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理工学部・薬学部・生物理工学部・工学部 2017年度(平成29年度)一般入試 後期|過去問題|近畿大学入試情報サイト

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(1)

以下のから 27 にあてはまる最も適切な答えを各解答群から1つ選 び,解答用紙(マークシート)にマークせよ。ただし,同じ番号をくり返し選んでもよ い。

!

図のように,地球のまわりを等速円運動する2つの宇宙ステーションS1,S2がある。 S1の軌道半径をr,S2の軌道半径を2rとする。地球の質量をM,S1,S2の質量をm1,

m2,ニュートンの万有引力定数をGとする。m1,m2はM に比べ十分小さく,宇宙ス テーションの間の万有引力は無視できるものとする。また,S1,S2の円軌道は同一平 面内にあり,同じ向きに回転しているものとする。

r

B

A

R

θ 2r

地球

S

S

) S1と地球の間の万有引力の大きさは 1 である。また,S1の速さをv1とす

ると,加速度 の 大 き さ は 2 と な る。こ れ ら を 運 動 方 程 式 に 代 入 す る と

v1= 3 が求められる。また,S1の円運動の周期T1はT1= 4 である。

の解答群

! GmM

r "

GmM

r2 #

GmM

r3 $

GmM

r

% GmM & GmMr ' GmMr2 ( GmMr4 3月9日実施

理 科

理工学部 薬学部 生物理工学部 工学部

(2)

の解答群 ! v12

r " v12

r2 #

v12

r3 $

v12

r

% v12r & v12r2 ' v12r3 ( v12r

の解答群

! 1"GMr " "GMr # "GMr $ "GMr

% !GMr & r!GM ' r!GMr ( r!GM

の解答群

! π "

r

GM " π " r

GM # 2π " r

GM $ 4π " r GM

% πr

"

r

GM & πr" r

GM ' 2πr" r

(3)

) 図のように,S1がA点に来たときに,S1から小さなロケットRをS1の速度の方 向に発射し,半周して地球に対してA点の反対側のB点でS2の軌道に接するように したい。Rの質量は十分小さく,RとS1,S2の間の万有引力は無視してよい。

A点におけるRの速さをvA,B点における速さをvBとすると,ケプラーの第二法

則(面積速度一定の法則)から,この2つの速さの比は vA

vB

= 5 となる。こ

れ とA点,B点 に お け る 力 学 的 エ ネ ル ギ ー 保 存 則 か らvA= 6 ×v1,

vB= 7 ×v1が得られる。また,RがA点からB点に移動するまでにかかる 時間は 8 ×T1である。

RがB点に到着したとき,S2も同時にB点に到着した。このとき,Rが発射され た時刻において,地球から見たB点とS2のなす角度θ は 9 ×π〔rad〕で あった。ただし0≦θ<2π とする。

5 ∼ 9 の解答群

(4)

+

極板が一辺a〔m〕の正方形で,極板の間隔がd〔m〕の平行板コンデンサーに,図の

ように内部抵抗が無視できる起電力V〔V〕の電池とスイッチSを接続した。このコン

デンサーに,上下の面が極板と同じ形で,厚さd〔m〕の直方体の誘電体を挿入する。

ただし,誘電体と極板の間の摩擦力は無視できるものとする。誘電体の誘電率をε と

し,空気の誘電率をε0とする。また,ad に比べ十分大きく,コンデンサーの電極

や誘電体の端での電場の乱れは無視できるものとする。

S

V d

a x

. コンデンサーの極板間に,右の端からx〔m〕だけ誘電体を挿入し,固定した。そ

の後スイッチSを閉じて,十分時間が経った。このとき,誘電体が挿入された部分

の電場の大きさは 10 〔V/m〕で,挿入されていない部分の電場の大きさは

11 〔V/m〕である。また,誘電体が挿入された部分の極板上と,挿入されてい

ない部分の極板上の電荷量はそれぞれ 12 〔C〕, 13 〔C〕である。この

ときのコンデンサーの電気容量は 14 〔F〕となる。

10 ∼ 13 の解答群

" Vdax # V

d $

V

d %

Vad

& ε0Vdaax) ' ε0Vaax

d (

ε0Vaax

d )

ε0Vaaxd

* εVdax ! εVax

d ,

εVax

d

(5)

14 の解答群 ! )+ε0−ε x

d

*

,a " )+ε0+εdx

*

,a # )+ε0a−εdxa

* ,

$ )+ε0a+εdx

a

*

, % -/ε+ε0(ax

d

.

0a & -/ε−ε0(ax

d

. 0a

' !εx+ε0(ax)"a

d ( !εx−ε0(ax)" a d

" 次に,誘電体を極板から完全に抜き取り,十分時間が経過した後にスイッチSを 開く。その後,!で使った誘電体を,極板の端からx〔m〕だけ極板間にゆっくり挿

入した。このとき,コンデンサーの極板間の電位差は 15 ×ε0V〔V〕で,誘電

体が挿入された部分の極板上に蓄えられた電荷量は 16 ×ε0aV

d〔C〕で,誘電

体が挿入されていない部分の極板上の電荷量は 17 ×ε0aV

d〔C〕である。この

ときのコンデンサーの持つ静電エネルギー 18 ×ε0aV

d 〔J〕と,誘電体を極

板に挿入する前の静電エネルギーとの差より,誘電体を挿入するときに外力のした仕 事は 19 ×ε0a

V

d 〔J〕と求まる。

15 ∼ 17 の解答群

! a

εx+ε0(ax) "

dax

εx+ε0(ax) #

ε0aax) εx+ε0(ax) $ εax

εx+ε0(ax) %

a

εx−ε0(ax) &

dax

εx−ε0(ax) ' ε0aax

εx−ε0(ax) (

εax

εx−ε0(ax

18 19 の解答群

! ε0a

εx+ε0(ax) "

εa

εx+ε0(ax) #

ε0a

εx−ε0(ax) $ εa

εx−ε0(ax) %

(ε0+ε)a

εx+ε0(ax) &

(ε0−ε)a εx+ε0(ax) ' (ε0+ε)x

εx+ε0(ax) (

(ε0−ε)x

(6)

)

図のように,断熱壁からなるシリンダーが,断熱材からなる2つのピストンC,Dに よって2つの部分A,Bに分けられている。シリンダーの右側は,絶対温度T0〔K〕の 恒温槽と熱だけを通す固定された壁Eで接触している。シリンダーは,圧力p0〔Pa〕

の大気中で水平に固定されており,ピストンC,Dはシリンダー内をなめらかに動く。

x>0でaがゼロでない場合には,*,xa+ -a

xとなる。

C D

B

E A

ピストン

シリンダー

大気 恒温槽

p0〔Pa〕

T0〔K〕

. いま,定積モル比熱がCV〔J/(mol・K)〕である理想気体をA,Bそれぞれに同じモ

ル数ずつ入れる。しばらくそのままにしておくと,A,Bの気体の体積がともに

V0〔m3〕となり,ピストンC,Dは静止した。この状態をXとする。気体定数 を

R〔J/(mol・K)〕とすると,Aに封入した気体のモル数は 20 〔mol〕である。 ま た,状 態Xに お け るAの 気 体 の 温 度 は 21 〔K〕,内 部 エ ネ ル ギ ー は

22 〔J〕となる。

20 の解答群

! pV

RT0 "

pV

RT0 #

pV

RT0 $

pV

RT

% 5pV

RT0 &

pV

RT0 '

pV

RT0 (

pV

RT

21 の解答群

! 0 " T

4 #

T

3 $

(7)

22 の解答群

" 0 # CVpV

2 $ CVpV0 % 3CVpV0 & 5CVpV

2 '

CVpV

R (

CVpV

R )

CVpV0 2R

+ 次に,Aの気体の圧力が2p0〔Pa〕となるまでCをゆっくりと右へ移動させ,固定 した。この状態をYとする。状態YにおけるBの気体の圧力は 23 ×p0〔Pa〕, 体積は 24 ×V0〔m3〕となる。また,理想気体の断熱変化において気体の圧力

p〔Pa〕と体積V〔m3〕の間には,pVγ=一定(ただしγ は1より大きい定数)の関係

が成り立つことを用いると,状態YにおけるAの気体の体積は 25 ×V0〔m3〕 となり,温度は 26 ×T0〔K〕となる。

状態Xから状態Yへ変化する間に,ピストンC,Dを通してAの気体が外部にし た仕事をWAとすると,WA= 27 ×

CVpV

R 〔J〕となる。

23 ∼ 27 の解答群

" 0 # 1 $ 1 % 2

(8)

!

次の 1 ∼ 8 に入れる最も適当なものを,それぞれの解答群から一つ 選び,解答欄にマークせよ。%は質量パーセント濃度を表す。必要ならば,次の計算結 果を用いよ。1.70×0.570=0.969,170×0.470=79.9,17.0÷0.407=41.77

種類や密度が異なる液体どうしを混合すると,混合後の液体の体積が混合前の各液体 体積の和と等しくならないことがしばしば起こる。ある温度で,100mLの57.0%ヨウ 化水素HI水溶液(密度1.70g/cm3)に,10.0%HI水溶液(密度1.10g/cm3)を混合し, 47.0%HI水溶液(密度1.50g/cm3)をつくる場合はどうであろうか? この57.0%HI 水溶液100mLの質量は 1 gであり,これに加えた10.0%HI水溶液の体積を

x〔mL〕とすると,この10.0%HI水溶液の質量は 2 ×x〔g〕となる。一方,こ

の57.0%HI水 溶 液100mLに 含 ま れ るHIの 質 量 は 3 gで あ り,加 え た 10.0%HI水溶液に含まれるHIの質量は 4 ×x〔g〕である。これら2つの水溶

液を混合した結果,47.0%のHI水溶液が得られたので,xの値は 5 となり,

得られた47.0%HI水溶液の質量は 6 gとなる。したがって,この47.0%HI

水溶液の体積は 7 mLであり,この体積と,混合前の2つの水溶液の体積の和

とを比較すると 8 ことがわかる。

解答群

1 ∼ 7

" 0.110 # 0.150 $ 0.170 % 1.10 & 1.50 ' 1.70 ( 4.60 ) 9.69 * 17.0 ! 27.0 + 30.6 , 32.9 - 41.8 . 96.9 / 142 0 144 1 170 2 206 3 216 4 324

5

6解答番号 1 ∼ 20 78

(9)

" 混合後に体積が2mL増加した # 混合後に体積が2mL減少した

$ 混合後に体積が4mL増加した % 混合後に体積が4mL減少した

& 混合後に体積が6mL増加した ' 混合後に体積が6mL減少した

( 混合後に体積が8mL増加した ) 混合後に体積が8mL減少した

* 混合後に体積が10mL増加した ! 混合後に体積が10mL減少した

+ 混合後に体積が12mL増加した , 混合後に体積が12mL減少した

- 混合後に体積が14mL増加した . 混合後に体積が14mL減少した

/ 混合後に体積が16mL増加した 0 混合後に体積が16mL減少した

1 混合後に体積が18mL増加した 2 混合後に体積が18mL減少した

(10)

+

次の 9 ∼ 13 に入れる最も適当なものを,それぞれの解答群から一つ 選び,解答欄にマークせよ。液体の水の生成熱は286kJ/mol,ファラデー定 数 は 9.65×104

C/mol,電圧〔V〕,電流〔A〕,エネルギー〔J〕,電気量〔C〕,時間〔s〕の間の関

係は,1V×A=1J/s,1C=1A×sとする。また,水の分子量は18とする。

水素の燃焼反応を応用した水素−酸素燃料電池を193×103秒間稼動させたところ, 液体の水が36.0g生成し,電極間の電圧は1.00Vであった。このとき,回路を流れた

電子の物質量は 9 mol,平均電流は 10 A,この燃料電池から供給され

る電気エネルギーは 11 kJである。また,このとき反応した水素と同じ物質量

の水素の完全燃焼により液体の水が生成したときの発熱量は 12 kJであるので,

この発熱量の 13 %が電気エネルギーとして供給されたことになる。

解答群

9 , 10

" 0.500 # 1.00 $ 1.50 % 2.00 & 2.50 ' 3.00 ( 3.50 ) 4.00 * 4.50 ! 5.00

11 , 12

" 96.5 # 143 $ 193 % 286 & 290 ' 386 ( 429 ) 483 * 572 ! 579 , 676 - 772 . 858 / 869 0 965

13

(11)

+

次の 14 ∼ 17 に入れる最も適当なものを,解答群からそれぞれ一つ選 び,解答欄にマークせよ。ax2+bxc=0のとき,x=−b±"b

−4

ac

a である。

また,!140=11.8とする。

酸素O2により一酸化窒素NOは酸化されて二酸化窒素NO2を生成する。このとき, NO2の生成速度vは反応速度定数kを用いて式9のように表せるとする。

vk[NO][O2 2] 9 ある温度に設定した10Lの容器に4.0×10−3

molのNOと2.0×10−3molのO2を封 入して反応を開始させた。反応開始直後から0.20秒間で6.4×10−7

molのNO2が生じ たとき,この間のNO2の平均生成速度vは 14 mol/(L・s)となる。また,この 間 のNOとO2の 減 少 量 は 無 視 で き る と す る と,こ の 温 度 で の 反 応 速 度 定 数kは 15 L2/(mol2・s)となる。このあと一定時間反応させると,NO2の生成速度は反

応開始直後に比べて1になっていた。このとき,容器内のO2の物質量は 16 mol

である。さらに反応を続けたところ,容器内のO2は完全に消失した。このあと,容器

内ではNO2から四酸化二窒素N2O4が生成する反応が始まり,やがて式:で表される 平衡状態に達した。

78

2NO267 N2O4 :

この温度での式:の平衡定数を12.5×10(mol/L)−1とすると,このときの容器内の N2O4の物質量は 17 molである。ただし,このときの容器内にはNO2とN2O4 のみが存在しているとする。

解答群

14 ∼ 17

(12)

+

次の 18 ∼ 20 に入れる最も適当なものを,解答群からそれぞれ一つ選 び,解答欄にマークせよ。

分子式C5H12Oで表されるアルコールの構造異性体のうち,分子内脱水により生じた

アルケンに2種類の構造異性体が存在するようなアルコールは 18 種類ある。ザ

イツェフ則(ザイツェフの法則)に従うと,この2種類のアルケンの異性体間の生成比率

が異なる場合があるが,そのうち,主生成物として得られるアルケンは全部で 19

種類ある。また,C5H12Oのアルコールの分子内脱水により生じた全種類のアルケンに 水分子を付加すると,それぞれのアルケンから2種類のアルコールの構造異性体が得ら れる。マルコフニコフ則(マルコフニコフの法則)に従うと,この2種類のアルコールの 構造異性体間の生成比率が大きく異なる場合があるが,そのようなアルコールの異性体

を生成するアルケンの構造異性体は 20 種類ある。

解答群

18 ∼ 20

" 0 #$%&

' 5 ( 6 ) 7 * 8 ! 9

(13)

!

酵素に関する以下の文章中の 1 ∼ 9 に最も適切なものを解答群から

選び,その番号または記号を解答欄にマークせよ。ただし,異なる番号の に

同じものを繰り返し選んでもよい。

1) 酵素に関する以下の記述ア∼オのうち,正しいものは 1 である。

ア キモトリプシンは脱離酵素の一つである。 イ アミラーゼはラクトースを分解する酵素である。 ウ PCR法には耐熱性のDNAポリメラーゼが使われる。 エ ナトリウム カリウムATPアーゼはATPを合成する。

オ NADP(NADP+)は呼吸に関わる脱水素酵素の補酵素である。

に対する解答群

" アのみ # イのみ $ ウのみ % エのみ & オのみ ' ア,イのみ ( ア,ウのみ ) ア,エのみ

* ア,オのみ ! イ,ウのみ + イ,エのみ , イ,オのみ

- ウ,エのみ . ウ,オのみ / ア,イ,ウ 0 ア,イ,エ

1 ア,イ,オ 2 ア,ウ,エ 3 イ,ウ,オ 4 ウ,エ,オ

5

6解答番号 1 ∼ 50 78

(14)

2) 酵素の反応速度は,基質と化学構造の似ている物質(基質類似体)が存在すると低 下することがある。これは,酵素の活性部位をめぐって基質と基質類似体との間で奪 い合いが起こり,活性部位への基質の結合が阻害されるためである。このような基質 類似体のことを(カ)阻害剤と呼ぶ。酵素濃度が一定のとき,基質濃度が(カ)阻害 剤に比べ非常に(キ)とその阻害はほとんど起こらない。また,酵素の活性部位とは 異なる部位に結合し,活性を阻害するものを(ク)阻害剤と呼ぶ。

酵素によっては,酵素の活性部位から離れた位置に特定の物質と結合する(ケ)部 位をもち,この(ケ)部位への結合で反応の調節が行われる。ここで,(カ)∼(ケ)

の正しい組み合わせは 2 である。

に対する解答群

(カ) (キ) (ク) (ケ)

! 競争的 高 い 非競争的 フィードバック

" 競争的 高 い 非競争的 アロステリック

# 競争的 低 い 非競争的 フィードバック

$ 競争的 低 い 非競争的 アロステリック

% 非競争的 高 い 競争的 フィードバック

& 非競争的 高 い 競争的 アロステリック

' 非競争的 低 い 競争的 フィードバック

(15)

3) 血液の凝固に関わる(コ)は酵素であり,血液中では,通常,前駆体である(サ) として存在している。(コ)が(シ)に作用することで血液の凝固が起こる。(サ)が (コ)になるためには,血液中の(ス)イオンが必要であり,(ス)イオンと結合する クエン酸などを血液に加えると血液の凝固が阻害される。ここで,(コ)∼(ス)の

正しい組み合わせは 3 である。

に対する解答群

(コ) (サ) (シ) (ス)

" フィブリン フィブリノーゲン プロトロンビン カルシウム

# フィブリン フィブリノーゲン プロトロンビン カリウム

$ フィブリン フィブリノーゲン トロンビン カルシウム

% フィブリン フィブリノーゲン トロンビン カリウム

& フィブリノーゲン フィブリン プロトロンビン カルシウム

' フィブリノーゲン フィブリン プロトロンビン カリウム

( フィブリノーゲン フィブリン トロンビン カルシウム

) フィブリノーゲン フィブリン トロンビン カリウム

* プロトロンビン トロンビン フィブリン カルシウム

! プロトロンビン トロンビン フィブリン カリウム

+ プロトロンビン トロンビン フィブリノーゲン カルシウム

, プロトロンビン トロンビン フィブリノーゲン カリウム

- トロンビン プロトロンビン フィブリン カルシウム

. トロンビン プロトロンビン フィブリン カリウム

/ トロンビン プロトロンビン フィブリノーゲン カルシウム

(16)

4) 酵素Xは,補酵素Yの存在下で基質Aと反応し,水に不溶の気体Bを生成する。 補酵素Yの濃度0.01%,酵素Xの濃度0.1mg/mLである反応溶液1mLにおいて,

基質Aの濃度(%)を変化させたとき,酵素反応開始直後の1秒間に発生した気体

Bの量を測定したところ,図Ⅰ−1に示しているように,基質A濃度が4%以上の

条件では,気体Bの発生速度は一定であった。

基質A濃度6%,補酵素Y濃度0.01%である反応溶液1mLにおいて,酵素X濃 度(mg/mL)を変化させたとき,酵素反応開始直後の1秒間に発生した気体Bの量

を測定したところ,図Ⅰ−2に示しているように,酵素X濃度に比例して気体Bの

発生速度が増加した。

上 記 の 実 験 結 果 か ら,基 質A濃 度4%,補 酵 素Y濃 度0.01%,酵 素X濃 度 0.02mg/mLである反応溶液10mLは,酵素反応開始直後の1秒間に 4 mL の気体Bを発生させると考えられる。

同様に,基質A濃度15%の溶液0.5mLと補酵素Y濃度0.03%の溶液0.5mLと酵 素X濃度0.12mg/mLの溶液0.5mLを混合してつくった反応溶液1.5mLでは,酵

素X濃度は 5 mg/mLとなり,酵素反応開始直後の1秒間に 6 mL

の気体Bを発生させると考えられる。

試験管1∼試験管4を用意した。試験管1には基質A濃度16%の溶液0.5mL, 試験管2には補酵素Y濃度0.04%の溶液0.5mL,試験管3と試験管4には濃度未知 の酵素X溶液が0.5mLずつ入っている。試験管1∼試験管4に入っている溶液をそ れぞれ0.25mLずつ取って混合した反応溶液1mLは,酵素反応開始直後の1秒間

に,50mLの気体Bを発生させた。次に,試験管1∼試験管3に残っている溶液を

それぞれ100℃で5分間熱した後,溶液が冷めるのを待って,試験管1∼試験管3の

溶液と試験管4に残っている溶液を混合した。混合した反応溶液1mLは,酵素反応

開始直後の1秒間に,30mLの気体Bを発生させた。これらのことから,試験管3

に入っていた酵素X溶液の濃度は 7 mg/mLであることがわかる。

なお,酵素反応は全て室温で行った。酵素Xは100℃で5分間熱すると完全に失活

(17)

活性をもたないが,溶液中の補酵素Yの濃度が0.01%以上であれば活性をもつ。用

いた溶液は全てpH7の緩衝液に溶解しており,溶液の混合などでpHは変化しない。

120 100 80 60 40 20 0

0 2 4 6 8 10

基質A濃度(%)

気体

B

発生速度

mL

秒)

140 120 100 80 60 40 20 0

0.00 0.02 0.04 0.06 0.08 0.10 0.12

酵素X濃度(mg/mL)

気体

B

発生速度

mL

秒)

図Ⅰ−1

図Ⅰ−2

4 ∼ 7 に対する解答群

(18)

基質A濃度24%の溶液を5mLずつ2本,補酵素Y濃度0.06%の溶液を5mLずつ 2本,酵素X濃度0.10mg/mLの溶液を5mLずつ2本,基質A,酵素X,補酵素

Yのいずれも入っていない緩衝液を5mLずつ2本,計8本の試験管を用意した。な

お,緩衝液は酵素反応に影響しない。この8本の試験管から,太郎,次郎,花子の3 人がそれぞれ2本ずつもっていった。太郎がもっている溶液を溶液!と",次郎が もっている溶液を溶液#$,花子がもっている溶液を溶液%&として以下の実験 を行い,気体Bの発生の有無を調べた。

[実験1]

太郎の溶液!と"と,次郎の溶液#と$をそれぞれ1mLずつ取り,全て混ぜ合わ せたところ,気体Bが発生した。

[実験2]

次郎の溶液#$と,花子の溶液%&をそれぞれ1mLずつ取り,全て混ぜ合わ せたところ,気体Bは発生しなかった。

[実験3]

太郎の溶液!"と,花子の溶液%&をそれぞれ1mLずつ取り,全て混ぜ合わ せたところ,気体Bは発生しなかった。

[実験4]

太郎の溶液!"と,次郎の溶液#$を1mLずつ取り,それぞれを100℃で5

分間熱した後,溶液が冷めるのを待ってから全て混ぜ合わせた溶液に,花子の溶液%

と&をそれぞれ1mLずつ加えたところ,気体Bが発生した。 [実験5]

次郎の溶液#を1mL取り,100℃で5分間熱した後,溶液が冷めるのを待って太 郎の溶液!と"をそれぞれ1mLずつ加えたところ,気体Bが発生した。

[実験6]

(19)

以上の結果から次のことがわかった。基質A溶液をもっている者は 8 。

また,酵素X溶液をもっている者は 9 。

およびに対する解答群

! いない " 太郎のみである # 次郎のみである

$ 花子のみである % 太郎と次郎である & 太郎と花子である

(20)

)

細胞分裂と遺伝情報に関する以下の文章中の 10 ∼ 18 に最も適切なも のを解答群から選び,その番号または記号を解答欄にマークせよ。ただし,異なる番号

の に同じものを繰り返し選んでもよい。

1) 細胞分裂を繰り返している動物細胞において,分裂期は前期,中期,

*)後期,+)終

期 に 分 け ら れ,間 期 は(ア)期,(イ)期,(ウ)期 の 順 に 進 行 す る。こ こ で,

(ア)∼(ウ)の正しい組み合わせは 10 である。

10 に対する解答群

(ア) (イ) (ウ) ! G0 G2 S " G0 S G1 # G1 S G2 $ G1 G2 S % S G0 G1 & S G1 G2 ' G2 G1 G0 ( G2 G0 S

上記の下線部*)に関する以下の記述a∼dのうち,正しいものは 11 であ

る。

a クロマチン繊維が凝縮して太く短くなる。 b 核膜と核小体が消失する。

c 紡錘体が完成する。

(21)

11 に対する解答群

" aのみ # bのみ $ cのみ % dのみ & a,bのみ ' a,cのみ

( a,dのみ ) b,cのみ * b,dのみ

! c,dのみ + a,b,cのみ , a,b,dのみ

- a,c,dのみ . b,c,dのみ / a,b,c,d

前述の下線部0)に関する以下の記述e∼hのうち,正しいものは 12 であ

る。

e 中心体が分裂する。 f 核小体が出現する。

g 新たな核膜が形成され2個の新しい核ができる。 h 紡錘体が消失する。

12 に対する解答群

" eのみ # fのみ $ gのみ % hのみ & e,fのみ ' e,gのみ

( e,hのみ ) f,gのみ * f,hのみ

! g,hのみ + e,f,gのみ , e,f,hのみ

(22)

2) 通常の培地中で増殖する細胞の数を一定時間ごとに計測すると,培養開始後60時間 では最初の細胞数の8倍となっていた。この時点の細胞を観察したところ,5%の細 胞が分裂期にあり,[DNA合成準備期],[DNA合成期],[分裂準備期と分裂期]に 含まれるそれぞれの細胞数の比率は8:7:5であった。このことから,この細胞の

分裂準備期の時間は 13 時間であると考えられる。なお,分裂期において1つ

の細胞に2個の核が存在するものはなかった。

13 に対する解答群

" 0.5 #$ 1.5 %& 2.5 ' 3 ( 3.5 ) 4 * 4.5 ! 5 + 5.5 , 6 - 6.5 . 7

3) ヒトの1個の体細胞に含まれる染色体は 14 本である。体細胞における染色

体は父方と母方から受け取ったそれぞれのゲノムで構成されている。ゲノムのDNA

は3×109塩基対からなる二重らせん構造をとる。DNAの二重らせんは3.4nmごと に1回転しており,その間に10個の塩基対が存在している。このことから,1個の体

細胞に含まれるDNAの長さの合計は 15 cmと算出できる。また,染色体1

本あたりのDNAの長さは平均 16 cmと算出できる。

14 に対する解答群

" 8 # 16 $ 18 % 20 & 23 ' 33 ( 40 ) 44 * 46 ! 48 + 56 , 78 - 90

15 に対する解答群

(23)

16 に対する解答群

" 0.1 # 0.3 $ 0.6 % 1.0 & 1.2 ' 1.4 ( 1.6 ) 2.0 * 2.4 ! 2.8 + 3.0 , 3.2 - 3.6 . 4.0 / 4.2 0 4.4 1 4.8 2 5.0 3 5.2 4 5.6

4) 大腸菌には,互いに関連する機能をもつ複数の構造遺伝子がつらなった(エ)とい う転写単位がある。(エ)を構成する構造遺伝子は,まとまって調節タンパク質によ る転写調節を受ける。このような転写調節のしくみは(オ)によって提唱された。

エネルギー源としてアラビノースのみを含む培地で大腸菌を培養すると, 17

はアラビノースと結合して立体構造が変化し,(カ)に隣接する調節領域に結合する

ようになる。その結果,RNAポリメラーゼによるアラビノース(エ)の転写が活性

化される。ここで,(エ)∼(カ)の正しい組み合わせは 18 である。

17 に対する解答群

" リプレッサー # オペレーター $ 基本転写因子

% 活性化因子 & ベクター ' プライマー

(24)

18 に対する解答群

(エ) (オ) (カ)

" オペロン ジャコブとモノー エンハンサー

# オペロン ジャコブとモノー オーガナイザー

$ オペロン ジャコブとモノー プロモーター

% オペロン ビードルとテイタム エンハンサー

& オペロン ビードルとテイタム オーガナイザー

' オペロン ビードルとテイタム プロモーター

( オペロン ジャコブとビードル エンハンサー

) オペロン ジャコブとビードル オーガナイザー

* オペロン ジャコブとビードル プロモーター

! シャペロン ジャコブとモノー エンハンサー

+ シャペロン ジャコブとモノー オーガナイザー

, シャペロン ジャコブとモノー プロモーター

- シャペロン ビードルとテイタム エンハンサー

. シャペロン ビードルとテイタム オーガナイザー

/ シャペロン ビードルとテイタム プロモーター

0 シャペロン ジャコブとビードル エンハンサー

1 シャペロン ジャコブとビードル オーガナイザー

(25)

+

ヒトの防御機構に関する以下の文章中の 19 ∼ 28 に最も適切なものを 解答群から選び,その番号または記号を解答欄にマークせよ。ただし,異なる番号の

に同じものを繰り返し選んでもよい。

1) ヒトの皮膚は(ア)とその下層の(イ)からなり,(ア)を構成する上層部には!

平な細胞が隙間なく重なった角質層と呼ばれる構造がある。角質層は体内の水分が蒸 発するのを防ぐとともに,病原体などの侵入を物理的に防いでいる。さらに,皮膚で は分泌物による化学的防御も行われている。皮脂腺や汗腺からの分泌物は皮膚表面を (ウ)性に保ち,細菌の繁殖を防いでいる。また,汗には細菌の細胞壁を分解する酵

素である 19 や細菌の細胞膜を破壊するディフェンシンなどが含まれている。

ここで,(ア)∼(ウ)の正しい組み合わせは 20 である。

19 に対する解答群

" アミラーゼ # カタラーゼ $ トリプシン % マルターゼ & リゾチーム ' リパーゼ ( ペプシン

20 に対する解答群

(ア) (イ) (ウ)

" 真 皮 粘 膜 弱 酸

# 真 皮 粘 膜 弱アルカリ

$ 真 皮 表 皮 弱 酸

% 真 皮 表 皮 弱アルカリ

& 粘 膜 真 皮 弱 酸

' 粘 膜 真 皮 弱アルカリ

( 粘 膜 表 皮 弱 酸

) 粘 膜 表 皮 弱アルカリ

* 表 皮 粘 膜 弱 酸

! 表 皮 粘 膜 弱アルカリ

, 表 皮 真 皮 弱 酸

(26)

2) 血液中の血球は赤血球,白血球と血小板からなるが,免疫においては(エ)が重要 な役割を果たしている。体内に侵入した異物に対しては,(エ)による(オ)免疫が はたらく。ヒトが生まれながらもっている(オ)免疫における異物の排除はマクロ ファージや好中球の(カ)によって行われる。これまで,マクロファージや好中球は 異物の種類を区別せずに排除すると考えられていたが,近年,これらの細胞の細胞膜

には 21 と呼ばれるタンパク質が存在し,これによって異物の種類をある程度

認識し,区別していることが明らかとなった。

(オ)免疫が作用している部位では,局所的な痛みやはれをともなうことがある。 これは感染や外傷などの組織傷害に対し,生体がその原因となる病原体などを排除し

て組織を修復する 22 という反応である。ここで,(エ)∼(カ)の正しい組

み合わせは 23 である。

21 および 22 に対する解答群

" B細胞レセプター # T細胞レセプター

$ 主要組織適合抗原(MHC) % トル様受容体(TLR)

& 免疫グロブリン ' アナフィラキシー

(27)

23 に対する解答群

(エ) (オ) (カ)

(28)

図Ⅲは健常な人の血球の電子顕微鏡写真であり,図中のX,Y,Zは赤血球,白血

球あるいは血小板のいずれかを示している。以下の記述a∼fのうち,Yの特徴とし

て正しいものは 24 であり,Zの特徴として正しいものは 25 である。

X Y

Z

図Ⅲ

a 寿命は約120日である。 b 有核細胞である。

c ヘモグロビンを含み,酸素の運搬を行う。 d 血液凝固において重要な役割を果たす。 e 血球の中で最も数が少ない。

f 血球の中で最も数が多い。

24 および 25 に対する解答群

(29)

3) ヒトのABO式血液型の判別には,凝集原AとBと,凝集素α とβ による抗原抗

体反応が用いられる。凝集原の構成成分には 26 が含まれており,ヒトの血液

型は赤血球表面にある凝集原の 26 の違いによって分類される。たとえば,A

型とB型の両方の血しょうに対して凝集反応を示さない血液型は 27 型に判

別される。

ABO式の血液型で判別できる100人の集団について,凝集素α を含む血清と凝集

素β を含む血清を用いてABO式血液型を調べた。その結果,凝集素α を含む血清

で凝集反応を示した者が56人,いずれの血清にも凝集反応を示さなかった者が16人で

あった。この集団におけるB型の人数は 28 人である。

26 および 27 に対する解答群

" DNA # RNA $ ペプチド % 糖 鎖 & 脂 質 ' A ( B ) AB * O

28 に対する解答群

(30)

+

ヒトにおける刺激の受容と反応に関する以下の文章中の 29 ∼ 41 に最 も適切なものを解答群から選び,その番号または記号を解答欄にマークせよ。ただし,

異なる番号の に同じものを繰り返し選んでもよい。

1) 神経細胞の外液には細胞内に比べて 29 イオンが多く,一方,細胞内には細

胞外に比べて 30 イオンが多い。このように細胞内外で 29 イオンと

30 イオンの分布が異なっているのは 31 のはたらきによる。また,開

いた状態にある 32 を通って 30 イオンが細胞外に漏れるため,細胞の

外側の電位を基準とすると細胞内の電位は,多くの場合 33 となる。このとき

の電位を静止電位と呼ぶ。

神経細胞膜には,電位変化に依存して開く 34 がある。神経細胞が刺激を受

けると,この 34 が開いて 29 イオンが流入し,細胞内外の電位が逆転

する。このとき,静止電位を維持するためにはたらく 32 とは異なる種類の

32 が開いて, 30 イオンが細胞外に流出し,細胞内外の電位はもとに

戻る。この一連の電位の変化を活動電位と呼ぶ。

29 ∼ 32 および 34 に対する解答群

" ナトリウム # カリウム $ カルシウム

% クロライド & ナトリウムチャネル ' カリウムチャネル

( カルシウムチャネル ) クロライドチャネル * プロトンポンプ

! ナトリウムポンプ

33 に対する解答群

(31)

2) 活動電位が神経の軸索を伝導し,軸索の末端まで伝わると,(ア)依存性のカルシ ウムチャネルが開き,カルシウムイオンが軸索末端内に流入する。流入したカルシウ

ムイオンは, 35 。この結果,神経伝達物質が軸索末端部からシナプス間隙中

に放出され,シナプス後細胞に到達する。シナプス後細胞が骨格筋細胞の場合,軸索 末端部から放出される神経伝達物質は(イ)であり,(イ)が受容体に結合すると筋 細胞に活動電位が発生する。この電位が筋細胞全体に伝わると収縮が起こり,静止状

態に戻ると筋は弛緩する。ここで,(ア)と(イ)の正しい組み合わせは 36 で

ある。

35 に対する解答群

! 神経伝達物質とイオン結合することによりシナプス小胞を開口させる

" シナプス小胞と軸索末端の細胞膜との融合を促すことによりシナプス小胞を開 口させる

# ミトコンドリアにおけるATPの産生を促し,産生されたATPがエネルギー 源となってシナプス小胞を開口させる

$ シナプス小胞内において神経伝達物質の合成を促すことによりシナプス小胞を

開口させる

% シナプス小胞の浸透圧を変化させることによりシナプス小胞を開口させる

& シナプス小胞から軸索末端内に神経伝達物質の放出を促す

36 に対する解答群

(ア) (イ)

! 伝達物質 アドレナリン

" 伝達物質 ノルアドレナリン

# 伝達物質 グルタミン酸

$ 伝達物質 アセチルコリン

% 電 位 アドレナリン

& 電 位 ノルアドレナリン

' 電 位 グルタミン酸

(32)

前述の下線部に関する以下の記述ウ∼キのうち,正しいものは 37 である。

ウ 筋細胞の細胞膜に発生した活動電位はT管を通じて筋小胞体に伝わる。

エ 活動電位が筋小胞体に伝わると,筋小胞体から細胞質基質内にカルシウムイオン が放出される。

オ 放出されたカルシウムイオンはトロポミオシンに結合し,トロポニンをアクチン から引き離す。

カ アクチンがミオシンと結合して収縮がはじまるとき,ミオシン頭部のATP合成

酵素がはたらく。

キ 筋細胞の膜電位が静止状態に戻ると,カルシウムイオンは筋小胞体に受動的に取 り込まれる。

37 に対する解答群

" ウのみ # エのみ $ オのみ % カのみ & キのみ ' ウ,エのみ ( ウ,オのみ ) ウ,カのみ

* ウ,キのみ ! エ,オのみ + エ,カのみ , エ,キのみ

- オ,カのみ . オ,キのみ / カ,キのみ 0 ウ,エ,オ

(33)

3) 図Ⅳは視覚経路をあらわしたものである。左右両眼の内側の網膜から出た視神経は 視交さと呼ばれる場所で交さし,反対側の間脳に入る。一方,両眼の外側の網膜から 出た視神経は視交さにおいて交させず,同じ側の間脳に入る。そのため,視軸を固定 したとき,両眼の網膜の右半分に写った像は,図Ⅳの点線であらわした視覚経路を 通って右の視覚野に,両眼の網膜の左半分に写った像は,図Ⅳの実線であらわした視 覚経路を通って左の視覚野に伝えられる。このようにして,左眼で見える範囲(左眼 の視野)と右眼で見える範囲(右眼の視野)が合わさって,全視野となる。

図ⅣのAの位置で視神経が切断された場合,左眼の視野は 38 。右眼の視

野は 39 。

図ⅣのBの位置で視神経が切断された場合,左眼の視野は 40 。右眼の視

野は 41 。

A

B

左眼 右眼

視交さ

間脳

視覚野

左眼の視野 右眼の視野

全視野の中心

(34)

38 ∼ 41 に対する解答群

! 正常である

" 全視野の中心付近から左側が欠損する

# 全視野の中心付近から右側が欠損する

(35)

+

生態系における物質循環に関する以下の文章中の 42 ∼ 50 に最も適切 なものを解答群から選び,その番号または記号を解答欄にマークせよ。ただし,異なる

番号の に同じものを繰り返し選んでもよい。

1) 炭素は全ての有機物に含まれており,生産者によって大気中の二酸化炭素が有機物 に取り込まれ,消費者や分解者によって二酸化炭素に戻される。植物では,二酸化炭 素から有機物を合成するときに(ア)エネルギーを利用する。この(ア)エネルギー の一部は,炭酸同化を介して(イ)エネルギーとして有機物に蓄えられる。有機物中 の(イ)エネルギーは,食物連鎖を通じて次々に上位の消費者に取り込まれて利用さ れた後,最終的に(ウ)エネルギーとして生態系から失われる。

一部の細菌は,植物と同様に(ア)エネルギーを利用した炭酸同化を行うが,炭酸 同化の過程において,緑色植物と同じタイプの反応系を利用するものと緑色植物とは 異なる反応系を利用するものが存在する。ここで,(ア)∼(ウ)の正しい組み合わ

せは 42 である。

42 に対する解答群

(ア) (イ) (ウ)

" 化 学 光 熱 # 化 学 光 化 学

$ 化 学 熱 光

% 化 学 熱 化 学 & 光 化 学 熱

' 光 化 学 光

( 光 熱 化 学

) 光 熱 光

* 熱 化 学 光

! 熱 化 学 熱

, 熱 光 化 学

(36)

前述の下線部にあてはまる生物として正しいものは 43 である。

43 に対する解答群

! アゾトバクター " シアノバクテリア # 水素細菌

(37)

陸上生態系における炭素循環は 44 のように模式的にあらわすことができる。

44 に対する解答群 !

植物食性

動物 動物食性動物 植物

菌類・細菌類 (分解者) 細菌類

(生産者)

大気 "

植物食性

動物 動物食性動物 植物

菌類・細菌類 (分解者) 細菌類

(生産者)

大気

#

植物食性

動物 動物食性動物 植物

菌類・細菌類 (分解者) 細菌類

(生産者)

大気 $

植物食性

動物 動物食性動物 植物

菌類・細菌類 (分解者) 細菌類

(生産者)

大気

%

植物食性

動物 動物食性動物 植物

菌類・細菌類 (分解者) 細菌類

(生産者)

大気 &

植物食性

動物 動物食性動物 植物

菌類・細菌類 (分解者) 細菌類

(生産者)

大気

'

植物食性

動物 動物食性動物 植物

菌類・細菌類 (分解者) 細菌類

(生産者)

大気 (

植物食性

動物 動物食性動物 植物

菌類・細菌類 (分解者) 細菌類

(生産者)

(38)

2) 大気中の窒素を(エ)などの生物が利用できる窒素化合物に変えるはたらきを

45 という。たとえば,根粒菌はマメ科植物の根に共生し,植物から与えられ

る有機物をエネルギー源として 45 を行う。また土壌には,(エ)を(オ)に

変換する(カ)菌や,(オ)を(キ)に変換する(ク)菌が存在し,これらの細菌を

46 菌と呼ぶ。

植物は(エ)や(キ)などの無機窒素化合物を土壌から取り入れ,有機窒素化合物 を合成する。植物体内に入った(キ)は,(オ)を経て(エ)に変換され,有機物の 合成に利用される。このように,取り入れた無機窒素化合物をもとにして生体に必要

な有機窒素化合物を合成するはたらきを 47 という。

動物は,植物や他の動物を捕食することで得られる有機窒素化合物を,必要な有機 化合物につくりかえる。生物の遺骸や排泄物に含まれる有機窒素化合物は,土壌中の

細菌などによって分解された後, 48 細菌のはたらきにより窒素分子となって

大気中に放出される。ここで,(エ)∼(ク)の正しい組み合わせは 49 であ

る。

45 ∼ 48 に対する解答群

(39)

49 に対する解答群

(エ) (オ) (カ) (キ) (ク)

(40)

図Ⅴは,陸上生態系における窒素循環を模式的にあらわしたものである。図中の矢 印は窒素の移動を示しており,無機窒素化合物は実線で,有機窒素化合物は点線であ らわしている。また,図中の4群の細菌類は,それぞれ異なるはたらきをする。ここ で,実線の矢印A∼Eのうち,おもにNH4+の形での移動を示したものは 50 である。

植物食性 動物

動物食性 動物

菌類・ 細菌類

細菌類

細菌類 植物

細菌類

大気

A

C D

D

C

E B

図Ⅴ

50 に対する解答群

" Aのみ # Bのみ $ Cのみ % Dのみ & Eのみ ' A,Cのみ ( A,Dのみ ) A,Eのみ

* B,Cのみ ! B,Dのみ + B,Eのみ , A,D,E

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