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10か月児検診および育児支援に関する研究 : 10か月児検診受診時の母親の主訴を中心に

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†障害児教育専攻 障害児教育専修 指導教員:白石恵理子 原 著 論 文

10 か月児健診および育児支援に関する研究

―― 10 か月児健診受診時の母親の主訴を中心に ――

A Study of 10 months screening and child care support

―― Motherʼs needs and consultations in 10 months screening ――

Hiroko MATSUMOTO

キーワード:育児支援,10 か月児健診,母親の主訴,親子教室 1.は じ め に 近年,子育て支援については,少子化や子ど もの育ちに対する危機感などによって関心が高 まり,母親の育児ストレスや育児不安などに関 する研究を中心に,さまざまな研究・報告がな されている (牧野,1981:伊藤,1987)。また, わが国における子育て支援施策をみると,2003 年に制定,2006 年に施行された次世代育成支 援対策推進法により,国・県・市町村・事業主 等で子育てへの推進計画を策定する動きがある。 2004 年 4 月の児童虐待防止法に関する改正や, 2005 年 4 月の児童福祉法改正という大きな動 きもあった。1994 年制定のエンゼルプランで は働く親への支援を中心に,①男性を含めた働 き方の見直し,②地域における子育て支援,③ 社会保障における次世代支援,④子どもの社会 性の向上や自立の促進,が示された。これは子 育て中のすべての家庭に光を当てようとしたも ので,その背景として,子育て期に当たる 30 代の父親の就労時間が最も長く,帰宅が深夜に なる父親が 14% もいる現状や,育児不安や負 担感は職業をもつ母親よりも,専業主婦の母親 のほうが高いという現状が指摘されている (藤 井,2006)。 本論文においては,親 (特に母親) の立場に 立ち,10 か月児を抱える親子への子育て支援 を行う必要性を母親の主訴を中心に明らかにす ることを目的とする。この時期の親子を対象と した理由として以下の 3 点をあげる。第 1 に, 乳児期は,母子が家庭内の孤立した状況下で 日々を過ごすことが多く,家庭外の人々との交 流・接点が比較的少ないため,母親にとって育 児ストレス・育児不安を抱えやすい状態になり やすいと考えられる。第 2 に,10 か月という 時期が,発達的な理由から,子どもの移動能力 がどんどん高まっていく時期であること,手指 操作の力も高まりモノへの探索活動も増えるこ となど,それらは極めて重要な力であるが, 「生後第 2 の新しい発達の力」が誕生すること によって,「○○してもらう」といった受け身 のかかわりを拒否し始める時期である。そのた め,子育ての質の変化が求められる時期であり, 事故の危険性が高まることなど親の育児ストレ スが高まりやすい時期でもあると考える。第 3 に,この時期は,子どもの育てにくさに重大な

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問題意識をもたない親も多いため,子育て支援 を通して,情緒的安定を保ちつつ,子どもの育 ちに対して親へ働きかけることが必要不可欠で あるとも考える。また,他の子どもと比較して 自分の子どもの発達・成長を客観的に見る機会 も少なく,言語やコミュニケーション能力が確 立していない時期であるため,基本的な育児を こなせばなんら問題を感じない可能性が考えら れることである。そこで,10 か月児を抱える 母親の育児に対する現状について,子どもへの かかわり,母親自身の心理的不安感,育児に対 する意識を把握する。 田 中 昌 人・田 中 杉 恵 (1982) の 報 告 よ り, 「日常生活でおかあさんが直面していること, 困っていることが,発達の特徴や,発達にとっ て大切なことをしめているばあいが多くある。 したがって,それらのことをおかあさんから的 確に把握し,問題のある場合にはすみやかに対 応することがもとめられる」という。このこと から,「大津市で,4 か月児健診と 10 か月児健 診を受診した 1974 年度と 1979 年度出生の赤 ちゃんについて,10 か月児健診におけるおか あさんの主訴を保健婦の立場からまとめた」資 料を基に,約 30 年前の母親の主訴と,2007 年 度 10 か月児健診受診時の母親の主訴に違いが あるか比較検討を行う。 2.研究の方法 ① 2007 年度に 10 か月児健診を受診した子 どもたちの母親からの主訴の概要について,乳 幼児健康カードをもとに分析を行う。対象は, 2006 年 4 月生まれ (102 例)・7 月生まれ (132 例)・10 月生まれ (100 例)・2007 年 1 月生ま れ (70 例) の合計 404 例の健常児の乳幼児健 康カードを無作為に抽出した。404 例の 10 か 月児健診の結果は,健康群:259 例,継続群: 145 例である。また,1974 年度・1979 年度の 田中の行った調査方法と同様の分類方法によっ て分析を行った。ただし,1989 年度による分 析方法は田中の分類方法と異なる方法で行って おり,表 1 では,分類不可能な項目は「−」で 表記したが,約 10 年ごとによる主訴の状況を 把握するために比較対象として取り上げること とする。 ② 2007 年度の 10 か月児健診受診の結果で ある「健康群」と「継続群」,および 10 か月児 健診後に大津市で行われている親子教室「ゆめ 育ち」に参加した親子を「ゆめ育ち群」として, 母親の主訴の内容を比較し,それぞれの特徴を 明らかにすることで,子育て支援施策の利用を よりよく勧めていくための検討を行うことを目 的とする。 3.研究結果と考察 ① 2007 年度 10 か月児健診受診時の母親の主 訴について 図 1 は,年度別による主訴ありの率を示し, 図 2 は,年度別による主訴の内訳の状況を示し たものである。 主訴ありの割合としては,約 30 年前の 1979 年度が 31.8% だったのに対し,2007 年度では, 59.9% となり,主訴の数が約 30 年で約 2 倍に 増えた (図 1 参照)。主訴のある人の 1 人当た りの主訴数は 1974 年度で 1.4 個,1979 年度で は 1.2 個,1989 年度では 1.2 個,2007 年度では 1.6 個となり,若干 1 人当たりの主訴数につい ても増えていることが明らかとなった。大津市 においては,1997 年の母子保健法改正にあ たって,4 か月児健診が医療機関委託となった ことから,初めての集団健診となる 10 か月児 健診においての育児相談の件数が増えたことも 考えられる。 田中 (1982) の調査においては,その年度の 全数のカードを洗い出しているが,今回の調査 では,健常児の乳幼児健康カード (404 例) を 松 本 紘 子 94 図 1 年度別による主訴ありの率

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無作為に抽出し,療育や発達支援などなんらか の形でフォローされている乳幼児健康カードを 省いたため,その数を含めると主訴ありの割 合・1 人当たりの主訴数がさらに増えることが 予想される。 次に,田中 (1982) のまとめ方を基に,主訴 の内訳を照らし合わせる (図 2,表 1 参照)。 「身体についての主訴」に関して,1974 年度に は 53.9%,1979 年度には 49.8%,1989 年度に は 47.4% と若干減ってきてはいるもののそれ ほど大きな差はないが,2007 年度になると 28.6% と減少した。しかし,その内訳を見てみ ると,「歯についての主訴」が 1979 年度には 5.8% であったのに対し,2007 年度においては 12.4% と約 2 倍に増えている。歯についてと いっても,その内容は事細かく,歯並び,歯の 生え方や磨き方,虫歯などについて一つ一つ気 にしているようである。また,「アレルギーに ついての主訴」においても 1979 年度には 1.5% であったのに対し,2007 年度には 3.1% と約 2 倍に増えている。 「育児についての主訴」に関しては,1974 年度には 32.4%,1979 年度には 32.1%,1989 年 度 に は 42.4% と 若 干 増 え る 傾 向 に あ り, 2007 年度には 53.2% と増加している。その中 でも,「離乳食の与え方についての主訴」では, 1979 年 度 に は 2.0%,1989 年 度 に は 6.8% で あったのが,2007 年度には 13.4% と 30 年前の 約 6 倍,20 年前の約 2 倍増える結果となった。 それとともに,「卒乳」に関しても,1979 年度 図 2 年度別による主訴の内訳 4.1 2.8 精神発達その他 4.5 0.5 0.5 1.8 その他の主訴 1974 年度 1979年度 1989年度 2007年度 表 1 年度別による主訴の詳細 0.4 0.6 2 ことばが遅い 0.5 ― 0.8 1.6 後追い激しい 1 ― 2.4 1 発達遅い 2.1 0.4 0.7 ― 1.4 0.8 運動遅い 4.0 ― 1.2 0 運動発達その他 3.7 0.8 8 7.4 精神発達についての主訴 ― お座りしない 2.3 ― 3.4 1 はいはいしない 1 ― 1.4 0.3 はいはいの仕方 0.5 0.9 0.6 0 つかまり立ちしない 8.2 育児その他 10.1 8.9 9.6 4.6 運動発達についての主訴 0.5 0.8 1.2 1.3 寝返りしない 0.7 0.6 0.5 1.1 3.9 2.1 指しゃぶり 7.4 ― 2.1 1.8 卒乳 1.3 ― 1.4 0.2 生活リズム 20.0 ― 8.8 ― 0.7 0.7 寝つき悪い 3.9 ― 5.2 7.2 離乳食食べない 13.4 6.8 2.0 2.1 離乳食の与え方 2.1 4.3 2.9 ― 27.7 30.9 身体その他 53.2 42.4 32.1 32.4 育児についての主訴 4.4 ― 7.9 10.1 夜泣き 0.7 便秘 12.4 6.0 5.8 1.8 歯について 3.1 0.4 1.5 1.6 アレルギー 0.5 2.2 2.2 1.1 目について 9.5 湿疹 3.9 ― 4.4 4.7 体重の伸び 1 ― 1 1.3 体重重い 2.6 ―-2 2.9 59.9 44.5 31.8 12.7 主訴ありの率 28.6 47.4 49.8 53.9 身体についての主訴 1.8 ― 5.2

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には 2.1% であったのが,2007 年度には 7.4% となり,約 3 倍に増えているのがわかる。離乳 食を進めるにあたって,卒乳も始めたいという 思いから相関して高くなっていると考えられ, 卒乳をするためにもどのように離乳食を与えた らいいのか,どのような配分で進めていけばい いのかなど,より詳しく知りたい母親が多く なってきていることが示唆される。また,「育 児についてのその他の主訴」に関しても 1979 年度には 8.8% であったのが 2007 年度には 20.0% と約 2 倍以上に増えており,「食べすぎ る」「夜の授乳について」「爪を立てる」「椅子 に座ってくれない」など,個人個人によって 様々に異なる事細かな内容の主訴が増えてきて いることが明らかとなった。一方で,育児情報 の過多や,身近に相談できる人がいないことな ども原因の一つとして考えられる。 「運動発達についての主訴」に関しては, 1979 年 度 9.6%,1989 年 度 8.9%,2007 年 度 10.1% と約 30 年前,約 20 年前と変化は見られ なかった。このことは,座位,四つばい,つか まり立ち,伝い歩きなどの 10 か月までに獲得 する姿勢運動・移動運動に関して,子どもの発 達的な変化は見られないことを示していること が考えられ,主訴としてあがる場合には,発達 上ゆっくりであるか,子どもの運動発達に関し て母親の不安が高い場合であることが考えられ る。 「精神発達についての主訴」に関しては, 1979 年 度 に は 8.0% あ る が,2007 年 度 に は 3.7% と減っていることがわかる。このことは, 今回の調査において健常児の乳幼児健康カード を洗い出したため,要フォロー群を省いた結果 が値に影響したことが考えられる。また,1989 年度においては 0.8% という低い結果となって いるが,この年度の主訴の集計の仕方が 1974 年度・1979 年度の田中の集計の仕方と異なっ た集計の仕方をしているため,値に大きな差が 生まれたと考えられる。 以上のことから,現在の母親は,身体につい てなど子ども自身の様子が気にかかり,聞きた いというよりも,母親にとって今現在の育児に 関する悩みをどうにかしたいという育児全般に ついての悩みが多くなっているという結果と なった。また,「その他の主訴」に関しては, 1974 年度には 1.8%,1979 年度,1989 年度は ともに 0.5% と主訴全体に占める割合は低いの に対し,2007 年度になると 4.5% と約 4 倍に増 え,それぞれ個人的な悩みや不安や,気にかか ることが事細かいことにまで生じてきていると 考えられる。そのため,健診に携わる保健師を はじめとするスタッフにはそれぞれの専門性の 力量や知識のみならず,育児相談にも応えられ る経験と知識がより一層求められると考える。 ② 親子教室参加児の母親の主訴について 図 3 は,健康群・継続群・夢育ち群の主訴あ りの率を表したもので,図 4 は,主訴の内訳を 表したものである。 主訴ありの率 (図 3 参照) では,健康群が 59.5%,継続群が 60.7% と主訴ありの割合に差 はなかった。しかし,ゆめ育ち群においては 81.0% が 10 か月児健診受診時に主訴をもって いるという結果となった。また,主訴のある人 の 1 人当たりの主訴数は健康群が 1.4 個,継続 群が 1.8 個,ゆめ育ち群が 1.7 個となり,継続 群とゆめ育ち群が健康群に比べ若干 1 人当たり の主訴数が多い結果となった。そのため,健康 群に比べ,継続群・ゆめ育ち群は何らかのやり にくさを感じていたり,母親の不安が高かった りすることが推察でき,特にゆめ育ち群につい ては主訴ありの割合が高いことからその傾向が 強いと考えられる。 次に,主訴の内訳について照らし合わせる (図 4,表 2 参照)。「身体についての主訴」に 関しては,健康群が 28.3%,継続群が 29.0%, ゆめ育ち群が 13.8% とゆめ育ち群の割合が低 いことがわかる。「育児についての主訴」に関 松 本 紘 子 96 図 3 主訴ありの率

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しては,健康群が 58.6%,継続群が 45.2%,ゆ め育ち群が 55.2% と大きな差として現れな かったが,若干健康群が高く,継続群が低い結 果となった。また,「運動発達についての主訴」 に関しては,健康群 7.6%,継続群 13.5%,ゆ め育ち群 10.3% となり,継続群が健康群に比 べ約 2 倍高くなっている。「精神発達について の主訴」に関しても,健康群が 2.2%,継続群 が 5.8%,ゆめ育ち群が 3.4% となっており,継 続群が健康群に比べ約 3 倍,ゆめ育ち群に比べ 約 2 倍高くなっている。そして,「その他の主 訴」に 関 し て は,健 康 群 が 3.1%,継 続 群 が 6.5%,ゆめ育ち群が 17.2% となっており,継 続群が健康群に比べ約 2 倍,ゆめ育ち群が健康 群に比べ約 6 倍,継続群に比べ約 3 倍という結 果となった。 まず,健康群と継続群の比較によって主訴に 特徴が出るか考察する。健康群に関しては,① における分析結果とほぼ同じ結果となり,「育 児についての主訴」が,「身体についての主訴」, 「運動発達についての主訴」,「精神発達につい ての主訴」よりも高くなり,子ども自身につい てよりも,母親自身の育児についての悩みが高 いことが明らかとなった。そこで,健康群の 「育児についての主訴」に関してより細かくみ ると,「卒乳」について 9.4% あり,一方で継 続群が 4.5% という結果から継続群の約 2 倍高 い結果となった。次に,「生活リズム」につい ては 1.8% であり,継続群が 0.6% という結果 から継続群の約 3 倍高い結果となった。また, 図 4 主訴の内訳 精神発達その他 17.2 6.5 3.1 その他 健康群 継続群 ゆめ育ち群 (単位:%) 表 2 2007 年度 10 か月児健診結果別の主訴と親子教 室参加者の主訴の詳細 精神発達についての主訴 0 0 0 ことばが遅い 0 1.3 0 後追い激しい 0 1.9 0.4 発達遅い 3.4 2.6 1.8 はいはいの仕方 0 1.3 0 つかまり立ちしない 0 1.9 0 運動遅い 0 3.2 4.5 運動発達その他 3.4 5.8 2.2 運動発達についての主訴 0 0.6 0.4 寝返りしない 6.9 1.3 0.4 お座りしない 0 4.5 0.9 はいはいしない 3.4 0.6 1.3 指しゃぶり 17.2 4.5 9.4 卒乳 0 0.6 1.8 生活リズム 3.4 17.4 21.1 育児その他 10.3 13.6 7.6 夜泣き 3.4 0 1.3 寝つき悪い 6.9 3.2 4.5 リ食べない 20.7 14.8 12.6 リの与え方 0 1.3 2.7 アレルギー 0 1.3 0 目について 0 3.9 2.2 身体その他 55.2 45.2 58.7 育児についての主訴 3.4 3.2 5.4 体重の伸び 0 0 1.8 体重重い 0 1.3 3.6 便秘 10.3 11.0 13.5 歯について 0 2.6 3.6 81.0 60.7 59.5 主訴ありの率 13.8 29.0 28.3 身体についての主訴 0 1.3 2.2 湿疹 3.4 7.7 1.3

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「育児についてのその他の主訴」についても 21.1% あり,継続群が 17.4% と若干継続群より も高くなっていることから,健康群の母親は育 児そのものに対して事細かい主訴を多くもって いることが明らかとなった。 一方,継続群に関しては,「身体についての 主訴」は健康群と差は出ないものの,「体重の 伸び」について 7.7% であり,健康群が 1.3% と約 6 倍高くなった。次に,「育児についての 主訴」は健康群とゆめ育ち群よりも,若干低く なったが,その分「運動発達についての主訴」, 「精神発達についての主訴」の割合が高くなっ ている。運動発達に関しては,「お座りをしな い」が 1.2% であり,健康群が 0.4% という結 果から健康群より約 3 倍高い結果となった。 「はいはいしない」では 4.5% であり,健康群 が 0.9% という結果から健康群より約 5 倍高い 結果となった。また,「つかまり立ちしない」 が 1.3% であり,「運動遅い」が 1.9% という結 果となった。「精神発達についての主訴」に関 しては 5.8% あり,健康群とゆめ育ち群よりも 高い結果となった。その中でも「後追い激し い」が 1.3% あ っ た。ま た,「発 達 遅 い」が 1.9% であり,健康群が 0.4% という結果から健 康群より約 5 倍高い結果となった。つまり,継 続群においては,子育てそのものに関する主訴 だけではなく,子どもの発達状況に即した不安 や心配の主訴も多くなることが明らかとなった。 健康群と継続群の主訴ありの割合をみる限り では差はなく,①においての年度別による主訴 ありの割合とも近い割合を示した。しかし,そ の内容を詳しく見てみると,年度別の主訴の比 較からは,子どもの発達状況にかかわる主訴よ りも,母親の子育てそのものに関する主訴が多 くなってきている結果がでたが,健康群と継続 群で比較してみると,継続群においては,育児 についての主訴だけではなく,子どもの姿と関 連のある子どもの行動や発達状況に起因する主 訴が多くなることが明らかとなった。そのため, 母親の抱える育児に関する悩みや不安などの主 訴の内容は,健診の結果によって特徴がでるこ とが明らかとなった。 次に「ゆめ育ち群」の主訴について考察する。 取り扱った件数が 21 件と少ないため,各項目 の詳細についてはあがってこない項目も多数あ るが,母親の主訴ありの割合は 81% と多いこ とから,子育てについて何らかの悩みや不安を 抱えていることがわかる。「身体についての主 訴」については 13.8% と,健康群と継続群よ りも低くなっていることが特徴的である。「育 児についての主訴」は全体としては 55.2% と 健康群とそれほど差はないが,「寝つきが悪い」 が 3.4% であり,健康群が 1.3% と健康群の結 果より約 3 倍高い結果となった。「離乳食を食 べない」では 6.9% であり,健康群が 4.5%,継 続群が 3.2% と健康群・継続群の結果より約 2 倍高い結果となった。また,「離乳食の与え方」 では 20.1% であり,健康群が 12.6%,継続群が 14.8% と健康群・継続群より高い割合を示し, 相関して「卒乳」について 17.2% となり,健 康群 9.4% と健康群の約 2 倍,継続群 4.5% と 継続群の約 4 倍高い結果となった。このことか ら,食事面の主訴が健康群・継続群よりも高い ことは特徴的である。離乳食に関して言うと, 汁物やすりつぶしたものが多かった 5・6 か月 のころから,7・8 か月頃になると少しずつ形 のあるものへと変化し,9・10 か月頃のなると 歯ぐきでつぶして飲み込める形状へと変化して くる。そうなると,煮るや蒸す,つぶすなどの 調理法だけでなく,手に持って食べられる固さ にしたり,炒め煮にしたり,みじん切りから粗 みじんにしたり,10 か月の終わりころには揚 げものも食べられるようになってくるため,工 夫や変化が必要になってくる。この変化に,う まく対応できないことや,食べムラ,偏食,離 乳食を進める中で卒乳という悩みなども加わり, 健康群・継続群よりも生活そのものや,食事と いう子どもの成長に直結した悩みをゆめ育ち群 の母親は大きく抱えていることが明らかとなっ た。「運動発達についての主訴」に関しては, 10.3% と,継続群より若干低く,健康群より若 干高い結果となった。しかし,「お座りをしな い」については 6.9% と,健康群が 0.4% と健 康群の約 17 倍,継続群が 1.2% と継続群の約 5 倍となった。このことは,座位の獲得に関して は健康群・継続群よりも,ゆめ育ち群は緩やか な獲得状況を示していたことと一致する。また, 「はいはいの仕方」についても 3.4% であり, 松 本 紘 子 98

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健康群が 1.3% と健康群の約 3 倍,継続群が 0.6% と継続群の約 6 倍高い結果となった。こ のことから,ゆめ育ち群に関しては運動発達に 何らかの課題をもっていることが推察される。 「精神発達についての主訴」に関しては,3.4% が「精神発達のその他の主訴」であり,「音や 光に敏感」という主訴であった。また,「その 他の主訴」に関しては 17.2% であり,健康群 が 3.1% と健康群の約 6 倍,継続群が 6.5% と 継続群の約 3 倍高い結果となり,健康群・継続 群よりも個人的な主訴も多く持っていることが 明らかとなった。その内容は,「イライラする」 や「2 人で過ごすのがしんどい」,「気に入らな いと怒る」,「一度泣き出すと泣きやまない」な どで,母親のしんどさがうかがえた。このこと から,ゆめ育ち群に関しては,子どもに何かや りにくさがあったり,運動発達や精神発達にお いても健康群・継続群に比べ多くの課題をもっ ていたりすることが推察された。それとともに, ゆめ育ち群は,子ども自身のもつ発達的な課題 だけではなく,母親の育児力を含めた子どもの 発達を取り巻く周囲の影響も大きく受けている ことが明らかとなった。そのため,母親の育児 そのものへの不安や心配の高さと,子ども自身 が抱えているさまざまな課題のある親子に対す る支援は,今後より一層力をいれて行う必要性 があると考える。 4.お わ り に ① 結 論 大津市で 10 か月児健診を実施するように なった大きな目的は,主として幼児期への質的 転換期にむけて生後第 2 の新しい発達の力を獲 得する時期において,顕在化する発達遅滞や自 閉症などの障害の早期発見と,幼児期への準備 が始まる時期おける育児支援を行うことであっ た。1997 年には,母子保健法の改正に伴い,そ れまで大津市で独自に行っていた 4 か月児健診 が医療機関に委託されたことによって,10 か 月児健診がはじめての集団健診となった。そこ で 10 か月児を抱える母親の姿の特徴としては, 母親にとって今現在の育児に関する悩みをどう にかしたいという育児全般の悩みが多く,悩み や不安や,気にかかることが事細かくなってい ることを明らかにした。また,10 か月児健診 後の親子教室参加児の母親の主訴と比較して, 発達的に幼さのある子どもの母親の育児の悩み は,個人的な主訴を多く持っていることが明ら かとなり,その内容からは,母親のしんどさが うかがえ,子ども自身に課題がある場合と,母 親自身の子育て力に課題がある場合があること を明らかにした。継続群に関しては,運動発達 および精神発達の結果から,子ども自身の持つ 課題から獲得状況に影響が生じた可能性が明ら かとなった。母親の主訴の状況からは,全体の 割合は健康群と大差ないが,子育てそのものに 関する主訴だけではなく,子どもの発達状況に 即した不安や心配の主訴が多くなっていること が明らかとなった。 このことを踏まえ,以下の 3 点について考察 する。1 つ目は,子どもの発達を取り巻く生活 環境をとらえた支援が必要となってくると考え る。子どもに発達的な幼さがある場合に,もと もと子ども自身の抱える課題や母親の子どもへ のかかわり方に課題があるだけではなく,手操 作を獲得する環境にあるのか,子どもを取り巻 く周囲の環境に課題がある可能性も考えられる。 そのため,子どもの表わしている姿や大人との やり取りの力や共感,対人関係を家庭において 大人との遊びの中で経験を十分に積んでいるの かという子育ての影響だけではなく,子どもを 取り巻く物理的な環境配慮も確認する必要があ ると考える。 2 つ目は,健診において,子どもの発達的な 姿のみを確認するのではなく,子どもの発達保 障を豊かにしていくための子どもの育児に携 わっている母親を中心とした子育てそのものに 関する配慮,生活環境が整っているのかなど, 総合的な視点を持つことが求められると考える。 3 つ目に,主訴を抱えている人のみではなく, 全ての人を対象にした育児指導を今後の健診に おいて行うことが求められると考える。約 30 年前と比較して,主訴数の率が高くなってきて いることや,ゆめ育ち群に関しては主訴数の率 が他の群より高いことに加え,10 か月児を抱 える母親は育児に関してさまざまな悩みや不安 を抱えており,どこか育児の上でやりにくさを

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抱えていることが明らかとなった。そこには, 生後第 2 の発達の力が誕生する 10 か月の発達 的な質の転換にともない,子育てそのものの質 も変わることがかんがえられる。そのため,必 ずしも育児ストレスや育児不安として直結する 悩みを抱えているというわけではなく,誰しも が当たり前に抱えている悩みであると考える。 しかし,母親の主訴に対する育児指導だけで はなく,その主訴の背景には,子どもの発達の 状況が絡んでいないのかスタッフの発達への気 づきも重要となると考える。そのことは,子ど もの発達を保障するという意味においても必要 である。 以上のことから,10 か月に集団健診を行う ことは,幼児期に向けての土台となる力の確認 を行うだけでなく,母親に対しての育児支援を 行うことにおいても重要な健診であるといえる。 大津市においては 4 か月児健診が医療委託に なったことから,10 か月児健診が初めての集 団健診となることもあって,10 か月児健診時 での育児に関する主訴が多くなったことが考え られる。そのため,10 か月児健診の役割とし て,育児指導をより一層重視した健診のあり方 が求められると考えるとともに,子どもの姿の 確認だけでなく,母親への育児指導という観点 をもった取り組みが 10 か月以前に行われるこ とも必要ではないかと考える。 ② 今後の展望 本研究の調査結果を踏まえ,今後の展望とし て以下の 3 点についてあげる。 第 1 に,母親の育児に関する主訴は高くなっ てきているが,そのことが母親の育児不安に直 結するわけではないと考え,子育てを行ってい る母親全般に育児に関する指導を行うことが必 要となってきていることである。乳児を養育中 の母親は,毎日はりつめた緊張感をもち,疲れ を感じつつ育児をしている傾向がある (山下・ 尾方,2003) ことや,乳児期では育児への心配 や戸惑い,自信のなさを認識している (川井, 2000) という報告がなされている。今回の調査 においても,10 か月児健診時の主訴から「育 児についての主訴」が他の主訴項目よりも高い ことが明らかになった。しかし,このことが育 児不安として直結するかは疑問が残る。確かに, 現代の親世代は親になる以前に乳幼児に接した 経験も乏しく (土谷,1999) 身近な人の養育の 様子を見て育った経験も少なく,親になって初 めて「子ども」に接し,戸惑うのも無理はない。 また,地域社会が崩壊し,共同体によって子育 てをするという環境が失われつつある (東山, 2007) といわれ始めている。一方で,木村・依 田 (1985) の報告によると,0 歳児をもつ母親 は,育児を積極的・肯定的に評価し,自己の充 実・成長をもたらすものとして育児を捉える傾 向があるものの,子どもに密着した生きかたよ りは,育児以外のことに対する関心も強く,そ れがうまく満たされないことによる不安や焦り を感じるという葛藤状態であることが明らかと されている。つまり,今回の調査でも,育児に 関する主訴の割合は高かったが,そのことが乳 児を抱える母親の育児不安として直結するとは 一概に言えないと考える。 現代の社会情勢において,子育て支援に関し て公的な場所や情報は多種多様に提供されては いるものの,ちょっとした「気になることや聞 いてほしいこと」を気軽に相談できる人や場 所・機会などが少なくなってきていることも示 唆されるため,子育てをよりよく行うために, 10 か月児健診において,主訴をもっている母 親だけでなく,子育てをしている母親全般的に 育児指導を丁寧に行うことが求められると考え る。また,現実に子育てに悩んでいる母親が多 いことは主訴によって明らかとなったため,そ のような母親にとって,10 か月児健診後の親 子教室において子育て支援を行うことは,その 後の親子関係にとっても重要な取り組みである と考える。 第 2 に,子育て支援の必要の有無にかかわら ず,子育て中の母親に対して適切に情報が届け られることも今後重要な課題となると考える。 子育て支援の情報が届きにくく,一部の母親に 偏 り が ち で あ る と い う 報 告 も あ る (中 谷, 2002)。また,中谷 (2002) によると,子ども の年齢が小さい,第 1 子である,母親が 20 歳 代である場合はより情報量が少なくなるという。 藤田・金岡 (2002) の報告においても,ソー シャルサポートの認知の程度が母親のストレス 松 本 紘 子 100

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反応と育児に対する否定的感情に対して負の関 連を示すことが明らかとなっている。特に,子 どもの年齢が小さい,第 1 子である,母親の年 齢が 20 歳代である,ストレスを抱えて何か子 育てに対して困っている,子育てにやりにくさ を抱えている親子に対しては情報提供が確実に 行われることが求められる。その方法として, 中谷 (2002) の報告によると広報における周知 は情報の届く人に偏りが生じやすく,情報を求 めている人に必要な情報が届きにくいことを明 らかとしており,最も有効的な方法としては 「口コミ」における情報伝達力が大きいことが 示されている。このことから,10 か月児健診 時に子どもと母親の姿を的確にとらえ,子育て 支援が必要か必要でないかにかかわらず情報提 供を行うことは,有力な手段であり,今後重要 な課題となると考える。 以上のように,子どもの発達の遅れや障害の 疑いだけでなく,母親への育児や生活上への フォローを必要とする親子に対して,子育て支 援を展開させていくことが求められると考える。 また,10 か月児健診の役割としても,子ども の姿の把握だけではなく,母親への育児に関す る子育て支援も重視した体制が必要となり,こ のような親子に的確に子育て支援の情報を提供 することも必要不可欠となってくるだろう。 その一方で,第 3 に,菅原ら (1999) は,乳 児期の子どもの育てにくさは,子ども自身の気 質的要因とともに,家庭の社会経済的な状況も 関与しているとしている。本来,子育てとは家 庭で担っていたものであり,家庭や近隣の地域 社会で子育てを支える子育て力の低下が現代社 会において生じてきていることを指摘している (菅原,1999)。そのためにも,母親がより自分 の子育てに自信をもち,自主性をもって子育て に取り組めるように,母親自身の生き方や地域 社会に対して目を向けた支援のありかたが求め られると考える。 子育て支援を提供するだけではなく,家庭や 地域社会での子育て力を向上させるための支援 も今後重要な課題となってくると考える。また, 子育てを行っている母親を支える家庭としての 家族機能を豊かにするため,その家族を支える 家族支援も今度検討していく必要性があると考 える。家族を支える地域社会を活性化させ,地 域社会での子育てを行えるようなつながりを構 築する必要もあるだろう。このことは,子育て そのものを自己責任によって行うべきであると いうことではなく,子育て支援を行う中で,地 域社会での子育て力を回復させ,地域において も子育てのしやすい環境を整えることが求めら れると考える。このように,子育てを行ってい る母親と子どもを支える環境への働きかけも, 子育て支援のひとつのサポート体制として構築 されていく必要があると考える。子どもにとっ て発達を保障され,豊かに成長できることと, 母親を追い込むことなく,地域の中・家庭の中 で生活していくことを幸せであると感じられる ような子育て支援を検討することも今後求めら れると考える。 最後に,近年,わが国においては,国の政策 において経費等の削減から療育をも子育て支援 の一部に位置づけようとする動きがある。しか し,本研究においては,明らかな障害として判 断される子どもではなく,発達に何らかの課題 を抱えているであろう子どもや,母親の子育て 力に課題があるために,子どもに影響している のではないかという親子を対象としたため,発 達支援ではなく,子育て支援の範疇で,何らか の幼さを抱えている子どもへの支援を行うこと の重要性を示した。そのため,療育と子育て支 援を同じ枠組みで行うことを支持するものでは ない。また,療育の必要性と子育て支援の必要 性を分けて考えていくことが今後必要があるこ とを明示しておきたい。 5.謝 辞 本調査研究を進めるにあたり,ご指導してい ただいた滋賀大学教育学部教授白石恵理子先生, 日本福祉大学社会福祉学部社会福祉学科准教授 末盛慶先生には深く感謝申し上げます。 また,大津市健康推進課課長,大津市健康推 進課発達相談員・保健師の方々,および,保育 課副所長,親子教室担当保育士・発達相談員の 方々には,多大なるご理解とご協力をいただき, ご指導していただいたことに深く感謝申し上げ ます。

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参 考 文 献 秋葉英則・白石恵理子監修 (2001)『シリーズ 子 どもと保育 0 歳児』かもがわ出版. 伊藤わらび (1987) 乳幼児の育児の実態と母親の育 児意識.武蔵野短期大学紀要.3.96-110. 伊藤わらび (1997) 乳幼児の育児の実態と母親の育 児意識その 2.10 年間の変化にみる育児の諸 問題と育児支援のあり方.大妻女子短期大学 紀要 (家政系).34.153-177. 大津市福祉保健部健康管理課『1987〜2007 年度大 津市保健事業年報』 川井 尚・庄司順一・千賀悠子他 (2000) 子ども総 研式・育児支援質問紙 (ミレニアム版) の手 引きの作成.日本子ども家庭総合研究所.37. 159-180. 木村清美・依田 明 (1985) 0 歳児 (10 か月・11 か月児) の発達と母親の育児に関する実態調 査 (2) ―母性意識を中心に―.家庭教育研究 所紀要.6.1-10. 白幡久美子 (2000) 地域子育て支援センター事業の 検討―「親子教室」の調査から―.東海女子 短期大学紀要.26.95-104. 菅原ますみ・加藤翠編 (1999)『乳児保育 第 7 版』 南山堂.19-56. 鈴木和子 (2002) 行政における乳幼児健診の考え方. 小児保健研究.61.2.242-246. 田中杉恵 (1990)『発達診断と大津方式』青木書店. 田中昌人/田中杉恵 (1982)『子どもの発達と診断 2 乳児期後半』大月書店. 田中昌人 (1985)『乳児の発達診断入門』大月書店. 土谷みち子 (1999) 親子教室の実践から考える.日 本保育学会大会研究論文集.52.S13. 中谷奈津子 (2002) 子育て支援事業の情報伝達に関 する実証的研究―保育所・地域子育て支援セ ンターを中心として―.家庭教育研究所紀要. 24.63-73. 日本家族心理学会編 (2007)『家族支援の心理教育 ―その考え方と方法』金子書房. 藤井東治 (2006) 子育て支援の政策の現状:「特別 な支援を必要とする家族」を中心に. 平木典子ほか,子育て期の夫婦を支援するための心 理 教 育 プ ロ グ ラ ム の 開 発 と そ の 効 果 測 定. 13-22. 牧野カツコ (1981) 育児における〈不安〉について. 家庭教育研究所紀要.2.41-51. 牧野カツコ (1981) 乳幼児をもつ母親の生活と〈育 児不安〉.家庭教育研究所紀要.3.34-56. 藤田大輔・金岡緑 (2002) 乳幼児を持つ母親の精神 的健康度に及ぼすソーシャルサポートの影響. 日本公衛誌.49.4.305-315. 松浦賢長・鈴木さち子・宮原忍 (1989) 10 か月児 を持つ母親の育児上の心配事とその対応―4 か 月児時点との比較・継続調査を通して―.母 子衛生.30.1.56-61. 山下美称・尾方美智子 (2003) 子どもの発達段階別 にみた母親の育児不安,自我状態―乳児期と 幼児期の比較を通して―.香川医科大学看護 学雑誌.7.1.73-79. 山本雅代・清水多實子・松村利江・平峯はぎ子・森 本美知子・大町葉子・櫻井志保美・原田正文 (1996) 乳児期後期の親子教室の果たす役割. 日本公衆衛生誌.43.10.599. 松 本 紘 子 102

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