5.整備・運営管理手法を定めた整備計画の策定
これまでに検討した各生活排水処理事業について、財政状況、予算・人員等からみた整備
可能量、事業の実施順位(優先度)、概算事業費等を勘案し、整備計画を策定する。
整備計画では、中間年次(平成32年度)、目標年次(平成37年度)の生活排水処理施設整
備内容等を示す。また、長期計画年次(平成47年度)にわたる長期的な生活排水処理施設の
対象地域、整備・運営管理の内容等を示すこととする。
なお、整備計画の策定にあたっては、長期的な人口動向等を踏まえて、汚水流入量に応じ
た柔軟かつ機動的な施設整備手法の導入等を検討するものとする。
(1)事業実施優先度の検討
(2)概算事業費の算定
(3)生活排水処理施設の経営の長期見通しを踏まえた実施可能事業量の検討
(4)効率性・公平性を考慮した整備方針の設定
(5)整備スケジュールのとりまとめ
5−1 事業実施優先度の検討
各事業実施優先度の検討にあたっては、地域の意向の他、水質保全効果や産業特性等を背
景とした処理水の再利用等、生活排水処理事業に求められるニーズ等の地域特性及び整備の
効率性等を総合的に判断し決定する。
なお、「4.整備・運営管理手法の選定」により適切と判断された生活排水処理整備手法
についても、整備計画の策定では早期整備の観点から弾力的な対応を図ることを検討する。
例えば、生活排水処理施設の有する特性、経済性等を総合的に勘案した上で、集合処理区域
が適切と判断された区域であっても、10年以内に整備が概成しない地域については、地域住
民の意向等を踏まえ、早期概成が可能な手法を導入する等の弾力的な対応を検討する。
5−2 概算事業費の算定
事例様式8で選定した処理区域(案)を対象に概算事業費を算出する。整備中及び完了し
た処理区の概算事業費は、実績値及び計画値に基づき算定する。それ以外については、「1
−4−4 経済比較における建設費及び維持管理費(費用関数)」で設定した費用関数によ
り算出する。
算出した概算事業費は、事例様式6に示すとおりとなる。
事例様式6
処理区域(案)の整備費用の検討
市町作業用費用の内訳 備考
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩
全体費用
C=C1+C2 61,243 6,905 5,826 73,974 過年度費用
(C1)平成25年度まで 18,286 5,825 5,399 29,510 予定費用
(C2)平成26年度∼ 42,957 1,080 427 44,464 全体費用
C=C1+C2 58 0 143 201
過年度費用
(C1)平成25年度まで 58 0 143 201
予定費用
(C2)平成26年度∼ 0 0 0 0
全体費用
C=C1+C2 402 0 297 699
過年度費用
(C1)平成25年度まで 402 0 297 699
予定費用
(C2)平成26年度∼ 0 0 0 0
全体費用
C=C1+C2 273 0 252 525
過年度費用
(C1)平成25年度まで 273 0 252 525
予定費用
(C2)平成26年度∼ 0 0 0 0
全体費用 C=C1+C2 過年度費用 (C1)平成25年度まで 予定費用
(C2)平成26年度∼ 1)整備状況④は、完了、整備中、整備予定の区分を記入してください。
2)整備費用で、管きょを補完するマンホール形式ポンプ場の費用は圧送管費用を含めて管渠⑥の欄に記入します。 汚水中継ポンプ場および処理場の費用は、用地費を含めた費用額を記入します。〔⑦〕
3)整備費用は処理区域内の施設を完成するに要する総額が表中の全体費用です。〔⑨〕 4)処理区域の番号は、処理区域(案)の整理でつけている番号を記載します。〔①〕
5)「浄化槽市町村整備推進事業」で地区を定めた面的整備は処理区域として扱い、浄化槽の費用は⑧処理施設の欄に記載します。
全体計画 (平成22年度)
決算統計書より配分
Z-2 農集排 本村 完了
Z-3 農集排 田野々 完了
Z-1 農集排 院内 完了
処理区域 の番号
事業の略称
(仮)
処理区域 または 地区名
整備状況
Y-1 公共下水 観音寺 整備中
整備費用(百万円)
管渠施設 ポンプ施設 処理施設 計
5−3 生活排水処理施設の経営の長期見通しを踏まえた実施可能事業量の検討
生活排水処理施設の概算事業費の算定結果を基に、建設費及び維持管理費の財源内訳を整
理するとともに、料金の適正化や一般会計からの繰入額の想定等も踏まえ、事業の継続性を
確保するための経営的視点に立って、人口減少を見込んだ適切な財政見通しに基づいた実施
可能事業量の検討を行い、整備計画作成の基礎資料とする。
財政検討の結果を整備費用、管理運営費(償還費、維持管理費)及び市最大繰出額につい
て整理すると、事例様式7に示すとおりとなる。
事例様式7 市町作業用
整備 整備費用 市町費
期間 維持管理 償還費 計 最大繰出額 備考
(年) (百万円) (百万円/年) (百万円/年) (百万円/年) (百万円/年)
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫
19,022
Y-1 公共下水 観音寺 135 73,974 307 725 1,032 798
76
Z-1 農集排 院内 3 201 2 34 48 40
334
Z-2 農集排 本村 4 699 8 上記に含む 上記に含む 上記に含む
129
Z-3 農集排 田野々 4 525 4 上記に含む 上記に含む 上記に含む
1)処理人口④の上段は、将来フレーム想定年次(平成47年度)における計画人口に基づき設定した処理区域内の常住人口を記入します。 2)⑥整備費用は、整備を完了するに要する建設費用の総額(過年度費用+予定費用)を記入します。
3)⑦、⑧、⑨管理運営費は、財政算定期間中に発生する最大額を記入します。維持管理費および起債償還費は最大額の内訳を記入します。 4)⑩市町費最大繰出額は、財政計画算定期間中に発生する最大の年度額を記入します。
5)⑪処理区域単位で見た場合の事業経営収支の見通しを記述します。
使用料金で維持管理費 をまかなえる程度であ
る 市資料
事業経営収支 の見通し
使用料金で維持管理費 をまかなえる程度であ る
全体計画 (平成22年度)
使用料金で維持管理費 をまかなえる程度であ
る 市資料
使用料金で維持管理費 をまかなえる程度であ
る 市資料
処理区域(案)の財政検討のまとめ
処理区域 の番号
事業の略称 (仮)
処理区域 または 地区の名称
処理人口 (人)
管理運営費(通年最大)
5−4 効率性・公平性を考慮した整備方針の設定
これまでの内容を踏まえて、各事業の事業実施順位、整備スケジュールを設定する。設定
にあたっては、財政を圧迫しないように事業種別間の調整を行う必要がある。
ここでは、効率性を考慮することが必要と考えられるが、効率性のみを重視することなく、
市内の各地区の公平性も勘案し、地区毎の生活排水処理施設の整備に大きな相違が生じない
ような整備計画とする。
5−5 整備スケジュールのとりまとめ
財政状況、予算・人員からみた整備可能量、事業の実施順位(優先順位)、概算事業費等
を勘案し、整備スケジュールをまとめると表5−5−1に示すとおりとなる。
表5−5−1 整備スケジュール
整備人口 (人)
処理人口 (人)
接続率 (%)
整備面積 (ha)
整備人口 (人)
処理人口 (人)
接続率 (%)
整備面積 (ha)
整備人口 (人)
処理人口 (人)
接続率 (%)
整備面積 (ha)
整備人口 (人)
処理人口 (人)
接続率 (%)
整備面積 (ha) 行 政 区 域 (A) − 11,747 − 11,747 − 11,747 − 11,747 Y-1 観 音 寺 公 共 下 水 道 昭和47年 整備中 11,815 9,813 83.1% 317.4 12,179 10,255 84.2% 357.9 12,498 10,623 85.0% 409.2 12,300 11,070 90.0% 501.0 Z-1 院 内 農業集落排水 平成2年 平成4年 100 79 79.0% 3.8 91 80 88.3% 3.8 86 77 90.0% 3.8 76 72 95.0% 3.8 Z-2 本 村 農業集落排水 平成9年 平成12年 439 408 92.9% 20.6 398 374 94.0% 20.6 377 358 95.0% 20.6 334 327 98.0% 20.6 Z-3 田 野 々 農業集落排水 平成12年 平成15年 169 69 40.8% 3.4 154 106 69.0% 3.4 145 123 85.0% 3.4 129 116 90.0% 3.4
集 合 処 理 合 計 (B) 12,523 10,369 82.8% 345.2 12,822 10,815 84.3% 385.7 13,106 11,181 85.3% 437.0 12,839 11,585 90.2% 528.8
市町整備推進事業等 845 845 − − 767 767 − 727 727 − − 643 643 − −
浄化槽設置整備事業 整備中 17,782 17,782 − − 20,652 20,652 − − 22,902 22,902 − − 27,204 27,204 − −
民 間 設 置 3,326 3,326 − − 3,019 3,019 − − 2,860 2,860 − − 2,531 2,531 − −
− − − − − − − −
− − − − − − − −
個 別 処 理 合 計 (C) 21,953 21,953 − − 24,438 24,438 − − 26,489 26,489 − − 30,378 30,378 − −
− 24,429 − − − 17,428 − − − 13,087 − − − 4,678 − −
− 6,054 − − − 4,319 − − − 3,243 − − − 1,159 − −
34,476 32,322 − − 37,260 35,253 − − 39,595 37,670 − − 43,217 41,963 − − (D)/(A)×100(%) 54.9% 51.5% − − 65.4% 61.8% − − 73.3% 69.8% − − 90.4% 87.8% − − 集
合 処 理
個 別 処 理
単 独 処 理 浄 化 槽 くみ取りし尿・自家処理 生活排水処理施設合計 (D)=(B)+(C)
基準年次(平成25年度) 中間年次(平成32年度) 目標年次(平成37年度) 長期計画年次(平成47年度)
62,805 57,000 54,000 47,800
完了年度 区
分 番
号 処理区名 整備手法 着手年度
1
3