[ 証券コード 7983 ]
事業レポート
第
86
期
猟銃事業は主力となる欧米市場の景気が回復して猟 銃の購買ニーズは高く、ブローニング社の戦略に基づく 高付加価値製品である上下二連銃やボルトアクションラ イフル銃の販売は好調で、販売数量は前期より若干減少 したものの、生産現場は期間を通してフル稼働が続きま した。また、製品の競争力に大きな影響を及ぼす為替も
望ましい水準で推移しました。
工作機械事業は主力の機械部門では東南アジア諸国 やインドなどの新興国で現地生産を行なう日系の自動車 関連メーカーへ向けた高価格帯のガンドリルマシンの販 売が伸びました。また、設備の充実に取り組んだ加工部門 では、液晶や半導体などのIT関連業界からの受注が増え て好調を維持しました。
自動車関連事業は北米市場に向けた車両の現地生産 化によって主力の純木製ステアリングハンドルの販売数 量は減少したものの、特別仕様の高級車への採用や3D ドライ転写技術を使ったステアリングハンドルの販売増
などが奏功して販売総数量は前期を上回りました。 その結果、すべての事業が前期を上回る業績を上げる ことができ、当社グループの連結売上高は12,549百万円 ( 前 期 比5.0%増 )、経 常 利 益は1,2 5 2百 万 円( 前 期 比 36.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は965百 万円(前期比70.2%増)となりました。
代表取締役社長
弥 勒 美 彦
すべての事業の業績が向上。
今後も売上拡大と利益確保に努め、
変化に適応できる事業基盤を築きます。
TOP INTERVIEW
当期の事業動向とグループ業績を
お聞かせください。
ます。また、加工部門は営業力の強化とともに新たな製品 領域の拡充を図ります。
自動車関連事業については、新製品の生産が2018年 にスタートするなど販売数量は増加する見込みでありま す。また、新素材と新技術を融合させたステアリングハン ドルの開発を進め、総販売数量の増加を図ります。加えて 自動車以外の分野も含めて市場競争力の高い製品開発 に注力します。
ミロクグループの各事業を取り巻く環境の変化は、加速 度を増すばかりです。市場ニーズの動きをいち早くキャッ チするためのアンテナを張り巡らし、時には従来の常識に とらわれないような勇気ある決断を下して、品質・納期・価 格競争力の改善を着実に行なうと同時に、4本目の事業の 柱を探索する活動を強化する所存です。
株主の皆様には、引き続きご指導とご支援を賜りますよ う、よろしくお願い申し上げます。
猟銃事業は納期厳守を最重要テーマに掲げ、関連会社 と密接に連携した生産計画の立案と実行、銃身加工に不可 欠な銀ろう付けの設備更新や様々な生産能力の強化を推 進しました。しかし、一部のライフル銃を中心に納期遅れの 解消を果たすまでには至りませんでした。
工作機械事業は孔明け加工の“小径化”に取り組み、小 径孔加工用ガンドリルマシンの販売も開始しました。ま た、直径0.9mmまでの孔明けが可能なガンドリルマシン の極小径ツールの開発も進めております。
自動車関連事業は積層技術や含浸技術といった独自技 術を駆使した多種多様なステアリングハンドルを用意し て、お客さまへの提案活動に取り組みました。また、大手 家電メーカーからの依頼に応え、プレミアム扇風機用の ウォールナット製支柱を提供しました。
猟銃事業についてですが、米国市場は景気回復は続く ものの、民主党政権による銃規制強化を恐れての駆け込 み需要が、2016年11月の大統領選挙後に無くなりまし た。その後も銃砲店の在庫過多の状況は解消していませ ん。また、欧州市場においては英国のEU離脱問題によっ て、英国での販売数量が若干減少すると予想されます。こ のような環境のもと、最大顧客であるブローニング社の 戦略に合わせて高付加価値製品を中心としたフレキシブ ルな生産体制を確立し、品質と納期の厳守に努めます。併 せて国内販売も推進し、利益獲得に向けて注力します。 工作機械事業については、主要顧客である自動車業界 は大変革の時代を迎えており、依然として厳しい状況が 予想されます。このような環境のもと、機械部門は大径か ら小径に至る様々な深孔加工用のガンドリルマシンの開
2017年度
の
施策
と
成果
2018年度
の
施策
と
目標
トップインタビュー
成 果 1. 2. 3.
QCD(品質・コスト・納期)のレベルアップ 小径化・大径化の推進と営業強化
純木製ステアリングハンドルに並ぶ製品の 模索
すべての事業が前期を上回る業績を達成
施 策
1. 2. 3.
高付加価値製品の生産体制を確立 あらゆる口径の加工対応と営業強化 採用車種の拡大と新製品の開発
環境変化に適応できる事業基盤の強化
施 策
目 標
各事業で特に力を入れたことは
何でしょうか?
Q
来期の重点施策と展望について
教えてください。
Q
世界中に熱狂的なファンを持つミロクの銃には、最新の工業技術と創業から120年以上に及ぶ「匠の技」をベス トバランスで融合させた独自技術が結集しています。その代表的なブランドがブローニング社に供給する上下二 連銃「CシITORI」。ト リ 「10万発撃ってもガタひとつない」と称される世界最高レベルの耐久性を備え、累計販売数100 万丁を超える屈指の人気を誇ります。
職人が手作業によって、 整形、表面研磨を施した 後、ニスや油を塗って木目 の個性を表現します。そ のためには、乾燥、生地磨 き、目止め、塗装など、最
大10数段階もの工程を経ることによって、自然素材の魅力が 最大限に引き出され、美観が長く保持されます。
最高級グレード の製 品の彫 刻で は、職人が3〜4カ 月かけてひとつの 作品を作り上げま す。手彫りに加え て エッチン グ や ローラー彫刻、さ らにコンピュータ
制御によるレーザー彫刻など、彫刻に関する総合的な技術を 蓄積しています。
特 集
ミロクの
銃
が世界で選ばれる
理
わ け
由
木材加工技術
彫刻技術
CITORI 725「銀ろう」という合金で銃身に数点の部品を結合し、弾を装 填する薬室や光線よけのリブと呼ばれる部品を加工します。 その後、銃身とフレーム(機関部本体)を結合する仮組みを行 います。火薬の爆発の衝撃に耐えるため、接合面は100分の 1ミリの隙間もないように熟練工が手仕上げで調整します。
深孔加工専用のガンドリルマシンを使って銃身 のもとになる硬質な金属棒に真っすぐな孔を明け ます。砥石を使用した機械で銃身の外径及び内 径を研磨した後、わずかなゆがみやキズも見逃さ ない熟練工が仕上げ加工を行ないます。
ミロクの
銃
が世界で選ばれる
理
わ由
け市場ニーズに応えるこだわりの
製品を創出
― MIROKUグループの“モノづくり” ―金属接合技術
「つくり手の想いやこだわりをいかに製品に注ぎ込み、手づ くりの温もりや優しさを反映させていくか」。それがミロクの 追求するテーマです。市場ニーズを敏感にとらえ、より良い製 品をよりリーズナブルな価格で提供するために、新技術の導 入や生産システムの効率化に取り組みながら、「匠の技」を活 かした独自のモノづくりをこれからも貫いていきます。
深孔加工技術
“モノづくりの基本理念”
最新の工業 “技術”と 匠の“技”の
融合
高い精度と 堅牢さ
自然素材への こだわり (地球環境に配慮)、
“五感”に訴求
■モノづくりに正直であること。 モノづくりに込める匠の技と心 ■技術に正直であること。 常に最良をめざす一途な探究心 ■お客様に正直であること。 お客様の声に真摯に耳を傾けること
売上高構成比
20.8
%工 作 機 械 事 業
極小径孔加工用
ガンドリルマシンの
販売開始
2016年のJIMTOF(日本国際工作機械見本市)に出展し た極小径深孔明け加工用ガンドリルマシンは、主軸回転数 が毎秒20000回転で切削油圧力24Mpaの高圧クーラン ト給油システムを搭載し、加工できる深さは最長500mm というスペックを持ちます。出展後、多くの企業からの問い 合わせや、金型用ピンの孔明け加工を行なうお客様からの 共同開発の依頼などが相次ぎ、市場の期待感がうかがえま した。1年間の連続加工テストで性能を検証できたので販
売を開始しました。
売上高構成比
16.5
%自動車関連事業
プレミアム扇風機に
ウォールナット製支柱が
採用
パ ナソニックの プレミアム扇 風 機 「RINTO」に、ミロクのウォールナット製支 柱が採用されました。製材されたウォール ナットにミロク機械のガンドリルマシン でパイプを通す深孔を明け、ミロクテク ノウッドが製品形状への加工・塗装を担 当。銃身と銃床の加工で培ったミロクグ ループならではの技術が結集していま す。無垢材から削り出し加工をしている ため、重量感のある杢柄が継ぎ目なく連 続する美しい支柱です。
国体クレー射撃でミロク社員が2冠を達成
猟 銃 事 業
2017年10月に開催された「愛え が お顔つなぐえひめ国体」クレー 射撃トラップ競技で、ミロク製作所の川邊貴典が個人と団体 の2冠に輝きました。トラップは、射手の前方からランダムに 左・中央・右方向へ飛び出す標的を散弾銃で射って命中数を競 う競技で、射手と銃が一体になった素早い動作が求められま す。川邊の愛用銃は「B.C.MIROKU MS2000HRT」。トリガー メカニズムの改良、ロング・フォーシングコーンの採用で命中 精度を向上させたトラップ競技専用モデルです。
売上高構成比
62.7
%トピックス
配当について
■
連結キャッシュ・フロー計算書の概要
(単位:百万円)
■
連結損益計算書の概要
(単位:百万円)■
連結貸借対照表の概要
(単位:百万円)当社は、株主への利益還元 を重要な経営の基本方針とし て、業績に応じた配当を安定的 に継続することを重視してい ます。
当期の配当は、中間配当1株 当たり金4円、期末配当1株当 たり金4円とさせていただきま した。1株当たりの年間配当額 は8円、前期と同額とさせてい ただきました。連結配当性向は 12.0%となっています。
当期
平成28年11月1日~平成29年10月31日
6
営業活動 による キャッシュ・
フロー
財務活動 による キャッシュ・
フロー 投資活動
による キャッシュ・
フロー 現金及び 現金同等物
に係る 換算差額 現金及び
現金同等物 の期首残高
現金及び 現金同等物 の期末残高
1,906 1,121
△425
2,121 △488
前期
平成27年11月1日~平成28年10月31日
当期
平成28年11月1日~平成29年10月31日
売上高
12,549
営業 利益
1,108
経常 利益
1,252
親会社 株主に 帰属する
当期 純利益
965
売上 総利益
2,351
売上高
11,950
営業 利益
876
経常 利益
918
親会社 株主に 帰属する
当期 純利益
567
売上 総利益
2,151
流動資産
7,955
固定資産
8,118
純資産
12,030
固定負債 1,711
流動負債
2,331
株主資本
11,431
負債合計
4,043
その他の包括 利益累計額
598
前期末
平成28年10月31日
資産合計
16,073 負債・純資産合計
当期末
平成29年10月31日
16,073
流動資産
7,586
固定資産
7,960
純資産
11,101
固定負債 1,664
流動負債
2,780
株主資本
10,586
負債合計
4,444
その他の包括 利益累計額
515
資産合計
15,546 負債・純資産合計15,546
連結財務諸表
岩間沈下橋(高知県四万十市) 岩間沈下橋(高知県四万十市)
[ 証券コード 7983 ]
事業レポート
第
86
期
平成28年11月1日 平成29年10月31日
会社概況
株式情報 平成29年10月31日現在 社 名
所 在 地 設 立
資 本 金 従業員数
代表取締役社長 取 締 役 取締役(社外) 取締役(社外) 取締役(社外) 取 締 役 取 締 役 取締役(社外) 常 勤 監 査 役 監査役(社外) 監査役(社外)
: : : : : : : : : : : : : : : : 株式会社ミロク Miroku Corporation 高知県南国市篠原537番地1 1946(昭和21)年7月5日
2003(平成15)年5月1日持株会社化 863,126千円
529名(連結対象子会社含む)
弥勒 美彦 古味 俊雄
チャールズ・グブラモント 千頭 邦夫
クリスチャン・クルーブン 安岡 憲祐
井戸 隆雄 受田 浩之 柏井 保信 小笠原 和男 福原 和彦
高知県南国市篠原537番地1 TEL:088-863-3310 単元株式数の引き下げと株式併合について
当社は平成30年5月1日をもって株式売買等の利便性の維 持、および適切な投資単位水準への調整を目的として、単元株式 数を1,000株から100株に引き下げるとともに、株主様の権利に 出来る限り影響の無いよう、株式併合(5株を1株に併合)を実施 いたします。
なお、この併合に伴う株主様による特段のお手続きは必要ござ いません。
役 員 会社概要
持株数
(千株)持株比率(%) MLPFS CUSTODY ACCOUNT 1,474 9.98 株式会社ミロク興産 997 6.75 損害保険ジャパン日本興亜株式会社 789 5.34 BBH FOR FIDELITY LOW-PRICED
STOCK FUND 736 4.98 ミロク共栄会 720 4.88 株式会社四国銀行 710 4.81 株式会社高知銀行 665 4.50 株式会社酉島製作所 577 3.90 日油株式会社 491 3.32 明治安田生命保険相互会社 444 3.01
株式の状況
大株主(上位10名)
(注1)持株比率は、自己株式(242千株)を控除して計算しております。 (注2)第1順位のMLPFS CUSTODY ACCOUNT(名義人)の持株数として記載した
1,474千株は、ブローニング・アームズ・カンパニーが実質株主として所有して おります。
発行可能株式総数 ...50,000,000株 発行済株式総数 ...15,027,209株 株主数 ...1,346名
株主メモ
(平成29年10月31日現在)
(平成30年1月30日現在)
事 業 年 度 : 毎年11月1日から翌年10月31日まで 基 準 日 : 定時株主総会 10月31日 剰余金の配当 期末 10月31日 中間 4月30日 株 主 名 簿 管 理 人 : 〒100-0005
東京都千代田区丸の内一丁目4番5号 三菱UFJ信託銀行株式会社
同 事 務 取 扱 場 所
(お問い合わせ先): 〒541-8502大阪市中央区伏見町三丁目6番3号 三菱UFJ信託銀行株式会社 大阪証券代行部 電話 0120-094-777(通話料無料)
特別口座管理機関 : 東京都千代田区丸の内一丁目4番5号 三菱UFJ信託銀行株式会社
連 絡 先 : 〒541-8502
大阪市中央区伏見町三丁目6番3号 三菱UFJ信託銀行株式会社 大阪証券代行部 電話 0120-094-777(通話料無料)
公 告 方 法 : 電子公告の方法により行います。 ただし、やむを得ない事由により 電子公告をすることができない場合は、 日本経済新聞に掲載します。
電子公告掲載URL
http://www.miroku-jp.com/ 単 元 株 式 数 : 1,000株