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付録2 平成19年度卒業研究発表会要旨

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(1)Vo l .4 5( 2 0 0 8 ). 近畿大学原子力研究所年報. 付録 2 平成 1 9年度卒業研究発表会要旨 (原子力研究所配属学部学生および大学院生) 近畿大学原子力研究所には、電気電子工学科および生命科学科より十数名の卒 業研究生、ならびに総合理工学研究所より数名の修士課程大学院生が例年配属 されます。原子力研究所関係教員の指導のもとに学部、大学院教育、研究が行 われ、その成果を口頭発表し、卒業論文、修士論文としてまとめております。 これらの内容は、近大原研の教育研究活動を知って頂く上で良い資料になると 考え、ここに発表会の要旨を付録として掲載します。. ←. 9 9.

(2) 付録 2. 卒業論文 1電気電子工学科. 藤野晋三. パルス中性子法による加速器駆動未臨界炉の反応度測定. 三好温子. Feynman-α 相関解析による近畿大学原子炉の熱出力測定. 笹尾将文. ソースドロップ&ジャーク法による原子炉の反応度測定. 中尾英史. エネルギー・環境問題に関するジオラマの設計・製作. 今道祥二. 原子炉中性子線による二重鎖切断の修復過程における. XRCC4の働きとそのリン酸化 矢間有. プラスチック・シンチレーションファイパーを用いた PEr検査室内の放射線線量分布可視化に関する研究. 篠原健太朗. 数値解析による位置ピーク分裂現象に関する基礎研究. 前田淳一. 放射線を用いた時系列解析手法の基礎研究. 吉岡. 憲一朗. 原子力研究所施設におけるシンチセル法による空気中 ラドンー222濃度変動. 小林祐貴. 鳥取・三朝温泉地域及び東大阪市におけるピコラド法による ラドンー 222濃度の変動. 2生命科学科 山本雅司. 生菌数モニターを用いた細胞の放射線照射効果の評価に関する 基礎研究. 松永和子. 利尿薬による 18F-FDGの排池促進. 南村桂太. 悶INESを用いた我が国の放射線事故の解析. 西道彩美. エネルギー・環境問題に関するジオラマの設計・製作. 岡本悠里. 人工ゼオライトの抗菌効果および放射線照射による増殖抑制. 青沼智一郎. DNA二重鎖切断における XRCC4分子による修復の有無と リン酸化の働き. 1 0 0.

(3) 近畿大学原子力研究所年報. Vol .4 5( 2 0 0 8 ). パルス中性子法による加速器駆動未臨界炉の反応度測定 04-1-46-047 藤 野 晋 三. (原子力研究所第 1研究室(原子炉物理学)). により表現できる。上式を中性子検出器時系列デ. 1 . はじめに 近年、加速器陽子ビームによる核破砕中性子によ り未臨界原子炉を駆動する加速器駆動未臨界炉. 仏DS)の研究開発が注目されている。 ADSでは、経 済性と安全性の観点から、未臨界度が重要な核特性 パラメータとなる。陽子加速器がパルスモードで運 転される場合、パルス中性子法によって未臨界度を 連続測定できる可能性がある。本研究では、京都大 学臨界集合体実験装置に ADS模擬炉心を組み、核 破砕中性子を D-T中性子で模擬したパルス実験を行 い、パルス中性子法の適用性を検討した。データ解 析法として、面積法と S immons-Ki ng法を採用した。. ータに最小自乗フィットすることにより、減表定数 αを得る。反応度 ρ は、次式に従って減衰定数 αか. ら求めることができる。. ρ=β-αf. ( 3 ). ただし、 fは中性子寿命であり、計算値を使用する。. 3 .. 実験方法. コッククロフト加速器からのパルス状の D ビーム を T ターゲットに導き、 D-T中性子を ADS模擬炉 心に打ち込む。炉心には 5系統の中性子検出器を配 置した。これら検出器信号の時系列データを、パル ス発生に同期させて多チャンネルスケーラにより収. 2 . 解析理論. 録した。. 2 . 1面積法 時刻 0でパルス中性子が未臨界炉心に投入された とすると、図 1に示すように、炉心内中性子密度の 即発中性子成分は指数関数的に減表するが、遅発中 性子成分は時間的に一定である。即発中性子成分面. Jと遅発中性子成分面積 A2の比を中性子検出器 積A 時系列データから評価すると、次式により反応度 ρ. 8は実効遅発中性. を求めることができる。ただし、. 4 . 結果 2 系統の検出器データについての解析結果を下表. immons-Ki ng法、面積法とも、検出器位 に示す。 S 置依存性が現れ、参照値( 0 . 8 0 4 8 [ %.,dkJk))との一致 も良好でない。これは、 D-Tターゲットが炉心外に 設置されているために空間高調波が強く励起された ためと考えている。. 子割合であり、計算により与えられる量である。 表 1反応度解析結果[%.,dkJk). A )_ P A2. ( 1 ). β. 検出器. o : r o. 面積比法. Simmon-Ki ng法. BF3・CHl. ・0 . 7 3 6. ・0 . 6 9 7 土0 . 0 0 7. FC-CH3. ・ 0 . 8 5 5. 0 . 8 3 9 土0 . 0 2 9. 5 .. 結酋 D-T中性子源の局在化による空間高調波の影響に より、反応度算出結果の検出器位置依存性が観察. 遅発中性子のみ 仁よる滅表部分. された。今後は、空間高調波の影響を削減するデ ータ解析法の検討が必要で、ある。. A,. o 10. 1 5. 20. 25. 団 事. T i n 叫酷). 図 1即発及び遅発中性子成分分布. 参考文献. [ 1 ]京都大学臨界集合体実験装置 (KUC A)大学院実験. 2 . 2S i m m o n s K i n g法. テキスト, p p . 5・1・5・7 .. パルス中性子投入後の中性子密度は、. N ( t )=C e -at +B. ( 2 ). [ 2 ]武田充司,仁科浩二郎共訳、「原子炉の初等理論J ( 下 ) ,pp.544 ・5 47, 861・863,吉岡書庖(19 7 6 ) .. - 1 0 1-.

(4) F e y n m a n α 相閥解析による近畿大学原子炉の熱出力測定. 付録 2. 04-1-46-249 三 好 温 子. (原子力研究所第 1研究室(原子炉物理学)). 1 .. できる。具体的には、 Yの T分布データに対して. はじめに. 本研究は、中性子相関手法である Feynman-α. ( 3 ・1)式を最小自乗フィットすると、 αとYの飽和. ιを. 解析法を用いて近畿大学原子炉の熱出力を測定し、. 値であるに、不感時間 τが得られる。この. 低出力原子炉に対する適用性を実験的に確認する. ( 3 ・ 2 )式に代入することにより. ことを目的とする。従来の金属泊放射化法に比べ. R の測定値から核分裂率 F を得る。核分裂率 Fに. て 、 Feynman-a法による原子炉熱出力測定は、運. 核分裂当たりのエネルギ一発生量を乗じると、原. 転時間の短縮と出力校正の迅速化に寄与すること. 子炉の熱出力 [ W ]を評価することができる。. E. を算出し、計数率. が期待される。. 4 . 解析結果および考露 2 . 実酸方法. う計数管( 2カ所に設置)の 臨界体系における Bl. 近畿大学原子炉において、 2 分割炉心の北側、. 時系列データの解析結果から評価した熱出力値を. および炉心間中央に 2 系統の中性子検出器 ( BF 3. 表 1に示す。線型出力計(校正誤差 10%) 指示値と. 計数管)を設置し、検出パルス信号の時系列データ. の一致は良好である。未臨界状態においても、線. を多チャンネルスケーラ (MCS)により収録した。. 型出力計指示値との一致は良好であった。. 時系列データの収録は、臨界状態に加えて、制御. 表 1 臨界体系の炉心出力 [mW]. 棒の位置調整により設定した 4ケースの未臨界状 態に対しても実施した。. 3 . 解析方法. 検出器. Fe 戸u nan. 中央. . 0 1 3 1 .013士 0. 北側. 1 .060: t0.013. 中央. 6 . 2 6 4: t0.097. 北側. 6 . 9 2 7: t0.055. 一. 一点炉動特性モデ、/レを仮定すると、相関量 Y は 次の式で表される [ 1 ]。. r. l-e-aTI Y(T)=九 I 1 一一一士一. 1-2Rr ¥ α 1 ). ( 3・ 1 ). 線型出力計 1 .066: tO.107. 6 . 1 0 4: tO . 61 O. 5 . まとめ. F R一. 一 一 一S. 21-vy. v '. β一ρ 白 ぞ 一 。. E. D. 一 一 一 九. 低出力炉である近畿大学原子炉で相関実験解析. ( 3 2 ). を行った結果、 Feynman-α 法により精度良い熱出 力測定が可能であることを確認した。本手法は、. α、 R、E、 T 、Dv、ρ、 Fはそれぞれ、即発中性. 低出力原子炉の出力校正の迅速化と高精度化に資. 子減衰定数、検出器の計数率、核分裂率に対する. するばかりでなく、商業用原子力発電所の炉物理. 計数効率、不感時間、 Diven因子、反応度、核分. 試験へも応用できるものと期待している。. 裂率である。この相関量 Yは、ゲート時間 t内の 検出数の(分散/平均一1)により定義され、ポアソ ン分布に従う場合は Oとなる。原子炉内中性子に. 6. .考文献 [ 1 ] 橋本憲吾 :"ExperimentalI n v e s t i g a t i o n so f. 対しては正の相聞を示し、この相関量の値のゲー. Dead-timeE宜e c tonF ‘ eynman-αMe 凶t h o d ". ト時間依存性から原子炉の特性情報を得ることが. An n.NucLEner 白,7 九V 吐 o L23,pp.l099・1 1 0 4 ( 1 9 9 6 ). 1 0 2.

(5) Vol .4 5( 2 0 0 8 ). 近畿大学原子力研究所年報. ソースドロップ&ジャーク法による原子炉の反応度測定 04-1-46-504笹 尾 将 文. (原子力研究所第 1研究室(原子炉物理学)). 4 .解析結果. 1.目的 近年、加速器陽子ビームによる核破砕中性子源に. 全制御棒下限(ケース1)とシム安全棒(半挿入)以外. より未臨界原子炉を駆動する加速器駆動未臨界炉. の制御棒上限(ケース 2 )条件下での中性子源引抜と. ( A D S )の研究が盛んに行われている。この研究におい. 挿入実験に対する最小自乗逆動特性解析 ( L S I KM). て、現在、体系の未臨界度と核破砕中性子源実効強. 結果を、表 1、表 2にそれぞれ示す。これらの表に. 度の実測技術の確立が重要な課題となっている。当. は、従来法である積分法による結果も比較のために. 研究室では、これらの量を、加速器ビームトリップ. 記載している。最小自乗逆動特性解析結果は、中性. とピームリスタートにより実測する手法を提案して. 子源挿入と引抜による差異、検出器設置位置による. いる。本研究では、近畿大学原子炉の未臨界体系に. 差異とも小さい。これに対して、表 1の積分法の結. おいて、加速器ビームトリップとビームリスタート. 果は、これら差異が顕著に現れており、適用は困難. を起動用中性子源の引抜(ジャーク)と挿入(ドロッ. である。. プ)により模擬した実験を行い、データ解析手法とし 表 1ケース 1の反応度[%L]kIk]. て有望と期待している最小自乗逆動特性解析法の有 効性を検討した。. 検出器. 2 .実験方法 近畿大学原子炉の 2分割炉心の北側、および炉心. 中性子源引抜. 中央. 1 .288. LSIKM 1 .775: : t0 . 0 1 5. 北側. 1 .690. 1 .799: : t0 . 0 1 2. 積分法. 問中央に 2系統の中性子検出器 (BF3計数管)を設置. 検出器. し、中性子源操作(引抜および挿入)後の時系列デー. 中央. 1 .310. 1 .701: : t0 . 0 8 1. タを収録した。実験は、制御棒の位置調整により未. 北側. 1 .540. 1 .762: : t0.085. 中性子源挿入. 臨界度の異なる 4つの未臨界状態に対して実施した。 表 2 ケース 2の反応度 [%L]恒k ]. 3 .最小自:乗逆動特性解析法の原理 検出器. 一点炉動特性モデルを仮定すると、中性子源操作 による過渡状態の中性子密度 N(t)は、原子炉の反応 度を向、実効中性子源強度を Sとすると、次式によ り表現することができる。. 中央. 0 . 3 5 3 9. LSIKM 0 . 3 3 6 5: : t0.0016. 北側. 0 . 3 4 7 3. 0 . 3 1 8 8: : t0.0015. 検出器. L. N(t)0 : ー 土--;.Q(t)一 一 生 ρdーβ ρ'ct-β. ( 1 ). 中性子源引抜 積分法. 中性子源挿入. 、,ノ qh. 0 . 3 0 5 7. : t0.0066 0 . 3 6 7 3:. 北側. 0 . 3 3 9 0. 0 . 3 7 5 4土 0 . 0 0 5 8. 、 ‘. iE. 〆 a. 、.,ノ. nA. 、 ‘ ・ c. r'E. 6yf] 一村. 一 一 s ' ' 、.. o -、. 中央. 5 結論. 中性子密度 N(t)として中性子検出器信号時系列デ. 起動用中性子源の引抜と挿入実験への最小自乗逆. )を得ると、 ータを採用し、逆動特性解析により Q(t. 動特性解析適用の有効性を確認した。この結果から、. (1)式の最小自乗フィットにより反応度内と中性子. ADS の加速器ビームトリップとビームリスタート実. 源強度 Sが得られる。これが最小自乗逆動特性法の. 験にも本解析法を適用しうることが予想される。. 原理である。なお、中性子源引抜実験に対しては、 (1)式の中性子源強度 Sは零とする。. Ei. 唱. η 苛U. ハU.

(6) 付録 2. エネルギー・環境問題に関する ジオラマの設計・製作 04 ・ 1・ 46・ 196 中 尾 英 史. (原子力研究所第 1研究室) 1.はじめに. 見られ、パネルについては、化石エネルギー資源. 近年における資源エネルギー消費の増加に伴. の可採年数、発電方法、地球温暖化のメカニズム. うエネルギー資源確保や資源の開発や利用に伴. などがマンガを使って作成されていた。しかしな. う環境問題が顕在化している。この問題解決のた. がら、バイオマスや自然エネルギーに関する説明. めには、国民一人ひとりがエネルギーと環境問題. や地球環境問題への取組みに関するものは見ら. について考える必要がある。. れなかった。. 本研究では、特に小中学生を対象として、エネ. 3) ジオラマのアイテムとして新聞記事に多く取. ルギーと環境に対する現状や問題点を認識でき. り上げられていた各エネルギー資源、各種発電方. る教材としてのジオラマを設計製作する。. 法、環境問題の現状についてエネルギーと環境問. 2 .方 法. 題との関連付けも含めて、配置することとした。. エネルギーと環境の問題についてジオラマで. 各アイテムについては実物の約 1 1 1 0 0 0の大きさ. 示すアイテムを決めるため、過去 1年余分の日本. とし、押しボタンにより LEDランプ表示できる. 経済新聞と読売新聞からエネルギーと環境に関. ものとし、また木材、発泡スチローノレを用いて軽. する記事を抽出・分析した。また、大阪科学技術. 量化を図ることとした。パソコンによる解説は、. 館において平成 1 9年 7月にリニューアルされた. パワーポイントを用いて図・写真の他、新聞記事. エネルギ一関連企業が展示しているジオラマや. からの最新情. パネル等の展示内容・表示手法の調査を行った。. 報としてエネ. ジオラマの設計にあたっては、縦 1メートル横l.3. ルギー資源の. メートル高さ 30センチメートルのスペースの中. 動向、第四次. で各アイテムを置くこととした。また、これらジ オラマの各アイテムに関する解説をパソコンの. IPCC報告、主 要国の C02排. 画面で示すこととした。. 出動向や削減. 3. 結果と考察. 目標なども示. 1) 2 006年 8月から 2007年 11月までの新聞か. すこととした。. ジオラマ概念図. ら抽出した記事を、エネルギーについては化石エ. 4. まとめと今後の課題. ネルギ一、原子力、新エネルギーの項目に分類し、 環境については国内動向と海外動向に分類し記. 模型だけでなく、パソコンによる各アイテムの. 事の概要を表形式にまとめた。エネルギ一関連で、. 説明を付け加えたこのジオラマは、通常は原子力. は、石炭、石油、天然ガス、ウラン、バイオエネ. 研究所の原子力エネルギー学習室に展示するが、. ルギーなどの資源に関するものと、原子力、水力、. 原子力展や様々なエネルギー・環境に関するイベ. 火力、風力、太陽電池などの発電に関するものが、. ントにおいても利用できるものと考える。また、. また環境関連では、第四次 IPCC報告や COP13. エネルギ一環境問題については、今後とも新たな. パリ会議の動向、 C02排出削減に関するものとし. 情報を取り入れていく必要がある。. て、火力発電所での取組み、輸送機関での取組み に関する記事が掲載されていた。. 参考文献. 2) 既設ジオラマ調査では、原子力発電所などの. [ lJエネルギ一白書 ( 2 0 0 7年版). 模型ではボタンを押すと各設備の位置をランプ. [ 2 J 環境循環型社会白書(平成 1 9年版). が示し、それに音声の解説が付属しているものが 1 0 4-.

(7) Vol .4 5( 2 0 0 8 ). 近畿大学原子力研究所年報. 原子炉中性子線による二重鎖切断における XRCC4の働きとそのリン酸化 0 4 1 4 6 ・2 25今 道 祥 二 (原子力研究所). 3 .結果と考察. 1.背景 ほ乳動物含め、真核生物における主要な DNA二重 鎖切断修復機構として、非相同末端結合 (NHEJ)と相 同組み替え (HR)がある。前者においては、 DNA二重 鎖切断のセンサーとして働く DNA-PKとDNA末端を最 終的につなげる XRCC4-DNAl i g a s elV複合体が重要 な役割を担うことが明らかになっている。また、 DNA-PK は XRCC4をリン酸化し、それが DNA二重鎖切断修復 において重要であることが示唆されている。本研究では、 原子炉中性子線による DNA二重鎖切断の修復におけ る DNA-PK、XRCC4の働きを調べた。. μ a. 2 .手 順 <材料>. 撞整担血 :XRCC4遺伝子に変異をもっマウス白血病 L51789Y細胞由来 MI0細胞にコントロールベクターを 導入した MI0-CMV、正常 XRCC4遺伝子を導入した MI0-XRCC4、N末端、 C 末端に存在する DNA-PKに よるリン酸化部位に変異を導入した MlO-SIAとMI0S23A細臨を用いた。 且宣車 DNA-PK阻 害 剤 NU7026、ATM阻 害 剤 KU55933はいずれも Calbiochemから購入し、 DMSO に 5mMの 濃 度 で 溶 解 し た も の を 、 ま た 、 DNAPK、ATMの両方を臨書する wortmanninは Sigmaから 購入し、 50mMの濃度で溶解したものをストック溶液とし た 。 <方法> XRCC4の働きを調べるために 3つの実験を行った。 実 験 1では原子炉照射 (0、2、4、6、8時間)時の生存 率の測定を、軟寒天培地中でのコロニー形成法にて行っ o u l t e rc o u n t e rで細胞濃度を測定し、 た。照射試料は、 C 適 時 希 釈 し た も の を 0.16%の ア ガ ロ ー ス を 含 む RMPI1640培 地 (15%の牛胎児血清添加)に加えプラ 0 スティックディッシュにまいたものを用いた。照射後 1 12日目に、肉眼で見えるコロニーを数えた。コロニーの 数をまいた細胞の数を割った値を P . E .とし、照射後の P . E .を非照射時の P . E .で割った値を生存率として求め た。実験 2では XRCC4のクロマチン結合の測定を行っ 及び 0.5%の NP-40を含む緩衝液で順 た。細胞を 0.2% 次 3回抽出し(抽出液 I、E、皿)、非結合状態の XRCC4を取り除いた。最後に残った固まりに SDSPAGEのサンプルバッファを加え、 100"Cで5分加熱し、 クロマチンに結合した XRCC4を溶出した(残誼液)。非 結合画分、結合画分に含まれる XRCC4の量をウエスタ ンプロット法により求めた。実験 3では 3種類の随害剤を 用いて XRCC4のクロマチンへの結合およびリン酸化に おける DNA-PK、ATMの役割を調べた。. E. 実 験 1の結果は F i g . lに示した。この結果より、 MI0CMVがもっとも生存率が低いことから、修復に XRCC4 が重要であることが確認された。また MI0-S23Aの生存 一CMVや M10-S1Aに比べて低いことから、 率は、 MI0 XRCC4の C末端のリン酸化部位が修復過程に重要で あることが確認された。 F i g . 2は実験 2の XRCC4の量をウエスタンプロットによ り求めた発現図である。左から緩衝液で 3回抽出した 液をフラクション I、E、血、残漬液をフラクションWと し た。各フラクションにおいては左から照射 MIO-CMV、 非 照 射 MIO-XRCC4、照射 MlO-XRCC4の3つを 20 ずつ滴下した。フラクションW は残法被であることか ら、クロマチンと XRCC4が結合していることが明確に認 められた。また、バンドがたてにずれているのが認めら れた。これは、 XRCC4がリン酸化した影響のためと考え られる。実験 3の結果としては、はっきりとしたデータを 得ることが出来なかった。. L :. ~. 1 0 5. 4 .まとめ DNA二重鎖切断部位の修復に XRCC4が重要である ことと、特に XRCC4の C末端に存在するリン酸化部位 が重要であることが確認された。また、照射と非照射と の違いから、リン酸化の影響があることが確認できた。 阻害剤を用いての実験では明確なデータを得られなかっ たので、再実験を行うことと、原子炉での照射の代わり に 、 X線の照射を行うことを検討している。 1 0. 5. : p LL 凶. 0 . 1. 〉. jO01 0 . 0 0 1. o. 5 0. 1 0 0 1 5 0 2 0 0 Dose( c G y ). 2 5 0. 3 0 0. F i g .1 :S u r v i v i n gf r a c t i o n. ・ ・ ・ ・ ・ ゅ ー 皿. 且. ErA盛恒且. 産. c . , 1. C X X. cxxcxxcxx. tR. +. +. +. +. + 砂 +. F i g . 2 :Th eb i n d i n gofXRCC4t oc h r o m a t i n. +.

(8) 付録 2. プラスチック・シンチレーションファイパーを用いた PET検査室内 放射線線量分布の可視化に関する研究 0 4 -1 4 6 2 6 4 矢 間 有 ( 原 子 力 研 究 所 第 3研究室). 1.はじめに. 1200. 医療施設の PET 検査室内の放射線空間線量分布 を迅速に把握する手法のひとつとして、放射線に 有感なプラスチック・シンチレーションファイパ ー(PS町を用いた可視化システムについて検討した。 PET検査の被検者には、通常、数百 MBq 程度の放. 射性薬剤(主に 18F-FDG)が投与される。最終的なシ ステムでは、そこから発生する 511keV の消滅 y 線. ~. コ. ~m. 200. j. “ ‘ “ -. 。 ザ. 10. 5. odF 1. 読み出し、その到達時間の差を時間波高変換器. 企. • 1 . ++ミ ・+・企‘ ロ ロ .・ ・ ロ + . + +. ・ ・ ・ ・ J. ・ ・ . ・ロ ・ ・ + + . ・ ロロ ・ + ・ ・ ・sロ ・ ・ ._1I t ・ ‘ •. を検出することを想定する。 長さ 15m の PSFの両端の信号を光電子増倍管で. 13.0m 15.0m. 4. 8400. 2 .実 験. 7.0m. •. 4 4. ~ 600. .Om. •. ‘' 3m 5m 13m 15m 7m 9m 11m • 日+ ‘ ‘♂事 . 8;崎会. 800. 、 、. ー ・ 企. ロ 3.0m + 11.0m. + 5.0m. O.5mj. 。 =. O.5m. •. '37 C• 1000. 15. P o s l t l o n(m). 3 7 c s標準線源で測定した位置スベクトル 図1 1. (TAC)で電圧信号に変換することにより放射線入. 射位置分布を測定した。長いファイパー中での信 号の減衰が大きいので、読み出した信号はさらに. ・. ホトマルアンプで 100 倍に増幅した。まず、 1 3 7 c s. •. lW ( I ' S v l h l. O.lW(凶 ,v l h ). (662keV)の標準線源を用いて位置検出特性を調べた。. また、システムのパフォーマンス評価の目的で、 ファイパーを近畿大学原子炉 (UTR-KINKI)の炉室内 ヨ + 叫. に引き回して、原子炉運転中の実際の空間線量分 布を観測した。. 意 ! c. 3 . 結果・考察 図 1に 1 3 7 c s標準隷源(約 0 . 7MBq)を用いた測定の. 0 . 1. 結果を示す。 PSF の時間差信号と γ線入射位置の線. 0 . 0 1. 形性は良好であり、位置分解能は半値幅で約 60 cm (中央)" " ' 7 5 c m (両端)程度であった。これは、以前 5m. 0.001. o. の PSFで得られた結果( 3 0" " ' 4 O cm 程度) [ 1 )に比べて. 10. 15. 図 2 UTR-KINKI炉室内の空間報量分布. 4 .まとめ. 討したところ、ほぼ妥当な性能が得られているも のと判断できた。. 5. P o s l t l o n ( m ). 劣るものではあったが、他に報告されている様々 な長さの PSF で得られた位置分解能を総合的に検. : i. 0.01. 今回の測定結果から、長さ 15m の PSFが PET. 図 2 は UTR-KINKI 炉室内に配. 検査室内の空間線量分布の可視化に、概ね充分な. 置した PSF の計数率分布である。 5. 5m" " ' 9. 5m 付近. 位置分解能で計数率分布を測定可能であることが. が炉頂部に対応しており、 7.5m が炉の中心に一番. 示された。実際の PET 室で計測する放射線は、ほ. 近いところである。原子炉の出力を変えた場合の. ぼ 511keV の γ線に限定されるので、より正確な線. 結果を、サーベイメータで測定したいくつかの点. 量評価が可能で、あると期待される。. のデータとともに示した(ただしサーベイメータの. 参考文献. 値は γ 線と中性子線の指示値を単純に足したもの. 山江本、鳥居、野崎、安藤: 放射線. である)。両者の傾向は、相対的に、ほぽ一致して. ( 19 9 5 )4 9 5 8. いると見なすことができる。 - 106 一. VoI .2 1, No.3.

(9) Vo l .4 5( 2 0 0 8 ). 近畿大学原子力研究所年報. 数値解析による位置ピーク分裂現象 に関する基礎研究 04・1・46・066 篠 原 健 太 朗 ( 原 子 力 研 究 所 第 2研究室(放射線応用学)). 1 . はじめに 我々の研究室では高分解能の中性子用位置検出 器の開発を行っており、パックガモン電極を用い た熱中性子用位置敏感型比例計数管(PSPC)を開発 し 、 6気圧Ar +10%CH4計数ガス、lO B固体薄膜層 を使用して位置分解能 0.72 [血血](FWHM)を達成 している[1]。これまでの研究により、薄膜層から 放出される α線(連続分布)の高エネノレギー成分に ついて、位置ピークが左右に分裂する現象が見出 された。この現象が位置分解能を劣化させている と考えられる。この現象は、検出器を制限比例領 域で作動させた場合、電子雪崩形成過程で生成す る自己誘導型空間電荷(SISC)効果に起因すると 思われる。昨年、 SISC効果を取り入れるため数 種の試行関数を考案し、モンテカルロシミュレ ーションにより位置ピーク分裂現象を再現する ことを試みた。しかし、実測データとの一致は まだ不十分であった。このため、 SISC効果に対 してより物理的意味が追える計算手法に基く研 究に着手した。ここにこれまで得られた成果を 報告する。. 方向は格子間隔が rに比例するように 50分割し た格子を空間に設定した。初期電荷は計算最大半 径の内側に、 r方向に直線状約 0.2mmの長さに約 200個電子を配置した。電子のドリフト速度、電離 2]を参照した。 係数は文献 [. 3 . 解析結果 CH4ガス中における計算結果を図 1に示す。横 軸は検出器中心からの距離、縦軸は電子密度であ る。図には、時間経過とともに芯線に向かつて電 荷がドリフトしていき、芯線に吸収されていく様 子を示すことができた。 9 1 0 .. 、"E1 0 1 0 u. ). づ っ. 畠. ~10.11. n s e c 0 . 0 ロ 0 1 3 。0. . 3 0 x 0 . 4 3 十 0 . 5 3 A 0 . 6 1 • 0 . 7 1 • 0 . 8 0. ω n. ω =. 司 : s1 0 .¥2. 。 信 』. 3 芯1 0 .1. " ω ・・a 同. 2 . 計算手法. 1 4 ・ 1 0 0 . 0 0 1. 放電中の構成粒子として、電子と正イオンを考え る時、電子のドリフト、電離、拡散を考慮すると、 次に示す粒子密度の保存式(連続の式)が導かれる。. 竺 三 +d刈neW)=aneW+DV2ne θ t θn, 一 一 一 一 一 =αn _w θt. ( 1 ). ( 2 ). n+[ c m'3]は電子及びイオンの密度、. ここで、I1e、 阪= 1附 ) [cm/sec 1は 電 子 の ド リ フ ト 速 度 、 α [ 1 ! cm]は電離係数、 D [cm2/ s e c lは電子の拡散係数で ある。 連続の式の数値解法として、特性曲線法を用い た Fortranプログラムを使用した(原研の納富先生 製作)。円筒形状比例計数管を考え、芯線半径 2 5 μ m、陰極の内径1O.0mm、ガス圧 1気圧、印加電圧 1500Vの場合を計算した。円筒座標を用いて芯線 、芯線に垂直な方向を r、Z 軸の周りの回 方向を z 転角を 0 とした。電子増幅可能な rを考慮、し、計 算最大半径 0.5mmを設定した。 Z 方向は電子なだ れの大きさを考慮して 0.5mmを設定し、これを 10 等分した。。方向は 180度の範囲を 10等分し、 r. 0 . 0 1 r[cm]. 0 . 1. 図 1 放電の中心軸上での電子密度分布の時間変化 (CH4ガス,印加電圧 1500V). 4 . まとめ 計算の結果、芯線に電荷が吸収される傾向を示す ことはできた。しかしながら、芯線近傍での電荷 密度の変化は従来の計算結果と一致しなかった。 その理由として、電子のドリフト速度、電離係数 の計算上の取り扱い、時間依存性に問題があった と考えている。今後はこの点を改良し、 SISC効果 の評価に適応していきたい。 参考文献 [1]T .I t o,T .Yamamoto, chi,T .I t o h,S .Hor 暗u J .Sakai,K .Shibata, Y .Masuda, T .Miyasaka, .Niwa,NucLI n s t r .and A .OkumuraandT 2 0 0 4 ) pp369・372( Meth.A529, [2]T JucLI n s t r .and .SakaeandA.Nohtomi,r 1997) Meth.A397,pp323331(. -1 0 7-. 、. ・.

(10) 付録 2. 放射線を用いた時系列解析手法の基礎研究 04'1・46・251 前 田 淳 一. ( 原 子 力 研 究 所 第 2研 究 室 ( 放 射 線 応 用 学 )). E,)に対する原子炉中性子の分 ノレゲート時間幅:TGAT. 1.はじめに 時系列解析は未来予測あるいは通常の解析では捉. 散対平均比を用いて原子炉物理定数である α値等を. えることが困難な情報を得る為の手法として用いら. 求めるものである。分散対平均比は、 TGATEが短い. れている。工業分野においては自動車や工業機器の. 領域では(1)式で表すことが出来る。. Var(J;叩 )=l+Y.(l-~ ー叫(-a -TGA1El iω. 振動によって生じる異常の検知、環境分野において は地震の到達時刻、また、医療分野においては心拍. Lα.1. 臼 1E. 変動や神経の発火パターンの解析に用いられ、その. α:即発中性子減衰定数. 可能性は非常に多岐にわたる。原子力分野において は、原子炉内の中性子数の変動を捉え原子炉体系の 未臨界度を測定する技法が従来からあるが、我々は これに新しい測定手法および近代的時系列解析を導 入することによって新たな知見を得ることを最終目 標としている。. 2 . 実験 TR'KINKI)を用いて、中性子線時系 近大原子炉(U 列測定実験を行った。 UTR.KINKI炉頂部および、 原子炉内部に BF3検出器を置き、未臨界、臨界定常、 及び超臨界状態における中性子線を測定した。 BF3 検出器からの信号を、本研究室の所有する時系列デ ータ収集装置 MP A-3(FASTComTec社製)で収集し た。データ収集はリストモードで行い、リストファ イルのタイムスタンプ間隔は l[ms]に設定した。. tF i l e 本 研 究 室 で 開 発 し た 解 析 ソ フ ト L is Converterを用いて、ファインマン α法に基づいた. 解析を行った。ファインマン α法は、原子炉出力が 持つ揺らぎから原子炉の未臨界度を導出するための 時系列解析手法の一つであり、ある測定時間(サンプ. 異なる実験条件での解析結果例を図 1 、図 2に示 す。図中には(1)式による品t i n g結果も示しである。 t i n g結果が 図 2では、 TGATE<100msの領域での伍t. 掲げられていて、非常に大きな TGATE( lOsec)までの 測定結果が示されている。. 4. 考察 図 1では、(1)式の理論式が実験値をよく記述して いることがわかる。図 2より、同様に TGATE<100ms では理論式との良い一致が見られる。 TGATE>200ms では実験値は理論式より大きく増大していることが 見出された。これは、遅発中性子に起因する高次項 が顕在化したためである。. 5 . まとめ 本研究では、リストモード時系列データ収集装置. 。2.5. ン α 法に基づいて示した。特に従来の技法では測定 が困難な TGATEが大きな領域でのデータ収集がリス トモード測定では容易であるととを示し、これ故に ファインマン α法上の高次項の測定に成功した。臨 界定常状態、超臨界状態での実験・解析結果に関し ては当日報告する予定である。. 。25. 2 2 . N o v . 2 0 0 7 D e t e c t o r: BF3C o u n t e r 制御棒位置:罰則,枠2 1 0 0 %. s. ・ 3. a. 何. 20. g a ω冨S 85τ. 回. 匂︾. 1. SSR.RR. 4dauζdao -EeE. 2. 310ct.2007 Detector:BF3Counter 制御棒位置 : 4 本全て 0%. E 昆 b. 、 Y:定数. を利用して原子炉中性子の時系列特性をファインマ. 3 . 測定結果及び解析結果. 冨 国 e 喧. ). . . _ . . --...-イ「. 50. 100. ・ 且 4. o. 150. 10. 100. 1000. ~n4. TGA1E[ m s ]. TGA1E[ m s ]. 図 2 未臨界定常状態における高次項の挙動. 図 1未臨界定常状態における分散対平均比. 1 0 8.

(11) Vol .4 5( 2 0 0 8 ). 近畿大学原子力研究所年報. 原 子 力 研 究 所 施 設 に お け る シ ン チ セ ル 法 に よ る 空 気 中 ラ ド ン222濃度変動 04-1-46-063 吉 岡 憲 一 朗. (原子力研究所・保健物理学研究室). 1.はじめに 我々が生活している環境中には、宇宙空聞からく る宇宙線、大地・河川・海洋・大気からの放射線、 呼吸・食物摂取などで取り込まれた放射性核種から の放射線がある。 本研究ではそれらの内部被ぱくの線源であり、生 以 活環境中に存在する自然放射性核種である 222Rn( 下ラドンとする)の α線の測定法であるシンチセル 法で、近畿大学の原子力研究所の施設における空気 中ラドン濃度の変動について実験を行った結果を 報告する。. に達し、排気により減少していく傾向を示している。 α放 射 能 が 飽 和 に な る の は ラ ド ン の 半 減 期 (3.8 日)が影響している。 次に、図 2は 7月の約 1週間の原子炉室における 空気中ラドン濃度の変動を示したものである。. ει. a U. ,/ , 勾. 民. 7 '. ζ ι , , 勾r. 喝 且 崎 , ζ. a守. ,‘. , 守. 3. 7J. 2 , f. ι ‘. ι 咽 ,ι. , 守. , ',. 内 , £ ‘ , r. け. , 句. 0. i T 原. 制 100. ? 7. 2 , J 07. λ. 示200. 7/27 7/28 (2007年). この図から換気が常に働いている原子炉室の 1 日の時間変動を見ると、午前中には濃度が上昇し、 午後には濃度が下降するということがわかる。これ は午前に気温が上昇し、地面からラドンが放出して くるのでラドン濃度が上がり太陽が沈むに連れて 温度が下がり、ラドン濃度も低くなることが影響し ていると考えられる。 加速器室における平均空気中ラドン濃度は 152 3 で炉室の約 3.5倍の濃度であり、また、人の 8q/m 出入りのほとんどない 22号館の倉庫の平均は 414 3 となった。これは排気設備の稼動及び人の出 8q/m 入りなどが影響していると考えられる。 研究所の 1 0箇所における空気中ラドン濃度は R I 棟では 1 3 .5 ' " ' " " ' 4 0 3 8q/ ぽ、原子炉施設では 1l .3 ' " ' " " ' 3 3 、屋外で 、22号館では 1 0 .5 ' " ' " " ' 5 2 3 8q/m 70.0 8q/m . 3 ' " ' " " ' 1 8 . 4 8 q / m3の範囲で変動した。 は7 R I棟における測定結果は、濃度の差はあるが 3箇 所とも同様の変動傾向を示したが、変動中は平均値 の約 80%と大きく、また 22号館と原子炉施設につ いては排気が終日稼動していることなどの影響で 約 23%であった。. ν. jt. 剣. 。. ; .. 国. 樹 300. •. 図 2 原子炉室におけるラドン濃度の変動. 3. 結果および考察 図 1は 7月の約 1週間の R I棟加速器室における 空気中ラドン濃度の変動を示したものである。. ~ 400. ︾. [ " E ¥一町田]樹園間λ比 小 荘 厳 制. 床面から 5 0 ' " ' " " ' 1 0 0 c mの位置にて内蔵ポンプで、流 / m i nで空気を吸引・捕集し、ラドン壊生成核 量 1Q 種の α 放射線を計数する[1]。計数されたカウント 数から(1)を用いてラドン放射能濃度を求める。 カウント数 -BG ヌ x換算係数 (Bq/m3/cpm) 測定時間 =ラドン濃度 (Bq/m3) ・・・ ( 1 ) 8 G :試料を入れない時のカウント数 そ の 際 に PYLON 社 製 の 1 8.5Q容 チ ェ ン パ ー (PMT-TE L)及びポータブル放射線モニタ ( A B 5 ) を用いた。ラドンの変動を詳しく知るために測定場 所として原子炉施設・ R I棟・ 22号館においてそれ ぞれ 3箇所及び、屋外で 1箇所の合計 10箇所で測 定を行った。. MAX403(Bq/m') MIN 15.HBqlm ' ) AV.152(Bq/m'). 000n0 0o0 876543E1. 2. 測定方法. r 〆 ハ f rp. 4. まとめ (臼). シンチセノレ法による原子力研究所の施設におけ る空気中ラドン濃度は、場所により最高 5238q/m3 まで変動し、換気条件及び気象条件等に敏感に反応 すると思われる。ラドン濃度経時変動は朝のうちに 最大値を示し、夕方から夜にかけて最小値を示した。. (2007年). 図1R I棟加速器室におけるラドン濃度の変動 この図から、排気が止まると空気中ラドン濃度は 徐々に上がり、設備により排気が盛んに行われるこ とで空気中ラドン濃度が下がる傾向になることが わかる。通常平日においては、排気設備の稼動時間 は 7:0 0 ' " ' " " ' 1 7:00で、日曜日には終日換気されてい ないので空気中ラドン濃度が徐々に増加して飽和. 参考文献 PYLON簡易操作説明書ぺ N .1 .HIGHTECH, [ 1 ]PYLON:“ p p .3-5( 1989). -1 0 9.

(12) 付録 2. 鳥取・三朝温泉地域及び東大阪市における 2 2温度の変動 ピコラド法によるラドンー 2 0 4 1 4 6 0 7 0 小林祐貴 (原子力研究所・保健物理学研究室) 区. -unuzunuEUAuzunu 。d q d n, ‘ 。 , ‘ . , 4E. 1 . はじめに (局. E¥町田)樹礎入比小. 人が 1年間に受ける自然放射線による被ばくは世 界平均で約 2. 4 mSvと言われている。そのうち半分 が空気中のラドン及びトロンの崩壊生成核種などの 呼吸による内部被ばくと言われている。 [1]そこで、 以下「ラドン」とす 自然環境中におけるラドン・ 222( る)濃度の変動を東大阪市と鳥取県三朝温泉地域の 空気中および水中について、ピコラド法により測定 を行ったので、その結果を報告する。. 1月 3月 5月 7月 9月 1 1月 図 1 東大阪市における空気中ラドン温度変動. 2 . ピコラド法によるラドン湿度の劃定方法 パッカード社製の活性炭にラドンが吸着しやすい という特性をもっピコラド検出器を用いてラドンの 測定を実施した。検出器の蓋を開け、測定場所の 50 " '100cmに 24時間設置した後、液体シンチレータ溶 液 (INSTA-FLUOR PLUS溶液)を 1 0 m l添加し、水中 濃度はあらかじめパイアル瓶に液体シンチレータ溶 液 ( O P T I-FLUOR溶液)を 1 0 m l入れておき、採取し 0 m l添加し、それぞれ蓋を閉め約 1 5秒 た試料水を 1 間振とうし、 24時間後に液体シンチレーションスベ クトロメータ [Tri-Carb2 2 5 0 C A )( P a c k a r d社製) を用いて測定する。. 3 . 結果および考察 a )空気中ラドン温度 2007年に測定した東大阪市及び三朝温泉地域に おける空気中ラドン濃度の変動をそれぞれ図 1、図 2に示した。東大阪市における 1年間の平均ラドン 濃度は研究室で 6.0Bq/rri'、倉庫で 173.4Bq/ぱ、地上 13m( 屋外)で 3.2Bq/ぱとなった。三朝温泉地域にお いては、 1 民家で測定しているもので、平均値は屋 外で 13.1Bq/r r i ' 、 屋 内 1階で 50.2Bq/r r i ' 、 屋 内 2階で 40.7Bq/rri'、浴室で 67.6Bq/ぱとなり、三朝温泉地域 の空気中ラドン濃度は東大阪市に対して、屋内で約 7倍、屋外で約 4倍であった。 図 2によると、空気中ラドン濃度は浴室を除いて 5 " ' 8月が低く、最高 77Bq/ぱと夏は低く冬は高くな るという傾向を示した。また、三朝温泉における空 気中ラドン濃度は 2F、lF、浴室(地下)の順に濃 度が高くなり、温泉水中のラドンに影響しているこ とがわかる。 これらの値からラドン吸入による 1年間の実効線 .1 8 m S v、三朝温泉地 量を算出すると、東大阪市で O 域で1.28mSv となった。世界のラドン吸入による 1 年間の実効線量は平均で1.2mSvなので、三朝温泉地 域はほぼ同じ程度で、東大阪市は平均より低いと言 える。. 140 ~. 120. 鴫. 60. ミ100 量80 会 40. 、. I 1. 。. 20. 1月 3月 5月 7月 9月 1 1月 図2 三朝温泉地域における空気中ラドン濃度変動. b )水中ラドン湿度 2007 年に測定した三朝温泉の水中ラドン濃度の 平均値が 203.4Bq/Q,、三朝地域の水道水の平均値が 23.3Bq/ 阜であった。三朝温泉の水中ラドン濃度は三 朝温泉の水道水に対して、約 9倍を示した。. 4 . まとめ 三朝温泉における空気中ラドン濃度は 2F、 lF、 浴室(地下)の順に濃度が高くなっているが、この 民家は地下に温泉の浴室があり、温泉水より生成し たラドンガスの影響を受けているものだと考えられ る。また、夏は低く冬に高くなるという傾向は換気 が大きく影響していると考えられる。夏は暑さのた め扉や窓を開放する機会が多く、逆に冬は寒さのた め扉や窓を開放する機会が少なくなることから外気 の流入の多少により影響すると考えられる。 三朝温泉におけるラドン吸入による内部被ばく線 量評価は年間1.28mSvであった。 参考文献 [ 1 ]UnitedNationsScientificCommitteeonthe Effect of Atomic Radiation(UNSCEAR) 2000 Reports Sources and effects o f ionizing radiation, UnitedNations NewYork ( 2 0 0 0 ). 1 1 0一.

(13) 近畿大学原子力研究所年報. Vol .4 5( 2 0 0 8 ). A23. 生菌数モニターを用いた細胞の放射線照射 効果の評価に関する基礎研究 原子力研究所 0 4 1 4 3ー 064. 山本雅司. [目的 l 生菌数モニターを細胞の放射線照射効果の定量的評価に応用する準備のための検 討を行う。簡便で精度のよいオンライン放射線照射効果評価方法を開発することが、 この 研究の最終的な目標である。 M)の出力を時系列で記録するために GPIB インター I 方法} 生菌数モニター (ABER社 214 u a lB a s i c で作成し、以 フェースを介してデーターをパソコンに取り込むプログラムをVis. 下の手順で大腸菌を用いた模擬実験を行った。今回は、放射線を照射する代わりに、ゼオ ライトを利用した抗菌剤である「ミズカナイト」の作用を評価することとした。大腸菌(野 生株 AB115η を 37 " Cのインキュベータ内で LB 培地をもちいて 2日間、浮遊培養した。そ の際に、異なる量のミズカナイトを投入して培養終了後の大腸菌生細胞濃度(溶液の静電 容量)を生菌数モニターにより測定し、比較した。ひとつの条件に対して連続した多数回 の読み取りを行い、平均値とそのばらつき(標準偏差)を求めた。 LB 培地自身の静電容量の 影響は、別途測定して差し引し、た。. I 結果と考察〕. 図 1に、ミズカナイトの濃度を変化させた場合の、生菌数モニターの大腸. 菌生細胞濃度に関する指示値(相対値)を示す。各データ点のエラーパーは:tlσ(標準偏差) で表示しである。縦軸は生菌数モニターの出力静電容量変化 (p町を電圧単位(v)で、パソコン に取り込んで解析した結果であり、. 07Dec18再 評 価 値 イオン交換水 5 0 c c l ; こ大崎萄繕養渡 1 0cc を漬下したときの. その換算係数は 20pFNである。培. 0 . 2. 少している。このことは、ミズカナ イトが大腸菌の育成を阻害する効果 があることに対応しており、生菌数 モニターが大腸菌の生細胞濃度を適. 1 1•. 大闘のみの静電容量 (V)!. 0 . 1 9. 則。。. p 町から 0. 18 1V ( 3 . 6 2P 町に有意に減. M回 世 間 刊 開 花. により、静電容量値が 0. 189V ( 3 . 7 8. a. mg/cc から 2 mg/cc まで増やすこと. (﹀)坦帳鍍咽勧・$elh市川中指掴川矧. 養液中のミズカナイト濃度を O. 静電容量絹当竃圧の上昇値(稽地の彫響は釜し引いてある). 1 1 T. 争. •. 正に評価していることを示している o 以上の結果は、との評価方法が大腸. 0 . 1 7. o. 菌の放射線照射効果の定量的判定に. 0 . 5. 1 .5. 2. 2 . 5. ミズカナイト漫度 (mg/cc). も有効である可能性を示唆している。 図 1 ミズカナイトの濃度を変化させた場合の大腸菌濃度. 'EA Ei 唱. 'ai.

(14) 付録 2. 利尿薬による. A24. 18F-FDGの排池促進. 原子力研究所第 3研究室. 0 4 1 4 3 1 3 3 松永和子. PET診断は、放射性医薬品である 18F-FDG(フルオロデオキシグルコース)を体内に投与して. [目的]. 行う核医学検査である。診断終了後に体内に残存する 1 8 Fからの内部被曝は無用のものであるから、速 やかに体外に排世されれば被曝線量低減につながる。本研究では、ラットを用いた動物実験を行い、利 尿薬を用いて尿量を増加させることによって 18F-FDGの排植が促進するか否かについて検討した。. [方法] <材料〉茎監盈盈 :Wistar系クリーンラット、雄 ( 6週齢、 1実 験 群 5匹)、主昆茎:南蛮毛(生薬)、 ラシックス(アベンティス社製)、放射性医薬品:18F-FDG( 近畿大学病院にて調整されたもの) (手順〉①利尿薬の経口投与後すみやかに、 18F-FDG( 約 0.5MBq)を尾静脈から静注投与した。利尿. 0時間)、南蛮毛 2回 投 与 ( 0および 2時間)、ラシックス 1回 投 与 ( 0時 薬の投与は、南蛮毛 1回 投 与 ( 間)とし、投与量はヒトに対する用量の 1 0倍量とした。②放射線測定時以外は、ラットを代謝ケージに入 れ、尿・糞を別々に採取した。③ NaIシンチレーション検出器を用い、 18F-FDG投 与 後 O時聞から 5時 間まで 1時間ごとに放射線を測定し、体内残存量、尿中排世量を評価した。. 1 ) 図 1 の体内残留率の経時的変化では、各群で減少傾向に大きな違いは見られず、実効半 [結果] ( 減期はいずれも 100分強程度であった。 ( 2 )表 1に示すように、各群とも投与後 5時 間 ま で に 初 期 投 与 量 の 30%程度を尿中に排世した。また、投与数時間後でも尿中に相当量の 1 8 Fの排植が見られた。 [考察]狩野らは、グルコース類似物質として細胞に取り込まれた 18F-FDG は 本 来 の 糖 代 謝 を 受 け ず に細胞内に貯留するとし、ラットを用いた実験で 18F-FDG の 血 中 量 は 静 脈 投 与 わ ず か 5 分 後 に は. 13.2%となり、その後、 18F-FDG は細胞内から血中に徐々に放出され、そのほとんどは尿中に速やかに 排池されることを示した1)。これらのことより、利尿剤により尿量が増加しても 1 8 Fの排 t 世量が増加しなかっ たこと、投与数時間後経ても一定量の 1 8 F の尿中排世が見られたことが説明できる。これらの結果を被 曝低減の観点から考えると、身体各臓器にいったん蓄積した 1 8 Fは徐々にではあるが、血流に再び戻り、 尿として勝目光に蓄積する。したがって、. PET検査終了後、適宜水分補給を行い、頻回に排尿することは 文献1)狩野ら、核医学呈皇, 467・476( 19 9 9 ) .. 重要であると考えられる。. 1 .2. 表 1 投与後の各時間での 1 8 Fの 尿 中 排 世 量 時間 掛 0 . 8 掴. ( h r ). コントロール. 南蛮毛. ラシックス. 1回 投 与. 1回 投 与. 銀 0 . 6. 0・1. 3 . 9: t1 .2. 3 . 5: t1 .2. 7 . 6土1.4. 誰 0 . 4. 1・2. 11 .8: t2. 4. 8 . 6: t2 . 3. 5 . 1土1.3. 0 . 2. 2・3. 1 2 . 3: t2. 4. 9 . 1: t2 . 3. 6 . 7: t 1 .4. 3・5. 9 . 2: t1 .6. 7 . 5士1.5. 11 .1+2.7. 37.3: t3 . 9. 28.8土3 . 9. 30. 4 : t3 . 5. E. o. o. 2. 4. 6. 累積. 投 与 後 の 時 間 (hr). ( 0・5 ). 図 11 8 Fの 体 内 残 留 率 の 経 時 的 変 化. *数値は、初期投与量に対する割合(%)を表す。 'EA “ ヮ' EA.

(15) Vo l .4 5( 2 0 0 8 ). 近畿大学原子力研究所年報. RI-INESを用いた我が国の放射線事故の解析. A25. 原子力研究所第 3研究室。牛 1 ・ 4 3 ・ 1 3 1 南村桂太 [目的]. 国際原子力機関 (IAEA) 及び経済協力開発機構原子力機関 (OECD 府 FA) は原子力施設の事故・. 故障について国際原子力事象評価尺度(町ES:I n t e m a t i o n a lN u c l e a rE v e n tS回1e)を 1992年に策定した。そ の後、評価対象を放射線源及び輸送における事故に拡大したlNES評価に関する追加ガイダンスの試行を 2∞4 年に開始し、追加ガイダンス改訂版は 2 ( 胤年に合意されたにれは R I 別ES と呼ばれる)。これに伴. い、日本においても放射線障害防止法に係わる事故・故障等が RI ・ 別ESにより評価されることとなった。 本研究では、日本でこれまでに生じた放射線障害防止法関連の事故・故障を RI-lNES により評価し、事 故解析を行った。 [評価方法]. RI ・ 町ES ユーザーズ・マニュアルに基づき、放射糠障害防止法が施行された昭和 33年から. 平成 1 8年 1 0月までの法令報告対象事故例 1 4 8件について事故尺度の評価を行った。事故例の概要・情報は、 「放射性同位元素等事故例J (刊行:原子力安全技術センター)に基づいた。 以下に RI ・ 削ES の概要を記す。 RI ・ 削ESでは 3 つの基準「施設外への影響J 、「施設内への影響J 、「深層防. )、異常な事象(レベル 護の劣化J によりレベノレが評価される。レベル値は、評価対象外、尺度以下(レベル 0 1 ,2,3)、事故(レベル 4,5)と区分され、線量に基づく評価において、被ばく人数が 1 0人を超える場合はレベル ∞人を超える場合はレベルを 2加えることとなっており、レベルの最大値は原子力施設を対象とし を 1、1 た場合と同じレベル 7となる。所外への影響、所内への影響とともに、レベル 4すなわち事故とされるのは、 「早期死亡またはその可能性j となっており、「急性障害の発生またはその可能性」ではレベル 3 で異常な 事象とされる。深層防護の劣化では、線源の紛失、盗難又は輸送物の未回収、身元不明の線源及び輸送物の 発見が指標とされ、線棟、の放射能によりレベル値が定められる。 [結果・考察]. 表 1に解析した全 1 4 8件の評価結果を示す。これまでレベル 5 以上の事故は起きておら. ず、レベル 4 の事故が 4件あった。いずれも死亡事故ではなく、被ばく人数が多いためにレベルが上げられ たものである。このうち 3件が非破壊検査関係であり、S46,s 47および S54に発生した。これを教訓に装置 の構造の改善や教育訓練の励行など規制面の対応が取られ、以降のこの種の事故発生はなくなった。残る l 件は治療装置に関するもので( S 5 6 )、ダミー線源と本線源とを間違ったことによる被ばく事故であった。. 表 1 我が国における財槻源に係る事故例の R I 別ESによる評価結果. 評価対象外. 尺度以下 レベル O. 事故. 異常な事象 レρ く ノ レ1. レベル 2. レベル 3. レく ノ レ4. レベル 5以. f. 上. 24. 72. 3 2. 9. 7. 4. O. (数値は、事故・事象の件数を示す). - 1 1 3一.

(16) 付録 2. A22. エネルギー・環境問題に関する. ジオラマの設計・製作 原子力研究所第 1研究室 0 4一1-43ー 0 9 1 西道彩美 [目的] 近年のエネルギー消費の増加に伴うエネノレギ ー資源の確保やエネルギ一利用 による環境問題が顕在 化 している。この 問題の解決のためには国民一人ひとりがエネノレギーや環境問題について考える必要 がある 。本研究は、特に小・中学生を対象として、エネルギ ー と環境に関する現状や問題点を認識で きる教材としてのジオラマを設計製作することを目的とする 。 [方法] エネノレギーと環境の問題についてジオラマで提示するアイテムを決めるため、 過去 l 年余分の 日本 経済新聞と読売新聞からエネノレギーと環境に関する記事を 抽出・ 分析した。 また、大阪科学技術館に おいて平成 19 年 7 月 にリニューアルされたエネルギ一関連企業が展示しているジオラマやパネル等の 展示内容 ・表示手法の調査を行 った。ジオラマの設計にあたっては、縦 1 メー トノレ横l.3メートノレ高さ 30セ ンチメー トノレのス ペースの 中で各アイテムを置 くこととした 。 また、これら ジオラマの各アイテ ムに関する解説をパソ コンの 画面で示すこととした。 [結果 ・考察]. 1 ) 2 0 0 6年 8月か ら 2 0 0 7年 1 1 月までの新聞から 抽出した記事を、 エネルギーにつ いては化石エネル ギー、原子力、新エネノレギーの項目に分類し、 環 境 については圏内動向と 海外動向 に分類し記事の 概要を表形式にま とめた。エネルギー関連で、は、石炭、石 油 、 天然ガス、ウラン、バイオエネルギ ーなどの資源と、原子力、水力、火力、風力、太陽電池などの発電方法に関するものが、また環境 関連では、第 四次 IPCC報告や COP13 パリ会議の動向、 CO2 排出源として、火力発電所、工場、ビ ノレや住宅、自動車や飛行機に関する記事が掲載されていた。 2 )既設ジオラマ調査では、原子力発電所 などの模型ではボタンを 押す と各設備の位置をランプが示し、 それ に音声の解説が付属しているものが見られ、パネノレについては、化石エネノレギー資源の可採年 数、発電方法、地球温暖化のメカニズムなどがマ ンガを使って作成されていた。しかしながら、バ イオマスや自然エネルギーに関する説明や地球環境問題への 取組みに関するものは見られなかった。 3 )ジオラマのアイテムとして新聞記事に多く取り上げられていた各エネノレギー資源、各種発電方法、. 環境問題の現状 についてエネルギーと 環境問題 との関連付けも含め て、配置する こととした(図 1, 2 )。 各アイテムについては実物の約 1 11 0 0 0の大きさ とし 、押しボタ ンにより LED ランプ表示できるもの とし 、 また木材、発泡スチローノレを用いて軽量化を図ることとした。 パ ソコンによる 解説は 、パワ ーポイ ン トを用いて図 ・ 写真の他 、 新聞記事か らの最新情報としてエネノレギー資源の動向、第四次 I P CC 報告、主要国の CO2排出動向や削減目標なども示すこととした 。このジオラマは、通常原子力研究 所の原子力エネ ノ レギー学習室に展示するが、原子力展や様々なエネ ノ レギー ・環境 に関するイベ ン ト においても 利用 できるものと考える。. ・ a ., ・ ・. ホ ヨR. 5. m【・<<間"にffT. 居" の伺. <S. 開》. 農. ‘. zaルe-' a z. 石菖. 民凶・. ・ ・ 幽 . , の岡 巡 . . . ・の " ・ ・. . から ・の・ . ,.・ 周( ・ .の ・ . , 1 , .専の・λ~. . .. λE鍾 少》. A. の・ 事 園 闘の~.^ ' . a ・・幽 ・ 先 入 .諸国. λ食. 川. 0. 旦呈 旦旦旦且」 旦 旦旦! . ! ! l .. 図2 . ジオラマ 配置概念図. 図 l ジオラマアイテムの検討. -1 14-.

(17) Vol .4 5( 2 0 0 8 ). A29. 近畿大学原子力研究所年報. 人工ゼオライトの抗菌効果 および放射線照射による増殖抑制 生命倫理学研究室 0 4 1 4 3 1 3 4 岡本悠里. [目的1抗菌剤として重金属イオンは極めて強い殺菌力を持っているが、重金属は人間の細胞にも損傷 を与えるなどの有害な面が多い。その中でも人聞や動物細胞には有害ではなく、微生物や大腸菌に対し て損傷を与え、殺菌性が有効とされるものとして、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオンなどがある。これ らのイオンの特性を生かし、無機系抗菌剤として市販されている人工ゼオライトの抗菌力の検証を行い、 その抗菌のメカニズムを解明することを目的とした。. [方法] <材料>抗菌剤:亜鉛系抗菌剤(ミズカナイト)、銀系抗菌剤(ゼオミック) 大腸菌:AB1157 (野生株)、 KY1056 (組み換え修復能欠損株)、 KY1836 (除去修復能欠損株)、 抗Am p i c i l l i n大腸菌(修復能は野生株と同じ). 試薬:O . 4 % A m p i c i l l i n. 培 地 :LB寒天培地、人工ゼオライト含有または塗布寒天培地. ( O. 4 %Ampic 迎1 n含有). <手順>(1)ゼオライトの抗菌作用のターゲット:0.1% 人工ゼオライト(ミズカナイト、ゼオミック). LB培地に DNA修復能の異なる大腸菌 (AB1157、KY1056、KY1836) を塗布して培養 し、コロニー数と大きさの観察を行った。包) X線照射による増殖抑制の活性化:O. 4 % A m p i c i l l i n 含有 LB培地に人工ゼオライトを塗布し、培地に X線 (140k , Y 4m A , 50, 100 , 500Gy) を照射 した後、抗Am p i c i l l i n大腸菌を塗布して培養し、コロニー数と大きさの観察を行った。 [結果と考察]表 1より、大腸菌の DNA修復能に関わらず生存率に大きな違いはないことから、 DNA 含有. 損傷がゼオライトの抗菌作用のターゲットではないことが推測できた。ゼオライトの存在によってどの 大腸菌株にも生存率の低下は見られたが、形成されたコロニーの大きさには、ゼオライトによる有意差 が認められなかった。. 5 0 0 G y ) 図 1より、 100Gy以上の線量で X 線照射による大腸菌の増殖抑制が確認でき、線量を増加 ( させると増殖抑制効果は増大した。無機系抗菌剤の抗菌メカニズムとして、大きく①金属イオンの作用 と②ラジカルによる作用の 2つが提唱されている。後者は、ゼオライトは多孔性であり、そこにラジカ ルがトラップされることにより生じると考えられており、今回の実験で見られた線量の増加による抗菌 力の増大は、このことを裏付けるものと考えられる。 1 . 2. 表 1:大踊薗の生存率(%). 1 8 7 A81 ミズカナイト. KY1836. . 7 0 z 0 . 4 2 . 4士1.0 0. ーー由.回目『ミ Xカナイト. ......・ぜオミッヲ. KY1056. o. 冊 0 . 8. J I :0.6. 剥. 0 . 4. 0. 2. ゼオミック. 。 。. 4 . 7 z 3 . 2 6 63.7z1 .6 5 4 . 8: : t3 . 7. 200. 400. 600. 線量(Gy). 図 1 放射線照射による大腸菌の生存率の変化. 'aA. t u.

(18) 付録 2. A12. D N A二重鎖切断に おける X R C C 4分子による 修復の有無とリン酸化の働き 生体機能研究室 0 3-1 4 3 0 6 8 青沼. 智一郎. [目的] DNA二重 鎖 切 断 ( DSB:D ouble S t r andBrake) の非相同末端結合修復において、 DNA -PK が関与するのと同時に、いくつかの分子が複合的に働くことが近年解明されてきている。本研究では、 その分子の 1つである XRCC4蛋白に着目し、近畿大学原子炉の中性子線で白血病マウス 培養細胞を照 射し、 DSBの修復機構を検討した。また、 DSBの修復に関与する XRCC4蛋白の部位、 XRCC4蛋白の リン酸化の役割に つ いても検討を加えた。. [方法] く材料 >マ ウス培養細胞 :MlO細胞に以下の遺伝子を導入した 4 種類の細胞を用いた。 ①. Ml O ・ CMV(コント ロールベクタ ( pCMVl O ・ 3FLAG))、②M l O ・X 4( 正常 XRCC4cDNA)、③ Ml O ・ SlA(リ ン酸化部位 SlA を変異させ た XRCC4cDNA)、④ Ml O ・ S2, 3A (リン酸化部位 S2, 3A を変異させた. XRCC4c DNA)。監査遡:①NU7026(DNApK ) 、 ② wortmannin < A TM, DNAPK, PI3 K )、③ DMSO(コ ン トロールとして) <手 ) 1 慎 > 茎墜よ:近大炉(1W)で細胞を室温にて 2, 4, 6, 8時間照射した。照射後、 0.16%アガロースを含. む RPMI培地に播種し、 1 0日間培養後コロニー数を計数し、生存率 ( S . F . )を求めた。また、電気泳動後、. westernb l o t t i n gし 、 XRCC4のクロマチンへの結合を 見た。室 監g :M10・ CMVと MlOX 4を原子炉 .F. を求め、 w esternb l o t t i ngした。 で 4時間照射後、阻害剤を加え 、実験 1と同様に S O ・ CMVに比べ MlO・ S2.3Aが低く、 MlO・ Sl A は同程度で、あ った。こ れ [ 結果と考察] (1)生存率は 、Ml は 、 XRCC4蛋白のリン酸化部位が S2, 3Aに存在することを示している 。包)図 1より、 DN A -PKの阻. 4が 害剤である NU7026と wortmanninを加えた場合、生存率の低下が顕著であった。これは、 XRCC DN Aの DSBに結合するためには DNA -PKが必須であることを示している。 ( 3 )図 2の wes t e r nbl o t t ing の結果である。 Fr a c t i o nI Vにおいて照射群の位 置が若干ずれており、 リン酸化 の影響を示唆し ている。. 0. 35. トイ・. E. D 附 O NU7026. ロwortmanni n. 皿. 0. 25 0. 2. F r a c t i on. 孔f. 圃 . 圃 . -圃 .. 0. 1 5 0 .1. 。. *各 F r a c t i o nとも、左から①照射 MlOCMV、. 0. 05. 0・ X4、③照射 MlO・ X4 ②非照射 M1 M10 一CMV ( XRCC4なし). M10-X4 (XRCC4あり). 図 1 阻害剤 による生存率の違い. - 1 1 6一. 図 2 :XRCC4のク ロマチンへの結合.

(19) Vol .4 5( 2 0 0 8 ). 近畿大学原子力研究所年報. 修士論文. 岩井一朗. 原子炉施設周辺における空間情報システムの構築. 1 1 7.

(20) 付録 2. 原子力施設周辺における空間情報システムの構築 C o n s t r u c t i o no fs p a t i a li n f o r m a t i o ns y s t e ma r o u n dn u c l e a rf a c i l i t i e s. 0 63 3 3 4 0 4 3 1 岩 井 一 朗 ( 放 射 線 計 測 学 研 究 室) ・. 配信する部分。. 1.はじ めに 緊急時の原子力防災対策だけ でなく 平常時 においても、 一般公衆が正確 な情報 を取得し、 それに応じた迅速な行動をとることは非常に. T技 重要 である 。それを可能にするために I. イン ユ タ ーネット. 術の応用が考えられる 。 本研究では、平常時の気象や放射線量のよ うな原子力施設周辺の環境情報 を提供するこ とと、 事故時に原子力施設 から大気中に放出 された放射性物質の量等の「放出源情報」 、「気 象情報」および「地形情報」 から 周辺の放射 線 量 を予測すること を 目的 としている 。 さら に、予測 された放射線量は位置情報を保持し ているため、空 間情報と して効率的に管理す. F ig . 1S y s t em c o n f i g u r a t i on. ることができる 。 そのような空間情報 を地図 上に表示すれば、一般公衆がより視覚的に理 解しやすい。 そこで、 GIS( 地理情報 システム)を応用し、 地図と ともに原子力施設周辺 の様々な情報を リアルタイムに 配信する Web アプリケーシ ョンを構築する 。. 2. 内容 今 回構築 したシステムは F i g . lに示される ように、大きく次の 4つの部分から 構 成 され る 。 ( 1 )気象情報 とモニタリングポストで測定さ れた環境放射線量を、イ ンタ ーネ ッ ト経 由で取得する部分 。 ( 2 ) 事故時に原子力施設 から取得される放出. 源情報 と、気象情報、地形情報から 50krn 四方の予測線量を計算す る部分。. ( 3 ) PCからシステムにアクセスした場合、環 境情報 と、予測結果とし て得 られた放射 線量分布 を 、 視覚的に理解 しやすいよう に地図 と共に表示、配信す る部分。 ( 4 ) 携 帯電話 からシステムにアクセスした場. 合、ユーザの 現在地における予測線量を. 2 . 1 イ ン タ ー ネ ッ ト か ら の 情報 取 得 風向、風速、雨量等の「気象情報」は、 Weather Hac k s [] lという Web サービスから. RSS を用い てリアルタイム (1時間毎)に取得 する。 WeatherHacksとは、 l i v e d o o r社 のサ ービスでアメダスのデータを配信している。 モニタリ ングポストで測定された環境放射 線 量は、放射線情報サ イトの HTMLペ ー ジ を読み込みパタ ー ンマッチングという手法で リアルタ イム ( 1時間毎)に取得 している 。 パタ ー ンマッチングとは、データを検索す る場合に、特定 のパタ ー ンが 出現するかどう か、またどこに 出現す るかを 特定する手法の ことである 。モニタリ ング ポストの値は、必 ず「数値+単位 J となっている 。. 2. 2 予 測 線 量 の 計 算 ESS コード [2] 線 量の予測計算には、 EXPR を用いる 。 EXPRESSコード とは 、日本原子 力研究所(現.日本原子力研究開発機構)が開 発し exp res s -1 (3 次元風速場計算コード)と. ex press2( 濃度・被ばく線量計算コード)から. 1 18 -.

(21) Vol .4 5( 20 08 ). 近畿大学原子力研究所年報. 構成される 。原子力施設の事故等により、放. ら位置情報(座標値)を 、本システムへ送信す. 射性物質が大気 中に放出された場合、その粒 子は地形、風向 ・風速、雨量に影響され拡散. る。 その後、システムが予測線量をユーザへ 配信するとし、 う流れになる。. してし、く 。 EXPRESSコードは 、それらを考 慮して、周辺の放射線量を計算する 。 各種情報の取得後、 express-l が 3次元風 2が濃度・ 速場を計算し、そ の後に express-. 被ばく線量を計算する 。 2. 3 P Cで の シ ス テ ム 動 作 PCでのシステム使用の場合、予測線量は、 Fig. 2に示されるように、 地図上 で 500[m]x 500[m]メ ッシ ュに 7段階の色を つけて 表示 さ. れる 。その地図には Googl eMapsA P I [ 3 1を用 いている 。 また、 システ ムの表示と一部の処 a x [ 4 1としづ 技術を応用 している。これ 理 に Aj. F i g . 3Environmen t a ldosesa f t e rr e a c t or. により、ユーザにスムーズな操作環境を提供. a c ci dentd is p layedonc e l lphone. している 。 Ajax とは 、JavaScriptの HTTP 通信機能を使 って、ユーザ、の操作や画面描画. 3. 結果 ・考察. などと並行してサ ーバと非同期に通信を行 な う技術である 。 、 . . . u‘ .. 診 畿革、0 ・:$i ; t ! " J 句、, ミ ! J. ド. . , ' l I ! l‘ . " , .. ぷ且". rιι~ :-' r 町}叫…. .. ~;.;・. 醤ヨ竺Z 竺」 届 町. m. 1~問 b:註主 守翁防?輩E. 町. ・ , . ・ ・. 亡~空白. ! t. 内網・喝1 ' ; 1 1. ¥ J I < . '. 同. 領"匁~ .. .. ' I 't ' i '同. 様. 、四割慢. T タ'匂. ( . r .. :ð ,~偲 ' ; ' ,. J・ z理k~. み . 、 、. . ' ; ; , . .. 子示 司. ! 鴻由記. " ' I f ; ! t 1. 用 組1 民 主主担!. 戸 ,ρ. 4 尋できるシステムとなった。. I' . ,. ふらよ官. < ; ' x. せ?ヤ主主竺 竺 土竺竺ア?と主婦 ゴ竺竺三一 一 一 一 一 一 一. ために Ajaxを用いた。 PCでは 、GISを応用し地図 と共に環境放射 線情報を表示したこ とによ り、情報を視覚的、. こでも容易に、現在地における予測線量 を取. 人 j . l{I:.;. k. r~~. Se r v l e tを取り入れ、情報 を保 構築される JSP/ 存するデータ ベースとし ては MySQL を使用 した。また、 HTML上の表示を効率的にする. 直感的 に理解できた。 さらに、 携帯電話から の利用 も可能 としたことにより 、い つでもど. 健4. ‘ ヨ , . ," :1. 本システム の基盤技術は、 Java言語により. しかし 、携帯電話への情報配信 はテキ ス ト ‘ 可. ー. 略''ól. r•. 土旦旦里主主主j. 帥・~ .・‘駒 子市川. での 表示のみであ り 、 今後の 改良点 と考え ら. ‘ 島 ・ 刷・ e。. れる 。. Fig2.Environmentaldosesa f t e rr e a c t o r a c c i d e n tdisplayedonPC. 参 考 文献. [ 1 ]W e a t h e rH a c k s:. 2. 4 携 帯 電 話 で の シ ス テ ム 動 作. h t t p: /w e a t h e. r i l v e d o o. rc omJwe a t he r _h a c k s /. 携帯電話 でのシステム使 用 の場合、 Fig. 3. [ 2 ]茅 里子政道. ・林隆・石川裕彦 ・横川三津夫. 小型計. に示されるように、ユーザは現在地における. 算機への導入を想定した実時間大気拡散 ・被曝評価数値. 予測線量 を取得することができる 。これには、. 1990. 10 ) 計算コードの開発 (. 携帯会社の GPS 技術を応用 している。使用 手順と して、まずユーザ、が GPS 携帯電話か. [ 3]G o o gl eMapsAPI: h 口p : l / c o d e . g o o gl e . c omJa p i s / m a p s / [ 4 ]A j a x :h t t p :/ / www.xu. lf r / 巴n x m lぇj a x .h t ml. -1 19 -.

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参照

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