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都市近郊地域における森づくりの現状及び課題と今後の方向性 : 和泉市での取組を事例として

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〔共 同 研 究 自然 資 源 の 持 続 可 能 な保 全 ・管 理 に関 す る研 究 〕

都 市 近郊 地 域 にお け る森 づ く りの

現 状 及 び課題 と今 後 の方 向性

和 泉 市 で の取 組 を事例 と して

木 寸 岡 旺 1.は じ め に 日本 全 体 の 森 林 面 積 は2,510万haで あ り,国 土 面 積3,779万haの3分 の2を 占 め て い る 。 こ の う ち,約4割 が 人 工 林 と な っ て い る 。 こ れ らは,戦 後 の 拡 大 造 林 に よ る もの で あ り,そ の 多 くは い ま だ 間 伐 等 の施 業 が 必 要 な 育 成 段 階 に あ る もの の,木 材 と して 本 格 的 に利 用 可 能 とな る お お む ね50年 生 以 上(高 齢 級)の 林 分 が 年 々 増 加 して い る')。 と ころ が,木 材 価 格 の低 迷 に よ る収 益 低 下 や そ れ に伴 う森 林 所 有 者 の 施 業 意 欲 の 低 下,担 い手 不 足,過 疎 化 や 高 齢 化 等 に よ っ て,林 業 を維 持 す る こ とが 困 難 とな っ て きて お り,全 国 的 に 管 理 放 棄 され た 人 工 林(荒 廃 林)が 拡 大 して い る。 今 後,こ の ま ま森 林 が 維 持 管 理 され ず に放 置 さ れ る と,森 林 の持 つ 多 面 的機 能 が 十 分 に発 揮 さ れ な くな る こ とが 危 惧 され て い る 。 さ らに,地 域 類 型 別 に全 国 の 森 林 資 源 の 保 全 状 況(表1)を 見 て み る と,都 市 的 地 域 に お い て 「保 全 して い な い 」 とい う集 落 の割 合 が 他 地 域 よ り も相 対 的 に高 い こ とか ら,特 に都 市 部 に お い て 森 林 の維 持 管 理 が 喫 緊 の 課 題 と な っ て い る2)。 一 方 ,国 民 の 環境 問 題 に 対 す る 関心 の 高 ま り を背 景 と して,近 年,全 国 的 に森 林 の 維 持 保 全 活 動 に参 加 す る 主 体 が 増 加 して い る 。 こ う した状 況 か ら,森 林 の維 持 管 理 が 行 き届 か な い 地 域 に お い て,地 方 自治 体 が 地 域 の森 林 所 有 者 及 び 林 業 従 事 者 や 森 林 組 合 等 と,環 境 問 題 へ の意 識 の 高 い 企 業 や 都 市 住 民 を結 び付 け る こ とに よ っ て森 林 の 維 持 管 理 を進 め て い る。 この よ うな 事 業 は企 業 の 森 と呼 ば れ て お り,2002年 に和 歌 山県 で 初 め て実 施 さ れ て か ら全 国 的 に 広 が っ て お り,そ の 実 施 個 所 数 は 年 々増 加 して い る(表2)。 企 業 の森 の 仕 組 み と して は, 企 業 が 森 林 所 有 者 か ら無 償 で 森 林 を借 り受 け て,社 員 の環 境 教 育 や リ ク リエ ー シ ョンの 場 と 1)林 野 庁 編[13],p69∼pp70か ら引 用 。 2)森 林 資 源 の 保 全 の 考 え 方 につ い て,2010年 世 界 農 林 業 セ ンサ ス 農 山村 地 域 調 査 票(市 区 町 村 用)を 参 考 に した 。 農 林 業 セ ンサ ス で は,森 林 資 源 は地 域 資 源 と して 捉 え られ て お り,保 全 の 考 え方 に つ い て は,地 域 資 源 を農 業 集 落 の 共 有 資 源 と位 置 付 け,地 域 住 民 が 主 体 とな って 維 持 ・保 全 して い く もの で あ る と し,具 体 的 に は 土 砂 崩 れ 防止 や水 源 林 確 保 の た め の 植 林 や 里 山 の 保 全 等 を挙 げ て い る。 キ ー ワ ー ド:森 づ く り,持 続 性,連 携,多 面 的 機 能,地 域 振 興

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表1地 域類 型別 にみ た森林 資 源 の保 全状 況(全 国) 保 全 して い る 保 全 して い な い 計 実数 比 率 実数 比 率 都 市 的地域 1,844 10.6% 15,495 89.4% 17,339 平 地農 業 地域 3,448 16.0% 18,045 84.0% 21,493 中 間農 業 地域 ... 21.3% 32,991 78.7 41,909 山 間農 業 地域 6,050 23.5 19,676 76.5 25,726 全 国 20,260 19.0% 86,207 81.0% 106,467 出所)2010年 世 界 農林 業 セ ンサ ス 報 告 書 第7巻 農 山村 地 域 調 査報 告 書 一都 道 府 県 編 一 注)(1)森 林 の あ る農 業 集 落 に お け る 森 林 資 源 の保 全 状 況 を 表 す 。 (2)計 の 値 は森 林 の あ る 農 業 集 落 数 を示 す 。 表2企 業 に よる森 林 づ くり活動 の実 施箇 所数 の推 移 民 有林 ■ 国有林 して活 用 し,普 段 の 森 林 管 理 を地 元 の 森 林 組 合 等 に委 託 して,そ の費 用 負 担 を企 業 が 行 う形 とな っ て い る3)。 こ れ らの企 業 の 森 は,中 山 間 地 域 対 策 と して始 ま っ た が,企 業 に と っ て はCSRの 一 環 と して 多 種 多様 な形 で 進 め られ て い る4)。ま た,都 市 近 郊 地 域 の方 が 多 くの 人 の 目 に触 れ る可 能 性 が あ る こ とか ら,企 業 の 森 は,よ り大 きな宣 伝 効 果 が期 待 で きる比 較 的 都 市 部 に近 い地 域 に 集 中 して い る5)。こ う した 地 域 にお け る実 施 は,ボ ラ ン テ ィ ア 団体 や 都 市 住 民 等 に とっ て も交 通 の 便 が 良 い こ とか ら,多 様 な 主 体 に よる 参 画 の可 能 性 を持 つ 。 こ の よ う に,企 業 の 森 を う ま く運 営 す る こ とが で きれ ば,都 市 近 郊 地 域 にお け る 森 林 の維 持 管 理 問題 に一 定 の歯 止 め をか け る こ とが で きる の で は な い か と考 え られ る。 3)地 域 の 経 済(2009年)http:〃www5.cao.go.JP/J-j/cr/crO9/chrO9_2-2-5.htmlを 参 考 。 4)CSRの 一 環 と し て の 企 業 の 森 づ く り に 関 し て は,小 林 ほ か[3][4],中 尾 ほ か[8]を 参 照 。 5)企 業 の 森 が 比 較 的 都 市 部 に 近 い 地 域 に 集 中 し て い る こ と に つ い て は,小 林 ほ か[3]p280を 参 考 。

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そ こで,企 業 の 森 に 関 す る 先 行 研 究 を調 べ て み る と,事 例 紹 介 的 な記 事 が 多 く,大 学 の紀 要 と して ま と め らて い る もの が ほ と ん どで あ る6>。こ れ らの 文 献 で は,森 林 の 保 全 面 積 の拡 大 だ け で な く,多 様 な主 体 間 の 相 乗 効 果 や 企 業 に よ る環 境 貢 献 の 促 進 な ど,多 くの メ リ ッ ト が あ る もの の,様 々 な課 題 も指 摘 さ れ て い る。 す な わ ち,多 くの 文 献 で は,森 づ く りが 一 過 性 の 取 組 で 終 わ る とい うの で は 意 味 が な い と い う視 点 か ら,そ の 持 続 性 が 大 きな課 題 と して指 摘 さ れ て い る。 森 づ く りの持 続 性 とい う場 合 に は,特 に① 地 域 住 民 の積 極 的 な参 加,② 長 期 的 な資 金 の確 保,③ 多様 な主 体 に よ る マ ン パ ワ ー の 確 保(労 働 力 の確 保),④ コ ー デ ィ ネ ー タ ー や 中 間 組 織(多 様 な主 体 の 調 整 役)の 育 成 及 び構 築,⑤ 森 づ く りの 効 果 の 評 価 手 法 の 開発 等 が 重 要 な課 題 と して 挙 げ られ て い る7>。 本 稿 で 取 り上 げ る森 づ く りは ま だ始 ま っ た ば か りで あ る た め,そ の規 模 は小 さい が,先 行 研 究 で 挙 げ られ て い る課 題 と同 様,資 金 及 び マ ンパ ワ ー,運 営 者 の確 保 な ど に 直 面 して い る 。 こ う した 課 題 を 克 服 して,持 続 的 に森 づ く りを進 め て い くた め に は,地 域 の林 業 部 門 と連 携 し,森 林 資 源 で あ る木 材 の 認 知 度 を高 め る と と も に,森 づ く りを地 域 住 民 が 主 体 の 地 域 振 興 策 と して 位 置 付 け る こ とが 重 要 と な る 。 この 点 に 関 して,先 行 研 究 で は財 政 的 に厳 しい 自治 体 が少 な くな い こ とか ら,企 業 の 森 づ く りに期 待 す る面 が大 き く,地 域 の 林 業 部 門 や 地 域 振 興 策 に 踏 み 込 ん だ議 論 は あ ま りな さ れ て い な い 。 本 稿 で は,こ れ らの 点 を 踏 ま え て,都 市 近 郊 地 域 にお け る 森 づ く りの 今 後 の 方 向 性 につ い て検 討 す る こ と を課 題 とす る 。 具 体 的 に は,ま ず 統 計 を用 い て 都 市 的 地 域 に分 類 され る,和 泉 市 の 森 林 資 源 や そ の 保 全 状 況 につ い て 概 観 す る 。 次 に,和 泉 市 で 実 施 さ れ て い る,大 阪府 所 有 の ダ ム事 業 用 地 の 森 づ く り(以 下 で は,笑 働 の森 づ く りとす る 。)の 現 状 と課 題 を明 ら か に す る と と も に,和 泉 市 の 林 業 部 門 との 連 携 を考 慮 し,笑 働 の 森 づ く りを契 機 とす る持 続 的 な森 づ く りに 向 け た今 後 の 方 向 性 を模 索 す る8)。 6)例 え ば,森 林 や 環 境 の 管 理 にお い て,時 代 の 要 請 や 地 域 の 実 情 に あ っ た 管 理 や 政 策 の 策 定 が 必 要 で あ る と して,こ の よ う な役 割 を担 う と され る 政 策 的 中 間 組 織 に着 目 し,そ の 重 要 性 に つ い て,ニ ュ ー フ ォ レス ト地 区 の 事 例 を用 い て 検 討 を行 っ て い る もの(岡 田 ほか[2]),社 会 関 係 資 本 とい う概 念 に 着 目 し,和 歌 山 県 に お け る 企 業 の 森 の 実 態 調 査 を踏 ま え て,森 林 管 理 コ ミ ュニ テ ィの 組 織 化 に対 して 社 会 関 係 資 本 が どれ だ け 適 用 可 能 か に つ い て 検 証 して い る も の(森 ほ か[10]),企 業 の 森 づ く りを CSR活 動 の 一 環 と して 位 置 付 け,そ れ ら を類 型 化 し特 徴 を明 らか に して い る もの(小 林 ほ か[3]), 企 業 と地 域 を結 び付 け る 中 間 セ ク タ ー で あ る 森 づ く り コ ミ ッ シ ョ ンの役 割 に着 目 し,具 体 的 な事 例 を 取 り上 げ て,企 業 の 森 づ く りの 現 状 と課 題 を 明 ら か に して い る もの(小 林 ほ か[4])な どが あ り, 大 学 の紀 要 以 外 で は,例 え ば 森 づ く りに お い て 多 様 な 主 体 が 参 加 で きる協 働 の 仕 組 み を作 りだ し,今 後 の 課 題 や 方 向 性 に つ い て 検 討 して い る もの(寺 川[7])が あ る。 7)小 林 ほ か[4]で は,森 づ く りが 企 業 に と っ て都 合 の 良 い 形 に な りが ちで あ り,地 域 が 求 め る森 林 整 備 に な らな い 可 能 性 が あ る ため,企 業 との 仲 介 役 を 果 た す 中 間組 織 の 役 割 の 重 要 性 を指 摘 して い る 。 小 林 ほ か[4]pl∼pp2を 参 考 。 8)林 業 部 門 との 連 携 とは,大 阪 府 が 実 施 して い る笑 働 の 森 づ く りや 和 泉 市 の 林 業 部 門 の 施 策 が 抱 え る 双 方 の課 題 を互 い に補 え る よ う に協 力 す る こ と を意 味 す る 。 ま た 「持 続 的 な森 づ く り」 につ い て は, 笑 働 の森 づ く りが 行 わ れ て い る ダ ム事 業 用 地 に と どま らず,マ ンパ ワ ー や 資 金 の 確 保 を通 じて,そ の 周 辺 の 山林 に まで 拡 大 し,継 続 的 に森 林 管 理 を行 っ て い くとい う意 味 で 用 い る。

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2.和 泉 市 の 森 林 資 源 と その保 全 状 況 平 成24年2月 現 在 に お い て,和 泉 市 の 森 林 面 積 は約3,062haで あ り,市 域 土 地 面 積 の36% を 占 め て い る 。 そ の うち,人 工 林 面 積 は2,055haで あ り,森 林 面 積 全 体 の67%を 占 め て い る 。 人 工 林 針 葉 樹 の 蓄積 量(立 木 体 積)は 約45万m3と な っ て い る。 現 在,人 工 林 針 葉樹 の面 積 と蓄 積 量 は,い ず れ も泉 州 地 域 で 最 大 とな っ て お り,特 に和 泉 市 域 の ス ギ ・ヒ ノ キ の 蓄 積 量 は10齢 級(51∼55年 生)が45,000m3と 最 大 で あ る。 しか も10 齢 級 以 上 の 蓄積 量 の 合 計 は29万m3で あ る。 この よ う に,和 泉 市 の森 林 資 源 にお い て もス ギ ・ ヒ ノ キ の 伐 採 時 期 を迎 え て お り,建 築 用 材 だ け で な く様 々 な 需 要 に対 応 で きる 蓄積 量 に達 し て い る9)。 しか し,高 齢 化 等 の 影 響 に よ り,和 泉 市 全 体 で は,間 伐 を必 要 とす る面 積 が 約44haあ る と され て お り,全 国 と同 じ傾 向 と な っ て い る1°)。そ こで,以 下 で は 農 林 業 セ ンサ ス を用 い て 林 業 経 営 体 と森 林 資 源 の保 全 状 況 に つ い て 見 て み る こ とに す る。 表3は,和 泉 市,近 隣市 町 村 及 び大 阪 府 全 体 に お け る過 去5年 間 の林 業 経 営 体 の 動 向 を示 して い る'1)。和 泉 市 は,近 隣 市 町 村 の岸 和 田市 や貝 塚 市 及 び 大 阪府 全 体 と同様 に減 少 傾 向 で 表3林 業経営 体 数の動 向 2005年 2010年 増減 率 和 泉市 27 22 一18 .5 和 泉 町 1 1 0.0 北 池 田村 4 3 一25 .0 南 池 田村 2 2 0.0 北松 尾村 一 一 一 南松 尾村 3 3 0.0 横 山村 13 12 一7 .7 南横 山村 4 1 一75 .0 信太村 一 一 一 八 坂 町 一 一 一 岸和 田市 29 17 一41 .4 貝塚 市 22 13 一40 .9 泉佐野市 22 22 0.0 大 阪府(計) 695 404 一41 .9 出所)2005年,2010年 世 界 農 林 業 セ ンサ ス 報 告 書 第1巻 都 道 府 県 別 統 計 書 注)「 一」:調 査 は 行 った が 事 実 の な い もの を示 す 。 9)和 泉 市 農林 課 「和 泉 市 内 産 木 材 利 用 の 手 引 」p3よ り引 用 。 10)数 値 は,和 泉 市 農 林 課 の 担 当 者 へ の 聞 き取 りに よ る 。 ll)林 業 経 営 体 につ い て は,農 林 水 産 省HPの 「用 語 の 解 説 」 よ り引 用 。 「農 林 業 経 営 体 」 の 規 定 の う ち(3)又 は(5)の い ず れ か に該 当す る事 業 を行 う者 をい う。(3)権 原 に基 づ い て育 林 又 は 伐 採(立 木 竹 の み を 譲 り受 け て す る 伐 採 を 除 く。)を 行 う こ とが で き る 山林(以 下 「保 有 山林 」 とい う。)の 面 積 が3ha以 上 の 規 模 の 林 業(調 査 実 施 年 を計 画 期 間 に含 む 「林 業 施 業 計 画 」 を策 定 して い る 者 又 は 調 査 期 日前5年 間 に継 続 して 林 業 を行 い,育 林 又 は伐 採 を実 施 した者 に 限 る。)(5)委 託 を受 け て行

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表4森 林 の あ る農 業集 落 にお ける森 林資 源 の保全 状況 保 全 し て い る 保 全 し て い な い 実数 比率 実数 比率 計 和泉 市 6 16.7 30 83.3 36 和 泉 町 一 一 一 一 一 北 池 田村 一 一 3 100.0% 3 南 池 田村 3 30.0% 7 70.0% 10 北 松尾 村 一 一 2 100.0% 2 南 松尾 村 1 20.0 4 :11'・ 5 横 山村 一 一 10 100.0% 10 南 横 山村 1 50.0% 1 50.0% 2 信太村 1 25.0% 3 75.0% 4 岸和 田市 1 8.3 11 91.7% 12 貝塚 市 1 12.5 7 87.5 8 泉佐 野市 2 28.6% 5 71.4% 7 大 阪府(計) 75 17.7 349 82.3 424 出 所)2010年 世 界 農林 業 セ ンサ ス 報 告 書 第1巻 都 道 府 県 別 統 計 書 注)(1)森 林 の あ る 農 業 集 落 にお け る森 林 資 源 の 保 全 状 況 を表 す 。 (2)「 一 」:調 査 は 行 った が 事 実 の な い もの を示 す 。 (3)計 の値 は森 林 の あ る農 業 集 落 数 を示 す 。 あ る 。 また,和 泉 市 に お い て,全 体 的 に他 地 域 よ りも減 少 率 が 低 くな って い る が,中 に は南 横 山村 の よ うに減 少 率 が75%と 高 い地 域 も存 在 す る。 森 林 の あ る農 業 集 落 に お け る森 林 資 源 の 保 全 状 況(表4)に つ い て は,全 体 的 に 「保 全 し て い な い 」 集 落 の 割 合 が 高 く,そ の ほ と ん どが7割 以 上 と な っ て い る'2)。また 和 泉 市 は,岸 和 田市 や 貝 塚 市 よ り も 「保 全 して い な い 」 集 落 の 割 合 が 低 くな っ て い る が,和 泉 市 内 で は北 池 田村,北 松 尾 村,横 山村 な ど全 く保 全 され て い ない 農 業 集 落 も存 在 す る。 以 上 の こ とか ら,和 泉 市 の 林 業 経 営 体 につ い て現 状 維 持 の と こ ろ もあ るが,全 体 的 に は減 少 傾 向 にあ り,今 後 森 林 が 管 理 さ れ て い ない 地 域 か ら荒 廃 林 が 少 しず つ 拡 大 して い く可 能 性 が あ る 。 3.笑 働 の 森 づ く り の 現 状 と課 題 ま ず,笑 働 の森 づ く りの 現 状 につ い て 見 て み よ う。 和 泉 市 にお け る愼 尾 川 ダ ム(大 阪 府 が 事 業 主 体)(図1)に つ い て は,平 成23年2月 に 愼 尾 川 の 治 水 対 策 の 見 直 し に よ り 「ダ ム に 頼 らな い 河 川 改 修 」 に政 策 転 換 し,河 川 改 修 に よ って 「真 に水 害 に強 い ま ち」 の 実 現 を 目指 す こ と とな り,ダ ム建 設 工 事 が 中止 され た こ とか ら,ダ ム事 業用 地 につ い て は,森 林 を再 生 ・ 保 全 す る こ とに よ っ て緑 の ダム と して,保 水 性 の 向 上 を 図 る と と もに,笑 働OSAKAの シ う育 林 若 し くは 素 材 生 産 又 は 立 木 を購 入 して 行 う素 材 生 産 の 事 業(た だ し,素 材 生 産 に つ い て は,調 査 期 日前1年 間 に200m3以 上 の 素 材 を生 産 した 者 に 限 る 。) 12)森 林 資 源 の 保 全 の 考 え 方 につ い て,2010年 世 界 農 林 業 セ ンサ ス 農 山村 地 域 調 査 票(農 業 集 落 用)を 参 考 に した 。 保 全 の 考 え 方 につ い て は,注2)の 内 容 と同 じで あ る。

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図1笑 働 の森 づ く りの活動 場所 と横 山校 区 横 山校 区 位 置 図 出所)大 阪府鳳土木事 務所 和泉工 区の資料 に よる。 ン ボ ル と な る府 民 の 交 流 の場 と し,多 様 な主 体 と地 域 住 民 との 交 流 を促 進 す る こ と に よ っ て 地 域 活 性 化 を 目指 す こ とに な っ た。 こ の 目標 を地 域 住 民 が 中 心 と な っ て 進 め て い くた め に,平 成23年4月 に横 山校 区 町 会 連 合 会 が 中 心 とな り,横 山 校 区 町 づ く りプ ロ ジ ェ ク トチ ー ム を設 立 した'3)。さ ら に そ の 下 部 組 織 と して,仏 並 町大 畑,坪 井 町,仏 並 町 の3町 会 が 主 体 とな り,愼 尾 川 上 流 部 勉 強 会 を設 立 し た(図1)。 この よ うな勉 強 会 を 重 ね る こ と に よ っ て 町 づ く りの計 画 立 案 を行 っ て い る 。 具 体 的 に は,笑 働 の 森 づ く りや そ の 周 辺 の 流 域 の 森(緑 の ダ ム)づ く りだ け で な く,交 流 の場 と して 農 業 体 験 ゾ ー ンや 自然 体 験 ゾ ー ン の設 定 が 計 画 され て い る 。 こ れ らの計 画 の うち, 笑 働 の 森 づ く りは 平 成24年4月 か ら始 ま っ て お り,既 に1年 が 経 過 して い る。 笑 働 の 森 づ く りは,平 成24年 度 に お い て は2回 雨 で 中止 とな っ た もの の,9月 を除 い て, だ い た い 月1回 の ペ ー ス で 実 施 され て い る。 活 動 内容 は様 々 で あ る(表5)。 具 体 的 に は, 間伐 作 業,ベ ンチ づ く り,竹 の 伐 採,竹 ポ ッ トの作 成 が 中心 で あ り,そ れ 以 外 に も外 来 植 物 の 除去,森 林 体 験,炭 づ く り,木 材 加 工 所 の 見 学,椎 茸 の植 菌 な ど林 業 関 係 の こ とだ け で な く,環 境 教 育 的 な メ ニ ュ ー も用 意 さ れ て お り,多 様 な主 体 が 参 加 で きる よ う に工 夫 され て い 13)こ の プ ロ ジ ェ ク トチ ー ム は,横 山校 区12町 会 の会 長 職 の 方 が 部 会 ご と に分 か れ て担 当 して い る。 ま た,こ の プ ロ ジェ ク トチ ー ム で は,森 づ く り以 外 に横 山校 区全 体 全 域 の 課 題 につ い て の調 査 研 究 も行 っ てい る。 例 え ば,循 環 バ ス の 運 行 ル ー ト検 討,廃 校 さ れ た横 山 高 校 の 跡 地 利 用 な どで あ る。

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表5笑 働 の森 づ く りの活動 内容 回数 活動 内容 参 加 人数 第1回 ナ ル トサ ワ ギ ク 除 去,間 伐 作 業 約80人 第2回 間 伐 作 業,ベ ン チ づ く り等 約60人 第3回 ベ ンチ づ く り,ベ ン チ 搬 出(雨 で 中 止) 一 第4回 ベ ンチ づ く り,ベ ン チ 搬 出(雨 で 中 止) 一 第5回 ベ ンチ づ く り,ベ ンチ搬 出,育 苗 ゾー ンづ く り 約70人 第6回 移 植,草 刈,ゴ ミ拾 い,森 林 体 験 約120人 第7回 竹 伐 採,竹 ポ ッ ト作 成,道 標 設 置 約70人 第8回 炭 焼 き,竹 伐 採,竹 ポ ッ ト作 成,ど ん ぐ り植 え 付 け 約60人 第9回 竹 伐 採,竹 ポ ッ ト作 成 約60人 第10回 苗 づ く り,間 伐,製 材 ・加 工 見 学 約80人 第ll回 椎 茸 の 植 菌,ベ ンチ づ く り,泉 北 笑 働 ね っ と交 流 会 約100人 出所)大 阪府鳳 土木事務所 和泉工 区の資料 による。 る。 こ の よ うな 森 づ く りへ の 参 加 者 につ い て,基 本 的 に 地 元 製 材 所,行 政(大 阪 府 ・和 泉 市), 大 学(桃 山 学 院大 学 ・大 阪 産 業 大 学 ・大 阪 府 立 工 業 高 等 専 門 学 校,大 阪 府 立 大 学),地 域 住 民 が 中 心 と な っ て 進 め られ て お り,こ れ に他 の 関 係 者,例 え ば 市 民 や 府 民,各 種NPO法 人, 行 政 関係 者 な どが 加 わ る形 と な っ て い る 。 平 成24年 度 は,活 動 全 体 で毎 回 の参 加 者 が60人 以 上 を 超 え,最 も多 い 時 で120人 に達 し た。 この よ う に,笑 働 の森 づ く りは ま だ 始 ま っ た ば か りで あ るが,1年 が 経 過 して よ うや く小 さい な が ら も産 官 学 民 の 形 が 出 来 上 が っ て き た とい え る 。 次 に,笑 働 の森 づ く りの 課 題 につ い て 見 て み よ う。 第1に,今 後 の活 動 資 金 の確 保 で あ る 。 現 在,笑 働 の森 づ く りに 関 す る個 別 予 算 が な い た め,ボ ラ ンテ ィ ア で参 加 の学 生 の 交 通 費 等 に つ い て は,自 己負 担 とな っ て い る 。 また,鋸 や鎌,ロ ー プ 等 につ い て は,維 持 管 理 の た め の消 耗 品 と して 可 能 な範 囲 で 対 応 して い る。 こ れ ら以 外 に つ い て は,様 々 な助 成 金 な どで対 応 を行 って い る 。 具 体 的 に は,事 業 用 地 内 の 作 業 道 設 置 や植 栽 基 盤 整 備 につ い て は,公 共 事 業 と して 工 事 発 注 し施 工 中 で あ る。 また そ の 後 の植 栽 な どに つ い て も各 種 の助 成 金 等 で 対 応 す る予 定 で あ る 。 さ ら に今 後 の 森 づ く りに関 して も様 々 な助 成 金 で 対 応 して い く予 定 で あ る 。 第2に,1つ 目の 課 題 に 関 連 して,和 泉 市 との 資 金 面 で の協 力 関係 につ い て で あ る。 現 在, 和 泉 市 か ら の費 用 負 担 は な く,マ ンパ ワー や 農 林 業 等 に お け る専 門知 識 の 助 言 とい う形 で の 協 力 に 留 ま っ て い る。 第3に,笑 働 の 森 づ く りへ の 地 域 住 民 の 参 加 は,特 定 の 人 に偏 りが ち で あ る 。 そ こで,愼 尾 川 上 流 部 勉 強 会 は横 山校 区 町 会 連 合 会 の12町 会 員 に対 しア ンケ ー ト調 査 を実 施 し,そ の う ち ダム 計 画 の 直 下 流 部 の3地 区(坪 井 町 ・仏 並 町 ・仏 並 町 大 畑)の 住 民(576人)を 対 象 に 見 て み る と,植 林 ・間伐 等 へ の参 加 に つ い て,「 積 極 的 に参 加 」 と 「で き る 限 り参 加 」 と回 答 した 人 の 割 合 は約29.2%,植 林 ・間伐 等 を行 う組 織 へ の 募 金 に 関 して は,「 積 極 的 に参 加 」

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と 「で き る 限 り参 加 」 と 回答 した 人 の割 合 は約41.5%と な っ て い る 。 こ の こ と か ら,ど ち ら の項 目 に お い て も 「わ か らな い 」 「無 回答 」 と した 人 の 割 合 は 約46.9%と な っ て い る が,マ ンパ ワ ー とい う直接 的 な参 加 に加 え,植 林 ・間伐 等 を行 う組 織 に対 す る 募 金 とい った 形 で の 間接 的 な 参 加 を 表 明 して い る 住 民 が 一 定 程 度 存 在 す る こ とが わ か る。 この よ うな 参 加 意 識 の あ る住 民 を如 何 に森 づ く り に誘 導 す る か を検 討 す る必 要 が あ る。 第4に,今 後 の 運 営 主 体 の 確 立 に つ い て で あ る 。 現 在 は,主 と して府(和 泉 工 区)が 毎 回 の活 動 内 容 を検 討 して そ の準 備 等 を行 っ て い る 。 こ う した事 前 準 備 等 に加 え て,森 づ く りの 活 動 場 の 間伐 ・除 草 等 を行 う主 体 を誰 が 担 っ て い くか が 課 題 と な っ て い る。 4.和 泉 市 の木 材 利 用 の促 進 に 向 けた取 組 平 成24年4月,和 泉 市 南 部 の 父 鬼 地 区 にお い て,全 国 で初 め て 森 林 経 営 計 画 が 策 定 さ れ, 森 林 施 業 の集 約 化 が 進 め ら れ て い る14)。また 和 泉 市 で は,府 内 で初 め て大 阪 府 知 事 よ り和 泉 市 域 全 体 が 林 業 活 動 促 進 地 区 に認 定 され た 。 林 業 活 動 促 進 地 区 とは,将 来 に わ た って 森 林 を 健 全 に 維 持 ・保 全 す る こ と を 目的 と して,森 林 所 有 者 や 木 材 の 伐 採 ・搬 出 ・加 工 ・利 用 等 に 携 わ る 事 業 者,地 域 住 民 が 連 携 して,計 画 的 に伐 採 ・搬 出 し,木 材 を安 定 的 に供 給 す る地 区 の こ とで あ る'5)。こ の地 区 で 素 材 生 産 され た 木 材 は,お お さか 材 認 証 制 度 に よ りお お さ か材 の認 証 を受 け る こ とが で き,和 泉 市 の林 業 活 動 促 進 地 区 内 の 木 材 に つ い て も,市 内 の 認 定 業 者 や 大 阪 府 森 林 組 合 が 製 材 す る と,お お さか 材(和 泉 産 材 「い ず も く」)と し て 認 証 さ れ る16)。 和 泉 市 で は木 材 の 利 用 促 進 に向 け て様 々 な取 組 を行 っ て い る。 市 内 産 木 材 の利 用 を市 全 体 で 取 り組 む た め に,庁 内 の 関 係 部 局 で情 報 交 換 を行 っ て い る 。 具 体 的 に は,林 務 部 局 は,供 給 可 能 量 ・種 類 ・寸 法 ・価 格 ・活 用 事 例 な ど,木 材 に 関す る 情 報 を提 供 す る の に対 して,他 の部 局 は,公 共 建 築 物,公 共 土 木 工 事,備 品 ・消 耗 品 な ど,木 材 を どの よ う な用 途 や 場 所 で 利 用 で き るか とい っ た情 報 提 供 を行 っ て い る。 ま た,木 材 の利 用 の 必 要性 及 び利 用 の 目標 や 利 用促 進 の取 組 等 に つ い て,木 材 利 用 基 本 方 14)平 成23年 の 森 林 法 の改 正 に よ り森 林 計 画 制 度 が 見 直 され,森 林 経 営 計 画 が 新 た に創 設 され,平 成24 度 か らス ター ト した。 これ は,森 林 所 有 者 また は森 林 経 営 の 委 託 を受 け た 者 が,ま と ま った 森 林 を対 象 と して,森 林 の 施 業 及 び 保 護 等 に 関 す る5年 間 の計 画 を作 成 し,市 町 村 長 等 の 認 定 を受 け る制 度 で あ る。 この 制 度 の 目 的 は,ま と ま っ た森 林 を計 画 的 に施 業 ・保 護 す る こ と に よ っ て,森 林 の もつ 多 面 的 機 能 を十 分 に発 揮 させ る こ とで あ る。 林 野 庁 「森 林 経 営 計 画 制 度 の 概 要 」,一 般 社 団 法 人 全 国林 業 改 良普 及協 会 「森 林 経 営 計 画 制 度 の しお り(平 成24年 度 版)」 な どを 参 考 。 15)林 業 活 動 促 進 地 区 に つ い て,和 泉 市 農 林 課 「和 泉 市 に お け る木 材 利 用 の 取 組 み に つ い て 」 を参 考 。 16)こ の制 度 は,大 阪 府 が認 定 し た 「林 業 活 動 促 進 地 区」 にお い て生 産 され た 木 材 を,大 阪 府 に登 録 さ れ て い る認 定 事 業 者 が お お さか 材 と して証 明 を行 う とい う もの で あ る 。和 泉 市 以 外 に も,例 え ば河 内 長 野 市 や 千 早 赤 阪 村 で もお お さか 材 認 証 制 度 に よ り,河 内 長 野 市 と千 早 赤 阪 村 産 の木 材 が 「お お さか 河 内材 」 と して 認 証 を 受 け ら れ る 。(河 内 長 野 市HPを 参 照 。)お お さ か材 認 証 制 度 に つ い て は,大 阪 府HP(http:〃www.pref.osaka.jp/midori/midori/certificationsystem.html)を 参 考 。 和 泉 市 で は,こ の 制 度 と と もに,地 域 の 取 組 に参 画 して い る8つ の 登 録 製材 所 と大 阪 府 森 林 組 合 に よ り 「和 泉 市 内 産 木 材 安 定 供 給 協 議 会 」 を設 置 し,木 材 利 用 推 進 方 策 を事 業 者 連 携 で 検 討 ・実 施 してい る 。

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針 も策 定 して い る 。 こ の他 に,和 泉 の 木 で 住 ま い づ く り事 業 も行 っ て い る。 こ れ は,和 泉 市 内 に市 内 産 木 材 を一 定 量 使 用 して住 宅 を建 築 す る と,木 材 の使 用 量 に応 じた補 助 金 が 支 給 さ れ る とい う もの で あ る。 また,大 阪 府,川 上 の和 泉 市,川 下 の 高 石 市,泉 大 津 市,忠 岡 町 の 間 で,木 材 利 用 の 市 レベ ル の 話 し合 い の 場 と して 泉 北 チ ー ム 会 議 を発 足 し,森 づ く りか ら木 材 利 用 まで を行 う循 環 型 林 業 を 目指 す と して い る(図2)。 さ ら に,大 阪府,和 泉 市,和 泉 市 林 業協 議 会 が連 携 して,い ず も く プ ロ ジ ェ ク トを実 施 し て い る17)。こ れ は,市 内 産 木 材 の利 用 拡 大 や 「お お さ か 認 証 材 」 のPRを 目 的 した 地 域 ブ ラ ン ド化 の 取 組 で あ る。 こ の プ ロ ジ ェ ク トで は,市 内 産 木 材 の ネ ー ミ ン グ&ロ ゴ マ ー クの 募 集 や 普 及 啓 発 活 動 を積 極 的 に行 っ て い る 。 具 体 的 に は,和 泉 市 農 林 業 祭,木 材 共 販 所 にお い て, の ぼ りの 設 置 等 に よ り,市 内 産 木 材 を積 極 的 に ア ピ ー ルす る こ と,保 育 園 で 直 接 木 材 に触 れ て も ら う こ とで 地 元 木 材 へ の 理 解 を促 す こ と,親 子 木 工 教 室 を開 催 して,市 内 産 木 材 を実 際 に使 っ て 木 工 作 業 をす る こ と な ど で あ る 。 こ れ ら に よ っ て,和 泉 産 材 の 認 知 度 の 向 上 と林 業 後 継 者 の 創 出 を 目指 して い る 。 こ の よ う に,和 泉 市 で は これ ま で に 木 材 利 用 の促 進 に 関 す る様 々 な取 組 を行 っ て き て い る が,現 在,以 下 の 課 題 に 直 面 して い る 。 第1に,和 泉 産 材 の 認 知 度 を どの よ うに 高 め て い く か で あ る。 和 泉 市 の 木 材 の 愛 称 と ロ ゴマ ー ク に つ い て,市 民 に公 募 を行 い 市 内 の 森 林 所 有 者 と製 材 所 か らの投 票 に よ り決 定 した が,次 の 仕 掛 け を ど うす るか が 課 題 と な っ て い る。 第2 17)和 泉 市 林 業 協 議 会 は森 林 所 有 者 の集 ま りで 構 成 さ れ て い る。

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に,木 材 価 格 が 低 下 す る 中 で 林 家 の士 気 を どの よ う に高 め る か で あ る 。 こ れ は,森 林 施 業 と も大 き く関 わ っ て い る た め,木 材 利 用 と合 わせ て 考 え て い く必 要 が あ る 。 こ の課 題 に関 連 し て,第3に,木 材 利 用 を考 え た 場 合 に は,住 宅 利 用 が 林 家 の 収 入 に つ な が る た め,今 後 どの よ うに住 宅 利 用 に振 り向 け て い くか とい う こ と も大 き な課 題 で あ る。 5.ま と め 本 稿 で は,和 泉 市 に お い て 大 阪 府 が 主 導 で 実 施 して い る 笑働 の 森 づ く りの現 状 と課 題 に つ い て 明 らか に した 。 こ の 活 動 は,地 元 製 材 所,行 政(大 阪 府 ・和 泉 市),大 学,地 域 住 民 が 中心 とな っ て進 め られ て お り,こ の活 動 に多 様 な 主 体 が 参 加 して い る 。 こ れ ま で に様 々 な活 動 を 実 施 して きて い るが,そ の 中 で課 題 も浮 き彫 りに な っ て きた 。 そ こで,以 下 で は,笑 働 の森 づ く りを足 掛 か り と して,持 続 的 に森 づ く り を進 め て い くた め の今 後 の方 向性 につ い て 検 討 して い く。 今 後 は,森 づ く りの 活 動 資 金 を確 保 す る と と も に,活 動 を継 続 させ る 運 営 体 制 を確 立 し, 多 様 な 主 体 が 参 画 しや す い 環 境 を整 備 す る こ とが必 要 で あ る 。 こ れ は,程 度 の差 は あ る もの の,先 行 研 究 や事 例 等 で言 及 され て い る 課 題 で あ り,森 林 管 理 の 持 続 性 に 関 わ る もの で あ る 。 活 動 資 金 の確 保 につ い て,現 在 の と こ ろ,笑 働 の 森 づ く りにお い て,マ ンパ ワ ー や 農 林 業 等 の専 門 知 識 の助 言 と い う面 で は和 泉 市 の 協 力 は あ る もの の,費 用 負 担 にお け る協 力 は な い とい う状 況 で あ る 。 した が っ て,今 後 資 金 面 に お い て 和 泉 市 との 協 力 関係 を構 築 す る こ とが 重 要 で あ る。 この よ う な協 力 関 係 を築 くに は,森 づ く りを 地 域 振 興 策 と して 明確 に位 置 付 け て,地 域 住 民 が 森 づ く りに 関 わ る方 策 を市 に提 案 して い く とい っ た こ とが 考 え られ る。 つ ま り,こ れ は,地 域 住 民 が 主体 と な っ て 森 づ く り を進 め て い くとい う こ とで あ り,運 営 体 制 の 確 立 に つ なが っ て い く。 しか し,現 状 と して は,笑 働 の 森 づ く りへ の地 域 住 民 の参 加 は あ ま り多 くな い た め,地 域 住 民 に よ る運 営 体 制 の 確 立 は 厳 しい状 況 で あ る 。 そ こで,前 述 の 愼 尾 川 上 流 部 勉 強 会 が 実 施 した ア ンケ ー ト調 査 で は,マ ンパ ワ ー や 植 林 ・間伐 等 を行 う組 織 に対 す る募 金 とい っ た形 で あ れ ば 参 加 して も よい とす る 参 加 意 識 の あ る住 民 が 一 定 程 度 存 在 す る こ とが 明 らか に な っ て い る 。 そ の た め,こ う した 参 加 意 識 の あ る住 民 を如何 に森 づ く りに誘 導 して い くか を検 討 す る必 要 が あ る。 一 方 ,和 泉 市 で は平 成14年 度 か ら森 林 ボ ラ ンテ ィ ア養 成 講 座 を実 施 して い る 。 これ と併 せ て,平 成18年 度 か ら は ボ ラ ンテ ィ ア講 座 修 了 者 の 参 加 に よ り和 泉 の 国 の 森 づ く りや い ず み の 18)ど ち らの 活 動 につ い て も和 泉 市 農 林 課 が 主 催 して い る 。 平 成24年 度 の状 況 につ い て,和 泉 の 国 の森 づ く りで は,年 間活 動 回 数 はll回 で あ り,主 に和 泉 市 父 鬼 地 区 を活 動 場 所 と して い る 。 活 動 内 容 は 主 に竹 伐 採 ・ヒ ノ キ 間伐 ・枯 れ 木 伐 採 で あ る 。 一 方,い ず み の 森 の会 自 主 活 動 で は,年 間 活 動 回数 は14 回で あ り,活 動 場 所 は特 定 され て お らず,和 泉 市 父 鬼 地 区 の 竹 林,エ ネ オ ス の 森,松 尾 寺 公 園,お に ぎ り山 な どで 行 っ て い る 。 活 動 内 容 は,竹 林 整 備 ・ヒノ キ 間 伐 ・下 草 刈 りな どで あ る 。 19)企 業 の森 づ く りに よ る 地 域 へ の 効 果 に つ い て は,小 林 ほ か[4]p21を 参 考 。

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森 の 会 自主 活 動 も実 施 し て きて い る18)。この よ うな ボ ラ ンテ ィ ア 講 座 修 了 者 を森 づ く りの指 導 役 と して 積 極 的 に参 加 を促 す と と も に,森 づ く りを核 と した 地 域 振 興 策 を地 域 住 民 と一 緒 に検 討 して い く こ と な ど も考 え ら れ る 。 さ らに,持 続 的 な森 づ く りに は企 業 の 参 画 が 必 要 不 可 欠 で あ る。 先行 研 究 や事 例 で は,様 々 な課 題 が あ る もの の,企 業 が ホ ー ムペ ー ジ な どで 森 づ く りをPRす る こ と に よ っ て,実 施 市 町村 のPRに つ なが っ た り,社 員 に よ る 経 済 効 果 も少 な か らず あ る とい っ た こ とが 指 摘 され て い る19)。 企 業 を森 づ く りに 引 き付 け る た め に は,そ のPRに 加 え て 和 泉 産 材 の 認 知 度 を 高 め て い く こ とが 求 め られ る 。 こ れ は,和 泉 市 の 木 材 利 用 の促 進 に 関 す る取 組 に お い て現 在 直 面 して い る課 題 で もあ る 。 前 述 の よ う に,和 泉 市 域 の 木 材 は 条 件 次 第 で はお お さか 材(和 泉 産 材 「い ず も く」)と な りう る 。 した が っ て,木 材 の 普 及 啓 発 に お い て,森 づ く り と林 業 部 門 や 他 市 町村 との 連 携 が 可 能 と な る 。 具 体 的 に は,地 産 地 消 の 視 点 か ら,前 述 した 泉 北 チ ー ム 会 議 や いず も くプ ロ ジ ェ ク ト等 を 活 用 して,大 阪 府 と和 泉 市(川 上)及 び 関連 市 町 村(川 下)が 連 携 し,木 材 利 用 だ けで な く森 林 保 全 に よ る多 面 的機 能 の維 持 な ど の普 及 啓 発 を行 って い く こ とが考 え ら れ る 。 こ の よ う に して,和 泉 産材 の 認 知 度 が 向 上 し,木 材 の地 産 地 消 の機 運 が 高 ま っ て くれ ば, 企 業 の 参 画 の可 能性 が 出 て くる と考 え られ る。 また,川 下 の住 民 が 川 上 の 森 林 保 全 を支 え る とい っ た 森 林 環 境 税 な どを検 討 した り,さ らに林 業 部 門 との 連 携 に よ って 和 泉 産材 を用 い た 商 品 を開 発 し,そ の 商 品 を購 入 した代 金 の い く らか を森 林 保 全 に割 り当 て る仕 組 み をつ くる こ とが,森 づ く りの 活 動 資 金 の 確 保 に な り,持 続 的 な森 づ く りにつ な が る の で は な い か と考 え られ る。 謝 辞 本 稿 は 桃 山学 院 大 学 地 域 社 会 連 携 研 究 プ ロ ジ ェ ク ト 「自然 資 源 の持 続 可 能 な保 全 ・管 理 に 関す る研 究 」(ll共212)の 研 究 成 果 の 一 部 で あ る。 ま た論 文 を作 成 す る際,ヒ ア リ ング調 査 に快 く対 応 して 頂 い た大 阪 府 和 泉 工 区 な らび に和 泉 市 農 林 課 の み な さ ん に は大 変 お 世 話 に な っ た 。 こ こ に記 して感 謝 し ます 。 参 考 ・引 用 文 献 [1]岡 田 久 仁 子 『環 境 と分 権 の 森 林 管 理 』 日本 林 業 調 査 会,2007年 。 [2]岡 田 久 仁 子 ・岡 田秀 二 「ニ ュ ー フ ォ レス トに学 ぶ 新 た な森 林 管 理 シス テ ム 」 『林 業 経 済 研 究 』52(2), 2006年 。 [3]小 林 克 己 ・宮 林 茂 幸 「CSRに よる 企 業 の森 づ く りの特 徴 につ い て 」 『東 京 農 業 大 学 農 学 集 報 』56 (4),2012年 。 [4]小 林 克 己 ・宮 林 茂 幸 「企 業 の森 づ く りの 現 状 と課 題 一企 業 と地 域 を 結 ぶ 中 間 セ ク タ ー の 機 能 一」 『東 京 農 業 大 学 農 学 集 報 』57(1),2012年 。 [5]佐 藤 孝 吉 ・田子 雄 一 「福 島 県 い わ き市 にお け る農 林 複 合 経 営 と森 林 の 地 域 管 理 」 『東 京 農 業 大 学 農

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学 集 報 』55(3),2010年 。 [6]多 摩 川 源 流 自然 再 生 協 議 会 『多 摩 川 源 流 自然 再 生 協 議 会 全 体 構想 ・実 施 計 画 一源 流 の 再 生 の た め に 一』2008年 。 [7]寺 川 裕 子 「共 生 の森 づ く りにお け る"公 的 取 り組 み の 市 民 活 動 化"の 実 践(特 集 み ど りの 市 民 活 動)」 「都 市 緑 化 技 術 』(84),2012年 。 [8]中 尾 宏 ・下 嶋 聖 ・関 山絢 子 「CSR活 動 と して 自社 保 有 地 で 行 う企 業 の 森 づ く りの特 異1生に つ い て: 茨 城 県 ・常 陸 大 宮 市 ビ ジ ョ ン美 和 の森 を対 象 と して」 『東 京 情 報 大 学 研 究 論 集 』16(1),2012年 。 [9]西 尾 隆 『分 権 ・共 生 社 会 の 森 林 ガバ ナ ンス ー地 産 地 消 の す す め』 風 行 社,2008年 。 [10]森 俊 明 ・金 谷 尚 知 「森 林 管 理 コ ミ ュ ニ テ ィの 組 織 化 にお け る 社 会 関係 資 本 の適 用 可 能 性:和 歌 山 県 「企 業 の 森 」 事 業 を事 例 と して」 「開発 学 研 究 』21(1),2010年 。 [ll]柳 井 重 人 「緑 の ま ち づ く りに お け る市 民 活 動 の担 い 手 の育 成:松 戸 市 にお け る樹 林 地 保 全 活 動 を 事 例 と して(特 集 み ど りの 市 民 活 動)」 『都 市 緑 化 技 術 』(84),2012年 。 [12]山 田容 三 『森 林 管 理 の 理 念 と技 術 一 森 林 と人 間 の共 生 の 道 へ 』 昭和 堂,2009年 。 [13]林 野 庁 編 『森 林 ・林 業 白 書 平 成24年 版 』 財 団法 人農 林 統 計 協 会,2012年 。 (2013年10月1日 受 理)

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CurrentSituationandProblemsandFutureDirection

ofForestManagementinSuburbanAreas

TAMURAGo Inrecentyears,especiallyinsuburbanareas,forestmanagementisanurgentissue.Onthe otherhand,intheareasthatforestmanagementisverydifficult,localgovernmentsserveasan intermediarybetweenregionalforestryworkersandcooperativesandfirmsandurbanresidents withhighawarenessofenvironmentalproblems.Theimplementationsitesofthisforestingactiv-itybyfirmsareincreasingyearbyyear. Thepurposeofthisstudyistoexamineafuturedirectionofsustainableforestmanagementon theputtingtogetherpresentconditionsandproblemsofacaseimplementedintheIzumicity. Topromotesustainableforestmanagement,itisimportantforlocalresidentstotaketheinitia-tiveinregionaldevelopmentthroughincreasedawarenessoftimberbyworkingtogetherregional forestindustry.

参照

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