次の文章が正しければ○、間違いならば×を記しなさい
A. マクロ経済学的視点
1. マクロ経済学では市場均衡において 価格調整を最も重視する
×:価格調整 → 所得の調整
2. マクロ経済学は完全雇用と過度なインフレの抑制を目指す
○:正しい
3. 国民経済計算はその年に生み出された財・サービスの付加価値を計上する
○:正しい
4. 国内総生産には日本に在住する外国人の生産は含まない
×:含む
5. 国内純生産は国内総生産から輸入を引いたものである
×:輸入 → 固定資本減耗
6. 需要項目は消費、投資、在庫支出、輸出、輸入である
×:在庫支出 → 政府支出
7. 輸出は国内需要 (内需) に含まれる
×:国内需要 (内需)→ 海外需要 (外需)
8. 国内のマクロ経済動向を整合的に表す統計体系を公的統計制度と呼ぶ
×:公的統計制度 → 国民経済計算体系
9. 国民経済計算体系では地代は雇用者報酬に分類される
×:雇用者報酬 → 営業余剰
10. 国民所得勘定はフロー、国民貸借対照表はストックを表す
○:正しい
11. 産業連関表は企業間の中間投入から最終消費までの生産活動の統計である
○:正しい
12. フロー変数は消費、投資、ストック変数は民間資本、貯蓄残高を指す
○:正しい
13. 企業設備や民間住宅などの資本や貯蓄残高はフローと呼ばれる
×:フロー → ストック
14. 生産、分配、支出が事前に等しい事を三面等価の原則という
×:事前 → 事後
15. 民間消費には民間企業の紙の消費が含まれる
⃝:正しい
16. 民間消費には民間企業の在庫品の増加が含まれる
×:含まれない
17. 民間投資には企業の機械投資は含まれない
×:含まれる
18. 民間投資には民間住宅投資は含まれない
×:含まれる
19. 民間投資は投資の限界効率が利子率より大きい時に行われる
○:正しい
20. 固定資本減耗には資本が劣化したり壊れたものが計上される
○:正しい
21. 帰属計算とは市場取引されないものを仮想的にされたとみなす計算である
○:正しい
22. 公定家賃とは実際金銭取引がないが統計上求める仮想上の家賃である
×:公定家賃 → 帰属家賃
23. 国民経済計算体系 (SNA) において市場では取引されないがされたものと見な して帰属計算されるものとして、家事労働がある
×:帰属家賃や農家の自己消費
24. 帰属家賃とは例えば持ち家を貸した場合の機会費用から計算される
○:正しい
25. 国民経済計算体系 (SNA) において農家の自家消費は帰属計算に含まれない
×:含まれる
26. その年の固定資本が故障したり劣化した額の総和を固定資本形成という
×:固定資本形成 → 固定資本減耗
27. 政府支出には最終政府消費支出と公的固定資本形成が含まれる
○:正しい
28. 生産では通常中間投入を繰り返し、最終生産物として消費や投資になる
○:正しい
29. 1万円で商品を仕入れ、10 万円で売った小売店の付加価値は 10 万円である
×: 10 万円 → 9 万円
30. 要素所得は国境を越える生産要素で得た所得で出稼ぎ賃金の送金を含む
○:正しい
31. 国内総所得と国民総所得の違いは海外との要素所得を相殺の有無である
○:正しい
32. 物価変化率はデフレータ (物価指数) の差で求められる
×:変化率
33. デフレーションとは物価変化率がマイナスになる事を指す
○:正しい
34. 名目 GDP は実質 GDP と GDP デフレータの積で求まる
○:正しい
35. 名目 GDP は実質 GDP を GDP デフレータで割ることで求められる
×:割る → 掛ける
36. GDPデフレータは名目 GDP と実質 GDP に対する商で求められる
○:正しい
37. 現在、日本の GDP の中で政府最終消費支出が最も大きな割合を占める
×:政府最終消費支出 → 民間最終消費支出 38. 現在、日本の民間消費は GDP の約 60%を占める
○:正しい
39. 現在、日本の GDP は約 500 億円である
×: 530 兆円
40. 現在、日本の正味資産は約 3300 兆円程度である
○:正しい
41. 現在、日本経済は高いインフレーションが問題になっている
×:インフレーション → デフレーション 42. 純輸出とは輸出から輸入を引いたものである
○:正しい
43. 輸出が輸入を上回れば、貿易・サービス収支は黒字である
○:正しい
44. 貿易・サービス収支が赤字ならば海外資産は減少する
○:正しい
45. 輸出が輸入を上回れば、海外資産は減少する
×:減少 → 増加
46. ISバランスでは、国内民間貯蓄は国内投資、海外資産、財政赤字となる
○:正しい
47. ISバランスで国内民間貯蓄が 0 なら海外資産増加の原因は財政赤字である
×:財政黒字なら海外資産は増える (注: S = I + DG+ Af、ただし I = 0) B. 財市場と IS モデル
1. ケインズ型消費関数では所得が消費水準を決める
○:正しい
2. ケインズ型消費関数は所得の増加関数である
○:正しい
3. ケインズ型消費関数の限界消費性向は 1 より大きい
×: 1 より大きい → 0 より大きく 1 より小さい
4. 消費の重要指標の一つ基礎消費は所得増加に対して減少する
×:基礎消費 → 平均消費性向
5. 平均消費性向と平均貯蓄性向は所得の増加に対し同方向の変化をする
×:同方向 → 逆方向
6. 平均消費性向は所得に応じて減少し、限界消費性向は所得に不変である
○:正しい
7. 貯蓄関数は投資から消費関数を引くことで求められる
×:投資 → 所得
8. 貯蓄関数は所得の増加関数である
○:正しい
9. 1から平均消費性向を引いて求まる平均貯蓄性向は所得の増加関数である
○:正しい
10. 投資関数における利子率は資金調達費用を表す
○:正しい
11. 投資関数は利子率の減少関数である
○:正しい
12. 純輸出とは輸入マイナス輸出である
×:輸入マイナス輸出 → 輸出マイナス輸入
13. 政府支出増加がそれ以上に均衡国民所得を増加させる事を乗数効果という
○:正しい
14. 限界消費性向が高いほど政府支出の乗数効果は高まる
○:正しい
15. 政府支出増加と同額の減税の均衡国民所得への効果は同じである
×:同じ → 政府支出のほうが大きい 16. 政府支出による乗数効果を財政乗数と呼ぶ
○:正しい
17. 45度線モデルは金融市場の均衡を表現する
×:金融市場 → 生産物
18. 45度線モデルは需要と供給の均衡で所得と利子率の関係をモデル化する
×: 45 度線モデル → IS 曲線、IS モデル
19. 45度線モデルでは総生産の増加が政府支出の増加を下回る
×:下回る → 上回る
20. ISモデルは需要と供給の均衡の所得と利子率の関係をモデル化している
○:正しい
21. ケインズ経済学の中核となる考え方は三面等価の原則である
×:三面等価の原則 → 有効需要の原理
22. セイの法則とは購買力の裏づけを持つ実行可能な需要が一国の経済活動の水 準を決めるとする考えである
×:セイの法則 → 有効需要の原理 C. 金融市場と LM モデル
1. M3とは現金通貨と預金通貨の和である
×: M3→通貨
2. 準通貨とは定期預金や積立預金、外貨預金を指す
○:正しい
3. 金融商品には株式のほか、債券、金融派生商品がある
○:正しい
4. 利子率 (金利) の決定には流動性選好とリスクが重要である
○:正しい
5. 貨幣の流動性選好では流動性と分割可能性が望ましいとされる
○:正しい
6. 永久に元本を返済しない債券をワラント債という
×:ワラント債 → コンソル債
7. 貨幣の保有する目的は収益目的である
×:収益目的 → 取引目的
8. 貯蓄して金利を得るとは流動性選好をあきらめる対価といえる
○:正しい
9. 利子率が低下すると既存の債券などの金融商品の価格は低下する
×:低下 → 上昇
10. 既存の債券などの金融商品の価格が下落するとき利子率が上昇する
○:正しい
11. 日本銀行は公開市場操作や預金準備率操作で金融政策を行う事ができる
○:正しい
12. 日本銀行による買いオペレーションは通貨量を増加させる
○:正しい
13. 短期金融市場をオフショア市場という
×:オフショア市場 → コール市場
14. 短期金融市場で注目される利子率をプライムレートという
×:プライムレート → コールレート
15. ハイパワードマネー (マネタリーベース) は現金通貨と預金総額の和である
×:現金通貨と預金総額の和 → 現金通貨と準備預金の和
16. 通貨乗数の上昇は信用の上昇を意味する
○:正しい
17. 日本銀行が銀行の準備預金を増加させると通貨乗数は上昇する
×:上昇 → 低下
18. 流動性の罠があると、利子率に上限が存在する
×:上限 → 下限
19. 流動性の罠とは貨幣供給が低くなりすぎて貨幣需要が急増する事である
×:貨幣供給 → 利子率
20. 経済が不景気になると貨幣需要は低下する
○:正しい
21. 利子率の上昇により貨幣需要は低下する
○:正しい D. IS-LM分析
1. IS-LM分析では縦軸を利子率、横軸を国民所得とする
○:正しい
2. IS-LM分析では不完全雇用から完全雇用国民所得を実現する政策を試みる
○:正しい
3. 完全雇用 GDP と総需要との間の差をデフレ・ギャップという
○:正しい
4. IS曲線では利子率が財・サービス市場の均衡の達成に重要な役割を演じる
×:利子率 → 所得
5. LM曲線では利子率が金融市場の均衡の達成に重要な役割を演じる
○:正しい
6. IS曲線は財・サービス市場、LM 曲線は株式市場の均衡を示す
×:株式市場 → 貨幣市場 (金融市場)
7. IS曲線は右下がりの曲線、LM 曲線は左上がりの曲線である
×:左上がり → 右上がり
8. IS曲線と LM 曲線の交点から、均衡国民所得と均衡物価が得られる
×:均衡物価 → 均衡利子率
9. IS曲線と LM 曲線の交点は財市場と金融市場、労働市場が均衡する
×:労働市場は余分
10. マネーサプライの増加によって IS 曲線は右にシフトする
×:マネーサプライ → 政府支出
11. 政府支出などの IS 曲線の右シフトの際に、利子率の上昇によって投資が抑制 される効果をクラウディング・アウトという
○:正しい
12. IS曲線の利子弾力性が高いと IS 曲線は垂直になる
: 垂直 → 水平
13. IS曲線の利子弾力性が 0 になると金融政策が無効化される
○:正しい
14. IS曲線の利子弾力性は消費関数に依存している
: 消費 → 投資
15. 流動性の罠にある場合、LM 曲線の利子弾力性が無限大となる
○:正しい
16. 貨幣供給量が減少すると LM 曲線は左上にシフトする
○:正しい
17. LM曲線で実質貨幣供給量が一定なら所得増は利子率を上昇させる
○:正しい
18. 貨幣供給量増加による金融政策は均衡利子率を上昇させる
×:上昇 → 低下
19. 財政政策と金融政策のポリシーミックスでもクラウディングアウトによる均 衡利子率の上昇が必ず起きる
×:必ず起きる → 必ずしも起きない (打ち消せる) 20. 流動性の罠にある場合、金融政策が必ず無効化される
○:正しい