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会計検査院事務総長が平成18年12月に特定番号で受け付けた行政文書開示請求に対する不開示決定に関する件(平成19年(情)諮問第4号)

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(1)

諮 問 事 件 :

諮 問 番 号 : 平 成 1 9 年 ( 情 ) 諮 問 第 3 号

平 成 1 9 年 ( 情 ) 諮 問 第 4 号

事 件 名 : 会 計 検 査 院 事 務 総 長 が 平 成 1 8 年 1 0 月 に 特 定 番 号 で 受 け 付 け た

行 政 文 書 開 示 請 求 に 対 す る 不 開 示 決 定 に 関 す る 件

会 計 検 査 院 事 務 総 長 が 平 成 1 8 年 1 2 月 に 特 定 番 号 で 受 け 付 け た

行 政 文 書 開 示 請 求 に 対 す る 不 開 示 決 定 に 関 す る 件

諮 問 日 : 平 成 1 9 年 8 月 2 日

答 申 日 : 平 成 2 0 年 3 月 2 8 日

答 申 書

第 1 審 査 会 の 結 論

以 下 の 合 計 8 件 の 文 書 に つ い て 、 開 示 請 求 に 形 式 上 の 不 備 が あ る こ と を

理 由 に 不 開 示 と し た 決 定 は 妥 当 で あ る 。

ア 会 計 検 査 院 事 務 総 長 が 平 成 1 8 年 1 0 月 に 特 定 番 号 で 受 け 付 け た 行 政

文 書 開 示 請 求 ( 以 下 「 第 1 次 開 示 請 求 」 と い う 。) に 係 る 文 書 ( 4 件 。

平 成 1 9 年 ( 情 ) 諮 問 第 3 号 関 係 )

イ 会 計 検 査 院 事 務 総 長 が 平 成 1 8 年 1 2 月 に 特 定 番 号 で 受 け 付 け た 行 政

文 書 開 示 請 求 ( 以 下 「 第 2 次 開 示 請 求 」 と い う 。) に 係 る 文 書 ( 4 件 。

平 成 1 9 年 ( 情 ) 諮 問 第 4 号 関 係 )

第 2 審 査 請 求 人 の 主 張 の 要 旨

1 審 査 請 求 の 趣 旨

本 件 審 査 請 求 の 趣 旨 は 、行 政 機 関 の 保 有 す る 情 報 の 公 開 に 関 す る 法 律( 平

成 1 1 年 法 律 第 4 2 号 。 以 下 「 情 報 公 開 法 」 と い う 。) 第 3 条 の 規 定 に 基

づ く 開 示 請 求 に 対 し 、 処 分 庁 で あ る 会 計 検 査 院 事 務 総 長 が 平 成 1 9 年 6 月

8 日 付 け 1 9 0 普 第 1 6 1 号 ( 第 1 次 開 示 請 求 に 係 る 4 件 の 文 書 を 対 象 )

及 び 同 日 付 け 1 9 0 普 第 1 6 2 号 ( 第 2 次 開 示 請 求 に 係 る 4 件 の 文 書 を 対

象 ) に よ り 行 っ た 不 開 示 決 定 に つ い て 、 そ の 取 消 し を 求 め る と い う も の で

あ る 。

2 審 査 請 求 の 理 由

審 査 請 求 人 の 主 張 す る 審 査 請 求 の 理 由 は 、 審 査 請 求 書 及 び 意 見 書 の 判 読

可 能 な 部 分 の 記 載 に よ る と 、 お お む ね 以 下 の と お り で あ る 。

ア 手 数 料 は 法 務 省 に 支 払 っ て い る 。

(2)

は 、 内 閣 府 に 置 か れ て い る 情 報 公 開 ・ 個 人 情 報 保 護 審 査 会 に 問 い 合 わ せ

を 行 わ ず 、 ま た 、 口 頭 意 見 陳 述 を 実 施 し な い 会 計 検 査 院 に 責 任 が あ る 。

ウ 本 来 会 計 検 査 院 が や る べ き こ と を 私 が 主 張 し 続 け て 、 そ の た め に 不 法

な 私 刑 を 受 け て い る の で あ る か ら 、 会 計 検 査 院 は 今 か ら で も 検 査 に 着 手

し て 、 そ の 検 査 結 果 を 公 表 す る 中 で 、 私 の 件 に も 言 及 し て 、 正 義 を 貫 く

義 務 が あ る 。

第 3 諮 問 庁 の 説 明 の 要 旨

1 開 示 決 定 等 の 経 緯

( 1) 第 1 次 開 示 請 求 に 係 る 処 分

審 査 請 求 人 は 、 処 分 庁 に 対 し 、 平 成 1 8 年 1 0 月 1 6 日 付 け で 、 4 通

の 開 示 請 求 書 に よ り 第 1 次 開 示 請 求 を 行 っ た 。

し か し 、 上 記 4 通 の 開 示 請 求 書 の 「 請 求 す る 行 政 文 書 の 名 称 等 」 欄 に

記 載 さ れ た 内 容 に は 判 読 困 難 な 部 分 が 多 く 、 判 読 可 能 な 部 分 に つ い て も

当 該 開 示 請 求 に 係 る 文 書 を 特 定 す る に 足 り る 内 容 で あ る と は 認 め ら れ

ず 、 ま た 、 情 報 公 開 法 第 1 6 条 第 1 項 に 規 定 す る 開 示 請 求 に 係 る 手 数 料

( 以 下 「 開 示 請 求 手 数 料 」 と い う 。) 相 当 額 の 収 入 印 紙 が 全 く 貼 付 さ れ

て い な か っ た 。

こ の た め 、 処 分 庁 は 、 前 記 4 通 の 開 示 請 求 書 に は 形 式 上 の 不 備 が あ る

と し て 、 情 報 公 開 法 第 4 条 第 2 項 の 規 定 に よ り 、 審 査 請 求 人 に 対 し 、 相

当 の 期 間 ( 1 5 日 な い し 4 2 日 ) を 定 め た 上 、 次 の ① 及 び ② の と お り 開

示 請 求 書 の 補 正 の 求 め を 行 っ た 。

① 4 通 の 開 示 請 求 書 の 「 請 求 す る 行 政 文 書 の 名 称 等 」 欄 に 記 載 さ れ て

い る と 解 さ れ る 文 字 を 想 定 し て 当 該 記 載 内 容 を 清 書 し た 上 、 こ の 清 書

し た 内 容 が 請 求 内 容 と 相 違 が な い か の 確 認 を 求 め る と と も に 、 判 読 困

難 な 部 分 に つ い て は 追 記 を 依 頼 し 、 さ ら に 、 当 該 開 示 請 求 に 係 る 文 書

を 特 定 す る に 足 り る 具 体 的 な 情 報 ( 文 書 の 作 成 時 期 、 文 書 の 種 類 又 は

名 称 等 ) の 提 供 を 求 め た 。

② 書 面 に よ る 開 示 請 求 で あ る 本 件 に つ い て は 、開 示 請 求 書 1 通 に つ き 、

少 な く と も 1 件 分 に 対 応 す る 3 0 0 円 の 収 入 印 紙 の 貼 付 が 必 要 で あ る

と し て 、 4 件 分 に 対 応 す る 1 , 2 0 0 円 の 収 入 印 紙 の 送 付 を 求 め た 。

そ し て 、 こ れ ら の 補 正 の 求 め に 対 し 、 処 分 庁 が 指 定 し た 期 限 ま で に 審

査 請 求 人 か ら の 回 答 及 び 開 示 請 求 手 数 料 の 納 付 が な か っ た た め 、 処 分 庁

は 審 査 請 求 人 は 補 正 の 求 め に 応 じ る 意 思 が な い も の と 判 断 し 、 開 示 請 求

書 の 「 請 求 す る 行 政 文 書 の 名 称 等 」 欄 の 記 載 内 容 で は 、 い ず れ も 当 該 開

(3)

び 開 示 請 求 手 数 料 が 納 付 さ れ て い な い こ と か ら 、 本 件 開 示 請 求 に は 形 式

上 の 不 備 が あ る と 認 め 、 不 開 示 決 定 を 行 っ た ( 平 成 1 9 年 6 月 8 日 付 け

1 9 0 普 第 1 6 1 号 )。

( 2) 第 2 次 開 示 請 求 に 係 る 処 分

審 査 請 求 人 は 、 処 分 庁 に 対 し 、 平 成 1 8 年 1 2 月 4 日 付 け で 、 4 通 の

開 示 請 求 書 に よ り 第 2 次 開 示 請 求 を 行 っ た 。

し か し 、 上 記 4 通 の 開 示 請 求 書 に お い て も 、 第 1 次 開 示 請 求 の 場 合 と

同 様 に 「 請 求 す る 行 政 文 書 の 名 称 等 」 欄 に 記 載 さ れ た 内 容 に は 判 読 困 難

な 部 分 が 多 く 、 判 読 可 能 な 部 分 に つ い て も 当 該 開 示 請 求 に 係 る 文 書 を 特

定 す る に 足 り る 内 容 で あ る と は 認 め ら れ ず 、 ま た 、 開 示 請 求 手 数 料 相 当

額 の 収 入 印 紙 が 全 く 貼 付 さ れ て い な か っ た 。

こ の た め 、 処 分 庁 は 、 前 記 4 通 の 開 示 請 求 書 に は 形 式 上 の 不 備 が あ る

と し て 、 情 報 公 開 法 第 4 条 第 2 項 の 規 定 に よ り 、 審 査 請 求 人 に 対 し 、 相

当 の 期 間 ( 1 5 日 な い し 4 2 日 ) を 定 め た 上 、 前 記 ( 1 ) ① 及 び ② と 同

様 の 補 正 の 求 め を 行 っ た 。

そ し て 、 こ れ ら の 補 正 の 求 め に 対 し 、 処 分 庁 が 指 定 し た 期 限 ま で に 審

査 請 求 人 か ら の 回 答 及 び 開 示 請 求 手 数 料 の 納 付 が な か っ た た め 、 処 分 庁

は 審 査 請 求 人 は 補 正 の 求 め に 応 じ る 意 思 が な い も の と 判 断 し 、 第 1 次 開

示 請 求 に 係 る 処 分 と 同 一 の 理 由 か ら 、 本 件 開 示 請 求 に は 形 式 上 の 不 備 が

あ る と 認 め 、 不 開 示 決 定 を 行 っ た ( 平 成 1 9 年 6 月 8 日 付 け 1 9 0 普 第

1 6 2 号 )。

2 諮 問 庁 の 所 見

以 上 の と お り 、 第 1 次 開 示 請 求 及 び 第 2 次 開 示 請 求 に は い ず れ も 形 式 上

の 不 備 が あ り 、 相 当 な 期 間 を 定 め て 補 正 を 求 め た も の の 、 審 査 請 求 人 は 補

正 に 応 じ な か っ た こ と か ら 、 こ の こ と を 理 由 と し て 不 開 示 と し た 第 1 次 開

示 請 求 に 係 る 処 分 及 び 第 2 次 開 示 請 求 に 係 る 処 分 は い ず れ も 適 法 か つ 妥 当

な も の で あ る 。

な お 、 審 査 請 求 人 は 、 開 示 請 求 手 数 料 は 法 務 省 に 支 払 済 み で あ る 旨 主 張

し て い る 。 し か し 、 仮 に 複 数 の 行 政 機 関 が 同 一 の 内 容 の 文 書 を 保 有 し て い

た と し て も 、 情 報 公 開 法 に 基 づ く 開 示 請 求 を 行 う 場 合 は 、 そ れ ぞ れ の 行 政

機 関 に 対 し て 開 示 請 求 手 数 料 を 納 付 し て 請 求 す る 必 要 が あ る こ と か ら 、 法

務 省 に 支 払 済 み で あ る と し て も 、 本 件 開 示 請 求 に 係 る 開 示 請 求 手 数 料 が 支

払 済 み で あ る と の 審 査 請 求 人 の 主 張 は 認 め ら れ な い 。

第 4 調 査 審 議 の 経 過

(4)

諮 問 第 3 号 及 び 平 成 1 9 年 ( 情 ) 諮 問 第 4 号 を 併 合 し 、調 査 審 議 を 行 っ

た 。

① 平 成 1 9 年 8 月 2 日 諮 問 書 の 収 受

② 同 年 8 月 2 9 日 諮 問 第 3 号 及 び 第 4 号 の 併 合

③ 同 年 1 1 月 1 6 日 諮 問 庁 か ら 意 見 書 を 収 受

④ 同 年 1 1 月 2 6 日 審 査 請 求 人 か ら 意 見 書 を 収 受

⑤ 同 年 1 1 月 2 8 日 諮 問 庁 の 職 員 ( 会 計 検 査 院 事 務 総 長 官 房 総

務 課 長 ほ か ) か ら の 口 頭 説 明 の 聴 取 及 び 審

⑥ 同 年 1 2 月 2 5 日 審 議

⑦ 平 成 2 0 年 1 月 2 8 日 審 査 請 求 人 か ら 追 加 意 見 書 を 収 受

⑧ 同 年 1 月 3 1 日 審 議

⑨ 同 年 2 月 2 8 日 審 議

⑩ 同 年 3 月 2 6 日 審 議

第 5 審 査 会 の 判 断 の 理 由

1 処 分 の 妥 当 性 に つ い て

情 報 公 開 法 第 1 6 条 第 1 項 に 基 づ き 、 開 示 請 求 者 は 、 開 示 請 求 を 行 う に

当 た り 、 開 示 請 求 手 数 料 を 納 付 し な け れ ば な ら な い こ と と さ れ て い る 。 し

か し 、 処 分 庁 あ て に 送 付 さ れ た 第 1 次 開 示 請 求 及 び 第 2 次 開 示 請 求 に 係 る

合 計 8 通 の 開 示 請 求 書 に つ い て み る と 、 い ず れ も 開 示 請 求 手 数 料 相 当 額 の

収 入 印 紙 が 貼 付 さ れ て お ら ず 、 処 分 庁 に よ る 収 入 印 紙 の 送 付 を 求 め る 旨 の

補 正 の 求 め に も 審 査 請 求 人 は 応 じ て い な い 。

ま た 、 開 示 請 求 書 の 「 請 求 す る 行 政 文 書 の 名 称 等 」 欄 に 記 載 さ れ た 内 容

で は 判 読 困 難 な 部 分 が 多 く 、 判 読 可 能 と 考 え ら れ る 記 載 部 分 に つ い て も 、

処 分 庁 に よ る 請 求 内 容 の 確 認 の 求 め に 対 し て 審 査 請 求 人 は 全 く 応 じ て い な

い た め 、 判 読 可 能 な 記 載 部 分 の 内 容 が 真 に 審 査 請 求 人 の 求 め る 文 書 を 示 す

か 否 か は 不 明 で あ る 。

し た が っ て 、 第 1 次 開 示 請 求 及 び 第 2 次 開 示 請 求 に い ず れ も 形 式 上 の 不

備 が あ る と す る 諮 問 庁 の 判 断 は 妥 当 で あ る と 認 め ら れ る 。

2 本 件 開 示 請 求 書 の 補 正 の 求 め に つ い て

処 分 庁 が 審 査 請 求 人 に 対 し て 行 っ た 補 正 の 求 め は 、 開 示 請 求 手 数 料 を 納

付 す る こ と 、 文 字 が 判 読 困 難 で あ る こ と を 踏 ま え て 追 記 す る こ と な ど で あ

り 、 補 正 の た め に 定 め た 期 間 も 短 い と は 認 め ら れ な い こ と か ら 、 処 分 庁 が

行 っ た 補 正 の 求 め は 、 情 報 公 開 法 第 4 条 第 2 項 の 趣 旨 に 照 ら し て 相 当 で あ

(5)

3 審 査 請 求 人 の そ の 他 の 主 張 に つ い て

審 査 請 求 人 は 、 そ の 他 種 々 の 主 張 を す る が 、 い ず れ も 当 審 査 会 の 結 論 を

左 右 す る も の と は 認 め ら れ な い 。

4 本 件 不 開 示 決 定 の 妥 当 性

以 上 の こ と か ら 、 本 件 開 示 請 求 に 形 式 上 の 不 備 が あ る こ と を 理 由 と し て

不 開 示 と し た 決 定 は い ず れ も 妥 当 で あ る と 判 断 し た 。

会 計 検 査 院 情 報 公 開 ・ 個 人 情 報 保 護 審 査 会

委 員 小 木 曽 国 隆

委 員 河 野 正 男

参照

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