平成28年度 編入学者・転入学者選抜学力検査[問題]
一 専 門 試 験 一
(建築・デザイン工学科)
問題1(建築系プログラム)(略設計)
下記の条件による,住宅の略設計を行いなさい。
敷地: 東西に12メートル,南北に20メートルの平坦な敷地。北辺に幅員6メート
ルの前面道路をもち、その向こうに豊かな森が広がっている。東辺と西辺は
閑静な住宅街であり、南辺には3階建の学生向けの賃貸アパートが近接して
建っている。
家族構成: 30代後半の夫婦(夫は公認会計士,妻は専業主婦で料理が趣味)と子供2
人(小学6年生の男子と小学2年生の女子)。
好み: 北側の景観を楽しみたい、また臼当りと風通しの良い家が好み。
延床面積: 100∼150平方メートル前後(建ぺい率,容積率は考えなくてよい)。
構造・階数:構造は自由であるが,2階建とする。
図面: 1階平面図兼配置図,2階平面図,及び,簡単な断面図(ともに1/100)を
描きなさい。
作図はフリーハンドも可。柱梁構造の場合,柱の位置が分かるようにする方
がよい。
壁は塗りつぶさない(薄塗りは可)。
基本寸法,室名,家具・樹木等の描き込みをできるだけする。
採点の基本方針:
計画一般(敷地の有効利用,配置計画,ゾーニング・動線計画,各室の計画
問題2(建築系プログラム)(建築構造) 設問すべてについて解答すること。
1 図1に示す構造物に集中荷重Pとモーメント荷重M(=P》/4)が同時に作用している。部
材ACと部材CEは図2に示す断面形状である。次の(1)∼(4)の問いについて答えなさい。
(1)支点B,Dの鉛直反力(陥および陥)を求めなさい。符号は上向きを「+」とする。
(2) D断面に生じる曲げモーメント叫を求めなさい。
(3) D断面に生じる最大曲げ応力度の大きさを求めなさい。
(4) 曲げモーメント図を描きなさい。
p y
図1
y
b
図2
平成28年度 編入学者・転入学者選抜学力検査[問題]
一 専 門 試 験 一
(建築・デザイン工学科)
問題3(建築系プログラム)(建築計画)設問すべてについて解答すること。
1 日本建築に関する次の文章の(
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
)内に,適当な字句を記せ。
門の水平構成部材の一つである冠木をひらがなで書くと,(
出雲大社本殿のような神社形式を( )造という。
蟻壁や帳台構は,( )造の建物の特徴である。
醍醐寺五重塔は,( )時代の建立である。 挿肘木・通肘木・皿斗・隅扇垂木などは,(
)と読む。
)様の建物の特徴である。
H 次の(D∼(5)と最も関係の深いものを語群a∼j の中から重複せずに選び,その記号を
記せ。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
ケルン大聖堂 ピサ大聖堂 ハギア・ソフィア テンピェット(ローマ)
アンモン大神殿(カルナック)
〔語群〕
a.ペンデンティブ・ドーム b.ミケランジェロ
c .ロマネスク
d.尖頭アーチ
e.多葉形アーチ
f ,ルネサンス
g.アラベスク
h.バイロン
i .ロココ
j .イオニア式
皿 次の文章の()内で述べられたヒントに従って,適当な宇句を記しなさい。
近隣住区論とは,1924年にアメリカ合衆国の((1)人名)が提案した住宅地コミュニテ
ィの空間構成の理論で,((2)国名)における田園都市論とともに,戦後,多くの国で建設さ れた((3)名詞)の計画論の礎となった。原書によれば,その構成は,((4)施設名)に囲まれ た約160エーカー(64ha)の面積と((5)数字)人の人口を一つの単位として,その中心部に
小学校などの施設を配置することにより,日常生活行動の多くをこの範囲で完結させるとい
V 建築計画に関する次の①∼⑩の記述に,最も該当するものを[語群]A∼Uの中から選び,
その記号を解答欄に記しなさい。
①都心部が業務機能に特化し,住民が郊外に住むようになった結果,生じる現象。
② 集合住宅などにおいて,日照や採光、火災の安全性,プライバシーを確保するための指
標。
③通路やサービススペースを集中させて建物の中核とする方式。
④ハンディキャップをもつ人や高齢者が,一般市民と同じように生活できる社会を目指す,福
祉の考え方。
⑤共通の庭を持つ中層あるいは低層連続住宅。
⑥C・アレグザンダーが礎唱した,建築家の独断によらない全員参加型の設計を意図したツ
ール・。
⑦図書館の閲覧室などに置かれる一人用の机。
⑧ 様々な参加者が共同作業を通して相互学習や問題解決に取り組む手法。
⑨高さをずらして設けた床を階段等で連結する空間構成。
⑩建築物の正面または外観として重要な立面。
[語群]
A.ドーナツ化現象,B.ブロックプラン, C.都心回帰現象, D.ワークショップ,
E.壁面線,F.ヒエラルキー, G.コアシステム, H.ノーマライゼーション, 1.タウンハウス,J .バリアフリー, K.ファサード, L.パターン・ランゲージ,
M.レファレンス,N.コートハウス, O.キャレル, P.ディベート,
Q.メゾネット,R. KJ 法, S.プラザ, T.スキップフロア,U.隣棟間隔,
平成28年度 編入学者・転入学者選抜学力検査[問題]
一 専 門 試 験 一
(建築・デザイン工学科)
問題4(建築系プログラム)(材料・環境) 設問すべてについて解答すること。
1 建築材料に関する下記の文章中の( )内に最も適当な数値,用語などを解答欄に記
入しなさい。
(1)銑鉄は4パーセント程度の( )を含み,このままではもろい。
(2)セメントの製造工程は,「原料工程」,「( )工程」,「仕上げ工程」と大きく3っ の工程に分けることができる。
(3)アルミニウムの主な原料は( )である。
(4)ヒノキ,アカマツ,ケヤキのうち広葉樹は( )である。
(5)石英の主な化学成分は( )である。
(6)合わせガラスは,2枚のガラスの間に( )をはさみ防犯性能が高い。
(7) 「強度」を英語に訳すと( )である。
H 建築環境に関する下記の文章中の( )内に最も適当な数値,用語,記号,単位な
どを解答欄に記入しなさい。
(1)音の感覚的属性のうち,大きさ・( )・( )を音の三属性という。