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(1)

ガス化複合発電設備(IGCC)

営業活動 事業化調査 (FEED)基本計画 基本設計・詳細設計 機材調達 建設計画・建設工事 メンテナンス 投資事業

研究開発

日揮グループの事業活動

設備解体

│日揮株式会社 環境報告書│14

日揮グループは世界各国で、資源開発、石油、天然ガス、石油化学分野をはじめ、

環境、ケミカル、医薬などに至る幅広い事業分野においてプロジェクトを遂行しています。

そして日揮グループは、これらの事業全体を通しての環境影響を十分配慮した事業活動を常に心掛けています。

プラントのEPC(設計、機材調達、建設工事)活動はもちろんのこと、それ以前の営業活動や事業化調査段階から

メンテナンス、プラントの解体に至るまでの全ての段階で、地球環境の保全に配慮して事業活動を展開しています。

III

事業活動にともなう環境配慮

■営業活動

■基本計画(FEED)

■事業化調査

地球環境保全への世界的な関心の高まりを受けて、顧客の環境 改善に対するニーズも高まりを見せています。

日揮はこうした環境ニーズに対応する営業活動を行っています。 現在、石炭や石油から環境負荷の小さい天然ガスに原料転換を 図るプラントの建設計画が増加していますが、これらの計画に対し ては、これまで通り営業活動を進めていきます。

同時に、ガソリンや軽油の脱硫設備や、ガス化複合発電設備(IGCC) などの環境対応設備に対しては、積極的な営業活動を展開してい きます。

一方、環境改善のニーズが顕在化した分野への営業活動を強力 に展開しています。すなわち、中東を中心とする地域での再生可能 エネルギー利用を目指した太陽光発電事業、または太陽熱発電事 業の展開や、水需要の高まりを受けたグローバルな水ビジネス(造 水・供給事業)などは、今後の営業活動の大きな柱となる予定です。

事業化調査段階ではマーケット分析、適用技術・装置能力・構成 の検討、建設・運転コストの分析、ファイナンスアレンジなど、数多く の項目を検討します。

その中で、設備構成においては、各地域の特性、および安全性を

考慮し、環境対策にも配慮した選定を行っています。また、建設す る地域に廃棄物処理の設備を有しているか、輸送上の問題はない かなど、二次的な環境影響も考慮した選定を行っています。

プラント建設の基本的な設計仕様を策定する基本計画(FEED: Front-End Engineering Design )段階で、日揮グループはプラン トの建設費、安全性、運転費、環境保全などを総合的に考慮した 仕様書を策定しています。これらを通じて日揮グループの保有する 省エネルギー技術、エネルギー有効利用技術が活用されています。 あるプロジェクトのケースでは、プラント全体の熱バランスを把握し、

(2)

J-PLUS 概念

日揮 準備 ダウン ロード

メール 送受信

提出

メール 送受信

J-PLUS

引き合い書類

見積書 eメール 中継・配信・保存

ベンダー PMS経由 インターネット経由

15│日揮株式会社 環境報告書│

III

事業活動にともなう環境配慮

■ 基本設計・詳細設計

この段階では、現実的かつ可能な限り環境への影響を小さくする ための具体的対策を検討し、基本設計および詳細設計(各機器 の仕様)に反映していきます。

具体的には、プラントから排出される気体、液体などが法規で定め られた排出・環境基準を満たしているのは当然のことながら、排出 最小化のための検討を行います。煙突やベントだけでなく、バルブ、

配管接続部からの漏れ、メンテナンス時に出るガスなど、考え得る 全ての排出源を特定し、排出量を推算します。また、運転の工夫や 排熱・排水の再利用などによって排出を避ける、もしくは低減させ るという観点から基本設計を見直すとともに、低排出タイプのバル ブを選定するなど、各排出源に対して適切な設計仕様を決定して います。

■ 建設工事

建設工事は、計画段階での環境配慮に基づいて実施されます。 建設工事環境管理計画書には、プロジェクトの環境方針、環境関 連業務の組織と責任者、環境改善対策、環境パフォーマンス監視 測定、緊急事態予防 および緩和手順並 びに定期的テスト、月例 報告などが定められています。そして、着工後には建設工事が計画

と差異がないかどうかの確認が、環境側面(環境影響の原因で環 境管理の対象項目)の見直しにより行われます。もし差異があれ ば計画書の修正を行い、環境配慮が漏れなく行き渡る仕組みになっ ています。

■ 機材調達

プラント資機材の調達先であるベンダーに対しても、環境保全へ の前向きな取り組み姿勢を奨励することを通じて、環境改善活動 に取り組んでいます。

これまでベンダーとは仕様書などの膨大な書類を紙面でやりとりし ていましたが、日揮が開発したJ-PLUS(JGC e-Procurement Solution System)の導入により、電子化することに成功しました。これにより、 用紙の使用量の削減による環境改善効果が上がったばかりでなく、 業務効率の改善につながりました。

注文確定後、詳細設計段階でのやりとりも全てJ-PLUSを通じて 電子化されており、限りなくペーパーフリーに近い業務環境を実現 しました。

■ 建設計画

プラントの建設工事は、建設地の自然環境におよぼす環境影響に 対して緻密な配慮が必須です。

多くのプラント建設国では、新たに計画されるプラントが建設地の 自然環境にどのような影響を与えるのかを把握し、これを最小化さ せるための環境影響評価レポート(Environmental Impact Assessment Report)の提出が必要となります。このレポートには、建設工事実施 による大気環境、水質環境、土壌、動植物、海洋生物に与える影 響と対策も詳細に記述されます。

このEIAレポートに沿った環境配慮を確実に実現するため、環境マ ネジメントシステムを建設工事に適用し、次の点に重点を置いてい ます。

1. 建設工事 に係る環境法規、環境側面を特定することにより、   法規コンプライアンス、環境リスク管理の徹底を図る。

2. 顧客満足度の向上と、利害関係者とのコミュニケーションの    強化を図る。

3. 緊急事態 を想定し、準備、対応することにより「環境リスク管   理」および「環境災害の最小化」を図る。

そして、建設工事着工前 には必ず、上記項目に配慮して、次の準 備作業を進めます。

1. 建設工事の環境側面の特定 2. 建設工事の環境目的・目標の設定 3. 建設工事環境管理計画書の作成 4. 新規入構者に対する環境教育・訓練

これらの準備作業には、日揮グループの環境改善活動「ゼロエミッ ション・イニシアティブ」が組み入れられ、着工前の環境配慮に万

全を期しています。 建設現場に設置されたコンポスター

建設工事段階での環境配慮の実例

インドネシア、パプア州のLNGプラントの建設では、周囲へ与え る環境負荷を最小限にするという方針を実現しました。 環境に関する禁止事項は1,200以上に上り、ワニや蛇や昆虫を 生け捕って逃がす措置を実施しました。

幹の直径が20cmを超える木の伐採は政府の承認を取得し、対 象となる木に番号入りのタグをつけ、伐採の管理を行いました。 建設工事段階の廃棄物処理については、約10,000人のキャン プ施設の生活排水を汚水処理施設で処理しました。

また、使用木材は一部リサイクルに使用していますが、現場で燃 やすことはできないので、粉砕機を使用して木材チップに加工し ました。生ゴミの一部はコンポスターを使用して堆肥とし、前述の 木材チップとともに現場の再緑化のために使用しました。 廃棄物処理については、マニフェスト(産業廃棄物管理票)を使 用し、3,000km以上離れたジャカルタまで海上輸送してライセン

ス指定業者により処理しました。

(3)

J-PLUS 概念

日揮 準備 ダウン ロード

メール 送受信

提出

メール 送受信

J-PLUS

引き合い書類

見積書 eメール 中継・配信・保存

ベンダー PMS経由 インターネット経由

│日揮株式会社 環境報告書│16

III

事業活動にともなう環境配慮

■ 基本設計・詳細設計

この段階では、現実的かつ可能な限り環境への影響を小さくする ための具体的対策を検討し、基本設計および詳細設計(各機器 の仕様)に反映していきます。

具体的には、プラントから排出される気体、液体などが法規で定め られた排出・環境基準を満たしているのは当然のことながら、排出 最小化のための検討を行います。煙突やベントだけでなく、バルブ、

配管接続部からの漏れ、メンテナンス時に出るガスなど、考え得る 全ての排出源を特定し、排出量を推算します。また、運転の工夫や 排熱・排水の再利用などによって排出を避ける、もしくは低減させ るという観点から基本設計を見直すとともに、低排出タイプのバル ブを選定するなど、各排出源に対して適切な設計仕様を決定して います。

■ 建設工事

建設工事は、計画段階での環境配慮に基づいて実施されます。 建設工事環境管理計画書には、プロジェクトの環境方針、環境関 連業務の組織と責任者、環境改善対策、環境パフォーマンス監視 測定、緊急事態予防 および緩和手順並 びに定期的テスト、月例 報告などが定められています。そして、着工後には建設工事が計画

と差異がないかどうかの確認が、環境側面(環境影響の原因で環 境管理の対象項目)の見直しにより行われます。もし差異があれ ば計画書の修正を行い、環境配慮が漏れなく行き渡る仕組みになっ ています。

■ 機材調達

プラント資機材の調達先であるベンダーに対しても、環境保全へ の前向きな取り組み姿勢を奨励することを通じて、環境改善活動 に取り組んでいます。

これまでベンダーとは仕様書などの膨大な書類を紙面でやりとりし ていましたが、日揮が開発したJ-PLUS(JGC e-Procurement Solution System)の導入により、電子化することに成功しました。これにより、 用紙の使用量の削減による環境改善効果が上がったばかりでなく、 業務効率の改善につながりました。

注文確定後、詳細設計段階でのやりとりも全てJ-PLUSを通じて 電子化されており、限りなくペーパーフリーに近い業務環境を実現 しました。

■ 建設計画

プラントの建設工事は、建設地の自然環境におよぼす環境影響に 対して緻密な配慮が必須です。

多くのプラント建設国では、新たに計画されるプラントが建設地の 自然環境にどのような影響を与えるのかを把握し、これを最小化さ せるための環境影響評価レポート(Environmental Impact Assessment Report)の提出が必要となります。このレポートには、建設工事実施 による大気環境、水質環境、土壌、動植物、海洋生物に与える影 響と対策も詳細に記述されます。

このEIAレポートに沿った環境配慮を確実に実現するため、環境マ ネジメントシステムを建設工事に適用し、次の点に重点を置いてい ます。

1. 建設工事 に係る環境法規、環境側面を特定することにより、   法規コンプライアンス、環境リスク管理の徹底を図る。

2. 顧客満足度の向上と、利害関係者とのコミュニケーションの    強化を図る。

3. 緊急事態 を想定し、準備、対応することにより「環境リスク管   理」および「環境災害の最小化」を図る。

そして、建設工事着工前 には必ず、上記項目に配慮して、次の準 備作業を進めます。

1. 建設工事の環境側面の特定 2. 建設工事の環境目的・目標の設定 3. 建設工事環境管理計画書の作成 4. 新規入構者に対する環境教育・訓練

これらの準備作業には、日揮グループの環境改善活動「ゼロエミッ ション・イニシアティブ」が組み入れられ、着工前の環境配慮に万

全を期しています。 建設現場に設置されたコンポスター

建設工事段階での環境配慮の実例

インドネシア、パプア州のLNGプラントの建設では、周囲へ与え る環境負荷を最小限にするという方針を実現しました。 環境に関する禁止事項は1,200以上に上り、ワニや蛇や昆虫を 生け捕って逃がす措置を実施しました。

幹の直径が20cmを超える木の伐採は政府の承認を取得し、対 象となる木に番号入りのタグをつけ、伐採の管理を行いました。 建設工事段階の廃棄物処理については、約10,000人のキャン プ施設の生活排水を汚水処理施設で処理しました。

また、使用木材は一部リサイクルに使用していますが、現場で燃 やすことはできないので、粉砕機を使用して木材チップに加工し ました。生ゴミの一部はコンポスターを使用して堆肥とし、前述の 木材チップとともに現場の再緑化のために使用しました。 廃棄物処理については、マニフェスト(産業廃棄物管理票)を使 用し、3,000km以上離れたジャカルタまで海上輸送してライセン

ス指定業者により処理しました。

(4)

技術研究所(茨城県大洗町)

17│日揮株式会社 環境報告書│

III

事業活動にともなう環境配慮

■ 設備解体

■ メンテナンス

プラントの安定操業には適切なメンテナンスが不可欠です。これを 怠ると、機械の故障、可燃性流体の漏えいなどを起こし、生産の停 止、場合によっては、爆発、火災といった大事故に発展する危険性 があり、日常のメンテナンスの良否は、経済損失のみならず環境へ の影響に直結しているといえます。

日揮グループでは、効果的なメンテナンスが実施できるように、プラ ント設計の段階で、損傷の予測と発生した場合の影響(生産性、

安全、環境への影響)の大きさを評価した検査手法や、機械の故 障に対する信頼性をもとにメンテナンスを行う手法など、最新の技 術に基づくメンテナンス計画の作成を実施することで、効果的で効 率的なメンテナンスを実施できるような業務体制を確立しています。 適切なメンテナンスはプラント安定操業と機材の長寿命化をもたら し、その結果、廃棄物の減少に寄与し環境負荷の低減につながっ ています。

天井解体風景

廃棄物分別状況 設備のリニューアル工事にともなう解体工事においても、環境へ

の影響を最小限にする努力を行っています。

製薬研究所のリニューアル工事のケースでは、設備解体工事 に 先立ち飛散性アスベスト、PCB、フロンガスなど環境、人体に影響 を与える物質、材料が使用されていないか竣工図面や材料分析 などにより事前に確認を行いました。その結果に基づきアスベスト 飛散防止対策やフロンガスの回収・破壊など適正な対策を実施し、 環境への影響を最小限とするように努めました。またアスベストの 飛散について施工前、施工中、施工後に大気中のアスベスト粉 塵濃度測定を行い、アスベストが外部に飛散していないことを確 認しています。

解体工事により発生する産業廃棄物処理量を低減するため廃棄 物種類毎の分別解体を実施し、再資源化、再利用を促進しました。 特にコンクリート、アスファルトについては、100%再資源化を実施 しています。また産業廃棄物は、マニフェストを活用して最終処分 まで適正に処理されていることを確認しています。

■ 投資事業

造水・発電設備(UAE)

■ 研究開発

日揮は茨城県大洗町 の技術研究所において、ほとんどの研究開 発業務を実施しています。

すべての新規研究開発に際して、試験計画立案時にまず担当部 内で「所内における試験装置管理の基本フロー」(所掌部署、責任・ 承認者を明確にし、適切な工程で試験の安全に係る事項も確実 に管理する流れ)に基づくチェック&レビューを実施しています。 さらに所内の安全衛生委員会で広範な審査、使用ユーティリティ・

原料・副生成物の種類・量と保管方法、発生廃棄物の種類・量と 廃棄方法およびその時期、適用されるべき法規とその順守対策を 事前に十分審議することで、厳しく自主管理しています。 同様に、管理区域における試験計画については、所内の放射線 安全委員会において細部にわたり審査された上で開始されます。 また、使用する試験廃液や手洗い排水はできるだけ発生量を低減 するとともに、イオン交換、ろ過などの処理をして管理区域内へリサ イクルする、クローズド廃水処理システムを採用し、管理区域外へ の使用水の排水は行っていません。

実験室で発生する産業廃棄物は、廃棄物処理業者と契約し処理 しており、廃棄物削減と再利用化の推進に努めています。 日揮グループは、投資事業として、地球温暖化ガス排出削減事業、

インフラ事業(造水・発電など)、環境事業(湖沼水質浄化など)、 資源開発事業(石油・ガス・資源開発)、新エネルギー開発事業(バ イオエタノール、石炭改質)、環境触媒の製造事業などを実施して います。

そして、これらの事業を通し、

・地球規模あるいは実施地域における環境改善 ・エネルギー利用効率の改善

に貢献しています。

投資事業では、事業化調査の段階から、当該国または地域におけ る環境規制および国際金融公社(IFC)で定められた環境基準を 念頭に置き、検討を進めています。

たとえば、UAEやサウジアラビアで運営中の造水・発電事業では、 詳細な環境影響評価を行い、上述の環境基準および規制を順守 しています。

このような日揮グループの投資事業は、事業パートナーとともに、 環境配慮を通じて事業価値の向上をもたらしていくという基本姿 勢に基づいています。

参照

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