• 検索結果がありません。

JAIST Repository: 日本論文の生産性と生産関数(評価 (2), 第20回年次学術大会講演要旨集I)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "JAIST Repository: 日本論文の生産性と生産関数(評価 (2), 第20回年次学術大会講演要旨集I)"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

日本論文の生産性と生産関数(評価 (2), 第20回年次学

術大会講演要旨集I)

Author(s)

近藤, 正幸; 富澤, 宏之; 林, 隆之

Citation

年次学術大会講演要旨集, 20: 224-227

Issue Date

2005-10-22

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/6052

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

E08

日本論文の生産性と

生産関数

0

近藤正幸 ( 文科 省 ・科学技術政策研Ⅰ構図六 ) , 富澤宏之 ( 文科 省 ・科学技術政策研 ) , 林 隆

2

( 文科 省 ・科学技術政策研Ⅰ大学評価・

学位授与機構

) 1. 問題意識と分析の 枠組み。 この

10

年、

日本は国全体として 科学技術基本計画に 基づいて科学技術予算の

増大、

研究開発システムの 改革など により科学技術の

振興を図っている。

その成果もあ って科学技術のアウトプ 、 ソト であ る日本の論文や 特許も増加してき

ている。 しかし、

こうしたアウトプ ソト の増大は研究開発費や 研究者の増大といったインプットの 増大に見合ったもので あ ろうか、 また、 国際的に見てどうなのだろうか、 という疑問がわく。

本稿では、

科学技術基本計画の 成果に焦点を

当てて分析することとし、

政府の科学技術予算が 大きく 影善 する大学

セクターを対象として、

その主たるアウトプ 、 ソト であ る論文を対象にして

分析する。 また、

国際比較については 論文につ いて高いパフオーマンスを 示している米国を

比較対象とする。

こうしたことを 踏まえたうえでリサーチ・クエスチョンを 述 べると次のとおりとなる。

1)

、 日本の大学セクタ 一の論文生産性は 科学技術基本計画の 期間に上昇しているのであ ろうか。

2)

日本の大学セクタ 一の論文生産性は 米国の大学セクタ 一の論文生産性と 比較して高いのであ

ろうか。

ここで、

論文の生産性として 論文数を研究費又は 研究者数で除した

値を考えている。 つまり、

研究開発のインプット からアウトプットまでの 過程をストックを 考慮した状態概俳を 導入した動的モデルを

用いているのではなく、

フロー とし ての研究費又は 研究者数というインプットが 論文 教 というアウトプットを 直接的にもたらしていると

考えている。 ただし、

インプットからアウトプットまでのタイムラバは

考慮していて、

日本における 研究開発投資から 特許出願までのタイムラ ヴが 2 年弱であ

ることから,、

また、

研究を行い論文 誌 に投稿して 査 読を受けて刊行されるまでの

筆者らの経験から、

2 年のタイムラグをおいて 論文生産性を 計算している 3 。 さらに、 論文を創出する 要因は何かとし ち 疑問がわく。 つまり、

3L

、 日本の大学セクタ 一の論文を創出する 要因は何か。 という問題であ

る。

これについてはセクターレベルの

分析に加えて、 個別の大学レベルについて、

論文を創出するもの

は何かについて、

論文の生産関数探求の

第一歩として、

論文 教を被 説明変数とし

研究費、

研究者を説明変数とした

回帰分析を行っている。 この場合も、

タイムラグ以外のダイナミクスを

今回は考慮していない。

2. 日本の大学セクタ 一の論文生産性の 推移 日本の大学セクタ 一の論文 数

(SCI:ScienceCitationIndex

に掲載されている 論文で日本の 機関に居する 研究者が 著者の「 人 以上になっている 論文の数 ) は

、 全論文についても、

186

の分野分類において 被 引用度が上位「

0%

の論 文 ( 以下・「上位

10%

論文」という ) についても科学技術基本計画の

期間に増加している。 同時に、

大学セクタ一の 研究

費も増加している。

大学セクタ一の

研究者数、 つまり、

自然科学系の 教員数についても

増加している。

こうしたデータを 基に 2 年間のタイムラグを 考慮して日本の 大学セクタ一の 全論文の生産性を

計算してみると、

自然 科学系の大学教員数を 用いた研究者の 生産性で見ると

明らかに上昇している。

研究費の論文生産性についても 年に 。 本稿の分析結果のいくつかは 科学技術政策研究所 m]] に記されている。 2 Kondo[2] を参照。 3 研究者のタイムラグについては 一部で 1 年 となっている。

(3)

より上下はあ

るが上昇している。

インプットが 増加した場合は 生産性が低下することも 一般にはよくあ

るが、

科学技術 基本計画により 研究費が増加する 中で研究費に 対する論文の 生産性が上昇しているとし づ

のは大変によいといえる。

3. 大学セクター 論文生産性の 日米比較 国際比較は対応するデータが 内容的にも対応しているよ う に調整することが 難 Ⅱ ) 。 例えば「研究費」としづ 同じ名 称の子一タでも 国によって正職員の 給与を含むとか 含まないといった 相違があ

る。

King[3]

ではそうした 調整を行わな い形で各国のインプ、 ソ トチータ と アウトプ・ソトチータが 提示されたために 誤った印象を 与えたきらりがあ る。

Barre[4]

は 英仏の論文生産性の 比較について チー クの内容の調整に

加え、

言語の相違など 種々の要因を 考慮するかしない かで論文生産性の 高低が両国で 逆転することを 示している。

本稿では、

データの内容について 調整を行って 日米の大学セクタ 一の主に全論文の 生産性について

比較を行った。

アウトプットであ る論文数は

SC¥

から採った。

収録論文に英語論文が 多いという点はあ るが日米の大学にとって 差はな

いと想定した。 インプ、

ソト であ

る研究者については、

実態上は博士課程の 学生なども研究戦力になっていると 考えられ

るが、

共通の子 一タが 取れる自然科学系の

教員数を採用した。

もう「つ め

インプ、

ソト

の研究費については、

日本の大学 ほ

ついては全研究費のほかに、

米国の大学研究費の

概念に近づけるために、

恒常的な人件費を 全て除いた金額お よび米国における 夏休みの給与はプロジェクト 経費でまかなわれているという 想定の下に恒常的な 人件費を 3 か 月分 のみを加えた 金額の 2 種類を用いた。 研究者に関する 大学セクタ一の 論文生産性については 日本の生産性が

上昇してきており、

米国の生産性が 低下し てきていて米国のほうがまだ 高いものの両者の

差はかなり小さくなっている。

研究費に関する 大学セクタ一の 論文生 産性については 日本がやや上昇しているのに 対して米国が 下げてきているため、 研究費の子一タ の 取り方によっては 日本のほうが

高くなっている。 ただ、

上位「

0%

論文については 米国で教員当たりでも 研究費当たりでも 論文生産性が ほとんど低下していないことには 留意する必要があ る。 日米比較 : 大学等教員一人当たり 論文 数 ( 全論文 ) 0 . 6 綿 ソ 0 ・ 5 人 0 ・ 4 0 ・ 3

0 2 ・ 0 . l

03 00 Ⅰ 997 99 年 98 98 98 0 0 ・

(4)

日米比較 : 大学等の研究費当たり 論文教 ( 全論文 ) Ⅱ 月 / 山 ・億円

億 4O 35 30 25 20 Ⅰ 5 @

+

米国 ・ 一 トー日本 [ 人件費 =0] , 丁ト 日本 [ 人件費 1/4] ・十日本

1983@ 1985@ 1987@ 1989@ 1991@ 1993@ 1995@ 1997@ 1999@ 2001@ 2003 年 米国 : 大学等の研究費当たり 論文教 十全論文致 / 研究開 発棄

上位 10% 論文致

研究開発費

10 Ⅰ 981 Ⅰ 983 Ⅰ 985 Ⅰ 987 Ⅰ 989 Ⅰ 99 Ⅰ Ⅰ 993 Ⅰ 995 Ⅰ 997 1999 2001 2003 年 4, インプ、 ソト の集中度とアウトプ ソト の集中度 個々の大学レベルでのインプットとアウトス ソト の関係を見るために、 個々の大学単位で 論文教 と 研究費、 研究者 ほ ついてその分布と 集中度を計算している。 論文教で上位 100 大学について、 論文数の分布を 見てみると少数の 大 学で多くの論文数を 創出していることがわかる。 ジ ニ 係数は 0 ・ 82 であ る。 なお、 上位「 0% 論文についてのジ ニ 係数は 0 ・ 89 であ り集中度はさらに 高い。 研究者について、 研究本務者数、 教員数、 博士課程学生数について 分布を見ている と、 集中度が高くて 論文数の分布に 最も近いのは 博士課程学生数で、 ジ ニ 係数は 0 ・ 74 であ る。 研究費についても、 内部使用研究費全体、 人件費を除く 内部使用研究費、 外部受け入れ 研究費についてみてみる。

(5)

集中度が高くて 論文数の分布に 最も近いのは 外部受け入れ 研究費で、 ジ ニ 係数は 0 ・ 72 であ る。 5. 論文の生産関数への 試み 上記の集中度の 分析を踏まえ、 単 回帰分析を行った 結果は次のとおりであ る。 なお、 この 車 回帰分析では 大学は チ ー クの利用可能性から 2002 年当時の国立大学に 限っている。 全論文教 ( 分数カウント )= -13.4 + 0.98% 博士課程学生数 ( 自然科学系のみ、 ] 年前 ) ( 一 0 . 889) (47.8) 自由度調整済み 決定係数 0 . 968 全論文 数 ( 分数カウント )= 88.044 + 0.974* 外部受け入れ 研究費 ( 自然科学系のみ、 2 年前 ) (4.89) (36.9) 自由度調整済み 決定係数 0 . 948 上位 10% 論文教 ( 分数カウント )= -10.778 + 0.957* 博士課程学生数 ( 自然科学系のみ、 1 ヰ前 ) ( 一 4.346) (28.3) 自由度調整済み 決定係数 0 . 915 上位 10% 論文 数 ( 分数カウント )= -2.131 + 0.986* 外部受け入れ 研究費 ( 自然科学系のみ、 2 年前 ) ( 一 Ⅰ. 613) (5 Ⅰ. 0) 自由度調整済み 決定係数 0 . 972 全論文数についても、 上位 10% 論文数についても 博士課程学生数または 外部受け入れ 研究費によって 9 割以上が 説明される。 また、 セクターレベルでは 次のとおり、 研究費や教員数で 説明できる。 全論文教 ( 分数カウント )= -6927 + 0.980* 研究開発費 ( 実質、 2 年前 ) (-3.65) (21.4) 自由度調整済み 決定係数 0 , 958 全論文致 ( 分数カウント )= -38350 + 0.986* 教員数 ( 自然科学系のみ、 2 年前 ) ( 一 13.8) (25.8) 自由度調整済み 決定係数 0 . 971 上位 10% 論文教 ( 分数カウント )= 666 + 0.87% 研究開発費 ( 実質、 2 年前 ) (3.01)@ (7.84) 自由度調整済み 決定係数 0 , 751 上位 10% 論文致 ( 分数カウント )= -671 + 0.878* 教員数 ( 自然科学系のみ、 2 年前 ) ( 一 1.76) (8.0 Ⅰ ) 自由度調整済み 決定係数 0.760 6. おわりに 本稿によって、 日本の大学セクタ 一の論文生産性は 教員数当たりで 見ても研究費あ たりで見ても 科学技術基本 計 画の期間に上昇していること、 米国に比べても 同程度になってきていることを 示した。 また、 日本の大学セクタ 一の論 文創出には博士課程学生数や 外部受け入れ 研究費が大きく 寄与していることを 集中度の分析や 単回帰分析から 明 らかにした。 今後は多くの 国々との国 捺 比較を可能とするために 比較可能な研究費、 研究者等の子 一タの 調整方法 を 研究するとともに、 より 精綾 な論文生産関数の 構築を目指して 生きたい。 参考文献 [1] 科学技術政策研究所、 「基本計画の 達成効果の評価のための 調査科学技術研究のアウトプ 、 ソト の定量的およ び 定性的評価報告 ヰ 」、 NISTEP 化

OR Ⅰ N0.88 、 2005 年 3 月。

[2] Kondo,R&D dynamics ofcreating patents in the Japanese industry,Research Po 廿 lCy Vol.28,587-600, 1999

[3] King , David、 . , The《cientific(mpact{f]ations , Nature・ , 311-316 , 15゛uly , 2004.

[4]@ Barre , Remi , Sense@and@nonsense@of@S&T@productivity@indicators , Science@and@Public@Policy@ 28(4) , 259-266@

参照

関連したドキュメント

大きな要因として働いていることが見えてくるように思われるので 1はじめに 大江健三郎とテクノロジー

The Development and the Using of Web Site for Supporting the Students to Assist in the Classes 加藤 隆弘 松能 誠仁 松原 道男.. Takahiro KATO Nobuhito MATSUNO

医学部附属病院は1月10日,医療事故防止に 関する研修会の一環として,東京電力株式会社

 当図書室は、専門図書館として数学、応用数学、計算機科学、理論物理学の分野の文

2020年 2月 3日 国立大学法人長岡技術科学大学と、 防災・減災に関する共同研究プロジェクトの 設立に向けた包括連携協定を締結. 2020年

人間は科学技術を発達させ、より大きな力を獲得してきました。しかし、現代の科学技術によっても、自然の世界は人間にとって未知なことが

本研究科は、本学の基本理念のもとに高度な言語コミュニケーション能力を備え、建学

本研究科は、本学の基本理念のもとに高度な言語コミュニケーション能力を備え、建学