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別紙標準様式(第7条関係)
会 議 録
会 議 の 名 称 平成 30 年度第1回枚方市文化財保護審議会 開 催 日 時 平成 30 年8月2日(木) 14 時 00 分から 15 時 40 分まで 開 催 場 所 輝きプラザ3階 教育委員会室 出 席 者 保護審議会委員:奥田委員、柏木委員、田委員、川畑委員、高田 委員、菱田委員、藤岡委員、松永委員 欠 席 者 なし 案 件 名 案件(1)会長・副会長の選任 (2)審議会の運営について (3)枚方市登録文化財の候補について 報告(1)大阪府北部地震の被害について (2)旧田中家鋳物用具と製品一式(市指定文化財)のうち 新式甑炉の現状変更について (3)尊延寺木造地蔵菩薩立像(市指定文化財)の修理に ついて (4)国登録有形文化財(建造物)の候補について (5)特別史跡百済寺跡再整備事業について 提 出 さ れ た 資 料 等 の 名 称 1.枚方市文化財保護審議会委員名簿 2.枚方市文化財保護条例(抜粋)・枚方市文化財保護条例施行規 則(抜粋) 3.枚方市審議会等の会議の公開等に関する規程・枚方市情報公 開条例(抜粋)・枚方市文化財保護審議会の傍聴に関する取り 扱い要領(案) 4.枚方市登録文化財台帳・石燈籠写真・位置図・『枚方市史第九 巻』(抜粋)・『見聞覚知記』(抜粋)・『枚方市史第三巻』(抜粋)・ 枚方市登録文化財に関する要綱 5.大阪府北部地震の被害について 6.旧田中家鋳物用具と製品一式(市指定文化財)のうち新式甑 炉の現状変更について 7.尊延寺木造地蔵菩薩立像(市指定文化財)の修理について 8-1.国登録有形文化財(建造物)の登録について 8-2.松宮家住宅建築調査報告書 9.特別史跡百済寺跡再整備事業について 枚方市ホームページ掲載 会議録(部分公表)2 決 定 事 項 案件(1)会長は奥田委員に、副会長は田委員に決定した。 (2)一部案件については、事務局案のとおり非公開とした。 (3)事務局案どおり登録とした。 報告(1)から(5)について報告を受けた。 会議の公開、非公開の別 及 び 非 公 開 の 理 由 一部非公開。枚方市情報公開条例第5条第1号及び第6号に規定 する非公開情報が含まれる事項について審議・調査を行うため。 会議録の公表、非公表 の別及び非公表の理由 一部非公表。枚方市情報公開条例第5条第1号及び第6号に規定 する非公開情報が含まれる事項について審議・調査を行うため。 傍 聴 者 の 数 0人 所 管 部 署 ( 事 務 局 ) 教育委員会 社会教育部 文化財課
3 審 議 内 容 事 務 局: まず、本日の委員の出席状況ならびに事務局の出席状況の報告をいたします。 本日の委員の出席状況は、8名全員ご出席です。過半数の出席がございますの で、会議が成立していることを報告いたします。 続きまして、第13 期から新たに委嘱をさせていただいた3名の委員をご紹介い たします。 考古担当として、京都府立大学 菱田哲郎副学長にご就任いただきました。菱 田委員は昨年度まで公益財団法人枚方市文化財研究調査会の理事を務めておら れ、枚方市内の遺跡についても大変お詳しく、また、市民を対象とした歴史講座 などでご講演いただくなど、市の文化財啓発事業にも参画いただいております。 埋蔵文化財の発掘調査や史跡整備等についてご助言をいただきたいと考えており ます。菱田委員、どうぞよろしくお願いいたします。 菱 田 委 員: よろしくお願いします。 事 務 局: 次に、仏教美術担当として、大阪大学大学院 文学研究科 藤岡穣教授にご就 任いただきました。藤岡委員は仏教美術の専門家として、自治体の文化財保護審 議会委員や自治体史編纂委員としてのご経験も豊富で、枚方市内の仏像等につい ての調査や保存についてご助言いただきたいと考えております。藤岡委員、どう ぞよろしくお願いいたします。 藤 岡 委 員: 藤岡と申します。どうぞよろしくお願いいたします。枚方に住みましてもう45 年になります。地元でございますので何かお役に立てればと思っております、よ ろしくお願いします。 事 務 局: 続きまして、典籍・古文書担当として、大阪大学 社学共創本部 松永和浩准 教授にご就任いただきました。松永委員は、枚方市有形文化財に指定しておりま す三浦蘭阪関係資料の文書調査にもご参加いただいており、市内の古文書の調査 や保存についてご助言をいただきたいと考えております。松永委員、どうぞよろ しくお願いいたします。 松 永 委 員: 松永です。よろしくお願いいたします。名簿の方ですが、表記が大阪大学社学 共創本部となっていますが、正確には社学共創本部の前に共創機構というものが
4 入ります。共に創造すると書いて共創機構というところですが、皆さんと表記を 合わせるならば大阪大学共創機構社学共創本部となります。大阪大学共創機構社 学共創本部は、社会との連携、社学連携の活動を基本としております。ただ、私 の業務は適塾記念センターの兼任となっておりまして、北浜に所在する適塾の建 物と適塾関連史料の維持・調査をしております。何卒よろしくお願いします。 事 務 局: どうもありがとうございます。委員の皆様の委嘱状につきましては、略儀で大 変申し訳ございませんが、机の上に置かせていただいております。ご了承くださ いますようお願いいたします。 案件(1)会長、副会長の選任 事 務 局: それでは、ただ今から案件のご審議をお願いします。まず、「案件(1)の会長、 副会長の選任」についてでございます。案件(1)の資料をご覧ください。 本審議会には、網掛け部分の枚方市文化財保護条例施行規則の第18 条にありま すとおり、委員の互選により、会長、副会長を置くことになっております。 まず、はじめに会長を互選していただきたいと思いますが、会長の選任につき まして、ご推薦やご意見等ございませんでしょうか。 川 畑 委 員: 事務局案は。 事 務 局: 事務局案といたしまして、奥田委員にお願いしてはどうかと考えておりますが、 いかがでしょうか。皆さまよろしいでしょうか。 (意見なし) 事 務 局: それでは、皆さまご異議ないようでございますので、事務局案のとおり、会長 には奥田 尚委員を選任していただくこととなりました。 (奥田委員に議長を引き継ぎ) 奥 田 会 長: それでは、次第にもとづいて進行させていただきます。 引き続いて、案件(1)の副会長の選任について、皆さまいかがでしょうか。 ご意見ありませんか。事務局の方から提案はありますか。 事 務 局: はい、副会長は、田委員にお願いしてはどうかと考えております。 奥 田 会 長: 事務局から提案がありましたが、皆さま方いかがでしょうか。よろしいですか。 それでは、田委員よろしくお願いします。
5 田 副 会 長: よろしくお願いします。 奥 田 会 長: 推薦により、13 期の枚方市文化財保護審議会の会長に就任いたしました。皆様 これからもお力添えいただきますよう、よろしくお願いします。 田 副 会 長: 私は建造物が専門ですが、枚方は古代からの歴史のある文化財が多くあり、皆 様のお力をお借りするかと思います。これからもよろしくお願いいたします。 案件(2)審議会の運営について 奥 田 会 長: 次からの審議については着座にて進めますので、よろしくお願いします。(1) の案件が終わりましたので、次に「案件(2)審議会の運営について」を議題と します。本件について、事務局の説明をお願いいたします。 事 務 局: それでは、ご説明いたします。 お手元にお配りしております、案件(2)資料①の「枚方市審議会等の会議の 公開等に関する規程」の1ページ目をご覧ください。この規程は、本市における 審議会等の会議の公開等について定めるため、平成20 年 11 月に施行したもので ございます。 本審議会は、網掛けをしております第2条1項(1)号イの地方自治法第 138 条の4第3項の規定に基づく、教育委員会の附属機関として位置付けられている ものでございますので、「枚方市審議会等の会議の公開等に関する規程」の適用を 受けるものです。 審議会の会議は、原則として公開するものですが、資料①の2ページ目の網掛 け部分にありますとおり、同規程第3条第1項第1号から第3号までは非公開と することができるとされています。そのうち第2号では、枚方市情報公開条例第 5条に規定する非公開情報が含まれる事項については、非公開とすることができ るとあります。 その「枚方市情報公開条例」ですが、資料②の「枚方市情報公開条例」に、抜 粋ですが添付しております。資料②をご覧ください。本審議会に関係するものと して、網掛けをしております同条第1号「個人に関する情報」及び第6号「実施 機関、国の機関、独立行政法人等、他の地方公共団体及び地方独立行政法人の内 部又は相互間における審議、検討又は協議に関する情報」が、該当すると考えら
6 れます。本審議会の案件では、「案件(3)枚方市登録文化財の候補について」、「報 告(5)特別史跡百済寺跡再整備事業について」は枚方市情報公開条例第5条第 6号の「実施機関、国の機関、独立行政法人等、他の地方公共団体及び地方独立 行政法人の内部又は相互間における審議、検討又は協議に関する情報」に該当し、 また「報告(4)国登録有形文化財(建造物)の候補について」は同条例第5条 第1号に規定します「個人に関する情報」に該当するものであり、「公開しないこ とができる」ものと考えております。 会議の公開等の決定に関しては、本審議会において、ご決定いただくことを規 定しているものでございますので、ご審議願いたいと存じます。 次に、会議録の作成についてでございます。資料①に戻りまして、3ページ目 の下部にあります、第6条4項の網掛け部分のとおり、審議の経過が分かるよう に、発言者及び発言内容を明確にして記録するため、委員の皆さんの発言内容に ついて、全文筆記又は全文筆記に近い要約筆記とすることが求められているもの でございますが、会議の非公開を決定した事項につきましては、会議録におきま しても非公表とし、ただし、「実施機関、国の機関、独立行政法人等、他の地方公 共団体及び地方独立行政法人の内部又は相互間における審議、検討又は協議に関 する情報」として非公開を決定した事項については、当該意思決定が終了したの ちに公表する取り扱いとし、「案件(3)枚方市登録文化財の候補について」は登 録後に、「報告(5)特別史跡百済寺跡再整備事業について」は平成30 年度の整 備事業完了後に公表としていただいてはどうかと考えております。 会議録の公表については、資料①・4ページ目、第7条3項の網掛け部分のと おり、所管部署での閲覧、行政資料コーナーへの配架、市ホームページへの掲載 において閲覧に供するものとされております。また、審議会の提出資料等の取り 扱いについては、会議の公開・非公開と同様の扱いとしていただいてはどうかと 考えております。 最後に、資料③をご覧ください。会議の傍聴の取り扱いにつきましては、資料 ③の「枚方市文化財保護審議会の傍聴に関する取り扱い要領(案)」に従って実施す ることを考えております。
7 説明は以上でございます。 奥 田 会 長: ありがとうございます。ただ今、事務局から審議会の公開等に関する説明があ りましたが、非公開・公開について委員の皆さんのご意見がありましたらお伺い したいと思います。事務局の案が出ておりますが、これについていかがでしょう か。事務局案は、案件の(1)と(2)、報告の(1)、(2)、(3)を公開し、案 件の(3)、報告の(4)、(5)を非公開にするということですね。 事 務 局: はい。 奥 田 会 長: これに関していかがでしょうか。公開・非公開に関して事務局の提案でよろしい でしょうか。 (異議なし) 奥 田 会 長: それでは、事務局の提案通りとさせていただきます。 報告(1)大阪府北部地震の被害について 奥 田 会 長: それでは、公開となる案件から先に進めます。案件(1)と(2)が終わりま したので、報告(1)、(2)、(3)から進めます。まずは「報告(1)大阪府北 部地震の被害について」事務局から説明をお願いいたします。 事 務 局: それでは「報告(1)大阪府北部地震の被害について」説明させていただきま す。まず、資料1枚目のⅠ.指定・登録文化財の被害状況一覧をご覧下さい。「国 指定」「府指定」「市指定」、と分けておりまして、それぞれについて被害が確認さ れたものについては右の欄に被害状況の詳細をまとめております。資料1枚目の 右側、Ⅱ.被害状況詳細をご覧下さい。 A.廃渚院観音寺鐘楼につきましては、写真にありますように、鐘楼の軒丸瓦 が破損しております。写真では分かりづらいですが、赤マルで囲っている部分と、 その奥にある瓦の2枚が破損しております。地域の集会所が鐘楼の所在する敷地 に隣接し、その集会所の屋外階段と鐘楼の屋根が近接しており、地震の際に階段 の手摺りと屋根が接触したものと考えられます。 次に、B.光善寺(出口御坊跡)ですが、4枚の写真を載せております。左上 の写真は、書院次の間の蟻壁が傾斜したもので、次の間の天井部分が写真では見 づらいのですが落下し、土や藁が散乱しておりました。右上の写真は、築地塀の
8 漆喰が剥落したものでございます。この他にも、亀裂や部分的な剥落がある塀も 多数ありました。左下の写真は、築地塀の瓦が落下したものでございます。瓦に ついては、築地塀だけでなく、本堂等、他の建物でも落下やずれが見られる状況 です。右下の写真は、脇門の柱がずれたものです。屋根を支える柱は当初からの ものではなく後補材ですが、写真手前の柱に矢印の方向にずれが見られました。 次に、C.田中家住宅鋳物工場・主屋です。まず主屋ですが、壁の亀裂、漆喰 の剥離が多数発生しており、特に写真でお示ししております、④土間南側の壁の 亀裂、⑨西側縁側横の壁の亀裂が大きなものとなっております。そのほか、⑮及 び⑯ですが、北側外壁の漆喰に剥離が生じました。 次に鋳物工場ですが、こちらも壁の亀裂が多数発生しております。写真では、 29・30 南側壁面亀裂でお示ししているように、筋状の亀裂が窓枠の上下の壁の ほぼ全部に生じており、主屋に比べ大きな亀裂は無いものの、細かな亀裂が全体的 に発生しておりました。また、写真20 では工場入口の柱のずれがありました。ま た、写真34 のように、昨年度設置した耐震パネルのボルトの折損を発見しました。 壁の亀裂につきましては、緊急修繕を実施しているところですが、耐震パネルのボ ルト折損につきましては、今後、市の施設整備室と協議し工事を進めてまいりたい と考えております。 次に、D.鍵屋主屋・別棟・蔵の地震被害についてご報告いたします。資料3 枚目をご覧ください。まず主屋ですが、屋外では外壁の亀裂、漆喰の剥落が発生し ているほか、屋内でも壁の亀裂が発生しています。 特に写真でお示ししております、①主屋漆喰剥落、②袖壁亀裂、⑤壁亀裂が大 きなものとなっております。続いて、⑩主屋横にあります水栓柱が、燈籠の倒壊に より破損しました。こちらは修繕対応済です。そのほか、⑯梁亀裂なども見られて おります。 次に別棟ですが、こちらも壁の亀裂やトイレのタイルの亀裂などが発生してい ます。写真では、22 縁下の柱を支える土台に亀裂が入っているほか、2階大広間 など、屋内の壁にも亀裂が入りました。また、23 のようなタイルの亀裂が複数あ りました。そのほか、27 のように、部材と壁の間に隙間が空くなどの被害があり
9 ました。 今後の対応につきましては、壁とタイルの亀裂及び、摺り揚げ戸の不具合につ いては、8月中に修繕を予定しております。また、建物の傾き等の調査についてで すが、7月31 日、8月7日、8月 21 日の予定で、小屋組や基礎などを専門の方 に一度見ていただこうということで実施いたします。 また、その他指定外の文化財の被害については、現地確認及び所有者への聞き 取りの範囲でご報告いたします。次に挙げますものは、いずれも市指定文化財でご ざいますが、木造不動明王立像を所有している淨念寺につきましては、薬師如来像 や十一面観音像が動いたり、落下したりといった被害がありました。 また、算額を所有している意賀美神社については、燈籠の倒壊や宝珠の落下、 鳥居の笠石の落下などが見られました。 こちらも、市指定文化財に指定しております、遷宮絵馬を所有している御殿山 神社につきましては、指定文化財以外の絵馬の落下がありました。 また、津田の春日神社で、燈籠の転倒が見られました。 以上が、大阪府北部地震の被害についての報告です。 奥 田 会 長: ありがとうございます。ただいまの説明について、ご質問等ありましたら挙手 いただけたらと思います。 菱 田 委 員: 確か旧田中家住宅は耐震補強が終わったところだったと思うのですが、その効 果はどうだったか、お伺いします。 事 務 局: 耐震工事ですが、まず、鋳物工場の方は、耐震パネル 6 枚を入れた工事をして おります。主屋につきましては、耐震の補強は行っていませんが、虫害の進んだ 梁を取り替え、屋根瓦の下の葺き土を取って屋根の頭を軽くしています。屋根の 瓦を一旦外して土を取り、元に戻して瓦を留め、落下しないように処理をしてお り、瓦については1 枚も落下はありませんでした。建物の梁の毀損等も特にあり ませんでした。ただ、先程報告しましたように、土壁部分や漆喰の外壁などはか なり亀裂が入っている状況です。 鋳物工場につきましては、割れていた登り梁を新しく取り替えており、大打撃 は無かったのですが、耐震パネル1 枚のボルト、これは耐震パネルを梁と柱の間
10 に入れまして、地震が起きた時には揺れを吸収するという役目が耐震パネルです が、パネルと基礎とを固定するボルトが1 箇所だけ折れたということで、耐震上 問題が無いと聞いておりますが、復旧していく考えです。以上です。 菱 田 委 員: ありがとうございます。 奥 田 会 長: 他にございませんか。 田 副 会 長: 鍵屋主屋被害状況⑯の梁亀裂はどのような状態でしょうか。 事 務 局: ⑯の梁の亀裂。こちらは、主屋の土間から見上げたところにある梁で、天井つ まり2階床部分を支え土間中央にあります。その部材に3本ほど茶色い筋が入っ ております。地震前からのものなのか今回の地震によるものなのか、そもそも乾 燥などで亀裂が入ったものか。これに関しましては、比較的割れたのが新しく、 埃が入っていないため、今回の地震によるものではないかということで、今調査 している中で、確認していきたい。ただ、2階の床がへこんでいるとか梁が折れ ているというような状態ではありません。筋が入っているところが気になり、報 告させてもらいました。 奥 田 会 長: 他にございませんか。 松 永 委 員: 私が管理しております適塾でも似たような被害があり、土壁の剥落や、漆喰壁 の亀裂が見られました。適塾の方も耐震改修工事をしておりまして、その効果で 躯体については被害が無いということで、似たような被害状況なのかなという印 象で聞いていました。 高槻が一番揺れたので、震源地に近い枚方はもっと被害があるかなと思ってい たのですが、意外に少ないなという印象です。枚方の地盤の強度はどうなのでし ょうか。強い方でしょうか。 事 務 局: 枚方全体は私にはよく分からないのですが、特にこの鍵屋のある場所は元々堤 防が無く淀川べりであることから、地盤的には緩い所であり、以前から建物が淀 川の方に傾いているのではないかという指摘もあり、実際、建具が開かない、床 に球状の物を置くと転がる状況なので、地盤が緩いのではないかと、その点につ いても今後、調査していきたいと考えています。 市全体につきましては、今回の地震は川沿いの地域、光善寺や南中振の方が、
11 揺れの方向にもよるのでしょうけれども、被害は大きいのかなという感じで、旧 田中家の方は逆に山の方になるのですが、そちらの方は比較的被害が少ないとい う状態です。 奥 田 会 長: 山の方といっても田中家住宅が現在移築されている所は地盤を削り出して作っ ているのではないですか。だから普通の沖積であっても中期頃のものですので、 意外と地面としては安定しているようなものになってくると思います。それに対 して、川縁の所というのは、沖積層で軟らかい地盤ということになると思います。 松 永 委 員: ありがとうございます。 奥 田 会 長: これが沖積であっても、その上に少し盛土してあれば、その影響があると思い ますが、どうも田中家の地盤は削り出したような感じでしたね。 他に質問ございませんか。なければ報告(2)に移りたいと思います。 報告(2)旧田中家鋳物用具と製品一式(市指定文化財)のうち新式甑炉の現状変更について 奥 田 会 長: 新式甑炉の現状変更について、事務局から説明をお願いします。 事 務 局: 旧田中家鋳物用具と製品一式(市指定民俗文化財)のうち新式甑炉の現状変更 について報告いたします。資料の方は報告(2)をご覧下さい。 旧田中家は、本市枚方上之町で代々鋳物業を営んでおりました。「旧田中家鋳物 用具と製品一式」は、江戸時代から昭和35 年頃に廃業するまでの田中家の鋳物業 に関する資料群で、原材料・調整用具、施設関係用具、鋳造関係用具、製品の506 点からなり、伝統的な鋳造技術である真土型法の特徴と推移を理解するために重 要であるとともに、江戸時代から近代にかけての枚方市やその周辺の人々が使用 していたと考えられる鋳物製品の概要と特色を示す資料として貴重なものである ことから、平成19 年4月1日に市有形民俗文化財に指定しました。このたび現状 変更する新式甑炉はそのうちの1点です。金属を溶かすための溶解炉で、鉄製の 筒を5段重ね、内側に耐火煉瓦を張って使用しました。現在は、旧田中家鋳物民 俗資料館で常設展示をしております。 資料2.現況の写真をご覧ください。現在の状況ですが、最下層部分の腐食が 進んでおり、穴の拡大、亀裂の発生のほか、表面のさびが広がって剥落している ため、保存科学処理を実施することにいたしました。
12 また、当該甑炉は、積み重ねた状態で縦 110cm×横 110cm×高さ 210cm、重さ 約150kg もあり、上層部分の全重量が傷んだ最下層部分へかかっている状態です。 今後も積み重ねた状態で展示していくことから、最下層部分にかかる重量を軽減 するため、専用のスタンドを作製いたします。これら一連の作業は、公益財団法 人 元興寺文化財研究所へ委託事業として実施します。 3.をご覧ください。保存科学処理は、処理前調査・クリーニング作業を行っ た後、防錆処理・アクリル樹脂等を塗布します。専用スタンドにつきましては、 指定文化財であること、常設展示していることから、外観への影響を考慮したも のにするとして、詳細については受託者と詰めていきたいと考えております。 また、記録として、処理前・処理中・処理後の記録及び報告書を作成します。 実施時期は、8月以降から開始して、平成31 年3月末に完了予定です。 以上で、旧田中家鋳物用具と製品一式(市指定民俗文化財)のうち新式甑炉の 現状変更についての報告を終わります。 奥 田 会 長: ありがとうございます。ただいま説明のありました内容について、皆さま方ご 意見・ご質問ございませんか。 川 畑 委 員: 新式甑炉の傷んだ部分の処理というのは修理ということになるのですか。 事 務 局: はい、そうです。穴の修理と過重をかけないためのスタンドを作ります。 川 畑 委 員: 現状ではそれによって、具体的に何か歪みが出たり、具体的に穴が拡大してい る状況ということですか。 事 務 局: 鉄製の筒を5段積重ねている状態ですので、下に重みがかかり、写真の中程に ありますように穴が拡大と言いますか、亀裂が進んでいるように見受けられ、上 からの力を受けると、どんどん広がり倒れたり危ない事になりますので、専用の スタンドをつくって、修理していく考えです。 川 畑 委 員: 分かりました。ありがとうございます。 奥 田 会 長: 残っている穴、亀裂の穴についてはどうされるのですか。修理で穴は全てふさ がれて、元通り修理されるということですか。それともこのままの状態で補強さ れるような修理をされるのですか。 事 務 局: 以前、三之宮神社の湯釜を修理した時と同じように樹脂で埋めるのですが、埋
13 めたところが分かるようにはする予定でございます。 奥 田 会 長: 樹脂で固めてしまうということですね。 事 務 局: そうです。穴を埋めてしまうというか、樹脂で固めてふさがれた状態にすると いうことです。 奥 田 会 長: 他にご質問ありませんか。なければ報告(2)は終わらせていただきます。 報告(3)尊延寺木造地蔵菩薩立像(市指定文化財)の修理について それでは、引き続きまして「報告(3)尊延寺木造地蔵菩薩立像(市指定文化 財)の修理について」事務局から説明をお願いします。 事 務 局: はい、それでは「報告(3)尊延寺木造地蔵菩薩立像(市指定文化財)の修理 について」報告いたします。資料につきましては報告(3)をご覧ください。 尊延寺には、写真にありますように、国重要文化財、市指定文化財の仏像が多 数所在しております。平成29 年 12 月に尊延寺の住職から、本堂内陣の天井の塗 装が、雨漏り等で劣化しており、塗料の剥落が見られるため、内陣の壁と天井を 塗り直したいという申し出がございました。 そのために、本年1月8日、内陣から像を搬出し、内陣の塗装が終わった後、 1月13 日にまた搬入作業を行いました。搬出・搬入時には、文化財課職員が立会 い、作業はヤマトロジスティクス株式会社関西美術支店が行いました。 その際、地蔵菩薩立像の右足先が外れていることが分かりました。また、地蔵 菩薩立像には足にホゾがなく、家具転倒防止用シートのようなもので台座に粘着 をさせていることが確認できました。この粘着シートについては、恐らく尊延寺 の先代の住職が貼られたものと思われますが、詳しい経緯は分かっておりません。 破損の状況については、資料の左側中央部の写真のとおりでございます。 また、虫害も確認されました。そのために、本年2月に、当時の文化財保護審 議会委員の土井通弘委員に相談し、修理の方針についてご意見を伺いました。外 れた足先は膠で接着します。また、足裏にホゾがないこと、さらに、一木造りで 重さのある像であることから、従来の台座は使用せず、新たな台座を製作するこ ととなりました。新しい台座の形状は、資料の右図のとおりです。像の形に合わ せたアルミ板の枠で像を支えることにしております。
14 修理の実施は、10 月頃となる予定です。また、虫害が確認されたことから、修 理に先立ち、炭酸ガスによる燻蒸を7月3日から24 日まで3週間実施し、燻蒸後 の密閉したバッグの中から、カメムシ及びシバンムシ計9匹の死骸を確認できま した。 以上、尊延寺木造地蔵菩薩立像(市指定文化財)の修理についての報告を終わ ります。 奥 田 会 長: ありがとうございます。ただいま説明のありました内容について、皆さんから ご質問ご意見等ありましたらお願いします。 私も虫害について、どの種類の虫が、どのような影響を与えるかは知らないの ですが、カメムシなんかは影響するのですか。 事 務 局: カメムシは文化財に害を与える虫ではないのですが、聞くところによると、冬 場の寒い時に隙間にもぐり込んだりするということです。 奥 田 会 長: 冬眠を助けるということですね。 藤 岡 委 員: 他の像には虫害はないですか。 事 務 局: 細かくは見ていないのですけれども、今のところ確認していないです。 藤 岡 委 員: 尊延寺の安置環境自体には問題は無いのですか。 事 務 局: あまり良くありません。と言いますのも、雨漏りが、水がポトポト落ちるとい う状況ではないのですけれども、どうも伝わっていたような環境であって、ご説 明したように、塗料が剥落をして、像の上に落ちていたような状態でしたので、 塗り直しということになりました。 藤 岡 委 員: これは文化庁の関わった収蔵庫ではないのですか。 事 務 局: 違います。 藤 岡 委 員: ただ、国の指定ではあるわけですね。 事 務 局: はい、先年、この四大明王のうち、前の2体、この写真で言いますと、手前の 左端と右端、これが国の指定になっております。 藤 岡 委 員: この安置環境について、雨漏りがあって、今回修理するというような報告は、 文化庁にはされているのですか。 事 務 局: はい、大阪府を通じて報告しております。
15 奥 田 会 長: 他、ございませんか。なければ、報告(3)については終らせていただきたい と思います。よろしいでしょうか。 それでは、公開するという報告の(1)(2)(3)は全て終了しましたので、 案件(3)に移らせていただきたいと思います。この、案件(3)以降について は非公開となります。本日、傍聴者は来られていませんね。 事 務 局: はい。 案件(3)枚方市登録文化財の候補について 奥 田 会 長: それでは、引続き非公開ということで進行させていただきます。事務局からの 説明をお願いします。 事 務 局: 「案件(3)枚方市登録文化財の候補について」ご説明します。本市では、平 成25 年に枚方市登録文化財に関する要綱を制定いたしました。本日はその市登録 文化財の候補について先生方のご意見を頂戴したいと考えております。はじめに、 制度の概要について簡単に説明をさせていただきます。 枚方市域には、現在50 件の指定文化財がございます。一方、未指定の文化財の 中にも、地域の歴史にとって欠くことのできない文化財が多くありますが、これ らの文化財は、急激な都市化や生活様式の多様化が進む中、消滅の危機に瀕して おりまして、従来の指定制度だけでは十分な対応ができない状態です。 そこで、成立年代や性格などの理由により、指定には至らないものの、地域の 歴史にとっては欠くことのできない文化財に、より幅広い文化財保護の網をかけ、 市独自のゆるやかな制度として「枚方市登録文化財制度」を創設し、市民の郷土 への理解を深め、郷土への愛着の増進をはかるものでございます。 制度の内容ですが、資料の枚方市登録文化財に関する要綱を一連の資料の一番 後ろにつけておりますが、「枚方市登録文化財に関する要綱」A4の裏表1枚です。 それをご覧ください。 対象は、国、府、市の指定等を受けた文化財以外の文化財のうち保存及び活用 の必要があると認めるもので、登録に際しては、所有者等の同意を得て、文化財 保護審議会の意見を聴くものとしております。
16 管理に関しては、助言を行いますが、保存及び管理に係る費用は所有者等の負担 とし、現状変更等につきましては届出のみとしております。 また、登録文化財を広く市民に周知し、公開等の活用に努め、保存のため必要 があれば、記録の作成、助言その他保存のため適切な措置をとるものとしており ます。 登録の抹消については、維持管理が不可能と認められるとき等は、文化財保護 審議会の意見を聴いて、登録を抹消できるものとしております。 以上のように、登録文化財は、指定文化財に比べて、緩やかな制度設計をして、 より幅広い文化財保護の網をかけていこうとするものでございます。 それでは、今回登録文化財候補の説明をさせていただきます。今回の登録候補 は「三之宮神社の雨乞返礼の石燈籠」でございます。所在地は枚方市穂谷2丁目 7番1号、三之宮神社の境内にございます。所有者は宗教法人 三之宮神社です。 三之宮神社は穂谷・津田・尊延寺・杉・藤坂の5カ村の氏神とされておりまし て、この地域が位置する交野台地は背後の山が浅いために水が乏しく、古くから 農業用水の確保に苦労し、たびたび雨乞いが行われた記録が残っております。穂 谷・津田・尊延寺・杉・藤坂の村々では、自村の氏神で雨乞いの効果がないとき は、5か村が連合して三之宮神社で雨乞いが行われました。 今回の登録候補は、神社の入口にあります享保 15 年(1730)の石燈籠一対、 及び拝殿前の寛延4年(1751)の石燈籠一対でございます。 享保15 年の石燈籠には「雨乞御返禮五箇村」の銘がございます。津田村の庄屋 をたびたび務めた三宅家の当主が記した日記「見聞覚知記」の享保15 年7月8日 の条(枚方市史第9巻 P481)に、「三ノ宮へ御返礼、五ヶ村参詣仕候」というこ とで、以下のような記述がございます。「・一踊 ・二能 ・三御経 ・四神湯 ・ 五御千度 ・六石燈籠、是へあかり ・七万燈 ・八絵馬 ・九操リ 右之通 ニ戌ノ七月八日ニ五ヶ村庄屋・年寄相談仕候而相極メ、ミくし上ケ候処ニ、石燈 籠壱対ニ極リ申候」とあり、この時に奉納したものと考えられます。 また、寛延4年の石燈籠は、文献資料に記述はございませんが、「請雨御返禮」 の銘があり、雨乞返礼に奉納されたことは明らかでございます。
17 枚方市域のこういった石造物については、奥田会長にご指導いただいて、平成 27 年度から三之宮神社、尊延寺、意賀美神社、春日の春日神社、二ノ宮神社、御 殿山神社と順次、社寺の境内にある石造物の調査を進めております。奥田会長に はそれ以前にも片埜神社や交野天神社、津田の春日神社などの石造物も調査して いただいております。また、平成29 年3月に改定しました「枚方市歴史ガイドマ ップ」作成の際にも、市域の路傍にある、主に道標や石仏などの石造物を現地確 認しております。 市域の石造物については、年代や美術的見地から考えると、さらに調査を進め て登録候補を検討する必要がありますが、今回のこの4基の石燈籠は江戸時代の 三之宮神社の雨乞い行事を物語るものであるため、今回、民俗文化財として登録 したいと考えているところでございます。 先生方のご意見を頂戴し、平成30 年9月1日付けで登録したいと考えておりま す。説明は以上でございます。 奥 田 会 長: ありがとうございます。ただいま事務局の方から説明がありましたが、これに ついて、ご質問、ご意見ございましたらよろしくお願いします。 松 永 委 員: 三之宮神社の中にある石灯籠の中で雨乞いの返礼として建てられている石灯籠 というのがこの4基で全てということですか。 事 務 局: はい。 松 永 委 員: その他で雨乞いに関係するような史料が残っていないかということなのですが、 添付されている資料「見聞覚知記」の7月8日条を見ると、絵馬も残っていそう ですが。 事 務 局: 絵馬は残っておりません。 松 永 委 員: 分かりました。 奥 田 会 長: 雨乞いと言いましたら、雨乞い石がありますね。 事 務 局: はい、あります。ご神体と言いますか。 奥 田 会 長: はっきりとはしないのですが、雨乞いで効き目がなかったらそのご神体を川の 水につけて祀るらしいです。はじめはご神体を拝むけれども、効き目がなかった ら川へ運んで行くと。大きくて50 キロを超えるような石を 20 メートル下の川へ
18 持って行ってというような話がありますが、それが定かであるのかどうかは分か りません。 事 務 局: そうですね。元は竜王の祠というような記述があるのですが、今は石だけが建 っているような状態です。 高 田 委 員: 民俗学において雨乞いというのは、危急時における人々の精神史、平常時では ない精神状態を明らかにするということで、非常に大きなテーマのひとつです。 雨乞いは共同祈願という形で行われるのですが、ここの場合は5カ村ということ で非常に大がかりであるという点がまず注目されます。 石灯籠ですけれども、こちらも枚方市史の703 頁の最後から2行目のところに、 「津田村では春日神社を回ってお百度を踏んだが、安政6年(1859)に三之宮神 社の灯明を受けてきた」というように書いていますので、おそらくこの三之宮神 社が雨乞いの神という信仰が強くて、三之宮神社のこの石灯籠で灯している火を 貰って帰って村々が雨乞いをしたということだと思います。 聖なる灯を貰ってくる事例は、高野山や大峰山などの火を雨乞いのために貰っ てくるという事例はあるのですけれども、このように、文献と言い伝えと石灯籠 が合うというのは非常に面白い事例だと思います。 ここの石灯籠を始点にするという事と、「見聞覚知記」にありますような「踊り」 とか「能」とか、「操り」これは「浄瑠璃」ですけれども、このような事を雨乞いで やったというのは、京阪奈地帯で非常に多く見られる事例で、ここがちょうど三 国境になる所で、田辺側の朱智神社でも同じような事がありますし、奈良側の高 山でも同じような事例があるので、その辺の有形民俗と無形民俗を今後調べてい くと、この地域の雨乞いも分かりますし、ここが一番川上と言いますか、穂谷川 の最上流になるので、そういう自然信仰を基にした「神社祭祀」という点からも非 常に面白いなと思います。 奥 田 会 長: ありがとうございます。 菱 田 委 員: この石灯籠はすごく面白いですね。特に①、②については、撥型の竿を持ち、 折衷的ですよね、中台が六角形というのは。中台の下側は下の竿に向けるように 四角く作ってあるのですか。下はどうなっているのかなとすごく気になります。
19 奥 田 会 長: それほど明瞭ではないですけれども、乗るようにはしていますね。この石灯籠 は本当に異様な形ですね。普通は下の方が丸いので。 菱 田 委 員: そうなんです、円筒形のうえにこれが乗るんですよね。 奥 田 会 長: 円筒形があって上に六角形が乗ってくるというのが普通です。けれども、竿石 だけが四角なのではなくて、その下の基礎の場合も四角です。 このような視点で見たら、ここの三之宮神社の燈籠はいろいろなタイプがあり ます。下が四角で竿が丸いとか。後から積み替えられたのか分かりませんが、け れども二つともが揃っているというので、はじめからあったのではないかなと思 います。 菱 田 委 員: ひょっとすると積み替えがあるというのはご検討されているということですの で、そこも登録にあたっては重要なポイントかなと思います。 奥 田 会 長: ありがとうございます。 藤 岡 委 員: 名称は、こういう名称の付け方が枚方市では一般的なのでしょうか。 事 務 局: いえ、こういうものを登録するのは初めてですので、あまり一般的にというこ とではないのですけれども、三之宮神社の、所謂、普通の石燈籠ではなくて、雨 乞い返礼のというところに意味がありますのでこういう名称の付け方をしたので すけれども、何か良い例などありますでしょうか。 藤 岡 委 員: 所蔵先というか所在場所をこんな風にあまり文化財指定の時には使いませんの で、所在場所とかは別項目を立てて、あるいは所有者の人を表記することが多い のかなと。 事 務 局: 一応、民俗文化財ということを念頭に置いておりますので、三之宮神社の雨乞 い行事というのが必要かなとは思うのですけれども。確かに有形文化財ではあま り使わないですかね。 藤 岡 委 員: 民俗文化財なのですね。分かりやすくて、市民には親しんでいただけるという 気はするのですが、前例などがあるかも知れませんので、名称として伺っていて ちょっと気になっただけです。特にご要望がなければ、これではだめだというつ もりはないです。 奥 田 会 長: 他にご意見ありませんか。この名前の表現でよろしいでしょうか。
20 菱 田 委 員: 分野横断型の物が、今後結構出てくるんじゃないかなと思いますので、その都 度考える必要があるのでしょうかね。 事 務 局: 登録する目的というのが、市民に周知して、知っていただくということが大き な目的ですので、なるべく市民が「どこの何」と分かれば良いのかなと思ってい るのですけれども。 菱 田 委 員: おっしゃることは分かるのですが、「の」が二つ入るのは国語的にどうかなと。 せっかくの物の指定名称だからというのはあるのかなという気はいたしましたけ れども。 奥 田 会 長: 他にご意見ございませんか。ないようでしたら、今の事務局の案で了承いただ ければと思います。 報告(4)非公開 報告(5)特別史跡百済寺跡再整備事業について 奥 田 会 長: では、その次に移ります。「報告(5)特別史跡百済寺跡再整備事業について」 事務局の方から説明をお願いします。 事 務 局: 「報告(5)特別史跡百済寺跡再整備事業について」報告いたします。 特別史跡百済寺跡では、遺構の保存と古代寺院の景観が体感できる史跡公園を 目指し、平成27 年度から再整備工事に着手しています。 平成29 年度の再整備工事は、堂塔院内建物基壇の立体復元に着手をしました。 資料の平面図をご覧ください。平成 29 年度に施工した箇所を色塗りしておりま す。堂塔院内建物基壇については、『特別史跡百済寺跡再整備基本計画』の基本方 針に掲げておりますが、古代寺院景観がイメージできるような整備を目標として おります。 まず西塔・金堂については、遺跡としてこれまで残されて来た寺院跡景観を体 感できる空間として、西塔については創建当初から現存する礎石を露出展示する などして、基壇全体は写真のように法面整形をしたうえ芝張を施しております。 写真が左側の真中位の基壇が西塔の基壇でございます。東塔・中門については、
21 創建当初の寺院景観を体感できる空間として、写真のように基壇外装を切石によ る壇正積基壇で復元をしております。また、その他に金堂と参道の間の芝張等の 植栽工事を実施しております。 続きまして、平成30 年度の工事内容を資料下段に示しております。平成 30 年 度は、引き続き堂塔院内建物の基壇の立体復元として、回廊の東半分の基壇外装 を切石積基壇で復元し、礎石レプリカを設置して、仕上げとして土系舗装を行な います。説明は以上でございます。 奥 田 会 長: ただいま説明のありました内容について質問・ご意見等はございませんか。 菱 田 委 員: 工事中ではあるのですが、見学者あるいは市民の皆さんは中に入っていって、 例えば基壇の上に上がることはできるのですよね。 事 務 局: はい、工事も365 日ずっとしているわけではございません。例えば、現在は工 事をしておりませんので、こういう基壇の上に上がったりして、自由に見学でき る状態でございます。 奥 田 会 長: 基壇を造られましたが、破損などはありませんか。 事 務 局: 今のところはございません。 奥 田 会 長: 心合寺山古墳の場合は、オフロードの単車のようなもので石を葺いている上を 走るという事があり、埴輪を割るなど色々したらしいです。 事 務 局: ここは公園ですので、基本的には車両は入ってはいけないということになって います。 奥 田 会 長: 心合寺山古墳も同じなのですが、そこに入ってやっているんです。 事 務 局: 自転車が入っているのはよくあることなのですが、バイクが入っているのは見 たことがありません。 奥 田 会 長: それでしたら良いのですが、心合寺山古墳の場合は「あそこをバイクで走って いると面白いな」と話をしているのを聞いている人もおられます。だから、大体 どのグループがやった可能性があるなという程度でそのままになっているらしい です。 実際に見た例は、高野山の町石道を単車で走っているのを見て、かなり走った 後は傷んでいっています。オフロードバイクはタイヤが大きく、地面をものすご
22 く引っかき回しますから。それも3台くらい並んで行ったらかなりひどいです。 あそこもオフロード禁止と書いてあっても自由に入れますので、そういう被害が あったら残念なことになるなと思います。 藤 岡 委 員: 平成29年度、30年度のご報告をいただいておりますが、引き続き工事を実施さ れるのですか。 事 務 局: はい、引き続き実施します。工事は平成27 年から着手しているのですが、当初 の計画より若干、色々な事情で遅れており、最終年度についてはまだ精査中でご ざいます。今後の工事ですが、平成30 年度は、東側の回廊基壇、堂東院というこ とで、その後は東側から入って行く入口部分と南側から東側にかけての一番外側 の築地塀の立体復元をする予定でございます。 奥 田 会 長: 他にご意見・ご質問ございませんか。そうしましたら報告(5)についてはこ れで終了させていただきます。 本日の案件についてはすべて終了しましたが、他に何かご意見はございません か。 (意見・質問なし) そうしましたら、平成30 年度第1回枚方市文化財保護審議会を終了させていた だきます。どうもありがとうございました。 事 務 局: ありがとうございました。お疲れさまでした。