方 が 、 本 件 に は 適 合 的 で あ る こ とに な る。   後 者 の 判 断 枠 組 み に 従 って 本 件 を 検 討 した 場 合 、 遺 族 年 金 受 給 権 に 係 る行 政 処 分 に つ い て は 簡 易 迅 速 な解 決 を 目指 して 審査 請 求 前 置 主 義 が 取 られ て お り32/、法 的 安 定 性 を 図 る こ とが 指 向 され て い る こ と。 ま た 、 仮 に 無 効 確 認 訴 訟 の 提 起 を 認 め る と、 す で に 遺 族 年 金 を 受 給 して い る 他 方 配 偶 者 の 利 益 を 損 な う可 能 性 を 無 制 限 に 認 め る こ とに つ な が りか ね な い こ とな どか ら、 本 件 にお い て も信 義 則違 反 に よ り無 効 確 認 訴 訟 の 提 起 が 認 め られ な い 可 能 性 は 、 少 な か らず 存 在 す る もの と思 わ れ る。

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  行 政 訴 訟 にお け る信 義 則 の 適 用 に つ い て は 、 一 般 的 に 行 政 の 信 頼 利 益保 護 の 必 要 性 が 私 人 と 比 較 す る と認 め られ に くい こ とや 、 これ が 安 易 に 認 め られ る と、 憲 法32条 で 認 め られ て い る裁 判 を 受 け る権 利 を 制 限 す る こ とに つ な が る こ とな どか ら、 そ の 適 用 に つ き慎 重 で あ るべ き こ と は 言 うま で もな い 。 しか し、 この 点 を 顧 み て もな お 本 件 の よ うな 遺 族年 金 受 給 権 に 係 る行 政 処 分 に関 して は 、 上 述 の よ うな 裁 判 例 の 傾 向、 お よび 、 生 活保 障 とい う給 付 目的 を 鑑 み た 場 合 、 無 効 確 認 訴 訟 の 提 起 を 認 め る こ とに は よ り慎 重 な 姿 勢 が 求 め られ る もの と考 え る。 ・ 王 、 、 ! 1)最 大 判 平 成7年7月5日(民 集49巻7号1789頁)。 2)2009年10月3日 付 の 朝 日新 聞 朝 刊 よ り。 3)重 婚 的 内縁 関 係 が 生 じて い る場 合 に つ き、 戸 籍 上 の 配 偶 者 で あ って も事 実 上 の 離 婚 状 態 に あ る な らば 、    農 林 漁 業 団 体 職 員共 済 組 合法24条1項 に い う 「配 偶 者 」 に は あ た ら ない と した事 例 最1小 判 昭 和58年    4月14日(民 集37巻3号270頁)。 4)私 立 学 校 教 職 員 共 済 法 に基 づ く退職 共済 年 金 の 受 給 権 者 で あ っ た男 性 が 死 亡 した場 合 に遺 族 共 済 年 金    の 支 給 を 受 け るべ き配 偶 者 に あ た るの は 内 縁 関 係 に あ った 女 性 で あ る と され た 事 例 。    最1小 判 平 成17年4月21日(判 時1895号50頁)。 5)藤 田宙 靖r行 政 法 』 財 団 法 人 放 送 大 学 教 育 振 興 会 、1993年 、99-100頁 。 6)藤 田 ・前掲 注(5)68頁 。 芝 池 義 一 編r判 例 行 政 法 入 門 第2版 』 有 斐 閣 、1998年 、51頁 。 7)大 田直 史 「第2節   その 他 の抗 告 訴 訟 」 室 井 力   芝 池 義 一  浜 川 清 編   「行政 事 件 訴 訟 法 ・国 家 賠 償    法 』 日本 評 論 社 、2003年 、314頁 。 8)名 古 屋 地 判 平 成18年11月16日(判 タ1272号79貝)。 9)東 京 地 判 平 成16年3月19日(判 時1866号34頁)。 10)社 会保 険 庁 昭 和55年5月16日 第13号 通 知 。 11)本 澤 巳代 子 「国家 制 度 間 に お け る 「配偶 者 」 規 定 」r社 会 保 障 法 の プ ロ グ レマ テ ィー ク』、法 律 文化 社 、    2008年 、81頁 。 12)須 藤 陽 了 「私 立 学 校 教 職 員 共 済 制 度 の 加 入 者 が 重 婚 的 内縁 関 係 にあ った 場 合 に、 遺 族 共 済年 金 の 支 払    を 受 け るべ き配 偶 者 に 当 た る の は 内縁 の妻 で あ る と した 事 例 」r判 例 評 論 』、556号 、2005年 、183頁 以    下 。 13)二 宮 周 平r事 実 婚 の 現 代 的 課 題 』、 日本 評 論 社 、1990年 、128貝 。 14)厚 生 年 金 保 険 の 被 保 険 者 と約28年 間 同 居 して い た 内 縁 の 妻 が 、 被 保 険 者 に は法 律 婚Eの 妻 が い る こ と    を 理 由 として され た遺 族 年 金 を支 給 しな い 旨の 処 分 の 取 消 を 求 め た もの の 、 法 律 上 の妻 との 問 が 事 実    上 の 離 婚 状 態 に 当 た ら な い と して請 求 が 棄却 され た 事 例   東 京 地 判 平 成1年9月26日(判 タ741号103    頁)。 法 律婚 との 妻 の 別 居 期 間 は30年 余 に及 ぶ もの の 、 被 保 険 者 との 婚 姻 関 係 が 形 骸 化 して い な か っ

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    た として 、 内縁 の 妻 の 厚 生 年 金 保 険法 に 基 づ く遺 族 年 金 請 求 が 棄 却 され た事 例   東 京 地 判 平 成2年11     月20日(判 タ763号211頁)。 15)大 田直 史 「無 効 確 認 の訴 え の 原告 適 格 」 室 井 力  芝 池 義 一   浜 川 清 編r行 政 事 件 訴 訟 法 ・国 家 賠 償 法     第2版 』、 日本 評 論 社 、2006年 、377頁 。 16)設 置 許 可 申請 に係 る原 子 炉 の 周辺 に居 住 す る住 民 と原 子 炉 設 置許 可 処 分 の 無 効 確 認 を 求 め る に つ き行     政 事 件 訴 訟 法36条 に い う 「法 律 上 の 利 益 を 有 す る者 」 に 、 設 置 許 可 申請 に 係 る原 子 炉(高 速 増 殖 炉)か     ら約29キ ロ メ ー トル な い し約58キ ロメ ー トル の 範 囲 内 の 地 域 に 居 住 して い る住 民 が右 原子 炉 の 設 置 許    可 処 分 の 無 効 確 認 を求 め る に つ き行 政 事 件 訴 訟 法36条 に い う 「法 律 上 の 利 益 を有 す る者 」 に 該 当 す る     と され た 事 例 」 最3小 判 平 成4年9月22日(民 集46巻6号571頁)。 17)塩 野 宏 「行 政 法Ⅱ  第4版 』、 有 斐 閣 、2008年 、105-106頁 。 18)大 田 ・前 掲 注(15)377頁 。 行 政 事 件 訴 訟 法 三 六 条 に い う 「そ の 効 力 の 有 無 を前 提 とす る現 在 の法 律     関 係 に 関 す る訴 え に よ って 目的 を達 す る こ とが で きな い 」 とは 、 当 該 処 分 に基 づ い て生 ず る 法 律 関 係     に 関 し、 処 分 の 無 効 を前 提 とす る 当事 者 訴訟 又 は 民 事 訴 訟 に よ って は 、 そ の処 分 の た め被 りて い る不     利 益 を 排 除 す る こ とが で き な い場 合 は も と よ り、 当 該 処 分 に起 因 す る紛 争 を解 決 す る た め の争 訟形 態     と して 、 右 の 当 事 者 訴 訟 又 は民 事 訴 訟 との 比 較 に お い て 、 当 該 処 分 の 無 効 確 認 を求 め る訴 え の 方 が よ     り直 せ つ 的 で 適 切 な争 訟 形 態 で あ る とみ る べ き場 合 を も意 味 す る と した 事 例   最3小 判 平 成4年9月     22日(民 集46巻6号1090頁)。 19)国 民 年 金 法 一 九 条 一 項 所 定 の遺 族 は 、 社 会保 険 庁 長 官 に よ る未 支 給 年 金 の 支 給 決 定 を受 け る ま で は 、     死 亡 した 受 給 権 者 が 有 して い た未 支 給 年 金 に 係 る請 求 権 を 確 定 的 に取 得 した とい う こ とは で きず 、 同     長 官 に対 す る支 給 請 求 とこれ に対 す る処 分 を 経 な い で 訴 訟 上 未 支 給 年 金 を請 求 す る こ とは で きな い も     の とした 事 例   最3小 判 平 成7年11月7口(民 集49巻9号2829頁)。 20)行 政 処 分 が 当然 無 効 で あ る とい うた め に は 、 処 分 に 重 大か つ 明 白な 暇 疵 が な けれ ば な らず 、 こ こに 重     大 か つ 明 白 な暇 疵 とい うの は 「処 分 の要 件 の 存 在 を 肯 定 す る処 分 庁 の 認 定 に重 大 ・明 白 な暇 疵 が あ る     場 合 」 で あ り、 それ は 「外 形 上 、 客 観 的 に 」 決 す べ き と した 事 例  最3小 判 唱和36年3月7日(民 集     15巻3号381頁)。 21)塩 野 宏 「行 政 法Ⅰ  第4版 』、 有 斐 閣 、2008年 、149頁 。 22)所 得 税 法 上 の 課 税 処 分 に 関 して 、処 分 に 重 大 な暇 疵 が あ る と した もの の 、 椴 疵 の 明 白性 に は 言 及 す る     こ とな く無 効 で な い と した 原審 を 破 棄 差 し戻 し した 事 例   最 判 昭和48年4月26日(民 集27巻3号629     頁)。 23)塩 野 ・前 掲 注(21)147頁 。 24)例 え ば 「行 政 訴 訟 検 討 会 の 「考 え 方 」 を め ぐ って 」rジ ュ リス ト』1263号 、2004年 、6貝 以 下 を参 照     の こ と。 25)金 子 宏 「租 税 法11版 』、 弘 文 堂 、2006年 、134頁 26)乙 部 哲 朗r行 政 法 と信 義 則 』、 信 山 社 、2000年 、284頁 。 27)乙 部 ・前 掲 注(26)308頁 。

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28)東 京 地 判 昭 和24年4月6日(行 月23号275頁)。 29)宇 都 宮 地 判 昭 和26年2月1日(行 集2巻2号148頁)。 30)大 阪 地 判 昭 和34年1月13日(判 タ118号79頁)。 31)東 京 地 判 昭 和45年6月30日(判 タ251号237頁)。 32)加 藤 智 章 他r社 会 保 障 法 第4版 』、 有 斐 閣 、2009年 、55頁 。 (く らた ・か よ  外 国 語 学 部 講 師)

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