はじめに
福岡県では、古くから大雨や台風による災害が多く発生しています。近年では、 平成 24 年7月九州北部豪雨により、県南部を中心に河川はん濫や土砂災害など が発生し甚大な被害を受けました。
災害時には、「自助」・「共助」・「公助」が互いに連携し、被害を最小限に 止めることが大切です。その中でも、災害発生時に最も重要なのは「自助」、す なわち「自分の命は自分で守る」ことです。過去の大規模な災害において、特に 「自助」が果たす役割の重要性が報告されており、実際に、北海道の有珠山噴火 の際に住民が行った自主的な避難や、東日本大震災時の「釜石の奇跡」と呼ばれ る津波からの避難は、防災教育や防災マップによる日頃からの意識啓発が功を奏 した結果といえます。
自ら行動を起こすためには、住民一人ひとりが災害発生メカニズムや前兆現象 を理解し、災害情報に強くなり、「日頃の備え」を意識することが何より大事で す。
本マニュアルは、市町村職員や自主防災組織のリーダーの皆さんが、住民の 方々に向けて、風水害発生時に自発的な自助行動を起こすために必要なことを伝 える冊子として、住民一人ひとりが日頃の備えのために必要な知識や行うべきこ とをまとめたものです。なお、災害発生メカニズムや前兆現象などは代表的なも のを記述するにとどめており、個別の判断が必要となることに留意して活用して いただければ幸いです。
自助
共助
公助
相互に
連携
近所どうしで、互 い に 助 け 合 っ て 地域を守ること。
消防・警察や行政 職員による住民等 の救助・支援活動
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