平成29年6月15日 沖縄県保健医療部
医療政策課
在宅医療等の充実について
資料3
在宅医療等の新たなサービス必要量の考え方
南部圏域における慢性期機能の医療の推計
H28年病床機能報告 必要病床数 差 沖縄県 3,943床 3,348床 △595床
南部 1,929床 1,699床 △230床
①医療必要度の低い患者(医療区分Ⅰ)の地域移行 ①医療必要度の低い患者(医療区分Ⅰ)の地域移行
②入院受療率の地域差解消分 ②入院受療率の地域差解消分
南部圏域の療養病床の入院受療率(人口10万人あたりの入院患者数)は 195であり、全国中央値(144)より高い。
医療区分Ⅰ相当の入院患者の70%について、地域移行を目標とした推計 となっている。
慢性期病床の現状と必要病床数の比較
慢性期機能の病床の必要量は、将来に向けて減少すると推計されている。
南部圏域の慢性期医療の状況
上記の2点を目標としているため、将来に向けて減少する。
療養病床の入院受療率の地域差の解消
南部 195
南部圏域における慢性期機能の医療の推計
総人口 65歳以上 75歳以上
沖縄県 101.5% 145.7% 149.4% 南部 102.4% 148.3% 158.3%
2010年→2025年の人口の変化
高齢者人口が増加するため、現状を投影すると慢性期の入院患者数も増 加する。
⇒ 高齢者人口は約1.5倍に増加
地域医療構想の慢性期病床の整備目標は、南部圏域については現状より 減少するため、高齢化の進展に対応し、医療と介護の受け皿を整備し、 2025年までの間に入院しなくてもすむ地域づくりを進める必要がある。
在宅医療等の量
2013年 2025年 差 在宅医療等 4,934人/日 7,758人/日 +2,824人/日 (再掲)
訪問診療分 2,588人 3,737人 +1,149人
医療区分Ⅰの入院患者の70% 療養病床の地域差解消
訪問診療を受けている患者 介護老人保健施設の入所者 一般病棟のC3未満
【在宅医療等の内訳】
慢性期医療の地域移行分 在宅医療の需要
介護老人保健施設の需要 外来医療の需要
(一部居宅サービス利用もある)
4
高齢者向け住まいの定員数は増加傾向
施設 実施件数 施設 実施件数 施設 実施件数
沖縄県
87 4 1 68 92 9 13 1 03 5 ,29 2 2 2 3 5
南部 51 7 86 45 5 36 50 3 ,23 9 1 0 2 0
在宅看取り 総数
実施施設
往診 訪問診療
医療保険等による在宅サービス 実施
施設 実施件数 施設 実施件数 施設 実施件数
沖縄県 94 52 1 7 9 5 2 9 1,3 27 3 3
南部 48 27 1 0 4 3 1 4 4 89 2 2
総数
実施施設
往診 訪問診療 在宅看取り
医療保険等による在宅サービス 実施 南部圏域における在宅医療の医療資源
平成26年医療施設調査(平成26年9月中の実績)
診
療
所
病
0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000
八重山 宮古 南部 中部 北部 沖縄県 全国
452 4,884 2,321 1,163 1,269 1,895 2,794
訪問診療実施件数(平成26年医療施設調査) 高齢者人口10万人あたり
診
療
所
0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000
八重山 宮古 南部 中部 北部 沖縄県 全国
846 1,605 350 497 352 475 355
病
院
0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000
八重山 宮古 南部 中部 北部 沖縄県 全国
1,297 6,488 2,671 1,659 1,621 2,370 3,149
合
計
0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400
八重山 宮古 南部 中部 北部 沖縄県 全国
135 1,059 384 197 189 327 569
往診実施件数(平成26年医療施設調査) 高齢者人口10万人あたり
診
療
所
0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400
八重山 宮古 南部 中部 北部 沖縄県 全国
29 0 31 31 84 34 40
病
院
0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400
八重山 宮古 南部 中部 北部 沖縄県 全国
163 1,059 415 228 272 361 609
合
計
0 5 10 15 20 25 30
八重山 宮古 南部 中部 北部 沖縄県 全国
10
23 14
8
17 13
24
在宅看取り実施件数(平成26年医療施設調査) 高齢者人口10万人あたり
診
療
所
0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0
八重山 宮古 南部 中部 北部 沖縄県 全国
0.0 0.0
1.4 1.1 0.0
1.1 2.4
病
院
0 5 10 15 20 25 30
八重山 宮古 南部 中部 北部 沖縄県 全国
10
23 16
9
17 14
27
合
計
高齢化の進展に伴って、増大する慢性期の医療・介護ニーズに対し ては、医療・介護のネットワーク全体で対応していくことが必要。 介護保険事業(支援)計画で設定される介護保険施設等の定員数の 動向に応じて、訪問診療など在宅医療サービスが必要な患者の需要 は変化する。
新しい地域支援事業の全体像
平成30年度から全市 町村で(ア)~(ク) の全事業を実施
浦添市在宅医療・介 護連携支援センター 「うらっしー」 専任コーディネーター2名
浦添市における在宅医療・介護連携に係る取り組み
浦添市(人口:約11万4千人)が浦添市医師会に在宅医療・介護連携推 進事業(介護保険事業)を委託。 (平成27年4月スタート)
浦添市医師会が「浦添市在宅医療・介護連携支援センター」うらっしーを 運営
・専任コーディネーターを2名配置 ・多職種連携研修会
開催回数:27回(平成23年7月~平成28年3月) 内 容:症例検討、意見交換、研修会など
参加者:27人~191人
医師、歯科医師、薬剤師、看護師、MSW、介護支援専門員 行政、介護士 など
その他、医療、介護資源のマップ化、在宅医療・介護連携に関する相談支援、 地域住民への普及啓発(市民向け講演会など)等、8項目の在宅医療・介護連携 推進事業を実施。
参考
0 10 20 30 40 50 60 70 80
八重山地区 宮古地区 南部地区 那覇市 浦添市 中部地区 北部地区 沖縄県 全国
48 62 24 42 77 27 33 37 46
在
宅
療
養
支
援
診
療
所
数
0 1000 2000 3000 4000 5000
八重山地区 宮古地区 南部地区 那覇市 浦添市 中部地区 北部地区 沖縄県 全国
452 4884 813 2835 5008 1126 1234 1895 3004
訪
問
診
療
件
数
(
診
療
所
)
0 5 10 15 20 25 30 35
八重山地区 宮古地区 南部地区 那覇市 浦添市 中部地区 北部地区 沖縄県 全国
10 23 14 11 31 7 16 13 26
看
取
り
件
数
(
診
療
所
)
【参考】在宅医療の地域資源(高齢者人口10万人対) 地区医師会別 出典:平成26年医療施設調査