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沖縄大学における学生のコンピュータの利用状況2004年度版: 沖縄地域学リポジトリ

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Title

沖縄大学における学生のコンピュータの利用状況2004年

度版

Author(s)

八幡, 幸司

Citation

沖縄大学マルチメディア教育研究センター紀要 = The

Bulletin of Multimedia Education and Research Center,

University of Okinawa(4): 47-55

Issue Date

2004-03-31

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/6383

(2)

沖縄大学における学生のコンピュータの利用状況

2004年度版

八 幡幸司 沖縄大学 マルチメデ ィア教育研 究 セ ンター 概 要 本稿で は、沖縄大学 における学生の コンピュータ利用状況 について調査 し、報告す る。今回は、 コン ピュータ室の コンピュータ利用状況 と、電子 メールの利用状況 について調査 を行なった。

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(3)

-47-P

1〆はじめに

急速に進展する情報化社会に向けて、情報リテラシの習得が必要とされている。沖縄大学(以

下、本学とする)では、すべての学科で「コンピュータ入門I」の講義を必修科目として位置づ

けている。その理由は、l年次の早い段階から情報活用能力を身につけ、大学生活の中で生か して欲しいからである。 入学と同時にコンピュータ・アカウントが発行され、すべての学生はコンピュータ室のコン ピュータを自由に利用することができる。また、それと同時に全員にメール・アドレスが与え

られ、学内はもちろん世界中の人々と情報の交換をすることが可能となる。コンピュータの利

用は情報関連講義のみならず、多くの講義で資料収集やレポート提出等で活用されている。

また本学では、2001年10月26日に「エコキヤンパス宣言」[1]を行い、2002年5月17日に

ISO14001(環境マネジメントシステム)を取得している。その中で環境負荷低減の取り組みとし

て、プリンタやコピー機での印刷用紙節減があげられていろ。これまでは、コンピュータを利 用してレポート作成し、それを印刷して提出するという形が中心であったが、これからは紙を

消費せずに、メールやWebを利用して提出するという形が増えていくと予想される。また、大

学から学生への連絡等もこれまでの、物理的な掲示や郵便だけでなく、ネットワークを利用し た学生サービスが増加していくであろう。 本稿では、学生のコンピュータ利用状況の実体、またネットワークを利用した学生サービス の実現に向けて、コンピュータ室利用状況の調査を行った。調査の方法としては、本学のコン ピュータ室の利用状況、電子メール利用状況を調査、報告する。

z沖縄大学のコンピュータ環境の概要

沖縄大学のコンピュータ室は4教室あり、それぞれ41台(講師用コンピュータ1台を含む)の

コンピュータが設置されている。コンピュータ室はコンピュータ入門1,11等の`情報関連科目講

義で使用される。また講義で使用されない時間帯には、自習室として自由に使用することがで きる。通常、午前9時から午後10時40分まで利用可能であり、土曜曰はもちろんのこと、二 部の講義の終了後も余裕をもって活用することができる。 コンピュータ室のオペレーティング・システムには、Windows2000Professionalを採用し、

MicrosoftOflice2000、Photoshop、Illustrator、Al-Mail等がすべての端末で利用可能である。

ファイル共有にはSamba(オペレーティング・システムはFifeeBSD521-RELEASE)を採用し、

どの教室のコンピュータを利用しても、同じ環境を利用できろ。認証に関しては、LDAP[2]を

利用することにより、Windowsログオン、メールの受信、ファイルサーバへアクセス等が同じ パスワードで行うことが可能となっている。メールの受信は学内のコンピュータからのみ可能

であり、学外のコンピュータで大学のメールを受信したい場合には、「メール転送サービス」[3]

を利用することにより、受信可能である。 一般に利用できるコンピュータ室とは別にマルチメディアゼミ室がある。マルチメディア室 には、12台のPowerMacG3が設置されており、主にコンピュータ入門11でのマルチメデイ -48-

(4)

ア・コンテンツ制作に活用されている。

3ネットワーク・システム利用記録

沖繩大学マルチメディア教育研究センター(以下OMERC)では、ネットワーク・システムが

適正に運用され、また利用されることを目的として、利用履歴(ログ)を記録し、保存している。

この履歴は、ネットワーク・システム運営のために欠かすことのできないものである。

現在、OMERCは、以下の利用履歴を記録、保存していろ。

・OMERC管轄コンピュータへのログオン/ログオフ

・電子メール送受信の接続記録 ・ウエブサイト閲覧の接続記録

これらは、通信の接続記録であり、通信の内容に関しては記録していない。また、OMERCは、

「個人情報保護」の観点から、利用履歴を以下のポリシーにて運用している。

・利用履歴の記録は、一定期間保持され、その後速やかに削除される

。利用者の利用履歴は、利用者本人の同意無しに調査しない

・利用履歴の記録は、利用統計作成に使用され、この場合個人'盾報を含めない

・利用者のメール等、非公開のファイルの内容は、本人の同意無しに調査しない

但し、利用者の行為が利用規程等[41に違反する疑いのある場合には、緊急に以下の処置を実

行する場合がある。 ・利用者の履歴記録を調査 ・利用者のファイルの内容を調査 ・利用者のアカウント停止

この場合にも、利用者本人に緊急処置を行なうことを通知し、調査結果についても報告を行

なう。 -49-

(5)

4調査方法

学生のコンピュータ利用状況を正確に調査するためには、学生全員に対して個別調査を実施 する必要がある。本稿では、ネットワーク・システム利用履歴から学生のコンピュータ利用状 況を調査することにした。また電子メールの利用状況を調査するために、メール・サーバへの アクセス記録を利用した。調査期間は2003年4月1日から2004年2月6曰までとした。利用 履歴の取り扱いについては、先の述べたポリシーに基づき処理されていろ。 利用状況の評価項目としては、以下を考える。 。l曰あたりの利用者数 ・学年毎の利用者数の比較 ・時間帯毎の利用者数の比較 図1は、入学年度別の1日あたりのコンピュータ室利用者数を表わしたグラフである。1週 間の平均利用者数をその週の1曰あたりの利用者数として作成した。 図2は、入学年度別の1日あたりの電子メール利用者数を表わしたグラフである。1週間の 平均利用者数をその週の1日あたりの利用者数として作成した。 図3は、コンピュータ室利用状況と電子メール利用状況を同じグラフに表わしたものである。 1週間の平均を利用者数をその週の1日あたりの利用者数として作成した。

表lは、学科/入学年度によるコンピュータ室の利用率である。調査期間内にコンピュータ室

を1回以上利用した利用者の割合を示している。

表2は、学科/入学年度による電子メールの利用率である。調査期間内に電子メールを1回以

上受信した利用者の割合を示している。

表1:学科/入学年度別によるコンピュータ室の利用率

)00士

41コンピュータ室利用状況について

図1より、全体を4つの期間に分けることができる。 第1期4月から9月の期間 第2期10月から11月上旬の期間、後期開始から大学祭期間までに相当 -50- 2003年度入学 2002年度入学 2001年度入学 2000年度入学 法経学科 98% 64% 53% 54% 国際コミュニケーション学科 100% 69% 62% 53% 福祉文化学科 95% 56% 62% 45%

(6)

1日あたりの利用者数 - - 1、)I、) ●U7●U7 ●・・● 四m。 、。 。 2003.3.31 2003.47 2003.414 2003.421 2003.4.2s 2003.5.5 2003.5.12 2003.5.19 2003.5.26 2003.62 2003.6.9 2003.6.16 2003.623 2003.6.30 2003.7.ア 20037.14 20037.21 2003.72s 2003.8.4 2003.8.11 2003.81s 2003.825 2003.9.1 2003.9.8 2003.9.15 2003.9.22 2003.9.29 2003.106 2003.10.13 2003.1020 2003.1027 2003.11.3 2003.11.10 2003.11.1ア 2003.11.24 2003.12.1 2003.128 2003.12.15 2003.1222 2003.12.29 2004.1.5 20041.12 20041.19 20041.26 200422 uy尻ulb脚竺副鮒酵(シ柾何岡聖) 口立

図1:コンピュータ室利用状況(入学年度別)

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図2:電子メール利用状況(入学年度別)

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(9)

表2:学科/入学年度別による電子メールの利用率

第3期11月中旬から12月の期間 第4期1月から2月上旬の期間で、後期後半に相当

第1期は、最も利用者数が多い時期であり、特に新入生(2003年度入学)の利用が顕著であ

る。これは、新入生の必須科目であるコンピュータ入門Iが前期に開講されているからである。 新入生が1曰150名前後の利用者に対して、他の学年は、1曰あたり50名前後の利用者である。 8月の2週目は夏期休暇期間のためコンピュータ室が閉館しており、利用者がOとなっている。 この期間は、全体的に利用者数が激減している。 第2期、第3期、第4期とも、ほぼ同じ傾向の利用者数である。この期間でも新入生の利用 が一番多いが、第1期と比較して利用者数が減っているのがわかる。これは、後期の開講され ろ'情報関連科目の開講数が前期と比較し少ないからである。つまり、コンピュータ室利用頻度 はIこ講義開講数と関係があるのがわかる。

表1:学科/入学年度によるコンピュータ室の利用率によると、新入生(2003入学入学)の利用

率は、ほぼ100%である。これは、必修科目であるコンピュータ入門Iを受講しているからであ る。100%でないのは履修免除ざさている編入生を含むからである。2年次以上になると、利用 率が明らかに低くなるのがわかる。また、この統計結果は、調査期間内で1回以上利用という 条件なので、習慣的にコンピュータ室を利用する学生は、著しく少ないことがわかる。また、 今回の調査で約半数の学生が、1年間コンピュータ室を利用していないこともわかる。

42メール利用状況について

図2より、図1と同様に4つの期間に分類することができる。また2つのグラフを比較する とほぼ同じ傾向があると判断することができる。しかし大きく異なるのは、電子メールの利用 者数が、コンピュータ室利用者数の約半分程度である。

表2:学科/入学年度による電子メールの利用率より、コンピュータ室利用状況と同様、新入生

(2003年度入学)は、ほぼ100%の利用率に対して、2年次以上は、50%を下回る結果となって

いる。 図3はコンピュータ室利用とメール利用状況を比較したグラフである。このグラフから、コ ンピュータ室を利用している利用者でも、半数近くがメールを利用していないことがわかる。 -54- 2003年,度入学 2002年度入学 2001年度入学 2000年度入学 法経学科 91% 53% 37% 42% 国際コミュニケーション学科 94% 59% 48% 39% 福祉文化学科 90% 39% 50% 28%

(10)

コンピュータ室の利用状況から、本学では2年次以上でコンピュータ利用率が低く、特に電

子メールは利用されていないことがわかった。

5まとめ

本稿では、沖繩大学における学生のコンピュータの利用状況について報告を行なった。利用状

況、ネットワーク・システムの利用記録に基づき調査を行ない、本学において学生のコンピュー

タ利用の状況の実態について、確認することができた。現在の利用形態としては講義時間が中

心である。またにコンピュータ室を利用しているが、メールを利用していないユーザが多いと

いうことを認識した。ネットワークを利用した学生サービスを行なうにあたって、学生がコン

ピュータを利用する(できる)環境作りを行なう必要がある。

6今後の課題

本稿の調査をするにあたって、ネットワーク・システムの利用記録の統計処理は、手動で行

なった。今後、RRDtool[5]等のツールを利用し、最新の統計情報を常時提供できるようなシス

テム作りが必要となる。

また、ネットワーク・システム利用記録を適切に運用するために、正式な情報セキュリティ・

ポリシを整備していく必要がある。今後「大学における情報セキュリティポリシの考え方」[6]

に基づき草案を作成する予定である。

現在の大学側から学生向けに提供しているウェブ6コンテンツの内容が、学生のニーズを満

していないことは、コンピュータ利用率の低迷の原因の1つに挙げられるだろう。また、`情報

関連科目以外の講義でのコンピュータ利用を積極的に推進していく必要がある。

参考文献

[1]沖繩大学環境管理事務局,http://www・okinawa-u・ac・jp/ems/indexhtml

[2]OpenLDAP,http://www・openldaporg/

[3]メール転送について,http://www・okinawa-u・ac・jp/merc/forward-toplltml

[4]沖繩大学情報ネットワーク・システム規程,http://www・olKinawa-u・aojp/merc/

regulationshtml

[5]RRDtool,http://people・eeethz・ch/~oetiker/webtools/rrdtool/

[61大学における情報セキユリティポワーの考え方,大学の情報セキュリティポリシーに関す

る研究会,http://wwwkudpckyoto-u・ac.』p/Security/tosin2001・lltml

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