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財務諸表論①

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Academic year: 2021

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つ ぶ 問

2018年9月号 財務諸表論

≪1問目≫ 【問題】 討議資料「財務会計の概念フレームワーク」第1 章によれば,「財務報告の目的は,投資家の意 思決定に資するディスクロージャー制度の一環として,投資のポジションとその成果を測定して 開示することである」とされる。この目的に関して,投資家の役割と経営者の責任ついて説明し なさい(200 字程度)。 【解答】 投資家には,開示された情報を利用して自己の責任で将来の企業成果を予想し,現在の企業価 値を評価するという役割がある。この役割を果たすためには,不確実な将来の企業成果の予測に 役立つ情報の開示が必要となる。したがって,経営者には基本的に予測に必要な事実を開示する ことが求められる。また,経営者自身の予測が必要となる場合であっても,それは現在までに生 じている事実を明らかにするために行われるものでなければならない。 (203 字) 【解説】 概念フレームワーク第 1 章より,財務報告の目的をめぐる投資家の役割と経営者の責任ついて 出題しました。本問の解答のポイントは,次の点を指摘できたか否かです。 投資家⇒自己の責任おいて不確実な将来の企業成果(=利益)の予測を行う。 経営者⇒投資家による予測に必要な事実,すなわち企業が行った投資のポジション(財政状態) とその成果(経営成績)を開示する。経営者による予測情報の開示については,事実 の開示の範疇で行わなければならない。 企業の成果について予測を行う者と,事実の開示を行う者という両者の立場の違いを理解して おきましょう。 ここからはある程度学習が進んでいる方向けの話になりますが,この「投資家は将来の企業成 果を予測する」というのがポイントです。近年公表される会計基準には,将来のキャッシュ・フ ローを見積もりその現在価値によって資産・負債を測定する,という規定を設けているものが少 なくありません(リースや減損会計,退職給付会計や資産除去債務など)。これは,投資家がその 役割を果たせるように将来の情報を極力財務諸表に含めようとする姿勢の現れであるともいえま す。とはいえ,それらの情報は経営者による見積りを基礎として作成されることになりますので, あくまでも「事実を開示する」観点から一部の項目について要求されている,という関係があり ます。 なお,「つぶ問」の性格上,問題とともに解答欄を示すのは難しいので,解答字数の目安を示し ての出題をしています。

参照

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