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第7章「社会環境の浄化」 「青少年の意識に関する調査」及び「青少年白書」|青森県庁ウェブサイト Aomori Prefectural Government

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(1)

(2)

第7章 社会環境の浄化

情報化の急速な進展に伴い、子どもたちが携帯電話やパソコン等のメディアを利用する機会が日常化した一 方、メールや出会い系サイト等のインターネットを介した子どもたちの問題行動やトラブルが急増し、緊急的 な課題となっている。

平成 18 年度に県が実施した「青少年の意識に関する調査」では、メディアに関する項目として、1 年齢 が制限されているサイトへのアクセス、2 携帯電話の所有状況、3 出会い系サイト等有害情報との接触状 況、4 テレビゲームの使用状況について調査した。なお、調査対象は、無作為抽出した県内の小・中・高等 学校計 39 校の小学6年生、中学2年生、高等学校2年生の計 1,394 人である。

(1) 全体集計結果

携帯電話やパソコンのインターネットを使って、年齢が制限されているサイトにアクセスしたことがあるか 尋ねたところ、全体で「アクセスしたことはない」が 73.1%で最も高かった。(回答者数 1,385 人)

(2) 学校種別集計結果

「よくアクセスしている」、「ときどきアクセスしている」、「何度かアクセスしたことがある」を合わせた『ア クセスしたことがある』を学校種別に見ると、高校生が 56.1%で最も高く、以下、中学生の 20.4%、小学生 の 5.4%の順になっている。

(3) 性別集計結果

『アクセスしたことがある』を性別に見ると、小学生では男女で違いは見られないが、中学生、高校生にな ると男子の方が女子よりも高く、高校生では 38.5 ポイントの差がある。

第7-1-1図 年齢が制限されているサイトへのアクセス

13.4 5.8

25.7 14.8

3.8

14.6

44.0 79.6

94.5 73.1

2.2 0.8

6.5

17.0

3.4 0.8

0% 20% 40% 60% 80% 100% 高校生

中学生 小学生 全体

よく アクセスしている ときどきアクセスしている 何度かアクセスしたことはあ る アクセスしたことはない

第7-1-2図 年齢が制限されているサイトへのアクセス

6.0 3.8

25.5

25.9 13.8

15.8 3.9 3.8

63.9

25.4 82.2

77.1 94.4 94.6 0.9

0.8

28.4

0.9

3.3

4.6

0.9 0.8

20.3 3.1

0% 20% 40% 60% 80% 100% 女子

【高校生】男子 女子 【中学生】男子 女子 【小学生】男子

よく アクセスしている ときどきアクセスしている 何度かアクセスしたことはあ る アクセスしたことはない

第1節 青少年のメディアに対する意識

1 年齢が制限されているサイトへのアクセス

(3)

(1) 全体集計結果

自分専用の携帯電話を持っているかを尋ねたところ、全体では「持っていない」が 54.1%となっている。(回 答者数 1,389 人)

(2) 学校種別集計結果

携帯電話の所有率が最も高いのは、高校生の 96.4%で、以下、中学生の 35.4%、小学生の 8.2%の順にな っている。

(3) 性別集計結果

小学生、中学生、高校生いずれも女子の方が男子よりも携帯電話の所有率が高い。

(1) 全体集計結果

自分専用の携帯電話あるいはパソコンを持っている人を対象に、知らない人からのメールや出会い系サイト などの広告メールを受けたことがあるか尋ねたところ、「受けたことはない」が 54.7%で最も高い。「受けた ことがあり、利用したことがある」と「受けたことはあるが、利用しなかった」を合わせた『受けたことがあ る』は 45.2%となっている。

(2) 学校種別集計結果

『受けたことがある』を学校種別に見ると、高校生の 69.0%が最も高い。「受けたことがあり、利用したこ とがある」でも、高校生が 7.1%と最も高い。

第7-1-3図 携帯電話の所有状況

3.6 54.1

35.4 8.2

45.9

96.4

64.6 91.8

0% 20% 40% 60% 80% 100% 高校生

中学生 小学生 全体

持っ ている 持っ ていない

第7-1-4図 携帯電話の所有状況

68.9

98.1 31.1

40.0

94.8 6.3

10.3

1.9 60.0

5.2 93.8

89.7

0% 20% 40% 60% 80% 100% 女子

【高校生】男子 女子 【中学生】男子 女子 【小学生】男子

持っ ている 持っ ていない

(4)

(3) 性別集計結果

「受けたことがあり、利用したことがある」を性別に見ると、小学生、中学生、高校生いずれにおいても男 子の方が女子よりも高い。

(1) 全体集計結果

テレビゲームをよくするか尋ねたところ、「ほとんどしない」が 42.5%で最も高く、以下「週に何度かする」 (36.1%)、「毎日するが2時間未満」(12.0%)の順になっている。

(2) 学校種別集計結果

「週に何度かする」「毎日するが2時間未満」「毎日2時間~4時間はする」「毎日4時間以上はする」を合 わせた『テレビゲームをする』を学校種別に見ると、小学生の 68.8%が最も高く、以下、中学生の 56.8%、 高校生の 46.4%の順になっている。

第7-1-5図 出会い系サイト等有害情報との接触状況

1 . 1 3 9

. 1 6

67.7 84.9

54.7

7.1 4.4

1.4

2.8

40.8

13.7

29.5

0% 20% 40% 60% 80% 100% 高校生

中学生 小学生 全体

受けたことがあ り、利用したことがあ る 受けたことはあ るが、利用しなかっ た 受けたことはない

第7-1-6図 出会い系サイト等有害情報との接触状況

64.2 24.3

31.6 30.5 63.5

72.1 80.8 89.9 0.8

2.0

9.7

2.0

3.6

4.2

18.3 8.1

59.7 34.5

0% 20% 40% 60% 80% 100% 女子

【高校生】男子 女子 【中学生】男子 女子 【小学生】男子

受けたことがあ り、利用したことがあ る 受けたことはあ るが、利用しなかっ た 受けたことはない

第7-1-7図 テレビゲームの使用状況

7.3

3.8

53.5 43.2

31.2 42.5

31.8 36.1

40.0

36.3

12.0

16.2

12.3

2.5

2.2

1.3

0% 20% 40% 60% 80% 100% 高校生

中学生 小学生 全体

週に何度かする 毎日するが2時間未満 毎日2時間~4時間はする 毎日4時間以上はする ほとんどしない

4 テレビゲームの使用状況

.0 6

6.0 8.8 6.9

(5)

(3) 性別集計結果

テレビゲームを「ほとんどしない」を性別見ると、高校女子が 80.1%で最も高く、以下、中学女子の 68.4%、 小学女子の 43.2%の順になっている。

県では、インターネットを介した子どもの問題行動やトラブルなどの現状を把握し、適切な対応を図るため、 国、県、県教育庁、県警察本部、市町村の相談機関、民間相談機関、インターネット関連業界、学校関係団体 で組織した「インターネット問題検討連絡会議」を平成 17 年度に設置し、平成 18 年度まで計4回会議を開催 し、子どもたちがインターネットを利用する際の問題点とそれに対応する解決の方向性について検討した。

(1) 子どもたちがインターネットを利用する際の問題点について ① 有害情報の氾濫について

出会い系サイト、アダルトサイト、自殺を誘因するサイトなど不適切な有害情報を子どもたちがインタ ーネットを通じて簡単に入手できる状況にある。

② 問題発生時の相談先等の周知について

インターネット掲示板等において誹謗中傷を受けたり、アダルトサイト等から高額な料金を請求される トラブルが発生しているが、相談機関を知らないことから問題解決を遅らせている。

③ 子どもたちの生活の乱れ・モラルの低下について

インターネット上の仮想的なものを現実化するなど問題行動に発展するケースが見受けられるほか、イ ンターネットに没頭するあまり生活が不規則になったり、家族や友人との会話が減りコミュニケーション 不足が懸念される。さらに出会い系サイトを悪用した援助交際も跡を絶たない。

(2) 解決の方向性について

① 有害情報の氾濫、子どもたちの生活の乱れ・モラルの低下について

学校教育の中でインターネットの危険性や利用上のルールを小学生の段階からその年代に合わせて周 知させることを検討するほか、保護者もインターネットの有害情報が持つ危険性を認識し、家庭において インターネットを利用する際のルールづくりをする必要がある。そのためには、教員や保護者がインター ネットの持つ危険性を認識することが前提となることから、インターネット関連業界等の協力のもと、子 ども、教員、保護者を対象にフィルタリング機能の周知を含めたIT安全教室を実施する必要性がある。 さらに、県、県教育委員会、県警察本部は、ホームページ等により危険性の周知を継続して図っていくべ きであり、また関連業界の取り組みを期待したい。

② 問題発生時の相談先等の周知について

子どもたちがインターネット上のトラブルに巻き込まれた際には速やかに保護者等に相談できる家庭 づくりに日頃から取り組んでおくことが前提となるが、相談できる機関名やトラブル対処法などを県、県 教育委員会、県警察本部が連携し、ホームページ等により一層周知を図るべきである。また、県、県教育 委員会、県警察本部、関連業界などによる定期的な連絡会議を開催し、情報の共有や対策を協議する場を 設ける必要性がある。

第7-1-8図 テレビゲームの使用状況

19.6 3.8 6.3

80.1

28.8 68.4

19.6 43.2

19.7

36.7 43.1

44.6 25.8

46.3

18.1

0.9

14 18.4

13.3 4.4

4.8

0.9

12.6

0.9

0.0

2.6 1.3

0.4

0% 20% 40% 60% 80% 100% 女子

【高校生】男子 女子 【中学生】男子 女子 【小学生】男子

週に何度かする 毎日するが2時間未満 毎日2時間~4時間はする 毎日4時間以上はする ほとんどしない

5 インターネット問題検討連絡会議

10.7 10.8

(6)

第 7-1-9 図 子どもたちがインターネットを利用する際の問題点と解決策総括表

県では、インターネット上の有害情報から青少年を保護する目的で、平成 18 年 10 月に青森県青少年健全育 成条例の一部改正を行った。(平成 19 年 4 月 1 日施行)

青少年健全育成条例の改正内容については、第7章トピック(122 ページ)を参照。

有害情報の氾濫 危険性の周知

・アダルトサイト

知 周 を 能 機 グ ン リ タ ル ィ フ に 時 売 販 ○ ト

イ サ 系 い 会 出 ・

に も ど 子 と も の 力 効 の 界 業 が 会 員 委 育 教 ○ ト

イ サ 害 有 等 グ ッ ラ ド 、 殺 自 ・

知 周 を 能 機 グ ン リ タ ル ィ フ   告

広 大 誇 ・

知 周 を 能 機 グ ン リ タ ル ィ フ で 等 会 長 校 ○ )

本 ( ド イ ガ ト ッ ネ ー タ ン イ ・

り よ に 報 広 、 ト ッ レ フ ン パ 、 ジ ー ペ ム ー ホ ○ ト

イ サ ク ッ リ ク ン ワ ・

知 周 を 能 機 グ ン リ タ ル ィ フ   ェ

フ カ ト ッ ネ ー タ ン イ ・

導 指 政 行 ・ 制 規 る す 対 に ェ フ カ ト ッ ネ ー タ ン イ ○ ル

ー メ 惑 迷 、 ル ー メ ン ー ェ チ ・

等 室 教 全 安 と も の 力 協 界 業 て い お に 等 校 学 ○ る

が な つ に 罪 犯 ・

) 象 対 者 護 保 、 員 教 、 も ど 子 ( 催 開 の   ち

た も ど 子 な 備 防 無 ・

・無知識な大人

相談機関の周知・連携

・掲示板、ブログ等の誹謗中傷

る よ に 界 業 、 察 警 、 会 員 委 育 教 、 県 ○ 除

削 み 込 き 書 ・

催 開 を 議 会 絡 連 な 的 期 定   求

請 当 不 ・

・自分で解決しようとして深みにはまる ○ホームページ、パンフレット、広報により 知 周 を 等 関 機 談 相 や 法 処 対 ル ブ ラ ト   慮

苦 も で 側 校 学 ・

困難事例への対応

・基本的生活習慣の乱れ

の 法 技 の ト ッ ネ ー タ ン イ に ち た も ど 子 が 校 学 ○ 化

薄 希 の 観 理 倫 や 観 徳 道 ・

導 指 を ル ー ル か ほ   下

低 の 力 能 ン ョ シ ー ケ ニ ュ ミ コ ・

に 等 校 学 、 め た の り く づ ル ー ル る け お に 庭 家 ○ 大

増 の 傷 中 ・ 謗 誹 る よ に 性 名 匿 ・

催 開 の 等 室 教 全 安 と も の 力 協 の 界 業 て い お   毒

中 、 存 依 ト ッ ネ ・

) 象 対 者 護 保 、 員 教 、 も ど 子 (   際

交 助 援 ・ ・利用料金

資料:青少年・男女共同参画課

問題発生時の相談先が周知不十分

生活の乱れ・モラルの低下

問 題 点 解 決 策

6 青少年健全育成条例による保護

(7)

青森県青少年健全育成条例(以下「条例」という。)は、明日の青森県を担う青少年の健全育成を図ること を目的に、昭和 54 年 12 月 24 日に制定(昭和 55 年4月1日施行)された。本条例の趣旨は、県民総ぐるみ運 動を基調とした青少年の健全育成の推進と関係業界の良識ある判断と自粛によって、その目的を達成しようと するものであり、青少年を取り巻く社会環境の変化に対応した改正(計8回)を重ねながら現在に至っている。

青森県青少年健全育成条例本文は付録(181ページ)、条例改正の経緯は第7章トピック(123ページ)を参照。

(1) 設 置

昭和 55 年4月 19 日、青森県附属機関に関する条例に基づき、青森県青少年健全育成審議会を設置し、さら に平成 18 年4月 19 日、「地方青少年問題協議会法」に基づく「旧青森県青少年問題協議会」と、「青森県青少 年健全育成条例」に基づく「旧青森県青少年健全育成審議会」を統合し、青森県青少年健全育成条例の規定に よりその権限に属させられた事項その他青少年の健全な育成に関する重要事項を調査審議するため、「青森県 附属機関に関する条例」により「青森県青少年健全育成審議会」を設置した。

また、審議会に青森県青少年健全育成条例の規定によりその権限に属されられた事項を調査審議するため図 書類等部会を置いて審議会を運営することとした。審議会では、青少年の健全な育成に関する重要事項を調査 審議し、図書類等部会では、有害図書類の指定、優良書籍等の推奨及び青少年育成関係者等の表彰について、 知事の諮問を受け、調査審議及び答申を行っている。

青森県青少年健全育成審議会については、第8章第1節2(130 ページ)を参照。

(2) 組織構成

審議会は、学識経験者、関係業界、青少年育成団体の関係者等 24 名(任期 2 年)で構成されており、その 状況は第 7-2-1 表のとおりである。

第 7-2-1 表 青少年健全育成審議会委員構成表 (平成 20 年 1 月 1 日現在)

委員数 学識経験者 関係業界 青年団体 学校関係 青少年育成者 公募

24 名 6名 3名 3名 4名 6名 2名

資料:青少年・男女共同参画課

条例第 12 条の規定に基づき、青少年の健全な育成を阻害するおそれのある図書類を審議会の答申を受けて 有害指定しており、その状況は第 7-2-2 表のとおりである。

なお、平成8年の条例の改正により、一定の基準に該当する有害な図書類は知事が指定したものとみなす、 いわゆる「包括指定制度」の導入により、審議会の答申に基づく指定図書類は大幅に減少した。

第 7-2-2 表 有害図書類の指定状況

区分 年度 H14 H15 H16 H17 H18

7 2 1

3 0

3 1

4 5

2 1 )

冊 ( 数 総

1 1 6

1 3

1 6

2 3

7 誌

刊 月

- -

- -

- 本

行 単

コミック誌 52 15 17 15 16

ビデオテープ - - - - -

資料:青少年・男女共同参画課

第2節 「青少年健全育成条例」の運用

1 条例制定の趣旨及び経緯

2 青少年健全育成審議会図書類等部会

3 有害図書類の指定状況

(8)

383

162

292

181 267

85 345

167

317

114

105 113 117 110 128

325 306 300 309

317

182

222

0 50 100 150 200 250 300 350 400

54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18

年度 台数

条例第 25 条の規定に基づき、青少年の健全な育成に特に有益であると認められる書籍、映画及び団体の 行う活動を審議会の答申を受けて推奨しており、その状況は第 7-2-3 表のとおりである。

第 7-2-3 表 優良書籍、映画及び団体の推奨

区分 年度 H14 H15 H16 H17 H18

優良書籍(冊) 3 3 4 6 5

優良映画(本) 3 3 2 2 1

優良団体 - - - 1 1

(注)団体の推奨規定は平成8年に新設 資料:青少年・男女共同参画課

条例第 26 条の規定に基づき、青少年の健全な育成のために積極的に活動し、その功績が特に顕著である と認められるもの又は青少年、青少年団体でその活動等が他の模範となると認められるものに対して知事表 彰を行っており、その状況は第 7-2-4 表のとおりである。

第 7-2-4 表 条例に基づく表彰状況

区分 年度 H14 H15 H16 H17 H18

個 人 8 7 9 6 6

団 体 - 2 - 1 -

資料:青少年・男女共同参画課

条例の遵守状況を調査するための立入調査員を 31 人(青少年・男女共同参画課9人、各地域県民局地域健 康福祉部 22 人)配置し、それぞれの区域における調査活動を行っている。

また県では毎年、立入調査員などによる社会環境浄化一斉調査を行っており、平成 19 年 11 月末現在での把 握数は、有害図書類等収納自動販売機 173、有害図書類取扱書籍販売店 147、有害図書類等取扱スーパー等 546、 有害ビデオ及び DVD 取扱店等 145、有害コンピュータソフト販売店 29、個室カラオケ営業店 54 となっている。

本県における有害図書類等収納自動販売機の設置台数は、昭和56年11月以降、年々減少の傾向にあったが、 平成6年から増加傾向を示していたことから、平成8年条例改正により、自動販売機数による販売等の状況を 把握し、条例の効果的な施行と行政指導が行えるよう、業者に設置の届出を義務付けている。

今後も設置業者などに対する条例の遵守に関する行政指導はもちろん、地域における有害図書類等収納自動 販売機の撤去及び場所を貸さない運動のより一層の展開を図る必要がある。

本県における昭和 54 年以降の有害図書類等収納自動販売機の設置台数の推移は、第 7-3-1 図のとおりである。

第 7-3-1 図 有害図書類等収納自動販売機設置台数の推移

資料:青少年・男女共同参画課 123 126

287

129

285

179

4 優良書籍、映画及び団体の行う活動の推奨状況

5 条例に基づく表彰状況

第3節 社会環境浄化活動の状況

1 立入調査員の配置及び調査実施状況

2 有害図書類等収納自動販売機の設置状況

(9)

1 改正の経緯

(1) 昭和 59 年 12 月の一部改正(昭和 60 年2月 13 日施行)

「風俗営業等の規制及び業務の適正化に関する法律(以下「風適法」という。)」の施行に伴い、同

法の規制対象となった風俗営業者等を条例の適用除外とすることを内容とする一部改正を行った。

(2) 平成4年3月の一部改正(平成4年5月1日施行)

青少年に有害なコミック単行本など青少年を取り巻く社会環境の変化に対応して、有害な環境から青

少年を守るため、有害図書類の範囲の拡大、有害図書類等の緊急指定制度の新設、立入調査制度の新設、

罰金額の引き上げ等を内容とする一部改正を行った。

(3) 平成8年 10 月の一部改正(平成9年1月1日施行)

テレホンクラブ等営業の増加に伴う性被害を受ける女子青少年の増加、有害図書類を収納する自動販

売機等の増加などに対応するため、テレホンクラブ等営業に関する規制、有害図書類に関する包括指定

制度の新設、性に関するがん具等についての規制措置、自動販売機等による図書類等の販売等の届出制、

罰則強化などを内容とする一部改正を行った。

(4) 平成 10 年 12 月の一部改正(平成 11 年4月1日施行)

風適法の一部改正(無店舗型性風俗特殊営業に対する規制等)に伴い、青少年の立入禁止場所、青少

年に対する広告の規制について所要の条項整備を行った。

(5) 平成 11 年 10 月の一部改正(平成 11 年 11 月1日施行)

「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」の制定に伴い、テレホ

ンクラブ等営業の停止等の条項において、行政処分事由に同法を加えることを内容とする一部改正を行

った。

(6) 平成 11 年 12 月の一部改正(平成 12 年4月1日施行)

地方分権の推進に関係して「地方自治法」が一部改正されたことに伴い、市町村の責務を規定した条

項の削除等を内容とする一部改正を行った。

(7) 平成 14 年3月の一部改正(平成 14 年4月1日施行)

風適法の一部改正(店舗型電話異性紹介営業等の定義付け等)に伴い、条例で規制されていたテレホ

ンクラブ等営業の届出の削除等を内容とする一部改正を行った。

(8) 平成 18 年 10 月の一部改正(平成 19 年4月1日施行)

青少年の深夜外出の増加や第三者による深夜連れ出しによる被害発生、不健全遊興を目的とした換金

事案の増加、さらに、インターネットを介して青少年が事件やトラブルに巻き込まれたりするなど、青

少年を取り巻く社会環境の変化に対応して、個室カラオケ営業所への立入規制、古物の買い受け等に関

する規制、深夜の青少年の連れ出し規制、インターネット上の有害情報からの青少年の保護等を内容と

する一部改正を行った。

トピック 「青森県青少年健全育成条例」の改正について

(10)

2 最近の改正理由と内容(平成 18 年 10 月 16 日公布、平成 19 年4月1日施行)

(1) 改正の理由

深夜営業店が増加したことなどにより青少年の深夜外出が増加し、第三者による深夜連れ出しによる 被害が発生している。また、書籍やゲームソフト等のリサイクルの一般化により、不健全遊興を目的と した換金事案が増加し、さらに、情報通信機器の普及などにより、インターネットを介して青少年が事 件やトラブルに巻き込まれる事案が発生しているため。

(2) 改正の内容

ア 個室カラオケ営業所への立入規制

個室カラオケ営業を営む者は、深夜において、保護者が同伴する場合を除き、その営業所に青少年 を客として立ち入らせてはならない。【20万円以下の罰金・科料】

個室カラオケ営業所は、構造上密室状態であることから少年のたまり場になりやすく、少年非行の危 険性が存在しており、また、全国的にも個室カラオケ営業所で青少年が事件の被害者となる事案も発生 している。青少年をこのような事件から保護するとともに、非行の未然防止を目的として、現行の自主 規制を改正し、個室カラオケの営業者に対して、罰則を科して深夜における立入規制の強化を図るもの。

イ 古物の買い受け等に関する規制

古物商・質屋は、保護者の委託・同意がある場合や正当な理由がある場合を除き、青少年から古物 の買い受けや質受けをしてはならない。【10万円以下の罰金・科料】

書籍買取店、リサイクルショップ店の増加に伴い、青少年が保護者の知らないところで換金している 実態や、換金して得た金銭を不健全な遊興等に消費している事例があることから、青少年による非行の 未然防止を目的として、新たに古物商・質屋に対して、罰則を科して古物の買い受け等に関する規制の 強化を図るもの。

ウ 深夜の連れ出し行為等の規制

何人も保護者の委託・同意がある場合や正当な理由がある場合を除き、深夜に青少年を連れ出し、 同伴し、又はとどめてはならない。【10万円以下の罰金・科料】

近年、深夜徘徊で補導される青少年が急増しており、青少年が深夜に犯罪者・被害者となる危険性が 増加していることから、犯罪の危険性から青少年を保護するとともに、青少年による非行の未然防止を 目的として、現行の自主規制を改正し、深夜に青少年を連れ出し等する者(保護者を除く)に対して、 罰則を科して深夜外出に関する規制の強化を図るもの。

エ インターネット上の有害情報からの青少年の保護

○保護者、学校の関係者、インターネットカフェなどの経営者は、フィルタリングソフト(有害情 報の受信を制限する仕組み)の活用等により、青少年に有害情報の閲覧等をさせないよう努めなけ ればならない。【自主規制】

○パソコン、携帯電話などのインターネット端末設備の販売業者やプロバイダー等インターネット 事業者は、有害情報を青少年に閲覧等させないようにするため、必要な情報を提供するよう努めな ければならない。【自主規制】

インターネット上のアダルトサイトにアクセスしてのトラブルが増加していることから、青少年を有 害情報から保護し、トラブルの被害にあわないようにすることを目的として、保護者や学校関係者のほ か、パソコン・携帯電話販売業者等に対してフィルタリングソフトの活用や情報提供などに努めなけれ ばならない旨の規定を新設したもの。

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