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<活動記録> <研究活動> 2020年度先端社会研究所基盤研究部門 活動報告

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Academic year: 2021

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<活動記録> <研究活動> 2020年度先端社会研究所基

盤研究部門 活動報告

著者

荒山 正彦, 鈴木 謙介

雑誌名

関西学院大学先端社会研究所紀要

18

ページ

105-107

発行年

2021-03-31

URL

http://hdl.handle.net/10236/00029522

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2020 年度先端社会研究所基盤研究部門 活動報告

社会詩学班 代表:荒山 正彦(関西学院大学文学部教授) 社会詩学班は「ヘリテージと文化イベントの社会詩学」を研究テーマとし、2019 年度から 2022 年度までの 4 年間を活動期間としている。本年度はその第 2 年目である。研究班の構成は、島村恭 則(関西学院大学社会学部)、大石太郎(関西学院大学国際学部)、鳥羽美鈴(関西学院大学社会学 部)、荒山正彦(関西学院大学文学部・班代表)の 4 人からなり、それぞれが全体の研究テーマを 共有しつつ、個別の経験的事例に関する調査研究をすすめている。 本年度は、新型コロナウィルス感染症の世界的流行により、外国での調査は実施することができ ず、また国内での調査にも大きく制限がかけられた。その結果、研究班の活動計画は一部に変更を 迫られることとなり、メンバー同士の研究交流や情報交換も多くはウェブ上で行った。 国内での調査にも大きな制限はかけられたが、「ヘリテージ」と「文化イベント」を班の共通テ ーマとして、「民間説話」の文化遺産化、近世日本の「街談巷説」にみられる社会表象の様態、地 域の文化イベントとしての阿波おどり、ヘリテージとしての旅行印刷物の調査を、それぞれのメン バーが行った。また「研究成果」に一覧したように、これまでの調査資料・調査データをもとに、 著書と論文の執筆、復刻本の継続的な刊行、教科書の編集と刊行をすすめ、研究成果欄への記載は ないが事例研究の英文論文(鳥羽美鈴)の刊行を予定している。 ○研究成果 (1)著書 大石太郎「カナダ」、仁平尊明監修『新・世界の国々 6 北アメリカ州』(帝国書院地理シリーズ)、 帝国書院、2020 年 3 月。 水戸考道・大石太郎・大岡栄美編著『総合研究カナダ』、関西学院大学出版会、2020 年 4 月。 大石太郎「第 1 章∼第 4 章(カナダの自然および諸地域)」、飯野正子・竹中豊総監修、日本カナダ 学会編(編集委員:佐藤信行、矢頭典枝、田中俊弘、大石太郎)『現代カナダを知るための 60 章 (第 2 版)』、明石書店、2021 年 3 月(予定)。 大石太郎「第 11 章 カナダの地域としての見方・考え方」、菊地俊夫編『地の理の学び方』、二宮 書店、2021 年 3 月(予定)。 島村恭則『みんなの民俗学:ヴァナキュラーってなんだ?』平凡社、2020 年 11 月。 島村恭則「引揚者と在日の民俗」、小川直之・新谷尚紀編『方法と課題』(講座日本民俗学 1)、朝 倉書店、2020 年 11 月。 関西学院大学 先端社会研究所紀要 第 18 号

Annual Review of the Institute for Advanced Social Research vol.18

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(2)復刻本の監修と解説 荒山正彦監修『ジャパン・ツーリスト・ビューロー ツーリスト 昭和篇』第 7 巻∼第 10 巻、ゆ まに書房、2020 年 5 月。 荒山正彦監修『ジャパン・ツーリスト・ビューロー ツーリスト 昭和篇』第 11 巻∼第 14 巻、ゆ まに書房、2020 年 12 月。 荒山正彦監修『日本旅行文化協会 旅』第 1 巻∼第 4 巻、ゆまに書房、2020 年 10 月。 荒山正彦監修・解説『旅行日本』全 3 巻+別冊、クレス出版、2020 年 11 月。 (3)論文 大石太郎「カナダ、沿海諸州におけるアカディアンの文化遺産を活用した地域活性化−ノートルダ ム・ドゥ・ラソンプション大聖堂の史跡指定を中心に−」『地理空間』13(3)、2021 年(印刷 中)。 (4)シンポジウム 島村恭則「新生代への期待と支援:現代民俗学の発展的再生産のために」、現代民俗学会シンポジ ウム「民俗学の論点 2020」、オンライン、2020 年 10 月。 大石太郎「カナダにおける国指定史跡とエスニック集団の歴史的遺産を活用した地域活性化の試み −沿海諸州のフランス語系少数集団アカディアンの事例−」、第 13 回地理空間学会大会シンポジ ウム「地域活性化におけるエスニック資源の活用」、オンライン、2020 年 12 月。 グローバル化とモビリティ班 代表:鈴木 謙介(関西学院大学社会学部准教授) 2020 年度の「モビリティ班」の活動は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、大きく制 約されるものとなった。6 月までは緊急事態宣言及び大学への入構制限が行われていたことから、 オンラインでのリサーチミーティングを行い、7 月からは徐々に対面でのリサーチミーティングを 再開させた。その中で、個々人が行っている研究やフィールドの知見をミックスさせた研究の方向 性の模索や、基礎的な文献の講読会などを行った。 それらの成果は、2021 年 1 月に開催された先端研シンポジウム「ハイモビリティな社会の生活 秩序──不要不急の移動/必要至急の移動」において示された。すなわち、研究代表者である鈴木 によって、現代のグローバリゼーションがそのモビリティを〈反転〉させていることが指摘され、 また各研究メンバーや外部研究者の報告において、具体的なモビリティの有り様と、そこで直面す る諸課題が明らかにされたのである。 以下、シンポジウムの内容について簡単に記載する。第 1 報告では研究補佐員である笹部建が、 大阪まちづくりセンターでの参与観察を題材として、インバウンドに依存した環境へと変化しつつ あった大阪・浪速区の地域活動が、コロナ禍でどのような影響を受けたのかが明らかにされた。つ いで専任研究員の藤岡達磨は、兵庫県但馬地域に在住する、日本人と結婚した中国人女性へのイン タビュー調査をもとに、人の国際移動が活発になることが、日本・中国それぞれの周辺的領域に置 かれた人々にとって「国際結婚」という行為に大きな影響を与えることを示した。最後に東京都立 関西学院大学 先端社会研究所紀要 第 18 号 106

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大学の吉田耕平は、福島第一原発事故によって「避難」を余儀なくされた人々が直面するアイデン ティティへの問いと、行政が下す移動の「必要/不要」という判断の間に横たわる大きな亀裂につ いて述べた。総括討論ではこれらの報告に対して、コメンテーターである筑波大学の五十嵐泰正か ら、感染のリスクに対して個々人が判断を迫られ、決断を下さなければならない社会の特徴が示さ れ、各々の報告の内容を踏まえた活発な討議が行われた。 2020 年度の「移動」を制限されるという事態は、「モビリティ」を扱う本研究班にとっては、単 なる研究活動の制限ではなく、それ自体が研究、考察の対象となる社会的出来事であり、今後の推 移は不透明であるものの、シンポジウムという形で中間的に総括することができたことは、大きな 成果と言えるだろう。なお、このシンポジウムでの成果記録は今後、研究班として出版の方向で検 討を進める予定である。 ○研究成果 (1)著書 鈴木謙介「『インスタ映え』消費の背景−テレビ化するスマホ」、松本健太郎・小西卓三編『シリー ズ メディアの未来 13 メディアとメッセージ−社会の中のコミュニケーション』2021 年 3 月 (予定)、ナカニシヤ出版。 鈴木謙介「オンライン・ツーリズムと観光体験」、山田義裕・岡本亮輔編『いま私たちをつなぐも の 拡張現実時代の観光とメディア』、2021 年 3 月(予定)、弘文堂。 鈴木謙介「EU 一般データ保護規則に見る規範パワーとその社会学的検討」、市川顕・高林喜久生 編『関西学院大学産研叢書 44 EU の規範とパワー』、2021 年 3 月(予定)、中央経済社。 (2)論文 鈴木謙介「情報化社会のゆくえ」『月刊高校教育』6 月号:22-25、2020 年。 立石裕二「気候変動と専門家」『環境社会学研究』26 : 7-23、2020 年。 ○主催したシンポジウム 2020 年度関西学院大学先端社会研究所シンポジウム 「ハイモビリティな社会の生活秩序−不要不急の移動/必要至急の移動−」 日 時:2021 年 1 月 30 日(土)13 : 00∼16 : 00 場 所:オンライン開催(Zoom) 先端社会研究所 活動記録 107

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