平成29年度 編入学者・転入学者選抜学力検査〔問題] 一 物 理 一
1 ばね定数が0で,自然長がα の,フックの法則に従う2本のばねが, 図1のように,一端は大きさが無視できる質量Mの小物体につながれ他 端は間隔が2α の2つの壁にそれぞれ固定されている。小物体は,摩擦のな い水平な床の上を,ばねの方向に沿った水平なコc 方向に空気抵抗を受けず に運動し,両方のばねが自然長のときの小物体の位置座標z を零とする。 (1)時間を‡ として,小物体の運動方程式を,¢(のを未知関数とする微分方
程式で表せ。
(2)この微分方程式は,コc (¢)=Xe 城(乞=∼ρ f , Xは複素定数ω は正の
定数)という形の複素解を持つ。ω を0とMを用いて表せ。
(3)複素定数Xを、4e一乞α (ただし、4,α は実数)とおき,オイラーの公式
♂=COSθ +乞s i nθ (θ は実数)を用いて解の実数部分をとると得られる,運,
動方程式の解を書け。
次に,一種類の原子(質量M)が忽軸方向に一直線上に並んでいる模型を 用いて,結晶の格子振動を考えよう。ただし,原子は隣の原子だけから,ば ね定数0のフックの法則に従う力を受けるとする。
図2のように,(3−1)番臥8番目5+1番目の原子が,それぞれの平衡の位置
にあるとき(このとき原子間隔はα)からコゥ軸方向に,それぞれμ 。_1,μ、,μ、+1
変位しているとき,3番目の原子が左右の原子から受ける力は,それぞれ 一〇(μs −t ↓ 8_1)および一〇(μ s 一μs +1)である。
(4)時間を‡ として,3番目の原子の運動方程式を書け。
(5)この微分方程式は,μ ,(¢)=σ e乞(8κ α一ω り@=∨⊂丁,σ は複素定数κ は
0<κ <:を満たす定数,ω は正の定数)という形の複素解を持っ。ω を κ の関数として表せ。
(6)原子の振動は波となって伝わる。その波の群速度Ugを求めよ。ただび し,Ug=器である。
2α
0
M
O
図1
O
M
O
一→μs _1
M O 、M O
㎜}㎜・一
→%3 →%s 十1
平成29年度 編入学者・転入学者選抜学力検査[問題] 一 物 理 一
I I 、金属の電気伝導の模型を考えよう。有効質量(見かけの質量)m,電 荷一eの伝導電子が,電場ベクトルE,磁束密度ベクトルBの電磁場中を 速度ベクトルvの速度で運動しているとき,
(1)伝導電子に働くクーロンカ(静電気力)をベクトルで表記せよ。 (2)伝導電子に働くローレンツカ(運動する荷電粒子が磁場から受ける 力)をベクトルで表記せよ。ただし,ベクトルの外積には記号× を用い よ。
伝導電子が平均時間τ で,不純物やフォノンと衝突をする効果は,単位時 間あたり,一竿の運動量の損失とみなすことができるので,伝導電子には クーロンカ,ローレンツ力以外に一撃の力が働いているとみなすことが できる。
(3)時間をτ として伝導電子の運動方程式をv(¢)を未知関数とする微分方
程式で表せ。
伝導電子は,上記の衝突を繰り返すと,やがて定常状態に達し,vは一定
になる。
まずE≠ 0,B=0の場合を考えよう。定常状態では,v=一μ Eと書くこ とができる。この比例定数μ は移動度と呼ばれる。
(4)移動度μ をe,τ ,mを用いて表せ。
伝導電子の数密度をπ とすると,電流密度ベクトル」は」=η (−e)vで あることと,v=一μ Eより,抵抗率をρ とすると,局所的オームの法則 E=ρ J が成り立つことがわかる。
(5)抵抗率ρ をη ,e,τ ,mを用いて表せ。
次に,E≠
0,B≠
0の場合を考えよう。一様で一定のz 軸に平行な磁場
がかけられたとき,その之成分をBとする。このとき,定常状態では,β
麓霊叉,㌶)認る1表すことカ§
できる・ただし,(E=
(6)行列ρ の(¢,y)成分をμ (移動度),ρ (抵抗率),Bだけを用いて表
せ。
(7)行列β の(y,¢)成分をμ (移動度),ρ (抵抗率)β だけを用いて表