Ⅰ.研究動機と目的 現在の日本では,核家族化,少子化の進展に伴い, 家庭が孤立し,地域のつながりが希薄になり,家庭 や地域の養育機能が低下している。その結果,子育 て中の母親は子育て不安や子育て負担を感じてい る。これを軽減するために,地域においては積極的 な子育て支援のネットワーク作りが求められてい る。 そのような中,筆者らは平成24年度から新たな子 育て支援システムの構築を目指して共同プロジェク トを立ち上げ,大学が地域の子育て支援の拠点の一 つとしてどのような取り組みができるのか検証して きた。平成24年度に実施した徳島県内の子育て中の 母親を対象にした育児ストレス状況調査では,母親 の育児ストレスには自分一人で子育てをしていると 捉えることが強く影響し,子育ての悩みには子ども の健康や発達のことだけでなく,子どもとの接し方 や祖父母との関係など多岐にわたり,トータルな子 育て支援を求めていることが分かった1 ~ 3)。 そこで,平成25年からは地域子育て支援センター を中心とした支援への参画や,大学主催の子育て支 援イベントの企画・実践などを行ってきた。中で も,「子育てママのリフレッシュ企画」は10数回を 数え,平成27年度からはさらに遠隔地(県南部・西 部地区)でも催し,活動範囲を広げている。イベン ト後には,毎回母親同士の交流を目的とした「ママ カフェ」を開催し,その場には大学専門職者も参加 し育児相談も行っている。その様子から,母親は顔 見知りの信頼関係の取れた仲間同士の情報交換や,
A県における子育て支援イベントの利用実態
中 岡 泰 子,小 川 佳 代,富田喜代子,加 藤 孝 士,
兼 間 和 美,永 井 知 子,横関恵美子,吉 村 尚 美,
高 橋 順 子,高 田 律 美,永 吉 円,中 澤 京 子,
三 木 章 代,新居アユ子,湯浅貴実子
Survey on the Use of Child Care Support Events in A Prefecture
Yasuko N
AKAOKA,Kayo O
GAWA,Kiyoko T
OMIDA,Takashi K
ATOH,
Kazumi K
ANEMA,Tomoko
NAGAI,Emiko Y
OKOZEKI,Naomi Y
OSHIMURA,
Junko
TAKAHASHI,Norimi T
AKATA,Madoka N
AGAYOSHI,Kyoko N
AKAZAWA,
Fumiyo M
IKI,Ayuko N
IIand Kimiko Y
UASAABSTRACT
The purpose of this paper was to clarify the uses of child care support events in A Prefecture. In order to achieve this purpose, the data were collected from 212 mothers who attended the childrearing support events. The major findings can be summarized as follows : 1)Mothers had a child care while participating in various events of the region, such as events that parents and children can participate in together, parenting consultation, exchange meeting between the mother. 2)Many of the mothers had buffered the anxiety of parenting in the participation in the child care support. 3)As parenting support for universities, there were many mothers who desired the child-rearing events, a place where parent-child and student exchange. KEYWORDS:childcare support, exchange between parent-child and university student, event
日頃の状況を良く知ってくれている専門職者の指導 や助言を強く求めていることが分かってきた4)。 現在,地域の保育所・幼稚園・認定こども園では, 地域の子育て支援の拠点として様々な子育て支援イ ベントが開催され,気軽に子育て相談を受けられる 体制作りが進んでいる。一方,我々が実施している 子育て支援イベントには数十名の学生ボランティア の他,保育学,小児看護学,母性看護学,公衆衛生 看護学,家族看護学など異なった専門職者が協働し て取り組んでいることが特色である。 本研究では,大学を拠点とした子育て支援活動を 新たに進めるにあたって,どのような役割が求めら れているのか探るべく,まず,就学前の子どもを持 つ母親がどのような子育て支援イベントに参加して いるのか,また,どのような支援を大学に求めてい るのか調査し明らかにすることを目的とした。 Ⅱ.方法 1 .調査の手続き 平成29年 2 月~ 3 月に,四国大学主催の子育て支 援イベントの実施会場,四国大学附属認定こども園・ 乳児保育所・保育所のわんぱく教室会場,県内認定 こども園 2 園及び県内地域子育て支援センター 3 か 所において,就学前の子どもを持つ母親212名を対 象にアンケート調査を実施した。 わんぱく教室は,徳島市内26か所の保育所や認定 こども園において,1 日の大半を家庭で保育してい る保護者と子どもを対象に,子ども同士,親同士の 交流の場として,週 1 回程度,開催されているもの である。子どもの遊びや育児講座など様々なイベン トの開催だけでなく,保育士に育児相談することも でき,子どもとのかかわり方や発達など育児不安を 解消することもできる。 調査方法については,まず,子育て支援イベント に参加した母親に対しては,子育て支援イベント実 施後に調査を実施した。調査に関するお願いを文書 と口頭で行ってから調査票を配付し,調査への協力 が得られる場合に,その場で記入してもらい,封筒 に入れてもらい回収した。 認定こども園,わんぱく教室,地域子育て支援セ ンターに通っている母親に対しては,各施設の職員 の協力を得て,調査票を利用者に配布してもらい, 留め置き法により各施設に設置した回収箱に投函し てもらった。 調査対象者の内訳は,四国大学主催の子育て支援 イベント参加者18名(8.9%),四国大学わんぱく 教室参加者51名(24.1%),県内認定こども園に通っ ている母親35名(16.5%),地域子育て支援センター に通っている母親108名(50.9%)であった。 2.調査対象の属性 調査対象者である母親の年齢は,20代が43名(20. 3%),30代が129名(60.8%),40代が34 名(16.0%), 無回答が 6 名(2.8%)であった。 職業は,無職が118 名(55.7%)で最も多く,次い で育児休暇中が58 名(27.4%),有職者が35人(16.5%), 無回答が 1 名(0.5%)であった。これは,本調査 の対象者が地域子育て支援センターを利用している 親が半数以上を占めていたことが影響しているもの と考えられる。 世帯類型は,176名(83.0%)が核家族で最も多く, 次いで 3 世代世帯が29名(13.7%),その他が 2 名 (0.9%),無回答が 5 名(2.4%)であった。 子育てを支援してくれる人として,配偶者の他に 祖父母等の援助がある人が147名(69.3%)で最も多 く,次いで「配偶者のみ」と答えた人が47名(22.2%) で,配偶者の支援はないが祖父母等の援助がある人 が17名(8.0%),無回答が 1 名(0.5%)であった。 このことから,祖父母とは同居していないが,祖父 母の支援が受けられる近居の居住形態をとっている 家族が多いと推測された。 子ども数は,子ども 1 人が104名(49.0%)で最 も多く,次いで子ども 2 人が83名(39.2%),子ど も 3 人が23名(10.8%),子ども 4 人が 2 名(0.9%) であった。 3 .調査の内容 調査内容は,対象者の属性及び「これまでに参加 した子育て支援イベント(自由記述)」「大学に求め
る子育て支援(自由記述)」「母性意識」「子育て支 援イベント参加によるリフレッシュ意識」の項目で 構成され,学内倫理審査委員会の承認を得た後,実 施した。また,調査の実施にあたっては,調査を依 頼した認定こども園や地域子育て支援センターの施 設長に調査の目的と方法,内容を説明し,承諾を得 た後に施設に持参して対象者に配布した。 母性意識については,12項目からなる「母性意識 尺度」(大日向,1988)5)を用いた。この尺度は, 母親自身が母親であることを肯定的にとらえている 「母親役割に対する積極的・肯定的受容の尺度」と 否定的にとらえている「母親役割に対する消極的・ 否定的受容の尺度」で構成され,普段感じている気 持ちを「そのとおりである」から「違う」の 4 段階 評定で回答してもらうものである。 子育て支援イベント参加によるリフレッシュ意識 に関する項目については,子育て支援イベントに参 加後の気持ちやリフレッシュ度を知るための32項目 を設定し,「そのとおりである」から「違う」の 4 段階評定で回答してもらった。 Ⅲ.結果及び考察 1 .母性意識の実態 図1は,日頃の子育てにおいて感じている感情に ついて,「そのとおりである」と「どちらかといえ ばそうである」を合わせた割合の高い順に示した結 果である。割合が最も高かったのが,「母親になっ たことで人間的に成長できた」で98.1%を示し,次 いで,「母親であることが好き」95.7%,「母親であ ることに充実感を感じる」91.5%,「母親であるこ とに生きがいを感じている」89.1%と,約 9 割の人 が肯定的な母性意識を持っていることが分かった。 「母親になったことで気持ちが安定して落ち着いた」 という意識については70.2%,「母親としてふるまっ ているときが一番自分らしいと思う」という意識に ついては 67.5%と,約 7 割程度にとどまった。 図 2 は,否定的母性意識の実態で,肯定的母性意 識同様に,「そのとおりである」と「どちらかとい えばそうである」を合わせた割合の高い順に示した 結果である。「母親であるために自分の行動がかな り制限されている」と感じている母親が最も多く 64.0%を示し,次いで,「自分の関心が子どもにば かり向いて視野が狭くなる」39.6%,「育児に携わっ ているあいだに,世の中から取り残されているよう に思う」37.3%と,約 4 割の人が社会からの乖離, それに対する焦りともとられる意識を持っているこ とが分かった。「自分は母親として不適格なのでは ないだろうか」という意識については 28.6%,「子 どもを育てることが負担に感じられる」という意識 については 26.9%の人が「そうだ」と捉えており, 約 3 割の母親が不安を抱えながらの子育てを行って いる姿が伺えた。「子どもを産まないほうが良かっ た」と感じている母親は 1.4%と僅かであるが,子 育てのストレスから虐待につながりかねない深刻な 状況の母親がいることも無視できない。 㻥㻚㻢 㻝㻥㻚㻜 㻠㻞㻚㻞 㻠㻢㻚㻞 㻡㻡㻚㻡 㻢㻝㻚㻤 㻡㻣㻚㻥 㻡㻝㻚㻞 㻠㻢㻚㻥 㻠㻡㻚㻟 㻠㻜㻚㻟 㻟㻢㻚㻟 㻞㻣㻚㻟 㻞㻢㻚㻡 㻥㻚㻡 㻢㻚㻢 㻠㻚㻟 㻝㻚㻥 㻡㻚㻟 㻟㻚㻟 㻝㻚㻠 㻝㻚㻥 㻜㻚㻜 㻜㻚㻜 㻜㻚㻜 㻡㻜㻚㻜 㻝㻜㻜㻚㻜 ẕぶ䛸䛧䛶䜅䜛䜎䛳䛶䛔䜛䛸䛝䛜୍␒⮬ ศ䜙䛧䛔䛸ᛮ䛖 ẕぶ䛻䛺䛳䛯䛣䛸䛷Ẽᣢ䛱䛜Ᏻᐃ䛧䛶ⴠ 䛱╔䛔䛯 ẕぶ䛷䛒䜛䛣䛸䛻⏕䛝䛜䛔䜢ឤ䛨䛶䛔䜛 ẕぶ䛷䛒䜛䛣䛸䛻ᐇឤ䜢ឤ䛨䜛 ẕぶ䛷䛒䜛䛣䛸䛜ዲ䛝 ẕぶ䛻䛺䛳䛯䛣䛸䛷ே㛫ⓗ䛻ᡂ㛗䛷䛝䛯 䛭䛾䛸䛚䜚䛷䛒䜛 䛹䛱䜙䛛䛸䛔䛘䜀䛭䛖䛷䛒䜛 䛹䛱䜙䛛䛸䛔䛘䜀㐪䛖 㐪䛖 図 1 肯定的母性意識 㻜㻚㻡 㻟㻚㻤 㻟㻚㻤 㻢㻚㻣 㻝㻜㻚㻤 㻝㻤㻚㻡 㻜㻚㻥 㻞㻟㻚㻝 㻞㻠㻚㻤 㻟㻜㻚㻢 㻞㻤㻚㻤 㻠㻡㻚㻡 㻢㻚㻝 㻟㻤㻚㻣 㻠㻝㻚㻥 㻞㻣㻚㻟 㻟㻠㻚㻠 㻞㻞㻚㻟 㻥㻞㻚㻡 㻟㻠㻚㻠 㻞㻥㻚㻡 㻟㻡㻚㻠 㻞㻡㻚㻥 㻝㻟㻚㻣 㻜㻚㻜 㻡㻜㻚㻜 㻝㻜㻜㻚㻜 Ꮚ䛹䜒䜢⏘䜎䛺䛔䜋䛖䛜Ⰻ䛛䛳䛯 Ꮚ䛹䜒䜢⫱䛶䜛䛣䛸䛜㈇ᢸ䛻ឤ䛨䜙䜜䜛 ⮬ศ䛿ẕぶ䛸䛧䛶㐺᱁䛺䛾䛷䛿䛺䛔 䛰䜝䛖䛛 ⫱ඣ䛻ᦠ䜟䛳䛶䛔䜛䛒䛔䛰䛻䠈ୡ䛾୰ 䛛䜙ྲྀ䜚ṧ䛥䜜䛶䛔䜛䜘䛖䛻ᛮ䛖 ⮬ศ䛾㛵ᚰ䛜Ꮚ䛹䜒䛻䜀䛛䜚ྥ䛔䛶ど 㔝䛜⊃䛟䛺䜛 ẕぶ䛷䛒䜛䛯䜑䛻⮬ศ䛾⾜ື䛜䛛䛺䜚 ไ㝈䛥䜜䛶䛔䜛 䛭䛾䛸䛚䜚䛷䛒䜛 䛹䛱䜙䛛䛸䛔䛘䜀䛭䛖䛷䛒䜛 䛹䛱䜙䛛䛸䛔䛘䜀㐪䛖 㐪䛖 図 2 否定的母性意識
以上のことから,多くの親が肯定的な母親意識を 持ちつつも,悩みや不安を抱えながら子育てをして いる実情が伺えた。 2 .子育て支援イベント参加後の意識の実態 次に,子育て支援イベント参加後の感想を尋ねた。 図 3 は,子ども同士の交流についての意識であるが, 9 割以上の母親が「子どもも交えて,一緒に楽しめ る」(97.4%),「子どもと一緒に遊んでくれる」(93.3%) といった子どもの交流の場として満足していること が分かった。また,「子どもの面倒をみてくれる」 と回答した母親も 82.0%おり,子育ての社会化を 実感している母親も多いことが分かった。これらの 意識の高さは,母親が共同養育の欲求を強く持って いることの表れとも考えられる。 図 4 は,母親同士の交流についての意識であるが, 「母親同士,気持ちが通じ合い悩みを共有できる」 (92.8%),「同世代の子どもを持つ母親と一緒にい ると心が落ち着く」(89.7%),「同世代の子どもを 持つ母親と一緒に気軽におしゃべりができ楽しい」 (89.4%),「母親同士,互いに分かりあえて元気に なる」(89.7%)といったように,約 9 割の母親が 親同士の交流の場として満足していることが分かっ た。また,「自分も他の母親の話を聞いてあげたい と思う」と答えた母親も94.8%とおり,周りからの 支援を受けるだけなく,支援をする側になりたいと いう母親も多いことが分かった。「新たな母親仲間 ができる」と答えた母親も84.0%と多いが,約 1 割 強の母親は「違う」と答えていた。今回の調査対象 者の多くが地域の子育て支援センターに通っている 母親であったことから,同じ地域に住んでいる母親 同士の交流にとどまり,新しい母親仲間が得られに くい環境にあることが影響していると考えられる。 図 5 は,子育て支援イベント実施後の育児不安解 消やリフレッシュ意識を尋ねたものである。94.8% の母親が「楽しい時間を過ごすことができる」と答 えており,子育て支援イベントの効果が伺える。また, 「あなたの気持ちや意見を尊重してくれる」(93.8%), 「あなたの子育てをねぎらってくれる」(90.7%),「不 安な気持ちがすっきりし,楽になる」(90.2%),「あ なたの努力や心がけを評価してくれる」(88.1%), 「あなたの育児のやり方を認めてくれる」(87.0)「あ なたの良いところをほめてくれる」(85.0%),「自 分の子育ての考えが他の母親と似ていて安心でき る」(83.0%)といったように,8 割以上の母親が, 子育て支援イベントに参加することにより,子育て に対する不安を緩衝してくれ,子育てに対する自信 を得ることができると答えていた。それは,「子育 て以外でも話を聞いてくれ,安心できる」(85.6%), 「あなたの悩みを聞いてくれ,気持ちが静まる」 (83.0%),「不満やグチをよく聞いてくれ,気持ち がはれる」(73.1%)といったように,単に子育て イベントの体験だけでなく,悩みを聞いてくれる場 として機能していることが分かった。また,「少し の時間だが,子どもから離れてリラックスできる」 (81.3%)と答えた母親も多い。 図 6 は,子育て相談に対する意識であるが,「子 育ての悩みを親身になって聞いてくれる」(92.3%), 「専門家がいるので安心して相談できる」(92.3%), 「子育てで感じたことや心配事を安心して相談でき 㻟㻠㻚㻜 㻡㻝㻚㻤 㻡㻤㻚㻞 㻠㻣㻚㻥 㻠㻝㻚㻡 㻟㻥㻚㻞 㻝㻟㻚㻠 㻢㻚㻞 㻞㻚㻢 㻠㻚㻢 㻜㻚㻡 㻜㻚㻜 㻜㻚㻜 㻡㻜㻚㻜 㻝㻜㻜㻚㻜 Ꮚ䛹䜒䛾㠃ಽ䜢䜏䛶䛟䜜䜛 Ꮚ䛹䜒䛸୍⥴䛻㐟䜣䛷䛟䜜䜛 Ꮚ䛹䜒䜒䛘䛶䠈୍⥴䛻ᴦ䛧䜑䜛 䛭䛾䛸䛚䜚䛷䛒䜛 䛹䛱䜙䛛䛸䛔䛘䜀䛭䛖䛷䛒䜛 䛹䛱䜙䛛䛸䛔䛘䜀㐪䛖 㐪䛖 図 3 子ども同士の交流 㻠㻞㻚㻤 㻠㻢㻚㻠 㻡㻜㻚㻟 㻠㻥㻚㻣 㻠㻥㻚㻡 㻠㻣㻚㻣 㻠㻡㻚㻢 㻠㻝㻚㻞 㻠㻟㻚㻟 㻟㻥㻚㻡 㻠㻜㻚㻜 㻠㻟㻚㻟 㻠㻡㻚㻝 㻠㻥㻚㻞 㻝㻟㻚㻠 㻤㻚㻤 㻥㻚㻞 㻢㻚㻞 㻡㻚㻣 㻢㻚㻞 㻠㻚㻝 㻞㻚㻢 㻝㻚㻡 㻝㻚㻜 㻠㻚㻝 㻝㻚㻡 㻝㻚㻜 㻝㻚㻜 㻜㻚㻜 㻡㻜㻚㻜 㻝㻜㻜㻚㻜 ᪂䛯䛺ẕぶ௰㛫䛜䛷䛝䜛 ẕぶྠኈ䠈䛔䛻ศ䛛䜚䛒䛘䛶ඖẼ䛻 䛺䜛 ྠୡ௦䛾Ꮚ䛹䜒䜢ᣢ䛴ẕぶ䛸୍⥴䛻Ẽ ㍍䛻䛚䛧䜓䜉䜚䛜䛷䛝ᴦ䛧䛔 ྠୡ௦䛾Ꮚ䛹䜒䜢ᣢ䛴ẕぶ䛸୍⥴䛻䛔 䜛䛸ᚰ䛜ⴠ䛱╔䛟 ẕぶྠኈ䠈Ẽᣢ䛱䛜㏻䛨ྜ䛔ᝎ䜏䜢ඹ ᭷䛷䛝䜛 Ꮩ⊂䛷䛺䛔䛸ᛮ䜟䛫䛶䛟䜜䜛 ⮬ศ䜒䛾ẕぶ䛾ヰ䜢⪺䛔䛶䛒䛢䛯䛔 䛸ᛮ䛖 䛭䛾䛸䛚䜚䛷䛒䜛 䛹䛱䜙䛛䛸䛔䛘䜀䛭䛖䛷䛒䜛 䛹䛱䜙䛛䛸䛔䛘䜀㐪䛖 㐪䛖 図 4 母親同士の交流
る」(90.8%),「問題や悩みに対して具体的な解決 方法や助言をしてくれる」(86.5%)といったように, 約 9 割の母親が子育て相談について高い評価をして いることが分かった。また,9 割以上の母親が「経 験者からのアドバイスを聞いて参考になる」(94.8%) 「 自 分 の 子 育 て の 仕 方 を 見 直 す こ と が で き る 」 (93.8%)と回答した。さらに,子育て相談にとど まらず,「あなたの個人的な話を聞いてくれる」 (72.7%),「個人的な気持ちを打ち明けることがで きる」(58.2%)と答えた母親も多く,子育て支援 イベントを通じて,子育て支援の拠点となっている 施設の職員と母親が深い信頼関係を形成しているこ とが伺えた。 さらには,「子育てに関する役立つ情報を提供し てくれる」(96.4%),「問題や悩みに対して相談でき る人や利用できるサービスを教えてくれる」(88.1%) といったように,子育て支援イベントを通じた子育 て情報の提供の機会にもなっていることも分かっ た。 3 .これまでに参加した子育て支援イベントの実態 表 1 は,これまでに参加した子育て支援イベント について尋ねた結果で,185名から回答を得た。調 査対象者が通っている地域子育て支援センターでの 誕生会や季節の行事等のイベント(69名),認定こ ども園・幼稚園・保育園の園庭開放・わんぱく教室 (29名)への参加が多いが,それ以外にも様々なイ ベントに参加していることが分かった。 イベントの内容としては,ベビーマッサージ(37 名)や,体操を中心とした親子でできる遊び教室(29 名),絵本の読み聞かせ(21名),クリスマス会(16 名),音楽会(16名),リトミック教室( 9 名),運 動会( 8 名),食育講座( 8 名),木工教室( 5 名) といった親子が一緒に参加できる内容が多かった。 その他にも,子育て相談(24名)や母親同士の交流 会(13名)への参加も多い。母親同士の交流会の中 でも特に回答が多かった「親子の絆づくりプログラ ム“赤ちゃんがきた!”(通称 BP プログラム)」は, 初めて赤ちゃんを育てている母親と 0 歳児の赤ちゃ んが一緒に参加し,子育ての知識やスキルを学ぶだ けでなく,参加した初対面の母親同士が自然と育児 についての困ったことを気兼ねなく聞き合い,教え 合える関係が築けるよう工夫された事業である。 その他にも,保育のある育児教室( 6 名)や母親 自身のリフレッシュ講座( 9 名),子育てや夫婦の パートナーシップをテーマにした講座( 9 名),離 㻟㻡㻚㻞 㻟㻞㻚㻤 㻟㻝㻚㻠 㻟㻥㻚㻣 㻞㻢㻚㻥 㻠㻝㻚㻤 㻞㻥㻚㻜 㻞㻢㻚㻥 㻠㻟㻚㻤 㻟㻟㻚㻞 㻟㻡㻚㻞 㻡㻠㻚㻝 㻟㻣㻚㻤 㻠㻥㻚㻜 㻡㻝㻚㻡 㻠㻟㻚㻟 㻡㻤㻚㻜 㻠㻟㻚㻤 㻡㻤㻚㻜 㻢㻝㻚㻝 㻠㻢㻚㻠 㻡㻣㻚㻡 㻡㻤㻚㻡 㻠㻜㻚㻣 㻞㻠㻚㻠 㻝㻞㻚㻡 㻝㻟㻚㻠 㻝㻡㻚㻡 㻝㻞㻚㻠 㻝㻟㻚㻠 㻝㻜㻚㻥 㻥㻚㻤 㻣㻚㻞 㻣㻚㻤 㻡㻚㻞 㻠㻚㻝 㻞㻚㻢 㻡㻚㻣 㻟㻚㻢 㻝㻚㻡 㻞㻚㻢 㻝㻚㻜 㻞㻚㻝 㻞㻚㻝 㻞㻚㻢 㻝㻚㻢 㻝㻚㻜 㻝㻚㻜 㻜㻚㻜 㻞㻜㻚㻜 㻠㻜㻚㻜 㻢㻜㻚㻜 㻤㻜㻚㻜 㻝㻜㻜㻚㻜 ‶䜔䜾䝏䜢䜘䛟⪺䛔䛶䛟䜜䠈Ẽᣢ䛱 䛜䛿䜜䜛 ᑡ䛧䛾㛫䛰䛜䠈Ꮚ䛹䜒䛛䜙㞳䜜䛶䝸 䝷䝑䜽䝇䛷䛝䜛 ⮬ศ䛾Ꮚ⫱䛶䛾⪃䛘䛜䛾ẕぶ䛸 ఝ䛶䛔䛶Ᏻᚰ䛷䛝䜛 䛒䛺䛯䛾ᝎ䜏䜢⪺䛔䛶䛟䜜䠈Ẽᣢ䛱 䛜㟼䜎䜛 䛒䛺䛯䛾Ⰻ䛔䛸䛣䜝䜢䜋䜑䛶䛟䜜䜛 Ꮚ⫱䛶௨እ䛷䜒ヰ䜢⪺䛔䛶䛟䜜䠈Ᏻ ᚰ䛷䛝䜛 䛒䛺䛯䛾⫱ඣ䛾䜔䜚᪉䜢ㄆ䜑䛶䛟䜜䜛 䛒䛺䛯䛾ດຊ䜔ᚰ䛜䛡䜢ホ౯䛧䛶䛟 䜜䜛 Ᏻ䛺Ẽᣢ䛱䛜䛩䛳䛝䜚䛧䠈ᴦ䛻䛺䜛 䛒䛺䛯䛾Ꮚ⫱䛶䜢䛽䛞䜙䛳䛶䛟䜜䜛 䛒䛺䛯䛾Ẽᣢ䛱䜔ពぢ䜢ᑛ㔜䛧䛶䛟 䜜䜛 ᴦ䛧䛔㛫䜢㐣䛤䛩䛣䛸䛜䛷䛝䜛 䛭䛾䛸䛚䜚䛷䛒䜛 䛹䛱䜙䛛䛸䛔䛘䜀䛭䛖䛷䛒䜛 䛹䛱䜙䛛䛸䛔䛘䜀㐪䛖 㐪䛖 図 5 育児不安解消・リフレッシュ意識 㻞㻞㻚㻞 㻟㻜㻚㻠 㻞㻥㻚㻞 㻟㻟㻚㻞 㻟㻝㻚㻤 㻠㻞㻚㻤 㻟㻠㻚㻥 㻟㻥㻚㻣 㻠㻠㻚㻤 㻠㻜㻚㻜 㻟㻢㻚㻝 㻠㻞㻚㻟 㻡㻣㻚㻟 㻡㻠㻚㻥 㻡㻥㻚㻜 㻠㻥㻚㻡 㻡㻣㻚㻠 㻡㻠㻚㻝 㻡㻜㻚㻜 㻡㻢㻚㻠 㻟㻜㻚㻥 㻞㻠㻚㻞 㻝㻝㻚㻡 㻥㻚㻤 㻤㻚㻞 㻢㻚㻣 㻣㻚㻞 㻡㻚㻞 㻠㻚㻢 㻞㻚㻢 㻝㻜㻚㻤 㻟㻚㻝 㻞㻚㻝 㻞㻚㻝 㻝㻚㻜 㻝㻚㻜 㻜㻚㻡 㻝㻚㻜 㻜㻚㻡 㻝㻚㻜 㻜㻚㻜 㻞㻜㻚㻜 㻠㻜㻚㻜 㻢㻜㻚㻜 㻤㻜㻚㻜 㻝㻜㻜㻚㻜 ಶேⓗ䛺Ẽᣢ䛱䜢ᡴ䛱᫂䛡䜛䛣䛸䛜 䛷䛝䜛 䛒䛺䛯䛾ಶேⓗ䛺ヰ䜢⪺䛔䛶䛟䜜䜛 ၥ㢟䜔ᝎ䜏䛻ᑐ䛧䛶ලయⓗ䛺ゎỴ᪉ ἲ䜔ຓゝ䜢䛧䛶䛟䜜䜛 ၥ㢟䜔ᝎ䜏䛻ᑐ䛧䛶┦ㄯ䛷䛝䜛ே䜔 ⏝䛷䛝䜛䝃䞊䝡䝇䜢ᩍ䛘䛶䛟䜜䜛 Ꮚ⫱䛶䛷ឤ䛨䛯䛣䛸䜔ᚰ㓄䜢Ᏻᚰ 䛧䛶┦ㄯ䛷䛝䜛 ᑓ㛛ᐙ䛜䛔䜛䛾䛷Ᏻᚰ䛧䛶┦ㄯ䛷䛝䜛 Ꮚ⫱䛶䛾ᝎ䜏䜢ぶ㌟䛻䛺䛳䛶⪺䛔䛶 䛟䜜䜛 ⮬ศ䛾Ꮚ⫱䛶䛾᪉䜢ぢ┤䛩䛣䛸䛜 䛷䛝䜛 ⤒㦂⪅䛛䜙䛾䜰䝗䝞䜲䝇䜢⪺䛔䛶ཧ ⪃䛻䛺䜛 Ꮚ⫱䛶䛻㛵䛩䜛ᙺ❧䛴ሗ䜢ᥦ౪䛧 䛶䛟䜜䜛 䛭䛾䛸䛚䜚䛷䛒䜛 䛹䛱䜙䛛䛸䛔䛘䜀䛭䛖䛷䛒䜛 䛹䛱䜙䛛䛸䛔䛘䜀㐪䛖 㐪䛖 図 6 子育て相談
乳食講習会( 9 名),次世代育成支援イベント「お ぎゃっと21」(10名),防災のイベント( 5 名),英 会話(3 名),地域の季節ごとの催し( 4 名)など, 多岐にわたっている。人数は少ないが,シニア団体 主催のイベント( 1 名),転勤族ママの会( 1 名) といった内容も挙げられている。 イベントの場所としては,児童館(11名),子育 てひろば・サロン(10名),徳島市の子育て支援拠 点である「すきっぷ」( 8 名),大学( 5 名),ファ ミリーサポートセンター( 3 名)といった場所が多 く挙げられていた。 4 .大学に求める子育て支援 次に,表 2 は大学に求める子育て支援について尋 ねた結果で,112名から得られた回答の分析から, 8 つのカテゴリーに分類して整理したものである。 まず,ニーズが高かった子育て支援は,「イベント・ 講習会の提供」で,中でも,親子で一緒に参加でき るイベントの開催を求める声が多かった。また,気 楽に参加でき子どもが楽しめるイベント,大学の施 設を使ったイベント,子どもをみてもらえる託児付 きのイベント,0 歳児を連れても参加できるイベン トを開催して欲しいという声があった。 次いで多かったのが,「子育て教室・講演会」で, 子育ての専門家による講演,年齢や性別に合った子 育て教室の開催を求める声が多かった。子育て教室 の内容としては,離乳食や食育の教室,託児付きの 料理教室の開催を求める声が多かった。また,大学 内で開催されている「わんぱく教室」については, 毎日開催して欲しいという意見もあった。 子育て相談については,発達障害など専門的な立 場からの相談・アドバイスの窓口が少ないため,そ のような子育て相談への対応を求める声や,子ども との遊び方,かかわり方といった具体的な子育て相 談,大学という場だからこそ提供できる育児や子ど もの発達に関する相談対応を求める声が聞かれた。 また,「交流の場の提供」といった声も多かった。 具体的には,同世代の子どもを持つ母親同士の交流 の場であったり,子ども同士が遊べる交流の場で あったり,学生との交流の場であったりと様々であ るが,中でも,学生との交流については,大学なら ではできる取り組みである。将来保育士を目指して いる学生との交流を求めている母親の声が複数聞か 㡯㻌䚷䚷㻌㻌┠ ேᩘ ᆅᇦᏊ⫱䛶ᨭ䝉䞁䝍䞊䛾䜲䝧䞁䝖 䠄ぢᏛ䠈䛚ㄌ⏕᪥䠈Ꮨ⠇䛾䜂䛺䜎䛴䜚䜔㇋䜎䛝䠈㐠 ື䠈㐲㊊䠈䜅䜜䛒䛔㐟䜃䛺䛹䛾⾜➼䠅 㻢㻥 䝧䝡䞊䝬䝑䝃䞊䝆 䠄ฟ⏘㝔䛾ᩍᐊ䞉䝧䝡䞊䝕䞊䞉䝣䜯䞊䝇䝖䝃䜲䞁ㅮ⩦䞉 㦵┙䜿䜰ᩍᐊ䠅 㻟㻣 ぶᏊ䛷䛷䛝䜛㐟䜃 䠄ゐ䜜ྜ䛔㐟䜃䞉ぶᏊయ᧯ᩍᐊ䞉ぶᏊ䜶䜽䝃䝃䜲䝈䞉㐟 䜃ㅮ⩦䞉⋵ල䛵䛟䜚䛾䞉䝞䝹䞊䞁య᧯䞉య⫱㤋䛷䛾䝝 䜲䝝䜲ᩍᐊ䞉ぶᏊ䛷䛷䛝䜛㦵┙య᧯䞉Ꮚ䛹䜒䛾ᡭ㐟䜃䠅 㻟㻠 ㄆᐃ䛣䛹䜒ᅬ䞉ᗂ⛶ᅬ䞉ಖ⫱ᅬ䛾ᅬᗞ㛤ᨺ䠈Ꮚ⫱䛶ᗈ ሙ䠈䜲䝧䞁䝖䞉⾜䠈䜟䜣䜁䛟ᩍᐊ 㻞㻥 ⫱ඣ┦ㄯ 䠄ᨭ䝉䞁䝍䞊䞉ಖ䝉䞁䝍䞊䞉ຓ⏘ᖌ䞉䛚䛳䜁䛔┦ ㄯ䠅 㻞㻠 ⤮ᮏ䛾ㄞ䜏⪺䛛䛫 䠄ᅗ᭩㤋䞉ぶᏊ䛷ཧຍ䛩䜛⤮ᮏᩍᐊ䞉ㅮ⩦䞉㑅䜃᪉䞉⤮ ᮏ䝉䝷䝢䞊䞉ேᙧ䠅 㻞㻝 䜽䝸䝇䝬䝇 䠄᫂䜽䝸䝇䝬䝇䛣䛹䜒䚷➼䠅 㻝㻢 㡢ᴦ 䠄Ꮚ䛹䜒ྥ䛡䞉ぶᏊ䝁䞁䝃䞊䝖䞉㡢ᴦ䜢ᴦ䛧䜐䝅䝵䞊䞉䜟䜙 䜉ḷ䞉㡢ᴦ㐟䜃䠅 㻝㻢 ẕぶྠኈ䛾ὶ 䠄㻮㻼䝥䝻䜾䝷䝮䠈䝬䝬䛸䛾ὶ䞉䝬䝬䜹䝣䜵䠅 㻝㻟 ඣ❺㤋䛾䜲䝧䞁䝖 䠄䜒䛱䛴䛝䛺䛹䛾⾜➼䠅 㻝㻝 Ꮚ⫱䛶䜂䜝䜀䞉䝃䝻䞁 䠄䜍䛳䛛䜍䛛䞉䜋䛳䜊䞉Ꮚ⫱䛶ᛂᅋ䝺䜲䞁䝪䞊䞉䜖䜑䝍 䜴䞁Ꮚ⫱䛶䜂䜝䜀䞉䝁䞊䝥䛢䜣䛝䛳䛪䛟䜙䜆䠅 㻝㻜 ḟୡ௦⫱ᡂᨭ䜲䝧䞁䝖䞉䛚䛞䜓䛳䛸㻞㻝 㻝㻜 Ꮚ⫱䛶䜢䝔䞊䝬䛻䛧䛯ㅮᗙ䞉ㅮ₇䠄ṑ୪䜃ㅮᗙ䠅䠈ኵ፬ 䛾䝟䞊䝖䝘䞊䝅䝑䝥䛾ㅮ⩦ 㻥 㞳ங㣗䠄ㅮ⩦䞉ㅮᗙ䞉ᩍᐊ䠅 㻥 䝸䝖䝭䝑䜽䠄ᩍᐊ䠅 㻥 䜶䜰䝻䝡䜽䝇䞉䝎䞁䝇䞉䝖䞊䝹䝨䜲䞁䝖䞉䜶䝁䝞䝑䜽䞉䝏䝵䝁 䝸䞊䝇స䜚䞉䝇䜻䞁䜿䜰ㅮ⩦䞉ᫎ⏬䞉⸛ᰁ䚷➼䜲䝧䞁䝖 㻥 㐠ື䞉䝏䝱䜲䝹䝗㐠ື 㻤 䛩䛝䛳䜇䠄䝧䝡䞊䝕䞊䜔㞳ங㣗ㅮᗙ䞉ㄌ⏕䠅 㻤 㣗⫱䠄ㅮᗙ䞉ㅮ⩦䠅䞉䜽䝑䜻䞁䜾䞉䛚ᩱ⌮ᩍᐊ䞉䛚䛛䛧䛾 ᐙస䜚 㻤 ಖ⫱䛾䛒䜛⫱ඣᩍᐊ 䠄䜽䝸䝇䝬䝇䝸䞊䝇స䜚䞉䝣䝷䝽䞊䜰䝺䞁䝆䝯䞁䝖䠈クඣ 䛝䛾䝶䜺䞉➗䛔䝶䜺䠅 㻢 Ꮫ䛾䜲䝧䞁䝖䞉䜻䝑䝈䝹䞊䝮䞉Ꮚ⫱䛶ᨭ䝹䞊䝮 㻡 ᮌᕤᩍᐊ䞉ᮌ䛾⋵ල䛾㑅䜃᪉䞉ᮌ䛾⋵ල䛷㐟䜆䞉➉ ⣽ᕤ㐟䜃 㻡 ᾘ㜵䞉ᩆ䞉㜵⅏䛾䜲䝧䞁䝖 䠄䜲䝄䟿䜹䜶䝹䜻䝱䝷䝞䞁䠈Ꮚ䛹䜒䛸䛾㑊㞴᪉ἲ䛺䛹䠅 㻡 Ꮨ⠇䛤䛸䛾䜒䜘䛚䛧 䠄ኟ⚍䜚䜲䝧䞁䝖䞉⊺Ꮚ⯙➼䠅 㻠 ⱥヰ䞉ⱥㄒ䛾䜲䝧䞁䝖 㻟 䝣䜯䝭䝸䞊䝃䝫䞊䝖䝉䞁䝍䞊䛾䜲䝧䞁䝖䞉ㅮ⩦ 㻟 ಖᖌ䛻䜘䜛┦ㄯ䠄㌟యィ 䠃ὶ䞉ᗣデ᩿䠅 㻞 䝅䝙䜰䛾䝪䝷䞁䝔䜱䜰ᅋయ䛾䜲䝧䞁䝖 㻝 ㌿᪘䝬䝬䛾 㻝 表 1 これまでに参加した子育て支援イベント
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れ,定期的に学生との交流の場を設け,子育てに行 き詰っている母親の話を聞いてもらうことで,学生 は母親の気持ちが分かり,一方で母親は話を聞いて もらうことでリフレッシュできるのではといった意 見もあった。 また,子どもの「一時預かり」の声からも分かる ように,学生が子どもと遊んでいる間に,母親同士 の交流の時間を持ってもらう「ママカフェ」の取り 組みを,「子育て情報の発信」も含めて,もっと広 げてもらいたいという声も多かった。 その他の意見としては,子育て支援イベントの地 域格差に関するものがあった。具体的な声として 「公の施設は魅力的なイベントがあっても,その市 に在住する人という条件があったりして参加できな いので,大学を広く開放してほしい」「保育園等に 通っていない子たちがもっと参加できる場を増やし て欲しい。逆に通っていても,土,日曜日に親子で 参加できるイベントがもっと田舎であってほしい」 「田舎では近くで子育て支援のイベントが少なく参 加しづらいので,田舎でもして欲しい」「徳島は車 が当たり前なので,自動車に乗れないと近場でない となかなか行けないことが多い。継続して行ける場 所でないと,新しい友達はできにくい。かといって 出欠のしばりがあると予定通りにいかないこともあ るので気が引ける」という声もあった。 以上のように,大学主催の子育て支援イベントを 遠隔地も含めて行って欲しいという意見が多い中 で,それとは異なる意見もあった。それは,「県内 でも既に沢山の子育てイベントが実施されている。 また,日々に追われているのでイベントに参加する よりも休みたいというのが本音である。大学は,イ ベントを実施するよりも,専門性の高い人材を育成 することに力を入れてほしい。」という意見であっ た。 Ⅳ.まとめと今後の展望 本研究では,本学が地域の拠点として,新たな子 育て支援活動を展開していくために,まず,子育て 中の母親が参加している子育て支援イベントの実態 や大学に求める子育て支援イベントのニーズを把握 することを目的とした。その結果,次のような主な 知見を得た。 1 )多くの母親が肯定的な母親意識を持ちつつも, 悩みや不安を抱えながら子育てをしており,母親 は子育て支援イベントへの参加や育児相談,母親 同士の交流を通じて,子育て対する不安を緩衝し ていることが分かった。 2 )地域子育て支援センター,認定こども園・幼稚 園・保育園の園庭開放・わんぱく教室でのイベン トへの参加が多いが,それ以外にも,親子が一緒 に参加できるイベントや子育て相談,母親同士の 交流会など,地域の様々なイベントに参加しなが ら母親が子育てをしていることが分かった。 3 )大学に求める子育て支援は,母親の回答の分析 により「イベント・講習会の提供」「子育て教室・ 講演会」「子育て相談」「交流の場の提供」「(子ど もが遊ぶ・母親同士の交流)場の提供」「学生と の交流」「一時預かり」「子育て情報の発信」の 8 つのカテゴリーに整理された。イベントや講習会 の提供の他,母親同士,子ども同士,大学生との 交流の場の提供を求める声が多かった。 本研究の調査対象者は,主に地域の子育て支援セ ンターを利用している無職や育児休業中の母親が大 多数であり,子育て中のすべての母親の子育てニー ズを反映したものではない。今後の課題としては, 有職者を対象とした調査をし,大学に求める子育て 支援のニーズをさらに探究していくことが課題であ る。 大学の特色を全面に活かした子育てイベントとし ては,学生との交流を挙げることができるが,今回 の調査においても母親からの要望が多かった。少子 化時代に生まれた現代の学生は,子どもとの接触体 験が少ないために,子どもや子育て観を描きにくい 状況にある。子育て中の親子との交流は学生にとっ て,実践的な子どもとの関わりを学べる場となり, 子育て支援に対する理解を深めることができる6)7)。 また,将来,保育に関わる仕事に就く学生だけでな く,将来親になる学生にとっても,親子の触れ合い
を直接目で見たり,母親から実体験を直接聞くこと で,子どもの成長・発達や生活状況のイメージを具 体的に膨らませたり,親としての人間的成長にも気 付くことができる機会が得られる8)9)。しかし,一 方で,子どもとの接触体験の多さと子どもへの関心 とは関連がなく,むしろ接触体験が多いと苦手意識 になるという指摘もある10)。このことからも,接 触体験の量ではなく,学生にとって意味のある活動 であるかどうか,内容を検証しながら実施していく 必要がある。 また,母親が大学に求める子育て支援としては, 「イベント・講習会の提供」が多かったことから, 今後,子育て支援を担える専門職者を最大限に活用 し,親や地域が求める子育て支援に応えていく必要 がある。しかし,そのためには,継続的に子育て支 援イベントを拡充していく必要があり,負担の少な い運営システムを構築することが,今後の検討課題 である。 Ⅴ.文献 1 )中岡泰子,小川佳代,富田喜代子他,2013.「徳島 県における子育て支援ニーズに関する調査研究(その 1 ) ― 子 育 て の 悩 み や ス ト レ ス 解 消 法 の 地 域 比 較 ―」,四国大学紀要人文・社会科学編,40,1-12. 2 )小川佳代,中岡泰子,富田喜代子他,2013.「A県 における子育て支援ニーズに関する調査研究(その 2 )― 育児ストレッサーの因子構造 ―」,四国大学紀 要人文・社会科学編,40,13-19. 3 )石原留美,小川佳代,江口実希,2013.「乳幼児を 育てる母親の育児ストレスに関する文献検討:育児ス トレスの要因から育児支援の課題を考える」,地域環 境保健福祉研究,16(1),1 - 8. 4 )高橋順子,小川佳代他,2016.「大学を拠点とする 子育て支援イベントに参加した母親の反応」,四国大 学紀要人文・社会科学編,46,1-8. 5 )大日向雅美,1988.「第 7 章 研究Ⅲ:母性意識の 発達変容について」,『母性研究』,川島書店,135- 169. 6 )新山順子,京林由季子,樟本千里,高橋多美子, 2017.「大学を拠点に保育者志望学生と多世代が交流 する新しい子育て支援の実践:「そうじゃ子ども大学」 の事例から」,岡山県立大学教育研究紀要,1(1),41 -51. 7 )小島佳子,2017.「保育者養成短期大学を拠点とし た地域子育て支援の場づくり:「すずたん広場」の運 営を通して」,鈴鹿大学短期大学部紀要,37,183- 195. 8)吉見昌弘,2009.「大学を拠点とした子育て支援活動 の展開と課題」,愛知教育大学幼児教育研究,14,81 -89. 9 )大林陽子,岡田由香,緒方京,2011.「大学を拠点 とした子育て支援事業の活動報告と評価」,愛知県立 大学看護学部紀要,17,33-39. 10)野村幸子,河上智香,長谷典子他,2007.「子ども との接触体験からみた看護学生の子どもイメージ」, 人間と科学:県立広島大学保健福祉学部誌,7(1), 169-180. 本研究は,「四国大学学術研究助成」を受けて実 施された。また,調査の実施にあたっては,地域子 育て支援センターのご協力を得た。本調査にご協力 頂きました多くの方に心より感謝申し上げます。
抄 録 本研究の目的は,A 県における子育て支援イベントの利用実態を明らかにすることである。この目的を 達成するために, 子育て支援イベントに参加した212名の母親のデータを集めた。主な知見は次のとおりで ある。 1 )親子が一緒に参加できるイベントや子育て相談,母親同士の交流会など,地域の様々なイベントに参加 しながら母親が子育てをしている。 2 )多くの母親が子育て支援イベントへの参加により,子育ての不安を緩衝していた。 3 )大学に求める子育て支援として,子育てイベントの開催,親子と学生の交流の場を望む母親が多い。 キーワード:子育て支援,親子と大学生の交流,イベント